JP2003138021A - イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法 - Google Patents

イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法

Info

Publication number
JP2003138021A
JP2003138021A JP2002242364A JP2002242364A JP2003138021A JP 2003138021 A JP2003138021 A JP 2003138021A JP 2002242364 A JP2002242364 A JP 2002242364A JP 2002242364 A JP2002242364 A JP 2002242364A JP 2003138021 A JP2003138021 A JP 2003138021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous dispersion
acid
group
producing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002242364A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Tanaka
正 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2002242364A priority Critical patent/JP2003138021A/ja
Publication of JP2003138021A publication Critical patent/JP2003138021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度のプレポリマーを用いても、高濃度、
かつ微細粒子のイソシアネート末端プレポリマーの水性
分散体を製造する方法、およびさらに鎖伸長させて高濃
度、かつ微細粒子ポリウレタン樹脂の水性分散体を短時
間に製造する方法を提供する。 【解決手段】 イソシアネート基末端プレポリマー
(a)と水とを稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機
を用いて接触混合させて(a)の水性分散体(A)を製
造し、さらに鎖伸長させてポリウレタン樹脂の水性分散
体(B)を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はイソシアネート基末
端プレポリマーの水性分散体およびポリウレタン樹脂の
水性分散体の製造方法に関し、更に詳しくは高濃度、か
つ、微粒子のポリウレタン樹脂水性分散体を得る製造方
法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】有機溶剤の引火性、および人体への安全
性の観点から、有機溶剤の不存在下もしくは微量の有機
溶剤の存在下でポリウレタン樹脂水性分散体をの製造す
る方法が提案されている。例えば、有機溶剤の不存在下
に過剰のジイソシアネート、有機ポリオール、イオン基
になりうる二官能性イソシアネート反応性成分とから末
端イソシアネート基プレポリマーを形成し、これを中和
後、水もしくはアミンと接触混合分散させる方法が提案
(特開平3−149214号公報)されており、該公報
明細書には接触混合分散装置として高速撹拌機の使用が
好ましいことが記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高速撹拌装置は装置の許容動力が小さく、分散体の
粘度が高くなると装置が停止し乳化できなくなるため、
プレポリマーの粘度を20Pa・s以下とする必要があ
った。またプレポリマーの粘度が20Pa・s未満であ
っても分散体中のプレポリマー濃度を50重量%以上と
すると分散体の粘度が高くなり装置が停止し乳化できな
くなるため、プレポリマーの濃度を50重量%未満とす
る必要があり、その結果アミンによる伸長反応の後に得
られる水性分散体中のポリウレタン樹脂濃度は25〜4
0重量%と低いという問題があった。本発の目的は、高
粘度のプレポリマーを用いても、高濃度、かつ微細粒子
のイソシアネート末端プレポリマーの水性分散体を製造
する方法、およびさらに鎖伸長させて高濃度、かつ微細
粒子ポリウレタン樹脂の水性分散体を短時間に製造する
方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため、鋭意検討した結果、特定の連続式混
練装置を用いることにより、高濃度で微細粒子のイソシ
アネート末端プレポリマーの水性分散体、および高濃度
で微細粒子のポリウレタン樹脂水性分散体の製造が可能
であることを見出し本発明に到達した。すなわち、本発
明はイソシアネート基末端プレポリマー(a)と水とを
稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機を用いて接触混
合させることを特徴とする(a)の水性分散体(A)の
製造方法;イソシアネート基末端プレポリマー(a)と
水とを稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機を用いて
接触混合させて水性分散体(A)を製造し、さらに鎖伸
長させることを特徴とするポリウレタン樹脂の水性分散
体(B)の製造方法;並びにこれらの製造方法により得
られたポリウレタン樹脂の水性分散体;である。 【0005】本発明におけるイソシアネート基末端プレ
ポリマー(a)は有機ポリイソシアネート(a1)、高
分子ポリオール(a2)、および必要により低分子ポリ
オール(a3)、イオン性基またはイオン形成性基含有
活性水素化合物(a4)から構成される。 【0006】(a1)には、ジイソシアネートおよび3
官能またはそれ以上の多官能イソシアネートが含まれ;
例えば、炭素数(NCO基中の炭素を除く、以下同様)
6〜20の芳香族ポリイソシアネート、炭素数2〜18
の脂肪族ポリイソシアネート、炭素数6〜15の脂環式
ポリイソシアネート、炭素数8〜15の芳香脂肪族ポリ
イソシアネートおよびこれらのポリイソシアネートの変
性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート
基、ビューレット基、ウレトジオン基、ウレトイミン
基、イソシアヌレート基、オキサゾリドン基含有変性物
など)およびこれらの2種以上の混合物が含まれる。 【0007】上記芳香族ポリイソシアネートの具体例と
しては、例えば1,3−および/または1,4−フェニ
レンジイソシアネート、2,4−および/または2,6
−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、
2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、4,4’−ジイソシアナ
トビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソ
シアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジイソシアナトジフェニルメタン、 粗製MDI[粗製
ジアミノジフェニルメタン〔ホルムアルデヒドと芳香族
アミン(アニリン)またはその混合物との縮合生成物;
ジアミノジフェニルメタンと少量の(例えば5〜20重
量%)の3官能以上のポリアミンとの混合物〕のホスゲ
ン化物;ポリアリールポリイソシアネート]、1,5−
ナフチレンジイソシアネート、4,4’,4”−トリフ
ェニルメタントリイソシアネート、m−およびp−イソ
シアナトフェニルスルホニルイソシアネートが挙げられ
る。 【0008】上記脂肪族ポリイソシアネートの具体例と
しては、例えばエチレンジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、1,
6,11−ウンデカントリイソシアネート、2,2,4
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート(2,6−ジイソシアナトメチルカプ
ロエート)、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレー
ト、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、2
−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサ
ノエートが挙げられる。 【0009】上記脂環式ポリイソシアネートの具体例と
しては、例えばイソホロンジイソシアネート(IPD
I)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネ
ート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、ビス
(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボキシレート、2,5−および/または
2,6−ノルボルナンジイソシアネートが挙げられる。 【0010】上記芳香脂肪族ポリイソシアネートの具体
例としては、例えばm−および/またはp−キシリレン
ジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチル
キシリレンジイソシアネートが挙げられる。 【0011】また、上記ポリイソシアネートの変性物と
しては、変性MDI(ウレタン変性MDI、カルボジイ
ミド変性MDI、トリヒドロカルビルホスフェート変性
MDI)、ウレタン変性TDI、ビューレット変性HD
I、イソシアヌレート変性HDI、イソシアヌレート変
性IPDIなどのポリイソシアネートの変性物およびこ
れらの2種以上の混合物[例えば変性MDIとウレタン
変性TDI(イソシアネート基含有プレポリマー)との
併用]が含まれる。 【0012】これらのうち経日変化による変色が少ない
という点で好ましいものは脂肪族ジイソシアネート、脂
環式ジイソシアネートおよび芳香環含有脂肪族ジイソシ
アネートである。 【0013】(a2)には、ポリエーテルポリオール
(p1)、ポリエステルポリオール(p2)、ポリオレ
フィンポリオール(p3)、アクリルポリオール(p
4)、ポリマーポリオール(p5)、エポキシポリオー
ル(p6)等が含まれる。これらのうち、肌に着けたと
きの伸びの良さの点から好ましいものは(p1)、(p
2)、(p3)およびこれらの2種以上の混合物であ
る。 【0014】(p1)には、2個以上の活性水素原子
を有する低分子化合物に重合触媒を使用してアルキレン
オキサイド(以下AOと略記する)を開環付加させた構
造のもの、および活性水素原子を有する低分子化合物
の非存在下に重合触媒を使用してAOを開環重合させた
ものが含まれる。 【0015】上記の開環付加に使用される付加触媒と
しては、アニオン付加重合触媒(例えば、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等のアルカリ金
属の水酸化物)、カチオン付加重合触媒、配位アニオン
付加重合触媒等が挙げられる。これらのうち、経済性、
生産性の観点から、アニオン付加重合触媒による製造が
好ましい。アニオン重合による製造は、活性水素を含有
する化合物と上記重合触媒を加熱しながら、上記の単量
体を反応させることによってできる。反応温度として
は、40〜150℃、好ましくは90〜130℃であ
る。上記の開環重合に用いられる触媒としては特公昭
39−19561号公報に記載の有機亜鉛化合物とポリ
オールまたは多価フェノールとの反応生成物が挙げられ
る。 【0016】上記において、2個以上の活性水素原子
を有する化合物には、多価アルコール(p11)、多価
フェノール(p12)、ポリカルボン酸(p13)、ヒ
ドロキシカルボン酸(p14)、1級モノアミン(p1
5)、ポリアミン(p16)およびポリチオール(p1
7)が含まれ、活性水素原子1個当たりの数平均分子量
(GPC測定による。以下同様であり、Mnと略記す
る)が300未満(好ましくは30〜250)の化合物
が使用できる。 【0017】(p11)としては、2価アルコール、例
えば[直鎖脂肪族ジオール〔エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール(BG)、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールなど〕、分岐脂肪族ジオ
ール(1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,2
−、1,3−もしくは2,3−ブタンジオールなど)、
および環状脂肪族ジオール(米国特許第4,990,5
45号明細書記載のもの;シクロヘキサンジメタノー
ル、シクロヘキシレングリコール、水添ビスフェノール
Aなど)];3〜10価またはそれ以上の多価アルコー
ル、例えばアルカンポリオール(グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、およびそれらの分子間もしくは分子内脱水物[ジペ
ンタエリスリトール、ポリグリセリン(重合度2〜
8)、ソルビタンなど]、糖類およびその誘導体(配糖
体)(蔗糖、メチルグルコシドなど);並びにこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。 【0018】(p12)としては、単環多価フェノール
[ヒドロキノン、レゾルシン、カテコール、フロログリ
シンなど]、ビスフェノール類[ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、ビスフェノールS、および米国特許第
4,990,545号明細書記載のこれらのハロゲン化
物(例えば、テトラブロモビスフェノールA)など]が
挙げられる。 【0019】(p13)としては、2〜8個またはそれ
以上のカルボキシル基を有する脂肪族ポリカルボン酸、
例えば飽和および不飽和脂肪族ポリカルボン酸[シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、エチルコハク
酸、アジピン酸、ピメリック酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバチン酸、ドデカンジカルボン酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、および不飽和モノカルボン酸もしくは上記の不飽和
ジカルボン酸の重合度2〜8の重合体(マレイン酸の2
量体、イタコン酸の2量体、アクリル酸の5量体、メタ
クリル酸の5量体など)];脂環式ポリカルボン酸、例
えば脂環式ジカルボン酸[1,2−および1,3−シク
ロペンタンジカルボン酸、1,2−、1,3−、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸など]、重合脂肪酸[ダ
イマー酸およびトリマー酸(リノレイン酸およびリノー
ル酸などの不飽和脂肪酸の2量体および3量体な
ど)];芳香族ポリカルボン酸[フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸など]が挙げられる。 【0020】(p14)としては、1個以上の水酸基と
1個以上のカルボキシル基を1分子中に有する化合物、
例えば、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、酒石酸お
よびリシノレイン酸などの脂肪族ヒドロキシカルボン
酸、並びにサリチル酸などの芳香族ヒドロキシカルボン
酸が挙げられる。 【0021】(p15)としては、炭素数1〜20の脂
肪族1級モノアミン[モノアルキルアミン(メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、n−ブチルアミン
など)、およびモノアルケニルアミン(オレイルアミン
など)]、脂環族1級モノアミン(シクロヘキシルアミ
ンなど)、並びに芳香族1級モノアミン(ベンジルアミ
ンおよびアニリンなど)が挙げられる。 【0022】(p16)としては、脂肪族ポリアミン
[アルキレンジアミン(炭素数2〜18)、ポリアルキ
レン(炭素数2〜6)ポリアミン(3〜25個のアミノ
基を含有する)、およびこれらのアルキル(炭素数1〜
8)置換誘導体;具体的には、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、ジプロピレント
リアミン、N−メチルアミノエチルアミンなど]、芳香
族ポリアミン(炭素数6〜20)[2,4−および2,
6−トリレンジアミン、4,4’−および2,4’−ジ
フェニルメタンジアミン、ポリメチレンポリフェニレン
ポリアミン並びにトリフェニルメタントリアミンなど]
が挙げられる。 【0023】(p17)としては、多価アルコール(p
11)の水酸基をチオール基にした構造のものが挙げら
れ、具体的にはエチレンジチオール、プロピレンジチオ
ール、1,4−ブタンジチオールおよびドデカンジチオ
ールなどが挙げられる。 【0024】AOとしては、エチレンオキサイド(以下
EOと略す)、プロピレンオキサイド(以下POと略
す)、1,2−、1,3−、1,4−および2,3−ブ
チレンオキサイド、スチレンオキサイド、炭素数5〜1
0またはそれ以上のα−オレフィンオキサイド、エピク
ロルヒドリンおよびこれらの2種以上の組み合わせ(ブ
ロックおよび/またはランダム付加)が挙げられる。 【0025】(p1)としては、例えば、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコールおよびビスフェノールAのEOおよび
/またはPO付加物のようなポリエーテルジオール、並
びにグリセリンのEOおよび/またはPO付加物のよう
な分岐ポリエーテルポリオールが挙げられる。 【0026】(p1)のうち好ましいものは、低分子ポ
リオール(特に脂肪族ジオール)にAO(特にPO)が
付加したものであり、AOの全重量のうち30%以上が
POであることが好ましい。 【0027】(p2)としては、例えば、ポリカルボン
酸とポリオールの縮重合物(p21)、ポリラクトンポ
リオール(p22)およびポリカーボネートポリオール
(p23)などが含まれる。 【0028】(p21)を構成するポリカルボン酸とし
ては、前述の(p13)、およびそれらのエステル形成
性誘導体(酸無水物、酸ハロゲン化物、低級アルキルエ
ステル)が含まれる。これらのうちで好ましくはジカル
ボン酸、特に脂肪族ジカルボン酸である。(p21)を
構成するポリオールとしては、前述の(p11)および
(P1)が含まれ、好ましくは(p11)、特に2価ア
ルコールである。(p21)の具体例としては、ポリ
(エチレンアジペート)ジオール、ポリ(ブチレンアジ
ペート)ジオール、ポリ(ヘキサメチレンアジペート)
ジオール、ポリ(ネオペンチルアジペート)ジオール、
ポリ(エチレン/ブチレンアジペート)ジオール、ポリ
(ネオペンチル/ヘキシルアジペート)ジオール、ポリ
(3−メチルペンチルアジペート)ジオール、ポリ(ブ
チレンイソフタレート)ジオールなどが挙げられる。 【0029】(p22)は、多価アルコールの存在下に
炭素数3〜12のラクトン(例えばカプロラクトンな
ど)を開環重合して得られるものであり、具体的には、
ポリカプロラクトンジオール、ポリ−3−メチルバレロ
ラクトンジオール等が挙げられる。 【0030】(p23)は、多価アルコールの存在下に
炭素数2〜12のアルキレンカーボネートを開環重合し
て得られるものであり、具体的には、ポリヘキサメチレ
ンカーボネートジオール等が挙げられる。 【0031】(p2)のうち、好ましいものは(p2
1)である。 【0032】(p3)には、オレフィン(1,3−ブタ
ジエン、炭素数8〜18のα−オレフィンなど)および
必要により少量(例えば15〜20重量%)の他の単量
体(例えばスチレン、アクリロニトリルなど)を(共)
重合して得られる末端が水酸基の(共)重合体が含まれ
る。具体的にはポリブタジエンから誘導されるポリブタ
ジエングリコール、炭素数8〜18のα−オレフィンか
ら誘導されるポリオレフィングリコールなどがあげられ
る。また、(p3)には、ポリブタジエングリコールの
不飽和二重結合に水素を付加した水素添加ポリブタジエ
ングリコールも含まれる。 【0033】(p4)には、ヒドロキシアルキル基の炭
素数2〜8のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
および必要によりその他の単量体[例えばスチレン、ア
ルキル基の炭素数1〜20の(メタ)アクリレート(メ
タクリル酸メチル、アクリル酸メチルなど)]との
(共)重合体が含まれる。 【0034】(p5)には、ポリエーテルポリオールお
よび/またはポリエステルポリオールの存在下で、(メ
タ)アクリロニトリルなどのニトリル基含有ビニル単量
体を重合して得られるものが含まれる。 【0035】(p6)には、ビスフェノール類(ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSな
ど)とエピクロルヒドリンの付加縮合物(ビスフェノー
ル骨格の数:2〜20)などが挙げられる。 【0036】(a2)の水酸基1ヶ当たりのMnは通常
400〜2,000であり、好ましくは500〜1,7
00である。400〜2,000であればポリウレタン
微粒子は良好な柔軟性を示す。また、(a2)の平均官
能基数は通常2.0〜3、好ましくは2.3〜3であ
り、さらに好ましくは2.4〜2.9である。2.0〜
3であればポリウレタン微粒子が良好な柔軟性をもち、
耐溶剤性も良好である。 【0037】(a2)のMnは通常800〜5,00
0、好ましくは1,000〜4,000である。 【0038】(a3)としては、炭素数2〜15の多価
アルコール類[前述の(p11)、およびこれらのAO
(EOおよび/またはPO)低モル付加物(Mn500
未満)]、ビスフェノールAのAO低モル付加物(Mn
500未満)、及びこれらの二種以上の混合物が挙げら
れる。これらのうち好ましくは多価アルコール類であ
る。 【0039】本発明における(a)は、水性分散体の乳
化分散性の安定性の観点から、その分子中にイオン性基
またはイオン形成性基を有することが好ましい。(a)
中にこれらの基を導入する方法としては以下の方法が挙
げられる。 【0040】イオン性基もしくはイオン形成性基含有
活性水素化合物(a4)を(a)の製造時に仕込み、活
性水素基とイソシアネートとを反応させる方法、 イオン形成性基含有活性水素化合物と後述のイソシア
ネート非反応性塩基もしくは酸を(a)の製造時に仕込
み、活性水素基とイソシアネートとを反応させるととも
に、イオン形成性基の塩を形成しイオン性基を(a)中
に形成させる方法。これらのうちで好ましくはの方法
である。 【0041】イオン形成性基含有活性水素化合物として
は、アニオン形成性基(カルボキシル基、スルホン酸
基、スルファミン酸基またはリン酸基など)または、カ
チオン形成性基(第三級アミノ基など)と活性水素含有
基(水酸基またはアミノ基など)とを有する化合物があ
げられ、活性水素の数は通常1〜4、好ましくは2〜3
であり、該化合物のMnは通常50〜6,000、好ま
しくは80〜5,000である。 【0042】カルボキシル基含有活性水素化合物(a4
1)としては、炭素数が4〜10のジアルキロールアル
カン酸[例えば2,2−ジメチロールプロピオン酸(D
MPA)、2,2−ジメチロールブタン酸、2,2−ジ
メチロールヘプタン酸、2,2−ジメチロールオクタン
酸など]およびアミノ酸(2-アミノエタン酸等)が挙げ
られる。ジアルキロールアルカン酸のうちで水性分散体
製造に際し親水性を付与する為に好ましいものは2,2
−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールブ
タン酸であり、特に好ましいものは2,2−ジメチロー
ルプロピオン酸およびその誘導体[ジメチロールプロピ
オン酸のγ−ブチロラクトン付加体(Mn800〜5,
000)など]である。 【0043】スルホン酸基含有活性水素化合物(a4
2)としてはスルホン酸ジオール[3−(2,3−ジヒ
ドロキシプロポキシ)−1−プロパンスルホン酸な
ど]、炭素数が2〜4のアミノアルカンスルホン酸たと
えば、(2−アミノエタンスルホン酸、3−アミノプロ
パンスルホン酸等)があげられる。 【0044】スルファミン酸基含有活性水素化合物(a
43)としてはスルファミン酸ジオール[N,N−ビス
(2−ヒドロキシアルキル)スルファミン酸(アルキル
基の炭素数1〜6)またはそのAO付加物(AOとして
はEOまたはPOなど、AOの付加モル数1〜6):例
えばN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)スルファミ
ン酸およびN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)スル
ファミン酸PO2モル付加物など]があげられる。 【0045】第三級アミノ基含有活性水素化合物(a4
4)としては炭素数が5〜10のアルカノールアミン、
たとえばトリエタノールアミン、並びに(p15)およ
び(p16)のAO低モル付加物(Mnが400以下、
例えばN−メチルジエタノールアミン)等があげられ
る。 【0046】また、イオン性基含有活性水素化合物とし
ては、前記アニオン形成性基含有活性水素化合物をイソ
シアネート非反応性塩基、例えば第三級アミン[アルキ
ル基の炭素数1〜18のトリアルキルアミン(トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン(TEA)、ジメチルエチ
ルアミン、ジエチルオクチルアミンなど)]の塩、もし
くはアルカリ金属(Na、K、Liなど)塩としたも
の、並びに第三級アミノ基含有活性水素化合物(a4
4)の第三級アミノ基をイソシアネート非反応性酸[炭
素数2〜12のカルボン酸(酢酸、プロピオン酸、酪
酸、オクタン酸など)の塩としたものが挙げられる。 【0047】イオン性基またはイオン形性性基を含有す
る活性水素化合物のうち、好ましいものは、イオン性基
を含有する活性水素化合物であり、さらに好ましいもの
はアニオン性基を含有するもの、特に(a41)と第三
級アミンからのイオン性基、および(a42)のうちの
スルホン酸ジオールのナトリウム塩である。 【0048】(a)中における(a4)から誘導される
単位の重量割合は、(a4)が(a41)の場合、−C
OOHとして、好ましくは0.8〜3%であり、(a
4)が(a42)の場合、−SO3Hとして、好ましく
は0.5〜2%である。(以下において、特に断らない
限り、%は重量%を表す。) 【0049】本発明における(a)の製造法は、たとえ
ば以下の方法が挙げられる。 (a1)と(a2)並びに必要により(a3)および
/または(a4)からなる活性水素成分とを同時に反応
させる方法。 (a1)と(a2)および必要により(a3)を同時
に反応させた後、(a4)を反応させる方法。 (a1)と(a2)を反応させ、更に(a3)を反応
させた後に(a4)を反応させる方法。 反応温度は通常30〜100℃、好ましくは40〜80
℃である。また、(a)の製造において、(a)の粘度
が高いため撹拌が困難な場合、もしくはその後の水性分
散液を製造する工程における(a)の水への分散性を補
助する目的で、親水性有機溶媒、例えばケトン系溶媒
(アセトン、メチルエチルケトンなど)、N−メチルピ
ロリドン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等を分散物中の(a)の濃度を著しく低
下させない範囲[好ましくは(a)に対して10%以
下]で用いることができる。なお、これらの親水性溶媒
を使用した場合は、後述のポリウレタン樹脂水性分散体
の製造工程もしくは製造後に親水性溶媒を蒸発除去など
の方法で除去することが好ましい。 【0050】(a)の製造において、NCO/活性水素
の仕込み当量比は、好ましくは1.3〜2.2、さらに
好ましくは1.4〜2.0である。この当量比が1.3
以上であれば、(a)が高分子量化しすぎないため、高
粘度化することが少ない。また2.2以下であれば、
(a)中の未反応イソシアネートが少なくなるため安定
性の面で好ましい。また、生成した(a)のイソシアネ
ート基含量は通常0.5〜10%、好ましくは1.5〜
6%である。また、(a)の粘度は好ましくは20〜
1,000Pa・s(50℃)、さらに好ましくは20
〜800Pa・sである。粘度が20〜1,000Pa
・sであれば、連続式混合機で(a)と水とを混合しや
すい。本発明における粘度の測定法は回転式粘度計(B
型粘度計)による方法である。 【0051】本発明の(A)の製造に用いられる連続式
混練機としては、稼働動力として2KW/m3以上、好まし
くは2.5KW/m3以上、さらに好ましくは3.0KW/m3
以上が必要である。稼働動力は、乳化工程中の動力値
(通常、運転中の電流値と電圧から算出される)から空
運転中の動力値を差し引いた値として定義される。この
稼働動力が2KW/m3未満の連続式混練機では、(a)の
高濃度の水性分散体を製造することが困難であり、かつ
微粒子になりにくい。 【0052】(a)と水の接触混合用として用いること
のできる稼働動力が2KW/m3以上の連続式混練装置とし
ては、「混合混練技術 日本粉体工業協会編 日刊工業
新聞1987.4.30出版 P250」または「橋本
建次郎著 混練装置 科学技術総合研究所編 198
9.9.20出版 P224」に記載の以下の容器固定
水平軸型連続式混練機があげられる。 コンテイニアスニーダー(栗本鉄工所製 KRCニー
ダーシリーズ); テーパーロール(日立製作所製 テーパーロールシリ
ーズ); エクストルーダー(池貝鉄工所、東芝機械); 単軸スクリューエクスルーダー(細川鉄工所); コニーダ型スクリュー押し出し機(八州物産); 平軸型連続式混練機があげられる。 コンテイニアスニーダー(栗本鉄工所製 KRCニー
ダーシリーズ); テーパーロール(日立製作所製 テーパーロールシリ
ーズ); エクストルーダー(池貝鉄工所、東芝機械); 単軸スクリューエクスルーダー(細川鉄工所); コニーダ型スクリュー押し出し機(八州物産); ボテーダ型混練機(櫻製作所);等が挙げられる。 ボテーダ型混練機(櫻製作所);等が挙げられる。 これら連続式混練装置のうち好ましいものとしてはセル
フクリーニング性に優れた2または3個の多数軸を有す
る、である。 【0053】本発明の水性分散体(A)の製造方法とし
ては、以下の方法で(a)を水と接触混合する方法が挙
げられる。 稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機に(a)をポン
プで送り込み、混練機流路途中で水、または乳化分散剤
含有水性液をポンプで連続的もしくは間欠的に送り込み
接触混合させる方法、 稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機に水または乳化
分散剤含有水性液をポンプで送り込み、混練機流路途中
で(a)をポンプで送り込み接触混合させる方法、等が
挙げられる。これらのうち好ましい方法はである。 【0054】(a)を水と接触混合させる場合の(a)
の温度は、好ましくは40〜100℃、さらに好ましく
は50〜90℃である。40℃以上であれば粘度が高す
ぎることがなく、分散容易となり、100℃以下であれ
ば(a)の安定性が低下することが少ない。また、水ま
たは乳化分散剤含有水性液の温度は好ましくは10〜5
0℃、さらに好ましくは20〜40℃である。10℃以
上であれば分散容易となり、40℃以下であれば水によ
る伸長反応が進みにくいので、その後のポリウレタン樹
脂水性分散体(B)の製造工程において、伸長反応に用
いるアミンのモル比のズレが少なくなり、良好な物性の
(B)を得やすい。 【0055】連続式混練機での分散時間(混練機内の滞
留時間)は通常1〜30秒、好ましくは3〜20秒であ
り、1〜30秒であれば安定な分散体が得られる。ま
た、混練機を通過する(a)と水の合計の流量は通常1
0〜4,000L/hr、好ましくは20〜3000L
/hrである。 【0056】本発明の(A)の製造方法において(a)
を水と接触混合させる工程で、必要により乳化分散剤を
使用してもよい。使用できる乳化分散剤としては、アニ
オン性、カチオン性、ノニオン性および両性の界面活性
剤、高分子型分散剤、およびこれらの併用が挙げられ
る。 【0057】アニオン性界面活性剤としては、炭素数8
〜24の炭化水素基を有するエーテルカルボン酸または
その塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜10
0)ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなど]、炭素数8
〜24の炭化水素基を有する硫酸エステルもしくはエー
テル硫酸エステルまたはそれらの塩[ラウリル硫酸ナト
リウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜10
0)ラウリル硫酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン
(重合度=1〜100)ラウリル硫酸トリエタノールア
ミン、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウムな
ど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホン酸
塩[ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど]、炭
素数8〜24の炭化水素基を1個もしくは2個有するス
ルホコハク酸塩、炭素数8〜24の炭化水素基を有する
リン酸エステルもしくはエーテルリン酸エステルまたは
それらの塩[ラウリルリン酸ナトリウム、(ポリ)オキ
シエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルリ
ン酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を
有する脂肪酸塩[ラウリル酸ナトリウム、ラウリル酸ト
リエタノールアミンなど]および炭素数8〜24の炭化
水素基を有するアシル化アミノ酸塩[ヤシ油脂肪酸メチ
ルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリ
ウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンエタノールアミン、N−
ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノール
アミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナ
トリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム
など]などが挙げられる。 【0058】ノニオン性界面活性剤としては、脂肪族ア
ルコール(炭素数8〜24)アルキレンオキサイド(炭
素数2〜8)付加物(重合度=100)、多価(2価〜
10価またはそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素数8〜
24)エステル[モノステアリン酸グリセリン、モノラ
ウリン酸ソルビタンなど]、脂肪酸(炭素数8〜24)
アルカノールアミド[1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノー
ルアミド、1:1型ラウリン酸ジエタノールアミドな
ど]、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、重合
度=1〜100)アルキル(炭素数1〜22)フェニル
エーテル、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、
重合度=1〜100)アルキル(炭素数8〜24)アミ
ンおよびアルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素
数1〜6)アミンオキシド[ラウリルジメチルアミンオ
キシドなど]などが挙げられる。 【0059】カチオン性界面活性剤としては、第4級ア
ンモニウム塩型[塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪
酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムなど]、
アミン塩型[ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド
乳酸塩、ジラウリルアミン塩酸塩、オレイルアミン乳酸
塩など]などが挙げられる。 【0060】両性界面活性剤としては、ベタイン型両性
界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒド
ロキシルエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒ
ドロキシスルホベタイン、ラウロイルアミドエチルヒド
ロキシエチルカルボキシメシルベタインヒドロキシプロ
ピル酸ナトリウムなど]、アミノ酸型両性界面活性剤
[β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなど]が
挙げられる。 【0061】高分子型分散剤としては、ポリビニルアル
コール、デンプンおよびその誘導体、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒソロキシエチルセル
ロースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ
などのカルボキシルキ含有(共)重合体、並びに特開平
7−133423号公報および特開平8−120041
号公報に記載のウレタン結合もしくはエステル結合を有
する高分子型分散剤など[例えば、ポリカプロラクトン
ポリオールとポリエーテルジオールをポリイソシアネー
トで連結させたものなど]が使用できる。これらの高分
子型分散剤のMnは通常3,000〜1,000,00
0、好ましくは5,000〜100,000である。 【0062】これらの乳化分散剤のうちで水性分散体の
乳化分散安定性の観点から好ましいものは、アニオン性
界面活性剤、ノニオン性界面活性剤およびこれらの併用
であり、さらに好ましいものは、アニオン性界面活性剤
/ノニオン性界面活性剤=1/99〜30/70の割合
での併用である。 【0063】乳化分散剤の使用量は、(a)の固形分に
対して好ましくは0〜5%であり、(a4)を使用しな
い場合0〜4%である。(a)の製造時に(a4)を使
用する場合は、乳化分散剤は使用しない方がさらに好ま
しい。乳化分散剤を使用しないと、ポリウレタン樹脂水
性分散体(B)から得られるフィルム、接着剤などの耐
水性および物理的物性が良好な傾向になる。 【0064】本発明の(A)の固形分濃度(水性媒体以
外の成分の割合)は通常50〜80%、好ましくは60
〜80%、特に好ましくは65〜75%である。50%
以上であれば、せん断効率が下がりにくく微粒子となり
易い。また、80以下であれば相転換が起こり易く乳化
されやすい。 【0065】本発明における固形分濃度は、直径9cm
のガラス製シャーレ1枚に(A)もしくは(B)の試料
を約1.80g精秤し、130℃の循風乾燥機で90分
間乾燥した後の重量を、試料の重量に対する百分率で表
したものであり、試料採取2回の繰り返しによる平均値
である。 【0066】(A)の粘度(25℃)は、好ましくは
0.2〜10Pa・s、さらに好ましくは0.2〜5P
a・sである。 【0067】(A)の平均粒子径は30〜500nm、
好ましくは30〜300nmである。本発明における平
均粒子径は光散乱法で測定される数平均粒子径である。 【0068】本発明のポリウレタン樹脂水性分散体
(B)を製造する方法において、(A)を鎖伸長するた
めに使用できる鎖伸長剤(C)としてはポリアミン(C
1)の水性液(水溶液もしくは水以外の水溶性溶媒含有
してもよい)および水が挙げられる。 【0069】(C1)としては、脂肪族ポリアミン(C
11)[脂肪族ジアミン;アルキレンジアミン(炭素数
2〜18)例えば、エチレンジアミン(EDA)、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど、並
びにポリアルキレン(炭素数2〜6)ポリアミン(3〜
25個のアミノ基を含有する)およびこれらのアルキル
(炭素数1〜8)置換誘導体;例えばジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミンなど]、脂環式ポリアミン(C12)[4,4’−
ジアミノジシクロヘキシルメタン、1,4−ジアミノシ
クロヘキサン、イソホロンジアミン(IPDA)等]、
芳香環を有する脂肪族ポリアミン(c13)[キシリレ
ンジアミン、テトラメチルキシリレンジアミン等]、芳
香族ポリアミン(C14)[4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、トリレンジアミン、ジエチルトリレンジア
ミン等]、複素環式ポリアミン(C15)[ピペラジ
ン、アミノエチルピペラジン等]、アルカノールアミン
(C16)[モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、2−アミノ−2−メチルプロパノール等]、ヒドラ
ジン(HDH)およびヒドラジン誘導体(C17)[カ
ルボジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジドなど]、が
挙げられる。 【0070】(C)のうち好ましいものは反応速度が早
い点から(C1)の水性液であり、(C1)のうち、さ
らに好ましいものは(C11)、(C12)および(C
17)であり、特に好ましいものは生成するポリウレタ
ン樹脂の分子量制御のし易さの点から(C17)、(C
17)と(C11)の併用、および(C17)と(C1
2)の併用である。併用の場合の(C17)に対する他
のアミンの割合は(C17)/他のアミン=9/1〜1
/9である。 【0071】本発明において、(C1)の1,2級アミ
ノ基(NH2 +NH)と(a)のイソシアネート基(N
CO)の当量比[(NH2+NH)/NCO]は、通常
0.2〜0.9であり、好ましくは0.3〜0.8であ
る。0.2以上であれば伸長反応工程における炭酸ガス
生成が穏やかであり粒子が微細化し易く、0.9以下で
あれば、生成するウレタン樹脂の分子量制御が容易であ
る。 【0072】(C)として(C1)の水性液を使用する
場合の、(C1)の濃度は、好ましくは0.5〜20
%、さらに好ましくは0.5〜10%である。 【0073】停止剤を使用する場合モノアルコール(メ
タノール、、イソプロパノール、ブタノール等)、また
は、前述の(p15)などを使用してもよいがその場合
停止剤の当量比はNCOに対して0.02〜0.2であ
る。 【0074】本発明における(B)の製造は、(A)と
(C)を混合することにより(A)の鎖伸長反応が起こ
り達成することができる。(A)と(C)の混合に用い
ることができる混合分散機としては、稼働動力が2KW
/m3 未満でよく、回転子/固定子方式分散機(荏原
製作所製エバラマイルダーMDN−303V、日鉄鉱業
(株)製キャビトロンCD−1010、富士合金鉄工
(株)製コルマDISYO 60、IKA工業製SUP
ER−DISPAX SD41等); 超音波振動方式分散機(日本精機製作所(株)製超音
波ホモジナイザーRUS−600型、特殊機化工業製
T、K、ミクロマイザーUJ20型等); 高圧衝撃方式分散機(マウントゴーリンラボラトリ−
社製ゴーリンホモジナイザー15M型、みずほ機械
(株)製M110 ET型マイクロフルイダイザー、特
殊機化工業(株)製T、K、ナノマイザー等); 振動型分散機(バイブロミキサー、冷化工業製);等
が挙げられる。 これら分散機のうち連続生産用として好ましいものは
、でありスケールアップし易い点で特に好ましいも
のはである。 【0075】本発明の(A)と(C)の混合分散方法に
ついては特に制約はないが、例えば 分散機に(A)を送り込み、分散機流路途中で(C)
をポンプで送り込み混合させる方法、 分散機入口で(A)と(C)を接触させ分散機中へで
送り込み混合させる方法 分散機に(C)をポンプで送り込み、分散機流路途中
で(A)を送り込み混合させる方法、 等が挙げられるが好ましいのはまたはである。また
(A)と(C)の混合条件については特に制約はない
が、例えば回転子/固定子型分散機を用いる場合、分散
機の回転数は通常2,000〜14,000rpm、好
ましくは3,000〜12,000rpmである。ま
た、分散時間は通常1〜30秒、好ましくは3〜20秒
である。分散機中の通過液流量は通常10〜6,000
L/hr、好ましくは20〜4,000L/hrであ
る。また、(C)の温度は通常10〜60℃、好ましく
は20〜50℃である。(C)が水の場合、温度は通常
10〜50℃、好ましくは20〜40℃である。 【0076】本発明の製造方法で得られた(B)は、固
形分濃度(水性媒体以外の成分割合)が好ましくは40
〜65%、さらに好ましくは50〜65%である。ま
た、(B)の粘度(25℃)は、好ましくは0.1〜3
Pa・sである。また、その平均粒子径は30〜500
nm、好ましくは30〜300nmである。(B)中の
有機溶媒の含有量は好ましくは0〜5%、さらに好まし
くは2%以下である。 【0077】本発明のポリウレタン樹脂の水性分散体
は、塗料用、接着剤用および繊維処理剤用などに使用で
きる。 【0078】以下、実施例により本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこの限りではない。 【0079】実施例中で使用する原料記号は以下の通り
である。 高分子ジオール(a2); PES−2000:ポリエステルジオール[1,4−ブ
タンジオールアジペート、数平均分子量2000、三洋
化成工業(株)製「サンエスター4620」] PP−2000 :ポリプロピレングリコール[数平均
分子量2000、三洋化成工業(株)製サンニックスP
P−2000] 乳化分散剤;エマルミンL380:ポリオキシエチレン
アルキルエーテル[三洋化成工業(株)製] 【0080】プレポリマーの合成例1 撹拌装置付ステンレス反応装置にDMPAを134部
(1モル)、PP−2000を2000部(1モル)、
IPDIを666部(3モル)、TEAを101部(1
モル)仕込み、50℃で8時間反応させて、粘度300
Pa・s/50℃、NCO含量2.7%のイソシアネー
ト基末端プレポリマー(a−1)を合成した。 【0081】プレポリマーの合成例2〜5 表1に示す原料を使用し、表1に示すモル比で仕込んだ
以外は、合成例1と同様にしてプレポリマー(a−2)
〜(a−5)を合成した。 【0082】 【表1】【0083】実施例1 ギアーポンプ(島津製作所製 SK−2型)を使用し
て、合成例1の反応容器から50℃に温調したプレポリ
マー(a−1)を20L/hrの流量で、また、別のタ
ンクに入れた20℃の水をダイアフラムポンプを使用し
9L/hrの流量でそれぞれ連続式混練装置(栗本鐵工
所製 KRCニーダー#2)に供給し、350rpmで
混練分散し(滞留時間:20秒)、プレポリマーの水性
分散体(A−1)を得た。(A−1)の固形分濃度は6
9%、粘度は2.0Pa・s/25℃、平均粒子径は6
0nmであった。 【0084】実施例2〜5 使用原料を表2に記載した原料に代えたこと以外は実施
例1と同様の装置、温度および流速で、実施例2〜5の
プレポリマーの水性分散体(A−2)〜(A−5)を得
た。分析値を表2に示す。 【0085】 【表2】 【0086】実施例6 (A−1)と、30℃に温調したIPDAの水性液(濃
度6.0%)をアミノ基(−NH2)のモル比がプレポ
リマーのイソシアネート基(−NCO)1モルに対して
0.6モルとなるよう1L/hrの流量で回転子/固定
子型連続式分散機(荏原制作所製:エバラマイルダーM
DN−303V)に供給し、6,000rpmで混合
し、濃度50%、粘度0.40Pa・s/25℃、平均
粒子径65nmのポリウレタン樹脂水性分散体(B−
1)を得た。 【0087】実施例7〜10 使用原料を表3に記載した原料に代えたこと以外は実施
例6と同様にして表3に示すポリウレタン樹脂水性分散
体(B−2)〜(B−6)を得た。 【0088】 【表3】 【0089】比較例1 ギアーポンプ(島津製作所製 SK−2型)を使用し
て、合成例1の反応容器から50℃に温調したプレポリ
マー(a−1)を20L/hrの流量で、また、別のタ
ンクに入れた20℃の水をダイアフラムポンプを使用し
9L/hrの流量で、回転子/固定子方式分散機(荏原
製作所製「エバラマイルダーMDN303V」:稼働動
力=1.5KW/m3)に供給し、10,000rpmで混
練分散した。約3分後に、撹拌が停止し、攪拌機を回転
させるモーターが焼き付いていた。 【0090】比較例2 ギアーポンプ(島津製作所製 SK−2型)を使用し
て、合成例2の反応容器から50℃に温調したプレポリ
マー(a−2)を20L/hrの流量で、また、別のタ
ンクに入れた20℃の水をダイアフラムポンプを使用し
9L/hrの流量で、回転子/固定子方式分散機(荏原
製作所製「エバラマイルダーMDN303V」:稼働動
力=1.5KW/m3)に供給し、6,000rpmで混練
分散した。約2分後に、撹拌速度が低下(2,000r
pm)したので、水の流量を12L/hrに増加し、さら
に6,000rpmで撹拌を継続した。生成したイソシ
アネート基末端プレポリマーの水性分散液(X−1)の
固形分濃度は62.5%、粘度は20Pa・s、平均粒
子径は350nmであった 【0091】 【発明の効果】本発明の水性分散体の製造方法は従来の
製造方法に比べて下記の効果を有する。 有機溶剤を使用しないで、または微量の有機溶剤の使
用のみで、高濃度で微粒子のポリウレタン樹脂水性分散
体を、短時間で安定して製造することができる。 上記の製造方法で得られたポリウレタン樹脂水性分散
体は、高濃度で微粒子からなるため、塗料用水性分散体
として使用すると乾燥造膜時間が短くなるという効果、
また接着剤用として使用すると初期接着力が大きくなる
という効果などが発揮できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 イソシアネート基末端プレポリマー
    (a)と水とを稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機
    を用いて接触混合させることを特徴とする(a)の水性
    分散体(A)の製造方法。 【請求項2】 イソシアネート基末端プレポリマー
    (a)と水とを稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機
    を用いて接触混合させて水性分散体(A)を製造し、さ
    らに鎖伸長させることを特徴とするポリウレタン樹脂の
    水性分散体(B)の製造方法。 【請求項3】 (a)がイオン性基またはイオン形成性
    基を含有するイソシアネート基末端プレポリマーである
    請求項1または2記載の水性分散体の製造方法。 【請求項4】 連続式混練機がコンテイニアスニーダ
    ー、テーパーロール、およびエクストルーダーからなる
    群から選ばれる多数軸を有する混練機である請求項1〜
    3のいずれかに記載の水性分散体の製造方法。 【請求項5 】 乳化剤の不存在下または存在下に
    (a)と水とを接触混合することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の水性分散体の製造方法。 【請求項6】 (a)の50℃における粘度が20〜
    1,000Pa・sである請求項1〜5のいずれかに記
    載の水性分散体の製造方法。 【請求項7】 (a)と水とを接触混合させて製造され
    た水性分散体(A)中の(a)の濃度が60〜80重量
    %である請求項1〜6のいずれかに記載の水性分散体の
    製造方法。 【請求項8】 水性分散体(A)と、アミンの水性液ま
    たは水とを混合分散させて鎖伸長反応させることを特徴
    とする請求項2〜7のいずれかに記載の水性分散体の製
    造方法。 【請求項9】 水性分散体(A)の鎖伸長反応を、固定
    子/回転子方式分散機、超音波分散機、高圧衝撃方式分
    散機、および振動混合方式分散機からなる群から選ばれ
    る少なくとも1種の分散機を用いて行う請求項2〜8の
    いずれかに記載の水性分散体の製造方法。 【請求項10】 イソシアネート基末端プレポリマー
    (a)と水とを稼働動力2KW/m3以上の連続式混練機
    を用いて接触混合させて水性分散体(A)を製造し、さ
    らに鎖伸長させることにより得られるポリウレタン樹脂
    の水性分散体。 【請求項11】 固形分濃度が40〜65重量%、か
    つ、平均粒子径が30〜500nmである請求項10記
    載のポリウレタン樹脂水性分散体。
JP2002242364A 2001-08-23 2002-08-22 イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法 Pending JP2003138021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002242364A JP2003138021A (ja) 2001-08-23 2002-08-22 イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001253596 2001-08-23
JP2001-253596 2001-08-23
JP2002242364A JP2003138021A (ja) 2001-08-23 2002-08-22 イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003138021A true JP2003138021A (ja) 2003-05-14

Family

ID=26620898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002242364A Pending JP2003138021A (ja) 2001-08-23 2002-08-22 イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003138021A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232277A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Mitsui Takeda Chemicals Inc ポリウレタン水性分散系、その製造方法および用途
JP2009079157A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 水性ポリウレタン樹脂の製造方法、水性ポリウレタン樹脂およびフィルム
JP2010215803A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 水性ポリウレタン樹脂の製造方法、水性ポリウレタン樹脂およびフィルム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232277A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Mitsui Takeda Chemicals Inc ポリウレタン水性分散系、その製造方法および用途
JP2009079157A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 水性ポリウレタン樹脂の製造方法、水性ポリウレタン樹脂およびフィルム
JP2010215803A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 水性ポリウレタン樹脂の製造方法、水性ポリウレタン樹脂およびフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101516950B (zh) 具有酮-酰肼的聚氨酯组合物的水分散体
SU741801A3 (ru) Стабильна неседиментирующа дисперси дл получени пенополиуретана и способ ее получени
JP4070256B2 (ja) ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂組成物
CN100489004C (zh) 耐异丙醇性、挠性和柔软度得到改进的聚氨酯分散体(pud)
JP5000854B2 (ja) 水性ポリウレタン分散物の連続製造方法
US20060111510A1 (en) Polyurethane resin aqueous despersion and sheet material obtained from the same
JP2002537424A (ja) ポリウレタンラテックスの連続製造方法
WO2003064534A1 (fr) Dispersion aqueuse de resine synthetique
JP4976249B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂の製造方法
CN105980431B (zh) 水系氨基甲酸酯脲树脂组合物及制法
JP2503982B2 (ja) 変性ポリウレタン水分散液の製造方法
JP3984596B2 (ja) ポリウレタン樹脂水性分散体及びそれを用いたシート材料
JP5038946B2 (ja) 樹脂粒子
JP2003138021A (ja) イソシアネート基末端プレポリマー及びポリウレタン樹脂の水性分散体の製造方法
JP2010195982A (ja) 水性塗料用ポリウレタン樹脂エマルション
JP2016188362A (ja) ポリウレタン樹脂水分散体
JP5371839B2 (ja) 発泡体形成用水系ポリウレタン
JP2011122034A (ja) ポリウレタン樹脂エマルション
JPH08311144A (ja) 架橋ポリウレタン樹脂粒子の水性分散液
JP5225901B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂の製造方法、水性ポリウレタン樹脂およびフィルム
JP3108033B2 (ja) ポリウレタン樹脂水性分散体
JP2015010115A (ja) エポキシ系水性分散体
JP2003165818A (ja) ポリウレタン樹脂水性分散体の製造法
CN112912248B (zh) 聚氨酯树脂水分散体、涂料、薄膜结构体及结构物
JPS6135212B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226