JP2003137566A - ガラスレンズの成形装置と成形方法 - Google Patents

ガラスレンズの成形装置と成形方法

Info

Publication number
JP2003137566A
JP2003137566A JP2001327389A JP2001327389A JP2003137566A JP 2003137566 A JP2003137566 A JP 2003137566A JP 2001327389 A JP2001327389 A JP 2001327389A JP 2001327389 A JP2001327389 A JP 2001327389A JP 2003137566 A JP2003137566 A JP 2003137566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass lens
upper mold
mold member
lower mold
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001327389A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Isaka
徹 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001327389A priority Critical patent/JP2003137566A/ja
Publication of JP2003137566A publication Critical patent/JP2003137566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • C03B11/082Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses having profiled, patterned or microstructured surfaces
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/40Product characteristics
    • C03B2215/41Profiled surfaces
    • C03B2215/412Profiled surfaces fine structured, e.g. fresnel lenses, prismatic reflectors, other sharp-edged surface profiles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/40Product characteristics
    • C03B2215/41Profiled surfaces
    • C03B2215/414Arrays of products, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/50Structural details of the press-mould assembly
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/66Means for providing special atmospheres, e.g. reduced pressure, inert gas, reducing gas, clean room

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と同等のガラスレンズの成形精度を保ち
ながら、同時にレンズの生産効率を向上させる。 【解決手段】 ガイド9に沿って上下移動および回転可
能な上型押さえ部材5に複数の上型部材1〜4を取り付
ける。上型押さえ部材5の下方に設けた下型押さえ部材
7に下型部材6を取り付け、上型押さえ部材5の回転に
より、各上型部材1〜4を下型部材7に対向配置可能に
する。上型部材1〜4および下型部材6の対向面には複
数の成形型面を設ける。下型部材6上のガラスレンズ素
材13を加熱源12で加熱軟化し、上型部材1によりガ
ラスレンズ素材13を押圧成形した後、ガラスレンズ素
材13の上に接着剤シート14を介在させてガラスレン
ス素材15を載置し、上型押さえ部材5の回転により上
型部材2を下型部材6に対向させ、ガラスレンズ素材1
5を押圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱軟化したガラ
スレンズ素材を上下型により押圧成形するガラスレンズ
の成形装置と成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス素材から成形によりガラス
レンズを得る方法が一般に行われており、特開平7−3
3452号公報には、上記ガラスレンズの成形方法を実
施可能な光学素子の成形装置が開示されている。図5
は、ガラスレンズを成形するこの光学素子の成形装置の
一部を示す図であり、図5(a)は正面断面図、図5
(b)は図5(a)のB−B線断面図である。
【0003】図5に示すように、この成形装置は、複数
の上型部材101と複数の下型部材102とヒータ10
8と上ガイド104と下ガイド105とから構成され、
同数備えた上型部材101と下型部材102により、同
時に複数のガラス素材103を押圧して複数のガラスレ
ンズを単体で成形するものである。
【0004】上型部材101は、上ガイド104に対し
て高精度な振れを保ったまま上下方向に摺動可能に支持
されるとともに、下型部材102は下ガイド105に位
置決め固定されており、上型部材101と下型部材10
2はそれぞれ対応して上下に対向配置されている。上ガ
イド104は、下ガイド105に対して高精度な振れを
保ったまま上下方向に摺動可能である。ヒータ108
は、上ガイド104を下ガイド105に嵌合させたとき
に、上型部材101と下型部材102とガラス素材10
3に均一に熱が加わるように配置されている。
【0005】上ガイド104と上型部材101とが上方
向に待避した状態で、下型部材102の上にそれぞれガ
ラス素材103を載置し、ヒータ108により所望温度
に加熱してそれぞれのガラス素材103を軟化させる。
次に、上型部材101を待避させたまま、上ガイド10
4を下降させて行き、下ガイド105と嵌合させる。こ
の状態で、密閉空間106に窒素ガスを充填し、密閉空
間106内の温度調整が容易に行えるようにしておく。
密閉空間106が所望の成形温度に達したら、上型部材
101を下降させてガラス素材103を下型部材102
の間でそれぞれ押圧して成形し、所望温度に冷却するこ
とで、同時に複数のガラスレンズの成形が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、複数枚のレンズを同時に成形可能である
が、成形後に複数枚のレンズを接着した組レンズを得る
場合には、レンズを接着する接着工程や接着した複数枚
のレンズの心合わせ工程は避けられず、レンズ単体の成
形効率そのものを向上させても総合的なガラスレンズの
生産効率の向上には必ずしも結びつかなかった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、従来と同等のガラスレンズの成形精度
を保ちながら、同時にレンズの生産効率を向上させるガ
ラスレンズの成形方法とそれを実現する成形装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るガラスレンズの成形装置
は、上型部材と下型部材との間に置かれたガラスレンズ
素材を加熱して軟化状態にさせつつ上記上型部材と下型
部材とを互いに近づけて上記ガラスレンズ素材を押圧し
て、同時に複数のガラスレンズを成形するガラスレンズ
の成形装置であって、複数枚のそれぞれが形状の異なる
成形型からなる上型部材と、複数枚のそれぞれが形状の
異なる成形型からなる下型部材と、上記上型部材を保持
する上型押さえ部材と、上記下型部材を保持する下型押
さえ部材と、上記上型押さえ部材と下型押さえ部材を案
内するガイドと、上記上型部材と上記下型部材とガラス
レンズ素材を加熱する加熱手段と、上記上型押さえ部材
と上記下型押さえ部材と上記ガイドとで形成された密閉
空間内の圧力を制御する真空源と、上記密閉空間に導入
するガスを供給するガス注入装置と、を備えたことを特
徴とする。
【0009】この発明では、1つの上型部材を下型部材
に対向させるように移動配置し、下型部材上に板状のガ
ラスレンズ素材を載置する。そして、密閉空間内を真空
源により圧力を下げつつ、ガス注入装置からガスを密閉
空間内に供給する。その後、加熱手段により上型部材と
下型部材およびガラスレンズ素材を所望温度まで加熱
し、上型部材と下型部材をガイドに案内させて相対的に
接近させ、軟化しているガラスレンズ素材を押圧成形す
る。その後、上型部材とガラスレンズとを離間し、上型
押さえ部材の移動により他の新たな上型部材を下型部材
に対向させる。その後、接着剤を介在させて新たなガラ
スレンズ素材を成形したガラスレンズの上に載置し、新
たな上型部材により新たなガラスレンズ素材を成形す
る。このような動作を行うことにより、少なくとも2枚
以上の成形したガラスレンズ素材を接着したガラスレン
ズを心出した状態で同時に得ることができる。
【0010】本発明の請求項2に係るガラスレンズの成
形装置は、請求項1の構成にあって、上記上型押さえ部
材は、上記上型部材を同一平面内に複数枚保持し、かつ
上型部材の着脱交換が可能であることを特徴とする。
【0011】この発明では、上型部材が上型押さえ部材
に着脱交換できるので、要求に応じて多種類のレンズを
成形することができる。
【0012】本発明の請求項3に係るガラスレンズの成
形方法は、上型部材と下型部材との間に置かれたガラス
レンズ素材を加熱して軟化状態にさせつつ上記上型部材
と下型部材とを互いに近づけて上記ガラスレンズ素材を
押圧して、同時に複数枚のガラスレンズを成形するガラ
スレンズの成形方法であって、上記上型部材と上記下型
部材との間に、少なくとも1組以上の板状のガラスレン
ズ素材と板状の接着剤シートの組を重ねて置いて押圧す
ることを特徴とする。
【0013】この発明では、接着剤によりガラスレンズ
素材同士を押圧成形時に接着できる。これにより、ガラ
スレンズの成形と心出しした状態で2枚以上のガラスレ
ンズ同士の接合を同時に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1を図1に基づいて説明する。図1(a)は、成形
装置を示す正面断面図、図1(b)は図1(a)のA−
A線断面図、図1(c)は熱硬化型の接着剤シートと成
形対象であるガラスレンズ素材を示す側面形状図であ
る。
【0015】本実施の形態の成形装置は、図1(a)、
(b)に示すように、4個の上型部材1,2,3,4を
備えている。上型部材1,2,3,4は、それぞれ先端
(以下、下面という)を下に向けて円形状の上型押さえ
部材5に気密的に保持され、その下面はそれぞれ形状の
異なった複数個の成形型を同数有していて、独立に着脱
交換が可能となっている。なお、本実施の形態では、上
型部材を4個設けた場合を例に挙げて説明するが、この
個数に限定されるものではない。
【0016】上記上型押さえ部材5は、その外周部が円
筒状のガイド9の内周面に取り付けた円筒状の可動部材
10により保持されており、上型部材1,2,3,4と
上型押さえ部材5は、ガイド9に沿って高精度な振れを
保ったまま上下方向に摺動できるようになっていて、上
下方向の位置も高精度に管理できるようになっている。
同時に、上型部材1,2,3,4と上型押さえ部材5
は、図示しないモータによってガイド9の上下方向に対
して垂直な平面内をガイド9内で摺動回転できるように
なっており、上型部材1,2,3,4をそれぞれ任意に
成形位置へ移動して切り替えることができるようになっ
ている。図1では上型部材1の位置が成形位置になり、
この上型部材1の下方に下型部材6が配置されている。
さらに、上型部材1,2,3,4は上型押さえ部材5の
中心軸に関して対称位置に保持されており、上型押さえ
部材5を中心軸回りに回転させても、上型部材1,2,
3,4は成形位置に対して誤差を生じさせない設計とな
っている。
【0017】下型部材6は1個備えられている。この下
型部材6はその先端を上に向けて円形状の下型押さえ部
材7に固定されており、下型部材6は必要に応じて着脱
交換することができるようになっている。下型押さえ部
材7は、円形状の下型押さえ保持部材8に、その上面に
設けた凹部に嵌合されて固定されている。下型押さえ保
持部材8の外周面には、上記ガイド9の内周面下側が気
密的に取り付けられている。
【0018】ガイド9は、下型押さえ保持部材8に対し
て上下方向に移動可能になっており、ガイド9が上方向
に移動(上昇)した状態で、成形前のガラスレンズ素材
13の下型部材6上への供給と成形後の成形品の排出が
可能となっている。また、ガイド9が下降した状態で、
上型押さえ部材5と下型押さえ部材7およびガイド9に
より密閉空間11が形成されるようになっている。
【0019】上記下型押さえ部材7には、下型押さえ保
持部材8を介して真空源16とガス注入装置17とが、
それぞれ真空弁18とガス注入弁19で接続されてお
り、密閉空間11内の圧力調整とガスの充填・排気が可
能となっている。
【0020】ガイド9の外側には、加熱手段としての加
熱源12が設けられている。加熱源12は、下型部材6
の上に置かれたガラスレンズ素材13と成形位置にある
上型部材1(成形位置に移動された上型部材2,3,4
も同様)と下型部材6とを均一に加熱できるように配置
されており、密閉空間11内の温度を所望の温度に加熱
調整することができるようになっている。
【0021】上記構成からなる成形装置の作用を図2を
用いて説明する。まず、図2(a)に示す状態から、更
にガイド9を上昇させた状態で、上型部材1が成形位置
に来るように上型押さえ部材5を回転して移動し、上型
部材1と下型部材6を成形位置で上下に対向させ、下型
部材6上に板状のガラスレンズ素材13を載置する。そ
の後、図2(a)に示すように、ガイド9を少し下降さ
せて密閉空間11を形成させる。そして、真空源16と
真空弁18とにより密閉空間11内の圧力を下げつつ、
ガス注入装置17とガス注入弁19とによって密閉空間
11内にガスを充填する。
【0022】次に、加熱源12により、ガラスレンズ素
材13と上型部材1および下型部材6を所望温度まで加
熱する。加熱して軟化状態にあるガラスレンズ素材13
に対して、上型押さえ部材5と上型部材1をガイド9に
沿って下方向に所望の高さまで降ろして行き、図2
(b)に示すように、上型部材1の下面と下型部材6の
間でガラスレンズ素材13を押圧し、上型部材1の型形
状をガラスレンズ素材13の表面に転写する。その後、
加熱源12の設定温度を下げて密閉空間11内の温度を
所望温度にまで下げつつ、成形したガラスレンズ素材1
3を固化し、真空源16と真空弁18、およびガス注入
装置17とガス注入弁19とによって密閉空間11内の
ガスを排出し空気と入れ換える。
【0023】次に、図2(c)に示すように、上型押さ
え部材5をガイド9に沿って下型押さえ部材7から離れ
るように上昇させて上型部材1を上記ガラスレンズ素材
13から離間し、上型押さえ部材5を図示しないモータ
によって回転させて、上型部材2が成形位置に来るよう
に移動し上型部材1と入れ替える。成形の終わったガラ
スレンズ素材13上に、板状の熱硬化型の接着剤シート
14とガラスレンズ素材15を重ね合わせた状態で載置
する。
【0024】先と同様の手順で、真空源16と真空弁1
8とにより密閉空間11内の圧力を下げつつ、ガス注入
装置17とガス注入弁19とによって密閉空間11内に
ガスを充填する。加熱源12により、ガラスレンズ素材
15と接着剤シート14と上型部材2と下型部材6を所
望温度にまで加熱する。加熱して軟化状態にあるガラス
レンズ素材15と接着剤シート14に対して、上型押さ
え部材5をガイド9に沿って下方向に所望の高さまで降
ろしていき、図2(d)に示すように、上型部材2でガ
ラスレンズ素材15と接着剤シート14を押圧し、ガラ
スレンズ素材15の表面に上型部材2の型形状を転写し
つつ、ガラスレンズ素材13とガラスレンズ素材15と
を接着剤シート14により接着する。その後、加熱源1
2の設定温度を下げて密閉空間11内の温度を所望温度
にまで下げつつ、成形したガラスレンズ素材15を固化
し、真空源16と真空弁18、およびガス注入装置17
とガス注入弁19とによって密閉空間11内のガスを排
出して空気と入れ換える。
【0025】次に、上型押さえ部材5をガイド9に沿っ
て上昇させ、上型部材2とガラスレンズ素材15とを離
間した後、成形品を排出する。これにより、2枚のガラ
スレンズ素材13と15との成形と心出しと接着とが同
時に行える。上記の作業を繰り返すことで、複数枚のガ
ラスレンズの成形と心出しと接着を同時に行うことがで
きる。上型部材2の使用後に、上型部材3を使用すると
3枚のガラスレンズを心出しした状態で接着し、さらに
上型部材4を使用すると4枚のガラスレンズを心出しし
た状態で接着したガラスレンズを得ることができる。
【0026】本実施の形態によれば、レンズの成形に使
用していない他の上型部材を成形中に交換することがで
きるため、効率の良い成形が可能になる。さらに、密閉
空間11が広く、熱容量が大きいためガラスレンズ素材
の搬入および成形ガラスレンズの搬出の際にも温度が下
がりにくいので、ガラスレンズの連続成形が可能であ
り、装置の自動化も容易である。なお、以上の説明では
熱硬化型の接着剤シート14を用いたが、これに限定さ
れることなく、例えばUV硬化タイプの接着剤や、瞬間
接着剤のような空気中の水分と反応させて硬化するタイ
プであってもよい。
【0027】(実施の形態2)本発明の実施の形態2を
図3に基づいて説明する。図3(a)は成形装置の正面
断面図、図3(b)は上型押さえ部材の上面図、図3
(c)は熱硬化型の接着剤シートと成形対象であるガラ
スレンズ素材を示す側面形状図である。
【0028】本実施の形態の成形装置は、図3(a)、
(b)に示すように、3個の上型部材21,22,23
を備えている。上型部材21,22,23は、長方形状
の上型押さえ部材25に保持され、図における左右方向
で直線的に配列されており、複数の上型部材21,2
2,23は独立に着脱交換が可能となっている。
【0029】上型押さえ部材25は、筒状のガイド9の
上部を貫通してガイド9に保持されており、保持してい
る上型部材21,22,23をガイド9内に位置させた
状態で、上型押さえ部材25の下方に配置した下型押さ
え部材27に対して接近・離反する移動方向(図1
(a)の上下方向)と直交する方向(図1(a)の左右
方向)へガイド9に対して移動可能になっている。すな
わち、上型押さえ部材25は、図示しないシリンダによ
ってガイド9に対して高精度な振れを保ったまま左右方
向に摺動でき、複数の上型部材21,22,23を成形
位置へ直線的にそれぞれ移動して入れ替えることができ
るとともに、上型押さえ部材25はガイド9に対して高
さ方向の位置を変えることがないようになっている。な
お、上型押さえ部材25と摺接するガイド9の位置に耐
熱性を有するパッキン等を用いることにより、上記摺接
位置の気密性を確保している。また、上型部材21,2
2,23は異なった形状の成形型をそれぞれ複数個有し
ていて、どの上型部材を装着しても成形位置での位置に
誤差が生じないように設計されている。なお、本実施の
形態では、上型部材を3個設けた場合を例に挙げて説明
するが、この個数に限定されるものではない。
【0030】上記下型押さえ部材27には1個の下型部
材26が着脱交換可能に固定されており、下型部材26
には上型押さえ部材25の左右方向の移動により上型部
材21,22,23が成形位置でそれぞれ対向配置され
るようになっている。この下型押さえ部材27の外側面
には、上記ガイド9の内面が気密的に取り付けられてお
り、上型押さえ部材25と下型押さえ部材27およびガ
イド9により密閉空間11が形成されるようになってい
る。
【0031】ガイド9は、下型押さえ部材27に対して
上下方向に移動可能になっており、ガイド9の移動によ
り上型押さえ部材25および上型部材21,22,23
は、ガイド9と一体となって上下方向に移動されるよう
になっている。
【0032】また、加熱手段としての加熱源12は、ガ
イド9と複数の上型部材21,22,23と下型部材2
6と下型部材26の上に置かれたガラスレンズ素材13
を所望の温度に加熱調整できるようにガイド9の外側に
配置されている。さらに、下型押さえ部材27には、真
空源16とガス注入装置17とがそれぞれ真空弁18と
ガス注入弁19で接続されており、密閉空間11内の圧
力調整とガスの充填・排気が可能となっている。
【0033】上記構成からなる成形装置の作用を図4を
用いて説明する。図4(a)の状態から、更にガイド9
を上昇した状態で、図示しないシリンダを駆動して上型
押さえ部材25をガイド9に対して移動し、上型部材2
1が下型部材26に対向する成形位置に来るように直線
的に切り替え、下型部材26上に板状のガラスレンズ素
材13を載置する。その後、図4(a)に示すように、
図示しないモータを駆動して、ガイド9を少し下降させ
て密閉空間11を形成し、真空源16と真空弁18によ
り密閉空間11内の圧力を下げつつ、ガス注入装置17
とガス注入弁19によって密閉空間11内にガスを充填
する。
【0034】次に、加熱源12により、ガラスレンズ素
材13と上型部材21および下型部材26を所望温度ま
で加熱する。加熱して軟化状態にあるガラスレンズ素材
13に対し、図示しないモータを駆動し、ガイド9を下
方向に移動して上型押さえ部材25と上型部材21とを
所望の高さまで降ろして行き、図4(b)に示すよう
に、上型部材21により下型部材26上のガラスレンズ
素材13を押圧し、上型部材21の型形状をガラスレン
ズ素材13の表面に転写して、ガラスレンズ素材13の
成形が完了する。その後、加熱源12の設定温度を下げ
て密閉空間11内の温度を所望温度にまで下げつつガラ
スレンズ素材13を固化し、真空源16と真空弁18に
より密閉空間11内のガスを排気しつつ、ガス注入装置
17とガス注入弁19によって密閉空間11内を空気で
充填する。
【0035】次に、図4(c)に示すように、図示しな
いモータを駆動してガイド9を上方向に移動し、上型部
材21がガラスレンズ素材13から離れるように上型押
さえ部材25を上昇させる。次に、図示しないシリンダ
を駆動して、上型押さえ部材25をガイド9に対して左
方向に摺動し、上型部材22が成形位置に来るように移
動して上型部材21と入れ替える。そして、成形の終わ
ったガラスレンズ素材13の上に、板状の熱硬化型の接
着剤シート14とガラスレンズ素材15を重ね合わせた
状態で載置する。
【0036】先と同様の手順で、真空源16と真空弁1
8により密閉空間11内の圧力を下げつつ、ガス注入装
置17とガス注入弁19によって密閉空間11内にガス
を充填する。加熱源12により、ガラスレンズ素材15
と接着剤シート14と上型部材22と下型部材26を所
望温度にまで加熱する。次に、図示しないモータを駆動
し、ガイド9を移動して上型押さえ部材25と上型部材
22とを下方向に所望の高さまで降ろして行き、加熱し
て軟化状態にあるガラスレンズ素材15と接着剤シート
14に対して、図4(d)に示すように、上型部材22
によりガラスレンズ素材15と接着剤シート14を押圧
し、上型部材22の型形状をガラスレンズ素材15の表
面に転写しつつ、ガラスレンズ素材13とガラスレンズ
素材15とを接着剤シート14により接着する。その
後、加熱源12の設定温度を下げて密閉空間11内の温
度を所望温度にまで下げつつガラスレンズ素材15を固
化し、真空源16と真空弁18により密閉空間11内の
ガスを排気しつつ、ガス注入装置17とガス注入弁19
によって密閉空間11内を空気で充填する。
【0037】次に、図示しないモータを駆動してガイド
9を上昇し、上型押さえ部材25を上昇させて上型部材
22をガラスレンズ素材15から離した後、成形品を排
出する。これにより、2枚のガラスレンズ素材13と1
5との成形と心出しと接着とが同時に行える。上記の作
業を繰り返すことで、複数枚のガラスレンズの成形と心
出しと接着を同時に行うことができる。更に、上記と同
様な手順で、上型部材23を下型部材26に対向させて
新たなガラスレンズ素材を接着剤シートを介在させて押
圧成形を行うことにより、3枚のガラスレンズを心出し
した状態で接着したガラスレンズを得ることができる。
なお、実施の形態2においても、熱硬化型の接着剤シー
ト14を用いたが、これに限定されることなく、例えば
UV硬化タイプの接着剤や、瞬間接着剤のような空気中
の水分と反応して硬化するタイプを用いてもよいのは、
実施の形態1と同様である。
【0038】本実施の形態によれば、上型押さえ部材2
5の左右の駆動をシリンダによって行うため、装置構成
を簡略化でき、小型化が容易である。また、駆動方向が
直線方向であるので、部材の低価格化が容易であり、部
材の高精度化も実現し易い。さらに、上型部材21,2
2,23のみならず、下型部材26の交換も可能である
ため、成形できるレンズの形状に制約がない。また、レ
ンズの成形に使用していない他の上型部材を成形中に交
換することができるため、効率の良い成形が可能にな
る。さらに、密閉空間11が広く、熱容量が大きいため
ガラスレンズ素材の搬入および成形後のガラスレンズの
搬出の際にも温度が下がりにくいので、ガラスレンズの
連続成形が可能であり、装置の自動化も容易である。
【0039】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)上型部材と下型部材との間に置かれたガラスレン
ズ素材を加熱して軟化状態にさせつつ上記上型部材と下
型部材とを相対的に近づけて上記ガラスレンズ素材を押
圧して、同時に複数のガラスレンズを成形するガラスレ
ンズの成形装置であって、複数枚のそれぞれが形状の異
なる成形型からなる上型部材と、複数枚のそれぞれが形
状の異なる成形型からなる下型部材と、上記複数の上型
部材を保持し、この上型部材を上下移動かつ上下移動方
向と直交する平面内で移動する上型押さえ部材と、上記
下型部材を保持する下型押さえ部材と、上記上型押さえ
部材を案内するガイドと、上記上型部材と上記下型部材
とガラスレンズ素材を加熱する加熱手段と、上記上型押
さえ部材と上記下型押さえ部材と上記ガイドとで形成さ
れた密閉空間内の圧力を制御する真空源と、上記密閉空
間に導入するガスを供給するガス注入装置と、を備えた
ことを特徴とするガラスレンズの成形装置。
【0040】(2)上記上型部材は複数個を備えるとと
もに、上記下型部材は1個備えたことを特徴とする付記
(1)記載のガラスレンズの成形装置。
【0041】(3)上記上型部材の平面内の移動は、上
型押さえ部材の回転移動または直線移動によりなること
を特徴とする付記(1)記載のガラスレンズの成形装
置。
【0042】(4)上記真空源は真空弁を備えるととも
に、上記ガス注入装置はガス注入弁を備えることを特徴
とする付記(1)記載のガラスレンズの成形装置。
【0043】(5)複数の成形型面を有する上型部材と
下型部材との間に置かれたガラスレンズ素材を加熱して
軟化状態にさせつつ上記上型部材と下型部材とを互いに
近づけて上記ガラスレンズ素材を押圧して、同時に複数
枚のガラスレンズを成形するガラスレンズの成形方法で
あって、上記上型部材を複数個備え、1つの上型部材と
上記下型部材とを対向配置し、ガラスレンズ素材を上記
下型部材の上に載置して上記上型部材と下型部材により
押圧成形した後、さらに上記押圧成形したガラスレンズ
素材上に接着剤を介在させて新たなガラスレンズ素材を
載置するとともに、他の上型部材を上記下型部材に対向
配置し、上記他の上型部材により上記新たなガラスレン
ズを押圧してガラスレンズを成形することを特徴とする
ガラスレンズの成形方法。
【0044】(6)上記他の上型部材により上記接着剤
を介在させて行う新たなガラスレンズ素材の押圧成形
は、1回以上行うことを特徴する付記(5)記載のガラ
スレンズの成形方法。
【0045】(7)ガラスレンズ素材および上記接着剤
は、板状の部材からなることを特徴とする付記(5)記
載のガラスレンズの成形方法。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のガラスレンズの成形装置によれば、複数枚のガラスレ
ンズの成形と心出しを同時に行うことができるので、レ
ンズの生産効率が非常に高い。また、このように成形し
たガラスレンズ同士の間には、鏡枠によって組み立てた
レンズユニットのような空気層がないため、高精度なガ
ラスレンズ群が量産できる。さらに、ガラスレンズの成
形を複数個の成形型で行い、同時に複数個の成形品を取
り出すことができるため、成形の効率が高い。
【0047】本発明の請求項2のガラスレンズの成形装
置によれば、複数枚の型部材は独立して交換可能である
ので、レンズ形状に対応した柔軟な生産ができる。さら
に、型部材ごとに成形型の形状を変更できるので、曲率
の異なった光学面の成形も可能である。
【0048】本発明の請求項3のガラスレンズの成形方
法によれば、請求項1の効果に加え、板状のガラスレン
ズ素材を使用するため、ガラスレンズ素材のプリフォー
ム等の予備加工や予備加工の結果によるガラスレンズ素
材のバラツキを考慮する必要がないため、成形に用いる
ガラスレンズ素材が非常に安価であり、結果として安価
なガラスレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、図1(a)は正
面断面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図、
図1(c)は熱硬化型の接着剤シートと成形対象である
ガラスレンズ素材を示す側面形状図である。
【図2】本発明の実施の形態1の成形装置によるガラス
レンズの成形工程を示す正面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2を示し、図3(a)は正
面断面図、図3(b)は成形装置に備えた上型押さえ部
材の上面図、図3(c)は熱硬化型の接着剤シートと成
形対象であるガラスレンズ素材を示す側面形状図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態2の成形装置によるガラス
レンズの成形工程を示す正面断面図である。
【図5】従来技術の成形装置を示し、図5(a)は正面
断面図、図5(b)は図5(a)のB−B線断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4,21,22,23 上型部材 5,25 上型押さえ部材 6,26 下型部材 7,27 下型押さえ部材 9 ガイド 11 密閉空間 12 加熱源 13,15 ガラスレンズ素材 14 接着剤シート 16 真空源 17 ガス注入装置 18 真空弁 19 ガス注入弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型部材と下型部材との間に置かれたガ
    ラスレンズ素材を加熱して軟化状態にさせつつ上記上型
    部材と下型部材とを互いに近づけて上記ガラスレンズ素
    材を押圧して、同時に複数のガラスレンズを成形するガ
    ラスレンズの成形装置であって、 複数枚のそれぞれが形状の異なる成形型からなる上型部
    材と、 複数枚のそれぞれが形状の異なる成形型からなる下型部
    材と、 上記上型部材を保持する上型押さえ部材と、 上記下型部材を保持する下型押さえ部材と、 上記上型押さえ部材と下型押さえ部材を案内するガイド
    と、 上記上型部材と上記下型部材とガラスレンズ素材を加熱
    する加熱手段と、 上記上型押さえ部材と上記下型押さえ部材と上記ガイド
    とで形成された密閉空間内の圧力を制御する真空源と、 上記密閉空間に導入するガスを供給するガス注入装置
    と、を備えたことを特徴とするガラスレンズの成形装
    置。
  2. 【請求項2】 上記上型押さえ部材は、上記上型部材を
    同一平面内に複数枚保持し、かつ上型部材の着脱交換が
    可能であることを特徴とする請求項1記載のガラスレン
    ズの成形装置。
  3. 【請求項3】 上型部材と下型部材との間に置かれたガ
    ラスレンズ素材を加熱して軟化状態にさせつつ上記上型
    部材と下型部材とを互いに近づけて上記ガラスレンズ素
    材を押圧して、同時に複数枚のガラスレンズを成形する
    ガラスレンズの成形方法であって、上記上型部材と上記
    下型部材との間に、少なくとも1組以上の板状のガラス
    レンズ素材と板状の接着剤シートの組を重ねて置いて押
    圧することを特徴とするガラスレンズの成形方法。
JP2001327389A 2001-10-25 2001-10-25 ガラスレンズの成形装置と成形方法 Pending JP2003137566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327389A JP2003137566A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 ガラスレンズの成形装置と成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327389A JP2003137566A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 ガラスレンズの成形装置と成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003137566A true JP2003137566A (ja) 2003-05-14

Family

ID=19143628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001327389A Pending JP2003137566A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 ガラスレンズの成形装置と成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003137566A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10308542B2 (en) 2015-06-26 2019-06-04 Corning Incorporated Apparatus and method for reforming sheet material

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10308542B2 (en) 2015-06-26 2019-06-04 Corning Incorporated Apparatus and method for reforming sheet material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070158871A1 (en) Press-molding apparatus, mold, and press-molding method
CN103847096A (zh) 真空加热加压密封成形装置及真空加热加压密封成形方法
JP2003137566A (ja) ガラスレンズの成形装置と成形方法
JPS62292629A (ja) ガラスレンズ成形装置
JP2002046070A (ja) 砥石の製造方法及びその装置
US3590426A (en) Apparatus for forming plastic articles
JP2636083B2 (ja) 光学素子の成形法
JP3832986B2 (ja) ガラス素子の成形装置及び成形方法
JP2746454B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP3042411B2 (ja) レンズ成形方法と成形装置
JP3110874B2 (ja) 光学素子の成形装置及びガラス製品の成形加工方法
TWI396665B (zh) 模造裝置及模壓成型方法
CN106966570B (zh) 光学元件的制造方法以及光学元件的制造装置
JPH01100030A (ja) ガラスレンズの成形方法
JP2001010828A (ja) ガラス光学素子の成形装置および成形方法
JPH03279225A (ja) 光学素子成形装置及び光学素子成形方法
JPH08245224A (ja) ガラス成形品の製造方法および装置
JPS61292329A (ja) 半導体樹脂封止用成形装置
JPH06144852A (ja) 光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法
KR0130182Y1 (ko) 정밀가압유리성형기기
JP4030799B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP3110188B2 (ja) 光学素子の成形装置
JP2000007356A (ja) 光学レンズの成形装置
JPH0733452A (ja) 光学素子の成形装置
JPH08295523A (ja) ガラスセルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061017