JP2003137013A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2003137013A
JP2003137013A JP2001340212A JP2001340212A JP2003137013A JP 2003137013 A JP2003137013 A JP 2003137013A JP 2001340212 A JP2001340212 A JP 2001340212A JP 2001340212 A JP2001340212 A JP 2001340212A JP 2003137013 A JP2003137013 A JP 2003137013A
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JP
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rug
female
leg
hole
male
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JP2001340212A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yoshino
和夫 芳野
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Priority to TW91215681U priority patent/TW545411U/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に取り付け可能で安価なクリップを得
る。 【解決手段】 弾性片44は略三角錐状に形成され、平
面視にて装着部42の周壁42Aの内面側から張り出し
た形状としており、脚部22を装着部42の奥方へ押し
込み傾斜面38を当接させると外側へ張り出す。また、
弾性片44の雌フランジ40と対面する上面44Aをフ
ラット面としており、弾性片44が外側へ張り出したと
き、弾性片44がダッシュサイレンサ10と面接する面
積が増大し、弾性片44と雌フランジ40との間で確実
に矩形穴10Aの周縁部を挟持することができる。この
状態で、フロアパッド16は雌部材20の雌フランジ4
0と雄部材18の雄フランジ24との間で確実に挟持さ
れ、雌部材20と雄部材18を介して、フロアパッド1
6がダッシュサイレンサ10に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雄部材と雌部材と
で構成され、互いに係合して、車内に布設された第1の
敷物に第2の敷物を取り付けるクリップに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントシートの足元には、エ
ンジン音などを吸収するため、フロアパネルの表面に、
ゴムや繊維で形成されたダッシュサイレンサが貼着され
ている。一方、自動車の衝突等、予期せぬ衝撃に対して
アクセルペダル上に載置された足がアクセルペダル及び
ダッシュサイレンサを介してフロアパネルにぶつかって
しまう場合がある。
【0003】このため、ダッシュサイレンサの表面に、
発砲スチロール等の素材にて形成されたフロアパッドを
取り付け、フロアパッドの変形により衝撃を吸収するこ
とでフロアパネルにぶつかったときの衝撃を軽減させる
ことが考えられる。
【0004】ところで、フロアパッドは変形によって衝
撃を吸収するため、20mm程度の肉厚のフロアパッド
が所望されるが、この肉厚では両面テープなどによる接
着は接着力を保持することができないため、クリップな
どを介して、ダッシュサイレンサにフロアパットを取り
付ける。
【0005】例えば、図13に示すように、フロアパッ
ド200に穴部200Aを形成する。一般的にフロアパ
ッド200には軟質材が用いられるため、穴部200A
の周縁部の形状を維持させるため、穴部200Aに環状
グロメット202、204を取り付ける。この環状グロ
メット202、204は互いに係合可能となっており、
環状グロメット202、204に形成されたボス202
A、204Aを穴部200A内に挿通させる。
【0006】ここで、ボス202Aはボス204Aに対
して外挿可能となっており、ボス202Aとボス204
Aとが穴部200A内で重なった状態で配置され、係合
される。これにより、環状グロメット202、204の
フランジ202B、204Bがフロアパッド200の周
縁部を挟持した状態で、環状グロメット202、204
がフロアパッド200に取り付けられる。
【0007】一方、ダッシュサイレンサ206に穴部2
06Aを形成し、係合部材208を係合させる。係合部
材208には環状の土台板210が備えられており、こ
の土台板210の内縁部付近から一対の脚片212が垂
下し、外側へ向かって折り曲げ可能となっている。
【0008】この脚片212の先端部には、土台板21
0と対面して配置された接続セクション214が設けら
れており、この接続セクション214には、一対の支柱
216が土台板210側へ向かって立設している。
【0009】この接続セクション214、脚片212及
び支柱216を穴部206Aに挿通させ、土台板210
をダッシュサイレンサ206に面接させて、図14に示
すように、脚片212を折り曲げ、支柱216の先端部
を土台板210の上面から露出させる。そして、図15
に示すように、支柱216をフロアパッド200の穴部
200Aに挿通させると、支柱216の先端部が環状グ
ロメット202のフランジ202Bの内縁部に係止され
る。
【0010】これにより、係合部材208及び環状グロ
メット202、204を介してフロアパッド200がダ
ッシュサイレンサ206に取り付けられるが、フロアパ
ッド200に予め環状グロメット202及び環状グロメ
ット204を取り付けなければならないため、面倒であ
る。また、取り付け作業に要する作業工数も多く、コス
トアップしてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、簡単に取り付け可能で安価なクリップを提供する
ことを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、クリップが雄部材と雌部材とで構成されており、こ
の雄部材と雌部材とが互いに係合して、車内に布設され
た第1の敷物に第2の敷物を取り付ける。
【0013】ここで、雄部材は、脚体及び雄フランジで
構成されており、脚体は第2の敷物に形成された第2の
穴部に挿通して第2の敷物に仮止めされ、雄フランジは
脚体の頭部から張り出し第2の穴部の周縁部に面接す
る。
【0014】一方、雌部材には、第1の敷物に形成され
た第1の穴部に挿通して第1の敷物に仮止めされると共
に、脚体が挿通可能な筒体を備えており、この筒体の一
端部から雌フランジを張り出させ、第1の穴部の周縁部
に面接可能としている。
【0015】また、筒体の壁面にはロック片を設けてお
り、このロック片は、雄部材の脚体を筒体に押し込む
と、脚体に押し出されて外側へ張り出し、雄フランジと
の間に第2の敷物を挟持し、雌フランジとの間に第1の
敷物を挟持する。これにより、第1の敷物に第2の敷物
が取り付けられる。
【0016】ここで、第2の敷物を第1の敷物に取り付
ける前に、第2の敷物及び第1の敷物に雄部材及び雌部
材がそれぞれ仮止めされるため作業性が良く、また、雌
部材に雄部材を係合させるだけで第2の敷物が第1の敷
物に取り付けられるため、取り付けが簡単である。この
ため、取り付け作業に要する作業工数を削減することが
でき、コストダウンを図ることができる。
【0017】請求項2に記載の発明では、筒体を略角柱
状としており、ロック片が筒体の壁面をコ字状に切欠い
た片持ちであり、雌フランジと平行に張り出すようにし
ている。
【0018】このため、筒体を略角柱状の筒体の幅と略
同一の直径を有する略円筒状とする場合と比較して、ロ
ック片の張り出し量を多くすることができる。さらに、
脚体も略角柱状とすることで、雄部材と雌部材との係合
方向が決め易くなる。
【0019】請求項3に記載の発明では、脚体に突起を
突設しており、脚体が第2の穴部を挿通するとき第2の
穴部の内縁部に係止させる。これにより、第2の穴部の
内縁部を介して雄部材を第2の敷物に仮止めさせること
ができる。このため、脚体を第2の穴部に挿通するだけ
で、雄部材は第2の敷物に簡単に仮止めされる。
【0020】請求項4に記載の発明では、ロック片を筒
体の外壁面から一部張り出す大きさとし、筒体を第1の
穴部へ押し込み、ロック片の張り出した部分が第1の穴
部を通過すると、ロック片の張り出した部分と雌フラン
ジとの間で第1の敷物が挟持される。これにより、雌部
材が第1の敷物に仮止めされる。
【0021】請求項5に記載の発明では、脚体の先端部
分には、先端に向かって傾斜する雄側傾斜面を設けてお
り、脚体の押し込み動作でロック片の基部側から自由端
側へ当接させてロック片を雌フランジと平行に外側へ張
り出させる。
【0022】これにより、先端に向かって傾斜する雄側
傾斜面が形成された脚体の押し込み動作でロック片の基
部側から自由端側へ当接位置を変えることにより、ロッ
ク部材を徐々に外側へ押し広げることができる。
【0023】請求項6に記載の発明では、ロック片の雌
フランジと対面する面をフラット面としている。ロック
片は雄部材によって外側へ張り出すため、ロック片が第
1の敷物と面接する面積を増大させることができる。
【0024】例えば、第1の敷物及び第2の敷物とし
て、それぞれダッシュサイレンサ及びフロアパッドのよ
うに軟らかい材質を用いた場合、第1の敷物及び第2の
敷物にそれぞれ形成された第1の穴部及び第2の穴部の
寸法にはバラツキが生じるが、ロック片が第1の敷物と
面接する面積を増大させることで、ロック片と雌フラン
ジとの間で第1の穴部の周縁部(第1の敷物)を確実に
挟持した状態で、雄部材と雌部材とを介して確実に第2
の敷物を第1の敷物に取り付けることができる。
【0025】請求項7に記載の発明では、雄側傾斜面に
曲線状の稜線を設けている。これにより、雄部材の雄側
傾斜面がロック片に当接するときにスムーズに当接す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態に係るク
リップについて説明する。
【0027】図1に示すように、自動車のシートの足元
には、エンジン音などを吸収するため、フロアパネル
(図示省略)の表面に、ゴムや繊維などの軟質材で形成
されたダッシュサイレンサ10が貼着されている。
【0028】一方、運転席の足元では、アクセルペダル
12が自動車の略前後方向に揺動可能に配設されている
が、このアクセルペダル12の下方に位置するダッシュ
サイレンサ10の表面には、クリップ14を介してフロ
アパッド16が取り付けられている。これにより、自動
車の衝突等、予期せぬ衝撃時にアクセルペダル12上に
載置された足がアクセルペダル12及びダッシュサイレ
ンサ10を介してフロアパネルにぶつかったときの衝撃
を軽減する。
【0029】ここで、図2及び図3に示すように、クリ
ップ14は、雄部材18と雌部材20とで構成されてお
り、互いに係合可能となっている。雄部材18には、略
角柱状を成した脚部22が備えられており、軟質材を用
いたフロアパッド16に形成された矩形穴16Aに挿通
可能となっている。
【0030】また、雄部材18には脚部22の一端側に
矩形平板状の雄フランジ24が設けられており、脚部2
2が矩形穴16Aに挿通した状態で、雄フランジ24が
矩形穴16Aの周縁部に面接可能となっている。
【0031】ところで、脚部22には、雄フランジ24
よりも幅挟の一対の脚片26、28が備えられており、
脚片26、28の離間距離は、雄フランジ24の長手方
向の長さよりも短くなっている。また、脚片26と脚片
28との間には、脚片26、28から所定の距離を置い
て脚片26、28よりも拡幅のガイド壁30が形成され
ており、このガイド壁30は雄フランジ24の幅と略同
一となっている。
【0032】さらに、脚片26、28の外面側には、脚
片26、28の長手方向に沿って上下に突起32、34
が突設しており、突起32同士及び突起34同士の離間
距離は、矩形穴16Aよりも若干大きくしている。これ
により、脚部22を矩形穴16Aに挿通させたとき、突
起32、34が矩形穴16Aの内縁部に係止され、雄部
材18がフロアパッド16に仮止めされる。
【0033】ここで、矩形穴16Aの周縁部の対面する
位置には、一対のザグリ部15が凹設されており、雄フ
ランジ24の長手方向の両端部が載置可能となってい
る。これにより、雄部材18をフロアパッド16に挿通
させるときの雄部材18の方向性を得ることができると
共に、雄部材18を雌部材20に係合して、フロアパッ
ド16をダッシュサイレンサ10に取り付けたときに、
雄フランジ24がフロアパッド16の上面から突出しな
いようにしている。
【0034】ところで、脚片26と脚片28との間に、
脚片26、28から所定の距離を置いてガイド壁30を
形成することで、脚片26及び脚片28を薄肉とするこ
とができる。このため、脚片26、28を撓ませ、突起
32同士及び突起34同士の離間距離を小さくすること
ができる。
【0035】また、成形後に脚片26、28の外面側が
ひけることはなく、脚片26、28の外面側に突設させ
た突起32同士及び突起34同士の離間距離が、設計寸
法よりも小さくなることはない。従って、脚部22を矩
形穴16Aに挿通させたとき、雄部材18を確実にフロ
アパッド16に仮止めさせることができる。
【0036】また、脚部22の先端部分には、当接部3
6が備えられており、脚片26と脚片28とを架け渡し
ている。この当接部36はガイド壁30に沿って2分さ
れ、ガイド壁30の幅方向に沿って互いに交叉するよう
に傾斜する一対の傾斜面38が形成されている。
【0037】一方、雌部材20には、略角柱状を成した
装着部42(筒体)が備えられており、ダッシュサイレ
ンサ10に形成された矩形穴10Aに挿通可能となって
いる。また、雌部材20には装着部42の一端側に矩形
平板状の雌フランジ40が設けられており、装着部42
が矩形穴10Aに挿通した状態で、雌フランジ40が矩
形穴10Aの周縁部に面接可能となっている。
【0038】ここで、装着部42の対面する一対の周壁
42Aを略コ字状に切欠き、これにより、片持ちの弾性
片44(ロック片)を設け、この弾性片44が雌フラン
ジ40と平行に張り出すようにしている。
【0039】この弾性片44は、図3及び図6に示すよ
うに、平面視にて略三角形状を成して弾性片44の基部
から自由端側に向けて拡幅すると共に、弾性片44の長
手方向に沿った各断面が略三角形状を成す三角錐状に形
成され、雌フランジ40と対面する上面44Aがフラッ
ト面となるようにしている。
【0040】また、弾性片44の外面側は、装着部42
の周壁42Aの外面側の面一から張り出しており、弾性
片44の外面同士の離間距離は、矩形穴10Aよりも若
干大きくなるようにしている。これにより、装着部42
を矩形穴10Aに挿通させたとき、雌フランジ40と弾
性片44との間にダッシュサイレンサ10が挟持された
状態で、雌部材20がダッシュサイレンサ10に仮止め
される。
【0041】また、弾性片44の内面側は、装着部42
の周壁42Aの内面側の面一から張り出している。弾性
片44は平面視にて互いに逆向きとなるように配置され
ており、弾性片44の基部の位置と対向する弾性片44
の自由端の位置とが互いに対向している。このため、弾
性片44の長手方向に沿った内面同士の離間距離は、常
に一定となっている。
【0042】ところで、雌フランジ40には装着部42
と連通する開口部40Aが形成されており、脚部22が
挿通可能となっている。また、脚部22に形成されたガ
イド壁30の幅は、装着部42の対面する内壁の離間距
離と略同一となっており、脚部22はガイド壁30に案
内されて雌部材20の装着部42内へ押し込まれる。
【0043】一方、脚片26、28の突起32同士及び
突起34同士の離間距離は、装着部42の対面する内壁
の離間距離よりも若干大きくなっており、脚片26、2
8は若干撓んだ状態で押し込まれる。そして、雄部材1
8の脚部22の先端部分に位置する当接部36に形成さ
れた傾斜面38が弾性片44の内面側に当接する。
【0044】ここで、説明の便宜上、傾斜面38の先端
側を山部38Aとし、基側を谷部38Bとする。山部3
8Aは谷部38Bと比較して幅が広くなっており、山部
38Aが弾性片44の基部側に当接し、谷部38Bが弾
性片44の自由端側に当接するようにしている。
【0045】図4〜図6に示すように、雄部材18の脚
部22を雌部材20の装着部42に挿通させ、脚部22
を装着部42の奥方へ押し込むと、傾斜面38の山部3
8Aが弾性片44の基部側の頂部44Bに当接し、傾斜
面38の山部38Aから谷部38Bへ向かって当接する
位置を変えながら、傾斜面38が弾性片44の基部側か
ら自由端側へ向かって頂部44Bを摺動する。
【0046】弾性片44の内面側は、装着部42の周壁
42Aの内面側の面一から張り出しているため、雄部材
18の移動によって傾斜面38が弾性片44の頂部44
Bを摺動することで、弾性片44は弾性変形して、徐々
に外側へ張り出す。ここで、傾斜面38は曲線状の稜線
を有しており、傾斜面38が弾性片44の頂部44Bに
当接するときにスムーズに当接する。
【0047】ところで、当接部36には、一対の傾斜面
38を間に置いて、当接面46が形成されている。一
方、弾性片44は平面視にて略三角形状を成すと共に、
弾性片44の長手方向に沿った各断面が略三角形状を成
す三角錐状に形成されているため、弾性片44の内面側
に位置する被当接面48は、弾性片44の長手方向に沿
った各断面によって傾斜角度が異なっている。このた
め、当接面46はこの被当接面48と面接可能に形成さ
れている。
【0048】これにより、雄部材18の傾斜面38が、
山部38Aから谷部38Bに架けて弾性片44の頂部4
4Bを摺動すると、図7及び図8に示すように、外側へ
張り出した弾性片44の内面側に位置する被当接面48
に雄部材18の当接面46が面接して、弾性片44をさ
らに外側へ張り出させる。
【0049】そして、雄部材18の脚部22の脚片2
6、28の外面が弾性片44の頂部44Bに到達する
と、弾性片44が復元しないようにロックされ、雄部材
18が雌部材20と係合した状態が維持される。
【0050】ところで、装着部42の弾性片44が形成
された周壁42Aの上方には、開口部45が形成されて
おり、突起32、34が配置可能な大きさとしている。
この開口部45内に突起32、34が配置されると、脚
片26、28が完全に復元される。このとき、突起32
が開口部45の上縁部に面接して雄部材18が抜け止め
され、雄部材18と雌部材20とが係合する。
【0051】ところで、弾性片44は弾性片44の長手
方向に沿った各断面が三角形状を成す略三角錐で形成さ
れており、雌フランジ40と対面する上面44Aがフラ
ット面となるようにしているため、図9〜図11に示す
ように、雄部材18によって弾性片44が外側へ張り出
したとき、弾性片44がダッシュサイレンサ10と面接
する面積が増大する。
【0052】ダッシュサイレンサ10は軟質材で形成さ
れているため、矩形穴10Aの寸法にバラツキが生じる
が、弾性片44が矩形穴10Aの周縁部と面接する面積
を増大させることで、弾性片44と雌フランジ40との
間で確実に矩形穴10Aの周縁部を挟持することができ
る。
【0053】また、雌部材20の装着部42を略矩形状
とし、装着部42の周壁42Aをコ字状に切欠いて弾性
片44を形成することで、装着部(図示省略)を雌部材
20の幅と略同一の直径を有する略円筒状とする場合と
比較して、弾性片44の張り出し量を多くすることがで
きる。さらに、雄部材18及び雌部材20を略矩形状と
することで、雄部材18と雌部材20との係合方向が決
め易くなる。
【0054】このように、雄部材18が雌部材20と係
合した状態では、フロアパッド16が雌部材20の雌フ
ランジ40と雄部材18の雄フランジ24との間で確実
に挟持される。これにより、雌部材20及び雄部材18
を介して、フロアパッド16がダッシュサイレンサ10
に取り付けられる。
【0055】次に、本発明の実施の形態に係るクリップ
の使用方法について説明する。
【0056】まず、図3に示すように、フロアパッド1
6に形成された矩形穴10Aに雄部材18を挿通し、フ
ロアパッド16の表面に雄部材18の雄フランジ24を
面接させる。このとき、雄部材18の突起32がフロア
パッド16の矩形穴10Aの内縁部に係止され、雄部材
18がフロアパッド16に仮止めされる。
【0057】一方、ダッシュサイレンサ10に形成され
た矩形穴10Aに雌部材20を挿通し、ダッシュサイレ
ンサ10の表面に雌部材20の雌フランジ40を面接さ
せる。このとき、雌部材20の弾性片44の上面44A
がダッシュサイレンサ10の裏面に当接し、ダッシュサ
イレンサ10が雌部材20の雌フランジ40と弾性片4
4の上面44Aとで挟持される。これにより、雌部材2
0がダッシュサイレンサ10に仮止めされる。
【0058】次に、図4〜図6に示すように(但し、図
4については、ダッシュサイレンサ10及びフロアパッ
ド16の図示を省略している)、フロアパッド16に仮
止めされた雄部材18をダッシュサイレンサ10に仮止
めされた雌部材20に対向させ、雄部材18を雌部材2
0へ挿通する。
【0059】雄部材18を雌部材20の奥方へ押し込む
と、雄部材18に形成された傾斜面38の山部38Aが
弾性片44の基部側の頂部44Bに当接し、雄部材18
の移動によって、頂部44Bの当接位置が傾斜面38の
山部38Aから谷部38Bに架けてズレていくと共に、
弾性片44が徐々に外側へ張り出す。
【0060】次に、図7及び図8に示すように、雄部材
18を雌部材20のさらに奥方へ押し込むと、雄部材1
8に形成された当接面46が弾性片44の被当接面48
に当接し、弾性片44を押し広げ、さらに外側へ張り出
させる。これにより、弾性片44の上面44Aがダッシ
ュサイレンサ10と面接する面積がさらに増大する。
【0061】そして、図9〜図11に示すように、当接
部36を越えて、雄部材18の脚部22の脚片26、2
8の外面が弾性片44の上面44Aに到達すると、弾性
片44は外側へ張り出した状態が維持されると共に、装
着部42の開口部45内に突起32、34が配置され、
開口部45の上縁部に突起32が面接し、雄部材18と
雌部材20とが係合する。
【0062】このとき、雌フランジ40と弾性片44の
上面44Aとの間で、ダッシュサイレンサ10が確実に
挟持され、また、雄フランジ24と雌フランジ40との
間でフロアパッド16が確実に挟持される。
【0063】以上のような構成により、フロアパッド1
6に仮止めされた雄部材18をダッシュサイレンサ10
に仮止めされた雌部材20に係合させるだけで、フロア
パッド16を簡単にダッシュサイレンサ10に取り付け
ることができる。
【0064】このように、フロアパッド16をダッシュ
サイレンサ10に取り付ける前に、雄部材18及び雌部
材20がそれぞれ仮止めされるため作業性が良い。この
ため、取り付け作業に要する作業工数を削減することが
でき、コストダウンを図ることができる。
【0065】また、弾性片44は雄部材18によって外
側へ張り出すため、弾性片44の上面44Aをフラット
面とすることで、弾性片44がダッシュサイレンサ10
と面接する面積を増大させることができる。
【0066】ダッシュサイレンサ10及びフロアパッド
16に軟らかい材質を用いた場合、ダッシュサイレンサ
10及びフロアパッド16にそれぞれ形成された矩形穴
10A及び矩形穴16Aの寸法にバラツキが生じるが、
フロアパッド16の矩形穴16Aの周縁部を雄フランジ
24と雌フランジ40とで挟持し、また、弾性片44と
ダッシュサイレンサ10との面接する面積を増大させて
弾性片44と雌フランジ40との間で矩形穴10Aの周
縁部を挟持することで、矩形穴10A及び矩形穴16A
の寸法のバラツキを吸収することができ、雄部材18と
雌部材20とを介して確実にフロアパッド16をダッシ
ュサイレンサ10に取り付けることができる。
【0067】なお、クリップ14を構成する雄部材18
及び雌部材20がフロアパッド16及びダッシュサイレ
ンサ10にそれぞれ仮止めされ、雄部材18と雌部材2
0とを互いに係合させることで、クリップ14を介して
フロアパッド16をダッシュサイレンサ10に取り付け
ることができれば良いため、本形態で示す形状に限るも
のではない。
【0068】また、本形態では、装着部42の対面する
一対の周壁42Aを略コ字状に切欠き、弾性片44を雌
フランジ40と平行に張り出すようにしたが、弾性片4
4を外側に張り出させることができれば良いため、これ
に限るものではない。
【0069】例えば、装着部の対面する一対の周壁を逆
U字状に切欠いて、図12に示すように、雌部材49に
設けられた弾性片50を基部50Aを中心に矢印方向へ
回動させるようにしても良い。
【0070】ここで、弾性片50は、弾性片44(図2
参照)と同じように、基部50Aから自由端側へ向かっ
て拡幅する形状とし、装着部52の周壁52Aの内面及
び外面の面一から張り出すようにするが、弾性片50が
雌フランジ54と平行に張り出すわけではないので、弾
性片50を平面視にて略矩形状となるようにすることが
できる。これにより、弾性片50に当接する雄部材56
の脚部58の先端部に、図2に示すような傾斜面38を
設ける必要はなく、脚部58の先端部の形状を簡単にす
ることができる。
【0071】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたので、請求項
1に記載の発明では、第2の敷物を第1の敷物に取り付
ける前に、第2の敷物及び第1の敷物に雄部材及び雌部
材がそれぞれ仮止めされるため作業性が良く、また、雌
部材に雄部材を係合させるだけで第2の敷物が第1の敷
物に取り付けられるため、取り付けが簡単である。この
ため、取り付け作業に要する作業工数を削減することが
でき、コストダウンを図ることができる。
【0072】請求項2に記載の発明では、筒体を筒体の
幅と略同一の直径を有する略円筒状とする場合と比較し
て、ロック片の張り出し量を多くすることができる。さ
らに、脚体も略角柱状とすることで、雄部材と雌部材と
の係合方向が決め易くなる。
【0073】請求項3に記載の発明では、第2の穴部の
内縁部を介して雄部材を第2の敷物に仮止めさせること
ができるので、脚体を第2の穴部に挿通するだけで、雄
部材は第2の敷物に簡単に仮止めされる。請求項4に記
載の発明では、雌部材が第1の敷物に仮止めされる。
【0074】請求項5に記載の発明では、先端に向かっ
て傾斜する雄側傾斜面が形成された脚体の押し込み動作
でロック片の基部側から自由端側へ当接位置を変えるこ
とにより、ロック部材を徐々に外側へ押し広げることが
できる。
【0075】請求項6に記載の発明では、ロック片が第
1の敷物と面接する面積を増大させることができるの
で、例えば、第1の敷物及び第2の敷物として、それぞ
れダッシュサイレンサ及びフロアパッドのように軟らか
い材質を用いた場合、第1の敷物及び第2の敷物にそれ
ぞれ形成された第1の穴部及び第2の穴部の寸法にバラ
ツキが生じるが、ロック片が第1の敷物と面接する面積
を増大させることで、ロック片と雌フランジとの間で第
1の穴部の周縁部(第1の敷物)を確実に挟持した状態
で、雄部材と雌部材とを介して確実に第2の敷物を第1
の敷物に取り付けることができる。
【0076】請求項7に記載の発明では、雄部材の雄側
傾斜面がロック片に当接するときにスムーズに当接す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダッシュサイレンサにフロアパッドが取り付け
られた状態を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るクリップを示す分解
斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るクリップを示す分解
斜視図であり、雄部材がフロアパッドに仮止めされ、雌
部材がダッシュサイレンサに仮止めされた状態を示して
いる。
【図4】本発明の実施の形態に係るクリップを構成する
雄部材の傾斜面によって、弾性片が外側へ張り出す状態
を示す斜視図である。
【図5】図4に示す状態の断面図である。
【図6】図4に示す状態の底面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るクリップを構成する
雄部材の当接面によって、弾性片が外側へ張り出す状態
を示す断面図である。
【図8】図7に示す状態の底面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るクリップを構成する
雄部材の脚片によって、弾性片が外側へ張り出した状態
が維持される図を示す断面図である。
【図10】図9に示す状態の断面図であり、図9の断面
位置を90°回転させた位置で示している。
【図11】図9に示す状態の底面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るクリップの変形例
を示す断面図である。
【図13】従来のクリップを示す分解斜視図である。
【図14】従来のクリップを構成する係合部材を環状グ
ロメットと係合させる前の状態を示す断面図である。
【図15】従来のクリップを構成する係合部材を環状グ
ロメットと係合させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ダッシュサイレンサ(第1の敷物) 14 クリップ 16 フロアパッド(第2の敷物) 18 雄部材 20 雌部材 22 脚部(雄部材) 24 雄フランジ(雄部材) 32 突起 34 突起 38 傾斜面(雄側傾斜面) 40 雌フランジ(雌部材) 42 装着部(筒体、雌部材) 44 弾性片(ロック片) 46 当接面(雄側傾斜面) 48 被当接面(雌側傾斜面) 49 雌部材 50 弾性片(ロック片) 52 装着部(筒体、雌部材) 54 雌フランジ(雌部材) 56 雄部材 58 脚部(雄部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄部材と雌部材とで構成され、互いに係
    合して、車内に布設された第1の敷物に第2の敷物を取
    り付けるクリップにおいて、 前記雄部材が、 前記第2の敷物に形成された第2の穴部に挿通して第2
    の敷物に仮止めされる脚体と、 前記脚体の頭部から張り出し前記第2の穴部の周縁部に
    面接可能な雄フランジと、 で構成され、 前記雌部材が、 前記第1の敷物に形成された第1の穴部に挿通して第1
    の敷物に仮止めされると共に、前記脚体が挿通可能な筒
    体と、 前記筒体の一端部から張り出し、前記第1の穴部の周縁
    部に面接可能な雌フランジと、 前記筒体の壁面に設けられ、前記脚体を筒体に押し込む
    と、脚体に押し出されて外側へ張り出し、前記雄フラン
    ジとの間に前記第2の敷物を挟持し、前記雌フランジと
    の間に前記第1の敷物を挟持するロック片と、 で構成されたことを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 前記筒体が略角柱状であり、前記ロック
    片が筒体の壁面をコ字状に切欠いた片持ちであり、雌フ
    ランジと平行に張り出すことを特徴とする請求項1に記
    載のクリップ。
  3. 【請求項3】 前記脚体が前記第2の穴部を挿通すると
    き第2の穴部の内縁部に係止可能な突起を脚体に突設し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 前記ロック片を前記筒体の外壁面から一
    部張り出す大きさとし、前記筒体を前記第1の穴部へ押
    し込み、ロック片の張り出した部分が第1の穴部を通過
    すると、ロック片の張り出した部分と前記雌フランジと
    の間で前記第1の敷物が挟持されることを特徴と請求項
    1〜3の何れかに記載のクリップ。
  5. 【請求項5】 前記脚体の先端部分に先端に向かって傾
    斜する雄側傾斜面を形成し、前記脚体の押し込み動作で
    ロック片の基部側から自由端側へ当接させてロック片を
    前記雌フランジと平行に外側へ張り出させることを特徴
    とする請求項2〜4の何れかに記載のクリップ。
  6. 【請求項6】 前記ロック片の前記雌フランジと対面す
    る面をフラット面としたことを特徴とする請求項2〜5
    の何れかに記載のクリップ。
  7. 【請求項7】 前記雄側傾斜面が、曲線状の稜線を有す
    ることを特徴とする請求項5又は6に記載のクリップ。
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