JP2003136712A - インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッド及びインジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッド及びインジェット記録装置

Info

Publication number
JP2003136712A
JP2003136712A JP2001338180A JP2001338180A JP2003136712A JP 2003136712 A JP2003136712 A JP 2003136712A JP 2001338180 A JP2001338180 A JP 2001338180A JP 2001338180 A JP2001338180 A JP 2001338180A JP 2003136712 A JP2003136712 A JP 2003136712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
diaphragm
period
discharge
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001338180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3931628B2 (ja
Inventor
Shuji Koeda
周史 小枝
Masahiro Fujii
正寛 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001338180A priority Critical patent/JP3931628B2/ja
Publication of JP2003136712A publication Critical patent/JP2003136712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3931628B2 publication Critical patent/JP3931628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電駆動式インクジェットヘッドにおいて、
断面の大きなノズルでも微少吐出を可能にしたインクジ
ェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッド及びイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 ノズル孔4と、ノズル孔4に連通する吐
出室6と、吐出室6の少なくとも一方の壁に形成された
振動板5と、駆動電圧の印加により振動板5を静電気力
により変形させる電極21とを備え、振動板5を電極2
1側に吸引させて吐出室6を膨張させる工程と、振動板
5の吸引を解除して吐出室6を収縮させ、吐出室6のイ
ンクをノズル孔4から吐出させる工程と、吐出室6を収
縮させている段階で、振動板5を電極21側に吸引して
吐出室6を再び膨張させる工程と、吐出室6のインク1
03をノズル孔4から吐出させないように、振動板5を
元の位置に復帰させて再膨張した吐出室6を収縮させる
工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動方式として静
電気力を利用したインクジェットヘッドの駆動方法、イ
ンクジェットヘッド及びそのインクジェットヘッドを搭
載したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の騒
音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、イ
ンクの自由度が高く安価な普通紙を使用できることなど
多くの利点を有する。この中でも記録の必要な時にのみ
インク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマン
ド方式が、記録に不要なインク液滴の回収を必要としな
いため、現在主流となってきている。
【0003】このインク・オン・デマンド方式のインク
ジェットヘッドには、例えば特公平2−51734号公
報に示されるように、駆動手段が圧電素子であるもの
や、例えば特公昭61−59911号公報に示されるよ
うに、インクを加熱し気泡を発生させることによる圧力
でインクを吐出させる方式などがある。
【0004】しかしながら、前述の従来のインクジェッ
トヘッドでは以下に述べるような課題があった。
【0005】前者の圧電素子を用いる方式においては、
圧力室に圧力を生じさせるためのそれぞれの振動板に圧
電素子のチップを貼り付ける工程が複雑で、特に最近の
インクジェット記録装置による印字には、高速・高印字
品質が求められてきており、これを達成するためのマル
チノズル化・ノズルの高密度化において、圧電素子を微
細に加工し各々の振動板に接着することは極めて煩雑で
多大の時間がかかる。また、高密度化においては、圧電
素子を幅数10〜100数十ミクロンで加工する必要が
生じてきているが、従来の機械加工における寸法・形状
精度では、印字品質のバラツキが大きくなってしまうと
いう課題があった。
【0006】また、後者のインクを加熱する方式におい
ては、駆動手段が薄膜の抵抗加熱体により形成されるた
め、上記のような課題は存在しないが、駆動手段の急速
な加熱・冷却の繰り返しや気泡消滅時の衝撃により、抵
抗加熱体がダメージを受けるため、インクジェットヘッ
ドの寿命が短いという課題があった。
【0007】これらの課題を解決するものとして、本出
願人は、駆動手段に静電気力を利用したインクジェット
ヘッド記録装置について提案しており(特開平6−71
882号公報、特開平11−285275号公報等)、
この方式は小型高密度・高印字品質及び長寿命であると
いう利点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の利点をさらに増強するためには、次のような課題が残
されている。
【0009】インクジェットヘッドのノズルからインク
滴の微少吐出を行うためには、一般に振動板の変位量を
小さくして、排除体積を減らした上でノズル断面を絞
り、吐出速度を得るが一般的である。しかし、工業用途
では粘度の高い溶液を吐出することが求められるため、
ノズル断面を絞ると流体抵抗が増して吐出速度が低下す
るという課題がある。このような課題に対して、従来の
圧電素子を用いたインクジェット記録装置では、電圧−
変位の関係が線型であるため、振動板変位の正確な制御
が可能であり、ノズルメニスカス(ノズルのインク面)
をノズル端面から奥に引き込んだ位置から、急に押し出
すことにより、断面の大きなノズルでも微少吐出を可能
としていたが、静電駆動式インクジェットヘッドでは電
圧−変位の関係が非線型であるため微少量の吐出が困難
であった。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、静電駆動式インクジェットヘ
ッドにおいて、断面の大きなノズルでも微少吐出を可能
にしたインクジェットヘッドの駆動方法、インクジェッ
トヘッド及びインクジェット記録装置を提供することを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の一つの態
様に係るインクジェットヘッドの駆動方法は、ノズル孔
と、ノズル孔に連通する吐出室とを備え、吐出室を静電
気力により変形させてインク滴をノズル孔から吐出させ
るインクジェットヘッドの駆動方法において、吐出室を
膨張させる工程と、膨張した吐出室を収縮させて、吐出
室のインクをノズル孔から吐出させる工程と、吐出室を
収縮させている段階で、吐出室を再び膨張させる工程
と、吐出室のインクをノズル孔から吐出させないように
して、再膨張した吐出室を収縮させる工程とを備えてい
る。本発明においては、吐出室を膨張した後に収縮させ
て、吐出室のインクをノズル孔から吐出させるが、その
吐出室を収縮させている段階(途中)において、吐出室
の膨張する速度が極めて速いことを利用して、吐出室を
再び膨張させることにより吐出しようとする後続のイン
ク液を吸引し、吐出されるインク滴を微少量に制御する
ことができる。なお、再膨張した吐出室を収縮させる際
には、例えば収縮の速度を遅くしてノズル孔からインク
滴を吐出させないようにする。
【0012】(2)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、複数のノズル孔と、ノズル孔
の各々に連通する複数の独立の吐出室と、吐出室の少な
くとも一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加
により振動板を静電気力により変形させる電極とを備え
たインクジェットヘッドの駆動方法において、振動板を
電極側に吸引させて吐出室を膨張させる工程と、振動板
の吸引を解除して吐出室を収縮させ、吐出室のインクを
ノズル孔から吐出させる工程と、吐出室を収縮させてい
る段階で、振動板を電極側に吸引して吐出室を再び膨張
させる工程と、吐出室のインクをノズル孔から吐出させ
ないようにして、振動板を元の位置に復帰させて再膨張
した吐出室を収縮させる工程とを備えている。本発明に
おいては、振動板を電極側に吸引させて吐出室を膨張さ
せた後に、振動板の吸引を解除して膨張した吐出室を収
縮させることにより、吐出室のインクをノズル孔から吐
出させる。そして、吐出室を収縮させている段階、即ち
インク滴を吐出させるための動作が行われている段階
で、振動板を電極側に吸引して吐出室を再び膨張させて
後続のインク液を吸引し、吐出されるインク滴を微少量
に制御する。なお、再膨張した吐出室を収縮させる必要
があるが、その場合には例えば収縮の速度を遅くして吐
出室のインクをノズル孔から吐出させないようにする。
【0013】(3)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、上記(2)の駆動方法におい
て、電極に第1の駆動電圧を印加して振動板を電極側に
吸引させて吐出室を膨張させた後に、振動板の吸引を解
除して膨張した吐出室を収縮させて、吐出室のインクを
ノズル孔から吐出させる。
【0014】(4)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、上記(2)又は(3)の駆動
方法において、吐出室の膨張を収縮させている段階にお
いて、電極に第2の駆動電圧を印加し、振動板を前記電
極側に吸引させて吐出室を膨張させた後に、吐出室のイ
ンクをノズル孔から吐出させないようにして、振動板を
元の位置に復帰させて再膨張した吐出室を収縮させる。
【0015】(5)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、上記(3)又は(4)の駆動
方法において、第1の駆動電圧と第2の駆動電圧とは逆
極性である。本発明においては、第1の駆動電圧と第2
の駆動電圧とを逆極性にすることにより電極に残留電荷
が残らないようにしている。
【0016】(6)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、上記(4)又は(5)の駆動
方法において、第1の駆動電圧を印加した後に、所定の
時間後に第2の駆動電圧を印加する。本発明において
は、第2の駆動電圧を印加するタイミングをこのように
設定することにより、後続のインク液を吸引する際の処
理の開始のタイミングを設定している。このことによ
り、例えば吐出されるインク滴の量が設定される。
【0017】(7)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、複数のノズル孔と、該ノズル
孔の各々に連通する複数の独立の吐出室と、吐出室の少
なくとも一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印
加によって振動板を静電気力により変形させる電極とを
備えたインクジェットヘッドの駆動方法において、駆動
電圧は、振動板を電極側に吸引して吐出室を膨張させた
後に、振動板の吸引を解除して吐出室の膨張を収縮させ
て、吐出室のインクをノズル孔から吐出させるための主
駆動期間と、吐出室を収縮させている段階において、振
動板を電極側に吸引して吐出室を再び膨張させるための
吸引期間と、吐出室のインクをノズル孔から吐出させな
いようにして、振動板を元の位置に復帰させて吸引期間
後の吐出室を収縮させるための復帰期間とからなる。本
発明においては、主駆動期間において、振動板を電極側
に吸引して吐出室を膨張させた後に、振動板の吸引を解
除して吐出室の膨張を収縮させて、吐出室のインクを前
記ノズル孔から吐出させる。吸引期間においては、吐出
室を収縮させている段階において、振動板を電極側に吸
引して吐出室を再び膨張させて吐出されるインク滴を吐
出室側に吸引してその量を制御し、復帰期間において
は、吐出室のインクをノズル孔から吐出させないように
して、振動板を元の位置に復帰させる。
【0018】(8)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、上記(7)の駆動方法におい
て、復帰期間の電圧は、その電位変化が吐出室の収縮の
変化の度合いが小さくなるように、その電圧の勾配が小
さく設定されている。
【0019】(9)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの駆動方法は、上記(7)又は(8)の駆動
方法において、駆動電圧は、主駆動期間と吸引期間との
間に、電極に電圧を印加しない中立期間が形成されてい
る。
【0020】(10)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの駆動方法は、上記(9)の駆動方法にお
いて、駆動電圧の主駆動期間、中立期間及び吸引期間の
少なくとも1つの期間を調整することにより、ノズル孔
から吐出されるインク滴の量を調整する。本発明におい
ては、ノズル孔から吐出されるインク滴の量を調整する
ことにより階調表示が可能になっている。
【0021】(11)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの駆動方法は、上記(7)乃至(10)の
駆動方法において、主駆動期間の電圧と、吸引期間の電
圧及び復帰期間の電圧とは逆極性である。
【0022】(12)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドは、複数のノズル孔と、ノズル孔の各々に
連通する複数の独立の吐出室と、吐出室の少なくとも一
方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加により該
振動板を静電気力により変形させる電極とを備えたイン
クジェットヘッドにおいて、第1の駆動電圧及び第2の
駆動電圧を生成して電極に印加する駆動回路を備えてい
る。そして、第1の駆動電圧は、振動板を電極側に吸引
させて吐出室を膨張させた後に、振動板の吸引を解除
し、吐出室の膨張を収縮させて吐出室のインクをノズル
孔から吐出させるための電圧であり、第2の駆動電圧
は、吐出室の膨張を収縮させている段階において、振動
板を電極側に吸引させて吐出室を膨張させた後に、吐出
室のインクをノズル孔から吐出させないようにして、振
動板を元の位置に復帰させて吐出室の膨張を収縮させる
ための電圧である。
【0023】(13)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドは、複数のノズル孔と、ノズル孔の各々に
連通する複数の独立の吐出室と、吐出室の少なくとも一
方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加により振
動板を静電気力により変形させる電極とを備えたインク
ジェットヘッドにおいて、駆動電圧を生成して電極に印
加する駆動回路を備えている。そして、駆動電圧は、振
動板を電極側に吸引して吐出室を膨張させた後に、振動
板の吸引を解除して吐出室の膨張を収縮させて、吐出室
のインクをノズル孔から吐出させるための主駆動期間
と、吐出室を収縮させている段階において、振動板を電
極側に吸引して吐出室を再び膨張させるための吸引期間
と、吐出室のインクをノズル孔から吐出させないように
して、振動板を元の位置に復帰させて吸引期間後の吐出
室を収縮させるための復帰期間とから構成されている。
【0024】(14)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドは、上記(13)のインクジェットヘッド
において、駆動回路は、吸引期間の電圧を時定数の大き
な放電回路を介して放電して、復帰期間の電圧を生成す
る。
【0025】(15)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドは、上記(13)又は(14)のインクジ
ェットヘッドにおいて、駆動回路は、主駆動期間と吸引
期間との間に、電極に駆動電圧を印加しない中立期間を
生成する。
【0026】(16)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドは、上記(15)のインクジェットヘッド
において、駆動回路は、駆動電圧の主駆動期間、中立期
間及び吸引期間の少なくとも1つの期間を調整すること
により、ノズル孔から吐出されるインク滴の量を調整す
る。
【0027】(17)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドは、上記(13)乃至(15)のインクジ
ェットヘッドにおいて、駆動回路は、主駆動期間の電圧
と、吸引期間の電圧及び復帰期間の電圧とを逆極性とし
た駆動電圧を生成する。
【0028】(18)本発明の他の態様に係るインクジ
ェット記録装置は、上記(12)乃至(17)のインク
ジェットヘッドを搭載したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施
形態1に係るインクジェットヘッドの分解斜視図で、一
部断面図で示してある。本実施形態はインク液滴を基板
の端部に設けたノズル孔から吐出させるエッジインクジ
ェットタイプの例を示すものである。図2は組み立てら
れた全体装置の断面側面図、図3は図2のA−A線矢視
図である。
【0030】本実施例のインクジェットヘッド10は、
下記に詳述する構造を持つ3枚の基板1、2、3を重ね
て接合した積層構造となっている。
【0031】中間の第1の基板1は、シリコン基板であ
り、複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に
一端より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11
と、各々のノズル溝11に連通し底壁を振動板5とする
吐出室(圧力室)6を構成することになる凹部12と、
凹部12の後部に設けられたオリフィス7を構成するこ
とになるインク流入口のための細溝13と、各々の吐出
室6にインクを供給するための共通のインクリザーバ8
を構成することになる凹部14を有する。また、振動板
5の下部には後述する電極を装着するため振動室9を構
成することになる凹部15が設けられている。
【0032】本実施形態1においては、振動板5とこれ
に対向して配置される電極21との対向間隔、すなわち
ギャップ部16の長さG(図2参照、以下、「ギャップ
長」と記す。)が凹部15の深さと電極の厚さとの差に
なるように、第1の基板1の下面に形成した振動室用の
凹部15の深さを調整している。ここでは、凹部15の
深さをエッチングにより例えば0.6μmとしている。
なお、ノズル溝11のピッチは例えば0.72mmであ
り、その幅は70μmである。
【0033】第1の基板1の下面に接合される下側の第
2の基板2にはパイレックス(登録商標)ガラス(ホウ
珪酸系ガラス)を使用し、この基板2の接合によって振
動室9を構成するとともに、振動板5に対応する第2の
基板2の各々の位置に振動板形状と類似した形状にIT
Oを0.1μmスパッタし、振動板5とほぼ同じ形状に
ITOパターンを形成して電極21としている。電極2
1はリード部22及び端子部23を備えている。また、
電極端子部23を除きパイレックス(登録商標)スパッ
タ膜を全面に0.2μm被覆して絶縁層24とし、イン
クジェットヘッド駆動時の絶縁破壊、ショートを防止す
るための膜を形成している。また、絶縁層24は、基板
1の表面を熱酸化して形成してもよい。
【0034】第1の基板1の上面に接合される上側の第
3の基板3には、ガラス基板を用いている。この第3の
基板3を第1の基板1の上面に接合することによって、
前記ノズル孔4、吐出室6、オリフィス7及びインクリ
ザーバ8がぞれぞれ構成される。また、基板3にはイン
クリザーバ8に連通するインク供給口31を設ける。イ
ンク供給口31は接続パイプ32及びチューブ33を介
して図示しないインクタンクに接続される。
【0035】次に、第1の基板1と第2の基板2を温度
300℃、電圧500Vの印加で陽極接合する。なお、
陽極接合に際しては、第1の基板(シリコン基板)1及
び第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2を洗浄した後
に、アライナー(図示せず)を用いて振動板5と電極2
1とを位置合わせし、電極21等の表面の酸化を防ぐた
め窒素ガス雰囲気中に置く。そして、まず両基板1、2
を加熱するが、第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2が
急激な温度上昇により割れるのを防ぐため、300℃ま
で約20分かけて昇温する。次いで、500Vの電圧を
約20分間印加し、両基板1、2を接合する。接合時、
第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2中のNaイオンの
移動により電流が流れるが、接合完了時には電流値が低
下するので接合の目安をつける。接合完了後、両基板
1、2の熱伝導率の差による応力割れを防ぐため、約2
0分かけて徐冷する。陽極接合後において、振動板5と
第2の基板2上の電極21とのギャップ長Gは凹部15
の深さと電極21の厚さとの差であるから、例えば0.
5μmとなる。また、振動板5と電極21上の絶縁層2
4との空隙間隔G1 は0.3μmとなる。
【0036】上記のようにインクジェットヘッドを組み
立てた後は、第1の基板1と電極21の端子部23との
間にそれぞれ配線101により駆動回路102を接続
し、後述のインクジェット記録装置(又はカラーフィル
タの製造装置、電界発光基板製造装置)を構成する。イ
ンク103は、図示しないインクタンクよりインク供給
口31を経て第1の基板1の内部に供給され、インクリ
ザーバ8、吐出室6等を満たしている。
【0037】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドの動作の概要を説明する(図2参照)。電極21に
駆動回路102によりパルス電圧を印加し、例えば電極
21の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の
下面はマイナス電位に帯電する。したがって、振動板5
は静電気の吸引作用により電極21側に撓む。次に、電
極21をOFFにすると振動板5は復元する。このた
め、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔4より
インク滴104を記録紙105に向けて吐出する。次
に、電極21に上記とは逆極性のパルス電圧を印加し、
例えば電極21の表面がマイナスに帯電すると、対応す
る振動板5の下面はプラス電位に帯電し、振動板5は静
電気の吸引作用により電極21側に撓み、上記にて吐出
中のインク滴104の量が制御される。そして、振動板
5を緩やかに元の位置に復帰させる。なお、本実施形態
の動作の詳細は図4乃至図9に基づいて説明する。
【0038】図4は上記の駆動回路102の詳細を示し
たブロック図である。同図において、140は制御回
路、150はアクチュエータであり、このアクチュエー
タ150は図1の振動板5及び電極21によって構成さ
れる。図4においてはn個のアクチュエータ150(C
1〜Cn)を駆動する場合の例が示されている。151
はVH端子、152はGND端子である。160〜16
3、165,166はトランジスタ、167,169は
放電抵抗、168,170は充電抵抗、171は制限抵
抗である。この制限抵抗171はその値を大きく設定し
ており、後述の放電時(図7(d)、図8の区間参
照)においてその時定数が大になるようにしてある。こ
のトランジスタ162,163,165,166及び抵
抗169,170,171は各アクチュエータ150に
対して共通に1組設けられている。特に、本実施形態1
においては、トランジスタ165と、トランジスタ16
6と制限抵抗171との直列回路とが並列に接続されて
おり、アクチュエータ150の電荷が放電する際の放電
経路が、トランジスタ165を経由する場合と、トラン
ジスタ166を経由する場合とに切り替えられるように
構成されている。また、トランジスタ160,161、
放電抵抗167,充電抵抗168は電極21(個別電
極)毎に1組設けられている。
【0039】図5は図4の制御回路140の詳細を示し
たブロック図である。同図において、180乃至187
はD型フリップフロップ回路(以下、DFF回路とい
う)であり、その内、DFF回路180乃至186は直
列に接続されている。190はロータリスイッチであ
り、DFF回路182乃至186の出力を入力し、その
切替状態に応じて何れかの信号を選択して出力する。1
91乃至193はインバータ、194,195はアンド
回路、196はオア回路である。
【0040】図6は制御回路140の出力信号の波形を
示したタイミングチャートである。DFF回路180の
データ端子にカウントを開始するためのラッチ信号が入
力された後に、1番目のクロック信号がDFF回路18
0乃至187に入力されると、DFF回路180の出力
はLレベルからHレベルになる。次に、2番目のクロッ
ク信号がDFF回路180乃至186に入力されると、
DFF回路180の出力はHレベルからLレベルにな
り、DFF回路181の出力はLレベルからHレベルに
なる。さらに、3番目のクロック信号がDFF回路18
0乃至186入力されると、DFF回路181の出力は
HレベルからLレベルになり、DFF回路182の出力
はLレベルからHレベルになる。このようにしてラッチ
信号がクロック信号に同期してDFF回路180乃至1
86から順次出力されていくことになる。ここで、ロー
タリスイッチ190を用いてDFF回路182乃至18
6の任意の出力を選択することにより信号P3,P4が
得られる。即ち、信号P3,P4の発生はロータリスイ
ッチ190の設定により1クロック毎に遅延させること
ができる。
【0041】また、ロータリスイッチ190の出力(P
3,P4)がDFF回路187に入力された後に、クロ
ック信号がインバータ191を介して入力されると、D
FF回路187の出力はLレベルからHレベルになり、
その信号(信号P3よりも1/2クロック分だけ遅延し
た信号となる)は信号P6として取り出され、また、そ
の信号P6をインバータ192により反転して信号P5
が得られる。
【0042】また、吐出信号は、インバータ193を介
してロータリスイッチ190の出力とともにアンド回路
194に供給され、そこで両信号のアンド論理が求めら
れる。DFF回路180の出力は吐出信号とともにアン
ド回路195に供給されて、そこで両信号のアンド論理
が求められる。アンド回路194とアンド回路195の
出力はオア回路196に供給されて、オア回路196の
出力して信号P1,P2が得られる。なお、吐出信号が
入力されたタイミングでDFFF回路180からの出力
があるときには、DFFF回路180の出力に同期した
信号P1,P2が得られる。また、吐出信号が入力され
ない場合には、インバータ193、アンド回路194、
及びオア回路196を介して、信号P6と同期した信号
P1,P2が得られる。
【0043】このようにして、信号P1乃至P6が得ら
れて図4のトランジスタ160〜163、165,16
6を駆動することにより、アクチュエータ150に駆動
電圧が印加される。このときの駆動電圧は後述の図8に
示されるようになる。この点についての詳細は更に後述
する。なお、図5においては、動作原理を示すために、
DFF回路180〜186を単純に直列に接続した例に
ついて示したが、実際には必要なカウント回数に応じて
N進カウンタに置き換えてもよい。また、ここでは、信
号P3が出力されるタイミングを任意に設定できること
を示すために、DFF回路182〜186の出力をロー
タリスイッチ190に入力する例について説明したが、
その個数は後述の図8の駆動波形の中立期間との関係
で決められる。また、信号P1〜P6のパルス幅につい
ても、図6においてはクロック信号の幅と一致する例に
ついて示したが、本発明においてはそれに限定されるも
のではなく、後述の図8の駆動波形の主駆動期間及び
吸引区間との関係で決められる。
【0044】図7は吐出信号が入力された際の図4の1
個のアクチュエータ150(C1)の充放電とトランジ
スタ160〜163,165,166の動作に着目した
等価回路図であり、図8はそのときのアクチュエータ1
50(C1)の駆動電圧波形を示したタイミングチャー
トである。
【0045】(a)制御回路140からの信号P1,P
2がHレベル、P3,P4がLレベル、信号P5がHレ
ベル、信号P6がLベルになると、トランジスタ160
がオン、トランジスタ161がオフ、トランジスタ16
2がオフ、トランジスタ163がオン、トランジスタ1
65がオフ、トランジスタ166がオンになる。この状
態では、トランジスタ163−トランジスタ166−抵
抗169−アクチュエータ150(C1)−抵抗168
−トランジスタ160という経路で充電電流が流れて、
アクチュエータ150(C1)は充電される。このとき
のアクチュエータ150(C1)に対する充電時間は、
抵抗168,169の値が小さく設定されているので短
く、図8の期間示されるように、駆動電圧波形は短時
間で立ち上がる。このようにしてアクチュエータ150
(C1)が充電され、その静電力により振動板5は電極
21側に吸引される。
【0046】(b)次に、制御回路140からの信号P
1,P2がLレベルになると(但し、P3,P4がLレ
ベル、信号P5がHレベル、信号P6がLベルのままの
状態)になると、トランジスタ160がオフ、トランジ
スタ161がオンなり、そして、トランジスタ162が
オフ、トランジスタ163がオン、トランジスタ165
がオフ、トランジスタ166がオンの状態が継続する。
この状態では、アクチュエータ150(C1)−抵抗1
69−トランジスタ166−トランジスタ163−トラ
ンジスタ161−抵抗167−アクチュエータ150
(C1)という経路でアクチュエータ150(C1)の
充電電荷が放電される。このときのアクチュエータ15
0(C1)の放電時間は、抵抗167,169の値を小
さく設定してあるので短く、図8の期間に示されるよ
うに、駆動電圧波形は短時間で立ち下がり、この放電に
より振動板5は元の位置に復帰しようとし、吐出室6の
容積は急激に小さくなり(圧力が高くなる)、吐出室6
からインク滴104を吐出しようとする。このように、
図8の期間の駆動波形はインク滴を吐出するように動
作するので、この駆動波形を主駆動パルスと称するもの
とし、その区間を主駆動期間と称するものとする。な
お、この後、制御回路140からの信号P3,P4がH
レベルになるまでは、アクチュエータ150(C1)に
は電圧が印加されず、図8の期間を中立期間と称する
ものとする。なお、上記の放電経路のトランジスタ16
9には逆方向の電流(コレクタ−エミッタ)が流れるこ
とになるが、その電流値は微少であり弊害はない。この
ことは、後述のトランジスタ166においても同様であ
る(図7(d)参照)。
【0047】(c)次に、制御回路140からの信号P
3,P4がHレベルになると(但し、信号P1,P2が
Lレベル、信号P5がHレベル、信号P6がLベルのま
まの状態)になると、トランジスタ162がオン、トラ
ンジスタ163がオフになり、そして、トランジスタ1
60がオフ、トランジスタ161がオン、トランジスタ
165がオフ、トランジスタ166がオンの状態が継続
する。この状態では、トランジスタ161−抵抗167
−アクチュエータ150(C1)−抵抗170−トラン
ジスタ162という経路で充電電流が流れて、アクチュ
エータ150(C1)が充電される(上記(a)の場合
の逆電位となる)。このときのアクチュエータ150
(C1)に対する充電の充電時間は、抵抗167,17
0の値が小さいので短く、図8の期間に示されるよう
に、駆動電圧波形は短時間で立ち下がる(負電圧側に立
ち上がる)。このようにしてアクチュエータ150(C
1)が充電され、その静電力により振動板5は電極21
側に吸引され、インク滴の吐出の途中の段階で、吐出室
6が再び膨張して吐出しようとしたインクが吸引される
ので、吐出されるインク滴の量が制御される。この図8
の期間を吸引区間と称するものとする。
【0048】(d)次に、制御回路140からの信号P
3,P4がLレベルになり、P5がLレベル、P6がH
レベルになると(但し、信号P1,P2がLレベルのま
まの状態)になると、トランジスタ162がオフ、トラ
ンジスタ163がオン、トランジスタ165がオン、ト
ランジスタ166がオフになり、そして、トランジスタ
160がオフ、トランジスタ161がオンの状態を継続
する。この状態では、アクチュエータ150(C1)−
抵抗167−トランジスタ161−トランジスタ163
−トランジスタ165−制限抵抗171−アクチュエー
タ150(C1)という経路でアクチュエータ150
(C1)の充電電荷が放電される。この放電回路におい
ては、制限抵抗171の値を大きく設定してあり、上記
の(b)の場合の比べて放電回路の時定数が大きくなる
ようにしてある。その結果、この放電区間におけるアク
チュエータ150(C1)の駆動電圧波形は緩やかな勾
配で接地電位に戻り、振動板5も穏やかに変化して元の
位置に戻るように動作する。このときの吐出室6の収縮
も穏やかになされるのでインク滴が吐出されない。図8
のこの区間を復帰期間と称するものとする。
【0049】図9は図4の1個のアクチュエータC1の
充放電とトランジスタ160乃至166の動作に着目し
た等価回路図である。ここでは吐出信号が供給されてお
らず、その結果、同図(a)及び(c)において充電回
路が形成されず、したがって、同図(b)及び(d)に
おいて放電回路が形成されても、充放電が行われず、ア
クチュエータ150(C1)はインク滴の吐出動作をし
ない。
【0050】図10は図8の駆動波形とインクジェット
ヘッド(アクチュエータ150)の動作との関係を示し
た説明図である。
【0051】(主駆動期間)アクチュエータ150
(C1)に駆動電圧が印加されて、アクチュエータ15
0(C1)に充電電流が供給されると、振動板5が静電
力により電極21側に吸引されて吐出室6の容量が大き
くなり、吐出室6にインク103が吸引される。(図7
(a)参照)。
【0052】(主駆動期間,中立期間)アクチュエ
ータ150(C1)への充電が終了してその電荷が放電
されると、電極21側に吸引されていた振動板5が急激
に元の位置に戻ろうとし、吐出室6の容量が小さくなり
(吐出室の圧力が高くなり)、吐出室6のインク103
はノズル孔4から吐出しようとする。(図7(b)参
照)
【0053】(吸引期間)次に、アクチュエータ15
0(C1)に上記(a)の場合と逆電圧が印加されて、
アクチュエータ150(C1)に充電電流が供給される
と、振動板5が静電力により電極側に吸振されて吐出室
6の容量が大きくなり、上記の区間、において吐出
しようとしていたインク滴の内、先端の主たるインク滴
104は吐出されるが、それに後続するサテライト10
6(図11参照)が吐出室6側に吸引される。(図7
(c)参照)
【0054】(復帰期間)次に、アクチュエータ15
0(C1)への充電が終了してその電荷が放電される
と、電極21側に吸引されていた振動板5が元の位置に
復帰しようとするが、その時の放電時定数は上述のよう
に大きく設定してあるので、振動板5は元の位置にゆっ
くり戻る。このため、吐出室6の容量の変化も穏やかで
あり、吐出室6のインクがノズル孔4から吐出されるこ
とはない。
【0055】図11は比較例にとして示した、従来のア
クチュエータ150(C1)の電圧波形とアクチュエー
タの動作との関係を示した説明図である。同図に示され
るように、アクチュエータ150には2個目のパルスが
印加されていない。したがって、アクチュエータ150
(C1)への充電が終了してその電荷が放電されると、
電極21側に吸引されていた振動板5が元の位置に復帰
しようとし、吐出室6の容量が急激に小さくなり、吐出
室6のインク103はノズル孔4から吐出しようとす
る。このときには、本来の吐出しようとした主たるイン
ク滴104の他に、そのインク滴104に後続するサテ
ライト106がノズル孔4から吐出される。
【0056】図9及び図10の説明から明らかなよう
に、本実施形態1においてはアクチュエータ150の駆
動電圧波形を図8に示されるような形状にしたことによ
り、吐出されるインク滴104を微少量にすることがで
きるとともにその量を適宜制御することができ、更に、
サテライト106の発生を防止することを可能にしてい
る。このため、ノズル孔4の断面積を大きくして流体抵
抗を下げた状態でも、微少量で十分な吐出速度が得ら
れ、また、階調表示が可能になっている。なお、図8の
駆動電圧波形おける主駆動期間、中立期間、吸引期
間及び復帰期間の各期間の長さ(時間t1乃至t
4)は、吐出されるインク滴の量の応じてそれぞれ設定
される。
【0057】なお、図5の例においては、ロータリスイ
ッチ190により、中立期間(時間t2)を設定するこ
ととなる遅延時間を切り替える例について説明したが、
例えば階調表示をする場合には印字濃度に応じて遅延時
間を自動的に切り替える構成する。
【0058】実施形態2.図12は本発明の実施形態2
によるインクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面
図で示してある。本実施形態はインク液滴を基板の面部
に設けたノズル孔から吐出させるフェイスインクジェッ
トタイプの例を示すものである。図13は組み立てられ
た全体装置の断面側面図、図14は図2のB−B線矢視
図である。なお、以降においては、実施形態1と同一ま
たは相当する部分及び部材は同一符号を用いて示し、説
明は省略する。
【0059】本実施形態のインクジェットヘッド10
は、第3の基板3の面に穿孔したノズル孔4よりインク
液滴を吐出させるようにしたものである。
【0060】本実施形態2における第1の基板1は、例
えば厚さ380μmの結晶面方位(110)のシリコン
基板であり、吐出室6を構成する凹部12の底壁を例え
ば厚さ3μmの振動板5としている。また、この振動板
5の下部には実施形態1のような振動室用の凹部は形成
されておらず、振動板5の下面は鏡面研磨による平滑面
となっている。
【0061】第1の基板1の下面に接合される第2の基
板2は、実施形態1と同様にパイレックス(登録商標)
ガラスを使用し、この基板2に電極21を装着するため
の凹部25を例えば0.5μmエッチングすることによ
り上述のようなギャップ長Gを形成している。この凹部
25はその内部に電極21、リード部22及び端子部2
3を装着できるように電極部形状に類似したやや大きめ
の形状にパターン形成している。電極21は凹部25内
にITOを0.1μmスパッタし、ITOパターンを形
成することで作製し、さらに端子部23にのみボンディ
ングのための金をスパッタしている。さらに、電極端子
部23を除きパイレックス(登録商標)スパッタ膜を全
面に0.1μm被覆して絶縁層24としている。なお、
図6では絶縁層24が平坦に描かれているが、実際には
凹部25上の部分が凹んだ状態になっているものであ
る。したがって、本実施形態におけるギャップ長Gは陽
極接合後0.4μm,空隙間隔G1 は0.3μmとなっ
ている。
【0062】また、第1の基板1の上面に接合される第
3の基板3には、例えば厚さ100μmの結晶面方位
(110)のシリコン基板を用い、基板3の面部に、吐
出室用の凹部12と連通するようにそれぞれノズル孔4
を設け、また、インクリザーバ用の凹部14と連通する
ようにインク供給口31を設ける。
【0063】次に、第1の基板1と第2の基板2とを、
上述の実施形態1と同様に、温度300℃、電圧500
Vの印加で陽極接合し、また、第1の基板1と第3の基
板3を接合し、図13のようにインクジェットヘッドを
組み立てる。陽極接合後において、振動板5と第2の基
板2上の電極21とのギャップ長Gは凹部15の深さと
電極21の厚さとの差であるから、例えば0.5μmと
なる。また、振動板5と電極21上の絶縁層24との空
隙間隔G1は0.3μmとなる。
【0064】上記のようにインクジェットヘッドを組み
立てた後は、基板1と電極21の端子部23間にそれぞ
れ配線101により駆動回路102を接続し、後述のイ
ンクジェット記録装置(又はカラーフィルタの製造装
置、電界発光基板製造装置)を構成する。インク103
は、図示しないインクタンクよりインク供給口31を経
て基板1の内部に供給され、インクリザーバ8、吐出室
6等を満たしている。なお、この駆動回路102の構成
は上述の実施形態1と同じである。
【0065】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドの動作を説明する(図12参照)。この動作は上述
の実施形態1の動作と基本的には同じであり(図4乃至
図9参照)。電極21に駆動回路102によりパルス電
圧を印加し、例えば電極21の表面がプラスに帯電する
と、対応する振動板5の下面はマイナス電位に帯電す
る。したがって、振動板5は静電気の吸引作用により電
極21側に撓む。次に、電極21をOFFにすると振動
板5は復元する。このため、吐出室6内の圧力が急激に
上昇し、ノズル孔4よりインク滴104を記録紙105
に向けて吐出する。次に、電極21に上記とは逆極性の
パルス電圧を印加し、例えば電極21の表面がマイナス
に帯電すると、対応する振動板5の下面はプラス電位に
帯電し、振動板5が静電気の吸引作用により電極21側
に吸引されて撓み、吐出中のインクが吐出室6側に吸引
されて吐出されるインク滴104の量が制御される。そ
して、電極21側に吸引された振動板5は穏やかに元の
位置に復帰し、この動作によってインク液滴が吐出され
ることはない。
【0066】なお、本実施形態2においては、振動板5
を形成する第1の基板1及びノズル孔4を形成する第3
の基板3に(110)面方位のシリコン基板を使用する
と、エッチングによりインクリザーバの壁面を基板表面
に対し垂直にできるため、ノズルのピッチ間隔を小さく
でき、小型高密度化が可能になる。
【0067】実施形態3.図15は上述の実施形態のイ
ンクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置
の構成図である。図15のインクジェット記録装置にお
いて、プラテン300は記録紙105を搬送するもので
あり、インクタンク301は内部にインクを貯蔵してお
り、インク供給チューブ306を介してインクジェット
ヘッド10にインクを供給する。キャリッジ302はイ
ンクジェットヘッド10を記録紙105の搬送方向と直
交する方向に移動させる。ポンプ303は、インクジェ
ットヘッド10のインク吐出不良時の回復動作を行った
り、インクの詰め替えを行う等の場合、キャップ30
4、廃インク回収チューブ308を介して吸引し、排イ
ンク溜305に回収する機能を果たしている。
【0068】図15のインクジェット記録装置において
は、プラテン300により記録紙105を搬送させつ
つ、キャリッジ302を移動させて、記録紙105とイ
ンクジェットヘッド10との相対位置を制御しながら、
インクジェットヘッド10によりインク滴104を吐出
させることにより、記録紙105に任意の文字や画像を
印刷することができる。
【0069】なお、本実施形態においては、インクジェ
ットヘッド10のみをキャリッジ302に配設したもの
を示したが、これに限定されるものではなく、インクタ
ンク301はキャリッジ302上に配設されてもよい
し、また、インクタンク301をヘッドと一体に構成し
たいわゆるディスポーザブルタイプ(インクタンクのイ
ンクが空になった時点でインクジェットヘッドごとに交
換するタイプ)に適用しても所望の効果が得られること
はいうまでもない。
【0070】実施形態4.本発明の実施形態4として上
述の実施形態のインクジェットヘッドを搭載したカラー
フィルタの製造装置について説明する。
【0071】上述の実施形態のインクジェットヘッド
を、カラーフィルタの製造装置に応用する際には、イン
クジェットヘッドの分解能とカラーフィルタの画素ピッ
チを合わせるために、インクジェットヘッドをカラーフ
ィルタ基板に対して斜めに配置して、画素ピッチを合わ
せて用いるが、その点について図16を参照して説明す
る。
【0072】図16はインクジェットヘッドによりカラ
ーフィルタの画素を着色している様子を上から見た図で
あり、インクジェットヘッドについては、ノズル列の位
置のみを示している。また、決められたパターンのうち
赤に着色されるべき部分を着色しているときの様子を示
す。なお、図16において各画素に描かれているR,
G,Bの文字はそれぞれの画素が赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)に着色されることを示している。
【0073】ノズル列310はインクジェットヘッドに
形成されており、ここからインクが吐出されて基板上に
インクドットが形成される。カラーフィルタの画素(フ
ィルタエレメント)311は基板上にインクドットが形
成される部分である。
【0074】図16の例では、カラーフィルタの画素の
間隔P1とインクジェットヘッドのノズル間隔P2とが
一致していないことから、ヘッドを角度θ傾けて、Y方
向に3つ毎に並ぶ同じ色の画素の位置と5個毎のノズル
から吐出されるインクの位置を一致させ、インクジェッ
トヘッドを図中のX方向に相対的に動かしながらインク
ドットを画素311の中に形成することにより、画素内
を着色する。これを赤、緑、青それぞれのインクを吐出
するインクジェットヘッドで行うことによりカラーフィ
ルタを製造する。このため、この図に示された赤の画素
を着色するためのインクジェットヘッドでは右下から数
えて2番目、7番目、12番目のノズルは吐出を行い、
ほかのノズルは吐出しない。
【0075】なお、この例では、インクジェットヘッド
として、ノズルピッチ360dpi(70.5μm)の
一般的なインクジェット方式のヘッドを用いている。ま
た、カラーフィルタとして、画素間の間隔100μmの
ものを示している。
【0076】なお、カラーフィルタをフルカラー表示の
ための光学要素として用いる場合には、R,G,Bの3
色のフィルタエレメントを1つのユニットとして1つの
画素を形成するが、このフィルタエレメントの配列に
は、例えば図17(a)に示されるトライプ配列、図1
7(b)に示されるモザイク配列、図17(c)に示さ
れるデルタ配列等が知られている。ストライプ配列は、
マトリクスの縦列が全て同色になる配色である。モザイ
ク配列は、縦横の直線上に並んだ任意の3つのフィルタ
エレメントがR,G,Bの3色となる配色である。そし
て、デルタ配列は、フィルタエレメントの配置を段違い
にし、任意の隣接する3つのフィルタエレメントがR,
G,Bの3色となる配色である。
【0077】図18は上述の実施形態のインクジェット
ヘッドを搭載したカラーフィルタの製造装置の概要を示
した図である。演算部400は描画イメージ(カラーフ
ィルタの画素の配列パターン)401及びノズル切り替
え信号402を生成して出力する。描画イメージ(カラ
ーフィルタの画素の配列パターン)401は、基板50
0上に形成するべき各インクドットの相対位置関係を示
すデータである。ノズル切り替え信号402はカラーフ
ィルタの画素の各点と対応するノズルの切り替えを指示
する。なお、ノズル群の切り替えの具体的な方法を図1
5を用いて説明すると、はじめに右から数えて2、7、
12番目のノズル群を使用しているとすると、その次は
3、8、13番目のノズル群、さらにその次は4、9、
14番目のノズル群と順送りにするのが容易であるが、
他の方法によってもかまわない。
【0078】また、ノズル群の切り替えは、現在使用し
ているノズルの寿命がきたときに順次行うものとする。
ノズルの寿命は、例えば1つのノズル群の使用時間に基
づいて判定され、1つのノズル群の使用時間が所定時間
に達した場合に、寿命がきたと判定する。
【0079】描画データ生成装置403は、ノズル切り
替え信号402に従って基板上の各画素とノズルの関連
付けを行うことにより、各インクドットの基板上の絶対
位置のデータである描画データを生成する。この際、ノ
ズルが切り替えられると、それに伴って、切り替え前後
のノズルの位置の変化をノズル配置に関する既知のデー
タから計算し、ノズル切り替え前後の各インクドット形
成時のステージ408の位置をその分だけ変化させる。
【0080】ドライバー404は、描画データに従い、
インクジェットヘッド405、送り装置406,407
を駆動することにより描画データ通りのインクドットを
基板500上に形成する。インクジェットヘッド405
は、赤色のインクを吐出する赤色ヘッド405a、緑色
のインクを吐出する緑色ヘッド405b、青色のインク
を吐出する青色ヘッド405cを備えている。送り装置
406,407は、ドライバー404からの信号に応じ
てステージ408の位置をそれぞれX方向、Y方向に動
かす。ステージ408は着色される基板500を保持す
る。上記構成により、基板500上に描画イメージ40
1に応じた描画パターンが生成される。
【0081】なお、本実施形態ではノズル切り替えに伴
う、ノズル位置のずらし量に相当する基板と描画ヘッド
の位置関係の変化をノズルのノズル配置に関する既知の
データから推定しているが、画像処理装置などにより、
実際に各ノズルにより形成されるインクドットの位置関
係を測定しても良い。
【0082】図19は上述の実施形態4のカラーフィル
タ製造装置によりカラーフィルタを製造する過程を工程
順に模式的に示した図である。
【0083】(a)まず、図19(a)に示されるよう
に、マザー基板512の表面に透光性のない樹脂材料に
よって隔壁506を矢印B方向から見て格子状パターン
に形成する。格子状パターンの格子穴の部分507はフ
ィルタエレメント503が形成される領域、すなわちフ
ィルタエレメント領域である。この隔壁506によって
形成される個々のフィルタエレメント領域507の矢印
C方向から見た場合の平面寸法は、例えば30μm×1
00μm程度に形成される。
【0084】隔壁506は、フィルタエレメント領域5
07に供給されるフィルタエレメント材料の流動を阻止
する機能及びブラックマトリクスの機能を併せて有す
る。また、隔壁506は任意のパターニング手法、例え
ばフォトリソグラフィー法によって形成され、さらに必
要に応じてヒータによって加熱されて焼成される。
【0085】(b)隔壁506の形成後、図19(b)
に示されるように、フィルタエレメント材料の液滴50
8を各フィルタエレメント領域507に供給することに
より、各フィルタエレメント領域507をフィルタエレ
メント材料513で埋める。図19(b)において、符
号513RはR(赤)の色を有するフィルタエレメント
材料を示し、符号513GはG(緑)の色を有するフィ
ルタエレメント材料を示し、そして符号513BはB
(青)の色を有するフィルタエレメント材料を示してい
る。
【0086】(c)各フィルタエレメント領域507に
所定量のフィルタエレメント材料が充填されると、ヒー
タによってマザー基板512を例えば70℃程度に加熱
して、フィルタエレメント材料の溶媒を蒸発させる。こ
の蒸発により、図19(c)に示されるようにフィルタ
エレメント材料513の体積が減少し、平坦化する。体
積の減少が激しい場合には、カラーフィルタとして十分
な膜厚が得られるまで、フィルタエレメント材料の液滴
の供給とその液滴の加熱とを繰り返して実行する。以上
の処理により、最終的にフィルタエレメント材料の固形
分のみが残留して膜化し、これにより、希望する各色フ
ィルタエレメント503が形成される。
【0087】(d) 以上によりフィルタエレメント5
03が形成された後、それらのフィラメント503を完
全に乾燥させるために、所定の温度で所定時間の加熱処
理を実行する。その後、例えば、スピンコート法、ロー
ルコート法、リッピング法、又はインクジェット法等と
いった適宜の手法を用いて、図19(d)に示されるよ
うに、保護膜504を形成する。この保護膜504は、
フィルタエレメント503等の保護及びカラーフィルタ
501の表面の平坦化のために形成される。
【0088】以上のように本実施形態4によれば、イン
クジェットヘッドによって粘度の高い微量なカラーフィ
ルタ着色料を塗布することができ、カラーフィルタの色
むらをなくすことができる。また、工程上、3色の加法
原色のカラーフィルタ材料を1度で塗布することもでき
るし、カラーフィルタ材料を直接フィルタエレメントに
吐出するので無駄に消費することもない。このため、歩
留まりを低くすることができ、コストパフォーマンスが
よいカラーフィルタ製造装置を得ることができる。特
に、従来方法よりも格段に低コストで作成できるので、
インクジェットヘッドのコストを考えても、コストパフ
ォーマンスがよいカラーフィルタを得ることができる。
また、カラーフィルタ材料を無駄にせず環境によい。
【0089】実施形態5.本実施形態5においては、上
述の実施形態のインクジェットヘッドを用いたOEL基
板製造装置によりOEL基板を作成する手順について説
明する。この場合のOEL基板製造装置は、上記の実施
形態4で説明したカラーフィルタ製造装置(図18)の
構成をほとんど適用することができるので、その構成の
図示は省略するものとする。
【0090】図20は本実施形態5に係るEL装置の製
造方法の主要工程及び最終的に得られるEL装置の主要
断面構造を示した図である。EL装置601は、図20
(d)に示されるように、透明基板604上に画素電極
602が形成され、各画素電極602間にバンク605
が矢印G方向から見て格子状に形成され、それらの格子
状凹部の中に正孔注入層620が形成され、矢印G方向
から見てストライプ配列等といった所定配列となるよう
に、R色発光層603R、G色発光層603G及びB色
発光層603Bが各格子状凹部の中に形成され、さらに
それらの上に対向電極613が形成されている。
【0091】上記の画素電極602をTFD(薄膜ダイ
オード)素子等といった2端子型のアクティブ素子によ
って駆動する場合には、上記対向電極613は矢印G方
向から見てストライプ状に形成される。また、画素電極
602をTFT(薄膜トランジスタ)等といった3端子
型のアクティブ素子によって駆動する場合には、上記の
対向電極613は単一な面電極として形成される。
【0092】各画素電極602と各対向電極613とに
よって挟まれる領域が1つの絵素ピクセルとなり、R,
G,B3色の絵素ピクセルが1つのユニットとなって1
つの画素を形成する。各絵素ピクセルを流れる電流を制
御することにより、複数の絵素ピクセルのうちの希望す
るものを選択的に発光させ、これにより矢印H方向に希
望するフルカラー像を表示することができる。
【0093】上記のEL装置601は例えば次のように
製造される。 (a)図20(a)に示されるように、透明基板604
の表面にTFD素子やTFT素子等といった能動素子を
形成し、さらに画素電極602を形成する。形成方法と
しては、例えば、フォトリソグラフィー法、真空状着
法、スパックリング法、パイロゾル法等を用いることが
できる。画素電極の材料としてはITO(Indium Tin O
xide)、酸化スズ、酸化インジウムと酸化亜鉛との複合
酸化物等を用いることができる。
【0094】次に、隔壁すなわちバンク605を周知の
パターニング手法、例えばフォトリソグラフィー法を用
いて形成し、このバンク605によって各透明電極60
2の間を埋める。これにより、コントラストの向上、発
光材料の混色の防止、画素と画素との間からの光漏れ等
を防止することができる。バンク605の材料として
は、EL材料の溶媒に対して耐久性を有するものであれ
ば特に限定されないが、フロロカーボンガスプラズマ処
理によりテフロン(登録商標)化できること、例えば、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、感光性ポリイミド等とい
った有機材料が好ましい。
【0095】次に、正孔注入層用インクを塗布する直前
に、基板604に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズ
マの連続プラズマ処理を行う。これにより、ポリイミド
表面は撥水化され、ITO表面は親水化され、インクジ
ェット液滴を微細にパターニングするための基板側の濡
れ性の制御ができる。プラズマを発生する装置として
は、真空中でプラズマを発生する装置でも、大気中でプ
ラズマを発生する装置でも同様に用いることができる。
【0096】次に、正孔注入層用インクをインクジェッ
トヘッドから吐出し、各画素電極602の上にパターニ
ング塗布を行う。その後、大気中、20℃(ホットプレ
ート上)、10分の熱処理により、発光層用インクと相
溶しない正孔注入層620を形成する。膜厚は例えば4
0nm程度である。
【0097】(b)次に、図20(b)に示されるよう
に、各フィルタエレメント領域内の正孔注入層620の
上にインクジェット手法を用いてR発光層用インク及び
G発光層用インクを塗布する。ここでも、各発光層用イ
ンクは、インクジェットヘッドから吐出する、インク組
成物の固形分濃度及び吐出量を変えることにより膜厚を
変えることが可能である。
【0098】発光層用インクの塗布後、真空(1tor
r)中、室温、20分等という条件で溶媒を除去し(工
程P58)、続けて窒素雰囲気中、150℃、4時間の
熱処理により共役化させてR色発光層603R及びG色
発光層603Gを形成する。膜厚は50nm程度であ
る。熱処理により共役化した発光層は溶媒に不溶であ
る。ここで、R色発光層603Rには例えばローダミン
BをドープしたPPV(ポリパラフェニレンビニレン)
のキシレン溶液が用いられる。また、G色発光層603
Gには例えばMEH・PPVのキシレン溶液が用いられ
る。B色発光層603Bには例えばクマリンをドープし
たPPVのキシレン溶液が用いられる。
【0099】なお、発光層を形成する前に正孔注入層6
20に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プ
ラズマ処理を行っても良い。これにより、正孔注入層6
20上にフッ素化物層が形成され、イオン化ポテンシャ
ルが高くなることにより正孔注入効率が増し、発光効率
の高い有機EL装置を提供できる。
【0100】(c)次に、図20(c)に示されるよう
に、B色発光層603Bを各絵素ピクセル内のR色発光
層603R、G色発光層603G及び正孔注入層620
の上に重ねて形成する。これにより、R,G,Bの3原
色を形成するのみならず、R色発光層603R及びG色
発光層603Gとバンク605との段差を埋めて平坦化
することができる。これにより、上下電極間のショート
を確実に防ぐことができる。B色発光層603Bの膜厚
を調整することで、B色発光層603BはR色発光層6
03R及びG色発光層603Gとの積層構造において、
電子注入輸送層として作用してB色には発光しない。
【0101】以上のようなB色発光層603Bの形成方
法としては、例えば湿式法として一般的なスピンコート
法を採用することもできるし、あるいは、R色発光層6
03R及びG色発光層603Gの形成法と同様のインク
ジェット法を採用することもできる。
【0102】(d)その後、図20(d)に示されるよ
うに、対向電極613を形成することにより、目標とす
るEL装置601を製造する。対向電極613はそれが
面電極である場合には、例えば、Mg,Ag,Al,L
i等を材料として、蒸着法、スパッタ法等といった成膜
法を用いて形成できる。また、対向電極613がストラ
イプ状電極である場合には、成膜された電極層をフォト
リソグラフィー法等といったパターニング手法を用いて
形成できる。
【0103】なお、以上に説明したEL装置の製造方法
においては、インクジェットヘッドの制御方法として、
図20における各絵素ピクセル内の正孔注入層620及
びR,G,B各色発光層603R,603G,603B
に、インクジェットヘッドの1回の主走査Xによって形
成するのではなく、1個の絵素ピクセル内の正孔注入層
及び/又は各色発光層を複数のノズルによってn回、例
えば4回、重ねてインク吐出を受けることにより所定の
膜厚を形成するようにしてもよい。このようにすること
により、仮に複数のノズル間においてインク吐出量にバ
ラツキが存在する場合でも、複数の絵素ピクセル間で膜
厚にバラツキが生じることを防止でき、それ故、EL装
置の発光面の発光分布特性を平面的に均一にすることが
できる。このことは、図20(d)のEL装置601に
おいて、色むらのない鮮明なカラー表示が得られるとい
うことを意味している。
【0104】以上のように、本実施形態のEL装置の製
造方法によれば、インクジェットヘッドを用いたインク
吐出によってR,G,Bの各色絵素ピクセルを形成する
ので、フォトリソグラフィー法を用いる方法のような複
雑な工程を経る必要も無く、また、材料を浪費すること
も無い。
【0105】また、EL装置に発光層等を形成する方法
として、従来では、例えば金属染料等を発光層に蒸着さ
せる方法が採られているが、インクジェット方式でOE
L基板の製造を行うと、電界発光素子となる高分子有機
化合物の塗布とパターニングとが一度で行える。また、
目的の位置に直接吐出するので、電界発光素子となる有
機化合物を無駄にせず必要最小限の量を吐出するだけで
済む。
【0106】また、R,G,B各色発光層603R,6
03G,603Bに用いられる有機化合物及び溶液は各
種のものがあるので、特に上記に示したものでなくても
よい。また、中間色を発色するような材料を用いてもよ
い。但し、それぞれの材料によって重量、粘度等が変わ
るので、吐出する材料に応じて、インク重量及びインク
スピードを調整しておく必要がある。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吐出室を
膨張した後に収縮させて吐出室のインクをノズル孔から
吐出させ、その吐出室を収縮させてい段階(途中)にお
いて、吐出室の膨張する速度が極めて速いことを利用し
て、吐出室を再び膨張させることにより後続のインク液
を吸引するようにしたので、ノズル孔の断面を大きくし
て流体抵抗を下げた状態でも、微少量の高粘度のインク
滴を十分な吐出速度で吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッ
ドの分解斜視図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの断面側面図であ
る。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドの駆動回路を示し
た回路図である。
【図5】図4の制御回路の詳細を示したブロック図であ
る。
【図6】図5の制御回路の出力信号を示したタイミング
チャートである。
【図7】吐出信号が入力されたときの図4のアクチュエ
ータの動作及び各トランジスタの動作を示した等価回路
図である。
【図8】吐出信号が入力されたときの図4のアクチュエ
ータに印加される駆動電圧波形を示すタイミングチャー
トである。
【図9】吐出信号が入力されないときの図4のアクチュ
エータの動作及び各トランジスタの動作を示した等価回
路図である。
【図10】吐出信号が入力されたときの駆動電圧波形と
図4のアクチュエータの動作との関係を示した説明図で
ある。
【図11】比較例として示した、従来の駆動電圧波形と
アクチュエータの動作との関係を示した説明図である。
【図12】本発明の実施形態2に係るインクジェットヘ
ッドの分解斜視図である。
【図13】図12のインクジェットヘッドの断面側面図
である。
【図14】図13のB−B線矢視図である。
【図15】本発明の実施形態3に係るインクジェット記
録装置の構成図である。
【図16】インクジェットヘッドによりカラーフィルタ
の画素を着色している様子を上から見た状態を示した図
である。
【図17】カラーフィルタのフィルタエレメントの配列
例を示した説明図である。
【図18】本発明の実施形態4に係るカラーフィルタの
製造装置の概要を示した図である。
【図19】図18のカラーフィルタ製造装置によりカラ
ーフィルタを製造する過程を工程順に模式的に示した図
である。
【図20】本発明の実施形態5に係るEL装置の製造方
法の主要工程及び最終的に得られるEL装置の主要断面
構造を示した図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 第2の基板 3 第3の基板 4 ノズル孔 5 振動板 6 吐出室 7 オリフィス 8 インクリザーバ 9 振動室 10 インクジェットヘッド 15 凹部 21 電極 23 端子部 24 絶縁膜 25 凹部 31 インク供給口 32 接続パイプ 33 チューブ 102 駆動回路 103 インク 104,106 インク滴 140 制御回路 150 アクチュエータ 160〜163,165,166 トランジスタ 167,168,169 170 抵抗 171 制限抵抗 180〜187 DFF回路 190 ロータリスイッチ 191〜193 インバータ 194,195 アンド回路 196 オア回路 202 画素電極 300 プラテン 301 インクタンク 302 キャリッジ 303 ポンプ 304 キャップ 305 排インク溜 306 インク供給チューブ 308 廃インク回収チューブ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル孔と、該ノズル孔に連通する吐出
    室とを備え、該吐出室を静電気力により変形させてイン
    ク滴を前記ノズル孔から吐出させるインクジェットヘッ
    ドの駆動方法において、 前記吐出室を膨張させる工程と、 膨張した前記吐出室を収縮させて、前記吐出室のインク
    を前記ノズル孔から吐出させる工程と、 前記吐出室を収縮させている段階で、前記吐出室を再び
    膨張させる工程と、 前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させないよ
    うにして、再膨張した前記吐出室を収縮させる工程とを
    備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に
    連通する複数の独立の吐出室と、該吐出室の少なくとも
    一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加により
    該振動板を静電気力により変形させる電極とを備えたイ
    ンクジェットヘッドの駆動方法において、 前記振動板を前記電極側に吸引させて前記吐出室を膨張
    させる工程と、 前記振動板の吸引を解除して前記吐出室を収縮させ、前
    記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させる工程
    と、 前記吐出室を収縮させている段階で、前記振動板を前記
    電極側に吸引して前記吐出室を再び膨張させる工程と、 前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させないよ
    うにして、前記振動板を元の位置に復帰させて再膨張し
    た前記吐出室を収縮させる工程とを備えたことを特徴と
    するインクジェットヘッドの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記電極に第1の駆動電圧を印加して、
    前記振動板を前記電極側に吸引させて前記吐出室を膨張
    させた後に、前記振動板の吸引を解除して前記吐出室を
    収縮させて、前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐
    出させることを特徴とする請求項2記載のインクジェッ
    トヘッドの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記吐出室の膨張を収縮させている段階
    において、前記電極に第2の駆動電圧を印加し、前記振
    動板を前記電極側に吸引させて前記吐出室を膨張させた
    後に、前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させ
    ないようにして、前記振動板を元の位置に復帰させて再
    膨張した前記吐出室を収縮させることを特徴とする請求
    項2又は3記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電
    圧とは逆極性であることを特徴とする請求項3又は4記
    載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の駆動電圧を印加した後に、所
    定の時間後に前記第2の駆動電圧を印加することを特徴
    とする請求項4又は5記載のインクジェットヘッドの駆
    動方法。
  7. 【請求項7】 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に
    連通する複数の独立の吐出室と、該吐出室の少なくとも
    一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加によっ
    て該振動板を静電気力により変形させる電極とを備えた
    インクジェットヘッドの駆動方法において、 前記駆動電圧は、 前記振動板を前記電極側に吸引して前記吐出室を膨張さ
    せた後に、前記振動板の吸引を解除して前記吐出室の膨
    張を収縮させて、前記吐出室のインクを前記ノズル孔か
    ら吐出させるための主駆動期間と、 前記吐出室を収縮させている段階において、前記振動板
    を前記電極側に吸引して前記吐出室を再び膨張させるた
    めの吸引期間と、 前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させないよ
    うにして、前記振動板を元の位置に復帰させて前記吸引
    期間後の吐出室を収縮させるための復帰期間とからなる
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記復帰期間の電圧は、その電位変化が
    前記吐出室の収縮の変化の度合いが小さくなるように、
    その電圧の勾配が小さく設定されていることを特徴とす
    る請求項7記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記駆動電圧は、前記主駆動期間と前記
    吸引期間との間に、前記電極に電圧を印加しない中立期
    間が形成されていることを特徴とする請求項7又は8記
    載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記駆動電圧の前記主駆動期間、前記
    中立期間及び前記吸引期間の少なくとも1つの期間を調
    整することにより、前記ノズル孔から吐出されるインク
    滴の量を調整することを特徴とする請求項9記載のイン
    クジェットヘッドの駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記主駆動期間の電圧と、前記吸引期
    間の電圧及び前記復帰期間の電圧とは逆極性であること
    を特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載のインク
    ジェットヘッドの駆動方法。
  12. 【請求項12】 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々
    に連通する複数の独立の吐出室と、該吐出室の少なくと
    も一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加によ
    り該振動板を静電気力により変形させる電極とを備えた
    インクジェットヘッドにおいて、 第1の駆動電圧及び第2の駆動電圧を生成して前記電極
    に印加する駆動回路を備え、前記第1の駆動電圧は、前
    記振動板を前記電極側に吸引させて前記吐出室を膨張さ
    せた後に、前記振動板を吸引を解除し、前記吐出室を収
    縮させて前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出さ
    せるための電圧であり、前記第2の駆動電圧は、前記吐
    出室の膨張を収縮させている段階において、前記振動板
    を前記電極側に吸引させて前記吐出室を膨張させた後
    に、前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させな
    いようにして、前記振動板を元の位置に復帰させて前記
    吐出室の膨張を収縮させるための電圧であることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  13. 【請求項13】 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々
    に連通する複数の独立の吐出室と、該吐出室の少なくと
    も一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加によ
    り該振動板を静電気力により変形させる電極とを備えた
    インクジェットヘッドにおいて、 前記駆動電圧を生成して前記電極に印加する駆動回路を
    備え、 前記駆動電圧は、 前記振動板を前記電極側に吸引して前記吐出室を膨張さ
    せた後に、前記振動板の吸引を解除して前記吐出室の膨
    張を収縮させて、前記吐出室のインクを前記ノズル孔か
    ら吐出させるための主駆動期間と、 前記吐出室を収縮させている段階において、前記振動板
    を前記電極側に吸引して前記吐出室を再び膨張させるた
    めの吸引期間と、 前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させないよ
    うにして、前記振動板を元の位置に復帰させて前記吸引
    期間後の吐出室を収縮させるための復帰期間とから構成
    されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】 前記駆動回路は、前記吸引期間の電圧
    を時定数の大きな放電回路を介して放電して、前記復帰
    期間の電圧を生成することを特徴とする請求項13記載
    のインクジェットヘッド。
  15. 【請求項15】 前記駆動回路は、前記主駆動期間と前
    記吸引期間との間に、前記電極に駆動電圧を印加しない
    中立期間を生成することを特徴とする請求項13又は1
    4記載のインクジェットヘッド。
  16. 【請求項16】 前記駆動回路は、前記駆動電圧の前記
    主駆動期間、前記中立期間及び前記吸引期間の少なくと
    も1つの期間を調整することにより、前記ノズル孔から
    吐出されるインク滴の量を調整することを特徴とする請
    求項15記載のインクジェットヘッド。
  17. 【請求項17】 前記駆動回路は、前記主駆動期間の電
    圧と、前記吸引期間の電圧及び前記復帰期間の電圧とを
    逆極性とした駆動電圧を生成することを特徴とする請求
    項13乃至16の何れかに記載のインクジェットヘッ
    ド。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至17の何れかに記載の
    インクジェットヘッドを搭載したことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
JP2001338180A 2001-11-02 2001-11-02 インクジェットヘッドの駆動方法 Expired - Fee Related JP3931628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001338180A JP3931628B2 (ja) 2001-11-02 2001-11-02 インクジェットヘッドの駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001338180A JP3931628B2 (ja) 2001-11-02 2001-11-02 インクジェットヘッドの駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003136712A true JP2003136712A (ja) 2003-05-14
JP3931628B2 JP3931628B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=19152712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001338180A Expired - Fee Related JP3931628B2 (ja) 2001-11-02 2001-11-02 インクジェットヘッドの駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3931628B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3931628B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4200810B2 (ja) ディスプレー製造装置、及び、ディスプレー製造方法
JP4305478B2 (ja) 液状体の吐出方法、配線基板の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機el発光素子の製造方法
US7850267B2 (en) Method of controlling drive of function liquid droplet ejection head; function liquid droplet ejection apparatus; electro-optic device; method of manufacturing LCD device, organic EL device, electron emission device, PDP device, electrophoretic display device, color filter, organic EL; method of forming spacer, metallic wiring, lens, resist, and light diffusion body
US8119186B2 (en) Liquid coating method and method for manufacturing organic EL device
US7784425B2 (en) Droplet ejecting apparatus, electro-optic device, electronic apparatus, and droplet ejecting method
US7066583B2 (en) Film forming apparatus and method of driving same, device manufacturing method, device manufacturing apparatus, and device
JP2004255335A (ja) 液状物の吐出方法、液状物の吐出装置、カラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタ、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス装置の製造方法およびエレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイ、並びに電子機器
JP2008149292A (ja) 液状体の描画方法、カラーフィルタの製造方法、有機el素子の製造方法
JP2008094044A (ja) ヘッドユニットおよび液滴吐出装置、液状体の吐出方法、カラーフィルタの製造方法、有機el素子の製造方法、配線基板の製造方法
JP5211649B2 (ja) 吐出ヘッドの駆動方法、液状体の吐出方法、有機el素子の製造方法
JP2005324130A (ja) 液滴吐出装置、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器
JP2005199230A (ja) 吐出装置、材料塗布方法、カラーフィルタ基板の製造方法、エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、および配線製造方法
JP3994716B2 (ja) 有機el装置の製造方法および有機el装置
JP2008268558A (ja) 液滴吐出ヘッドの吐出制御方法、液状体の吐出方法、カラーフィルタの製造方法、有機el素子の製造方法、配向膜の製造方法、
JP2003154652A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法並びにインクジェット記録装置及びその製造方法、カラーフィルタの製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法
JP4552804B2 (ja) 液滴吐出方法
JP3931628B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法
JP2004004177A (ja) 製膜装置とその液状体充填方法及びデバイス製造方法とデバイス製造装置並びにデバイス
JP2017094235A (ja) 液滴吐出方法および液滴吐出プログラム
JP2003182071A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法並びにインクジェット記録装置及びその製造方法、カラーフィルタの製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法
JP2003266710A (ja) インクジェットヘッドの製造方法、該方法に用いる装置、並びにインクジェットヘッド及びインクジェット記録装置、カラーフィルタ製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法
JP2003266711A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法並びにインクジェット記録装置及びその製造方法、カラーフィルタの製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法
JP2005349385A (ja) 液滴吐出装置、電気光学装置、電子機器、および液滴吐出方法
JP2007230117A (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出装置の製造方法、および電気光学装置の製造方法
JP2003127359A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法、インクジェット記録装置及びその製造方法、カラーフィルタの製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140323

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees