JP2003136595A - 剥離ローラ及びそれを用いたラミネート装置 - Google Patents

剥離ローラ及びそれを用いたラミネート装置

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JP2003136595A
JP2003136595A JP2001333048A JP2001333048A JP2003136595A JP 2003136595 A JP2003136595 A JP 2003136595A JP 2001333048 A JP2001333048 A JP 2001333048A JP 2001333048 A JP2001333048 A JP 2001333048A JP 2003136595 A JP2003136595 A JP 2003136595A
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shaft member
peeling
roller
sheet member
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JP2001333048A
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English (en)
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Mitsuo Senhen
光男 浅辺
Nobuyuki Kirihara
信幸 桐原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離開始部分の位置の安定化を図り得る剥離
ローラ、及び品質の安定したラミネートを連続して行う
ことが可能なラミネート装置及びラミネート方法を提供
することにある。 【解決手段】 一方の端部が閉塞され、他方の端部が開
口された中空のシャフト部材1を円筒部材3に回転可能
にはめ込んで構成された剥離ローラ14を用いてラミネ
ート装置を構成する。中空のシャフト部材1及び円筒部
材3それぞれの側壁には第1の貫通孔4及び第2の貫通
孔5を設けておく。開口された端部から吸引を行い、カ
バーフィルム7のみを剥離ローラ14に吸着させ、カバ
ーフィルム7をシート部材6から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カバーフィルムが
貼付されたシート部材を、カバーフィルムを剥離してか
ら貼付対象に貼付する技術に関するものであって、特に
は、カバーフィルムを剥離する剥離ローラ、それを用い
たラミネート装置及びラミネート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線基板の絶縁層やプラズマ
ディスプレイの誘電体層等の作製には、取り扱い等が容
易な点から樹脂製のシート部材が用いられている。この
シート部材は通常、下記に示すラミネート装置を用いて
基板に貼付される。従来のラミネート装置及びラミネー
ト方法について図4〜7を用いて説明する。なお、図4
〜図8は、プラズマディスプレイを構成する基板に、誘
電体層となるシート部材を貼付する例について示してい
る。
【0003】図4は、基板に貼付される前のシート部材
の構成を示す断面図である。図4に示すように、基板に
貼付されて絶縁層を構成するシート部材301は、ベー
スフィルムとなる第1のフィルム303と、第2のフィ
ルム304とで構成されている。第1のフィルム303
には、基板に貼付される前のシート部材301を保護す
るために、カバーフィルム302が貼付されている。
【0004】図5は、従来のラミネート装置の構成を示
す概略構成図である。図5に示すように、図4で示した
カバーフィルム302が貼付されたシート部材301
は、供給ローラ201にロール状に巻き取られた状態で
ラミネート装置に取り付けられる。このカバーフィルム
302が貼付されたシート部材301は、供給ローラ2
01によって送り出され、ローラ202を介して剥離ロ
ーラ204へと送られる。シート部材301に貼付され
たカバーフィルム302は剥離ローラ204によって剥
離される。
【0005】剥離されたカバーフィルム302は、ロー
ラ203を介して、回収ローラ212に巻き取られて回
収される。回収ローラ212は、供給ローラ201に巻
き取られた状態にあるシート部材301と、回収ローラ
212に巻き取られるカバーフィルム302とが接触す
るように設置されており、供給ローラ201と同期して
回転する。
【0006】一方、カバーフィルム302を剥離された
シート部材301は調整ローラ205、テンションロー
ラ206を介して仮付けプレート207へと送られる。
仮付けプレート207は、シート部材301が送られて
くると、シート部材301の一部分、即ち、基板306
の搬送方向側の端部(前端)に貼付される部分を真空吸
着してその状態を保持する。
【0007】次に、シート部材を真空吸着した仮付けプ
レート207は、シート部材301が真空吸着された部
分の供給方向側の部分(基板306の搬送方向と反対側
の端部(後端)に貼付される部分)でオートカッター2
08によって切断され、次の貼付対象となる基板306
が搬送ローラ(図示せず)によって上ラミネートローラ
209と下ラミネートローラ210との手前まで搬送さ
れ、任意の位置で静止させられると、基板306の前端
へと降下し、かかる前端を、シート部材301を介して
加圧する。このとき仮付けプレート207は加熱された
状態にあるため、シート部材301は熱圧着によって仮
付けされた状態となる。
【0008】その後、基板306が搬送ローラによって
更に搬送されると、図5に示すように、シート部材30
1は、フィルムガイド211を通って、上ラミネートロ
ール209と下ラミネートロール210との間に送ら
れ、そこで加熱・加圧されて基板306に貼付される。
【0009】ところで、仮付けプレート207によって
シート部材301が真空吸着された状態にあるときに、
シート部材301が送り込まれてカバーフィルム302
の剥離が行われると、シート部材301における真空吸
着されから最初にカバーフィルム302の剥離が行われ
た部分(以下「剥離開始部」という。)に局所的な応力
がかかり、かかる部分が変形してしまう(以下、この変
形した部分を「変形部」という。)。
【0010】図6は、カバーフィルムの剥離時において
シート部材に局所的な応力が生じた状態を示す斜視図で
ある。図6に示すように、シート部材301に変形部3
05が発生すると、シート部材301の表面は凸部が形
成された状態となる。この場合、変形部305が原因で
ラミネート後に品質不良が発生してしまう。
【0011】このため、図5に示すラミネート装置にお
いては、調整ローラ205を上下に移動させることによ
って、変形部305の生じた位置がオートカッター20
8で切断される位置となるように、即ち、変形部305
の生じた位置から次の変形部305が生じる位置までの
長さが一つの基板306に対応した長さとなるように調
整が行われている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、剥離ロ
ール204は単なる棒状の部材で形成されており、カバ
ーフィルム302の剥離は巻き取りローラ212を回転
させてカバーフィルム302を引っ張ることによって行
われている。
【0013】そのため、図5に示す従来のラミネート装
置においては、カバーフィルム302と第1のフィルム
303とのタック性の違いや、カバーフィルム302の
巻き取り時に発生するカバーフィルム302の緩み等に
より、剥離ローラ204によるカバーフィルム302の
剥離開始部の位置がばらついてしまう。図7は従来のラ
ミネート装置においてカバーフィルムに緩みが発生した
状態を示す図である。
【0014】このことから、上記に示した従来のラミネ
ート装置においては、調整ローラ205によりシート部
材301の切断位置の調整を行っても、オートカッター
208の切断位置に精度良くシート部材301の変形部
305を位置決めするのは困難と言える。よって、図8
に示すように、基板306上における高いラミネート品
質が要求される領域内に変形部305が貼付されてしま
う。なお、図8は、従来のラミネート装置によって基板
にシート部材が貼付された状態を示す斜視図である。
【0015】このように、従来のラミネート装置におい
ては、品質の安定したラミネートを行うのが困難である
という問題を有している。
【0016】本発明の目的は、上記課題を解決し、剥離
開始部分の位置の安定化を図り得る剥離ローラ、及び品
質の安定したラミネートを連続して行うことが可能なラ
ミネート装置及びラミネート方法を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかるラミネート装置は、カバーフィルムが
貼付されたシート部材を供給する供給ローラと、カバー
フィルムと接触してカバーフィルムをシート部材から剥
離する剥離ローラと、剥離されたカバーフィルムを巻き
取るための回収ローラと、カバーフィルムが剥離された
シート部材の一部分を吸着し、吸着された一部分を貼付
対象に仮付けする仮付けプレートと、仮付けされたシー
ト部材を加熱及び加圧して貼付対象に貼付するラミネー
トローラと、カバーフィルムが剥離されたシート部材を
貼付対象に合わせて切断するカッターとを少なくとも有
するラミネート装置であって、剥離ローラは中空のシャ
フト部材で構成され、シャフト部材は、一方の端部が閉
塞され、且つ、他方の端部が開口されたものであって、
側壁に複数の貫通孔を有し、開口された端部は、カバー
フィルムが剥離ローラに吸着されるように吸引を行う吸
引手段に接続されていることを特徴とする。
【0018】上記本発明にかかるラミネート装置におい
ては、シャフト部材が回転不能に固定されており、貫通
孔が、シート部材から剥離されたカバーフィルムのみが
吸着されるように設けられているのが好ましい態様であ
る。この態様においては、貫通孔が、シャフト部材の側
壁上におけるシャフト部材の中心軸と平行な二つの線で
囲まれた領域内に設けられており、二つの線は、一方の
線及び中心軸を含む面と他方の線及び中心軸を含む面と
のなす角度が60度〜90度となるように位置している
のが好ましい。
【0019】また、上記本発明にかかるラミネート装置
においては、剥離ローラが、シャフト部材を内部に収容
可能に構成された円筒部材を有し、円筒部材は、側壁に
複数の貫通孔を有し、且つ、シャフト部材を中心軸とし
て回転可能となるようにシャフト部材に取り付けられて
いるのも好ましい態様である。この態様においては、円
筒部材の内径とシャフト部材の外径との差が0.5mm
〜1.0mmであるのが好ましい。
【0020】更に、上記本発明にかかるラミネート装置
においては、シャフト部材の側壁に設けられた貫通孔の
直径が1mm〜3mmであるのが好ましく、円筒部材の
側壁に設けられた貫通孔の直径が1mm〜3mmである
のが好ましい。
【0021】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる剥離ローラは、カバーフィルムが貼付されたシー
ト部材に対してカバーフィルムの剥離を行う剥離ローラ
であって、一方の端部が閉塞され、且つ、他方の端部が
開口された中空のシャフト部材で構成され、シャフト部
材の側壁には複数の貫通孔が設けられていることを特徴
とする。
【0022】上記本発明にかかる剥離ローラにおいて
は、シャフト部材の側壁において貫通孔の設けられてい
る領域が、シャフト部材の側壁上におけるシャフト部材
の中心軸と平行な二つの線で囲まれた領域であり、二つ
の線は、一方の線及び中心軸を含む面と他方の線及び中
心軸を含む面とのなす角度が60度〜90度となるよう
に位置しているのが好ましい態様である。
【0023】また、上記本発明にかかる剥離ローラにお
いては、シャフト部材を内部に収容可能に構成された円
筒部材を有し、円筒部材は、その側壁にカバーフィルム
を吸着するための複数の貫通孔を有し、且つ、シャフト
部材を中心軸として回転可能となるようにシャフト部材
に取り付けられているのも好ましい態様である。
【0024】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかるラミネート方法は、カバーフィルムが貼付された
シート部材を供給する工程と、カバーフィルムを剥離す
る工程と、剥離されたカバーフィルムを巻き取る工程
と、カバーフィルムが剥離されたシート部材の一部分を
吸着し、吸着された一部分を貼付対象に仮付けする工程
と、仮付けされたシート部材を加熱及び加圧して貼付対
象に貼付する工程と、カバーフィルムが剥離されたシー
ト部材を貼付対象に合わせて切断する工程とを少なくと
も有し、カバーフィルムの剥離は、一方の端部が閉塞さ
れ、且つ、他方の端部が開口された中空のシャフト部材
であって側壁に複数の貫通孔を有するものを用い、シャ
フト部材の開口された端部から吸引を行いながら行われ
ることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる剥離ロール、ラミネート装置及び
ラミネート方法について、図1を参照しながら説明す
る。図1(a)は本発明の実施の形態1にかかる剥離ロ
ールの断面図、図1(b)は本発明の実施の形態1にか
かる剥離ロールの側面図である。図2は本発明の実施の
形態1にかかるラミネート装置の概略構成及びラミネー
ト方法を示す図である。
【0026】本実施の形態1では、プラズマディスプレ
イを構成する基板8(図2参照)に、誘電体層となるシ
ート部材6を貼付する例について説明する。シート部材
6は、ベースフィルムとなる第1のフィルム6aと第2
のフィルム6bとで構成されており、第1のフィルム6
aにカバーフィルム7が貼付されている(図1(b)参
照)。
【0027】最初に、本実施の形態1にかかる剥離ロー
ルについて説明する。図1(a)に示すように、本実施
の形態にかかる剥離ロール14は、中空のシャフト部材
1と円筒部材3とで構成されている。中空のシャフト部
材1において、一方の端部(図中右側の端部)は閉塞さ
れ、他方の端部(図中左側の端部)は開口されている。
端部は吸引手段に接続される(図2参照)。
【0028】円筒部材3は、中空のシャフト部材1を内
部に収容可能に構成されており、シャフト部材1を中心
軸として回転可能となるように、シャフト部材1に取り
付けられている。本実施の形態1では、円筒部材3の両
側の開口にはそれぞれベアリング2a及び2bがはめ込
まれており、円筒部材3はベアリング2a及び2bを介
してシャフト部材1に取り付けられている。なお、シャ
フト部材1はラミネート装置(図2参照)のフレームに
固定されており、回転しないようになっている。
【0029】また、シャフト部材1の側壁には複数の貫
通孔(第1の貫通孔)4が設けられている。同様に、円
筒部材3においても、その側壁には複数の貫通孔(第2
の貫通孔)5が設けられている。よって、後述の図2に
示すようにシャフト部材1の開口された端部に吸引手段
を接続し、かかる吸引手段によって吸引を行えば、図1
(b)に示すように、カバーフィルム7を円筒部材5の
第2の貫通孔5に吸着することができる。
【0030】本実施の形態1において、第1の貫通孔4
は、図1(b)に示すように、シート部材6から剥離さ
れたカバーフィルム7のみが吸着されるように、剥離さ
れたカバーフィルム7とのみ接触する円筒部材3の側壁
上の領域をシャフト部材1の半径方向に投影した領域に
設けられている。このため、本実施の形態1において
は、カバーフィルム7の巻き取り時の緩みによる剥離位
置精度のバラツキが解消され、安定した位置でカバーフ
ィルム7を剥離させることができる。
【0031】具体的には、第1の貫通孔4が設けられて
いる領域は、シャフト部材1の側壁上におけるシャフト
部材の中心軸と平行な二つの線(図1(b)中において
線22又は線23に側壁上で垂直に交わる線)で囲まれ
た領域である。更に、この二つの線は、一方の線及びシ
ャフト部材1の中心軸を含む面と他方の線及びシャフト
部材1の中心軸を含む面とのなす角度(線22と線23
とがなす角度に相当)が90度となるように位置してい
る。なお、本発明において、上記の角度は90度に限定
されるものではなく、剥離ロール14が用いられるラミ
ネート装置の構成に応じて適宜設定すれば良く、好まし
くは60度〜90度の範囲内であれば良い。
【0032】また、本実施の形態1において、シャフト
部材1の側壁に設けられる第1の貫通孔4の直径は特に
限定されるものではなく、カバーフィルムの材質や厚み
等に応じて適宜設定することができる。但し、真空力を
確保するため、第1の貫通孔4の直径は、1mm〜3m
mとするのが好ましい。
【0033】同様に、円筒部材3の側壁に設けられる第
2の貫通孔5の直径も特に限定されるものではなく、カ
バーフィルムの材質や厚み等に応じて適宜設定すること
ができる。但し、吸着時のシート部材6への吸着痕等の
発生を抑制するため、第2の貫通孔5の直径は、1mm
〜3mmとするのが好ましい。
【0034】本実施の形態1において、円筒部材3の内
径とシャフト部材1の外径との差は、円筒部材3とシャ
フト部材1とのクリアランスが0.5mmとなるよう
に、1mmに設定されている。但し、本発明において、
円筒部材3の内径とシャフト部材1の外径との差(クリ
アランス)はこれに限定されるものではなく、剥離ロー
ル14によるカバーフィルム7の吸着が行えるように設
定されていれば良い。本発明においては、円筒部材3の
内径とシャフト部材1の外径との差は、シャフト部材1
と円筒部材3とが接触することなく、吸着力が確保でき
る0.5mm〜1.0mmに設定するのが好ましい。
【0035】次に、本実施の形態1にかかるラミネート
装置及びラミネート方法について説明する。図2に示す
ように、本実施の形態1にかかるラミネート装置は、供
給ローラ11、ローラ12及び13、剥離ローラ14、
調整ローラ15、テンションローラ16、仮付けプレー
ト17、回収ローラ21、ラミネートローラ(上ラミネ
ートローラ19及び下ラミネートローラ20)、カッタ
ー18、吸引手段9、フィルムガイド21及び貼付対象
となる基板8を搬送するための搬送手段(図示せず)で
構成されている。10は、剥離ローラ14を構成するシ
ャフト部材の開口された端部と吸引手段とを接続するた
めのパイプである。
【0036】この図2に示すラミネート装置を動作する
ことにより、本実施の形態2にかかるラミネート方法を
実施することができる。図2に示すラミネート装置は、
以下のように動作する。
【0037】図2に示すように、カバーフィルム7が貼
付されたシート部材6は供給ロール11によって供給さ
れる。カバーフィルム7が貼付されたシート部材6は供
給ロール11に巻き取られた状態でラミネート装置に取
り付けられており、供給ローラ11の回転によって供給
される。
【0038】供給ローラ11から送り出された、カバー
フィルム7が貼付されたシート部材6が剥離ローラ14
に達すると、カバーフィルム7は剥離ローラ14によっ
て剥離される。このとき吸引手段9によりシャフト部材
(図1参照)に対して吸引が行われ、カバーフィルム7
は円筒部材(図1参照)の第2貫通孔に吸着される。な
お、本実施の形態1において、吸引手段としては、真空
ポンプ等を用いることができる。
【0039】剥離されたカバーフィルム7は、回収ロー
ラ21に巻き取られて回収される。回収ローラは上記の
従来例と同様に構成されており、供給ローラ11と同期
して回転している。カバーフィルム7が剥離されたシー
ト部材6は、調整ローラ15及びテンションローラ16
を介して仮付けプレート17に送られる。
【0040】仮付けプレート17も、上記の従来例と同
様に構成されており、カバーフィルム7が剥離されたシ
ート部材6の一部分を吸着する。シート部材6の一部分
を吸着した仮付けプレート17は下降し、吸着された一
部分を貼付対象に仮付けする。なお、仮付けはフィルム
ガイド21の図中左側において行われる。また、調整ロ
ーラ15も、上記の従来例と同様に構成されており、上
下に移動可能となっている。
【0041】仮付けされたシート部材6は、フィルムガ
イド22によって上ラミネートローラ19と下ラミネー
トローラ20との間に導かれ、上ラミネートローラ19
と下ラミネートローラ20とよって加熱及び加圧されて
貼付対象である基板8に貼付される。カッター18が基
板8の大きさに合わせてシート部材6を切断し、切断さ
れた部分が基板8に貼付されると、一の基板8に対する
ラミネートが終了する。
【0042】本実施の形態1においても、従来例と同様
に、仮付けプレート17によってシート部材6が真空吸
着された状態にあるときに、シート部材6が送り込まれ
ると、シート部材6には変形部(図6参照)が生じてし
まう場合がある。そのため、本実施の形態においても調
整ローラ14を上下させることによって、カッター18
で切断される位置が変形部の生じた位置となるように、
調整が行われている。
【0043】但し、本実施の形態1にかかるラミネート
装置及びラミネート方法においては、上記した従来例と
異なり、剥離ロール14がカバーフィルム7を吸着でき
るように構成されている。そのため、カバーフィルム7
の巻き取り時においてカバーフィルム7に緩み等が発生
するのを抑制でき、カッター18で切断される位置の精
度を従来例に比べて高めることができ、基板8上の高い
ラミネート品質が要求される領域内に変形部が貼付され
てしまうのを抑制することができる。
【0044】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2にかかる剥離ロール、ラミネート装置及びラミネート
方法について、図3を参照しながら説明する。図3
(a)は本発明の実施の形態2にかかる剥離ロールの正
面図、図3(b)は本発明の実施の形態2にかかる剥離
ロールの側面図である。
【0045】本実施の形態2において、ラミネート装置
は、図2で示した実施の形態1にかかるラミネート装置
と同様に構成されている。本実施の形態2においては、
剥離ロールの構成のみが異なっている。以下に具体的に
説明する。
【0046】図3(a)及び(b)に示すように、本実
施の形態2にかかる剥離ロールは、図1(a)及び
(b)で示した剥離ロールを構成する中空のシャフト部
材と同様のシャフト部材31のみで構成されている。シ
ャフト部材31も、実施の形態1と同様にラミネート装
置に回転不能に固定されており、又同様の位置に貫通孔
34が設けられている。
【0047】本実施の形態2にかかる剥離ローラを用い
た場合は、直接、カバーフィルム37を吸着するため、
実施の形態1にかかる剥離ローラよりも、カバーフィル
ム37に対する吸着力を高かめることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シート部
材のカバーフィルムを真空吸着することができるため、
カバーフィルムとシート部材とにタック性の違いがあっ
ても、又シート部材の搬送時にゆるみ等が発生しても、
カバーフィルムにおける剥離開始部の位置のばらつきを
抑制することができる。このため、安定してカバーフィ
ルムの剥離を行うことが可能となり、カッターによる切
断位置をシート部材の変形部に精度良く合わせることが
でき、安定したラミネートを連続して行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1にかかる剥離ロ
ールの断面図、(b)は本発明の実施の形態1にかかる
剥離ロールの側面図
【図2】本発明の実施の形態1にかかるラミネート装置
の概略構成及びラミネート方法を示す図
【図3】(a)は本発明の実施の形態2にかかる剥離ロ
ールの正面図、(b)は本発明の実施の形態2にかかる
剥離ロールの側面図
【図4】基板に貼付される前のシート部材の構成を示す
断面図
【図5】従来のラミネート装置の構成を示す概略構成図
【図6】カバーフィルムの剥離時においてシート部材に
局所的な応力が生じた状態を示す斜視図
【図7】従来のラミネート装置においてカバーフィルム
に緩みが発生した状態を示す図
【図8】従来のラミネート装置によって基板にシート部
材が貼付された状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 シャフト部材 2a、2b ベアリング 3 円筒部材 4 第1の貫通孔 5 第2の貫通孔 6 シート部材 6a 第1のフィルム 6b 第2のフィルム 7 カバーフィルム 8 基板 9 吸引手段 10 パイプ 11 供給ローラ 12、13 ローラ 14 剥離ローラ 15 調整ローラ 16 テンションローラ 17 仮付けプレート 18 カッター 19 上ラミネートローラ 20 下ラミネートローラ 21 回収ローラ 22 フィルムガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F211 AD08 AG03 TA13 TC02 TD11 TJ10 TJ11 TJ23 TJ31 TQ03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーフィルムが貼付されたシート部材
    を供給する供給ローラと、前記カバーフィルムと接触し
    て前記カバーフィルムを前記シート部材から剥離する剥
    離ローラと、剥離された前記カバーフィルムを巻き取る
    ための回収ローラと、前記カバーフィルムが剥離された
    前記シート部材の一部分を吸着し、吸着された前記一部
    分を貼付対象に仮付けする仮付けプレートと、仮付けさ
    れた前記シート部材を加熱及び加圧して貼付対象に貼付
    するラミネートローラと、前記カバーフィルムが剥離さ
    れた前記シート部材を貼付対象に合わせて切断するカッ
    ターとを少なくとも有するラミネート装置であって、 前記剥離ローラは中空のシャフト部材で構成され、前記
    シャフト部材は、一方の端部が閉塞され、且つ、他方の
    端部が開口されたものであって、側壁に複数の貫通孔を
    有し、 前記開口された端部は、前記カバーフィルムが前記剥離
    ローラに吸着されるように吸引を行う吸引手段に接続さ
    れていることを特徴とするラミネート装置。
  2. 【請求項2】 前記シャフト部材が回転不能に固定され
    ており、前記貫通孔が、前記シート部材から剥離された
    前記カバーフィルムのみが吸着されるように設けられて
    いる請求項1記載のラミネート装置。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔が、前記シャフト部材の側壁
    上における前記シャフト部材の中心軸と平行な二つの線
    で囲まれた領域内に設けられており、前記二つの線は、
    一方の線及び前記中心軸を含む面と他方の線及び前記中
    心軸を含む面とのなす角度が60度〜90度となるよう
    に位置している請求項2記載のラミネート装置。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔の直径が1mm〜3mmであ
    る請求項1記載のラミネート装置。
  5. 【請求項5】 前記剥離ローラが、前記シャフト部材を
    内部に収容可能に構成された円筒部材を有し、前記円筒
    部材は、側壁に複数の貫通孔を有し、且つ、前記シャフ
    ト部材を中心軸として回転可能となるように前記シャフ
    ト部材に取り付けられている請求項1記載のラミネート
    装置。
  6. 【請求項6】 前記円筒部材の側壁に設けられた貫通孔
    の直径がmm〜3mmである請求項5記載のラミネー
    ト装置。
  7. 【請求項7】 前記円筒部材の内径と前記シャフト部材
    の外径との差が0.5mm〜1.0mmである請求項5
    記載のラミネート装置。
  8. 【請求項8】 カバーフィルムが貼付されたシート部材
    に対して前記カバーフィルムの剥離を行う剥離ローラで
    あって、 一方の端部が閉塞され、且つ、他方の端部が開口された
    中空のシャフト部材で構成され、前記シャフト部材の側
    壁には複数の貫通孔が設けられていることを特徴とする
    剥離ローラ。
  9. 【請求項9】 前記シャフト部材の側壁において前記貫
    通孔の設けられている領域が、前記シャフト部材の側壁
    上における前記シャフト部材の中心軸と平行な二つの線
    で囲まれた領域であり、前記二つの線は、一方の線及び
    前記中心軸を含む面と他方の線及び前記中心軸を含む面
    とのなす角度が60度〜90度となるように位置してい
    る請求項8記載の剥離ローラ。
  10. 【請求項10】 前記シャフト部材を内部に収容可能に
    構成された円筒部材を有し、前記円筒部材は、その側壁
    に前記カバーフィルムを吸着するための複数の貫通孔を
    有し、且つ、前記シャフト部材を中心軸として回転可能
    となるように前記シャフト部材に取り付けられている請
    求項8記載の剥離ローラ。
  11. 【請求項11】 カバーフィルムが貼付されたシート部
    材を供給する工程と、前記カバーフィルムを剥離する工
    程と、剥離された前記カバーフィルムを巻き取る工程
    と、前記カバーフィルムが剥離された前記シート部材の
    一部分を吸着し、吸着された一部分を貼付対象に仮付け
    する工程と、仮付けされた前記シート部材を加熱及び加
    圧して貼付対象に貼付する工程と、前記カバーフィルム
    が剥離された前記シート部材を貼付対象に合わせて切断
    する工程とを少なくとも有し、 前記カバーフィルムの剥離は、一方の端部が閉塞され、
    且つ、他方の端部が開口された中空のシャフト部材であ
    って、側壁に複数の貫通孔を有するものを用い、前記シ
    ャフト部材の前記開口された端部から吸引を行いながら
    行われることを特徴とするラミネート方法。
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