JP2003128314A - 印刷機のウェブ供給装置および方法 - Google Patents

印刷機のウェブ供給装置および方法

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JP2003128314A
JP2003128314A JP2001323169A JP2001323169A JP2003128314A JP 2003128314 A JP2003128314 A JP 2003128314A JP 2001323169 A JP2001323169 A JP 2001323169A JP 2001323169 A JP2001323169 A JP 2001323169A JP 2003128314 A JP2003128314 A JP 2003128314A
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printing
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JP2001323169A
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Makoto Kachi
誠 加地
Koji Mizuno
浩司 水野
Masayoshi Suzuki
雅義 鈴木
Shinichiro Senoo
慎一郎 妹尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷停止後にウェブの無駄や紙詰まり等のな
いウェブ張力付与方法及び装置を提供する。 【解決手段】 印刷機の給紙部に設けられてウェブロー
ル3a、3bに接続される少なくとも1つのモータと、
ウェブロール3a、3bから前記印刷機へと送られたウ
ェブ3をウェブロール3a、3bに巻取るためにモータ
26を制御する手段とを含んでいることを特徴とする印
刷機のウェブ供給装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機におけ
るウェブ送り出しの走行制御を行うウェブ張力付与方法
及びウェブ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輪転印刷機としては、例えば、特
開平6−122188号公報、特開2000−1273
52号公報、特開平11−139641号公報に記載さ
れたものが知られている。ここで、従来の一般的な印刷
機の全体構成について図10を用いて説明する。一般的
に、印刷機は、給紙部101と、インフィード部102
と、印刷部103と、冷却部104と、ウェブパス部1
05と、折機部106と、それらを適宜にコントロール
する制御部107とを含んでなる。給紙部101は、ウ
ェブロール(巻取紙)から印刷機にウェブを供給する部
分である。インフィード部102は、前記ウェブロール
122から連続的にウェブ3を引き出す部分であり、下
流側へウェブテンション(または、ウェブ張力とよばれ
る。)を適宜に制御する手段としてバランスウェイトロ
ーラ115と、支点軸116と、バランスウェイトロー
ラアーム117と、エアシリンダ121とを含んでい
る。そして、ウェブ3を挟持して回転移送するインフィ
ードローラ112は、印刷機全体を連動させる主駆動軸
(図示せず)と無段変速機(図示せず)を介して連結さ
れ、この主駆動軸(図示せず)からの回転駆動力が伝達
されるようになっている。
【0003】次に、このような印刷機の印刷動作につい
て説明する。給紙部101に設置された巻取紙122か
ら供給されるウェブ3が、印刷へとウェブ3を供給する
ための給紙ドラグローラ112により引き出されてイン
フィード部102に供給される。そして、ウェブ3は、
印刷部103で印刷(または、トナーを付着)される。
この印刷部103には、印刷装置124a、124b、
124c、124dがウェブ走行方向に沿って並設され
ており、各印刷装置124a〜124dにウェブ3を順
次通過させることで多色印刷ができるようになってい
る。そして、印刷部103において印刷を終えたウェブ
3は、乾燥部130で加熱乾燥された後に冷却部104
にて冷却され、ウェブパス部105へと送られて折機部
106において裁断されて折られる。折機部106にお
けるウェブ3は、三角板(図示せず)を経て縦に二つ折
りされた後に、ニッピングローラ(図示せず)を経由し
て所定の位置で裁断されるとともに折り畳まれて目的と
する折帖に形成され、外部へと搬送されるようになって
いる。
【0004】ここで、印刷中は、一般的に、ウェブを印
刷機へと供給している各部のドラグローラを次に記載す
る方法で制御して、印刷機内の各部でのウェブテンショ
ン(または、ウェブ張力)を安定に維持している。例え
ば、(1)インフィードテンションピックまたはダンサ
ローラ角度に基づいてドラグ周速を制御してテンション
の制御を行うインフィードドラグ方法や、(2)ユーザ
が設定したドラグ周速比(例えば、印刷速度を100%
としたときにドラグ周速比を100.12%に設定する
等)にて運転してドロー制御を行うクーリングドラグ方
法またはウェブパスドラグ方法などが挙げられる。
【0005】さらに、従来の印刷機の給紙部101につ
いて図11を用いて詳細に説明する。 給紙部101
は、ウェブロール(巻取紙)122が装着されるリール
スタンド118を備えており、印刷稼働の途上で新、旧
ウェブロール122を互いに接続して連続的にウェブ3
を印刷機へと送る機能を有している。これらのウェブロ
ール122は、テーパコーン160、161を介して、
印刷中にウェブ3に所定のウェブテンション(ウェブ張
力)を付与するためのブレーキ装置159へと接続され
ている。このブレーキ装置159はアーム156を介し
て主軸157に接続されており、主軸157はフレーム
164により支持されている。また、主軸57の端部に
は、ウェブロールを交換するためのアーム回転装置15
8が備えられている。このアーム回転装置は、紙継装置
(図示せず)によりウェブロールの交換がなされると、
空になったウェブロールと新しいウェブロールとを交換
することができるように主軸157を回転させる機能を
有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
説明した従来の方法では、印刷機が停止してウェブに弛
みが生じた場合にウェブの弛みが取れて安定したウェブ
走行ができるようになるまでに時間がかかるため、その
間に印刷機内に存在するウェブが無駄になるという課題
がある。特開平6−122188号公報及び特開200
0−127352号公報では、印刷開始前の低速運転時
にウェブ張力の調整を行うことによりウェブの弛みを速
やかに解消する方法を提唱している。しかし、印刷機を
運転しながらのウェブ張力の調整のため、ウェブ張力の
調整中に印刷機内を流れているウェブが白損紙となりう
る。また、特開平11−139641号公報では、ウェ
ブの弛みを折機部へと送り出すことで印刷機内のウェブ
に張力を付与する方法が提唱されている。しかし、例え
ば3メートルのウェブの弛みがある場合には、その全て
が損紙となりうる。また、折機を有する印刷機の折機の
みを単独で駆動した場合には、紙詰まり等の発生があり
うる。この場合も印刷機内のウェブの弛み分を排紙側へ
と送り出すことにより、このウェブの弛み分が損紙にな
りうる。
【0007】このように、印刷停止後に運転を再開する
場合には、通常は緩動運転を行って上記のようなウェブ
の弛みの無いことを装置管理者が目視などにより確認し
た、あるいは印刷機内のテンション検出手段にて弛みが
解消したことを検知、あるいはウェブの弛みが解消する
と期待できる時間だけ緩動運転を継続した後に、印刷速
度を昇速して通常の印刷を行っているのが現状である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明は、印刷停止後に運転を再開すると
きに、ウェブの弛みを給紙部のウェブロールに巻き取る
ことによって、印刷機内のウェブの弛みが損紙となるこ
とを防止するウェブ供給装置および方法を提供するもの
である。
【0009】具体的には、印刷機の給紙部に設けられ
て、ウェブロールの巻取軸に接続される少なくとも1つ
のモータと、ウェブロールから印刷機へと送られたウェ
ブの弛みを取るようにモータを制御する手段とを含んで
いることを特徴とする印刷機のウェブ供給装置を提供し
ている。さらに、モータを制御する手段が、トルク制
御、速度制御、トルク上限付き制御のいずれかの手段を
少なくとも1つ含んでいることを特徴とする態様や、ウ
ェブロールの交換に際して、前記ウェブロールの前記モ
ータと、該ウェブロール以外のウェブロールの前記モー
タとを同期制御する手段を含んでいることを特徴とする
態様が好適に挙げられる。ここで、同期制御する手段
が、トルク制御、速度制御、トルク上限付き制御のいず
れかの手段を少なくとも1つ含んでいることを特徴とす
る態様が好適に挙げられる。さらに、このようなウェブ
供給装置を少なくとも1つ含んでいるシャフトレス駆動
オフセット輪転機を提供している。
【0010】また、印刷機の給紙部に設けられたウェブ
ロールから印刷機へと送られたウェブをウェブロールに
巻取るためのモータを設けた印刷機において、印刷機を
停止するときに、ウェブロールの巻取軸に接続されたモ
ータによってウェブを巻取ることを特徴とする印刷機の
ウェブ張力付与方法を提供している。また、印刷機の給
紙部に設けられたウェブロールから印刷機へと送られた
ウェブをウェブロールに巻取るためのモータを設けた印
刷機において、印刷機の運転中に、ウェブロールの巻取
軸に接続されたモータによってウェブの張力を制御する
ことを特徴とする印刷機のウェブ張力付与方法も提供し
ている。ここで、モータによりウェブに所定のウェブ張
力を付与するステップをさらに含んでいる態様や、所定
のウェブ張力が得られた時点でモータの駆動を停止する
ステップをさらに含んでいる態様や、モータの駆動を停
止した後に、モータの制御を切り換えるステップをさら
に含んでいる態様が好適に挙げられる。また、少なくと
もトルク制御、速度制御、トルク上限付き制御のいずれ
かによって、モータを制御するステップを含んでいるこ
とを特徴とする態様が好適に挙げられる。さらに、ウェ
ブロールの交換の際に、ウェブロールのモータと、ウェ
ブロール以外のウェブロールのモータとを同期制御する
ステップを含んでいることを特徴とする態様や、同期制
御するステップが、トルク制御、速度制御、トルク上限
付き制御のいずれかであることを特徴とする態様が好適
に挙げられる。
【0011】このように、モータによりウェブロールに
駆動力を与えることで、印刷停止状態から通常の印刷を
開始する前に、印刷機内のウェブの弛みを給紙部である
ウェブロールへと巻取ることができる。さらに、印刷機
の通常の運転状態時において、ウェブに対して所定の張
力を付与または維持するように、モータがウェブロール
のトルク制御ブレーキとして役割を果たすこともでき
る。また、ウェブ供給装置が複数のモータを含んでいる
場合には、あるモータのトルク制御目標値や加速目標値
や制御タイミング等と別のモータのトルク制御目標値や
加速目標値や制御タイミング等を関連させて、すなわち
同期させて、印刷機から制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1から図7を用いて説明する。本発明のウェブ供
給装置1を正面からみたときの構成について図1に示
す。図1では、ウェブ供給装置1は、巻取軸に備えられ
て印刷機にウェブを供給するウェブロール(巻取紙)3
a、3bと、巻取軸を支持する支持台21と、巻取軸に
繋がる円板29と、円板29に駆動力を与えるモータ2
6と、アーム12を介して支持台21を支持し、ウェブ
ロール3a、3bを交換する際に回転するための支持軸
14と、支持軸14を支持するガイド31およびフレー
ム4と、ウェブロール3a、3bを交換する際に支持軸
14のまわりを回転するための駆動力を与える回動駆動
装置16と、ウェブロール3a、3bを交換する際に速
やかにウェブロールの切り換えを行う紙継装置30と、
ウェブロール3a、3bを交換する際に紙継装置30を
所定位置に移動させるための移動モータ33とを含んで
いる。ここでは、ウェブ供給装置1は、巻取軸および円
板29を介して、複数のウェブロールにモータ26をそ
れぞれ含むように構成されている。
【0013】次に、図1のウェブ供給装置を上からみた
ときの上面図を図2に示す。通常は、図2に一部示され
ているウェブ3の先の方向に印刷機(図示せず)が設置
されており、このウェブ供給装置1から供給されたウェ
ブ3が印刷機に導入されて印刷が行われるようになって
いる。
【0014】次に、ウェブロール3a、3bの中心付近
である線A−Aと、ウェブロール3a、3bの端である
線B−Bとでウェブ供給装置1を切断したときの断面に
ついて、図3と図4とを用いてそれぞれ説明する。ここ
では説明を簡単にするために、ウェブ供給装置1のロー
ル回動装置10の断面を用いて説明する。ロール回動装
置10は、ウェブロール3a、3bの交換のときに、印
刷動作を中断することなく新しいウェブロールを供給し
て印刷が継続的に行うための装置である。
【0015】まず、ウェブロール3a、3bの中心付近
である線A−Aでロール回動装置10を切断したときの
断面を図3に示す。ここでは、ウェブロール3aからウ
ェブ3が、ガイドローラ15と、移動装置32に設置さ
れて移動モータ33で位置制御された紙継装置30を介
して、印刷機(図示せず)へと供給されている様子が示
されている。なお、印刷中のウェブロール3aからウェ
ブロール3bへの紙継装置30を使用した紙継動作につ
いての説明については、図5において後述する。
【0016】また、図3では、印刷機にウェブ3を現在
供給しているウェブロール3aがモータ26と接続して
いることが示されている。ここでは、例えば、トルク制
御または速度制御により印刷中にモータ26を制御し
て、ウェブロール3aの回転を抑えるブレーキの役割を
与えるができる。これにより、ウェブ3に所定のウェブ
テンション(ウェブ張力)をモータ26で付与すること
ができる。
【0017】次に、ウェブロール3a、3bの端の線B
−Bでロール回動装置10を切断したときの断面を図4
に示す。これより、モータ26が円板29を介してウェ
ブロール3a、3bのそれぞれに接続されていることが
わかる。また、このロール回転装置10は、図1および
図2に示した支持軸14に対して対称な構成となってい
る。
【0018】ここでは、モータ26をウェブロール3
a、3bの両側に有する構成について示したが、モータ
26は、ウェブロール3a、3bの巻取軸に駆動力また
はブレーキ力を与えることができればよいため、例え
ば、ウェブロール3a、3bの片側のみにモータ26を
それぞれ有するような態様であってもよい。
【0019】次に、ウェブロール3a、3bの紙継動作
について図5を用いて説明する。(a)では、ウェブロ
ール3aが無くなる直前の様子が示されている。ここで
は、前に説明したロール回動装置10が示されており、
ウェブロール3aからウェブ3がガイドローラ15と紙
継装置30とを介して印刷機(図示せず)に供給されて
いる。ウェブロール3aが無くなると(b)に示すよう
に、ロール回動装置10は支持軸14(図示せず)を中
心に時計回りの方向に40度回転して、ウェブロール3
bから新たなウェブ3が紙継装置30を介して印刷機
(図示せず)へと供給される。次に、空のウェブロール
3aを交換するために、ウェブロール3a、3bを含む
ロール回動装置10が、支持軸14(図示せず)を中心
に反時計回りに360度回転する。そのときのロール回
動装置10の回転途中の様子が(c)に示されている。
そして(d)において、空になったウェブロール3aの
代わりに新しいウェブロール3a’を取付ける。
【0020】そして、今度はウェブロール3bが無くな
る前に、前に(a)〜(d)において説明した同様の動
作が(e)〜(h)において行われる。ここでは、前に
説明した新しいウェブロール3a’の代わりに、新しい
ウェブロール3b’を取付ける。
【0021】図6に、本発明のウェブ供給装置を含む給
紙部を備えた印刷機を示す。この印刷機は、給紙部60
と、インフィード部61と、印刷部62と、乾燥部63
と、冷却部64と、折機部65とを含んでいる。このよ
うな構成を含む印刷機としては、例えば、シャフトレス
型オフセット輪転機のような印刷機が知られている。
【0022】次に、印刷機の印刷停止から印刷再開まで
の手順について説明する。ここでは、ウェブの弛みが、
折機部65まで存在している場合と、冷却部64と折機
部65との間のウェブパス部に存在している場合の2つ
の場合を例にして説明する。
【0023】その前に、ここでは、図7(a)に示すよ
うに、ウェブローラの巻取軸をモータと一体化して、ウ
ェブテンション制御とウェブ巻取のための速度制御とを
可能にする給紙部をシャフトレス型オフセット輪転機の
ような印刷機に組み合わせた構成の場合を例として説明
する。しかしながら、例えば、図7(b)に示すよう
に、ベルト、ローラ、またはギヤ39等を介してモータ
の駆動力をウェブロールの巻取軸に伝達するために、ウ
ェブローラの巻取軸から離れた部分にモータ26を設け
ても同様の効果が得られることに留意されたい。
【0024】まず、図8を用いて、ウェブの弛みが折機
部まで存在している場合について説明する。手順100
0では、折機ニッピングローラ(図示せず)をウェブ3
と接触する状態(以下、「着」の状態と呼ぶ)にして、ウ
ェブ3を押さえる。次に、手順1002では、ウェブパ
スドラグ部の紙押さえローラを「着」の状態で、ウェブパ
スドラグをトルク制御モードで駆動するか、またはトル
ク上限付きでジョグ運転し、折機側からクーリング側へ
とウェブを送る。そして、手順1004では、クーリン
グドラグの紙押さえローラを「着」の状態で、クーリング
ドラグをトルク制御モードで駆動するか、またはトルク
上限付きでジョグ運転し、ウェブパス側からインフィー
ド側へとウェブを送る。次に、手順1006では、イン
フィードドラグの紙押さえローラを「着」の状態で、イン
フィードドラグをトルク制御モードで駆動するか、また
はトルク上限付きでジョグ運転し、インフィード側から
給紙側へと用紙を送る。そして、手順1008では、現
巻取軸の給紙モータをトルク制御モードにて駆動し、イ
ンフィード側から用紙を巻き取る。その後は、従来通り
の制御により印刷を開始する。なお、前記のトルク目標
値及びトルク上限値は、用紙の種類や運転時のテンショ
ン目標値によって増減することができる。また、トルク
上限付きジョグ運転の手段としては、駆動モータ自体を
トルク上限を有した条件で運転する方法の他、印刷機内
のテンション検出を用いてウェブのテンションを直接監
視してテンションが所定値内に収まるようにジョグ運転
する方法でも良い。
【0025】次に、図9を用いて、ウェブパス部にウェ
ブの弛みが存在している場合についても同様に説明す
る。手順1010では、ウェブパスドラグ部の紙押さえ
ローラを「着」の状態にして、ウェブを押さえる。手順1
012では、クーリングドラグの紙押さえローラを「着」
の状態にして、クーリングドラグをトルク制御モードで
駆動するか、またはトルク上限付きでジョグ運転し、ウ
ェブパス側からインフィード側へと用紙を送る。そし
て、手順1014では、インフィードドラグの紙押さえ
ローラを「着」の状態にして、インフィードドラグをトル
ク制御モードで駆動するか、またはトルク上限付きでジ
ョグ運転し、インフィード側から給紙側へと用紙を送
る。そして、手順1016では、ウェブロールの巻取軸
に接続されたモータをトルク制御モードにして駆動し、
インフィード側からウェブをウェブロールへと巻取る。
その後は、従来通りの制御により印刷を開始する。な
お、上記に説明した実施態様により、給紙部とインフィ
ード部との間の用紙の弛みもさらに取ることができる。
また、トルク上限付きジョグ運転の手段としては、駆動
モータ自体をトルク上限を有した条件で運転する方法の
他、印刷機内のテンション検出を用いてウェブのテンシ
ョンを直接監視してテンションが所定値内に収まるよう
にジョグ運転する方法でも良い。
【0026】また、本発明の実施形態に係るウェブ張力
制御装置は、モータをトルク制御することにより、ウェ
ブ3をウェブロールへと巻取った後に、ウェブ3が所定
のウェブテンションを有するように連続して設定するこ
とができる。その後、上記に説明したように、直ちに印
刷を開始することができる。
【0027】さらに、本発明の実施形態に係るウェブ張
力制御装置は、現在印刷機へとウェブを供給しているウ
ェブロールを新しいウェブロールと交換するときに、新
たに使用されるウェブロールから供給されるウェブが同
じ速度で印刷機へと供給されるように、各ウェブロール
に接続されたモータ26が互いに同期制御されているこ
とが好ましい。具体的には、ウェブロールを交換すると
きに、新たに使用されるウェブが同じ速度で印刷機へと
供給されるように、ウェブロールの慣性モーメント等を
考慮してモータ26によってウェブロールに所定の周速
を与えるようにすることが好ましい。これにより、ウェ
ブロールを交換した後であっても、速やかに印刷を連続
して行うことができる。
【0028】このように本発明のウェブ張力制御装置
は、以上のような構成及び機能を有することにより、印
刷を再開する前にウェブ3に所定のウェブテンションを
付加することができるだけでなく、通常運転に至るまで
の間のウェブ3の無駄を完全に無くすことできる。した
がって、本発明のウェブ張力制御装置によれば、モータ
により給紙部のウェブローラへとウェブの弛みを巻取る
だけで上記の効果が得られるので、メンテナンス等に要
する時間の短縮が図られるため生産性の向上という効果
についても期待することができる。
【0029】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
形及び変更を加えることができるものである。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印刷開始
前に印刷機内の用紙のテンションを付与することができ
る。また、印刷機内の用紙の弛み分が給紙巻取りへと巻
き取られるために白損紙等の発生のなく、用紙を有効に
利用できるというメリットがある。また、本発明によれ
ば、折機のみを単独で駆動する必要がないため、紙詰ま
りなどの障害が発生する可能性のない安定した印刷を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータを備えたウェブ張力制御装置の
正面図である。
【図2】図1のウェブ張力制御装置を上からみた場合の
上面図である。
【図3】図2のウェブ張力制御装置のA−Aでの断面を
示す断面図である。
【図4】図2のウェブ張力制御装置のB−Bでの断面を
示す断面図である。
【図5】ウェブ張力制御装置のウェブロールの交換を説
明するための概略図である。
【図6】本発明のモータを備えたウェブ張力制御装置を
給紙部に有する印刷機の全体構成図である。
【図7】(a)は、ウェブロールの巻取軸または巻取軸
の延長上にモータを備えた場合のウェブ張力制御装置の
構成を示す概略図である。(b)は、ベルトやローラや
ギヤ等を介してモータの駆動力をウェブロールの巻取軸
に伝達するウェブ張力制御装置の構成を示す概略図であ
る。
【図8】本発明のモータを備えたウェブ張力制御装置を
使用し、印刷停止後のウェブの弛みが折機部まで存在し
ている場合から通常印刷を行うまでのステップを示すブ
ロック図である。
【図9】本発明のモータを備えたウェブ張力制御装置を
使用し、印刷停止後のウェブの弛みがウェブパス部に存
在している場合から通常印刷を行うまでのステップを示
すブロック図である。
【図10】従来の印刷機を示す側面図である。
【図11】従来の印刷機のウェブ供給装置を示す正面図
である。
【符号の説明】 1 ウェブ供給装置 3 ウェブ 3a、3b ウェブロール 4 フレーム 8 回動位置検出器 10 ロール回動装置 12 アーム 13 梁 14 支持軸 15 ガイドローラ 16 回動駆動装置 18 支持軸(スイング)(18U、18L) 19 移動アーム 21 支持台 22 チャック 23 ガイド 24 移動機構(ラック、ピニオン) 26 ロール駆動制御用モータ 30 自動ウェブ接続装置 31 ガイド 32 移動装置 33 移動モータ 60 給紙部 61 インフィード部 62 印刷部 621、622、623、624 印刷装置 63 乾燥部 64 冷却部 65 折機部 101 給紙部 102 インフィード部 103 印刷部 104 冷却部 105 ウェブパス部 106 折機部 107 制御部 111 プリテンションローラ 112 インフィードローラ 113 モータ 114 テンションピックアップ装置 115 バランスウェイトローラ 116 支点軸 117 バランスウェイトローラアーム 118 リールスタンド 122 巻取紙 124a、124b、124c、124d 印刷装置 130 乾燥部 132 ウェブテンション検出部 133 折機張力付与部
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅義 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 妹尾 慎一郎 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 2C034 AD03 AD11 AD12 2C250 EA06 EA10 EA18 EA33 EB03 3F105 AA02 AB03 BA04 BA07 BA18 DA02 DA08 DA12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の給紙部に設けられて、ウェブロ
    ールの巻取軸に接続される少なくとも1つのモータと、 前記ウェブロールから印刷機へと送られたウェブの弛み
    を取るように前記モータを制御する手段とを含んでいる
    ことを特徴とする印刷機のウェブ供給装置。
  2. 【請求項2】 前記モータを制御する手段が、トルク制
    御、速度制御、トルク上限付き制御のいずれかの手段を
    少なくとも1つ含んでいることを特徴とする請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェブロールの交換に際して、前記
    ウェブロールの前記モータと、該ウェブロール以外のウ
    ェブロールの前記モータとを同期制御する手段を含んで
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記同期制御する手段が、トルク制御、
    速度制御、トルク上限付き制御のいずれかの手段を少な
    くとも1つ含んでいることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のウェ
    ブ供給装置を少なくとも1つ含んでいるシャフトレス駆
    動オフセット輪転機。
  6. 【請求項6】 印刷機の給紙部に設けられたウェブロー
    ルから印刷機へと送られたウェブを該ウェブロールに巻
    取るためのモータを設けた印刷機において、前記印刷機
    を運転開始する前に、前記ウェブロールの巻取軸に接続
    された前記モータによって前記ウェブを巻取ることを特
    徴とする印刷機のウェブ張力付与方法。
  7. 【請求項7】 印刷機の給紙部に設けられたウェブロー
    ルから印刷機へと送られたウェブを該ウェブロールに巻
    取るためのモータを設けた印刷機において、前記印刷機
    を運転中に、前記ウェブロールの巻取軸に接続された前
    記モータによって前記ウェブのウェブ張力を制御するこ
    とを特徴とする印刷機のウェブ張力付与方法。
  8. 【請求項8】 前記モータにより前記ウェブに所定のウ
    ェブ張力を付与するステップをさらに含んでいる請求項
    6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記所定のウェブ張力が得られた時点で
    前記モータの駆動を停止するステップをさらに含んでい
    る請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記モータの駆動を停止した後に、該
    モータの制御を切り換えるステップをさらに含んでいる
    請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 少なくともトルク制御、速度制御、ト
    ルク上限付き制御のいずれかによって、前記モータを制
    御するステップを含んでいることを特徴とする請求項7
    から10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ウェブロールの交換の際に、前記
    ウェブロールの前記モータと、該ウェブロール以外のウ
    ェブロールの前記モータとを同期制御するステップを含
    んでいることを特徴とする請求項7から11のいずれか
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記同期制御するステップが、トルク
    制御、速度制御、トルク上限付き制御のいずれかである
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
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