JP2003128238A - ワーク合流装置 - Google Patents

ワーク合流装置

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JP2003128238A
JP2003128238A JP2001329357A JP2001329357A JP2003128238A JP 2003128238 A JP2003128238 A JP 2003128238A JP 2001329357 A JP2001329357 A JP 2001329357A JP 2001329357 A JP2001329357 A JP 2001329357A JP 2003128238 A JP2003128238 A JP 2003128238A
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pocket
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Motohisa Tajima
幹久 田島
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FIT Co Ltd Japan
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F I T KK
FIT Co Ltd Japan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一対の星車を備えたワーク合流装置において、
ポケットに収まったワークが下流側移送路へ落ち始める
までは後続のワークから離間しないように各部の寸法関
係を設定できるようにする。 【解決手段】例えばゲーム機用のコイン60の一部が収
まる切欠様のポケット43が周方向へ等間隔で4つ形成
されると共に回転方向での位相がポケット43の配列ピ
ッチの半分互いにずれた状態で互いに反対側へ同期回転
する2つの星車41L、41Rと、コイン60が移送さ
れ上記2つの星車41Lと41Rとの間に臨む出口16
において互いに合流した2つの上流側移送路15L、1
5Rと、出口16とは反対側から星車41Lと41Rと
の間に臨む入口19aを有しコイン60が1列で移送さ
れて行く下流側移送路19とを設け、ポケット43の内
周縁43aの曲率半径Rをコイン60の半径rより大き
くして、コイン60がポケット43内で多少動けるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク合流装置に
関する。詳しくは、2つの上流側移送路を各別に移送さ
れて来るワークを交互に1列に合流させるワーク合流装
置、特に、円形外周を持つワークに適したワーク合流装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】定形の機械部品等のワークを連続して大
量に処理するラインにおいて、処理スピードを最大に高
めるためには、ライン全体のワークの流れ速度を、処理
能力が一番高い処理装置の速度に合わせることが不可欠
になる。この場合、当該ラインに処理速度の異なる複数
の処理装置が配置されている場合、特に、下流側の処理
装置の処理速度が上流側の処理装置の処理速度より早い
場合は、上流側の処理装置を下流側の処理装置の処理速
度に見合う規格のものに変更するか、叉は、上流側の処
理装置を2台にして、その2台の処理装置から出たワー
クを途中で1列に合流させて下流側の処理装置へ移送す
るといった手当てが必要になる。
【0003】一般に、同種の装置において、処理速度の
速いものは処理速度の遅いものに較べて非常に割高にな
り易く、処理速度が遅い規格のものを2台用いた方が割
安になることが多い。このような事情から、2つの移送
路を各別に移送されて来るワークをスムーズに且つ高速
で1列に合流させる優れたワーク合流装置の開発が強く
求められていた。
【0004】そこで本発明者は、切欠様のポケットを備
えた一対の星車を利用した合流装置を考えてみた。この
合流装置の一例aを図7に示す。ワークはゲーム機用の
コインbである。同図において、c1及びc2は星車を
示す。これら星車c1、c2は、円板の外周部にほぼ半
円形の切欠様をしたポケットdを4つ周方向へ等間隔で
形成した形をしており、ポケットdの曲率円弧Rは(同
図(A)参照)コインbの半径rと一致している。e
1、e2はそれぞれコインbが1列で移送されて来る上
流側移送路を示し、fはコインbが1列で移送されて行
く下流側移送路を示す。上流側移送路e1、e2の各先
端は互いに合流して1つの出口gを形成している。
【0005】2つの星車c1、c2は、互いに平行な2
本の軸hに各別に回転自在に支持された状態で左右に並
んで配置され、この2つの星車c1とc2との間に向か
って下流側移送路fの入口jと上記出口gが互いに反対
方向から臨んでいる。そして、星車c1、c2は、回転
方向での位相がポケットdの配列ピッチ(90゜)の半
分互いにずれた状態で、それぞれに固定された図示しな
いギアの噛み合いなどによって互いに同期して反対側へ
回転するようになっている。
【0006】このように、2つの星車c1、c2の回転
方向での相対的な位相はポケットdの配列ピッチの半分
ずれているので、右の上流側移送路e2を縦1列で移送
されて来たコインbが右側の星車c2のポケットdに収
まると、次は、左の上流側移送路e1を縦1列で移送さ
れて来たコインbが左側の星車c1のポケットdに収ま
るという動作が繰り返されると共に、ポケットdに納ま
ったコインbは星車c1、c2の回転に伴って下流側移
送路fへ運ばれる。こうして、2列で移送されて来るコ
インbが、交互に合流されて1列になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなワーク合流
装置aに供給されるコインbは、通常、互いに隙間無く
連なって上流側移送路e1、e2を移送されて来るの
で、コインbの移送速度を落さずにこれを1列に合流さ
せるためには、同図(A)に斜線を付けたコインbのよ
うに、ポケットdに収まった状態でも当該ポケットdか
ら下へ落ち始めるまでは後続のコインb(図面では砂地
模様を付けてある)に接触しているという条件設定が必
要になる。このことは、コインbの移送速度の問題だけ
でなく、星車c1、c2の回転をコインbの落下力で高
速に行わせる場合の不可欠な条件でもある。
【0008】また、ポケットdに収まったコインbが途
中で当該ポケットdから外れるのを確実に防止するため
には、相手側の星車の非ポケット部である爪部iがコイ
ンbの脱落を防止するように働くことも必要になる。そ
のためには、一方の星車のポケットdと他方の星車の爪
部iとが左右方向で向き合う正対関係になった状態にお
いて、ポケットdに収まったコインbに相手側の星車の
爪部iの先端が軽く接触するか少なくともその程度に近
接するという条件設定も必要になる。図7の星車c1、
c2は、これらの条件を満たすように各部の寸法関係や
ポケットdの数を設定した一例を示すものである。
【0009】ところが、これらの条件を満たした星車c
1、c2のポケットdにコインbが収まった状態のもの
は相互に一種の平歯車を構成するにも拘わらず、この両
者には円滑に噛み合うために必要な平歯車の噛み合いの
諸条件、例えばコインbと爪部iとに要求されるインボ
リュート曲線やサイクロイド曲線等の諸条件を満たすこ
とは決してできない。
【0010】しかるに、先行するコインbが収まったポ
ケットdと後続のコインbが収まったポケットdとの距
離は、或る回転角の範囲において縮まるため、そのコイ
ンbどうしが圧着して星車c1、c2の回転を不能にし
てしまう。概念的には、同図(B)に示すように、斜線
を付した先行コインbと砂地模様を付した後続コインb
とが一部重なってしまう。当然、このような重なりが生
じる限り、コインbが収まった状態で星車c1、c2が
回転することはできない。
【0011】本発明は上記した問題点に鑑みて為された
ものであり、星車のポケットに収まった状態のワークが
当該ポケットから下流側移送路へ向けて落ち始める辺り
までは、そのワークが後続のワークから離間せず且つこ
のワークには相手側の星車の爪部が接触又は近接すると
いう条件を満たしながら、星車の回転を可能にした新規
なワーク合流装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載したワーク合流装置は、円形外周を
持つワークの外周側の一部が収まる切欠様のポケットが
周方向へ等間隔で複数形成されると共に回転方向での位
相がポケットの配列ピッチの半分互いにずれた状態で互
いに反対方向へ同期回転する2つの星車と、当該ワーク
が移送され上記2つの星車の間に臨む出口において互い
に合流した2つの上流側移送路と、該上流側移送路の出
口とは反対側から上記2つの星車の間に臨む入口を有し
当該ワークが1列で移送されて行く下流側移送路とを備
えており、前記星車のポケットの大きさを、当該ワーク
の外周側の一部が稍余裕を有して収まる大きさにしたこ
とを特徴とするものである。
【0013】本発明によれば、ポケットに収まったワー
クは、そのポケットの内周縁上を多少転がって当該星車
の回転方向とほぼ同じ方向へ変位することができるの
で、先行ワークが収まったポケットと後続ワークが収ま
ったポケットどうしの距離の縮まりは、当該ワークがポ
ケット内で多少変位することによって逃がすことができ
る。従って、ポケットに収まった状態のワークが当該ポ
ケットから下流側移送路へ落ち始める辺りまで、後続の
ワークから離間しないように星車の各部の寸法関係を設
定することが可能になり、また、一方の星車のポケット
と他方の星車の爪部とがこれら星車の並び方向で向き合
う正対関係になった状態において当該ポケットに収まっ
たワークに当該爪部が接触又は近接するという条件設定
も可能になる。
【0014】本発明におけるポケットの内周縁の形状は
必ずしも円弧形に限らないが、請求項2に記載のよう
に、星車のポケットの内周縁を円弧形にして、この内周
縁の少なくとも総体的な曲率半径を当該ワークの半径よ
り大きくするという構成にすれば、ワークの転がりを滑
らかに行わせることができる。
【0015】請求項3に記載したワーク合流装置は、請
求項1又は2に記載したワーク合流装置において、当該
ワークに対する星車の各部の寸法関係を、ポケットに収
まった状態のワークが当該ポケットから落ち始める辺り
までは後続のワークから離間しない関係に設定し、この
星車の回転が上流側移送路を移送されて来るワークの移
送運動に従って行われることを特徴とするものである。
【0016】この請求項3の発明を具体化するに当たっ
ては、上流側移送路を垂直又は前下がりに構えること
で、ワークが星車に向かって重力で落ちて行くように
し、そのワークの落下力で星車を回転させるようにす
る。即ち、この発明では、ポケットに収まった状態のワ
ークが当該ポケットから下流側移送路へ向けて落ち始め
る辺りまでは後続のワークから離間しないので、上流側
移送路を重力で落ちて来るワークの落下力が確実に星車
に作用してこれを回転させることになる。
【0017】請求項4に記載したワーク合流装置は、請
求項1又は2に記載したワーク合流装置において、星車
をモーターの回転力によって回転させるための駆動機構
を備えたことを特徴とするものである。本発明では、2
つの上流側移送路を各別に移送されて来るワークが1つ
の出口で合流することになるので、各部の寸法関係の設
定如何によっては、この出口でワークどうしが圧着した
り、ワークが星車のポケットに落ち難くなることが予想
される。これを防止するためには、星車をモーターの回
転力で強制的に回転させることが有効である。このこと
は、本発明ワーク合流装置を、上流側移送路と下流側移
送路がほぼ同じ高さにあるラインや、下流側移送路が上
流側移送路より高いラインに用いる場合にも同様であっ
て、星車をモーターの回転力で強制的に回転させること
によってワークをスムーズに送ることができる。この駆
動機構は、星車の軸をモーターの回転軸に直結又は減速
機構を介して連結した形態にすれば良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
るワーク合流装置1を図面に従って説明する。このワー
ク合流装置1は、ゲーム機用のコイン60をワークと
し、ワーク合流動作が、上流側移送路を重力で落ちて来
るコインの落下力で実行されるタイプのものである。
【0019】〔A.構造〕(図1〜図6) 装置1は、コイン60を整列して送り出す左右2つのパ
ーツフィーダー3L、3Rから送り出されて来るコイン
60をそれぞれ1列で滑り落とす上流側シュート5L、
5Rと、これら上流側シュート5L、5Rの下に続く下
流側シュート17と、上流側シュート5L、5Rを落ち
て来るコイン60を交互に合流させて下流側シュート1
7に落とす合流機構31等から構成されている。
【0020】〔A−1.機構ベース、シュート〕(図1
〜図3、図6) 符号7は機構ベースを示す。この機構ベース7は、合流
機構31のベース部を為すと共にシュート5L、5R、
17の各一端部を支持するもので、横長矩形の厚い金属
板で形成され、垂直な姿勢で図示しない架台に支持され
ている。
【0021】上流側シュート5L、5Rは、その長手方
向と直交する断面が前方に向かってコ字形に開口した浅
い溝状を為すベースプレート11(図2、図3参照)
と、このベースプレート11の開口面を塞いだ透明なカ
バープレート13とで構成されることで、帯様に延びる
扁平な空間である上流側移送路15L、15Rを有す
る。これら上流側移送路15L、15Rは、コイン60
の直径d(図5参照)より僅かに広い左右幅とコイン6
0の厚みより僅かに大きい前後幅を持つ。
【0022】そして、これら上流側シュート5L、5R
は、その上部が互いに反対方向へ向けて弧を描くように
屈曲すると共に、正面から見て互いにほぼV字形を為す
ように配置され、その上端はパーツフィーダー3L、3
Rの出口に各別に接続されている。また、上側シュート
5L、5Rの下端は、図2に示すように、各ベースプレ
ート11の互いに近い方の側壁11aどうしが接合され
ると共に、互いに遠い方の側壁11bの下端部が側壁1
1aより多少長く延びて機構ベース7の前面に重なり、
この状態で該機構ベース7等に固定されている。ベース
プレート11の前面は機構ベース7の前面に段差無く連
続している。
【0023】これにより、左右の上流側移送路15Lと
15Rは、その下端において互いに合流した1つの出口
16を形成し、この出口16が合流機構31の左右2つ
の星車41Lと41Rとの間に真上から臨んでいる。パ
ーツフィーダ3から上流側移送路15L、15Rに送り
出されたコイン60は、図1に示すように、互いに隙間
無く1列に並んでこの移送路15L、15Rを合流機構
31に向けて滑り落ちて行く。
【0024】下流側シュート17は、その上部がほぼ垂
直に延び、下部は下へ行くに従って前方へ変位するよう
に円弧状に屈曲した滑り台様の形をしており、これも、
長手方向と直交する断面が前方に向かってコ字形に開口
した浅い溝状を為すベースプレート11′と、このベー
スプレート11′の開口面を塞いだ透明なカバープレー
ト13′とで構成されることで、帯様に延びる扁平な空
間である下流側移送路19を有する。この下流側移送路
19の左右幅及び前後幅は上流側移送路15のそれらと
同じになっている。このような下流側シュート17は、
その上端である入口19aが真上を向いて合流機構31
の2つの星車41Lと41Rとの間に臨む形で機構ベー
ス7等に固定され、下端は図示しない処理機の移送路に
接続されている。
【0025】〔A−2.合流機構〕(図1〜図6) 合流機構31は、前記機構ベース7と、左右一対の星車
41L、41Rと、同じ仕様の2つの平ギア47と、送
りブラシ51などから構成されている。機構ベース7に
は左右2本の支持軸35が設けられている。この支持軸
35は、前端部に固定フランジ35aを有していて、前
後方向へ互いに平行に延びる向きで、機構ベース7の孔
に取り付けられた軸受けに回転自在に支持されている。
【0026】星車41L、41Rは、基本的には、厚み
がコイン60の厚みとほぼ同じで直径がコイン60の直
径の2倍近い円板形をしており、その外周部にほぼ半円
形をした切欠様のポケット43が周方向へ90゜ピッチ
で形成されている。従って、星車41L、41Rには、
ポケット43が等間隔で4つ設けられると共に、隣接す
る2つのポケット43の間には爪部45が位置する。
【0027】ポケット43は、コイン60の外周側の一
部が収まる大きさに形成されている。ポケット43の底
頂部(一番深い部位)ではコイン60の直径dの3分の
1程度の深さがあり、その内周縁43aの曲率半径R
(図5参照)は、コイン60の半径rより多少大きい。
例えば、コイン60の半径rがほぼ13mmである場
合、ポケット43の内周縁43aの曲率半径Rは15m
m程度にされる。従って、ポケット43はコイン60の
外周側の一部が稍余裕を有して収まる大きさになってい
る。
【0028】星車41L、41Rの中心部には孔41a
(図3参照)が形成されており、この孔41aに前記支
持軸35が前から通されると共に、固定フランジ35a
がボルト37によって星車41L、41Rに固定され
る。また、支持軸35のうち機構ベース7から後側へ突
出した部分には平ギア47が固定される。これによっ
て、星車41L、41Rには、それぞれ支持軸35と平
ギア47が一体的に回転するように結合される。そし
て、左右の星車41Lと41Rとの回転方向での位相
を、ポケット43の配列ピッチの半分すなわち45゜互
いにずらせた状態で、左右の平ギア47どうしを直に噛
合させる。従って、左右の星車41Lと41Rは、常
に、互いに同期して反対方向へ回転される。
【0029】このようにして設けられる左右の星車41
Lと41Rとの軸間距離W(図5参照)は、同図に示す
ように、一方の星車41Lのポケット43における底頂
部と他方の星車の爪部45の先端の中間位置とが左右に
並んだ正対関係になった状態(図5の星車41L、41
Rはこの状態で示してある)において、当該ポケット4
3の底頂部と爪部45の先端との間の間隔がコイン60
の直径と略同じになる大きさになっている。このような
位置関係で設けられた2つの星車41Lと41Rとの間
に、左右の上流側移送路15に共通の出口16が真上か
ら近接して開口している。
【0030】送りブラシ51は、上流側移送路15を滑
り落ちてくるコイン60の滑りを助けるために補助的に
設けたものであって、図3に示すように、その毛先が、
上流側シュート5L、5Rのベースプレート11の下端
部に形成された窓11cを通して上流側移送路15L、
15R内に僅かに挿入された状態で設けられ、モーター
53によって、コイン60を下方へ送る方向へ常時回転
される。このブラシ51によるコイン60の送りは、滑
りを助ける程度に働き、コイン60を振分け機構31に
強制的に送り込む作用はしない。ワーク合流装置1は以
上のように構成されている。
【0031】〔B.動作〕(図6) 次に、ワーク合流装置1の動作を説明する。前記したよ
うに、パーツフィーダー3L、3Rから送り出されたコ
イン60は、互いに隙間無く1列に並んで左右の上流側
移送路15L、15Rを各別に滑り落ちて来て、出口1
6を出たところで、左右の星車41L、41Rの間に落
ちる。このとき、左側の上流側移送路15Lを落ちてき
たコイン60は、左側の星車41Lのポケット43が当
該コイン60側を向いたとき該ポケット43に収まると
共に滑り落ちてきた勢いで当該星車41Lを時計周り方
向へ回転させながら下へ移動する。また、右側の上流側
移送路15Rを落ちてきたコイン60は、右側の星車4
1Rのポケット43が当該コイン60側を向いたとき該
ポケット43に収まると共に滑り落ちてきた勢いで当該
星車41Rを反時計周り方向へ回転させながら下へ移動
する。
【0032】例えば、図6に斜線を付けたコイン60−
1は、同図(A)に示すように、右の上流側移送路15
Rを出たときそのコイン60側を向いて来た右側の星車
41Rのポケット43に収まって、この星車41Rを反
時計回り方向へ回転させながら下へ移動する。この回転
に伴って左側の星車41Lが時計回り方向へ回転するの
で、同図(B)に示すように、この星車41Lのポケッ
ト43が左の上流側移送路15Lを落ちてきたコイン6
0−2側を向いて、このポケット43に当該コイン60
−2が収まる。このコイン60−2は星車41Lに時計
回り方向への回転力を付勢しながら下へ移動する。そし
て次には、同図(C)、(D)を見て分かるように、右
側の星車41Rのポケット43が、右の上流側移送路1
5のコイン60−3(上流側移送路15Rでコイン60
−1に後続して来たコイン)側を向くので、このコイン
60−3が当該ポケット43に収まる。
【0033】左の上流側移送路15Lを滑り落ちてくる
コイン60は左の星車41Lのポケット43に、右の上
流側移送路15Rを滑り落ちてくるコイン60は右の星
車41Rのポケット43に、左右交互に収まって当該星
車を回転させながら下へ移動して行き、当該ポケット4
3が下流側移送路19の入口19aを向いたところで、
当該コイン60が下流側移送路19に落とされる。この
ようにして、2つの上流側移送路15L、15Rを各別
に落ちて来るコイン60が1列に合流して下流側移送路
19へ送られて行く。
【0034】コイン60がポケット43に収まって移動
する間、先行のコイン60と後続のコイン60は、常に
無理なく接触した状態を保つ。これは、ポケット43の
数やその底頂部の深さ及び内周縁の半径R、左右の星車
41Lと41Rとの軸間距離W等が、コイン60の直径
rとの関係で前記したように設定されていることに拠
る。即ち、図6(A)に示す状態でコイン60−1が収
まったポケット43とコイン60−2が収まったポケッ
ト43に注目すると、これら両ポット43の間の距離
は、星車41L、41Rの回転に伴なって縮まって行く
が、この距離の縮まりは、先行するコイン60−1が後
続のコイン60−2によって押圧されて、同図(B)や
(C)に示すように、当該ポケット43内を多少転がっ
て反コイン60−2側へ寄ることで逃がされる。従っ
て、両コイン60−1と60−2とが圧着し合って星車
41L、41Rの回転を不能にすることは無い。
【0035】ポケット43に収まったコイン60には当
該ポケット43から飛び出す方向への遠心力が働くが、
その飛び出しは、図6を見て分かるように、当初は後続
のコイン60によって阻止され、次いで、星車41Lと
41Rどうしが正対関係になった状態では、相手側の星
車の爪部45の先端が軽く接触するか又はそれに近い状
態で近接することによって阻止される。そして、同図
(D)に示すように、コイン60が収まっているポケッ
ト43が下流側移送路19の入口19aに斜め上方から
向くのと同時に相手側星車の爪部45が当該コイン60
から離れて行くので、このコイン60が下流側移送路1
9に落とされる。
【0036】尚、星車41L、41Rに自力での回転力
を持たせる場合は、2本の支持軸35のいずれか一方に
モーターの回転軸を直接又は減速機構を介して連結すれ
ば良い。
【0037】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、実施の形態で
は、下流側移送路が上流側移送路より低い高さにあるラ
インに適用したが、本発明のワーク合流装置は、ワーク
を水平方向へ移送する場合、或いは下から上へ移送する
場合にも適用することができる。これらの場合は、星車
をモーターの駆動力で回転させるのが望ましい。
【0038】また、実施の形態においては、ポケットの
内周縁を1つの半径を持つ円弧にしたが、場合によって
は、この内周縁を複数の半径を持つ形にすることも考え
られる。そして、本発明における星車の各部の寸法関係
やポケットの数等が実施の形態に示したものに限られな
いことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、星車の
ポケットに収まったワークは、そのポケットの内周縁上
を多少転がって当該星車の回転方向とほぼ同じ方向へ変
位することができるので、星車の回転に伴なうポケット
間距離の縮まりは、先行するワークがポケット内で変位
することによって逃がすことができる。従って、ポケッ
トに収まった状態のワークが当該ポケットから下流側移
送路へ落ち始める辺りまで後続のワークから離間しない
ように星車の各部の寸法関係を設定したり、一方の星車
のポケットと他方の星車の爪部とがこれら星車の並び方
向で向き合う正対関係になつた状態において当該ポケッ
トに収まったワークに当該爪部が接触又は近接するとい
う条件設定も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワーク合流装置の全
体を示す正面図である。
【図2】図1に示すワーク合流装置における合流機構と
その周辺を示す要部拡大正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】図1に示すワーク合流装置の星車等を拡大した
斜視図である。
【図5】図1に示すワーク合流装置における星車等の寸
法関係を説明するための図である。
【図6】図1に示すワーク合流装置による動作を(A)
から(D)へ順を追って示す概略断面図である。
【図7】一対の星車を備えたワーク合流装置の一例を示
す概略図である。
【符号の説明】
1…ワーク合流装置 15L…上流側移送路 15
R…上流側移送路 16…出口 19…下流側移送路 19a…入口
41L…星車 41R…星車 43…ポケット 43a…内周縁
60…ワーク R…内周縁の曲率半径 r…ワークの半径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形外周を持つワークの外周側の一部が収
    まる切欠様のポケットが周方向へ等間隔で複数形成され
    ると共に回転方向での位相がポケットの配列ピッチの半
    分互いにずれた状態で互いに反対方向へ同期回転する2
    つの星車と、当該ワークが移送され上記2つの星車の間
    に臨む出口において互いに合流した2つの上流側移送路
    と、該上流側移送路の出口とは反対側から上記2つの星
    車の間に臨む入口を有し当該ワークが1列で移送されて
    行く下流側移送路とを備えており、前記星車のポケット
    の大きさを、当該ワークの外周側の一部が稍余裕を有し
    て収まる大きさにしたことを特徴とするワーク合流装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したワーク合流装置におい
    て、星車のポケットの内周縁を円弧形にし、この内周縁
    の少なくとも総体的な曲率半径を当該ワークの半径より
    大きくしたことを特徴とするワーク合流装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載したワーク合流装置
    において、当該ワークに対する星車の各部の寸法関係
    を、ポケットに収まった状態のワークが当該ポケットか
    ら落ち始める辺りまでは後続のワークから離間しない関
    係に設定し、この星車の回転が上流側移送路を移送され
    て来るワークの移送運動に従って行われることを特徴と
    するワーク合流装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載したワーク合流装置
    において、星車をモーターの回転力によって回転させる
    ための駆動機構を備えたことを特徴とするワーク合流装
    置。
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