JP3952151B2 - 小物品用落下シュート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤、カプセル剤等の医薬品や粒状の菓子などの小物品を上方から落下させて下方の所定位置へと確実に移送するための落下シュートであり、シュート内で小物品を螺旋軌道に沿って落下させるように構成された小物品用落下シュートに関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の産業分野において、小物品を上方の所定位置から下方の所定位置へと移送する際に、筒状のシュート内に移送対象の小物品を投入し、該シュート内を落下させて所定の下方位置に小物品を移送することが行われている。例えば、錠剤、カプセル剤等の医薬品や粒状の食品等の製造工程において、階上に設置した装置やコンテナから排出された小物品を階下へと連通したシュートに投入し、該シュート内を自重により落下させて、階下に設置又は配置された装置やコンテナなどに移送することが行われる。
【0003】
ここで、上記のように階上から階下へと小物品を落下させる場合には、かなりの落差となるためシュート内を落下する小物品の落下速度はかなりの速度となり、階下に設置又は配置された装置やコンテナ内に着地する際の衝撃により小物品が破損する場合があり、また比較的脆い物品の場合には落下中にシュート内壁に接触することや小物品同士が衝突することにより破損や傷付きの問題が生じる場合もある。
【0004】
この場合、シュートを滑り台のように斜めに配置したり、螺旋状のシュートを設けて、落差に対して移動距離を長くとることによって小物品の破損や傷付きを防止することができるが、このようなシュートは大きな設置面積を必要とするという問題があり、そこで従来から、垂直に設置された円筒状のシュート内で移送物が螺旋軌道を描いて落下するように工夫されたシュートが用いられている。
【0005】
このようなシュートとしては、例えば、図5に示すようなものが知られている。即ち、円筒状のシュート本体aの軸心に沿って金属製の支柱bを立設し、この支柱bの周囲に螺子山状のスロープを有する合成樹脂製のガイドブロックcを支持固定し、図5中に矢印で示したように、シュート本体a内に投入された錠剤等の小物品tが上記ガイドブロックcのスロープ上を滑りながら螺旋状に落下するようにした落下シュートが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図5に示された従来の落下シュートは、非常に重く、取扱性に著しく劣るものである。即ち、図5に示されているように、螺子山状のスロープを形成するガイドブロックcを複数個に分割して、軽量化が図られてはいるが、このガイドブロックcもかなりの重量がある上、複数のガイドブロックcを支持するために支柱bが必要となり、上述した階上から階下へと小物品を移送する場合などにはかなりの長さのシュートとなるため非常に重く、取扱性に著しく劣るものである。
【0007】
この場合、医薬品や菓子類の製造ラインでは、1つのラインで形状,大きさ,質量等の異なる複数種の製品を製造することが普通に行われており、製造する製品を変更する場合には、それに適した内径やスロープ角度を有する落下シュートへの交換を要する場合があり、また洗浄やメンテナンスのために落下シュートを取り外す必要が生じる場合もある。このような場合に、落下シュートの重量は、交換作業や洗浄作業の作業効率に大きく影響し、その軽量化は大きな課題である。
【0008】
また、上記図5の落下シュートは、複数個の上記ガイドブロックcを支柱bの外周に固定し、これを円筒状のシュート本体a内に配置固定することにより製造されるが、この場合、上記各ガイドブロックcは、通常、合成樹脂の塊に上記スロープを削り出しにより加工形成することにより製造され、このため製造コストが嵩み、非常に高価なものとなってしまう。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、軽量で取扱性に優れると共に、安価に製造することができ、しかも錠剤等の小物品を確実に螺旋軌道に沿って落下させることができ、小物品の破損や傷付きを可及的に防止することができる小物品用落下シュートを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、垂直に配置される円筒状のシュート本体と、該シュート本体内に配置された複数のD字状の案内板とを具備し、上記各案内板が、D字形状の弦に相当する辺縁と直交し該案内板の上面に沿って仮想する第1仮想線が前記弦側を下にして所定角度下降傾斜していると共に、該第1仮想線と直交し該案内板の上面に沿って仮想する第2仮想線が一端側を下にして所定角度下降傾斜した状態に傾いており、かつこの傾き状態で上記シュート本体の軸心を中心に互いに180度回転した2態様の案内板が、上記シュート本体の軸方向に沿って等間隔又は所定間隔ごとに交互に配置されてなり、上記シュート本体内を落下する小物品が上記案内板にガイドされながら略螺旋状の軌道に沿って落下するように構成された小物品用落下シュートを提供する。
【0011】
本発明の落下シュートは、上記シュート本体内を落下する錠剤等の小物品を、該シュート本体内に配置された複数の案内板によりガイドすることにより、略螺旋状の軌道に沿って落下させるようにしたものである。
【0012】
即ち、シュート本体内に配置された複数の案内板は、上記にようにD字形状をしており、これが互いに180度回転した2態様で交互に配置されており、このためシュート本体内を落下する小物品は、案内板の設置個所ごとに落下動作が一旦遮られ、D字形状の弦部分に相当する案内板の辺縁とシュート本体内周面とで形成された連通口を通って下段の案内板上へと落下し、この動作を繰り返しながらシュート本体内を落下していくこととなる。
【0013】
この場合、本発明では、各案内板が、D字形状の弦に相当する辺縁と直交し該案内板の上面に沿って仮想する第1仮想線が前記弦側を下にして所定角度下降傾斜していると共に、該第1仮想線と直交し該案内板の上面に沿って仮想する第2仮想線が一端側を下にして所定角度下降傾斜した状態に傾けて設置されている。即ち、この案内板は、上記連通口側に下降傾斜していると共に、この傾斜方向に対して直交する一側方へも傾いた状態となっているため、小物品はこの案内板の傾斜にガイドされて斜め下方へと向かいながら上記連通口から次下段の案内板上へと落下する。そして、この次下段の案内板は前上段の案内板と同様の傾きを有する案内板が180度回転した状態に設置されたものであるから、小物品は逆向きの斜め下方へとガイドされて連通口から更に次下段へと落下し、この動作が繰り返されることにより、小物品が略螺旋状の軌道を描きながらシュート本体内を落下していく。
【0014】
このように、本発明の小物品用落下シュートは、従来のガイドブロックc(図5参照)に代えて軽量な板状の案内板を用い、この案内板を上述の特殊な傾き状態に設置して、落下する小物品をこの案内板でガイドすることにより、該小物品を略螺旋状の軌道に沿って落下させるようになっており、この案内板は軽量である上、これを支持するための支柱を用いることなくシュート本体に直接支持させることができる。
【0015】
従って、本発明の落下シュートは、従来のシュートに比べて大幅な軽量化が図かられ、取扱性に優れるものである。よって、シュートの交換作業や洗浄作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0016】
また、上記案内板は、D字形状の単なる板体を上述の如く傾けてシュート本体内に配置したものであり、従来のガイドブロックcのように切削加工などの高度な加工処理を要することなく、容易かつ安価に作製することができ、しかもこれを支持するための支柱等も必要でないため、本発明の落下シュートは極めて安価に作製することができるものである。
【0017】
以上のように、本発明の小物品用落下シュートは、軽量で取扱性に優れ、シュートの交換作業や洗浄作業の作業効率を向上させることができる上、安価に作製することができるものである。しかも、シュート内を落下する小物品は略螺旋状の軌道に沿って確実に落下し、落差に対して落下経路を十分に長くとることができ、小物品に加わる負荷や衝撃を減少させて破損や傷付きを生じさせることなく、小物品を確実に移送することができるものである。
【0018】
更に、本発明の小物品用落下シュートでは、上述のように、落下する小物品を螺旋軌道へと導く上記案内板が軽量であるため、これをシュート本体に直接支持させることができるが、この場合、後述する実施例のように、シュート本体の外周壁に内外を貫通するスリットを設け、シュート本体の外側から該スリットを通して案内板をシュート本体内に挿入配置すると共に、該スリットに案内板を支持させるようにすることができる。
【0019】
そして、このようなスリットを用いた案内板の支持態様によれば、シュート本体の外側から案内板を上記スリットを通してシュート本体内に挿入するだけの簡単な作業で容易に落下シュートを構成することができ、また容易に案内板を取り外すことができるので、洗浄やその他のメンテナンスも極めて容易に作業性よく行うことができる。更に、ピッチや傾斜角度の異なる複数種のスリットを形成しておいたり、大きさの異なる複数種の案内板を用意しておくことにより、案内板を挿入するスリットの位置や挿入する案内板を適宜変更して、移送する小物品に応じて容易に落下経路(螺旋軌道のピッチ等)を調整することができ、移送する小物品を変更する場合に落下シュートを交換することなく、変更する小物品に応じた適当な落下経路を容易に再構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかる小物品用落下シュートを示すものであり、この落下シュートは、円筒状のシュート本体1内に複数の案内板2a,2bを配置したものである。
【0021】
上記シュート本体1は、特に制限されるものではないが、軽量化,加工性,コストなどの観点から合成樹脂により形成されたものであることが好ましく、また内部の状態を容易に確認することができることから、透明のものであることが好ましい。その材質を例示すれば、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどを挙げることができる。
【0022】
このシュート本体1の周壁には、図2に示されているように、周壁の略半周に亘り斜めに形成されたスリット11が複数設けられており、このスリット11がシュート本体1の軸方向に沿って所定間隔ごとに180度ずつ変位させて交互に設けられている。
【0023】
上記案内板2a,2bは、いずれも同一形状のD字状板体であり、図2に示されているように、D字板状の案内基体部21の円弧に相当する辺縁の両端部分を除く部分に円弧状の係止縁部22を一体に延出形成したものである。そして、これら案内板2a,2b(図2では2aのみが示されている)は、外側から上記スリット11を通してシュート本体1内に挿入され、上記案内基体部21がシュート本体1内に配置されていると共に、上記スリット11でこの案内板2a,2bが支持された状態となっている。
【0024】
この場合、図1に示されているように、各案内板2a,2bの上記案内基体部21の円弧部分はシュート本体1の内周面と完全に一致した状態となり、D字形状の弦に相当する辺縁23とシュート本体1の内周面とで囲われた部分のみが連通口となる。また、図1に示されているように、案内板2aと案内板2bとは、シュート本体1の軸心を中心として互いに180度回転した状態となっており、この互いに180度回転した2態様の案内板2a,2bがシュート本体1の軸方向に沿って所定間隔ずつ離間した状態で交互に配置されている。従って、上記連通口もシュート本体1の内周面近傍に互いに180度変位した位置に交互に形成される。
【0025】
上記案内板2a,2bは、特殊な傾きをもってシュート本体1内に配置されている。即ち、図2に示されているように、案内板2a,2bのD字形状の弦部分に相当する辺縁23と直交し該案内板2a,2bの上面に沿って仮想される任意の仮想線を第1仮想線24とし、該第1仮想線と直交し該案内板2a,2bの上面に沿って仮想される任意の仮想線を第2仮想線25とした場合、図3に示したようように、第1仮想線24が上記辺縁23側を下にして所定角度x下降傾斜している((A)図参照)と共に、上記第2仮想線25が一端側を下にして所定角度y下降傾斜した状態((B)図参照)に、各案内板2a,2bは傾けられている。そして、案内板2aと案内板2bとは同様の傾きを有したまま互いに180度回転した状態となっている。
【0026】
ここで、上記第1仮想線24の傾斜角度x及び第2仮想線25の傾斜角度yは、いずれもシュート本体1の内径や長さ(落差)、移送する小物品の大きさ,強度,滑り性や質量、目標とする移送速度(落下速度)、案内板2a,2bの材質などに応じて適宜設定され、特に制限されるものではないが、通常は第1仮想線24の傾斜角度xはシュート本体1を垂直に配置した際の水平面h(図3参照)に対して10〜30度、特に20〜25度とすることが好ましく、また第2仮想線25の傾斜角度yは同様に水平面hに対して3〜20度、特に5〜15度とすることが好ましい。
【0027】
また、各案内板2a,2bの配置間隔も、同様の要因に応じて適宜設定され、特に制限されるものではないが、通常はシュート本体1の内径に対して0.5〜3.0倍、特に0.75〜2.0倍とすることが好ましい。なお、この配置間隔は、シュート本体1の軸心に沿った位置における間隔である。
【0028】
なお、通常は、全ての案内板2a,2bの傾斜角度x,yを各々同一とし、全ての案内板2a,2bを等間隔ずつ配置するが、場合によっては、傾斜角度x,yや配置間隔、又はこれらの両方をシュート本体1の上部−中間部−下部で徐々に変化させ、落下速度や螺旋状軌道の形状を移送途中で変化させるようにすることも可能である。
【0029】
上記案内板2a,2bの材質は、特に制限はなく適宜な材料で形成することができるが、落下する小物品に加わる衝撃をある程度吸収することができることから、適度な可撓性を有する合成樹脂が好ましく用いられ、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレンなどが好適に用いられ、中でもポリテトラフルオロエチレンは、摩擦係数が低く良好な滑り性を有し、落下する小物品の傷付きを効果的に防止することができると共に、スムーズに小物品を移送することができることから、特に好ましく用いられる。
【0030】
本実施例の小物品用落下シュートは、図4に示したように、上記シュート本体1内を落下する錠剤等の小物品tを、該シュート本体1内に配置された上記案内板2a,2bによりガイドすることにより、略螺旋状の軌道に沿って落下させるようにしたものである。
【0031】
即ち、シュート本体1内に配置された案内板2a,2bは、上述したように、D字形状をしており、これが互いに180度回転した2態様2a,2bで交互に配置されており、このためシュート本体1内を落下する小物品tは、案内板2a,2bの設置個所ごとに落下動作が一旦遮られ、D字形状の弦部分に相当する案内板2a,2bの辺縁23とシュート本体1内周面とで形成された連通口を通って下段の案内板2a又は2b上へと落下し、この動作を繰り返しながらシュート本体1内を落下していくこととなる。
【0032】
この場合、本例の落下シュートでは、各案内板2a,2bが、上述した特殊な傾き状態に配置されているため、即ち、上記連通口側に下降傾斜していると共に、この傾斜方向に対して直交する一側方へも傾いた状態となっているため、小物品tは、図4(B)に示したように、この案内板2a,2bの傾斜にガイドされて斜め下方へと向かいながら上記連通口から次下段の案内板2a又は2b上へと落下する。そして、この次下段の案内板2a又は2bは前上段の案内板2a又は2bと同様の傾きを有する案内板が180度回転した状態に設置されたものであるから、小物品は逆向きの斜め下方へとガイドされて連通口から更に次下段へと落下し、図4(A)に矢印で示したように、この動作が繰り返されることにより、小物品が略螺旋状の軌道を描きながらシュート本体1内を落下していく。
【0033】
なお、案内板2a,2bは、上述のように適度な可撓性を有する合成樹脂により形成することが好ましく、このような可撓性を有する案内板2a,2b上に落下した小物品は案内板2a,2bの可撓性によりバウンドしやすくなるが、そのバウンド方向は案内板2a,2bの傾きによって斜め方向となり、上の連通口から落下してくる小物品とぶつかるようなことがなく、スムーズに小物品を流すことができるようになっている。
【0034】
このように、本例の小物品用落下シュートは、従来のガイドブロックc(図5参照)に代えて軽量な板状の案内板2a,2bを用い、この案内板2a,2bを上述の特殊な傾き状態に設置して、落下する小物品tをこの案内板2a,2bでガイドすることにより、該小物品tを略螺旋状の軌道に沿って落下させるようになっており、またこの軽量な案内板2a,2bをシュート本体1に直接支持させたものであるから、従来のシュートのように支柱も必要ないものである。
【0035】
従って、この落下シュートは、従来のシュートに比べて大幅な軽量化が図られ、取扱性に優れるものである。よって、シュートの交換作業や洗浄作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0036】
また、上記案内板2a,2bは、D字形状の単なる板体を上述の如く傾けてシュート本体1内に配置したものであり、従来のガイドブロックcのように切削加工などの高度な加工処理を要することなく、容易かつ安価に作製することができ、しかもこれを支持するための支柱等も必要でないため、本例の落下シュートは極めて安価に作製することができるものである。
【0037】
このように、本例の小物品用落下シュートは、軽量で取扱性に優れ、シュートの交換作業や洗浄作業の作業効率を向上させることができる上、安価に作製することができるものである。しかも、シュート内を落下する小物品は略螺旋状の軌道に沿って確実に落下し、落差に対して落下経路を十分に長くとることができ、小物品に加わる負荷や衝撃を減少させて破損や傷付きを生じさせることなく、小物品を確実に移送することができるものである。
【0038】
更に、本例の小物品用落下シュートでは、シュート本体の周壁に内外を貫通するスリット11を設け、シュート本体1の外側から該スリット11を通して案内板2a,2bをシュート本体1内に挿入配置すると共に、該スリット11に案内板2a,2bを支持させたものであり、シュート本体1の外側から案内板2a,2bを上記スリット11を通してシュート本体1内に挿入するだけの簡単な作業で容易に構成することができ、また容易に案内板2a,2bを取り外すことができるので、洗浄やその他のメンテナンスも極めて容易に作業性よく行うことができる。
【0039】
更に、特に図示していないが、ピッチや傾斜角度の異なる複数種のスリット11を形成しておいたり、大きさの異なる複数種の案内板を用意しておくことにより、案内板2a,2bを挿入するスリットの位置や挿入する案内板を適宜変更して、移送する小物品に応じて容易に落下経路(螺旋軌道のピッチ等)を調整することもでき、移送する小物品tを変更する場合に落下シュートを交換することなく、変更する小物品tに応じた適当な落下経路を容易に再構成し得るように構成することも可能である。
【0040】
なお、本発明の小物品用落下シュートは、上記実施例に限定されるものではなく、案内板の形状や配置態様などは本発明の要旨の範囲内で適宜変更することができ、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更して差し支えない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の小物品用落下シュートは、シュート本体内に軽量な案内板を特殊な傾きを与えた状態に配置し、この案内板で落下する小物品をガイドすることにより、小物品を略螺旋状の軌道に沿って落下させるようにしたことにより、従来のシュートに比べて大幅な軽量化が図られ、取扱性に優れると共に、安価に作製することができるものである。よって、シュートの交換作業や洗浄作業の作業効率を大幅に向上させることができ、また移送対象である小物品の製造コストの低減化にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる小物品用落下シュート示す斜視図である。
【図2】同落下シュートを示す分解斜視図である。
【図3】同落下シュートを構成する案内板の傾きを説明する説明図である。
【図4】同落下シュート内を落下する小物品の動作を説明する説明図である。
【図5】従来の小型固形物落下シュートの一部分を示す概略図である。
【符号の説明】
1 シュート本体
11 スリット
2a,2b 案内板
21 案内板の案内基体部
22 係止縁部
23 D字形状の弦に相当する辺縁
24 第1仮想線
25 第2仮想線
t 小物品(錠剤)
Claims (7)
- 垂直に配置される円筒状のシュート本体と、該シュート本体内に配置された複数のD字状の案内板とを具備し、上記各案内板が、D字形状の弦に相当する辺縁と直交し該案内板の上面に沿って仮想する第1仮想線が前記弦側を下にして所定角度下降傾斜していると共に、該第1仮想線と直交し該案内板の上面に沿って仮想する第2仮想線が一端側を下にして所定角度下降傾斜した状態に傾いており、かつこの傾き状態で上記シュート本体の軸心を中心に互いに180度回転した2態様の案内板が、上記シュート本体の軸方向に沿って等間隔又は所定間隔ごとに交互に配置されてなり、上記シュート本体内を落下する小物品が上記案内板にガイドされながら略螺旋状の軌道に沿って落下するように構成された小物品用落下シュート。
- 上記シュート本体を垂直に配置した際に、上記各案内板の第1仮想線と水平面との角度が10〜30度であり、かつ上記第2仮想線と水平面との角度が3〜20度である請求項1記載の小物品用落下シュート。
- 上記各案内板が、上記シュート本体の外周壁に設けられたスリットを通してシュート本体内に挿入配置され、かつ該スリットに支持された状態に設けられた請求項1又は2記載の小物品用落下シュート。
- 上記シュート本体及び案内板が合成樹脂により形成されたものである請求項1〜3のいずれか1項記載の小物品用落下シュート。
- 上記シュート本体が、アクリル樹脂、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートから選ばれる透明な合成樹脂により形成されたものである請求項4記載の小物品用落下シュート。
- 上記案内板が、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリテトラフルオロエチレンにより形成されたものである請求項4又は5記載の小物品用落下シュート。
- 錠剤又はカプセル剤を落下させるためのシュートである請求項1〜6のいずれか1項記載の小物品用落下シュート。
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