JP2003125705A - 茶抽出液の抽出方法 - Google Patents

茶抽出液の抽出方法

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JP2003125705A
JP2003125705A JP2001323857A JP2001323857A JP2003125705A JP 2003125705 A JP2003125705 A JP 2003125705A JP 2001323857 A JP2001323857 A JP 2001323857A JP 2001323857 A JP2001323857 A JP 2001323857A JP 2003125705 A JP2003125705 A JP 2003125705A
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tea
leaves
tea extract
tea leaves
extracting
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Soichiro Harada
宗一郎 原田
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HARADA SEICHIYA KK
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HARADA SEICHIYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風味が損なわれにくい茶抽出液の抽出方法を
提供する。 【解決手段】 蒸気にて加熱して発酵酵素を失活した生
茶葉を露取処理した後に絞って茶抽出液を抽出する。生
茶葉から茶抽出液を抽出するまでの工程が短く茶葉に含
有される有効成分を破壊しにくいので、茶抽出液の風味
を損ないにくい。蒸気にて加熱して発酵酵素を失活した
生茶葉を絞って茶抽出液を抽出してもよい。生茶葉から
茶抽出液を抽出するまでの工程が短く茶葉の含有する有
効成分を破壊しにくいため茶抽出液の風味を損ないにく
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気にて加熱した
茶葉の茶抽出液の抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の茶抽出液は、図3のフロ
ーチャートに示すような方法にて抽出されている。
【0003】すなわち、摘採した生茶葉をたとえば0.
2kg/cmG以下の低圧の飽和蒸気を用いて30な
いし200秒程度蒸して蒸熱処理し(ステップ1)、発
酵酵素を失活させる。
【0004】次いで、蒸熱処理(ステップ1)にて得た
蒸し葉を露取処理する(ステップ2)。この露取処理
(ステップ2)では、たとえば20秒程度の送風により
急速にむらなく室温程度まで冷却させて変色変質を防止
するとともに、蒸し葉の表面に付着する蒸気が結露した
水滴を蒸散させる。
【0005】この後、露取処理(ステップ2)した茶葉
を粗揉処理する(ステップ3)。この粗揉処理(ステッ
プ3)では、たとえば熱風により蒸し葉の温度が約35
℃程度となるように約45分攪拌および揉圧して蒸し葉
に圧迫と摩擦とを与えて組織を柔らかくしつつ、均一に
乾燥させる。なお、この粗揉処理(ステップ3)の前
に、たとえば熱風により約60℃の雰囲気で約20分攪
拌または弱い圧力にて揉圧する、いわゆる葉打ち処理
(ステップ4)する場合もある。
【0006】それから、粗揉処理(ステップ3)した粗
揉み葉を、たとえば室温で約20分攪拌および揉圧して
粗揉処理(ステップ3)での揉み不足を補うとともに水
分を均一にする揉捻処理をする(ステップ5)。
【0007】さらに、揉捻処理(ステップ5)した揉捻
葉を、たとえば熱風により揉捻葉の温度が約35℃程度
となるように約40分攪拌および揉圧して適度に水分を
除く中揉処理をする(ステップ6)。
【0008】次いで、この中揉処理(ステップ6)にて
得られた中揉葉を、精揉処理する(ステップ7)。この
精揉処理(ステップ7)では、たとえば熱風により中揉
葉の温度が約40℃となるように約40分攪拌および重
圧で揉圧し、茶葉を細く真っ直ぐに形成してこの茶葉の
内部の水分を表面に揉み出すとともに、加熱したもみ釜
にてこの茶葉の水分を蒸散する。
【0009】この後、精揉処理(ステップ7)にて得た
精揉葉をたとえば熱風により精揉葉の温度が約70℃と
なるように約30分乾燥させ(ステップ8)、さらに約
80℃で約20分貯蔵に耐え得る含水率まで乾燥させる
精製処理(ステップ9)を経て、茶葉を調製する。
【0010】そして、この得られた茶葉に湯や水を加
え、茶抽出液であるお茶を抽出する(ステップ10)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
茶抽出液の抽出方法では、茶葉を調製するまでの過程が
長いことにより、茶葉に含有される有効成分が破壊され
やすく茶抽出液の風味が損なわれるという問題点を有し
ている。
【0012】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、風味が損なわれにくい茶抽出液の抽出方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の茶抽出液
の抽出方法は、生茶葉を蒸気にて加熱して発酵酵素を失
活し、この蒸気による加熱にて得られた茶葉を露取処理
し、この露取処理した茶葉を絞って茶抽出液を抽出する
ものである。
【0014】そして、蒸気にて加熱して発酵酵素を失活
した生茶葉を露取処理した後に絞って茶抽出液を抽出す
ることにより、生茶葉から茶抽出液を抽出するまでの工
程が短いため、茶葉に含有される有効成分が破壊されに
くいので、茶抽出液の風味が損なわれにくい。
【0015】請求項2記載の茶抽出液の抽出方法は、生
茶葉を蒸気にて加熱して発酵酵素を失活し、この蒸気に
よる加熱にて得られた茶葉を絞って茶抽出液を抽出する
ものである。
【0016】そして、蒸気にて加熱して発酵酵素を失活
した生茶葉を絞って茶抽出液を抽出することにより、生
茶葉から茶抽出液を抽出するまでの工程が短いため、茶
葉に含有される有効成分が破壊されにくいので、茶抽出
液の風味が損なわれにくい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の茶抽出液の抽出方
法の一実施の形態の抽出工程を図1に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0018】まず、摘採された生茶葉を例えば0.2k
g/cmG以下の低圧の飽和蒸気を用いて30ないし
200秒程度蒸して蒸熱処理して、発酵酵素を失活させ
る(ステップ21)。
【0019】次いで、蒸熱処理(ステップ21)により得
られた蒸し葉を露取処理する(ステップ22)。この露取
処理(ステップ22)では、たとえば約20秒ほどの送風
によりむらなく室温程度まで冷却させて変質および変色
を防止するとともに、蒸し葉の表面に付着する蒸気が結
露した水滴を蒸散させる。
【0020】そして、露取処理(ステップ22)した茶葉
を、たとえば約20秒ほど圧搾処理(ステップ23)し、
茶抽出液であるお茶を絞って抽出する。
【0021】上述したように、上記一実施の形態によれ
ば、蒸気にて加熱して発酵酵素を失活した生茶葉を露取
処理した後に絞ってお茶を抽出することにより、生茶葉
からお茶を抽出するまでの工程が短いため、茶葉に含有
される有効成分が破壊されにくいので、お茶の風味を損
ないにくくできる。
【0022】また、工程が簡略化されることにより、各
工程にてかかる製造コストを抑制できるため、製造性を
向上できる。
【0023】さらに、茶葉を直接絞ることにより、茶葉
に含有されるビタミンCが破壊されにくく、お茶に含有
されるビタミンCの絶対量を多くできる。
【0024】なお、上記一実施の形態において、図2に
示すように、生茶葉を蒸熱処理(ステップ31)した後、
圧搾処理(ステップ32)してもよい。この工程によれ
ば、露取処理(ステップ22)が不要となることにより、
さらに工程が短縮され、より短い時間でお茶を抽出でき
るため、茶葉に含有される有効成分がより破壊されにく
いので、お茶の風味をより損ないにくくできる。
【0025】
【実施例】以下、上記一実施の形態の茶抽出液の抽出方
法における茶抽出液の抽出の実施例を表1を参照して説
明する。
【0026】表1における実験例1は、上記一実施の形
態の茶抽出液の抽出方法により生茶葉100gから抽出
される茶抽出液としての一番茶であり、実験例2は、こ
の茶抽出液としての二番茶である。これら実験例1およ
び実験例2における各有効成分量を表1に示す。なお、
比較例としては、茶葉10gを100℃のお湯450m
lで60秒浸出した茶抽出液としての一番茶(従来例
1)と二番茶(従来例2)とを用いた。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示すように、実験例1および実験例
2における各有効成分量は、従来例1および従来例2に
おける各有効成分量よりも多いため、実験例1および実
験例2は従来例1および従来例2よりも濃度が高く、効
率よく有効成分を抽出できることがわかる。この結果、
実験例1および実験例2は、従来例1および従来例2と
比較して製造コスト面でも有利である。
【0029】さらに、実験例1および実験例2は、お茶
中の可溶分、いわゆるブリックスが従来例1および従来
例2よりも多く、とくに旨味成分であるアミノ酸(テア
ニン)、およびタンニンの溶出量が多くなっている。一
方で、実験例1および実験例2は、苦味成分であるカフ
ェインが従来例1および従来例2よりも抑えられてい
る。この結果、実験例1および実験例2は、従来例1お
よび従来例2と比較して旨味が強く、苦味が抑えられて
おり、より風味がよいことがわかる。
【0030】そして、実験例1および実験例2は、タン
ニンに対するアミノ酸の比率、およびタンニンに対する
テアニンの比率がともに従来例1および従来例2と比較
して高くなっている。特に、実験例1におけるこれらタ
ンニンに対するアミノ酸の比率、およびタンニンに対す
るテアニンの比率は、いわゆる高級茶と略同等の比率と
なっている。この結果、実験例1および実験例2は、従
来例1および従来例2と比較して、旨味成分と苦味およ
び渋味成分とがよりよいバランスにて抽出されているこ
とがわかる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の茶抽出液の抽出方法によ
れば、蒸気にて加熱して発酵酵素を失活した生茶葉を露
取処理した後に絞って茶抽出液を抽出することにより、
生茶葉から茶抽出液を抽出するまでの工程が短いため、
茶葉に含有される有効成分が破壊されにくいので、茶抽
出液の風味を損ないにくくできる。
【0032】請求項2記載の茶抽出液の抽出方法によれ
ば、蒸気にて加熱して発酵酵素を失活した生茶葉を絞っ
て茶抽出液を抽出することにより、生茶葉から茶抽出液
を抽出するまでの工程が短いため、茶葉に含有される有
効成分が破壊されにくいので、茶抽出液の風味を損ない
にくくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の茶抽出液の抽出方法の一実施の形態を
示すフローチャートである。
【図2】同上茶抽出液の抽出方法の他の例を示すフロー
チャートである。
【図3】従来例の茶抽出液の抽出方法を示すフローチャ
ートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生茶葉を蒸気にて加熱して発酵酵素を失
    活し、 この蒸気による加熱にて得られた茶葉を露取処理し、 この露取処理した茶葉を絞って茶抽出液を抽出すること
    を特徴とした茶抽出液の抽出方法。
  2. 【請求項2】 生茶葉を蒸気にて加熱して発酵酵素を失
    活し、 この蒸気による加熱にて得られた茶葉を絞って茶抽出液
    を抽出することを特徴とした茶抽出液の抽出方法。
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Cited By (7)

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