JP2003124800A - Cmosインバータ回路、dcオフセット検出回路、および演算増幅器 - Google Patents

Cmosインバータ回路、dcオフセット検出回路、および演算増幅器

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JP2003124800A JP2001312928A JP2001312928A JP2003124800A JP 2003124800 A JP2003124800 A JP 2003124800A JP 2001312928 A JP2001312928 A JP 2001312928A JP 2001312928 A JP2001312928 A JP 2001312928A JP 2003124800 A JP2003124800 A JP 2003124800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のCMOSインバータ回路においては、
製造プロセス毎の素子特性のバラツキに応じてDCオフ
セットが発生してしまうために、出力について充分なダ
イナミックレンジをとることができず、アナログ信号処
理回路として使用することができないという課題があっ
た。 【解決手段】 PMOSトランジスタ11およびNMO
Sトランジスタ12等から成るCMOSインバータ回路
において、NMOSトランジスタ12のソース電圧を上
げるためにNMOSトランジスタ12に接続されるNM
OSトランジスタ13と、DCオフセットを検出してN
MOSトランジスタ13のゲートにDCオフセットを削
減するように調整された電圧を印加するDCオフセット
検出手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CMOSインバ
ータ回路、DCオフセット検出回路および演算増幅器に
係り、特にCMOSを構成するNMOSトランジスタお
よびPMOSトランジスタについて製造プロセス毎に生
じる素子特性のバラツキに起因するDCオフセットを除
去することでアナログ信号処理に適用し得るように成さ
れたCMOSインバータ回路、並びにCMOSインバー
タ回路によるアナログ信号処理についての性能向上を図
って改善が成されたDCオフセット検出回路および演算
増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号処理技術の進歩に伴
ったデジタル機器製造の増大に応じて、デジタル機器内
部に設けられた半導体装置においてCMOS集積回路が
大幅に使用されるようになっている。ところが、高周波
信号、映像信号、音声信号等についてはアナログ信号と
して処理するほうが容易な場合があり、またA/D変換
回路、D/A変換回路、クロック発振回路等を実現する
ためにはアナログ信号処理が必要となってくる。
【0003】アナログ信号処理回路としてはバイポーラ
トランジスタが良好な適性を有しており、CMOSにつ
いては、サンプルホールド回路等の一部のアナログ信号
処理回路を除いてアナログ信号処理回路としての適性は
低いとされてきた。然るに、CMOSインバータ回路
は、非常に簡単な構成であるにもかかわらず、入力ダイ
ナミックレンジが大きいこと、高い利得を得られるこ
と、電流供給能力が優れていること等の利点を有してお
り、CMOSインバータ回路をアナログ信号処理回路と
して利用することで全体的な回路規模の縮小並びに性能
の向上を実現することが期待されている。
【0004】図10は、アナログ信号処理回路としての
CMOSインバータ回路の構成の一例を示す図である。
ここで、(a)についてはCMOSインバータ回路自体
が示されており、(b)については、CMOSインバー
タ回路の動作特性に係る説明を容易とする為に、アナロ
グ信号処理を実施する際の理想的な動作点を与える仮想
の電圧源等を付与した回路構成が示されている。図10
において、111は電圧源、112はPMOSトランジ
スタ、113はNMOSトランジスタ、114は接地
部、115は入力端子、116は出力端子、117はM
OSトランジスタのドレイン抵抗により定まる負荷抵
抗、118はバイアス電圧として仮想的に設定された電
圧源である。なお、電圧源111の電圧値をVdd、電
圧源118の電圧値をVdd/2、負荷抵抗の抵抗値を
Rd、PMOSトランジスタ112のドレイン電流をI
p、NMOSトランジスタ113のドレイン電流をI
n、負荷抵抗117を流れる電流をId、入力端子11
5における入力電圧の電圧値をVg、出力端子116に
おける出力電圧の電圧値をVoとする。
【0005】次に、図10に示されたCMOSインバー
タ回路の動作特性について説明する。CMOSインバー
タ回路をアナログ信号処理回路として使用する場合に
は、入出力のダイナミックレンジをできるだけ大きくと
れるように、入力電圧についてVg=Vdd/2とした
際に、出力電圧についてVo=Vdd/2となるように
バイアス設定することが望まれる。このようにバイアス
設定した際におけるPMOSトランジスタ112のドレ
イン電流IpおよびNMOSトランジスタ113のドレ
イン電流Inは、それぞれ式(1)および式(2)によ
り示される。
【数1】 ここで、MpはPMOSトランジスタ112のドレイン
電流係数、VtpはPMOSトランジスタ112の閾値
電圧、MnはNMOSトランジスタ113のドレイン電
流係数、VtnはNMOSトランジスタ113の閾値電
圧である。
【0006】図10(b)に示されるように、出力電圧
Voは、MOSトランジスタのドレイン抵抗により規定
される負荷抵抗117の抵抗値Rdと当該負荷抵抗11
7に流れる電流Idとにより定まり、式(3)により与
えられる。また、適切なバイアス設定を実現するため
に、Vo=Vg=Vdd/2とする条件は式(4)によ
り与えられる。
【数2】 式(4)に示されるように、PMOSトランジスタ11
2およびNMOSトランジスタ113について、ドレイ
ン電流係数Mp,Mn、閾値電圧Vtp,Vtn等のパ
ラメータが一致する場合にVo=Vgとなる。したがっ
て、PMOSトランジスタ112およびNMOSトラン
ジスタ113の素子特性に係るパラメータを等しくする
ことで所望のバイアス設定を実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、PMOSトラ
ンジスタおよびNMOSトランジスタの素子特性に係る
パラメータは、通常各製造プロセス毎に生じる微妙な製
造環境の差異に起因して大きくばらつくことが知られて
いる(以降では、このような製造プロセス毎に生じるM
OSトランジスタの素子特性のバラツキを製造バラツキ
と称するものとする)。このために、Vo=Vgとはな
らず、素子特性のバラツキに基づいて、Ip>Inとな
る場合にはVo>Vgとなり、Ip<Inとなる場合に
はVo<Vgとなる。したがって、バイアス設定のため
に、入力電圧をVg=Vdd/2としても出力電圧Vo
はVdd/2からずれてしまって所謂DCオフセットが
生じることとなる。
【0008】したがって、製造バラツキに応じてDCオ
フセットが発生するために、出力について充分なダイナ
ミックレンジをとることができす、このままでは高利得
アンプあるいはバッファアンプ等のアナログ信号処理回
路としては使用することができないという課題があっ
た。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、製造バラツキに起因するDCオフ
セットを除去してアナログ信号処理に適用可能なCMO
Sインバータ回路を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るCMOS
インバータ回路は、第1のPMOSトランジスタおよび
第1のNMOSトランジスタ等から成るCMOSインバ
ータ回路において、DCオフセットを削減するように第
1のNMOSトランジスタのソース電圧を上げる第1の
電圧シフト手段と、DCオフセットを削減するように第
1のPMOSトランジスタのソース電圧を下げる第2の
電圧シフト手段との両方あるいはいずれか一方を備える
ようにしたものである。
【0011】この発明に係るCMOSインバータ回路
は、電圧シフト手段において、第1のNMOSトランジ
スタと接地部との間、あるいは第1のPMOSトランジ
スタと電圧源との間に介装される第2のMOSトランジ
スタと、当該第2のMOSトランジスタのゲートに対し
てDCオフセットを削減するように調整された電圧を印
加するDCオフセット検出手段とを備えるようにしたも
のである。
【0012】この発明に係るCMOSインバータ回路
は、DCオフセット検出手段において、第1のPMOS
トランジスタと同一に形成される第3のPMOSトラン
ジスタと、第1のNMOSトランジスタと同一に形成さ
れる第3のNMOSトランジスタと、バイアス用電圧源
と、第3のNMOSトランジスタと接地部との間あるい
は第3のPMOSトランジスタと電圧源との間に介装さ
れ第2のMOSトランジスタと同一に形成される第4の
MOSトランジスタと、第3のPMOSトランジスタお
よび第3のNMOSトランジスタから成るCMOSの入
力部に反転入力部が接続されるとともに当該CMOSの
出力部に非反転入力部が接続されて出力電圧を第2のM
OSトランジスタのゲートおよび第4のMOSトランジ
スタのゲートに印加する演算増幅器とを備えるようにし
たものである。
【0013】この発明に係るCMOSインバータ回路
は、演算増幅器において差動対と負性コンダクタンス回
路とを備え、これらの回路から高い相互コンダクタンス
を有する増幅回路を構成するようにしたものである。
【0014】この発明に係るDCオフセット検出回路
は、電圧源に接続される第3のPMOSトランジスタ
と、該第3のPMOSトランジスタのドレインにドレイ
ンが接続される第3のNMOSトランジスタと、第3の
PMOSトランジスタのゲートおよび第3のNMOSト
ランジスタのゲートに直流バイアス電圧を与えるバイア
ス用電圧源と、第3のNMOSトランジスタのソースに
ドレインが接続されるとともに接地部にソースが接続さ
れる第4のNMOSトランジスタと、非反転入力部が第
3のPMOSトランジスタのドレインと第3のNMOS
トランジスタのドレインとの接続部位に接続され、反転
入力部が第3のPMOSトランジスタのゲートと第3の
NMOSトランジスタのゲートとの接続部位に接続さ
れ、出力部が第4のNMOSトランジスタのゲートに接
続される演算増幅器とを有して構成されるようにしたも
のである。
【0015】この発明に係るDCオフセット検出回路
は、接地部に接続される第3のNMOSトランジスタ
と、該第3のNMOSトランジスタのドレインにドレイ
ンが接続される第3のPMOSトランジスタと、第3の
PMOSトランジスタのゲートおよび第3のNMOSト
ランジスタのゲートに直流バイアス電圧を与えるバイア
ス用電圧源と、第3のPMOSトランジスタのソースに
ドレインが接続されるとともに電圧源にソースが接続さ
れる第4のPMOSトランジスタと、非反転入力部が第
3のPMOSトランジスタのドレインと第3のNMOS
トランジスタのドレインとの接続部位に接続され、反転
入力部が第3のPMOSトランジスタのゲートと第3の
NMOSトランジスタのゲートとの接続部位に接続さ
れ、出力部が第4のPMOSトランジスタのゲートに接
続される演算増幅器とを有して構成されるようにしたも
のである。
【0016】この発明に係る演算増幅器は、差動対を構
成するように互いにドレインが接続されてゲートに非反
転入力部が接続される第5のNMOSトランジスタおよ
びゲートに反転入力部が接続される第6のNMOSトラ
ンジスタと、カレントミラーを構成するように互いにゲ
ートが接続される第5のPMOSトランジスタおよび第
6のPMOSトランジスタと、第5のNMOSトランジ
スタのソースにドレインが接続される第7のNMOSト
ランジスタと、第6のNMOSトランジスタのソースに
ドレインが接続される第8のNMOSトランジスタと、
第5のPMOSトランジスタのドレインにドレインが接
続される第9のNMOSトランジスタと、第6のPMO
Sトランジスタのドレインにドレインが接続される第1
0のNMOSトランジスタとを有して構成され、第7の
NMOSトランジスタのゲートと第10のNMOSトラ
ンジスタのゲートと第6のNMOSトランジスタのソー
スとが接続され、第8のNMOSトランジスタのゲート
と第9のNMOSトランジスタのゲートと第5のNMO
Sトランジスタのソースとが接続され、第5のPMOS
トランジスタのドレインと第9のNMOSトランジスタ
のドレインとの接続部位あるいは第6のPMOSトラン
ジスタのドレインと第10のNMOSトランジスタのド
レインとの接続部位のいずれかが出力部に接続されるよ
うにしたものである。
【0017】この発明に係る演算増幅器は、差動対を構
成するように互いにドレインが接続されてゲートに非反
転入力部が接続される第5のPMOSトランジスタおよ
びゲートに反転入力部が接続される第6のPMOSトラ
ンジスタと、カレントミラーを構成するように互いにゲ
ートが接続される第5のNMOSトランジスタおよび第
6のNMOSトランジスタと、第5のPMOSトランジ
スタのソースにドレインが接続される第7のPMOSト
ランジスタと、第6のPMOSトランジスタのソースに
ドレインが接続される第8のPMOSトランジスタと、
第5のNMOSトランジスタのドレインにドレインが接
続される第9のPMOSトランジスタと、第6のNMO
Sトランジスタのドレインにドレインが接続される第1
0のPMOSトランジスタとを有して構成され、第7の
PMOSトランジスタのゲートと第10のPMOSトラ
ンジスタのゲートと第6のPMOSトランジスタのソー
スとが接続され、第8のPMOSトランジスタのゲート
と第9のPMOSトランジスタのゲートと第5のPMO
Sトランジスタのソースとが接続され、第5のNMOS
トランジスタのドレインと第9のPMOSトランジスタ
のドレインとの接続部位あるいは第6のNMOSトラン
ジスタのドレインと第10のPMOSトランジスタのド
レインとの接続部位のいずれかが出力部に接続されるよ
うにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本願
発明に係る実施の形態を説明する。なお、以下の説明に
おいては、本願発明の実施の形態に記載された実施例の
各要素と、特許請求の範囲に記載された発明の各要素と
の対応関係を明らかにするために、実施例の各要素にそ
れぞれ対応する特許請求の範囲に記載された発明の各要
素を本願発明の実施の形態に係る説明文中において適宜
かっこ書きにより示すものとする。
【0019】実施の形態1.図1は、本願発明に係るD
Cオフセット検出回路の動作原理を示すための図であ
る。図1において、1は電圧源、2はPMOSトランジ
スタ(第3のPMOSトランジスタ)、3はNMOSト
ランジスタ(第3のNMOSトランジスタ)、4は接地
部、5はNMOSトランジスタ3のソースと接地部4と
の間に介装されDCオフセットを削減するようにNMO
Sトランジスタ3のソース電圧を上げる電圧源、6は入
力端子、7は出力端子である。なお、PMOSトランジ
スタ2のバックゲートはソースに接続され、NMOSト
ランジスタ3のバックゲートは接地部4に接続される。
なお、電圧源1の電源値をVdd、PMOSトランジス
タのドレイン電流をIp、NMOSトランジスタのドレ
イン電流をIn、出力端子7へ流れる電流をId、電圧
源5の電圧値(以下、シフト電圧と称する)をVs、入
力電圧をVg、出力電圧をVoとする。
【0020】次に、図1に示されたCMOS回路の動作
特性について説明する。ここでも、適切なバイアス設定
を実現するために、Vg=Vdd/2としてDCオフセ
ットに係る評価を実施する。上記条件下におけるPMO
Sトランジスタ2のドレイン電流IpおよびNMOSト
ランジスタ3のドレイン電流Inは、それぞれ式(5)
および式(6)により与えられる。
【数3】 したがって、PMOSトランジスタ2のドレイン電流I
pとNMOSトランジスタ3のドレイン電流Inとの差
として与えられる電流Idは、式(7)により与えられ
る。
【数4】
【0021】式(7)から明らかなように、シフト電圧
Vsの電圧値を適宜調整することで、Id=0とするこ
とができる。この際、出力電圧Voが入力電圧Vgに一
致する。ここで、Id=0とすることができるシフト電
圧Vsの電圧値は、以下の式(8)から算出される。
【数5】 例えば、PMOSトランジスタ2のドレイン電流係数M
pとNMOSトランジスタ3のドレイン電流係数Mnと
が等しい場合には、Vs=Vtp−Vtnとなってシフ
ト電圧の電圧値が定まる。ところで、単一電源により動
作する際にはVs≧0となるから、Vtp≧Vtnであ
る場合についてのみ出力電圧に係るDCオフセットを除
去することが可能となる。なお、Vtp<Vtnである
場合については、PMOSトランジスタ2のソースと電
圧源1との間に電圧シフト用の電圧源を介装することに
より、DCオフセットを同様に除去することが可能とな
る。
【0022】また、PMOSトランジスタ2の閾値電圧
VtpとNMOSトランジスタ3の閾値電圧Vtnとが
等しい場合には、Vtp=Vtn=Vtとして、以下の
式(9)に基づいてシフト電圧Vsの電圧値を求めるこ
とができる。
【数6】 ところで、単一電源により動作する際にはVs≧0であ
るとともに、Vg−Vt>0であるから、Mp≦Mnで
ある場合についてのみ出力電圧に係るDCオフセットを
除去することが可能となる。なお、Mp>Mnである場
合については、PMOSトランジスタ2のソースと電圧
源1との間に電圧シフト用の電圧源を介装することによ
り、DCオフセットを同様に除去することが可能とな
る。
【0023】次に、製造バラツキに起因するDCオフセ
ットを除去するようにシフト電圧を自動的に調整可能で
あるDCオフセット検出回路(DCオフセット検出手
段)について説明する。図2は、この発明の実施の形態
1によるDCオフセット検出回路を示す回路図である。
図2において、図1と同一符号は同一または相当部分を
示すのでその説明を省略する。8はNMOSトランジス
タ3のソースと接地部4との間に介装されたNMOSト
ランジスタ(第4のNMOSトランジスタ)、9は非反
転入力部が出力端子7に接続され反転入力部が入力端子
6に接続され出力部がNMOSトランジスタ8のゲート
に接続される演算増幅器(第1の演算増幅器)である。
ここで、NMOSトランジスタ8のバックゲートは接地
部4に接続される。
【0024】次に、図2に示されたDCオフセット検出
回路の動作特性について説明する。PMOSトランジス
タ2のドレイン電流Ipは式(10)により与えられ、
NMOSトランジスタ3のドレイン電流Inは式(1
1)により与えられ、NMOSトランジスタ8のドレイ
ン電流Inは式(12)により与えられる。ここでは説
明を簡単にするために、NMOSトランジスタ3とNM
OSトランジスタ8とは同一に形成されるものとして、
ドレイン電流係数Mn、閾値電圧Vtn等の素子特性に
ついては互いに等しいものとして解析を実施する。な
お、本願発明に係るDCオフセット検出回路では、NM
OSトランジスタ3とNMOSトランジスタ8とが同一
に形成されることを必須要件とするものではない。
【数7】 ここで、VnはNMOSトランジスタ8のゲート電圧で
ある。演算増幅器9によりゲート電圧Vnを印加するこ
とで、非飽和領域において動作するNMOSトランジス
タ8のドレイン電流と飽和領域において動作するNMO
Sトランジスタ3のドレイン電流とが等しくなり、式
(11)と式(12)とから、所望のシフト電圧Vsを
発生させるためのゲート電圧Vnは式(13)に示すよ
うに求められる。
【数8】
【0025】シフト電圧Vsは、CMOSインバータに
係るDCオフセットを除去するための電圧値として式
(8)に基づいて定められるから、式(13)に式
(8)を代入することにより、製造バラツキに起因して
発生するDCオフセットを除去するためにNMOSトラ
ンジスタ8のゲートに与えられるべきゲート電圧Vnは
式(14)により与えられる。
【数9】 上記のように、PMOSトランジスタ2、NMOSトラ
ンジスタ3およびNMOSトランジスタ8に係るドレイ
ン電流係数Mp、ドレイン電流係数Mn、閾値電圧Vt
p、閾値電圧Vtn等の素子特性のバラツキに応じて、
印加することが必要とされるゲート電圧Vnの電圧値は
式(14)に基づき一意に決定されるものである。
【0026】例えば、PMOSトランジスタ2のドレイ
ン電流係数MpとNMOSトランジスタ3,8のドレイ
ン電流係数Mnとが等しく、PMOSトランジスタ2の
閾値電圧VtpとNMOSトランジスタ3,8の閾値電
圧Vtnとにバラツキが生じている場合には、式(1
5)からゲート電圧Vnは求められる。
【数10】 また、PMOSトランジスタ2の閾値電圧VtpとNM
OSトランジスタ3,8の閾値電圧Vtnとが等しくて
Vtp=Vtn=Vtとなり、PMOSトランジスタ2
のドレイン電流係数MpとNMOSトランジスタ3,8
のドレイン電流係数Mnとにバラツキが生じている場合
には、式(16)からゲート電圧Vnは求められる。
【数11】
【0027】ここで、図2に示されるDCオフセット検
出回路の動作について説明する。出力電圧Voが入力電
圧Vgより大きくなると、出力電圧Voと入力電圧Vg
との差動電圧を増幅した電圧がNMOSトランジスタ8
のゲートに印加される。NMOSトランジスタ8のゲー
ト電圧が大きくなると当該NMOSトランジスタのドレ
イン抵抗が小さくなって出力電圧Voは低下する。した
がって、演算増幅器9から出力される電圧Vnは、出力
電圧Voと入力電圧Vgとを等しくさせるような電圧値
に収斂する。
【0028】次に、図2に示されるDCオフセット検出
回路を利用したこの発明の実施の形態1によるCMOS
インバータ回路について説明する。図3は、この発明の
実施の形態1によるCMOSインバータ回路の構成を示
す回路図である。図3において、図2と同一符号は同一
または相当部分を示すのでその説明を省略する。10は
アナログ信号処理を実施できるように設定されるバイア
ス電圧を印加する電圧源、11はPMOSトランジスタ
2と同一に形成されるPMOSトランジスタ(第1のP
MOSトランジスタ)、12はNMOSトランジスタ3
と同一に形成されるNMOSトランジスタ(第1のNM
OSトランジスタ)、13はNMOSトランジスタ8と
同一に形成されるNMOSトランジスタ(第2のNMO
Sトランジスタ)、14は入力端子、15は出力端子で
ある。ここで、入力端子14における入力電圧をVi
n、出力端子15における出力電圧をVoutとする。
また、PMOSトランジスタ11のバックゲートはソー
スに接続され、NMOSトランジスタ12のバックゲー
トは接地部4に接続され、NMOSトランジスタ13の
バックゲートは接地部4に接続される。なお、バイアス
用電圧源10については、例えば電圧源1の電源電圧を
抵抗分割すること等の種々の方法を用いて実現すること
が可能である。また、上記のインバータ回路は同一チッ
プ内に形成されることで同一の製造プロセスを経るもの
であるから、PMOSトランジスタ2とPMOSトラン
ジスタ11、NMOSトランジスタ3とNMOSトラン
ジスタ12、NMOSトランジスタ8とNMOSトラン
ジスタ13とについては、それぞれドレイン電流係数や
閾値電圧等の素子特性が互いに等しいものとみなすこと
ができる。また、PMOSトランジスタ2、NMOSト
ランジスタ3、NMOSトランジスタ8、演算増幅器9
およびバイアス用電圧源10等から成るDCオフセット
検出回路(第1のDCオフセット検出手段)と、NMO
Sトランジスタ13とから、DCオフセットを削減する
ように、NMOSトランジスタ12のソース電圧を上げ
る第1の電圧シフト手段が構成される。
【0029】次に、図3に示されたCMOSインバータ
回路の動作について説明する。図2に示されるDCオフ
セット検出回路に係る動作において述べたように、PM
OSトランジスタ2のドレインとNMOSトランジスタ
3のドレインとの接続部位の電圧Voはバイアス設定用
に電圧源10により与えられるバイアス電圧Vgに等し
くなる。また、上述したように、PMOSトランジスタ
2とPMOSトランジスタ11、NMOSトランジスタ
3とNMOSトランジスタ12、およびNMOSトラン
ジスタ8とNMOSトランジスタ13とについては、そ
れぞれ素子特性が同一であるものとみなすことができる
ので、演算増幅器9の出力電圧をNMOSトランジスタ
13のゲートに印加することで、入力電圧Vinについ
てVin=Vgの際に出力電圧VoutについてVou
t=Vgとすることができて、DCオフセットを除去す
ることが可能となる。すなわち、DCオフセット検出回
路により当該DCオフセット検出回路を備えたCMOS
インバータ回路が生成されたチップについて発現するD
Cオフセット量を検出し、このDCオフセット量を指標
する電圧Vnを電圧シフト用のNMOSトランジスタ1
3のゲートに印加することで、PMOSトランジスタ1
1およびNMOSトランジスタ12等から成るCMOS
インバータ回路のDCオフセットを除去することが可能
となる。
【0030】次に、図2および図3に示される演算増幅
器の構成について説明する。図4は、演算増幅器の構成
の一例を示す回路図である。図4において、21は電圧
源、22,23,24,25はPMOSトランジスタ、
26,27,28,29,30はNMOSトランジス
タ、31は電圧源、32は接地部、33は反転入力部、
34は非反転入力部、35は出力部である。
【0031】PMOSトランジスタ22,23,24,
25のソースは電圧源21に接続され、PMOSトラン
ジスタ22のゲートとPMOSトランジスタ23のゲー
トとは、互いに接続されるとともにPMOSトランジス
タ23のドレインに接続される。PMOSトランジスタ
24のゲートとPMOSトランジスタ25のゲートと
は、互いに接続されるとともにPMOSトランジスタ2
4のドレインに接続される。NMOSトランジスタ26
については、ドレインがPMOSトランジスタ23のド
レインに接続され、ゲートが反転入力部33に接続され
る。NMOSトランジスタ27については、ドレインが
PMOSトランジスタ24のドレインに接続され、ゲー
トが非反転入力部34に接続される。NMOSトランジ
スタ26のソースとNMOSトランジスタ27のソース
とは、互いに接続されるとともにNMOSトランジスタ
30のドレインに接続される。NMOSトランジスタ2
8のドレインはPMOSトランジスタ22のドレインに
接続され、NMOSトランジスタ29のドレインはPM
OSトランジスタ25のドレインに接続される。NMO
Sトランジスタ28のゲートとNMOSトランジスタ2
9のゲートとは、互いに接続されるとともにNMOSト
ランジスタ28のドレインに接続される。NMOSトラ
ンジスタ30のゲートは電圧源31に接続される。NM
OSトランジスタ28,29,30のソースは接地部3
2に接続される。そして、PMOSトランジスタ25の
ドレインとNMOSトランジスタ29のドレインとの接
続部位が出力部35に接続される。なお、PMOSトラ
ンジスタ22,23,24,25のバックゲートは電圧
源21に接続され、NMOSトランジスタ26,27の
バックゲートはそれぞれソースに接続され、NMOSト
ランジスタ28,29,30のバックゲートは接地部3
2に接続される。
【0032】上記のような演算増幅器において、PMO
Sトランジスタ22とPMOSトランジスタ23、PM
OSトランジスタ24とPMOSトランジスタ25、N
MOSトランジスタ28とNMOSトランジスタ29と
により、それぞれカレントミラーが構成される。また、
NMOSトランジスタ30と電圧源31とにより、定電
流源が構成される。
【0033】次に、図4に示される演算増幅器の動作に
ついて説明する。演算増幅器の反転入力部33はDCオ
フセット検出回路を構成するCMOSの入力部に接続さ
れるとともに非反転入力部34はDCオフセット検出回
路を構成するCMOSの出力部に接続されるから、反転
入力部33に印加される電圧をVg、非反転入力部34
に印加される電圧をVo、ゲート電圧Vgに応じてNM
OSトランジスタ26を流れるドレイン電流をIg、お
よびゲート電圧Voに応じてNMOSトランジスタ27
を流れるドレイン電流をIoとする。
【0034】NMOSトランジスタ26のドレイン電流
すなわちPMOSトランジスタ23のドレイン電流は、
PMOSトランジスタ22,23から成るカレントミラ
ーにより折り返されてPMOSトランジスタ22のドレ
イン電流と等しくなる。PMOSトランジスタ22のド
レイン電流すなわちNMOSトランジスタ28のドレイ
ン電流は、NMOSトランジスタ28,29から成るカ
レントミラーにより折り返されてNMOSトランジスタ
29のドレイン電流と等しくなる。これにより、NMO
Sトランジスタ29のドレイン電流はIgとなる。ま
た、NMOSトランジスタ27のドレイン電流すなわち
PMOSトランジスタ24のドレイン電流は、PMOS
トランジスタ24,25から成るカレントミラーにより
折り返されてPMOSトランジスタ25のドレイン電流
に等しくなる。これにより、PMOSトランジスタ25
のドレイン電流はIoとなる。したがって、出力部35
を流れる電流はIo−Igとなる。
【0035】ここで、NMOSトランジスタ29が引き
込むドレイン電流Igに対してPMOSトランジスタ2
5から流れ込むドレイン電流Ioの方が大きくなると出
力電圧Vnは上昇し、逆にPMOSトランジスタ25か
ら流れ込むドレイン電流Ioに対してNMOSトランジ
スタ29が引き込むドレイン電流Igの方が大きくなる
と出力電圧Vnは低下する。したがって、図4に示され
る演算増幅器は、DCオフセット検出回路の出力電圧V
oと入力電圧Vgとの差動電圧を増幅した電圧Vnを出
力する。
【0036】次に、図2および図3に示される演算増幅
器の変形例について説明する。図5は、演算増幅器の構
成の他の例を示す図である。図5において、41は電圧
源、42はPMOSトランジスタ(第5のPMOSトラ
ンジスタ)、43はPMOSトランジスタ(第6のPM
OSトランジスタ)、44はNMOSトランジスタ(第
5のNMOSトランジスタ)、45はNMOSトランジ
スタ(第6のNMOSトランジスタ)、46はNMOS
トランジスタ(第9のNMOSトランジスタ)、47は
NMOSトランジスタ(第7のNMOSトランジス
タ)、48はNMOSトランジスタ(第8のNMOSト
ランジスタ)、49はNMOSトランジスタ(第10の
NMOSトランジスタ)、50は接地部、51は非反転
入力部、52は反転入力部、53は出力部である。
【0037】PMOSトランジスタ42,43のソース
は、電圧源41に接続される。PMOSトランジスタ4
2のゲートとPMOSトランジスタ43のゲートとは、
互いに接続されるとともにPMOSトランジスタ42の
ドレインに接続される。NMOSトランジスタ44のド
レインとNMOSトランジスタ45のドレインとは互い
に接続され、NMOSトランジスタ44のゲートは非反
転入力部51に接続され、NMOSトランジスタ45の
ゲートは反転入力部52に接続される。PMOSトラン
ジスタ42のドレインとNMOSトランジスタ46のド
レインとは接続され、PMOSトランジスタ43のドレ
インとNMOSトランジスタ49のドレインとは接続さ
れる。NMOSトランジスタ44のソースとNMOSト
ランジスタ47のドレインとNMOSトランジスタ46
のゲートとNMOSトランジスタ48のゲートとは、互
いに接続される。NMOSトランジスタ45のソースと
NMOSトランジスタ48のドレインとNMOSトラン
ジスタ47のゲートとNMOSトランジスタ49のゲー
トとは、互いに接続される。NMOSトランジスタ4
6,47,48,49のソースは接地部50に接続され
る。そして、PMOSトランジスタ43のドレインとN
MOSトランジスタ49のドレインとの接続部位が出力
部53に接続される。なお、PMOSトランジスタ4
2,43のバックゲートは電圧源41に接続され、NM
OSトランジスタ44,45のバックゲートはそれぞれ
ソースに接続され、NMOSトランジスタ46,47,
48,49のバックゲートは接地部50に接続される。
【0038】上記のような演算増幅器において、NMO
Sトランジスタ44およびNMOSトランジスタ45か
ら成る差動対と、NMOSトランジスタ47およびNM
OSトランジスタ48から成る負性コンダクタンス回路
とから高Gm回路が構成される。また、PMOSトラン
ジスタ42とPMOSトランジスタ43、NMOSトラ
ンジスタ46とNMOSトランジスタ48、NMOSト
ランジスタ47とNMOSトランジスタ49とにより、
それぞれカレントミラーが構成される。
【0039】次に、図5に示される演算増幅器の動作に
ついて説明する。この演算増幅器においても、演算増幅
器の反転入力部52はDCオフセット検出回路を構成す
るCMOSの入力部に接続されるとともに非反転入力部
51はDCオフセット検出回路を構成するCMOSの出
力部に接続されるから、反転入力部52に印加される電
圧をVg、非反転入力部51に印加される電圧をVo、
ゲート電圧Vgに応じてNMOSトランジスタ45を流
れるドレイン電流をIg、およびゲート電圧Voに応じ
てNMOSトランジスタ44を流れるドレイン電流をI
oとする。
【0040】NMOSトランジスタ44のドレイン電流
すなわちNMOSトランジスタ47のドレイン電流は、
NMOSトランジスタ47,49から成るカレントミラ
ーにより折り返されてNMOSトランジスタ49のドレ
イン電流と等しくなる。これにより、NMOSトランジ
スタ49のドレイン電流はIoとなる。また、NMOS
トランジスタ45のドレイン電流すなわちNMOSトラ
ンジスタ48のドレイン電流は、NMOSトランジスタ
46,48から成るカレントミラーにより折り返されて
NMOSトランジスタ46のドレイン電流と等しくな
る。NMOSトランジスタ46のドレイン電流すなわち
PMOSトランジスタ42のドレイン電流は、PMOS
トランジスタ42,43から成るカレントミラーにより
折り返されてPMOSトランジスタ43のドレイン電流
と等しくなる。これにより、PMOSトランジスタ43
のドレイン電流はIgとなる。したがって、出力部53
を流れる電流はIg−Ioとなる。ここで、PMOSト
ランジスタ43から流れ込むドレイン電流Igに対して
NMOSトランジスタ49が引き込むドレイン電流Io
の方が小さくなると出力電圧Vnは上昇し、逆にPMO
Sトランジスタ43から流れ込むドレイン電流Igに対
してNMOSトランジスタ49が引き込むドレイン電流
Ioの方が大きくなると出力電圧Vnは低下する。ま
た、NMOSトランジスタ47のゲートがNMOSトラ
ンジスタ45のソースとNMOSトランジスタ48のド
レインとの接続部位に接続されるとともにNMOSトラ
ンジスタ48のゲートがNMOSトランジスタ44のソ
ースとNMOSトランジスタ47のドレインとの接続部
位に接続されることにより、電圧Voが電圧Vgより大
きくなると電流Igの電流量が大きくなるとともに電流
Ioの電流量は相当に小さくなり、電圧Vgが電圧Vo
より大きくなると電流Ioの電流量が大きくなるととも
に電流Igの電流量は相当に小さくなる。したがって、
この演算増幅器は、上記のような負性コンダクタンス特
性を備えることで、DCオフセット検出回路の出力電圧
Voと入力電圧Vgとの差動電圧を増幅した電圧Vnを
出力する。
【0041】ここで、図4に示される演算増幅器と図5
に示される演算増幅器との差異について説明する。図4
に示されるような演算増幅器においては、通常、オープ
ンループゲインは差動対を構成するNMOSトランジス
タ26,27のトランジスタサイズおよび定電流源を流
れるバイアス電流に基づいて定まる。したがって、DC
オフセットを除去するためにオープンループゲインを大
きくしようとすると、MOSトランジスタのサイズを大
きくする必要並びにバイアス電流を増加させる必要が生
じて、回路規模が大きくなるとともに消費電流が増加す
るという短所があった。
【0042】これに対して、図5に示される演算増幅器
においては、NMOSトランジスタ44およびNMOS
トランジスタ45から成る差動対と、NMOSトランジ
スタ47およびNMOSトランジスタ48から成る負性
コンダクタンス回路とから、高い相互コンダクタンスを
有する増幅回路が構成される。これにより、MOSトラ
ンジスタのサイズを大きくすることなく並びにバイアス
電流を増加させることなく、高利得の演算増幅器を得る
ことが可能となる。
【0043】以上のようにこの実施の形態1によれば、
CMOSインバータ回路に、DCオフセットを削減する
ようにNMOSトランジスタ12のソース電圧を上げる
電圧シフト手段を備えるように構成したので、DCオフ
セットを削減して出力電圧のダイナミックレンジを大き
くとることができ、当該CMOSインバータ回路をアナ
ログ信号処理回路として使用可能とすることができると
いう効果を奏する。
【0044】また、電圧シフト手段がNMOSトランジ
スタ13とDCオフセットを検出して当該NMOSトラ
ンジスタ13のゲートにDCオフセットを削減するよう
に調整された電圧を印加するDCオフセット検出手段と
を有して構成されるようにしたので、検出されたDCオ
フセット量に応じてNMOSトランジスタ12のソース
電圧を適切なレベルまで上げることができて、DCオフ
セットを除去することが可能になるという効果を奏す
る。
【0045】また、DCオフセット検出回路が、PMO
Sトランジスタ11と同一に形成されるPMOSトラン
ジスタ2、NMOSトランジスタ12と同一に形成され
るNMOSトランジスタ3、NMOSトランジスタ13
と同一に形成されるNMOSトランジスタ8、並びにバ
イアス電圧とPMOSトランジスタ2およびNMOSト
ランジスタ3等から成るCMOSの出力電圧との差動電
圧を増幅する演算増幅器9等から構成されるようにした
ので、DCオフセット検出回路を簡単な構成により実現
することができるとともに、当該DCオフセット検出回
路を使用したCMOSインバータ回路の回路規模を小さ
くすることができるという効果を奏する。
【0046】さらに、演算増幅器9が、差動対を構成す
るNMOSトランジスタ44,45と、NMOSトラン
ジスタ44,45にそれぞれ接続されるNMOSトラン
ジスタ47,48と、カレントミラーを構成するPMO
Sトランジスタ42,43と、PMOSトランジスタ4
2,43にそれぞれ接続されるNMOSトランジスタ4
6,49とを有して構成されるとともに、NMOSトラ
ンジスタ46のゲートとNMOSトランジスタ48のゲ
ートとNMOSトランジスタ44のソースとが接続さ
れ、NMOSトランジスタ47のゲートとNMOSトラ
ンジスタ49のゲートとNMOSトランジスタ45のソ
ースとが接続されるようにしたので、NMOSトランジ
スタ44,45から成る差動対とNMOSトランジスタ
47,48から成る負性コンダクタンス回路とから高い
相互コンダクタンスを有する増幅回路が構成されるか
ら、演算増幅器を構成するMOSトランジスタのサイズ
を大きくすることなく並びにバイアス電流を大きくする
ことなく高利得の演算増幅器が得られるとともに、当該
演算増幅器を使用したDCオフセット検出回路およびC
MOSインバータ回路の回路規模を小さくすることがで
きるという効果を奏する。
【0047】実施の形態2.図6は、この発明の実施の
形態2によるCMOSインバータ回路の構成を示す図で
ある。上述したように、単一電源により動作させる際に
は、図3に示されるようなCMOSインバータ回路は、
Vtp≧Vtnである場合並びにMp≦Mnである場合
において、DCオフセットを除去することが可能であ
る。これに対して、図6に示されるこの発明の実施の形
態2によるCMOSインバータ回路はVtp<Vtnで
ある場合並びにMp>Mnである場合において、DCオ
フセットを除去できる点で実施の形態1によるCMOS
インバータ回路と差異を有する。図6において、図3と
同一符号は同一または相当部分を示すのでその説明を省
略する。61はPMOSトランジスタ11のソース電圧
を下げてDCオフセットを除去するためにPMOSトラ
ンジスタ11のソースと電圧源1との間に介装されたP
MOSトランジスタ(第2のPMOSトランジスタ)、
62はPMOSトランジスタ61と同一に形成されPM
OSトランジスタ2のソースと電圧源1との間に介装さ
れたPMOSトランジスタ(第4のPMOSトランジス
タ)、63は反転入力部にPMOSトランジスタ2のゲ
ートおよびNMOSトランジスタ3のゲートが接続さ
れ、非反転入力部にPMOSトランジスタ2のドレイン
およびNMOSトランジスタ3のドレインが接続され、
出力部にPMOSトランジスタ61のゲートおよびPM
OSトランジスタ62のゲートが接続される演算増幅器
(第2の演算増幅器)である。また、PMOSトランジ
スタ61のバックゲートは電圧源1に接続され、PMO
Sトランジスタ62のバックゲートは電圧源1に接続さ
れる。なお、上記のCMOSインバータ回路は同一チッ
プ内に形成されることで同一の製造プロセスを経るもの
であるから、PMOSトランジスタ2とPMOSトラン
ジスタ11、NMOSトランジスタ3とNMOSトラン
ジスタ12、PMOSトランジスタ62とPMOSトラ
ンジスタ61とについては、それぞれドレイン電流係数
や閾値電圧等の素子特性が互いに等しいものとみなすこ
とができる。また、PMOSトランジスタ2、NMOS
トランジスタ3、PMOSトランジスタ62、演算増幅
器63およびバイアス用電圧源10等から成るDCオフ
セット検出回路(第2のDCオフセット検出手段)と、
PMOSトランジスタ61とから、DCオフセットを削
減するように、PMOSトランジスタ11のソース電圧
を下げる第2の電圧シフト手段が構成される。
【0048】次に、図6に示されるCMOSインバータ
回路の動作について説明する。図6に示されるCMOS
インバータ回路の動作は、基本的には図3に示されるC
MOSインバータ回路と同様である。すなわち、PMO
Sトランジスタ2およびNMOSトランジスタ3等から
成るCMOSの出力電圧Voがバイアス電圧Vgより大
きくなると、出力電圧Voとバイアス電圧Vgとの差動
電圧を増幅した電圧がPMOSトランジスタ62のゲー
トに印加される。PMOSトランジスタ62のゲート電
圧が大きくなると当該PMOSトランジスタのドレイン
抵抗が大きくなって出力電圧Voは低下する。したがっ
て、演算増幅器63から出力される電圧Vpは、出力電
圧Voとバイアス電圧Vgとを等しくさせるような電圧
に収斂する。
【0049】PMOSトランジスタ2とPMOSトラン
ジスタ11、NMOSトランジスタ3とNMOSトラン
ジスタ12、およびPMOSトランジスタ62とPMO
Sトランジスタ61とについては、それぞれ同一に形成
されて素子特性が同一であるとみなすことができるの
で、演算増幅器63の出力電圧VpをPMOSトランジ
スタ61のゲートに印加することで、入力電圧Vinに
ついてVin=Vgの際に出力電圧VoutについてV
out=Vgとすることができて、DCオフセットを除
去することが可能となる。すなわち、DCオフセット検
出回路により当該DCオフセット検出回路を備えたCM
OSインバータ回路が生成されたチップについて発現す
るDCオフセット量を検出し、このDCオフセット量を
指標する電圧Vpを電圧シフト用のPMOSトランジス
タ61のゲートに印加することで、PMOSトランジス
タ11およびNMOSトランジスタ12等から成るCM
OSインバータ回路のDCオフセットを除去することが
可能となる。
【0050】次に、図6に示される演算増幅器の構成に
ついて説明する。図7は、演算増幅器の構成の一例を示
す回路図である。図7において、71は電圧源、72は
PMOSトランジスタ、73は電圧源、74,75,7
6,77はPMOSトランジスタ、78,79,80,
81はNMOSトランジスタ、82は接地部、83は反
転入力部、84は非反転入力部、85は出力部である。
【0051】PMOSトランジスタ72,74,75の
ソースは、電圧源71に接続される。PMOSトランジ
スタ72のゲートは、電圧源73の負極側に接続され
る。PMOSトランジスタ74のゲートとPMOSトラ
ンジスタ75のゲートとは、互いに接続されるとともに
PMOSトランジスタ74のドレインに接続される。P
MOSトランジスタ76のソースとPMOSトランジス
タ77のソースとは、互いに接続されるとともにPMO
Sトランジスタ72のドレインに接続される。PMOS
トランジスタ76のゲートは反転入力部83に接続さ
れ、PMOSトランジスタ77のゲートは非反転入力部
84に接続される。PMOSトランジスタ74のドレイ
ンはNMOSトランジスタ78のドレインに接続され、
PMOSトランジスタ76のドレインはNMOSトラン
ジスタ79のドレインに接続され、PMOSトランジス
タ77のドレインはNMOSトランジスタ80のドレイ
ンに接続され、PMOSトランジスタ75のドレインは
NMOSトランジスタ81のドレインに接続される。N
MOSトランジスタ78のゲートとNMOSトランジス
タ79のゲートとは、互いに接続されるとともにNMO
Sトランジスタ79のドレインに接続される。NMOS
トランジスタ80のゲートとNMOSトランジスタ81
のゲートとは、互いに接続されるとともにNMOSトラ
ンジスタ80のドレインに接続される。NMOSトラン
ジスタ78のソース、NMOSトランジスタ79のソー
ス、NMOSトランジスタ80のソースおよびNMOS
トランジスタ81のソースは、接地部82に接続され
る。そして、PMOSトランジスタ75のドレインとN
MOSトランジスタ81のドレインとの接続部位が出力
部85に接続される。なお、PMOSトランジスタ7
2,74,75のバックゲートは電圧源71に接続さ
れ、PMOSトランジスタ76,77のバックゲートは
それぞれソースに接続され、NMOSトランジスタ7
8,79,80,81のバックゲートは接地部82に接
続される。
【0052】上記のような演算増幅器において、PMO
Sトランジスタ74とPMOSトランジスタ75、NM
OSトランジスタ78とNMOSトランジスタ79、N
MOSトランジスタ80とNMOSトランジスタ81と
により、それぞれカレントミラーが構成される。また、
PMOSトランジスタ72と電圧源73とにより、定電
流源が構成される。なお、図7に示される演算増幅器に
ついては、図4に示される演算増幅器と比較するとNM
OSとPMOSとが入れ替わっているのみであり、基本
的な動作は同様であるので、動作に係る説明については
これを省略する。
【0053】次に、図6に示される演算増幅器の変形例
について説明する。図8は、演算増幅器の構成の他の例
を示す図である。図8において、91は電圧源、92は
PMOSトランジスタ(第9のPMOSトランジス
タ)、93はPMOSトランジスタ(第7のPMOSト
ランジスタ)、94はPMOSトランジスタ(第8のP
MOSトランジスタ)、95はPMOSトランジスタ
(第10のPMOSトランジスタ)、96はPMOSト
ランジスタ(第5のPMOSトランジスタ)、97はP
MOSトランジスタ(第6のPMOSトランジスタ)、
98はNMOSトランジスタ(第5のNMOSトランジ
スタ)、99はNMOSトランジスタ(第6のNMOS
トランジスタ)、100は接地部、101は非反転入力
部、102は反転入力部、103は出力部である。
【0054】PMOSトランジスタ92のソース、PM
OSトランジスタ93のソース、PMOSトランジスタ
94のソースおよびPMOSトランジスタ95のソース
は、電圧源91に接続される。PMOSトランジスタ9
2のドレインはNMOSトランジスタ98のドレインに
接続され、PMOSトランジスタ95のドレインはNM
OSトランジスタ99のドレインに接続される。PMO
Sトランジスタ93のドレインはPMOSトランジスタ
96のソースに接続され、PMOSトランジスタ94の
ドレインはPMOSトランジスタ97のソースに接続さ
れる。PMOSトランジスタ93のドレインとPMOS
トランジスタ96のソースとPMOSトランジスタ92
のゲートとPMOSトランジスタ94のゲートとは、互
いに接続される。PMOSトランジスタ94のドレイン
とPMOSトランジスタ97のソースとPMOSトラン
ジスタ93のゲートとPMOSトランジスタ95のゲー
トとは、互いに接続される。PMOSトランジスタ96
のゲートは非反転入力部101に接続され、PMOSト
ランジスタ97のゲートは反転入力部102に接続され
る。PMOSトランジスタ96のドレインとPMOSト
ランジスタ97のドレインとは、互いに接続されるとと
もに接地部100に接続される。NMOSトランジスタ
98のゲートとNMOSトランジスタ99のゲートと
は、互いに接続されるとともにNMOSトランジスタ9
8のドレインに接続される。NMOSトランジスタ98
のソースとNMOSトランジスタ99のソースとは、接
地部100に接続される。そして、PMOSトランジス
タ95のドレインとNMOSトランジスタ99のドレイ
ンとの接続部位が出力部103に接続される。
【0055】上記のような演算増幅器において、PMO
Sトランジスタ96およびPMOSトランジスタ97か
ら成る差動対と、PMOSトランジスタ93およびPM
OSトランジスタ94から成る負性コンダクタンス回路
とから高Gm回路が構成される。また、PMOSトラン
ジスタ92とPMOSトランジスタ94、PMOSトラ
ンジスタ93とPMOSトランジスタ95、NMOSト
ランジスタ98とNMOSトランジスタ99とにより、
それぞれカレントミラーが構成される。なお、図8に示
される演算増幅器については、図5に示される演算増幅
器と比較すると、NMOSとPMOSとが入れ替わって
いるのみであり、基本的な動作は同様であるので、動作
に係る説明についてはこれを省略する。
【0056】ここで、図7に示される演算増幅器と図8
に示される演算増幅器との差異について説明する。図7
に示されるような演算増幅器においては、通常、オープ
ンループゲインは差動対を構成するPMOSトランジス
タ76,77のトランジスタサイズおよび定電流源を流
れるバイアス電流に基づいて定まる。したがって、DC
オフセットを除去するためにオープンループゲインを大
きくしようとすると、MOSトランジスタのサイズを大
きくする必要並びにバイアス電流を増加させる必要が生
じて、回路規模が大きくなるとともに消費電流が増加す
るという短所があった。
【0057】これに対して、図8に示される演算増幅器
においては、PMOSトランジスタ96およびPMOS
トランジスタ97から成る差動対と、PMOSトランジ
スタ93およびPMOSトランジスタ94から成る負性
コンダクタンス回路とから、高い相互コンダクタンスを
有する増幅回路が構成される。これにより、MOSトラ
ンジスタのサイズを大きくすることなく並びにバイアス
電流を増加させることなく、高利得の演算増幅器を得る
ことが可能となる。
【0058】以上のようにこの実施の形態2によれば、
Vtp≧Vtnである場合並びにMp≦Mnである場合
にDCオフセットを削減する機能を有する実施の形態1
によるCMOSインバータ回路と比較して、Vtp<V
tnである場合並びにMp>Mnである場合においてD
Cオフセットの削減等について実施の形態1と同様の効
果を奏することができる。
【0059】実施の形態3.この実施の形態3によるC
MOSインバータ回路は、図3に示されるようにCMO
Sインバータ回路を成すNMOSトランジスタのソース
電圧を上げる第1の電圧シフト手段と、図6に示される
ようにCMOSインバータ回路を成すPMOSトランジ
スタのソース電圧を下げる第2の電圧シフト手段とにつ
いて、共通部分を設けることにより、2つの電圧シフト
手段を簡略な構成によって併合して実現している点で、
実施の形態1および実施の形態2と差異を有している。
図9は、この実施の形態3によるCMOSインバータ回
路の構成を示す回路図である。図9において、図3およ
び図6と同一符号は同一または相当部分を示すのでその
説明を省略する。
【0060】次に、図9に示されるCMOSインバータ
回路の動作について説明する。Vtp≧Vtnの場合並
びにMp≦Mnの場合には、演算増幅器9が機能して演
算増幅器9からNMOSトランジスタ8へ出力される電
圧VnはPMOSトランジスタ2およびNMOSトラン
ジスタ3から成るCMOSの出力電圧Voをバイアス電
圧Vgに等しくさせる電圧に収斂する。また、Vtp<
Vtnの場合並びにMp>Mnの場合には、演算増幅器
63が機能して演算増幅器63からPMOSトランジス
タ62へ出力される電圧VpはPMOSトランジスタ2
およびNMOSトランジスタ3から成るCMOSの出力
電圧Voをバイアス電圧Vgに等しくさせる電圧に収斂
する。
【0061】PMOSトランジスタ62とPMOSトラ
ンジスタ61、PMOSトランジスタ2とPMOSトラ
ンジスタ11、NMOSトランジスタ3とNMOSトラ
ンジスタ12、NMOSトランジスタ8とNMOSトラ
ンジスタ13とについては、それぞれ同一に形成されて
素子特性が同一であるとみなすことができるので、演算
増幅器9の出力電圧VnをNMOSトランジスタ13に
入力すること、並びに演算増幅器63の出力電圧Vpを
PMOSトランジスタ61に入力することで、入力電圧
VinについてVin=Vgの際に出力電圧Voutに
ついてVout=Vgとすることができて、DCオフセ
ットを除去することが可能となる。すなわち、PMOS
トランジスタ2、NMOSトランジスタ3,8、演算増
幅器9およびバイアス設定用電圧源10等を有して構成
される第1のDCオフセット検出手段、あるいはPMO
Sトランジスタ2,62、NMOSトランジスタ3、演
算増幅器63およびバイアス設定用電圧源10等を有し
て構成される第2のDCオフセット検出手段により、図
9に示されたCMOSインバータ回路が生成されたチッ
プについて発現するDCオフセット量を検出し、検出さ
れたDCオフセット量を指標する電圧Vnを電圧シフト
用のNMOSトランジスタ13のゲートに印加するこ
と、あるいは検出されたDCオフセット量を指標する電
圧Vpを電圧シフト用のPMOSトランジスタ61のゲ
ートに印加することで、PMOSトランジスタ11およ
びNMOSトランジスタ12等から成るCMOSインバ
ータ回路のDCオフセットを除去することができる。
【0062】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1および実施の形態2と同様の効果を奏
するとともに、CMOSインバータ回路に対して、DC
オフセットを削減するようにNMOSトランジスタ12
のソース電圧を上げる第1の電圧シフト手段と、DCオ
フセットを削減するようにPMOSトランジスタ11の
ソース電圧を下げる第2の電圧シフト手段とを備えるよ
うに構成したので、閾値電圧VtpとVtnとの間の大
小関係並びにドレイン電流係数MpとMnとの間の大小
関係にかかわりなく、DCオフセットを削減して出力電
圧のダイナミックレンジを大きくとることができ、当該
CMOSインバータ回路をアナログ信号処理回路として
使用可能とすることができるという効果を奏する。
【0063】なお、実施の形態1から実施の形態3によ
り説明されるCMOSインバータ回路は、本願発明を限
定するものではなく、例示することを意図して開示され
ているものである。本願発明の技術的範囲は特許請求の
範囲により定められるものであり、特許請求の範囲に記
載された技術的範囲において種々の設計的変更が可能で
ある。例えば、図3、図6および図9に示されるよう
に、DCオフセット検出回路に接続されるCMOSの数
は1つに限定されるものではなく、DCオフセット検出
回路に対して複数のCMOSを接続するような構成を採
ることもできる。このような構成において、各CMOS
の入力部および出力部を共通に接続することで、駆動能
力の大きなCMOSインバータ回路を得ることができ
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジ
スタ等から成るCMOSインバータ回路において、DC
オフセットを削減するように第1のNMOSトランジス
タのソース電圧を上げる第1の電圧シフト手段、あるい
はDCオフセットを削減するように第1のPMOSトラ
ンジスタのソース電圧を下げる第2の電圧シフト手段を
備えるように構成したので、DCオフセットを削減して
出力電圧のダイナミックレンジを大きくとることがで
き、CMOSインバータ回路をアナログ信号処理回路と
して使用可能とすることができるという効果を奏する。
【0065】この発明によれば、上記第1の電圧シフト
手段と上記第2の電圧シフト手段とを備えるように構成
したので、PMOSトランジスタとNMOSトランジス
タとの間の閾値電圧の大小関係並びにドレイン電流係数
の大小関係にかかわりなく、DCオフセットを削減して
出力電圧のダイナミックレンジを大きくとることがで
き、CMOSインバータ回路をアナログ信号処理回路と
して使用可能とすることができるという効果を奏する。
【0066】この発明によれば、電圧シフト手段が、第
1のNMOSトランジスタと接地部との間、あるいは第
1のPMOSトランジスタと電圧源との間に介装される
第2のMOSトランジスタと、当該第2のMOSトラン
ジスタのゲートにDCオフセットを削減するように調整
された電圧を印加するDCオフセット検出手段とを有し
て構成されるので、検出されたDCオフセット量に応じ
て第1のNMOSトランジスタのソース電圧を適切なレ
ベルまで上げるか、あるいは検出されたDCオフセット
量に応じて第1のPMOSトランジスタのソース電圧を
適切なレベルまで下げることができて、DCオフセット
をおおよそ除去することができるから、CMOSインバ
ータ回路についてアナログ信号処理回路としての性能を
向上することができるという効果を奏する。
【0067】この発明によれば、DCオフセット検出回
路が、第1のPMOSトランジスタと同一に形成される
第3のPMOSトランジスタと、第1のNMOSトラン
ジスタと同一に形成される第3のNMOSトランジスタ
と、バイアス用電圧源と、第3のNMOSトランジスタ
と接地部との間あるいは第3のPMOSトランジスタと
電圧源との間に介装され第2のMOSトランジスタと同
一に形成される第4のMOSトランジスタと、第3のP
MOSトランジスタおよび第3のNMOSトランジスタ
から成るCMOSの入力部に反転入力部が接続されると
ともに当該CMOSの出力部に非反転入力部が接続され
て出力電圧を第2のMOSトランジスタのゲートおよび
第4のMOSトランジスタのゲートに印加する演算増幅
器とを有して構成されるようにしたので、DCオフセッ
ト検出回路を簡単な構成により実現することができると
ともに、当該DCオフセット検出回路を使用したアナロ
グ信号処理回路等の回路規模を小さくすることができる
という効果を奏する。
【0068】この発明によれば、演算増幅器が、差動対
を構成するように互いにドレインが接続されてゲートに
非反転入力部が接続される第5のNMOSトランジスタ
およびゲートに反転入力部が接続される第6のNMOS
トランジスタと、カレントミラーを構成するように互い
にゲートが接続される第5のPMOSトランジスタおよ
び第6のPMOSトランジスタと、第5のNMOSトラ
ンジスタのソースにドレインが接続される第7のNMO
Sトランジスタと、第6のNMOSトランジスタのソー
スにドレインが接続される第8のNMOSトランジスタ
と、第5のPMOSトランジスタのドレインにドレイン
が接続される第9のNMOSトランジスタと、第6のP
MOSトランジスタのドレインにドレインが接続される
第10のNMOSトランジスタとを有して構成され、第
7のNMOSトランジスタのゲートと第10のNMOS
トランジスタのゲートと第6のNMOSトランジスタの
ソースとが接続され、第8のNMOSトランジスタのゲ
ートと第9のNMOSトランジスタのゲートと第5のN
MOSトランジスタのソースとが接続されるようにした
ので、第5のNMOSトランジスタおよび第6のNMO
Sトランジスタから成る差動対と第7のNMOSトラン
ジスタおよび第8のNMOSトランジスタから成る負性
コンダクタンス回路とから高い相互コンダクタンスを有
する増幅回路が構成されるから、MOSトランジスタの
サイズを大きくすることなく並びにバイアス電流を大き
くすることなく高利得の演算増幅器が得られるととも
に、当該演算増幅器を使用したアナログ信号処理回路等
の回路規模を小さくすることができるという効果を奏す
る。
【0069】この発明によれば、演算増幅器が、差動対
を構成するように互いにドレインが接続されてゲートに
非反転入力部が接続される第5のPMOSトランジスタ
およびゲートに反転入力部が接続される第6のPMOS
トランジスタと、カレントミラーを構成するように互い
にゲートが接続される第5のNMOSトランジスタおよ
び第6のNMOSトランジスタと、第5のPMOSトラ
ンジスタのソースにドレインが接続される第7のPMO
Sトランジスタと、第6のPMOSトランジスタのソー
スにドレインが接続される第8のPMOSトランジスタ
と、第5のNMOSトランジスタのドレインにドレイン
が接続される第9のPMOSトランジスタと、第6のN
MOSトランジスタのドレインにドレインが接続される
第10のPMOSトランジスタとを有して構成され、第
7のPMOSトランジスタのゲートと第10のPMOS
トランジスタのゲートと第6のPMOSトランジスタの
ソースとが接続され、第8のPMOSトランジスタのゲ
ートと第9のPMOSトランジスタのゲートと第5のP
MOSトランジスタのソースとが接続されるようにした
ので、第5のPMOSトランジスタおよび第6のPMO
Sトランジスタから成る差動対と第7のPMOSトラン
ジスタおよび第8のPMOSトランジスタから成る負性
コンダクタンス回路とから高い相互コンダクタンスを有
する増幅回路が構成されるから、MOSトランジスタの
サイズを大きくすることなく並びにバイアス電流を大き
くすることなく高利得の演算増幅器が得られるととも
に、当該演算増幅器を使用したアナログ信号処理回路等
の回路規模を小さくすることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明のオフセット検出回路に係る動作原
理を示すための回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるCMOSイン
バータ回路に含まれるDCオフセット検出回路を示す回
路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるCMOSイン
バータ回路の構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるCMOSイン
バータ回路に係る演算増幅器の構成の一例を示す回路図
である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるCMOSイン
バータ回路に係る演算増幅器の構成の他の例を示す回路
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるCMOSイン
バータ回路の構成を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるCMOSイン
バータ回路に係る演算増幅器の構成の一例を示す回路図
である。
【図8】 この発明の実施の形態2によるCMOSイン
バータ回路に係る演算増幅器の構成の他の例を示す回路
図である。
【図9】 この発明の実施の形態3によるCMOSイン
バータ回路の構成を示す回路図である。
【図10】 アナログ信号処理回路としてのCMOSイ
ンバータ回路の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】 1 電圧源、2 PMOSトランジスタ(第3のPMO
Sトランジスタ)、3NMOSトランジスタ(第3のN
MOSトランジスタ)、4 接地部、5 電圧シフト用
電圧源、6 入力部、7 出力部、8 NMOSトラン
ジスタ(第4のNMOSトランジスタ)、9 演算増幅
器(第1の演算増幅器)、10 バイアス用電圧源、1
1 PMOSトランジスタ(第1のPMOSトランジス
タ)、12 NMOSトランジスタ(第1のNMOSト
ランジスタ)、13 NMOSトランジスタ(第2のN
MOSトランジスタ)、14 入力端子、15 出力端
子、21 電圧源、22,23,24,25 PMOS
トランジスタ、26,27,28,29,30 NMO
Sトランジスタ、31 電圧源、32 接地部、33
反転入力部、34 非反転入力部、35 出力部、41
電圧源、42 PMOSトランジスタ(第5のPMO
Sトランジスタ)、43 PMOSトランジスタ(第6
のPMOSトランジスタ)、44 NMOSトランジス
タ(第5のNMOSトランジスタ)、45 NMOSト
ランジスタ(第6のNMOSトランジスタ)、46 N
MOSトランジスタ(第9のNMOSトランジスタ)、
47NMOSトランジスタ(第7のNMOSトランジス
タ)、48 NMOSトランジスタ(第8のNMOSト
ランジスタ)、49 NMOSトランジスタ(第10の
NMOSトランジスタ)、50 接地部、51 非反転
入力部、52 反転入力部、53 出力部、61 PM
OSトランジスタ(第2のPMOSトランジスタ)、6
2 PMOSトランジスタ(第4のPMOSトランジス
タ)、63 演算増幅器(第2の演算増幅器)、71
電圧源、72 PMOSトランジスタ、73 電圧源、
74,75,76,77 PMOSトランジスタ、7
8,79,80,81 NMOSトランジスタ、82
接地部、83 反転入力部、84非反転入力部、85
出力部、91 電圧源、92 PMOSトランジスタ
(第9のPMOSトランジスタ)、93 PMOSトラ
ンジスタ(第7のPMOSトランジスタ)、94 PM
OSトランジスタ(第8のPMOSトランジスタ)、9
5 PMOSトランジスタ(第10のPMOSトランジ
スタ)、96 PMOSトランジスタ(第5のPMOS
トランジスタ)、97 PMOSトランジスタ(第6の
PMOSトランジスタ)、98 NMOSトランジスタ
(第5のNMOSトランジスタ)、99 NMOSトラ
ンジスタ(第6のNMOSトランジスタ)、100 接
地部、101 非反転入力部、102 反転入力部、1
03 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J056 AA03 BB38 CC00 CC02 CC03 CC10 DD13 DD28 DD29 5J091 AA01 AA46 CA13 CA32 CA92 FA10 HA10 HA17 HA25 KA01 KA09 KA12 KA18 MA21 5J500 AA01 AA46 AC13 AC32 AC92 AF10 AH10 AH17 AH25 AK01 AK09 AK12 AK18 AM21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧源に直接的または間接的にソースが
    接続される第1のPMOSトランジスタと、接地部に直
    接的または間接的にソースが接続される第1のNMOS
    トランジスタと、前記第1のPMOSトランジスタのゲ
    ートおよび前記第1のNMOSトランジスタのゲートに
    接続される入力端子と、前記第1のPMOSトランジス
    タのドレインと前記第1のNMOSトランジスタのドレ
    インとの接続部位に接続される出力端子とを有して構成
    されるCMOSインバータ回路において、 DCオフセットを削減するように前記第1のNMOSト
    ランジスタのソース電圧を上げる第1の電圧シフト手段
    と、DCオフセットを削減するように前記第1のPMO
    Sトランジスタのソース電圧を下げる第2の電圧シフト
    手段との両方あるいはいずれか一方を備えることを特徴
    とするCMOSインバータ回路。
  2. 【請求項2】 第1の電圧シフト手段が、第1のNMO
    Sトランジスタのソースと接地部との間に介装される第
    2のNMOSトランジスタと、DCオフセットを検出し
    て該第2のNMOSトランジスタのゲートに対してDC
    オフセットを削減するように調整された電圧を印加する
    第1のDCオフセット検出手段とを有して構成され、 第2の電圧シフト手段が、第1のPMOSトランジスタ
    のソースと電圧源との間に介装される第2のPMOSト
    ランジスタと、DCオフセットを検出して該第2のPM
    OSトランジスタのゲートに対してDCオフセットを削
    減するように調整された電圧を印加する第2のオフセッ
    ト検出手段とを有して構成されることを特徴とする請求
    項1記載のCMOSインバータ回路。
  3. 【請求項3】 第1のDCオフセット検出手段が、電圧
    源に直接的または間接的に接続され第1のPMOSトラ
    ンジスタと同一に形成される第3のPMOSトランジス
    タと、接地部に直接的または間接的に接続され第1のN
    MOSトランジスタと同一に形成される第3のNMOS
    トランジスタと、前記第3のPMOSトランジスタのゲ
    ートおよび前記第3のNMOSトランジスタのゲートに
    直流バイアス電圧を与えるバイアス用電圧源と、前記第
    3のNMOSトランジスタのソースにドレインが接続さ
    れるとともに接地部にソースが接続され第2のNMOS
    トランジスタと同一に形成される第4のNMOSトラン
    ジスタと、非反転入力部が前記第3のPMOSトランジ
    スタのドレインと前記第3のNMOSトランジスタのド
    レインとの接続部位に接続され、反転入力部が前記第3
    のPMOSトランジスタのゲートと前記第3のNMOS
    トランジスタのゲートとの接続部位に接続され、出力部
    が前記第2のNMOSトランジスタのゲートおよび前記
    第4のNMOSトランジスタのゲートに接続される第1
    の演算増幅器とを有して構成され、 第2のDCオフセット検出手段が、前記第3のPMOS
    トランジスタと、前記第3のNMOSトランジスタと、
    前記バイアス用電圧源と、前記第3のPMOSトランジ
    スタのソースにドレインが接続されるとともに電圧源に
    ソースが接続され第2のPMOSトランジスタと同一に
    形成される第4のPMOSトランジスタと、非反転入力
    部が前記第3のPMOSトランジスタのドレインと前記
    第3のNMOSトランジスタのドレインとの接続部位に
    接続され、反転入力部が前記第3のPMOSトランジス
    タのゲートと前記第3のNMOSトランジスタのゲート
    との接続部位に接続され、出力部が前記第2のPMOS
    トランジスタのゲートおよび前記第4のPMOSトラン
    ジスタのゲートに接続される第2の演算増幅器とを有し
    て構成されることを特徴とする請求項2記載のCMOS
    インバータ回路。
  4. 【請求項4】 第1の演算増幅器が、差動対を構成する
    ように互いにドレインが接続されてゲートに非反転入力
    部が接続される第5のNMOSトランジスタおよびゲー
    トに反転入力部が接続される第6のNMOSトランジス
    タと、カレントミラーを構成するように互いにゲートが
    接続される第5のPMOSトランジスタおよび第6のP
    MOSトランジスタと、前記第5のNMOSトランジス
    タのソースにドレインが接続される第7のNMOSトラ
    ンジスタと、前記第6のNMOSトランジスタのソース
    にドレインが接続される第8のNMOSトランジスタ
    と、前記第5のPMOSトランジスタのドレインにドレ
    インが接続される第9のNMOSトランジスタと、前記
    第6のPMOSトランジスタのドレインにドレインが接
    続される第10のNMOSトランジスタとを有して構成
    され、 前記第7のNMOSトランジスタのゲートと前記第10
    のNMOSトランジスタのゲートと前記第6のNMOS
    トランジスタのソースとが接続され、前記第8のNMO
    Sトランジスタのゲートと前記第9のNMOSトランジ
    スタのゲートと前記第5のNMOSトランジスタのソー
    スとが接続され、前記第5のPMOSトランジスタのド
    レインと前記第9のNMOSトランジスタのドレインと
    の接続部位あるいは前記第6のPMOSトランジスタの
    ドレインと前記第10のNMOSトランジスタのドレイ
    ンとの接続部位のいずれかが出力部に接続されることを
    特徴とする請求項3記載のCMOSインバータ回路。
  5. 【請求項5】 第2の演算増幅器が、差動対を構成する
    ように互いにドレインが接続されてゲートに非反転入力
    部が接続される第5のPMOSトランジスタおよびゲー
    トに反転入力部が接続される第6のPMOSトランジス
    タと、カレントミラーを構成するように互いにゲートが
    接続される第5のNMOSトランジスタおよび第6のN
    MOSトランジスタと、前記第5のPMOSトランジス
    タのソースにドレインが接続される第7のPMOSトラ
    ンジスタと、前記第6のPMOSトランジスタのソース
    にドレインが接続される第8のPMOSトランジスタ
    と、前記第5のNMOSトランジスタのドレインにドレ
    インが接続される第9のPMOSトランジスタと、前記
    第6のNMOSトランジスタのドレインにドレインが接
    続される第10のPMOSトランジスタとを有して構成
    され、 前記第7のPMOSトランジスタのゲートと前記第10
    のPMOSトランジスタのゲートと前記第6のPMOS
    トランジスタのソースとが接続され、前記第8のPMO
    Sトランジスタのゲートと前記第9のPMOSトランジ
    スタのゲートと前記第5のPMOSトランジスタのソー
    スとが接続され、前記第5のNMOSトランジスタのド
    レインと前記第9のPMOSトランジスタのドレインと
    の接続部位あるいは前記第6のNMOSトランジスタの
    ドレインと前記第10のPMOSトランジスタのドレイ
    ンとの接続部位のいずれかが出力部に接続されることを
    特徴とする請求項3記載のCMOSインバータ回路。
  6. 【請求項6】 電圧源に接続される第3のPMOSトラ
    ンジスタと、該第3のPMOSトランジスタのドレイン
    にドレインが接続される第3のNMOSトランジスタ
    と、前記第3のPMOSトランジスタのゲートおよび前
    記第3のNMOSトランジスタのゲートに直流バイアス
    電圧を与えるバイアス用電圧源と、前記第3のNMOS
    トランジスタのソースにドレインが接続されるとともに
    接地部にソースが接続される第4のNMOSトランジス
    タと、非反転入力部が前記第3のPMOSトランジスタ
    のドレインと前記第3のNMOSトランジスタのドレイ
    ンとの接続部位に接続され、反転入力部が前記第3のP
    MOSトランジスタのゲートと前記第3のNMOSトラ
    ンジスタのゲートとの接続部位に接続され、出力部が前
    記第4のNMOSトランジスタのゲートに接続される演
    算増幅器とを有して構成されることを特徴とするDCオ
    フセット検出回路。
  7. 【請求項7】 接地部に接続される第3のNMOSトラ
    ンジスタと、該第3のNMOSトランジスタのドレイン
    にドレインが接続される第3のPMOSトランジスタ
    と、前記第3のPMOSトランジスタのゲートおよび前
    記第3のNMOSトランジスタのゲートに直流バイアス
    電圧を与えるバイアス用電圧源と、前記第3のPMOS
    トランジスタのソースにドレインが接続されるとともに
    電圧源にソースが接続される第4のPMOSトランジス
    タと、非反転入力部が前記第3のPMOSトランジスタ
    のドレインと前記第3のNMOSトランジスタのドレイ
    ンとの接続部位に接続され、反転入力部が前記第3のP
    MOSトランジスタのゲートと前記第3のNMOSトラ
    ンジスタのゲートとの接続部位に接続され、出力部が前
    記第4のPMOSトランジスタのゲートに接続される演
    算増幅器とを有して構成されることを特徴とするDCオ
    フセット検出回路。
  8. 【請求項8】 差動対を構成するように互いにドレイン
    が接続されてゲートに非反転入力部が接続される第5の
    NMOSトランジスタおよびゲートに反転入力部が接続
    される第6のNMOSトランジスタと、カレントミラー
    を構成するように互いにゲートが接続される第5のPM
    OSトランジスタおよび第6のPMOSトランジスタ
    と、前記第5のNMOSトランジスタのソースにドレイ
    ンが接続される第7のNMOSトランジスタと、前記第
    6のNMOSトランジスタのソースにドレインが接続さ
    れる第8のNMOSトランジスタと、前記第5のPMO
    Sトランジスタのドレインにドレインが接続される第9
    のNMOSトランジスタと、前記第6のPMOSトラン
    ジスタのドレインにドレインが接続される第10のNM
    OSトランジスタとを有して構成され、前記第7のNM
    OSトランジスタのゲートと前記第10のNMOSトラ
    ンジスタのゲートと前記第6のNMOSトランジスタの
    ソースとが接続され、前記第8のNMOSトランジスタ
    のゲートと前記第9のNMOSトランジスタのゲートと
    前記第5のNMOSトランジスタのソースとが接続さ
    れ、前記第5のPMOSトランジスタのドレインと前記
    第9のNMOSトランジスタのドレインとの接続部位あ
    るいは前記第6のPMOSトランジスタのドレインと前
    記第10のNMOSトランジスタのドレインとの接続部
    位のいずれかが出力部に接続されることを特徴とする演
    算増幅器。
  9. 【請求項9】 差動対を構成するように互いにドレイン
    が接続されてゲートに非反転入力部が接続される第5の
    PMOSトランジスタおよびゲートに反転入力部が接続
    される第6のPMOSトランジスタと、カレントミラー
    を構成するように互いにゲートが接続される第5のNM
    OSトランジスタおよび第6のNMOSトランジスタ
    と、前記第5のPMOSトランジスタのソースにドレイ
    ンが接続される第7のPMOSトランジスタと、前記第
    6のPMOSトランジスタのソースにドレインが接続さ
    れる第8のPMOSトランジスタと、前記第5のNMO
    Sトランジスタのドレインにドレインが接続される第9
    のPMOSトランジスタと、前記第6のNMOSトラン
    ジスタのドレインにドレインが接続される第10のPM
    OSトランジスタとを有して構成され、 前記第7のPMOSトランジスタのゲートと前記第10
    のPMOSトランジスタのゲートと前記第6のPMOS
    トランジスタのソースとが接続され、前記第8のPMO
    Sトランジスタのゲートと前記第9のPMOSトランジ
    スタのゲートと前記第5のPMOSトランジスタのソー
    スとが接続され、前記第5のNMOSトランジスタのド
    レインと前記第9のPMOSトランジスタのドレインと
    の接続部位あるいは前記第6のNMOSトランジスタの
    ドレインと前記第10のPMOSトランジスタのドレイ
    ンとの接続部位のいずれかが出力部に接続されることを
    特徴とする演算増幅器。
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JP2009231864A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Citizen Holdings Co Ltd 可変ゲインアンプ

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