JP2003121671A - 光分岐器 - Google Patents

光分岐器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバと容易に光結合させることができ
る構造を有し、かつ低コストで容易に作製することがで
きるMMI型光分岐器を提供する。 【解決手段】 本光分岐器は、入射側光ファイバ61
と、第1および第2の出射側光ファイバ62および63
とに接続しており、光を閉じ込めるためのクラッド材か
ら成る第1および第2のカバー69および70と、光フ
ァイバの位置決めを行う第1および第2のガイド71お
よび72と、入射光を分岐して出射する分岐部73とを
備える。また、分岐部73は、クラッド材よりも高い屈
折率を有するコア材から成ってマルチモード干渉により
光を分岐するスラブ66と、コア材から成ってスラブ6
6からの光を第1および第2の出射側光ファイバ62お
よび63へ出射する第1および第2の導波路コア67お
よび68と、クラッド材から成る基板74とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に使用され
る光分岐器に関し、より特定的には、マルチモード干渉
(Multi−Mode Interference:
以下、MMIと略称する)を利用したMMI型光分岐器
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光分岐器の性能はますます向上
し、特に、MMI型Y分岐光導波路は、過剰損失のより
少ない数多くの形態が開発されている。このMMI型Y
分岐光導波路の原理について簡単に説明する。MMI型
Y分岐光導波路は、マルチモード導波路部を有してお
り、基本モード光がマルチモード導波路部に入射する
と、マルチモード導波路部において基本モード光と高次
モード光が発生する。この両モード光の位相差に基づく
干渉の結果、伝播する光の波形が変形する。そして、両
モード光の位相がちょうどπだけ異なる箇所で、伝播す
る光は2つのピークをもつ強度分布を有するになる。こ
の部分に対して2つの出力導波路を配置すれば、分岐比
1:1の対称なY分岐を実現することができる。
【0003】また、特開2000−121857号公報
には、マルチモード干渉で現れる光強度分布の2つのピ
ークについて、それらの高さに差を生じさせて、分岐比
が非対称となるようなMMI型Y分岐光導波路が開示さ
れている。
【0004】このようにMMI型光分岐器は、光強度分
布がピークに達する位置にあわせて出力導波路を設け、
過剰損失を低減している。したがって、その形状や大き
さは精密に規定されることになる。典型的には、光分岐
器の分岐幅は20〜30μm程度である。また、その結
果として、典型的には250μm程度の直径を有する光
ファイバと光結合させるために、別個に結合用素子を用
意したり、出力導波路を光ファイバの大きさに合わせて
加工したりする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のよう
に、別個に素子を用意したり、出力導波路に特別な加工
を施すことには、さらにコストがかかることになる。ま
た、光ファイバとの光軸合わせを容易に行えるように特
別な構成としない限り、従来のMMI型光分岐器では、
光ファイバと容易に光結合させる構成とすることが困難
である。さらに、従来のMMI型光分岐器のように、そ
の形状や大きさが精密に規定された導波路を作製するこ
とは必ずしも容易ではない。
【0006】そこで、本発明の目的は、光ファイバと容
易に光結合させることができる構造を有し、かつ低コス
トで容易に作製することができるMMI型光分岐器を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、光結合する外部の入力側光伝送部材からの入射
光を分岐して、光結合する外部の互いに平行な複数の出
力側光伝送部材へそれぞれ出射する光分岐器であって、
入射光に対して垂直な前面が入力側光伝送部材と接し、
前面と平行な後面が複数の出力側光伝送部材と接して、
入射光を分岐し、出射する分岐部と、入射光に対して平
行な分岐部の面のうちの対応する所定の一面に接するよ
うに設けられており、分岐部に光を閉じ込めることがで
きるように、所定の屈折率を有するクラッド材料から成
る複数のカバー部とを備える。
【0008】上記のように、第1の発明によれば、光フ
ァイバなどの入力側および出力側光伝送部材と容易に光
結合させることができる構造を有し、かつ低コストで容
易に作製することができる光分岐器を提供することがで
きる。
【0009】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、相対する複数のカバー部は、入射光に対して
平行な分岐部の面のうちの対応する所定の一面に接する
面が、入力側光伝送部材とも接することを特徴とする。
【0010】上記のように、第2の発明によれば、相対
する複数のカバー部によって、入力側光伝送部材を挟み
込むように位置決めすることができるので、容易に光結
合させることができる。
【0011】第3の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、入射光に対して平行な分岐部の面のうちの対
応する所定の一面に接するように設けられており、当該
一面に接する面が入力側光伝送部材とも接する複数のガ
イド部をさらに備える。
【0012】上記のように、第3の発明によれば、ガイ
ド部によって、入力側光伝送部材を挟み込むように位置
決めすることができるので、容易に光結合させることが
できる。
【0013】第4の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、分岐部は、少なくとも前面と、カバー部に接
する面とに露出面を有しており、その内部に光を伝播し
て、マルチモード干渉を利用することにより入射光を分
岐するスラブ部と、スラブ部に光を閉じ込めることがで
きるように、スラブ部よりも高い屈折率を有する材料か
ら成る基板とを含む。
【0014】上記のように、第4の発明によれば、低コ
ストで容易に作製することができるMMI型光分岐器を
提供することができる。
【0015】第5の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、スラブ部は、平板状であって、入力側光伝送
部材および複数の出力側光伝送部材の光軸とそれぞれ平
行であり、分岐部における後面にも露出部を有している
ことを特徴とする。
【0016】上記のように、第5の発明によれば、例え
ば、中央のスラブを左右方向から基板によって挟み込む
ようにして分岐部を作製するなどの簡易な方法をとるこ
とができるので、光分岐器を容易に作製することができ
る。
【0017】第6の発明は、第5の発明に従属する発明
であって、スラブ部のスラブ長は、入力側光伝送部材の
光軸と複数の出力側光伝送部材の光軸との距離と、スラ
ブ部の屈折率と、基板の屈折率と、複数のカバー部の屈
折率とに基づいて、最適な値が選ばれることを特徴とす
る。
【0018】上記のように、第6の発明によれば、上記
の距離や屈折率などをパラメータとする所定の関数によ
って、最適なスラブ長を容易に決定することができる。
【0019】第7の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、スラブ部は、平板状であって互いに垂直に交
差し、入力側光伝送部材および複数の出力側光伝送部材
の光軸とそれぞれ平行であって、分岐部における後面に
も露出部を有する第1および第2のスラブ部を含む。
【0020】上記のように、第7の発明によれば、例え
ば、第1および第2のスラブを上下左右方向から基板に
よって挟み込むようにして分岐部を作製するなどの簡易
な方法をとることができるので、光分岐器を容易に作製
することができる。
【0021】第8の発明は、第7の発明に従属する発明
であって、第1および第2のスラブ部のスラブ長は、入
力側光伝送部材の光軸と対応する複数の出力側光伝送部
材の光軸との距離と、第1および第2のスラブ部の屈折
率と、基板の屈折率と、複数のカバー部の屈折率とに基
づいて、最適な値が選ばれることを特徴とする。
【0022】上記のように、第8の発明によれば、上記
の距離や屈折率などをパラメータとする所定の関数によ
って、最適なスラブ長を容易に決定することができる。
【0023】第9の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、分岐部は、一端がスラブ部と接合され、他端
が一意に対応する出力側光伝送部材と接して、その内部
に光を伝播する複数の導波路コアをさらに含み、複数の
導波路コアの光軸は、入力側光伝送部材からの入射光の
光軸に平行であってかつ所定の距離だけ離れていること
を特徴とする。
【0024】上記のように、第9の発明によれば、複数
の導波路コアによって出力側光伝送部材と容易に光結合
させることができる構造を有し、かつ低コストで容易に
作製することができる光分岐器を提供することができ
る。
【0025】第10の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、スラブ部は、平板状であって、入力側光伝
送部材および複数の出力側光伝送部材の光軸とそれぞれ
平行であり、複数の導波路コアは、カバー部に接する面
に露出面を有し、スラブ部の平板面両面とそれぞれ面一
である2つの面を有する第1および第2の導波路コアを
含む。
【0026】上記のように、第10の発明によれば、例
えば、エッチングや金型成形などの手法を用いて、入射
光を2分岐する光分岐器を容易に作製することができ
る。
【0027】第11の発明は、第10の発明に従属する
発明であって、スラブ部のスラブ長は、入力側光伝送部
材の光軸と複数の出力側光伝送部材の光軸との距離と、
スラブ部の屈折率と、基板の屈折率と、複数のカバー部
の屈折率とに基づいて、最適な値が選ばれることを特徴
とする。
【0028】上記のように、第11の発明によれば、上
記の距離や屈折率などをパラメータとする所定の関数に
よって、最適なスラブ長を容易に決定することができ
る。
【0029】第12の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、スラブ部は、平板状であって互いに垂直に
交差して、入力側光伝送部材および複数の出力側光伝送
部材の光軸とそれぞれ平行な第1および第2のスラブ部
を含み、複数の導波路コアは、対応するカバー部に接す
る面に露出面を有して、第1のスラブ部の平板面両面と
それぞれ面一である2つの面を有する第1および第2の
導波路コアと、対応するカバー部に接する面に露出面を
有して、第2のスラブ部の平板面両面とそれぞれ面一で
ある2つの面を有する第3および第4の導波路コアとを
含む。
【0030】上記のように、第12の発明によれば、エ
ッチングや金型成形などの手法を用いて、入射光を4分
岐する光分岐器を容易に作製することができる。
【0031】第13の発明は、第7の発明に従属する発
明であって、第1および第2のスラブ部のスラブ長は、
入力側光伝送部材の光軸と対応する複数の出力側光伝送
部材の光軸との距離と、第1および第2のスラブ部の屈
折率と、基板の屈折率と、複数のカバー部の屈折率とに
基づいて、最適な値が選ばれることを特徴とする。
【0032】上記のように、第13の発明によれば、上
記の距離や屈折率などをパラメータとする所定の関数に
よって、最適なスラブ長を容易に決定することができ
る。
【0033】第14の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、所定の使用環境温度の範囲内における第1
および第2の導波路の屈折率および基板の屈折率は、対
応する出力側光伝送部材との光結合ロスを許容すること
ができる最低屈折率差以上の屈折率差を生じるように選
ばれることを特徴とする。
【0034】上記のように、第14の発明によれば、光
閉じ込め条件を満たす屈折率差以上になるようにコア材
料とクラッド材料の温度特性を考慮して選択することに
より、使用温度範囲において常に光を閉じ込めることが
できる。
【0035】第15の発明は、第14の発明に従属する
発明であって、屈折率差は、第1および第2の導波路の
中心軸に対する垂直断面における第1および第2の導波
路の高さおよび幅に関連して選ばれることを特徴とす
る。
【0036】上記のように、第15の発明によれば、さ
らにコア断面の高さと幅とを考慮することにより、使用
温度範囲において常に光を閉じ込めることができる。
【0037】第16の発明は、第14の発明に従属する
発明であって、屈折率差は、第1および第2の導波路の
中心軸に対する垂直断面における第1および第2の導波
路の高さおよび幅の平均値に関連して選ばれることを特
徴とする。
【0038】上記のように、第16の発明によれば、さ
らにコア断面の高さと幅との平均値を考慮することによ
り、使用温度範囲において常に光を閉じ込めることがで
きる。
【0039】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る光分岐器の構造を示した模式
図である。図1に示すように、本光分岐器は、入射側光
ファイバ61と、第1および第2の出射側光ファイバ6
2および63とに接続しており、第1および第2のカバ
ー69および70と、第1および第2のガイド71およ
び72と、分岐部73とを備える。また、分岐部73
は、スラブ66と、第1および第2の導波路コア67お
よび68と、基板74とを含む。
【0040】なお、以下の全ての実施形態に係る説明に
おいて、本光分岐器の上下方向は、図の上下方向に対応
し、その前方向は、図の左方向に対応し、その後方向
は、図の右方向に対応し、その左方向は、図の手前方向
に対応し、その右方向は、図の奥方向に対応するものと
する。
【0041】まず、入射側光ファイバ61は、スラブ6
6の前面の所定部分に対して前方から光を入射するよう
に、本光分岐器に接続される。第1および第2の出射側
光ファイバ62および63は、相互に平行に配置されて
おり、対応する第1および第2の導波路コア67および
68の後面から射出した光を後方へ伝播するように、本
光分岐器に接続される。このように、第1および第2の
導波路コア67および68を設けることによって、光軸
の位置決めを容易に行うことができる。なお、光ファイ
バと本光分岐器の対応部分との光軸を容易に合わせるた
めの構造については後述する。
【0042】次に、本光分岐器の分岐部73において、
スラブ66は、基板74の左右方向中央部付近に形成さ
れた左右方向に薄く、前後方向に所定の長さ(以下、ス
ラブ長と称する)を有する板状の光導波路であり、前と
上下とに露出面を有する。また、第1の導波路コア67
は、スラブ66と一体として基板74の上部に形成され
た前後方向に長い棒状の光導波路であり、後ろと上とに
露出面を有する。同様に、第2の導波路コア68は、基
板74の下部に形成された長い棒状の光導波路であり、
後ろと下とに露出面を有する。また、スラブ66および
第1の導波路コア67の左右側面および上面は面一であ
り、スラブ66および第2の導波路コア68の左右側面
および下面は面一である。さらに、スラブ66と、第1
および第2の導波路コア67および68の光軸は同一平
面上に含まれ、かつ、第1および第2の導波路コア67
および68の光軸は、スラブ66の光軸に対して、平行
であって対称な位置にある。
【0043】このような分岐部73は、例えば、以下の
ような製法を用いて容易に作製することができる。ま
ず、基板74は、左右方向の中央において2つに分割さ
れる第1および第2の基板から構成されているものとす
る。これら第1および第2の基板の向かい合う面には、
エッチングや金型成形などの手法を用いて溝を形成す
る。そして、これらの溝に対して所定の屈折率を有する
材料を流し込んで貼り合わせば、スラブ66と、第1お
よび第2の導波路コア67および68とを容易に作製す
ることができる。また、基板74が、上下方向の中央に
おいて2つに分割される第1および第2の基板で構成さ
れていても、これらの基板の溝を上下対称な形に形成す
れば、同様な方法により容易に作製することができる。
さらに、基板74の前面から後ろ方向へ金型を押し込む
ことによっても、同様に作製することができる。なお、
基板74を構成する材料の屈折率は、スラブ66と第1
および第2の導波路コア67および68とを構成する材
料(以下、コア材料と称する)の屈折率よりも小さいも
のとする。
【0044】次に、本光分岐器において、第1のカバー
69は、外挿された入射側光ファイバ61の上部と接
し、かつスラブ66および第1の導波路コア67が露出
する基板74の上面と接する。また、第2のカバー70
は、外挿された入射側光ファイバ61の下部と接し、か
つスラブ66および第2の導波路コア68が露出する基
板74の下面と接する。なお、第1および第2のカバー
69および70が、入射側光ファイバ61を上下方向を
挟むように接しているのは、光軸合わせのためである。
詳しくは後述する。
【0045】また、これら第1および第2のカバー69
および70を構成する材料は、コア材料の屈折率よりも
小さい。したがって、これらはクラッドとして機能す
る。このように構成すれば、基板74と、第1および第
2のカバー69および70とによって、スラブ66と、
第1および第2の導波路コア67および68との中を伝
播する光を伝搬経路から漏れ出さないように閉じ込める
ことができる。
【0046】なお、コア材料が、基板74と第1および
第2のカバー69および70とを構成する材料(以下、
クラッド材料と称する)よりも低い屈折率を有するか、
または高い屈折率であってもその屈折率差が所定値を下
回る場合には、光を伝搬経路中に閉じ込めることができ
ない。この光を閉じ込めるための条件を光閉じ込め条件
と称する。
【0047】ここで、一般的にコア材料として樹脂を使
用し、クラッド材料として無機材料(ガラスなど)を使
用すると、それぞれの材料の温度特性が相違しているこ
とにより、光閉じ込め条件を満足させることができない
温度範囲を生じることがある。図2は、例として、コア
材料としての樹脂と、クラッド材料としてのガラスとの
屈折率差および温度変化の関係を示したグラフである。
なお、光閉じ込め条件を満たす限界の屈折率差は、点線
で示されている。また、図2においては、異なるコア材
料の屈折率を有する11の例が示されている。
【0048】図2を参照すれば、温度を徐々に上げると
上記屈折率差は小さくなり、やがて光閉じ込め条件の限
界屈折率差を下回って、光閉じ込め条件を満たさなくな
る。図2において、使用温度範囲内(−20℃〜80
℃)で光閉じ込め条件を満たすのは、上から3例のみで
ある。したがって、使用温度範囲内で光閉じ込め条件を
満たすためには、屈折率差を十分大きくすれば良いこと
になるが、屈折率差にも上限値はある。具体的には、コ
アの屈折率をクラッドの屈折率よりも0.2〜0.5%
高めるの好適例である。
【0049】また、図3は、断面が正方形状である四角
コア(図1における第1および第2の導波路コア67お
よび68)の寸法と、コア材料およびクラッド材料の屈
折率差と、光ファイバおよび光分岐器の結合ロス相対変
化(dB)との関係を示したグラフである。ただし、結
合ロス相対変化は、最適結合ロスから結合ロスがどれだ
け変化したかを示すためのものであって、結合ロスの絶
対値はそれぞれのコア寸法に応じて異なり、グラフ上で
は各寸法毎に見やすい位置に配置している。また、コア
寸法は、小さいものから大きいものの例として、a1
(=2μm)からa7(=8μm)まで1μ毎に変化さ
せた7つを示している。
【0050】図3を参照すれば、それぞれのコア寸法を
有するコア材料とクラッド材料との屈折率差が所定の差
以下になると、結合ロスは急激に悪化する。図中の点線
は、この急激に悪化する直前の屈折率差をコア寸法毎に
結んだ直線であって、結合ロスを許容し得る最低の屈折
率差を示している。したがって、コア寸法が大きいほど
屈折率差が小さくても光を閉じ込めやすいと言える。た
だ、コアの大きさにも上限はある。具体的には、コアの
高さと幅の平均を2〜5μmにするのが好適例である。
【0051】以上より、使用温度範囲において常に光を
閉じ込めるためには、コア断面の高さと幅または高さと
幅の平均とを考慮し、さらに光閉じ込め条件を満たす屈
折率差以上になるようにコア材料とクラッド材料の温度
特性を考慮して選択する必要がある。
【0052】また、スラブ66のスラブ長は、第1また
は第2の導波路コア67または68の光軸とスラブ66
の光軸との距離と、スラブ66の屈折率と、基板74の
屈折率と、第1のカバー69の屈折率と、第2のカバー
70の屈折率とに基づいて、最適な値を決定することが
できる。例えば、最適なスラブ長は、これらをパラメー
タとする所定の関数によって決定することができる。な
お、第1または第2の導波路コア67の長さを調整すれ
ば、光分岐器の大きさを変更することなく、最適なスラ
ブ長に設定することができることは言うまでもない。
【0053】図4は、入射側光ファイバ61から第1お
よび第2の出射側光ファイバ62および63までの結合
ロスとスラブ長との関係を示したグラフである。図4で
は、結合ロス(dB)を縦軸に、スラブ長を横軸にとっ
ている。図4を参照すると、スラブ長によって、結合ロ
スが変化し、第1および第2の導波路コア67および6
8からの出射光位置における光量が変化する様子がみら
れる。このように光量が変化するのは、入射側光ファイ
バ61からスラブ66へ入射する光がシングルモードで
あっても、スラブ66内において波面が互いに干渉し合
うことによってマルチモード化し、光量分布がスラブ形
状によって変化することになるからである。そして、結
合ロスの極大点は、スラブ長に沿って複数個現れ、図7
においては、第1ないし第3の最適スラブ長に対応す
る。ここで、本光分岐器を小型化するためには、スラブ
形状が最も小さくなるのが好ましいことから、スラブ6
6のスラブ長には、図7に示されるように、第1の最適
スラブ長を選ぶのが好適である。
【0054】次に、本光分岐器において、第1のガイド
71は、外挿された入射側光ファイバ61と、第1およ
び第2の出射側光ファイバ62および63との右側部分
に接し、かつ基板74と、第1および第2のカバー69
および70との右側面に接する。第2のガイド72は、
外挿された入射側光ファイバ61と、第1および第2の
出射側光ファイバ62および63との左側部分に接し、
かつ基板74と、第1および第2のカバー69および7
0との左側面に接する。
【0055】このように、第1および第2のガイド71
および72は、左右から上記光ファイバを挟み込むこと
により、光軸合わせを容易に行うことができる。すなわ
ち、基板74の左右方向の厚みを光ファイバの直径とほ
ぼ同一にすれば、第1および第2のガイド71および7
2に挟まれた光ファイバのコア中心は、ちょうど基板中
央に設けられたスラブ66と、第1および第2の導波路
コア67および68との左右方向の中心に位置決めされ
る。
【0056】さらに、前述のように、第1および第2の
カバー69および70は、入射側光ファイバ61を上下
方向に挟み込んでいるので、基板74の上下方向の厚み
を光ファイバの直径とほぼ同一にすれば、入射側光ファ
イバ61のコア中心は、スラブ66と、第1および第2
の導波路コア67および68との上下方向の中心に位置
決めされる。
【0057】また、第1および第2の出射側光ファイバ
62および63を上下方向に挟むように、例えば図示し
ていない第3および第4のガイドを設ければ、上下方向
の位置決めも容易に行うことができる。さらに別例とし
て、上下方向の位置を調整して最適な射出光位置に光フ
ァイバの光軸をセットすることができるオフセット調整
部を設けてもよい。
【0058】なお、以上のようにして位置決めされた光
ファイバは、典型的には接着剤等で固定される。また、
第1および第2のガイド71および72は、光を閉じ込
める機能を有していないことから、クラッド材料である
必要はないが、第1および第2のカバー69および70
や基板74と同一の材料によって、これらと一体的に形
成されてもよい。
【0059】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係る光分岐器の構造を示した模式図であ
る。図5に示すように、本光分岐器は、入射側光ファイ
バ61と、第1および第2の出射側光ファイバ62およ
び63とに接続しており、第1および第2のカバー81
および82と、第1および第2のガイド71および72
と、分岐部85とを備える。また、分岐部85は、スラ
ブ86と、第1および第2の基板83および84とを含
む。なお、図1に示した第1の実施形態に係る光分岐器
と同一の構成部には同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0060】図5を参照すると、本光分岐器は、図1の
光分岐器に備えられる第1および第2の導波路コア67
および68が省略されており、第1および第2の出射側
光ファイバ62および63のコアがスラブ86と直接接
触している点が、図1の光分岐器と大きく異なる。この
ことから、本光分岐器は、前後方向の長さをより短くす
ることによって小型化することができる。
【0061】また、第1および第2の導波路コアを作製
する必要がないことから、分岐部85を容易に作製する
ことができる。例えば、分岐部85は、中央のスラブ8
6を左右方向からそれぞれ第1および第2の基板83お
よび84によって挟み込むようにして作製される。した
がって、エッチングや金型成形などの手法を用いて基板
に溝を形成する必要がなく、容易に作製することができ
る。
【0062】その他、図5の第1および第2のカバー8
1および82と、基板84と、スラブ86とは、図1の
それらとは長さが異なる他は、同一の機能を有する。な
お、第1および第2のガイド71および72は、図1と
同一であるが、もちろん必要に応じて前後方向の長さを
短くしてもよい。
【0063】また、スラブ86のスラブ長は、第1また
は第2の出射側光ファイバ62または63の光軸とスラ
ブ86の光軸との距離と、スラブ86の屈折率と、基板
84の屈折率と、第1のカバー81の屈折率と、第2の
カバー82の屈折率とに基づいて、最適な値を決定する
ことができることは、図4において前述したと同様であ
る。
【0064】(第3の実施形態)図6は、本発明の第3
の実施形態に係る光分岐器の構造を示した模式図であ
る。図6に示すように、本光分岐器は、入射側光ファイ
バ61と、第1ないし第4の出射側光ファイバ110〜
113とに接続しており、第1ないし第4のカバー97
〜100と、分岐部102とを備える。また、分岐部1
02は、第1および第2のスラブ91および92と、第
1ないし第4の導波路コア93〜96と、基板101と
を含む。
【0065】図6を参照すると、本光分岐器は、図1の
光分岐器に備えられる第1および第2のガイドに替え
て、第3および第4のカバー99および100が備えら
れており、さらに、分岐部102において、第2のスラ
ブ92と、第3および第4の導波路コア95および96
と、基板101とを新たに含む点が、図1の光分岐器と
大きく異なる。なお、本光分岐器におけるその他の部材
は、図1のそれとほぼ同様であるので、説明は省略す
る。以下、図1の光分岐器と異なる点について詳述す
る。
【0066】本光分岐器において、第3および第4のカ
バー99および100は、入射側光ファイバ61を左右
方向から挟み込むように設けられてその位置決めを行
う、という機能は、図1における第1および第2のガイ
ド71および72において前述したと同様である。しか
し、図6から明らかなように、本光分岐器の後面は、凹
凸のない平面であって、第1ないし第4の出射側光ファ
イバ110〜113の位置決めを行う部材は、特に設け
られていない。
【0067】また、第3および第4のカバー99および
100は、第1および第2のカバー99および100と
同一の屈折率を有するクラッド材料で構成されており、
第3および第4の導波路コア95および96の中に光を
閉じ込めて伝播させるためのクラッドとして機能する。
この点で、クラッドとして機能しない図1における第1
および第2のガイド71および72とは異なる。
【0068】なお、図6において、第3および第4のカ
バー99および100は、第1および第2のカバー99
および100を左右方向から挟み込むように構成されて
いる。しかし、第3および第4のカバー99および10
0の上下方向の長さを短くして、第1および第2のカバ
ー99および100によって上下方向から挟み込まれる
ように構成されてもよいし、これらを含む構成部全てが
一体的に形成されていてもよい。
【0069】次に、本光分岐器の分岐部102におい
て、第1のスラブ91や第1および第2の導波路コア9
3および94は、図1のスラブ66などと同様である。
また、これらを入射側光ファイバ61の光軸(すなわ
ち、第1のスラブ91の光軸)を中心軸として90度回
転させると、第2のスラブ92や第3および第4の導波
路コア95および96の構造に合致する。すなわち、第
2のスラブ92および第3の導波路コア95の上下面お
よび左側面は面一であり、第2のスラブ92および第4
の導波路コア96の上下面および右側面は面一である。
さらに、第2のスラブ92と、第3および第4の導波路
コア95および96の光軸は同一平面上に含まれ、か
つ、第3および第4の導波路コア95および96の光軸
は、第2のスラブ92の光軸に対して、平行であって対
称な位置にある。
【0070】このような分岐部102は、図1の分岐部
73と同様に、例えば、左右方向または上下方向の中央
において2つに分割される第1および第2の基板に溝を
形成し、これらの溝に対して所定の屈折率を有する材料
を流し込んで貼り合わせることにより、容易に作製する
ことができる。
【0071】また、第1のスラブ91のスラブ長は、第
1または第2の出射側光ファイバ110または111の
光軸と第1のスラブ91の光軸との距離と、第1のスラ
ブ91の屈折率と、基板101の屈折率と、第1および
第2のカバー97および98の屈折率とに基づいて、最
適な値を決定することができるし、さらに、第2のスラ
ブ92のスラブ長も、第3または第4の出射側光ファイ
バ112または113の光軸と第2のスラブ92の光軸
との距離と、第2のスラブ92の屈折率と、基板101
の屈折率と、第3および第4のカバー99および100
の屈折率とに基づいて、最適な値を決定することができ
ることは、前述と同様である。
【0072】(第4の実施形態)図7は、本発明の第4
の実施形態に係る光分岐器の構造を示した模式図であ
る。図7に示すように、本光分岐器は、入射側光ファイ
バ61と、第1ないし第4の出射側光ファイバ110〜
113とに接続しており、第1ないし第4のカバー10
6〜109と、分岐部114とを備える。また、分岐部
114は、第1および第2のスラブ91および92と、
第1ないし第4の基板115〜118とを含む。なお、
図6に示した第3の実施形態に係る光分岐器と同一の構
成部には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0073】図7を参照すると、本光分岐器は、図6の
光分岐器に備えられる第1ないし第4の導波路コア93
および96が省略されており、第1ないし第4の出射側
光ファイバ110〜113のコアが対応する第1および
第2のスラブ91および92と直接接触している点が、
図6の光分岐器と大きく異なる。このことから、本光分
岐器は、前後方向の長さをより短くすることによって小
型化することができる。
【0074】また、第1および第2の導波路コアを作製
する必要がないことから、分岐部114を容易に作製す
ることができる。例えば、分岐部114は、第1および
第2のスラブ91および92を上下左右方向からそれぞ
れ対応する第1ないし第4の基板115〜118によっ
て挟み込むようにして作製される。したがって、エッチ
ングや金型成形などの手法を用いて基板に溝を形成する
必要がなく、容易に作製することができる。これらの特
徴は、図5に示す第2の実施形態に係る光分岐器と同様
である。
【0075】また、第1のスラブ91のスラブ長は、第
1または第2の出射側光ファイバ110または111の
光軸と第1のスラブ91の光軸との距離と、第1のスラ
ブ91の屈折率と、第1ないし第4の基板115〜11
8の屈折率と、第1および第2のカバー106および1
07の屈折率とに基づいて、最適な値を決定することが
できるし、さらに、第2のスラブ92のスラブ長も、第
3または第4の出射側光ファイバ112または113の
光軸と第2のスラブ92の光軸との距離と、第2のスラ
ブ92の屈折率と、第1ないし第4の基板115〜11
8の屈折率と、第3および第4のカバー108および1
09の屈折率とに基づいて、最適な値を決定することが
できることは、図4において前述したと同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光分岐器の構造
を示した模式図である。
【図2】コア材料とクラッド材料との屈折率差および温
度変化の関係を示したグラフである。
【図3】四角コアの寸法と、コア材料およびクラッド材
料の屈折率差と、光ファイバおよび光分岐器の結合ロス
相対変化(dB)との関係を示したグラフである。
【図4】入射側光ファイバ61から第1および第2の出
射側光ファイバ62および63までの結合ロスとスラブ
長との関係を示したグラフである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る光分岐器の構造
を示した模式図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る光分岐器の構造
を示した模式図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る光分岐器の構造
を示した模式図である。
【符号の説明】
61 入射側光ファイバ 62 第1の出射側光ファイバ 63 第2の出射側光ファイバ 66 スラブ 67 第1の光導波路 68 第2の光導波路 69 第1のカバー 70 第2のカバー 71 第1のガイド 72 第2のガイド 73 分岐部 74 基板 81 第1のカバー 82 第2のカバー 83 第1の基板 84 第2の基板 85 分岐部 86 スラブ 91 第1のスラブ 92 第2のスラブ 93 第1の導波路コア 94 第2の導波路コア 95 第3の導波路コア 96 第4の導波路コア 97 第1のカバー 98 第2のカバー 99 第3のカバー 100 第4のカバー 101 基板 106 第1のカバー 107 第2のカバー 108 第3のカバー 109 第4のカバー 110 第1の出射側光ファイバ 111 第2の出射側光ファイバ 112 第3の出射側光ファイバ 113 第4の出射側光ファイバ 115 第1の基板 116 第2の基板 117 第3の基板 118 第4の基板

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光結合する外部の入力側光伝送部材から
    の入射光を分岐して、光結合する外部の互いに平行な複
    数の出力側光伝送部材へそれぞれ出射する光分岐器であ
    って、 前記入射光に対して垂直な前面が前記入力側光伝送部材
    と接し、前記前面と平行な後面が複数の前記出力側光伝
    送部材と接して、前記入射光を分岐し、出射する分岐部
    と、 前記入射光に対して平行な前記分岐部の面のうちの対応
    する所定の一面に接するように設けられており、前記分
    岐部に光を閉じ込めることができるように、所定の屈折
    率を有するクラッド材料から成る複数のカバー部とを備
    える、光分岐器。
  2. 【請求項2】 相対する複数の前記カバー部は、前記入
    射光に対して平行な前記分岐部の面のうちの対応する所
    定の一面に接する面が、前記入力側光伝送部材とも接す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の光分岐器。
  3. 【請求項3】 前記入射光に対して平行な前記分岐部の
    面のうちの対応する所定の一面に接するように設けられ
    ており、当該一面に接する面が前記入力側光伝送部材と
    も接する複数のガイド部をさらに備える、請求項1に記
    載の光分岐器。
  4. 【請求項4】 前記分岐部は、 少なくとも前記前面と、前記カバー部に接する面とに露
    出面を有しており、その内部に光を伝播して、マルチモ
    ード干渉を利用することにより前記入射光を分岐するス
    ラブ部と、 前記スラブ部に光を閉じ込めることができるように、前
    記スラブ部よりも高い屈折率を有する材料から成る基板
    とを含む、請求項1に記載の光分岐器。
  5. 【請求項5】 前記スラブ部は、平板状であって、前記
    入力側光伝送部材および複数の前記出力側光伝送部材の
    光軸とそれぞれ平行であり、前記分岐部における前記後
    面にも露出部を有していることを特徴とする、請求項4
    に記載の光分岐器。
  6. 【請求項6】 前記スラブ部のスラブ長は、前記入力側
    光伝送部材の光軸と複数の前記出力側光伝送部材の光軸
    との距離と、前記スラブ部の屈折率と、前記基板の屈折
    率と、複数の前記カバー部の屈折率とに基づいて、最適
    な値が選ばれることを特徴とする、請求項5に記載の光
    分岐器。
  7. 【請求項7】 前記スラブ部は、平板状であって互いに
    垂直に交差し、前記入力側光伝送部材および複数の前記
    出力側光伝送部材の光軸とそれぞれ平行であって、前記
    分岐部における前記後面にも露出部を有する第1および
    第2のスラブ部を含む、請求項4に記載の光分岐器。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2のスラブ部のスラブ
    長は、前記入力側光伝送部材の光軸と対応する複数の前
    記出力側光伝送部材の光軸との距離と、前記第1および
    第2のスラブ部の屈折率と、前記基板の屈折率と、複数
    の前記カバー部の屈折率とに基づいて、最適な値が選ば
    れることを特徴とする、請求項7に記載の光分岐器。
  9. 【請求項9】 前記分岐部は、一端が前記スラブ部と接
    合され、他端が一意に対応する前記出力側光伝送部材と
    接して、その内部に光を伝播する複数の導波路コアをさ
    らに含み、 複数の前記導波路コアの光軸は、前記入力側光伝送部材
    からの入射光の光軸に平行であってかつ所定の距離だけ
    離れていることを特徴とする、請求項4に記載の光分岐
    器。
  10. 【請求項10】 前記スラブ部は、平板状であって、前
    記入力側光伝送部材および複数の前記出力側光伝送部材
    の光軸とそれぞれ平行であり、 複数の前記導波路コアは、前記カバー部に接する面に露
    出面を有し、前記スラブ部の平板面両面とそれぞれ面一
    である2つの面を有する第1および第2の導波路コアを
    含む、請求項9に記載の光分岐器。
  11. 【請求項11】 前記スラブ部のスラブ長は、前記入力
    側光伝送部材の光軸と複数の前記出力側光伝送部材の光
    軸との距離と、前記スラブ部の屈折率と、前記基板の屈
    折率と、複数の前記カバー部の屈折率とに基づいて、最
    適な値が選ばれることを特徴とする、請求項10に記載
    の光分岐器。
  12. 【請求項12】 前記スラブ部は、平板状であって互い
    に垂直に交差して、前記入力側光伝送部材および複数の
    前記出力側光伝送部材の光軸とそれぞれ平行な第1およ
    び第2のスラブ部を含み、 複数の前記導波路コアは、 対応する前記カバー部に接する面に露出面を有して、前
    記第1のスラブ部の平板面両面とそれぞれ面一である2
    つの面を有する第1および第2の導波路コアと、 対応する前記カバー部に接する面に露出面を有して、前
    記第2のスラブ部の平板面両面とそれぞれ面一である2
    つの面を有する第3および第4の導波路コアとを含む、
    請求項9に記載の光分岐器。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2のスラブ部のスラ
    ブ長は、前記入力側光伝送部材の光軸と対応する複数の
    前記出力側光伝送部材の光軸との距離と、前記第1およ
    び第2のスラブ部の屈折率と、前記基板の屈折率と、複
    数の前記カバー部の屈折率とに基づいて、最適な値が選
    ばれることを特徴とする、請求項7に記載の光分岐器。
  14. 【請求項14】 所定の使用環境温度の範囲内における
    前記第1および第2の導波路の屈折率および前記基板の
    屈折率は、対応する前記出力側光伝送部材との光結合ロ
    スを許容することができる最低屈折率差以上の屈折率差
    を生じるように選ばれることを特徴とする、請求項9に
    記載の光導波路。
  15. 【請求項15】 前記屈折率差は、前記第1および第2
    の導波路の中心軸に対する垂直断面における前記第1お
    よび第2の導波路の高さおよび幅に関連して選ばれるこ
    とを特徴とする、請求項14に記載の光導波路。
  16. 【請求項16】 前記屈折率差は、前記第1および第2
    の導波路の中心軸に対する垂直断面における前記第1お
    よび第2の導波路の高さおよび幅の平均値に関連して選
    ばれることを特徴とする、請求項14に記載の光導波
    路。
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