JP2003118132A - インクジェット記録装置用のインク収容袋 - Google Patents

インクジェット記録装置用のインク収容袋

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JP2003118132A
JP2003118132A JP2001311933A JP2001311933A JP2003118132A JP 2003118132 A JP2003118132 A JP 2003118132A JP 2001311933 A JP2001311933 A JP 2001311933A JP 2001311933 A JP2001311933 A JP 2001311933A JP 2003118132 A JP2003118132 A JP 2003118132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク収容袋40をコンパクトで且つインク
の収容量を大きくする。 【解決手段】 2枚のシート材41、42を重ねてその
各端縁を同じ方向に向けて重ねた箇所を熱シールした接
合部43a,43b,43cとなし、この各接合部43
a,43b,43cを有する各辺部が袋体40′の内側
に突出するように裏返しする。一方の開口部を有する辺
部にインク取り出し口体23を介挿した状態でその辺部
を熱シールにて封止する。これにより、接合部43a,
43b,43c近傍における一方のシート材41と他方
のシート材42とが一旦袋体40′の外側に凸湾曲状に
膨れる。従って、インクを一杯にした袋体40′の断面
は略楕円形となり、断面積は大きくできる。しかも、接
合部43a,43b,43cを有する辺部がインクを収
納する収容部内に位置するから、袋体の広幅面の投影面
積に対するインク収容量の比率を大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電式等のインク
ジェット記録装置の印字ヘッドにインクを供給するため
のインク収容袋の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、入力信号に基づいてインクを
用紙等の被記録媒体に噴射して記録するインクジェット
記録装置に使用するインク収容袋として、特公平3−3
4461号公報、特公平4−5549号公報、特公平4
−21590号公報等に開示されているものは、ガスバ
アリ性を有する2層の合成樹脂製の可撓性シート材を2
つ折りにして重ね合わせ、その周囲の重ね合わせ辺同士
を熱溶着(熱シール)により接合し、その接合部の一辺
には、インク収容袋内のインクを外部に導出するための
インク導出管や口体を装着し、インク導出管や口体に封
止用のゴム栓を嵌着したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術のように、シート材を2つ折りにして重ね合わせ、そ
の周囲の重ね合わせ辺同士を熱シールしたままの袋体の
形態では、図11(袋の断面図)に示すように、その袋
体100内にインクを入れたときにも、その接合部10
2から袋中央部に向かって離れる2枚のシート材101
a,101bのなす角度θ1(接合部102を挟む2枚
のシート材101a,101bによる夾角θ1)は鋭角
状となるから、前記接合部102の近傍での2枚のシー
ト材101a,101bの間隔が小さい。その上、前記
各辺の接合部102は、袋体100のインクの収容部分
より外周に突出したままである。換言すれば、シート材
101a(101b)の表面積(袋体100の広幅面の
投影面積)に対する袋100の断面積の比率が小さいと
いう問題があった。
【0004】従って、このような形態のインク収納袋に
所定量(容積)のインクを収納して、特公平4−554
9号公報に開示されているような偏平な四角いインクカ
ートリッジ(インクカセット)内にセットしようとする
と、そのインクカートリッジ(インクカセット)広幅面
の面積が大きいものを準備しなければならず、結果とし
て、インクジェット記録装置(プリンタ)も嵩張り、イ
ンクジェット記録装置をコンパクトに設計できないとい
う問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解消すべくな
されたものであって、袋体の広幅面の投影面積に対する
断面積を大きくできるようにしたインクジェット記録装
置用のインク収容袋を提供することを技術的課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため、請求項1に記載の発明のインクジェット記録装
置用のインク収容袋は、インクジェット記録装置におけ
る印字ヘッドにインクを供給管を介して供給するための
インク収容袋であって、そのインク収容袋を構成する対
向する2つの合成樹脂製のシート材部分を同じ方向に向
けて重ねた状態で相互に接合し、且つその接合部が内側
に突出するように、前記対向するシート材部分がそれぞ
れ折り返されて袋体を構成し、前記対向するシート材部
分間の開口の辺部を、インク取り出し口体と共に接合し
たことを特徴とするものである。
【0007】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェット記録装置用のインク収容袋に
おいて、前記シート材とびインク取り出し口体との接合
面が相互に熱溶着可能な合成樹脂材料としたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1は、本発明を適用するインクジ
ェット記録装置の要部概略平面図、図2はインクカート
リッジの蓋体を外した状態の斜視図、図3は本発明に係
る第1実施形態のインク収容袋の製造工程を示す斜視図
である。
【0009】まず、図1を参照して、インクジェット記
録装置1の要部について説明すると、インクジェット記
録装置1の本体ケース2内のフレーム4に、左右方向
(図1で矢印A方向)に長手のガイドレール3を、その
両端を固定する。該ガイドレール3には、キャリッジ5
を左右往復移動可能に装着し、図示しないタイミングベ
ルトと駆動モータ等の駆動手段により、所定範囲内で左
右方向(図1で矢印A方向)に往復動させるように構成
されている。このキャリッジ5には、下部側に図示しな
い複数の噴射チャンネルを有する印字ヘッド7(実施形
態では4色のための4つの印字ヘッドが並列状に配置)
が備えられたヘッドユニット6を着脱可能に搭載してい
る。図1における符号Bは用紙(被記録媒体)が搬送さ
れる方向である。
【0010】図1において、用紙の反則面よりも下方に
は、4色(マゼンタ(赤色)、イエロー(黄色)、シア
ン(青色)、ブラック(黒色))のインクを別個に収納
できる4つのインクカートリッジ9(個別の符号は9
a,9b,9c,9d)が横一列状に配置されている。
この各インクカートリッジ9a〜9dにそれぞれ基端が
連結された合成樹脂製等の可撓性を有するインク供給管
10(個別の符号は10a〜10d)の先端部は、前記
キャリッジ5内のインク供給用ジョイント体(図示せ
ず)に連結し、そのインク供給用ジョイント体を介して
ヘッドユニットに接続し、各印字ヘッドにインクが供給
されるように構成されている。
【0011】また、図1の本体ケース2の左端部(キャ
リッジ5の移動範囲内の端部)には、吸引パージのため
の吸引キャップ11と、キャリッジ5が吸引キャップ1
1に接近動するときに、各印字ヘッドの表面を拭き清掃
するためのワイパーブレード12とが、前記印字ヘッド
と対向するように配置されており、吸引パージ時には、
吸引キャップ11が印字ヘッドの前面(下面)のノズル
部を覆うように接近密着するように構成されている。前
記吸引キャップ11に接続した吸引パイプ13は図示し
ない吸引ポンプを介して、廃棄タンク、例えば、前記イ
ンクカートリッジ9(9a〜9dのうちの一つ)におけ
る後述する廃棄インク導入室20bに接続されており、
吸引パージにより吸い出される廃棄インクが前記箇所に
排出されるようになっている。
【0012】図2、図8、図9及び図10はインクカー
トリッジ9の構成を示し、合成樹脂製の平面視略矩形状
の偏平箱型のケース本体20と、その上面を覆う蓋体2
1と、ケース本体20内に配置するインク収容袋40等
とからなる。インクカートリッジ9のうちの1つ、例え
ば最も多く使われるブラックインクのカートリッジは、
ケース本体20が、前記インク収容袋40が配置される
収容室20aと、該収容室20aより容積の小さい廃棄
インク導入室20bとに仕切り壁20cにて区切られて
いる。この仕切り壁20cに設けた切欠きの連通溝等の
連通部20eにより、廃棄インク導入室20bに排出さ
れたインクが収容室20a内にも流れるようにしてい
る。他のカラーインクのカートリッジには、廃棄インク
導入室20b必要はない。
【0013】ケース本体20の一側壁20dには、収容
室20a内に収容したインク収容袋40に設けたインク
取出し口体23の開口部を塞ぎ、且つ一側壁20dに穿
設され取付け孔25を封止するための弾性体のシール部
材24と、前記廃棄インク導入室20bに連通する孔2
6を塞ぐための弾性体のシール部材27とが設けられて
いる。
【0014】シール部材24、27は、弾性体として、
シリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリロゴム(NB
R)、イソプレンゴム、ブチレンゴム、フッ素系ゴム等
にて構成されており、前記インク供給管10及び吸引パ
イプ13の先端に取付けられた尖頭状の中空針29、2
8(図8及び図9参照)にて突き刺して貫通できると共
に、この中空針29、28をシール部材24、27から
引き抜いた跡がゴム材料自体の弾性力にて封止(密閉)
できることが望ましいから弾性復元性の高いシリコーン
ゴムが好ましい。
【0015】所定のインクを入れたインク収容袋40を
収容室20a内にセットした後には、蓋体21を本体ケ
ース20に接着剤等により接着して密閉する。インク収
容袋40内のインクが消費されると、このインクカート
リッジ9ごと交換するものである。
【0016】なお、ケース本体20の一部(前記シール
部材24、27が配置されている側面)には、インクの
種類や適用可能なインクジェット記録装置、前記インク
カートリッジ9の使用履歴(記録装置に1回装着されれ
ば、そのインクカートリッジ9は新品でないと判断する
ため)等の情報を記憶させるメモリチップ30及びその
チップを記録装置本体と接続するための電気接点の配置
部31を備えている。また、前記中空針28から排出さ
れた廃棄インクと共に排出される空気のみをインクカー
トリッジ9の外に排気するため、前記蓋体21に穿設さ
れた段付き孔32の外面を覆うように接着された透気性
フィルム33が貼着され、該段付き孔32の外側の空間
に連通するように細い溝状のラビリンス溝34を蓋体2
1の外面に屈曲させて形成し、前記段付き孔32及びラ
ビリンス溝34の全体を覆うように、通気性のないフィ
ルム35を蓋体21の外面に接着し、ラビリンス溝34
の端部等から外気に連通する通気孔36を前記フィルム
35に穿設する。透気性フィルム33は、空気は透過
し、インク等の液体を透過しないものである。なお、ラ
ビリンス溝34の途中には、前記透気性フィルム33の
貼着面から万一漏れたインクがラビリンス溝34を通っ
て外に漏れないように広い面積のインクトラップ37が
凹み形成されている。
【0017】次に、本発明に係るインク収容袋40の構
成について説明すると、図3(a)〜図3(c)はその
第1実施形態を示す。2枚の合成樹脂製のシート材4
1、42を矩形状に形成し、その両シート材41、42
を4方の端縁部を同方向に向けて重ね合わせ、その重ね
合わせの3辺をそれぞれ全長にわたって熱により溶着
(熱シール)して接合部(溶着部)43a,43b,4
3cとする。その場合、シート材41、42は、図4に
示すように、ポリエチレンテレフタレート製フィルム4
4aの片面にアルミナ又はシリカ44bを真空蒸着した
真空蒸着フィルム44の表裏両面にポリプロピレン樹脂
製またはポリエチレン製のフィルム45、46を接着し
た多層構造とし、前記合わせ面(熱シール面)は熱によ
り溶着し易いポリプロピレン樹脂製またはポリエチレン
製のフィルムの面とする。
【0018】このようにして構成された袋体40′を裏
返しにする。即ち、図3(b)に示すように、前記3辺
の接合部43a,43b,43cが袋体40′の内部に
突出するように折り返すのである。次に、図3(c)に
示すように、前記袋体40′の一側の開口部47の辺部
にインク取出し口体23を配置して、シート材41、4
2の縁部と共に熱シールした封止部43dとする。この
場合も、合成樹脂製のインク取出し口体23の材料が前
記シート材41、42における熱シール面と相互に熱シ
ール可能な同一もしくは類似の材質であることが熱シー
ル性を向上させるために望ましい。実施形態では、イン
ク取出し口体23の材質はポリプロピレン樹脂またはポ
リエチレンとする。
【0019】なお、前記のように構成されたインク収容
袋40にはインク取出し口体23のの開口部からインク
を入れ、そのインク取出し口体23の開口部をシール材
24で密閉した後、該シール材24を収容室20a内か
らケース本体20の取付け孔25に嵌め入れてセット
し、その後蓋体21にてケース本体20の開口部を密閉
するのである。
【0020】前記第1実施形態のように、2枚のシート
材41、42の端縁を同じ方向に向けて重ね合わせた接
合部43a,43b,43cの有る辺部が袋体40′の
内側になるように裏返しにすると、図5に示すように、
袋体40′の断面は、例えば左右両側の接合部43a,
43bを横断する断面について観察すれば、インクを袋
体40′内に一杯入れた状態のときには、前記左右両側
の接合部43a,43b近傍における一方のシート材4
1と他方のシート材42とが一旦袋体40′の外側に凸
湾曲状に膨れるようになる。また、図示していないが、
袋体40′の底側の接合部43cの近傍でも、一方のシ
ート材41と他方のシート材42とが一旦袋体40′の
外側に凸湾曲状に膨れる。
【0021】従って、袋体40′の断面は図5に示すよ
うに略楕円形となり、断面積は、従来の接合部102、
102の有る辺部が袋体100の外側に突出している形
態(図10参照)と比較して大きくなる。しかも、本発
明による袋体40′では、接合部43a,43b,43
cを有する辺部がインクを収納する収容部内に位置する
から、袋体40′の広幅面の投影面積が、前記従来の袋
体100の広幅面の投影面積より小さくなるから、本発
明に係るインク収容袋40の方が袋体の広幅面の投影面
積に対するインク収容容量(袋体のインク収容部の容
積)の比率を大きくできるのである。換言すると、本発
明によるインク収容袋40では、所定容量のインクを収
容する場合の広幅面の投影面積を小さくでき、コンパク
トなものとすることができるから、インクカートリッジ
9自体もコンパクトにできるのである。
【0022】図6(a)及び図6(b)は第2実施形態
のインク収容袋50の形態を示し、予め筒状に形成され
たシート材51を、その筒軸線と直交する切断面にて適
宜長さ(袋の長さに略相当する)に切断し、その一方の
開口部の端縁を同方向に向けて重ねて、その重ね箇所の
辺をそれぞれ全長にわたって熱シールして接合部52と
なす(図6(a)参照)。次いで、図6(b)に示すよ
うに、前記接合部52のある辺部が袋体50′の内側に
なるように裏返し、その袋体50′の一方の開口部の辺
部に前記第1実施形態と同様にインク取出し口体23を
配置した上、熱シールして封止するのである。この場合
も、シート材51が前記第1実施形態と同様な多層フィ
ルム製とし、熱シール面とインク取出し口体23とは熱
シール可能な材質とするものである。
【0023】第2実施形態の袋体50′でも、その底辺
である接合部52近傍にて2枚のシート材51が一旦袋
体50′の外側に凸湾曲することでインク収容部の容積
を従来のものより大きくできると共に、接合部52のあ
る辺部が袋体50′の内側(インク収容部)に位置する
ことで、所定容量のインクを収容する場合の広幅面の投
影面積を小さくでき、コンパクトなものとすることがで
きるから、インクカートリッジ9自体もコンパクトにで
きるのである。
【0024】図7(a)及び図7(b)はインク収容袋
55の第3実施形態であって、1枚の矩形状のシート材
56をその中途部で折り畳み(2つ折りにし)、その各
シート材56の端縁を同じ方向に向けて重ねた3箇所の
うち2辺をその全長にわたって熱シールにして接合部5
7a,57bとする袋体55′を形成する(図7(a)
参照)。次いで、この袋体55′を、前記接合部57
a,57bの有る辺部が袋体の内側に突出するように裏
返し(折り返し)する(図7(b)参照)。その後前記
第1及び第2実施形態と同様に開口した辺部58にイン
ク取出し口体23を配置した上、熱シールして封止する
のである。この場合も、シート材56が前記第1実施形
態と同様な多層フィルム製とし、熱シール面とインク取
出し口体23とは熱シール可能な材質とするものであ
る。この実施形態でも前記各実施形態と同じ作用効果を
奏することができる。
【0025】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明のインクジェット記録装置用のインク収容袋は、
インクジェット記録装置における印字ヘッドにインクを
供給管を介して供給するためのインク収容袋であって、
インクジェット記録装置における印字ヘッドにインクを
供給管を介して供給するためのインク収容袋であって、
そのインク収容袋を構成する対向する2つの合成樹脂製
のシート材部分を同じ方向に向けて重ねた状態で相互に
接合し、且つその接合部が内側に突出するように、前記
対向するシート材部分がそれぞれ折り返されて袋体を構
成し、前記対向するシート材部分間の開口の辺部を、イ
ンク取り出し口体と共に熱シールしたことを特徴とする
ものである。
【0026】従って、前記折り返し(裏返し)にされた
袋体のインク収容部側(袋体の内側)に位置する接合部
近傍では、インクを一杯に入れた状態では、シート材が
一旦袋体の外側に凸湾曲状に膨らむことができて、従来
の接合部を有する辺部が袋体の外側に露出に突出したま
まの場合に比べてインク収容量を多くできる。しかも、
接合部のある辺部が袋体の内側に位置することになるか
ら、袋体の広幅面の投影面積も、従来のものに比べて小
さくできる。この相乗効果により、所定の容量のインク
を収容するためのインク収容袋をコンパクトにでき、イ
ンクカートリッジもコンパクトになり、必然的にインク
ジェット記録装置も小型化できるという効果を奏する。
【0027】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェット記録装置用のインク収容袋に
おいて、前記シート材における熱シール面及びインク取
り出し口体が同一の合成樹脂材料としたものであるか
ら、熱シール性能が向上し、インク漏れの不都合を回避
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるインクジェット記録
装置の要部平面図である。
【図2】インクカートリッジの蓋体を開いた状態の斜視
図である。
【図3】インク収容袋の第1実施形態を示し、(a)は
製造工程の第1段階を示す斜視図、(b)は第2段階
(袋体を裏返しにした状態)の斜視図、(c)はインク
取り出し口体の取付け部分を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図4】多層状のシート材の断面図である。
【図5】図3(b)のV−V線矢視拡大断面図である。
【図6】インク収容袋の第2実施形態を示し、(a)は
製造工程の第1段階を示す斜視図、(b)は第2段階
(袋体を裏返しにした状態)の斜視図である。
【図7】インク収容袋の第3実施形態を示し、(a)は
製造工程の第1段階を示す斜視図、(b)は第2段階
(袋体を裏返しにした状態)の斜視図である。
【図8】インクカートリッジにおける廃棄インク導入室
の一部切欠き断面図である。
【図9】インクカートリッジにおけるインク収容袋の収
容室の一部切欠き断面図である。
【図10】インクカートリッジに対するインク収容袋の
開口部の取付け箇所の要部拡大断面図である。
【図11】従来技術のインク収容袋の断面図である。
【符号の説明】
9 インクカートリッジ 23 インク取り出し口体 24 シール材 40、50、55 インク収容袋 40′、50′、55′ 袋体 41、42、51、56 シート材 43a,43b,43c,52,57a,57b
接合部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月18日(2001.10.
18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インクジェット記録装置用のインク収
容袋
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電式等のインク
ジェット記録装置の印字ヘッドにインクを供給するため
のインク収容袋の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、入力信号に基づいてインクを
用紙等の被記録媒体に噴射して記録するインクジェット
記録装置に使用するインク収容袋として、特公平3−3
4461号公報、特公平4−5549号公報、特公平4
−21590号公報等に開示されているものは、ガスバ
アリ性を有する2層の合成樹脂製の可撓性シート材を2
つ折りにして重ね合わせ、その周囲の重ね合わせ辺同士
を熱溶着(熱シール)により接合し、その接合部の一辺
には、インク収容袋内のインクを外部に導出するための
インク導出管や口体を装着し、インク導出管や口体に封
止用のゴム栓を嵌着したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術のように、シート材を2つ折りにして重ね合わせ、そ
の周囲の重ね合わせ辺同士を熱シールしたままの袋体の
形態では、図11(袋の断面図)に示すように、その袋
体100内にインクを入れたときにも、その接合部10
2から袋中央部に向かって離れる2枚のシート材101
a,101bのなす角度θ1(接合部102を挟む2枚
のシート材101a,101bによる夾角θ1)は鋭角
状となるから、前記接合部102の近傍での2枚のシー
ト材101a,101bの間隔が小さい。その上、前記
各辺の接合部102は、袋体100のインクの収容部分
より外周に突出したままである。換言すれば、シート材
101a(101b)の表面積(袋体100の広幅面の
投影面積)に対する袋100の断面積の比率が小さいと
いう問題があった。
【0004】従って、このような形態のインク収納袋に
所定量(容積)のインクを収納して、特公平4−554
9号公報に開示されているような偏平な四角いインクカ
ートリッジ(インクカセット)内にセットしようとする
と、そのインクカートリッジ(インクカセット)広幅面
の面積が大きいものを準備しなければならず、結果とし
て、インクジェット記録装置(プリンタ)も嵩張り、イ
ンクジェット記録装置をコンパクトに設計できないとい
う問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解消すべくな
されたものであって、袋体の広幅面の投影面積に対する
断面積を大きくできるようにしたインクジェット記録装
置用のインク収容袋を提供することを技術的課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため、請求項1に記載の発明のインクジェット記録装
置用のインク収容袋は、インクジェット記録装置におけ
る印字ヘッドにインクを供給管を介して供給するための
インク収容袋であって、そのインク収容袋を構成する対
向する2つの合成樹脂製のシート材部分を同じ方向に向
けて重ねた状態で相互に接合し、且つその接合部が内側
に突出するように、前記対向するシート材部分がそれぞ
れ折り返されて袋体を構成し、前記対向するシート材部
分間の開口の辺部を、インク取り出し口体と共に接合し
たことを特徴とするものである。
【0007】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェット記録装置用のインク収容袋に
おいて、前記シート材とびインク取り出し口体との接合
面が相互に熱溶着可能な合成樹脂材料としたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1は、本発明を適用するインクジ
ェット記録装置の要部概略平面図、図2はインクカート
リッジの蓋体を外した状態の斜視図、図3は本発明に係
る第1実施形態のインク収容袋の製造工程を示す斜視図
である。
【0009】まず、図1を参照して、インクジェット記
録装置1の要部について説明すると、インクジェット記
録装置1の本体ケース2内のフレーム4に、左右方向
(図1で矢印A方向)に長手のガイドレール3を、その
両端を固定する。該ガイドレール3には、キャリッジ5
を左右往復移動可能に装着し、図示しないタイミングベ
ルトと駆動モータ等の駆動手段により、所定範囲内で左
右方向(図1で矢印A方向)に往復動させるように構成
されている。このキャリッジ5には、下部側に図示しな
い複数の噴射チャンネルを有する印字ヘッド7(実施形
態では4色のための4つの印字ヘッドが並列状に配置)
が備えられたヘッドユニット6を着脱可能に搭載してい
る。図1における符号Bは用紙(被記録媒体)が搬送さ
れる方向である。
【0010】図1において、用紙の搬送面よりも下方に
は、4色(マゼンタ(赤色)、イエロー(黄色)、シア
ン(青色)、ブラック(黒色))のインクを別個に収納
できる4つのインクカートリッジ9(個別の符号は9
a,9b,9c,9d)が横一列状に配置されている。
この各インクカートリッジ9a〜9dにそれぞれ基端が
連結された合成樹脂製等の可撓性を有するインク供給管
10(個別の符号は10a〜10d)の先端部は、前記
キャリッジ5内のインク供給用ジョイント体(図示せ
ず)に連結し、そのインク供給用ジョイント体を介して
ヘッドユニットに接続し、各印字ヘッドにインクが供給
されるように構成されている。
【0011】また、図1の本体ケース2の左端部(キャ
リッジ5の移動範囲内の端部)には、吸引パージのため
の吸引キャップ11と、キャリッジ5が吸引キャップ1
1に接近動するときに、各印字ヘッドの表面を拭き清掃
するためのワイパーブレード12とが、前記印字ヘッド
と対向するように配置されており、吸引パージ時には、
吸引キャップ11が印字ヘッドの前面(下面)のノズル
部を覆うように接近密着するように構成されている。前
記吸引キャップ11に接続した吸引パイプ13は図示し
ない吸引ポンプを介して、廃棄タンク、例えば、前記イ
ンクカートリッジ9(9a〜9dのうちの一つ)におけ
る後述する廃棄インク導入室20bに接続されており、
吸引パージにより吸い出される廃棄インクが前記箇所に
排出されるようになっている。
【0012】図2、図8、図9及び図10はインクカー
トリッジ9の構成を示し、合成樹脂製の平面視略矩形状
の偏平箱型のケース本体20と、その上面を覆う蓋体2
1と、ケース本体20内に配置するインク収容袋40等
とからなる。インクカートリッジ9のうちの1つ、例え
ば最も多く使われるブラックインクのカートリッジは、
ケース本体20が、前記インク収容袋40が配置される
収容室20aと、該収容室20aより容積の小さい廃棄
インク導入室20bとに仕切り壁20cにて区切られて
いる。この仕切り壁20cに設けた切欠きの連通溝等の
連通部20eにより、廃棄インク導入室20bに排出さ
れたインクが収容室20a内にも流れるようにしてい
る。他のカラーインクのカートリッジには、廃棄インク
導入室20bを設ける必要はない。
【0013】ケース本体20の一側壁20dには、収容
室20a内に収容したインク収容袋40に設けたインク
取出し口体23の開口部を塞ぎ、且つ一側壁20dに穿
設され取付け孔25を封止するための弾性体のシール部
材24と、前記廃棄インク導入室20bに連通する孔2
6を塞ぐための弾性体のシール部材27とが設けられて
いる。
【0014】シール部材24、27は、弾性体として、
シリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリロゴム(NB
R)、イソプレンゴム、ブチレンゴム、フッ素系ゴム等
にて構成されており、前記インク供給管10及び吸引パ
イプ13の先端に取付けられた尖頭状の中空針29、2
8(図8及び図9参照)にて突き刺して貫通できると共
に、この中空針29、28をシール部材24、27から
引き抜いた跡がゴム材料自体の弾性力にて封止(密閉)
できることが望ましいから弾性復元性の高いシリコーン
ゴムが好ましい。
【0015】所定のインクを入れたインク収容袋40を
収容室20a内にセットした後には、蓋体21を本体ケ
ース20に接着剤等により接着して密閉する。インク収
容袋40内のインクが消費されると、このインクカート
リッジ9ごと交換するものである。
【0016】なお、ケース本体20の一部(前記シール
部材24、27が配置されている側面)には、インクの
種類や適用可能なインクジェット記録装置、前記インク
カートリッジ9の使用履歴(記録装置に1回装着されれ
ば、そのインクカートリッジ9は新品でないと判断する
ため)等の情報を記憶させるメモリチップ30及びその
チップを記録装置本体と接続するための電気接点の配置
部31を備えている。また、前記中空針28から排出さ
れた廃棄インクと共に排出される空気のみをインクカー
トリッジ9の外に排気するため、前記蓋体21に穿設さ
れた段付き孔32の外面を覆うように接着された透気性
フィルム33が貼着され、該段付き孔32の外側の空間
に連通するように細い溝状のラビリンス溝34を蓋体2
1の外面に屈曲させて形成し、前記段付き孔32及びラ
ビリンス溝34の全体を覆うように、通気性のないフィ
ルム35を蓋体21の外面に接着し、ラビリンス溝34
の端部等から外気に連通する通気孔36を前記フィルム
35に穿設する。透気性フィルム33は、空気は透過
し、インク等の液体を透過しないものである。なお、ラ
ビリンス溝34の途中には、前記透気性フィルム33の
貼着面から万一漏れたインクがラビリンス溝34を通っ
て外に漏れないように広い面積のインクトラップ37が
凹み形成されている。
【0017】次に、本発明に係るインク収容袋40の構
成について説明すると、図3(a)〜図3(c)はその
第1実施形態を示す。2枚の合成樹脂製のシート材4
1、42を矩形状に形成し、その両シート材41、42
を4方の端縁部を同方向に向けて重ね合わせ、その重ね
合わせの3辺をそれぞれ全長にわたって熱により溶着
(熱シール)して接合部(溶着部)43a,43b,4
3cとする。その場合、シート材41、42は、図4に
示すように、ポリエチレンテレフタレート製フィルム4
4aの片面にアルミナ又はシリカ44bを真空蒸着した
真空蒸着フィルム44の表裏両面にポリプロピレン樹脂
製またはポリエチレン製のフィルム45、46を接着し
た多層構造とし、前記合わせ面(熱シール面)は熱によ
り溶着し易いポリプロピレン樹脂製またはポリエチレン
製のフィルムの面とする。
【0018】このようにして構成された袋体40′を裏
返しにする。即ち、図3(b)に示すように、前記3辺
の接合部43a,43b,43cが袋体40′の内部に
突出するように折り返すのである。次に、図3(c)に
示すように、前記袋体40′の一側の開口部47の辺部
にインク取出し口体23を配置して、シート材41、4
2の縁部と共に熱シールした封止部43dとする。この
場合も、合成樹脂製のインク取出し口体23の材料が前
記シート材41、42における熱シール面と相互に熱シ
ール可能な同一もしくは類似の材質であることが熱シー
ル性を向上させるために望ましい。実施形態では、イン
ク取出し口体23の材質はポリプロピレン樹脂またはポ
リエチレンとする。
【0019】なお、前記のように構成されたインク収容
袋40にはインク取出し口体23のの開口部からインク
を入れ、そのインク取出し口体23の開口部をシール材
24で密閉した後、該シール材24を収容室20a内か
らケース本体20の取付け孔25に嵌め入れてセット
し、その後蓋体21にてケース本体20の開口部を密閉
するのである。
【0020】前記第1実施形態のように、2枚のシート
材41、42の端縁を同じ方向に向けて重ね合わせた接
合部43a,43b,43cの有る辺部が袋体40′の
内側になるように裏返しにすると、図5に示すように、
袋体40′の断面は、例えば左右両側の接合部43a,
43bを横断する断面について観察すれば、インクを袋
体40′内に一杯入れた状態のときには、前記左右両側
の接合部43a,43b近傍における一方のシート材4
1と他方のシート材42とが一旦袋体40′の外側に凸
湾曲状に膨れるようになる。また、図示していないが、
袋体40′の底側の接合部43cの近傍でも、一方のシ
ート材41と他方のシート材42とが一旦袋体40′の
外側に凸湾曲状に膨れる。
【0021】従って、袋体40′の断面は図5に示すよ
うに略楕円形となり、断面積は、従来の接合部102、
102の有る辺部が袋体100の外側に突出している形
態(図10参照)と比較して大きくなる。しかも、本発
明による袋体40′では、接合部43a,43b,43
cを有する辺部がインクを収納する収容部内に位置する
から、袋体40′の広幅面の投影面積が、前記従来の袋
体100の広幅面の投影面積より小さくなるから、本発
明に係るインク収容袋40の方が袋体の広幅面の投影面
積に対するインク収容容量(袋体のインク収容部の容
積)の比率を大きくできるのである。換言すると、本発
明によるインク収容袋40では、所定容量のインクを収
容する場合の広幅面の投影面積を小さくでき、コンパク
トなものとすることができるから、インクカートリッジ
9自体もコンパクトにできるのである。
【0022】図6(a)及び図6(b)は第2実施形態
のインク収容袋50の形態を示し、予め筒状に形成され
たシート材51を、その筒軸線と直交する切断面にて適
宜長さ(袋の長さに略相当する)に切断し、その一方の
開口部の端縁を同方向に向けて重ねて、その重ね箇所の
辺をそれぞれ全長にわたって熱シールして接合部52と
なす(図6(a)参照)。次いで、図6(b)に示すよ
うに、前記接合部52のある辺部が袋体50′の内側に
なるように裏返し、その袋体50′の一方の開口部の辺
部に前記第1実施形態と同様にインク取出し口体23を
配置した上、熱シールして封止するのである。この場合
も、シート材51が前記第1実施形態と同様な多層フィ
ルム製とし、熱シール面とインク取出し口体23とは熱
シール可能な材質とするものである。
【0023】第2実施形態の袋体50′でも、その底辺
である接合部52近傍にて2枚のシート材51が一旦袋
体50′の外側に凸湾曲することでインク収容部の容積
を従来のものより大きくできると共に、接合部52のあ
る辺部が袋体50′の内側(インク収容部)に位置する
ことで、所定容量のインクを収容する場合の広幅面の投
影面積を小さくでき、コンパクトなものとすることがで
きるから、インクカートリッジ9自体もコンパクトにで
きるのである。
【0024】図7(a)及び図7(b)はインク収容袋
55の第3実施形態であって、1枚の矩形状のシート材
56をその中途部で折り畳み(2つ折りにし)、その各
シート材56の端縁を同じ方向に向けて重ねた3箇所の
うち2辺をその全長にわたって熱シールにして接合部5
7a,57bとする袋体55′を形成する(図7(a)
参照)。次いで、この袋体55′を、前記接合部57
a,57bの有る辺部が袋体の内側に突出するように裏
返し(折り返し)する(図7(b)参照)。その後前記
第1及び第2実施形態と同様に開口した辺部58にイン
ク取出し口体23を配置した上、熱シールして封止する
のである。この場合も、シート材56が前記第1実施形
態と同様な多層フィルム製とし、熱シール面とインク取
出し口体23とは熱シール可能な材質とするものであ
る。この実施形態でも前記各実施形態と同じ作用効果を
奏することができる。
【0025】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明のインクジェット記録装置用のインク収容袋は、
インクジェット記録装置における印字ヘッドにインクを
供給管を介して供給するためのインク収容袋であって、
インクジェット記録装置における印字ヘッドにインクを
供給管を介して供給するためのインク収容袋であって、
そのインク収容袋を構成する対向する2つの合成樹脂製
のシート材部分を同じ方向に向けて重ねた状態で相互に
接合し、且つその接合部が内側に突出するように、前記
対向するシート材部分がそれぞれ折り返されて袋体を構
成し、前記対向するシート材部分間の開口の辺部を、イ
ンク取り出し口体と共に熱シールしたことを特徴とする
ものである。
【0026】従って、前記折り返し(裏返し)にされた
袋体のインク収容部側(袋体の内側)に位置する接合部
近傍では、インクを一杯に入れた状態では、シート材が
一旦袋体の外側に凸湾曲状に膨らむことができて、従来
の接合部を有する辺部が袋体の外側に露出に突出したま
まの場合に比べてインク収容量を多くできる。しかも、
接合部のある辺部が袋体の内側に位置することになるか
ら、袋体の広幅面の投影面積も、従来のものに比べて小
さくできる。この相乗効果により、所定の容量のインク
を収容するためのインク収容袋をコンパクトにでき、イ
ンクカートリッジもコンパクトになり、必然的にインク
ジェット記録装置も小型化できるという効果を奏する。
【0027】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェット記録装置用のインク収容袋に
おいて、前記シート材における熱シール面及びインク取
り出し口体が同一の合成樹脂材料としたものであるか
ら、熱シール性能が向上し、インク漏れの不都合を回避
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるインクジェット記録
装置の要部平面図である。
【図2】インクカートリッジの蓋体を開いた状態の斜視
図である。
【図3】インク収容袋の第1実施形態を示し、(a)は
製造工程の第1段階を示す斜視図、(b)は第2段階
(袋体を裏返しにした状態)の斜視図、(c)はインク
取り出し口体の取付け部分を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図4】多層状のシート材の断面図である。
【図5】図3(b)のV−V線矢視拡大断面図である。
【図6】インク収容袋の第2実施形態を示し、(a)は
製造工程の第1段階を示す斜視図、(b)は第2段階
(袋体を裏返しにした状態)の斜視図である。
【図7】インク収容袋の第3実施形態を示し、(a)は
製造工程の第1段階を示す斜視図、(b)は第2段階
(袋体を裏返しにした状態)の斜視図である。
【図8】インクカートリッジにおける廃棄インク導入室
の一部切欠き断面図である。
【図9】インクカートリッジにおけるインク収容袋の収
容室の一部切欠き断面図である。
【図10】インクカートリッジに対するインク収容袋の
開口部の取付け箇所の要部拡大断面図である。
【図11】従来技術のインク収容袋の断面図である。
【符号の説明】 9 インクカートリッジ 23 インク取り出し口体 24 シール材 40、50、55 インク収容袋 40′、50′、55′ 袋体 41、42、51、56 シート材 43a,43b,43c,52,57a,57b
接合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置における印字ヘ
    ッドにインクを供給管を介して供給するためのインク収
    容袋であって、そのインク収容袋を構成する対向する2
    つの合成樹脂製のシート材部分を同じ方向に向けて重ね
    た状態で相互に接合し、且つその接合部が内側に突出す
    るように、前記対向するシート材部分がそれぞれ折り返
    されて袋体を構成し、前記対向するシート材部分間の開
    口の辺部を、インク取り出し口体と共に接合したことを
    特徴とするインクジェット記録装置用のインク収容袋。
  2. 【請求項2】 前記シート材とインク取り出し口体との
    接合面が相互に熱溶着可能な合成樹脂材料であることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置用
    のインク収容袋。
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JP2008024006A (ja) * 2007-10-01 2008-02-07 Seiko Epson Corp 液体収容袋及び液体収容体
US7677712B2 (en) 2003-08-08 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Liquid container having foldable portion

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