JP2003117902A

JP2003117902A - チェーンソー

Info

Publication number: JP2003117902A
Application number: JP2001317040A
Authority: JP
Inventors: Hisato Osawa; 久人大澤; Hiroaki Koga; 博明古賀; Masahito Nara; 雅人奈良
Original assignee: Kioritz Corp
Current assignee: Kioritz Corp
Priority date: 2001-10-15
Filing date: 2001-10-15
Publication date: 2003-04-23
Also published as: US20030070308A1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】上向き姿勢および下向き姿勢を含めた様々な姿
勢において安全性の高いチェーンソーの提供。【解決手段】本体４の上面の上方において前後に延びる
棒状のトップハンドル１０と、本体４の左側面の側方に
設けられた棒状のサイドハンドル１２と、を有し、本体
４を平面視したとき、トップハンドル１０の前端部の左
側面には、サイドハンドル１２の前端部が横方向に交わ
って連結されており、また、トップハンドル１０の前端
部の右側面には、本体４の前後方向において、サイドハ
ンドル１２の前端部の後面で構成される左側支持面１２
ｄと実質的に同一位置において横方向外方に延びる右側
支持面１０Ｆが設けられていることを特徴とするチェー
ンソー。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関などによって
駆動されるチェーンソーに関する。

【従来技術】従来から、空冷式２サイクル内燃機関によ
って駆動される、木の幹や枝などを切断するためのチェ
ーンソーが知られている。該チェーンソーのうち、一般
的にトップハンドルソーと称されるものは、頭上の枝な
どを伐採するためにも使用され、片手でも容易に持ち上
げることができるように、軽量かつ小型に形成されてい
る。一般的な前記トップハンドルソーは、駆動源である
内燃機関を収容した本体の上面の上方において前後に延
びる棒状のトップハンドルと、前記本体の左側面の側方
に設けられた棒状のサイドハンドルと、を有する。作業
者は、右手で前記トップハンドルを、また、左手で前記
サイドハンドルを握り、木の幹や、枝葉を伐採する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】作業者は、伐採作業を
行う際、前記チェーンソーを様々な向きにして作業し、
特に、頭上や下方の枝葉などを伐採する際には、前記チ
ェーンソーのチェーンバーを、上下方向に向けた上向き
姿勢や下向き姿勢で使用する必要がある。作業者は、場
合によっては、右手で前記チェーンソーの前記トップハ
ンドルを握り、片手だけで前記チェーンソーを支持しな
ければならない場合がある。前記チェーンソーは、いか
なる姿勢においても、作業者の安全性を確保するもので
なかればならない。そこで、本発明は、上向き姿勢およ
び下向き姿勢を含めた様々な姿勢において安全性の高い
チェーンソーを提供することを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、本
体の上面の上方において前後に延びる棒状のトップハン
ドルと、前記本体の左側面の側方に設けられた棒状のサ
イドハンドルと、を有し、前記本体を平面視したとき、
前記トップハンドルの前部の左側面には、前記サイドハ
ンドルの前端部が横方向に交わって連結されており、ま
た、前記トップハンドルの前記前部の右側面には、前記
本体の前後方向において、前記サイドハンドルの前記前
端部の後面で構成される左側支持面と実質的に同一位置
において横方向外方に延びる右側支持面が設けられてい
ることを特徴とするチェーンソーによって達成すること
ができる。

【０００４】本発明においては、作業者が前記トップハ
ンドルを片手で握り、前記チェーンソーを上向き姿勢に
して作業する場合、前記チェーンソーの全荷重を前記左
側支持面と前記右側支持面とで支持することができるの
で、片手で前記チェーンソーを確りと安定して支持する
ことができ、前記チェーンバーが左右に振れることがな
いので、安全性をより一層高めることができる。また、
前記左側支持面と前記右側支持面とで支持するので、前
記チェーンソーの荷重による下方向への力によって、前
記トップハンドルを握っている手が前記左側支持面と前
記右側支持面より前方に、前記チェーンバーに向かって
滑ることなく、作業者の手指が誤って前方のチェーンに
触れることなく、安全性を確保することができる。

【０００５】本発明の実施形態においては、前記トップ
ハンドルに対してそれぞれ左右外方に延びる前記左側支
持面と前記右側支持面は、前記トップハンドルを握る作
業者の右手の親指及び人差し指の基端部と相補的形状を
なすように、それぞれ後方に向けて凹状に湾曲してい
る。また、本発明の実施形態においては、前記右側支持
面は、前記トップハンドルの右側から下方に延びてい
る。更に、本発明の他の実施形態においては、前記ト
ップハンドルの後部の上面には、作業者の右手の後方へ
の滑りを防止するための滑り止め部が設けられている。
更に、本発明の他の実施形態においては、前記滑り止め
部は、前記トップハンドルを握る右手の後方において、
上方に突出した突出部で構成されている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ、
本発明にかかるチェーンソーの実施の形態について説明
する。図１は、本実施形態にかかるチェーンソーの本体
の平面図、図２は、後面図、更に、図３は、右側面図で
ある。

【０００７】図１に示すように、本実施形態にかかるチ
ェーンソー２は、後部に位置し、かつ、内部に駆動源と
して小形空冷式２サイクルガソリンエンジン等の内燃機
関を収容している本体４と、該本体４の右側前端部から
前方に真っ直ぐに延びるチェーンガイドバー６と、該チ
ェーンガイドバー６の周縁部に形成された案内部に沿っ
て走行するソーチェーン８とを有する。なお前記チェー
ンガイドバー６および前記ソーチェーン８は、各図に二
点鎖線で示す。図１乃至図３を見て分かるように、前記
本体４は、その上面４ａの上方において前後に延びる棒
状のトップハンドル１０と、左側面４ｂの側方に設けら
れた棒状のサイドハンドル１２と、を有する。より詳細
には、図３に最も良く示されているように、前記トップ
ハンドル１０は、作業者が右手で握るための前後に延び
る把持部１０ａと、該把持部１０ａの前端から前記本体
４の前記上面４ａの前部４ｃに向けて下方に延びる前端
部１０ｂと、前記把持部１０ａの後端から前記上面４ａ
の後部４ｄに向けて下方に延びる後端部１０ｃと、を有
し、全体的にアーチ形をなしている。

【０００８】図１に示すように、前記本体４を平面視し
たとき、前記トップハンドル１０の前部の左側面１０ｄ
には、前記サイドハンドル１２の前端部１２ａが横方向
に交わって連結されており、また、前記サイドハンドル
１２の後端部１２ｂは、前記本体４の前記左側面４ｂの
後下角部に対して横方向に延びて連結されており、全体
的にＣ字形をなしている。前記サイドハンドル１２の前
記前端部１２ａの後面、すなわち、前記トップハンドル
１０の前記前端部１０ｂに隣接する面は、前記トップハ
ンドル１０を握る右手の親指基端部が当接する左側支持
面１２ｄを構成する。また、前記トップハンドル１０の
前記前端部１０ｂの右側面１０ｅには、前記本体４の前
後方向において、前記サイドハンドル１２の前記前端部
１２ａの後面で構成される前記左側支持面１２ｄと実質
的に同一位置において横方向外方に延びる右側支持面１
０ｆが設けられていて、右手の人差し指の基端部が前記
右側支持面１０ｆによって支持される。

【０００９】図１に最も良く示されているように、前記
トップハンドル１０に対してそれぞれ左右外方に延びる
前記左側支持面１２ｄと前記右側支持面１０ｆは、前記
トップハンドル１０を握る作業者の右手の親指及び人差
し指の基端部と相補的形状をなすように、それぞれ後方
に向けて凹状に湾曲している。また、図３に示すよう
に、前記右側支持面１０ｆは、前記トップハンドル１０
の右側から下方に、前記トップハンドル１０の前記前端
部１０ｂの下端まで、前記前端部１０ｂの全体にわたっ
て延びている。図３において、前記右側支持面１０ｆの
下部は点線で示す。図１乃至図３に示すように、前記ト
ップハンドル１０の後部の上面には、作業者の右手の後
方への滑りを防止するための滑り止め部１４が設けられ
ている。より詳細には、前記把持部１０ａの後方、すな
わち、前記トップハンドル１０の前記後端部１０ｃの上
部に前記滑り止め部１４が設けられている。該滑り止め
部１４は、前記トップハンドル１０の上面から上方に突
出する突出部１８で構成されており、該突出部１８に
は、滑り止め効果を高めるために、前記トップハンドル
１０の長手方向に対して横方向に延びる複数の第１スリ
ット１６が形成されている。

【００１０】図４は、図１乃至図３に示す実施形態の変
形例を示す。図４に示す実施形態においては、図１乃至
図３に示す実施形態と比べて、前記滑り止め部１４だけ
が異なり、その他の点においては同じである。したがっ
て、同じ部分については同じ符号で示し、説明は省略
し、以下、前記滑り止め部１４についてだけ説明する。
図４に示す、前記滑り止め部１４においては、前記トッ
プハンドル１０の前記後端部１０ｃが、前記把持部分１
０ａよりも、上方に***して前記突出部１８が構成され
ている。より詳細には、前記トップハンドル１０の前記
把持部分１０ａは、長手方向後方に向けて下方に傾斜し
ており、前記トップハンドル１０の前記後端部１０ｃ
は、前記把持部分１０ａの後端から後方に僅かに上方に
傾斜して、前記突出部１８が構成されている。該突出部
１８には、前記トップハンドル１０の長手方向に対して
横方向に複数の第２スリット２０が形成されている。

【００１１】図１乃至図４に示す前記チェーンソーの作
用について説明する。なお、図１乃至図３に示す実施形
態と図４に示す変形例の作用は同じである。前記チェー
ンガイドバー６が作業者の前方に延びる通常の作業姿勢
において、作業者は、前記トップハンドル１０を右手で
握り、また、前記サイドハンドル１２を左手で握る。こ
の状態において、右手の親指を除く四本の指は、前記ト
ップハンドル１０の右側に位置し、前記右側支持面１０
ｆは、指とチェーンガイドバー６との間を遮蔽する防護
壁としての役割をなし、指が前記ソーチェーン８に接近
するのが防止される。

【００１２】また、作業者は、前記チェーンソー２の前
記チェーンガイドバー６を上方に向ける上向き姿勢にし
て、頭上の枝葉を伐採する場合がある。この上向き姿勢
において伐採する際には、前記チェーンソー２の前記ト
ップハンドル１０を右手で握り、片手だけで前記チェー
ンソー２を持つ必要がある場合がある。この場合、前記
チェーンソー２の全荷重が前記左側支持面１２ｄと前記
右側支持面１０ｆとで支持される。また、前記上向き姿
勢において、前記チェーンソー２の荷重により、前記ト
ップハンドル１０には右手に対して下方に力が働き、右
手は前記トップハンドル１０に対して前記チェーンソー
２の長手方向前方に相対移動するが、前記左側支持面１
２ｄと前記右側支持面１０ｆが右手のストッパとしての
役割をなし、前記右手が前記チェーンガイドバー６に近
づくのが防止される。

【００１３】更に、作業者は、前記チェーンソー２の前
記チェーンガイドバー６を下方に向ける下向き姿勢にし
て、下方の枝葉を伐採する場合があり、この下向き姿勢
において伐採する際にも、前記チェーンソー２の前記ト
ップハンドル１０を右手で握り、片手だけで前記チェー
ンソー２を支持する必要がある場合がある。この場合、
前記チェーンソー２の全荷重により、前記トップハンド
ル１０には右手に対して下方に力が働き、右手は前記ト
ップハンドル１０に対して前記チェーンソー２の長手方
向後方に相対移動するが、前記突出部１８が右手のスト
ッパとしての役割をなし、前記チェーンソー２の荷重に
よって、前記チェーンソー２が更に前記右手から下方に
滑るのが防止される。

【００１４】図１乃至図４に示す前記チェーンソー２に
よれば、前記右側支持面１０ｆが、前記トップハンドル
１０の右側から下方に延びており、より詳細には、前記
トップハンドル１０の前記前端部１０ｂの全体にわたっ
てのびており、指を前記チェーンガイドバー６から保護
する防護壁としての役割をなすので、誤って指が前記ソ
ーチェーン８に接触するのを未然に防ぐことができ、安
全性の高いチェーンソーを提供することができる。

【００１５】また、前記トップハンドル１０に対してそ
れぞれ左右外方に延びる前記左側支持面１２ｄと前記右
側支持面１０ｆは、前記トップハンドル１０を握る作業
者の右手の親指及び人差し指の基端部と相補的形状をな
すように、それぞれ後方に向けて凹状に湾曲しているの
で、前記トップハンドル１０を確り握ることができるの
で、安全性を更に高めることができる。更に、前記トッ
プハンドル１０の後端部１０ｃの上面には、作業者の右
手の後方への滑りを防止するための滑り止め部１４が設
けられているので、前記チェーンソー２を前記下向き姿
勢としても、前記トップハンドル１０を確り握ることが
でき、安全性を増すことができる。更に、前記滑り止め
部１４は、前記トップハンドル１０を握る右手の後方に
おいて、上方に突出した突出部１８で構成されているの
で、右手が、前記把持部分１０ａに対して後方に滑りに
くい。また、突出部１８にスリット１６、２０が形成さ
れており、摩擦力が大きくされているので、滑りがより
確実に防止される。

【００１６】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で
種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包
含されるものであることはいうまでもない。本実施形態
においては、前記滑り止め部１４は、突出部１８によっ
て構成されており、右手が乗り越えないようにされてい
る。前記滑り止め部１４には、その他、例えば、ゴム材
などの摩擦部分を設けてもよく、それによって、右手が
後方に滑らないようにしてもよい。また、動力源として
電動モーターを用いたチェーンソーにも本発明を適用で
きることは、いうまでもない。

【発明の効果】本発明によれば、上向き姿勢および下向
き姿勢を含めた様々な姿勢において安全性の高いチェー
ンソーを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態にかかるチェーンソーの本体の平面
図である。

【図２】本実施形態にかかるチェーンソーの本体の後面
図である。

【図３】本実施形態にかかるチェーンソーの本体の右側
面図である。

【図４】図４は、図１乃至図３に示す実施形態の変形例
を示す。

【符号の説明】

４本体４ｂ本体の左側面１０トップハンドル１０ｂトップハンドルの前端部１０ｄトップハンドルの前端部の左側面１０ｅトップハンドルの前端部の右側面１０ｆ右側支持面１２サイドハンドル１２ａサイドハンドルの前端部１２ｄ左側支持面１４滑り止め部１８突出部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者奈良雅人東京都青梅市末広町一丁目７番地２株式会社共立内Ｆターム(参考） 3C040 AA10 LL00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体（４）の上面の上方において前後に
延びる棒状のトップハンドル（１０）と、前記本体
（４）の左側面（４ｂ）の側方に設けられた棒状のサイ
ドハンドル（１２）と、を有し、前記本体（４）を平面視したとき、前記トップハンドル
（１０）の前端部（１０ｂ）の左側面（１０ｄ）には、
前記サイドハンドル（１２）の前端部（１２ａ）が横方
向に交わって連結されており、また、前記トップハンド
ル（１０）の前記前端部（１０ｂ）の右側面（１０ｅ）
には、前記本体（４）の前後方向において、前記サイド
ハンドル（１２）の前記前端部（１２ａ）の後面で構成
される左側支持面（１２ｄ）と実質的に同一位置におい
て横方向外方に延びる右側支持面（１０ｆ）が設けられ
ていることを特徴とするチェーンソー。
【請求項２】前記トップハンドル（１０）に対してそ
れぞれ左右外方に延びる前記左側支持面（１２ｄ）と前
記右側支持面（１０ｆ）は、前記トップハンドル（１
０）を握る作業者の右手の親指及び人差し指の基端部と
相補的形状をなすように、それぞれ後方に向けて凹状に
湾曲していることを特徴とする請求項１に記載のチェー
ンソー。
【請求項３】前記右側支持面（１０ｆ）は、前記トッ
プハンドル（１０）の右側から下方に延びていることを
特徴とする請求項１または２に記載のチェーンソー。
【請求項４】前記トップハンドル（１０）の後部の上
面には、作業者の右手の後方への滑りを防止するための
滑り止め部（１４）が設けられていることを特徴とする
請求項１乃至３のいずれか一項に記載のチェーンソー。
【請求項５】前記滑り止め部（１４）は、前記トップ
ハンドル（１０）を握る右手の後方において上方に突出
した突出部（１８）で構成されていることを特徴とする
請求項４に記載のチェーンソー。