JP2003115677A - 電気部品のシャーシへの取り付け構造 - Google Patents

電気部品のシャーシへの取り付け構造

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JP2003115677A
JP2003115677A JP2001307755A JP2001307755A JP2003115677A JP 2003115677 A JP2003115677 A JP 2003115677A JP 2001307755 A JP2001307755 A JP 2001307755A JP 2001307755 A JP2001307755 A JP 2001307755A JP 2003115677 A JP2003115677 A JP 2003115677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄ネジによる締め付けが緩みにくく、また、
緩んでも、シールドケース(2)とシャーシ(120)
間が確実に電気接続する電気部品のシャーシへの取り付
け構造を提供する。 【解決手段】 シールドケース(2)に、フランジ部
(8)とともに雄ネジでシャーシ(120)にネジ止め
される接続片(12)の他に、フランジ部(8)の逃げ
凹部(15)内で弾性変形自在に収容される補助接触片
(13)を一体に形成する。雄ネジが緩んでも、補助接
触片(13)が、シャーシ(120)へ弾性接触し、シ
ャーシ(120)との電気接続が保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ハウジングの
周囲がシールドケースで覆われた電気部品を、導電性の
シャーシへ取り付ける取り付け構造に関し、更に詳しく
は、絶縁ハウジングをシャーシへ固定するとともに、シ
ールドケースをシャーシへ電気接続し、接地させる電気
部品のシャーシへの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ハウジング内のコンタクト、信号線
等に、高周波信号が流れる電気部品は、コンタクト、信
号線などを外部と遮蔽するために、絶縁ハウジングの外
周面を、接地されたシールドケースで覆っている。
【0003】図7は、この種の電気部品である電気コネ
クタ101を、導電性のシャーシ120に取り付ける従
来のシャーシへの取り付け構造100を示すもので、シ
ャーシ120は、通常、機器の化粧パネル(図示せず)
と平行にその内側に設置され、その一部がグランドに接
続され接地されている。
【0004】電気コネクタ101は、コネクタプラグ
(図示せず)と接続するコネクタソケットであり、コネ
クタプラグを挿入させ嵌合するプラグ挿入孔が凹設され
た絶縁ハウジング103と、そのプラグ挿入孔に接触部
を臨ませるように絶縁ハウジング103の内方に固定さ
れた複数のコンタクト104、104・・を備えてい
る。絶縁ハウジング103の周囲は、プラグ挿入孔の開
口部を除き、導電性のシールドケース105で覆われて
いる。
【0005】絶縁ハウジング103の左右の側面には、
それぞれ前後方向に導電性の雄ネジ107を貫通させる
貫通孔106aが穿設された一対のフランジ板106、
106が一体に突設されている。
【0006】シールドケース105には、貫通孔106
aを含むフランジ板106と同形状に形成された接続片
108が一体に形成され、絶縁ハウジング103の周囲
にシールドケース105が取り付けられた際に、フラン
ジ板106の表面に接続片108が積層され、フランジ
板106の貫通孔106aと接続片108の貫通孔10
8aは、同軸上に連通している。
【0007】電気コネクタ101は、シャーシ120に
穿設された取り付け孔109に挿通させた状態で、シャ
ーシ120と直交するようにネジ止め固定される。すな
わち、図示するように、貫通孔108a、貫通孔106
a及びこれらの部位に対応するシャーシ120側の貫通
孔102aに、雄ネジ107を挿通し、シャーシ120
の背面側に突出する雄ネジ107にナット110を螺合
させて、雄ネジ107とナット110間で、接続片10
8、フランジ板106及びシャーシ120を締め付けて
固定する。
【0008】このネジ止めによって、シールドケース1
05は、導電性の雄ネジ107を介してグランドと接続
するシャーシ120に電気接続して接地され、高周波信
号を入出力するコンタクト104を含めた絶縁ハウジン
グ103の内部は、外部と遮蔽される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂などで成形した絶縁ハウジング103のフランジ板1
06を挟持してネジ止めする構造であるため、熱、経年
変化により、フランジ板106が変形すると、接続片1
08若しくはシャーシ120との間隔が緩み、シールド
ケース105とシャーシ120間の接続不良が発生する
原因となっていた。この問題は、電気部品101が、相
手方コネクタとの挿抜を繰り返す電気コネクタである場
合に、特に顕著であり、挿抜の際に繰り返しフランジ板
106の部分に加わる外力により、フランジ板106
は、より変形しやす、雄ネジ107も緩みやすいもので
あった。
【0010】また、一度、雄ネジ107とナット110
間の螺合が緩むと、自ら復帰することがないので、シー
ルドケース105とシャーシ120間の接続信頼性は失
われるばかりで、雄ネジが自由に回転することにより、
緩みは更に加速する。
【0011】更に、雄ネジ105を介して間接的にシー
ルドケースをシャーシ120へ電気接続する構造である
ため、雄ネジ105との接触抵抗がグランドとの間に介
在し、シールドケースが接地電位とならず、また、限ら
れた雄ネジ105を挿通させる2箇所の部位でのみ、シ
ールドケースを接地するだけなので、充分なシールド効
果が得られない。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑み、雄ネジによ
る締め付けが緩みにくく、また、緩んでも、シールドケ
ースとシャーシ間が確実に電気接続する電気部品のシャ
ーシへの取り付け構造を提供することを目的とする。
【0013】また、シールドケースの多数の位置で接地
し、シールド効果が向上する電気部品のシャーシへの取
り付け構造を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の電気部品のシ
ャーシへの取り付け構造は、側面にフランジ部が突設さ
れた絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングの外周面を覆
い、絶縁ハウジングに取り付けられた状態で、一体の接
続片がフランジ部の表面に沿って配設されるシールドケ
ースと、絶縁ハウジングのフランジ部と平行に配設され
る導電性のシャーシと、接続片とフランジ部とシャーシ
を貫通する導電性ネジとを備え、シャーシと接続片間
に、絶縁ハウジングのフランジ部を挟持した状態で、導
電性ネジを貫通させて一体に締め付け、絶縁ハウジング
の外周面がシールドケースで覆われた電気部品を、シャ
ーシへ固定するとともに、導電性ネジを介して、シール
ドケースとシャーシを電気接続する電気部品のシャーシ
への取り付け構造において、フランジ部の基端側でシャ
ーシに対向する背面に、逃げ凹部を凹設し、フランジ部
の逃げ凹部に弾性変形自在に収容され、自由状態で、自
由端部が逃げ凹部から突出する補助接触片を、シールド
ケースに突設し、導電性ネジで、シャーシとフランジ部
と接続片が一体に締め付けられた際に、補助接触片の自
由端部がシャーシに弾性接触することを特徴とする。
【0015】導電性ネジで、シャーシとフランジ部と接
続片を一体に締め付けると、フランジ部の逃げ凹部から
シャーシ側に突出する補助接触片の自由端部は、シャー
シに当接し、弾性変形しながら、逃げ凹部内に収容され
る。
【0016】これにより、シールドケースは、接続片と
導電性ネジを介してシャーシに電気接続するとともに、
補助接触片を介しても、シャーシに電気接続する。
【0017】シャーシに弾性接触する補助接触片は、相
対的にシャーシから離れる方向にフランジ部と接続片を
付勢するので、これらを締め付ける導電性ネジは、緩み
にくく、また、緩んでも、雄ネジと、接続片若しくはシ
ャーシとの間は、補助接触片の弾性から生じる接触圧で
接触する。
【0018】請求項2の電気部品のシャーシへの取り付
け構造は、補助接触片と接続片にフランジ部が挟持さ
れ、絶縁ハウジングにシールドケースが仮保持されるこ
とを特徴とする。
【0019】絶縁ハウジングにシールドケースが仮保持
されるので、シャーシへのネジ止め作業が容易となる。
【0020】請求項3の電気部品のシャーシへの取り付
け構造は、電気部品が、高周波信号を入出力するコンタ
クトが絶縁ハウジングに取り付けられた電気コネクタで
あり、相手側コネタクとの挿抜方向に直交して、フラン
ジ部が突設されていることを特徴とする。
【0021】相手側コネクタとの挿抜により、フランジ
部に繰り返して外力が加わり変形しても、補助接触片
は、シャーシに弾性接触しているので、シールドケース
とシャーシ間の電気接続が保たれる。
【0022】また、フランジ部が変形しても、補助接触
片の弾性によって、雄ネジと接続片間が密着するので、
電気部品は、がたつきなくシャーシに固定される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電気部品のシャーシへの取り付け構造を、図1乃至図6
を用いて説明する。図1は、電気部品であるコネクタソ
ケット1の平面図、図2は、コネクタソケット1の正面
図、図3は、シャーシ120へ取り付けたコネクタソケ
ット1に相手側コネクタ110を接続する状態を示す横
断面図、図4は、シャーシ120への取り付けを示す要
部分解斜視図、図5(a)、(b)、(c)は、シール
ドケース2の平面図、正面図、側面図、図6(a)、
(b)は、絶縁ハウジング3の平面図、横断面図であ
る。
【0024】これらの図に示すように、電気部品である
コネクタソケット1は、電子機器の化粧パネル121の
内側に沿って配設されたシャーシ120に取り付けら
れ、電子機器内に配線された多芯シールドケーブル13
0の端末に接続されるコネクタソケットで、絶縁ハウジ
ング3と、絶縁ハウジング3に取り付けられる複数のコ
ンタクト5、絶縁ハウジング3の周囲を覆うシールドケ
ース2及び補助ケース4で構成されている。
【0025】図6に示すように、絶縁ハウジング3は、
絶縁性プラスチック樹脂により、直方体状の本体3a
と、本体3aの両側面から直交するように突設された一
対のフランジ板8と、本体3aの後方(図中左方)に連
設されたコンタクトガイド板3cとが一体に成形されて
いる。
【0026】絶縁ハウジング3の本体3aには、正面
(図6において右方)から後方に向かって、相手側コネ
クタであるコネクタプラグ110の筒状アース金具11
2を挿入する挿入凹部6が凹設されている。挿入凹部6
は、筒状アース金具112と嵌合するように、横長角筒
状に形成されている。
【0027】挿入凹部6の中央には、本体3aから前方
に突設された接続プレート3bが臨んでいる。接続プレ
ート3bは、多芯ケーブル130の各信号線131に対
応する数(ここでは、4本)のコンタクト5を整列させ
て挿入凹部6内に臨ませるもので、コンタクト5の接触
部5aを位置決めして取り付ける4本の凹溝が前後方向
に形成されている。
【0028】コンタクトガイド板3cの内面には、コン
タクト5の脚部5bを位置決めする4本の凹溝が、挿入
凹部6内の凹溝より広いピッチで形成されている。
【0029】コンタクト5は、隣青銅などの導電性金属
板を帯状に打ち抜いた後、図3に示すように、折り曲げ
形成され、接触部5aの一部は湾曲形成され、挿入凹部
6に挿入されるプラグコネクタ110の信号端子111
と個々に接触するようになっている。
【0030】コンタクト5の脚部5bには、多芯ケーブ
ル130の皮むきされた各信号線131を半田接続する
もので、各脚部5bの半田付け部相互が接触しないよう
に、広いピッチで形成した後方の溝内に位置決めされ
る。
【0031】シールドケース2は、平面と後面(背面)
を除く絶縁ハウジング3の周囲を覆うもので、導電性金
属板を打ち抜き、図5に示す樋状に折り曲げ加工された
ものである。
【0032】補助ケース4は、シールドケース2と同じ
導電性金属板を打ち抜いた後、絶縁ハウジング3の平面
と、多芯シールドケーブル130を挿通させる部位を除
いた後面を覆うようにL字状に折り曲げて形成される。
補助ケース4は、シールドケース2との境界部におい
て、その周辺をシールドケース2の上方に折重ねること
により、シールドケース2に一体化され、これにより、
絶縁ハウジング3のほぼ周囲全体がシールドケース2と
補助ケース4で覆われる。
【0033】シールドケース2の絶縁ハウジング3の前
面(正面)を覆う前面枠部2aには、挿入凹部6の開口
縁の輪郭に沿ったアース金具挿入孔10が、その左右の
内周面に切り起こされる一対の舌片7を残して、打ち抜
き形成されている。
【0034】舌片7は、図5(a)に示すように、挿入
凹部6の開口縁からその内側面に沿って折り曲げられ、
プラグコネクタ110の筒状アース金具112は、この
舌片7に当接し、内方に弾性変形しながら挿入凹部6内
に挿入される。
【0035】前面枠部2aと直交し後方に連続する本体
被覆部2bは、絶縁ハウジング3の左右の側面と底面を
覆うもので、このうち左右の側面を覆う本体被覆部2b
の中間には、それぞれ、絶縁ハウジング3のフランジ板
8、8を挟持する接続片12と補助接触片13が突設さ
れている。すなわち、絶縁ハウジング3の底面側を樋状
のシールドケース2内に収容すると、その両側に突出す
るフランジ板8、8を、接続片12と補助接触片13が
挟持し、シールドケース2内に絶縁ハウジング3が仮保
持される。両者が仮保持されることにより、後述するシ
ャーシ120へのネジ止め作業は、一方のシールドケー
ス2のみを持って行うことができ、作業が容易となる。
【0036】一対のフランジ板8のシャーシ120に対
向する背面であって、その基端側は、図6に示すように
肉薄とされ、逃げ凹部15が形成されている。本体被覆
部2bから突設された補助接触片13は、図4に示すよ
うに、その基端が逃げ凹部15の内壁面に当接した後、
やや後方に傾斜するように折り曲げられるもので、上述
のように、絶縁ハウジング3をシールドケース2内に収
容した状態では、補助接触片13の基端と接続片12の
間で、フランジ板8を挟持するものとなる。また、この
状態で、補助接触片13の自由端部13aは、逃げ凹部
15より突出し、フランジ板8の背面より後方側に突き
出る。
【0037】接続片12は、フランジ板8の前面に積層
配置されるもので、フランジ板8と同一の輪郭形状に打
ち抜き形成されている。
【0038】両面が、接続片12と補助接触片13で挟
持されたフランジ板8は、図3に示すように、グランド
に接地されたシャーシ120の前面に沿って平行に取り
付けられるもので、接続片12とともに貫通させた導電
性の雄ネジ20を、シャーシ120の背面側に突出さ
せ、背面側のナット18との間で締め付けて、シャーシ
120にネジ止めされる。この為、フランジ板8、接続
片12とシャーシ120には、それぞれ、導電性雄ネジ
20を貫通させる貫通孔14、16、17が穿設されて
いる。
【0039】コネクタソケット1をシャーシ120へネ
ジ止めする際に、フランジ板8の背面より突き出た自由
端部13aは、シャーシ120に当接し、前方に向かっ
て逃げ凹部15内に弾性変形するが、フランジ板8と干
渉せずに自由に弾性変形するように、逃げ凹部15の深
さと大きさが定められている。また、補助接触片13の
長さも、弾性変形する際に、先端が貫通孔14に貫通す
る雄ネジ20に達しない長さとされている。
【0040】フランジ板8と接続片12をシャーシ12
0へネジ止めすることにより、絶縁ハウジング3の周囲
にシールドケース2が固定され、また、コネクタソケッ
ト1全体がシャーシ120に固定される。
【0041】また、接続片12が導電性の雄ネジ20を
介してシャーシ120に電気接続するとともに、補助接
触片13が、自らの弾性でシャーシ120の前面に弾性
接触し、それぞれ電気接続する。
【0042】図5に示すように、シールドケース2に
は、更に本体被覆部2bの後方に、多芯シールドケーブ
ル130のアース編組線132に電気接続するクランプ
金具2cが一体に連設されている。クランプ金具2c
は、断面U字状に形成され、多芯シールドケーブル13
0の端末で皮むきされた後、外皮上に折り返されたアー
ス編組線132をU字状内に収容して、その周囲を覆う
ように加締められる。
【0043】クランプ金具2cが加締められることによ
って、コネクタソケット1の後方に多芯シールドケーブ
ル130の端末が機械的に固着されるとともに、その内
方の信号線131及びコンタクト5を包囲しながら、シ
ールドケース2とアース編組線132が電気接続する。
【0044】シャーシ120にコネクタソケット1が固
定された後、雄ネジ20を含むシャーシ120の前方
は、図1に示すように、シールドケース2の前面枠部2
aを除き、電子機器の化粧パネル121で覆われる。
【0045】従って、化粧パネル121には、挿入凹部
6とアース金具挿入孔10が前方に臨むものとなり、図
3に示すように、この挿入凹部6に、前方から相手方コ
ネクタであるプラグコネクタ110の筒状アース金具1
12を挿入して接続する。このとき、筒状アース金具1
12の先端は、挿入凹部6の開口縁で曲げられた舌片7
に、所定の弾力で弾性接触する。
【0046】同時に、筒状アース金具112は、舌片7
を介して、シールドケース2に電気接続し、シールドケ
ース2は、接続片12と補助接触片13を介して接地さ
れたシャーシ120に電気接続し、更に、その後方で多
芯シールドケーブル130のアース編組線132に電気
接続するので、相互に接続する多芯シールドケーブル1
30の信号線131、コンタクト5及びプラグコネクタ
110の信号端子111の全体がシールドされる。
【0047】この実施の形態によれば、シールドケース
2は、1対の接続片12、12及び一対の補助接触片1
3、13の4カ所の部位でシャーシ120に電気接続し
接地されるので、シールドケース2の長い距離を電流が
流れることがなく、より確実にシールドすることができ
る。
【0048】また、相手側コネクタ110との挿抜を繰
り返し、雄ネジ20による締め付けが緩んでも、補助接
触片13がシャーシ120に弾性接触するので、シール
ドケース2とシャーシ120との電気接続が損なわれる
ことがない。
【0049】更に、補助接触片13がシャーシ120に
弾性接触することにより、接続片12は、雄ネジ20に
当接する前方に付勢され、雄ネジ20は、螺合するナッ
ト18をシャーシ120の背面側に当接するように付勢
するので、雄ネジ20とナット18との螺合が緩んで
も、雄ネジ20を介して接続片12とシャーシ120間
の電気接続が維持されるとともに、雄ネジ20が遊び自
由に回転することがないので、緩む方向への回転は加速
されない。
【0050】上述の実施の形態において、シールドケー
ス2は、補助ケース4とともに、絶縁ハウジング3の周
囲を覆うものであったが、必ずしも、絶縁ハウジング3
の周囲全体を覆うものである必要はなく、また、補助ケ
ース4と一体として絶縁ハウジング3を覆うものであっ
てもよい。
【0051】また、シャーシ120に雄ネジ20と螺合
する雌ネジを刻設し、雄ネジ20と螺合する構成とする
場合には、必ずしもナット18を設ける必要はない。
【0052】更に、電気部品は、多芯シールドケーブル
130の端末に接続するコネクタソケットや、絶縁ハウ
ジング3内にコンタクト5を内蔵する電気コネクタに限
らず、絶縁ハウジング内をシールドするために、シール
ドケースがその周囲に取り付けられる電気部品であれ
ば、種々の回路部品、機構部品等に適用できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、雄ネジによる締め付けが緩みにくく、また、緩んで
も、シールドケースとシャーシ間が補助接触片により電
気接続するので、シールドケースは確実に接地され、シ
ールド効果が損なわれることがない。
【0054】また、接続片の他に、補助接触片によって
も、シャーシに電気接続するので、シールドケースを多
数の位置で接地させ、シールド効果が向上する。
【0055】更に、補助接触片は、フランジ部に形成さ
れた逃げ凹部内で弾性変形するので、他と接触しないそ
の変形スペースを、電気部品の周囲に確保する必要がな
い。
【0056】更に、補助接触片がシャーシに弾性接触す
ることにより、フランジ部と接続片をシャーシから離れ
る方向に付勢するので、これらを締め付ける導電性ネジ
は、緩みにくく、また、緩んでも、雄ネジと、接続片若
しくはシャーシとの間は、補助接触片の弾性から生じる
接触圧で接触する。
【0057】これに加えて、請求項2の発明によれば、
シャーシへの取り付け前に、シールドケースと絶縁ハウ
ジングを仮保持できるので、雄ネジによるネジ止め作業
の際に、一方のみを持って作業することができ、作業性
が向上する。
【0058】これに加えて、請求項3の発明は、相手側
コネクタとの挿抜により、フランジ部に外力が加わり変
形しても、補助接触片の弾性によって、雄ネジと接続片
間が密着するので、電気部品は、がたつきなくシャーシ
に固定され、相手側コネクタを確実に挿抜できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気部品1のシャー
シ120への取り付け構造を示す平面図である。
【図2】コネクタソケット1の正面図である。
【図3】シャーシ120へ取り付けたコネクタソケット
1に相手側コネクタ110を接続する状態を示す横断面
図である。
【図4】電気部品1のシャーシ120への取り付けを示
す要部分解斜視図である。
【図5】シールドケース2を示し、(a)は、平面図、
(b)は、正面図、(c)は、側面図である。
【図6】絶縁ハウジング3を示し、(a)は、平面図、
(b)は、横断面図である。
【図7】従来の電気部品101のシャーシ120への取
り付け構造100を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コネクタソケット(電気部品) 2 シールドケース 3 絶縁ハウジング 5 コンタクト 8 フランジ部(フランジ板) 12 接続片 13 補助接触片 13a 自由端部 15 逃げ凹部 20 雄ネジ(導電性ネジ) 110 相手方コネクタ 120 シャーシ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面にフランジ部(8)が突設された絶
    縁ハウジング(3)と、 絶縁ハウジング(3)の外周面を覆い、絶縁ハウジング
    (3)に取り付けられた状態で、一体の接続片(12)
    がフランジ部(8)の表面に沿って配設されるシールド
    ケース(2)と、 絶縁ハウジング(3)のフランジ部(8)と平行に配設
    される導電性のシャーシ(120)と、 接続片(12)とフランジ部(8)とシャーシ(12
    0)を貫通する導電性ネジ(20)とを備え、 シャーシ(120)と接続片(12)間に、絶縁ハウジ
    ング(3)のフランジ部(8)を挟持した状態で、導電
    性ネジ(20)を貫通させて一体に締め付け、 絶縁ハウジング(3)の外周面がシールドケース(2)
    で覆われた電気部品(1)を、シャーシ(120)へ固
    定するとともに、導電性ネジ(20)を介して、シール
    ドケース(2)とシャーシ(120)を電気接続する電
    気部品のシャーシへの取り付け構造において、 フランジ部(8)の基端側でシャーシ(120)に対向
    する背面に、逃げ凹部(15)を凹設し、 フランジ部(8)の逃げ凹部(15)に弾性変形自在に
    収容され、自由状態で、自由端部(13a)が逃げ凹部
    (15)から突出する補助接触片(13)を、シールド
    ケース(2)に突設し、 導電性ネジ(20)で、シャーシ(120)とフランジ
    部(8)と接続片(12)が一体に締め付けられた際
    に、補助接触片(13)の自由端部(13a)がシャー
    シ(120)に弾性接触することを特徴とする電気部品
    のシャーシへの取り付け構造。
  2. 【請求項2】 補助接触片(13)と接続片(12)に
    フランジ部(8)が挟持され、絶縁ハウジング(3)に
    シールドケース(2)が仮保持されることを特徴とする
    請求項1記載の電気部品のシャーシへの取り付け構造。
  3. 【請求項3】 電気部品(1)は、高周波信号を入出力
    するコンタクト(5)が絶縁ハウジング(3)に取り付
    けられた電気コネクタであり、相手側コネタク(11
    0)との挿抜方向に直交して、フランジ部(8)が突設
    されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか
    1項に記載の電気部品のシャーシへの取り付け構造。
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