JP2003114337A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2003114337A
JP2003114337A JP2001306723A JP2001306723A JP2003114337A JP 2003114337 A JP2003114337 A JP 2003114337A JP 2001306723 A JP2001306723 A JP 2001306723A JP 2001306723 A JP2001306723 A JP 2001306723A JP 2003114337 A JP2003114337 A JP 2003114337A
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Takeshi Yamazaki
健 山崎
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観察者側に直接透過する不要光が減少されたフ
ロントライト照明装置を提供する。 【解決手段】照明装置は、光を射出するための光源11
と、光源11からの光を被照明物体に照射するための導
光板12とを有している。導光板12は、光源11の近
くに位置する近位端面17と、その反対側に位置する遠
位端面18と、被照明物体に向き合って配置される底面
16と、その反対側に位置する上面19とを有してい
る。導光板12は、上面19に設けられた、複数の凹部
13と凸部14を有している。光源11に近い凹部13
の近位斜面は、臨界角よりも大きい入射角で入射する光
線を被照明物体に向けて偏向するための反射面として機
能する。また、凸部14は、凹部13の近位斜面に臨界
角未満の入射角で入射しこれを透過した光線を少なくと
も屈折作用により導光板12へ戻す働きをする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶表示装
置に用いられる照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に液晶表示装置は、周囲が暗くとも
使用することができるように照明装置が備えられてい
る。大別すると、透過型液晶表示装置の裏側から照明す
るバックライト型照明装置と、反射型液晶表示装置の表
側から照明するフロントライト型照明装置がある。小型
携帯機器には、小型軽量化や低消費電力が求められてい
るため、表示には反射型液晶表示装置が多く利用され、
必要なときに照明することができるフロントライト型照
明装置が搭載されている。
【0003】フロントライト型照明装置を実現するため
の導光板が特許第3012462号に提案されている。
この導光板の断面が図14に示される。図14におい
て、導光板81の左側には光源が配置されており、光源
から射出された光は端面85から入射して導光板81の
中を全反射しながら伝搬する。
【0004】導光板81は、平面から成る底面86と、
底面86と向かい合う上面とを有し、上面は複数の緩い
斜面部87とそれらの間に位置する複数の急な斜面部8
8とを有している。緩い斜面部87と急な斜面部88は
共に矩形であり、従って、緩い斜面部87と急な斜面部
88の境界は、直線的に延びる頂線82と谷線83を規
定している。被照明物体は導光板81の底面86の下側
に設置され、観察者は導光板81の上面の上側から導光
板81を通して被照明物体の像を観察する。
【0005】導光板81の端面85から入射した光線8
4bは、急な斜面部88で全反射され、底面86を透過
して被照明物体を照明する。照明光となる光線84bは
急な斜面部88で全反射されることにより偏向されるた
め、急な斜面88が底面86となす角度の設定が光効率
や反射後の光線の角度に影響を与える。この導光板81
では、谷線83を結んだ仮想面Pに対する急な斜面部8
8の角度がほぼ導光板媒質の臨界角に設定されており、
これにより、被照明物体にほぼ垂直な方向を光分布の中
心に持つ照明光を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この導光板8
1は、仮想面Pに対する急な斜面部88の傾きがほぼ導
光板媒質の臨界角に設定されているため、導光板81を
伝搬する光のうち、底面86への入射角が比較的小さい
光線84aは、斜面部88で全反射されることなく観察
者側へ透過してしまう。この光は被照明物体を照らすこ
となく観察者側に射出する不要光であり、被照明物体か
ら反射してくる観察像のコントラストを低減させるとと
もに、観察者にとって被照明物体像の観察の妨げとなる
不所望な光として観察者に観察される。
【0007】本発明の目的は、観察者側に直接透過する
不要光が減少されたフロントライト照明装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の照明装置は、光
を射出するための光源と、前記光源からの光を内部に取
り込みこれを被照明物体に照射するための導光板とを備
えており、前記導光板は、前記光源からの光線を被照明
物体に向けて偏向するための複数の反射面と、前記反射
面に臨界角より小さい入射角で入射し前記反射面を透過
した光線を少なくとも屈折作用により導光板へ戻す凸部
とを有している。
【0009】また、本発明の別の照明装置は、光を射出
するための光源と、光源からの光を内部に取り込みこれ
を被照明物体に照射するための導光板とを備えており、
前記導光板は互いに離れて存在する複数の凹凸部を有し
ており、前記凹凸部は、回転対称な形状の凹部と、これ
に取り囲まれている回転対称な形状の凸部とを含んでお
り、前記凹部の外側斜面は光源からの光線を被照明物体
に向けて偏向するための反射面として機能し、前記凸部
は、前記凹部の外側斜面を透過した光線を少なくとも屈
折作用により導光板に戻す働きをする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0011】第一実施形態 本発明の第一実施形態の照明装置について図1〜図4を
参照して説明する。
【0012】図1〜図2に示されるように、本実施形態
の照明装置は、光を射出するための光源11と、光源1
1からの光を内部に取り込みこれを被照明物体に照射す
るための導光板12とを有している。導光板12は例え
ばアクリル等の樹脂で作製されている。
【0013】導光板12は、光源11の近くに位置する
近位端面17と、その反対側に位置する遠位端面18
と、被照明物体に向き合って配置される底面16と、底
面16の反対側に位置する上面19とを有している。導
光板12は、上面19に対して設けられた、複数の凹部
13と凸部14の組を有しており、凹部13と凸部14
は互いに平行に直線的に延びている。各組の凹部13と
凸部14は隣接しており、凹部13は凸部14よりも光
源の近くに位置している。
【0014】図4に詳しく示されるように、凹部13と
凸部14は共に三角形の断面形状を有している。すなわ
ち、凹部13と凸部14はいずれも二つの平面によって
規定されている。さらに、光源に近い側の凹部13の平
面と光源から遠い側の凸部14の平面は共通の平面を構
成している。
【0015】後述するように、光源11に近い側の凹部
13の斜面すなわち凹部13の近位斜面は、臨界角より
も大きい入射角で入射する光線を被照明物体に向けて偏
向するための反射面として機能する。また、凸部14
は、凹部13の近位斜面に臨界角未満の入射角で入射し
ためにこれを透過した光線を少なくとも屈折作用により
導光板12へ戻す働きをする。
【0016】別の言い方をすれば、導光板12は、光源
11からの光線を被照明物体に向けて偏向するための複
数の反射面と、光源11から遠い側の反射面の遠位端を
一つの頂点とするほぼ三角形形状の複数の凸部14とを
有している。
【0017】本実施形態の照明装置によって照明される
被照明物体21は、例えばLCD等の画像表示装置であ
り、これは、図3に示されるように、導光板12の底面
16に向き合って配置される。
【0018】光源11から射出された光は、端面17を
通って導光板12に入り、導光板12の内部を全反射し
ながら伝搬する。それらの光の内、光源11から近い側
の凹部13の斜面すなわち凹部13の近位斜面に臨界角
よりも大きい入射角で入射する光線は、そこで全反射さ
れた後、底面16を透過して被照明物体21を照明す
る。
【0019】一方、凹部13の近位斜面に、臨界角より
も小さい入射角で入射する光線は、そこを透過していっ
たん導光板12の外へ出た後、凸部14によって、再び
導光板12に戻される。導光板12に戻った光線は、そ
の後、底面16を透過して被照明物体21を照明する。
【0020】次に、凹部13と凸部14における光線の
振る舞いについて図15を参照して詳しく説明する。図
15において、光線15aは臨界角よりも大きい入射角
で入射する光線であり、光線15bは臨界角よりは小さ
いが比較的大きい入射角で入射する光線であり、光線1
5cは臨界角に比べて相当に小さい入射角で入射する光
線である。
【0021】図15に示されるように、光源11に近い
側の凹部13の斜面すなわち凹部13の近位斜面に臨界
角よりも大きい入射角で入射する光線15aは、そこで
全反射される。つまり、凹部13の近位斜面は、臨界角
よりも大きい入射角で入射する光線を被照明物体に向け
て偏向するための反射面として機能する。
【0022】臨界角よりは小さいが比較的大きい入射角
で入射する光線15bは、凹部13の近位斜面を透過す
る。光線15bは、その後、光源11に近い側の凸部1
4の斜面すなわち近位斜面に入射し、そこで屈折され、
続いて、光源11に遠い側の凸部14の斜面すなわち遠
位斜面で反射される。
【0023】臨界角に比べて相当に小さい入射角で入射
する光線15cは、凹部13の近位斜面を透過する。光
線15cは、その後、凸部14の近位斜面に入射しそこ
で屈折され、続いて凸部14の遠位斜面に入射し、そこ
で屈折され、凸部14を出る。その後、光線15cは、
凸部14の後方の平面部に入射し、再び導光板12に戻
る。
【0024】つまり、凸部14は、凹部13の近位斜面
に臨界角未満の入射角で入射しためにこれを透過した光
線を、屈折作用により或いは屈折作用と反射作用によ
り、再び導光板へ戻す働きをする。
【0025】凹部13の近位斜面(反射面)で全反射さ
れた光線15aと、そこを透過した後に凸部14によっ
て再び導光板12に戻された光線15bと光線15c
は、いずれも、その後、底面16を透過して被照明物体
21を照明する。
【0026】凹部13の近位斜面(反射面)を透過した
光線15bと光線15cは、凸部14を持たない従来の
導光板においては、そのまま外に放射されてしまう。し
かし、凸部14を備えている本実施形態の導光板12に
おいては、このような光線15bと光線15cは、再び
導光板12に戻されて、被照明物体21の照明に利用さ
れる。
【0027】凹部13の近位斜面の傾斜角αは例えば4
5°程度、凸部14の近位斜面の傾斜角βは例えば75
度程度、凸部14の遠位斜面の傾斜角εは例えば45°
程度に設定される。傾斜角αの最適値は、光源11の光
量分布、導光板12の長さや屈折率などの条件に依存し
て変わる。一般には、傾斜角αは、被照明物体への照射
光がなるべく垂直に入射するように最適化される。ま
た、凸部14の遠位斜面の傾斜角εは、凹部13の近位
斜面を透過した光線のうちより多くの光線が全反射され
るように設定される。
【0028】凸部14の近位斜面が凹部13に近いほ
ど、言い換えれば傾斜角βが大きいほど、凹部13の近
位斜面すなわち反射面を透過した光は凸部14に入射し
易く、不要光低減の効果が上がる。また、傾斜角βを大
きくする代わりに、凸部14を高くしても、不要光が凸
部14に入射し易くなり、不要光低減の効果が上がる。
どちらの手法を採用するかは、導光板の作製方法などに
応じて作製上有利な方を選択すればよい。
【0029】このように本実施形態の照明装置では、凹
部13の近位斜面を透過した光が、凸部14によって再
び導光板12に戻され、被照明物体を照明するので、観
察者22は、導光板12を通して、被照明物体21の明
るい画像を見ることができる。
【0030】第二実施形態 本発明の第二実施形態の照明装置について図5を参照し
て説明する。本実施形態の照明装置は、第一実施形態の
照明装置と比較して、光源のみが異なっており、それ以
外の構成は同じである。
【0031】図5に示されるように、本実施形態の照明
装置では、光源31は直線的に並んだ複数のLEDを備
えている。発光素子にLEDを用いることによって、第
一実施形態の利点に加えて、小型化され、耐振性が向上
し、落下耐性が向上し、光源駆動回路が簡素化される。
【0032】光源31は点光源群であり、このために照
度ムラなどの問題が発生する場合には、導光板12の近
位端面に拡散板などが配置されるとよい。
【0033】第三実施形態 本発明の第三実施形態の照明装置について図6を参照し
て説明する。本実施形態の照明装置は、凹部13の深さ
と凸部14の高さに特徴があり、その基本的な構成は第
一実施形態の照明装置と同じである。
【0034】図6に示されるように、導光板12はその
上面に複数組の凹部13と凸部14を備えている。任意
の二組の凹部13と凸部14において、光源に近い方の
組の凹部13の深さをh1、凸部14の高さをd1と
し、一方、光源から遠い方の組の凹部13の深さをh
2、凸部14の高さをd2としたとき、任意の二組の凹
部13と凸部14は常にd1/h1<d2/h2・・・
(1)を満足している。
【0035】別の言い方をすれば、凹部13の深さ(反
射面の深さ)をh、凸部14の高さをdとしたとき、h
/dが光源11から離れるに従って小さくなっていく。
【0036】第一実施形態で説明したように、光源11
から導光板12に入射した光は導光板の中を全反射しな
がら伝搬する。従って、底面に対する角度が大きい光
線、言い換えれば底面に対する入射角が小さい光線は、
数多く全反射を繰り返して伝搬する。一方、底面に対す
る角度が小さい光線、言い換えれば底面に対する入射角
が大きい光線は、あまり全反射を繰り返すことなく伝搬
する。
【0037】底面に対する角度が大きい光線は、全反射
を数多く繰り返すため、導光板12の凹部13の近位斜
面に入射する確率が高く、導光板12の光源11から近
い部位において凹部13や凸部14によって偏向される
確率が高い。一方、底面に対する角度が小さい光線は、
上面と底面に当たる回数が少ないので、凹部13の近位
斜面に入射する確率が少なく、導光板12の中を遠くま
で伝搬していく確率が高い。
【0038】このため、一般的には、導光板12の底面
となす角が大きい光線すなわち図4に示される光線15
cは、光源11から離れるに従って少なくなる。従っ
て、光源11から遠い位置にある凸部14は、その高さ
が、光源11から近い位置にある凸部14よりも低くて
よい。
【0039】また、導光板12を伝搬する光の絶対量は
光源11から離れるに従って減少するので、被照明物体
への照度をなるべく一定にするためには、光源11から
遠い部位では、光線を反射するための反射面すなわち凹
部13の近位斜面が大きいとよい。言い換えれば、光源
11から遠い位置にある凹部13は、その深さが光源1
1から近い位置にある凹部13よりも大きいとよい。
【0040】凹部13の近位斜面の傾斜角αと凸部14
の近位斜面の傾斜角βを一定に保ったままで凹部13を
深くすると、図4から容易に想像できるように、凹部1
3の近位端部と凸部14との距離が離れる。このため、
凹部13の近位斜面を透過した不要光の多くが凸部14
に入射するためには、凹部13の深さの増加に応じて、
凸部14の高さも増加させた方がよいと考えられる。
【0041】しかし、上述のように導光板12の光量分
布から考えると、凸部14の高さは、凹部13の深さの
増加に従って単純増加させる必要はなく、凹部13の深
さの増加に比べて少ない高さ増加であっても不要光を低
減し得る。
【0042】これらを考慮して得られた条件が前述の
(1)式であり、任意の二組の凹部13と凸部14は常
にd1/h1<d2/h2の関係を満たしている。
【0043】本実施形態によれば、(1)式の条件を満
たすように導光板12を構成することにより、第一実施
形態の利点に加えて、凸部14の高さが不要に高くなる
ことを抑制でき、凹部13と凸部14の段差を小さくで
きる。このような段差の少ない導光板12は加工性の面
で好適である。
【0044】第四実施形態 本発明の第四実施形態の照明装置について図7を参照し
て説明する。本実施形態の照明装置は、導光板12の上
面の凹部13と凸部14の間の平面部に特徴があり、そ
の基本的な構成は第一実施形態の照明装置と同じであ
る。
【0045】図7に示されるように、導光板12の上面
は、凹部13と凸部14の間に平面部51を有してい
る。より詳しくは、導光板12の端面17とそこから最
も近い凹部13との間、導光板12の遠位端面18とそ
こから最も近い凸部14との間、それぞれ隣りの組に含
まれる凹部13と凸部14との間に、複数の平面部51
を有している。平面部51は底面16に対して傾きγを
有しており、平面部51は、光源11から離れるに従っ
て導光板12の厚さを増加させるように傾いている。平
面部51の傾きは一定となっている。
【0046】別の言い方をすれば、複数の反射面(凹部
13の近位斜面)の近位端の高さと、複数の凸部14の
遠位斜面の遠位端の高さとが異なっており、従って、そ
れらの間に位置する平面部51は底面16に対して傾き
γを有している。より詳しくは、複数の反射面(凹部1
3の近位斜面)の近位端の高さは複数の凸部14の遠位
斜面の遠位端の高さよりも大きく、従って、平面部51
は、光源11から離れるに従って導光板12の厚さを増
加させるように傾いている。
【0047】導光板内を伝搬する光線は、底面16に対
して傾いた平面部51で反射されながら伝搬していくの
で、底面16に対する光線の傾きは、光源11から離れ
るに従って次第に減少していく。図4を参照した先の説
明から分かるように、底面16に対する傾きが小さい光
線15aは照明光として好適である。従って、このよう
な導光板12においては、光源11から離れた位置にお
いても、照明に有効な光線を多く得られる。
【0048】本実施形態によれば、第一実施形態の利点
に加えて、導光板12の光源11から遠い位置において
も、照明に有効な多くの光線を得ることができるため、
光源から離れた位置での照度を確保し易い。また、導光
板12は、平面部51の傾きが一定なので、比較的容易
に作製され得る。
【0049】第五実施形態 本発明の第四実施形態の照明装置について図8を参照し
て説明する。本実施形態の照明装置は、導光板12の上
面の凹部13と凸部14の間の平面部に特徴があり、そ
の基本的な構成は第一実施形態の照明装置と同じであ
る。
【0050】図8に示されるように、導光板12の上面
は、凹部13と凸部14の間に平面部61を有してい
る。より詳しくは、導光板12の端面17とそこから最
も近い凹部13との間、導光板12の遠位端面18とそ
こから最も近い凸部14との間、それぞれ隣りの組に含
まれる凹部13と凸部14との間に、複数の平面部61
を有している。
【0051】平面部61は、底面16に対して、導光板
の部位により異なる傾きを有している。平面部61は、
光源11から比較的近い部位においては、光源11から
離れるに従って導光板12の厚さが増加するような傾き
φ1を有しており、また、光源11から比較的遠い部位
においては、光源11から離れるに従って導光板12の
厚さが減少するような傾きφ2を有している。
【0052】第四実施形態において説明したように、導
光板12の平面部61が光源11から離れるに従って導
光板12の厚さが増加するような傾きφ1を有している
と、導光板12の光源11から遠い部位において、底面
16に対する角度が小さい光線を多く得られる。その反
面、特に導光板12が非常に長い場合等には、その作用
が効き過ぎて、光源11から遠い部位では、底面16に
ほぼ平行な光線が多くなり過ぎて、凹部13に光線が入
射し難くなる。
【0053】本実施形態では、導光板12の平面部61
は、光源11から比較的遠い部位においては、光源11
から離れるに従って導光板12の厚さが減少するような
傾きφ2を有している。このような平面部61の傾きφ2
は、傾きφ1とは逆に、底面16に対する角度が大きい
光線を作り出す。従って、特に非常に長い導光板12に
おいて光源11から遠い部位で起こりがちな凹部13の
近位斜面に入射する光線の不足が補われる。
【0054】本実施形態によれば、導光板12の上面の
平面部61の傾きをその位置に依存して変えて、導光板
12を伝搬する光線の平面部61に対する角度を制御す
ることにより、照明光が好適な分布で被照明物体に照射
される照明装置が得られる。
【0055】第六実施形態 本発明の第六実施形態の照明装置について図9を参照し
て説明する。図9に示されるように、本実施形態の照明
装置は、光を射出するための一対の光源11a,11b
と、光源11a,11bからの光を内部に取り込みこれ
を被照明物体に照射するための導光板71とを有してい
る。
【0056】導光板71は、一対の向かい合った端面7
5,76を有しており、これらの端面75,76の近く
に光源11a,11bがそれぞれ配置される。導光板7
1は、さらに、被照明物体に向き合って配置される底面
77と、底面77の反対側に位置する上面とを有してい
る。導光板71は、複数の凹部72と凸部73と凹部7
4の組を有しており、凹部72と凸部73と凹部74は
互いに平行に直線的に延びている。各組の凹部72と凸
部73と凹部74は隣接しており、凹部72と凹部74
は凸部73の両側に位置している。
【0057】凹部72と凸部73と凹部74は共に三角
形の断面形状を有している。すなわち、凹部72と凸部
73と凹部74はいずれも二つの平面によって規定され
ている。さらに、凸部73を規定する二つの平面はそれ
ぞれ、凹部72と凹部74を規定する一方の平面と共通
の平面を構成している。
【0058】凹部72の光源11aに近い側の斜面は、
光源11aからの光のうち、臨界角よりも大きい入射角
で入射する光線を被照明物体に向けて偏向するための反
射面とし、同様に、凹部74の光源11bに近い側の斜
面は、光源11bからの光のうち、臨界角よりも大きい
入射角で入射する光線を被照明物体に向けて偏向するた
めの反射面として機能する。
【0059】従って、別の言い方をすれば、導光板71
には、三角形の断面形状の複数の凸部73と、その各々
に対して、凸部73を挟んで相対して二つの反射面(凹
部72の光源11aに近い側の斜面と凹部74の光源1
1bに近い側の斜面)が形成されている。
【0060】光源11aから射出され導光板71に入っ
た光線は、凹部72の光源11a側の斜面で全反射さ
れ、底面77から射出され、被照明物体に照射される。
一方、光源11bから射出され導光板71に入った光線
は、凹部74の光源11b側の斜面で全反射され、底面
77から射出され、被照明物体に照射される。また、反
射面として機能する凹部72または凹部74の斜面を透
過し凸部73に入射した光線は、屈折作用によって或い
は屈折作用と反射作用によって、再び導光板71に戻さ
れる。
【0061】本実施形態によれば、第一実施形態の利点
に加えて、光を射出する二つの光源11a,11bが導
光板71の向かい合った二つの端面75a,76の近く
に配置されているので、更に照度の高い照明装置が得ら
れる。
【0062】本実施形態では、導光板71の一対の向か
い合った端面75,76の近くに一対の光源11a,1
1bが配置されているが、その一変形例として、その一
方の光源(例えば光源11b)を省くと共に、その近く
の端面(例えば端面76)に反射膜を設けてもよい。こ
の場合、残っている光源(例えば光源11a)から射出
され導光板71を伝搬してきた光線は、反射膜で反射さ
れて再び導光板内に伝搬するので、上述した本実施形態
とほぼ同様の利点が得られる。
【0063】第七実施形態 本発明の第六実施形態の照明装置について図10〜図1
3を参照して説明する。図10に示されるように、本実
施形態の照明装置は、光を射出するための四つの光源9
1a,91b,91c,91dと、これらの光源からの
光を内部に取り込みこれを被照明物体に照射するための
導光板92とを有している。
【0064】導光板92は、一対の向かい合った端面9
9a,99cと、別の一対の向かい合った端面99b,
99dとを有しており、これらの端面99a,99b,
99c,99dの近くに光源91a,91b,91c,
91dがそれぞれ配置されている。導光板92は、さら
に、被照明物体に向き合って配置される底面97と、底
面97の反対側に位置する上面とを有している。導光板
92は、その上面に互いに離れて存在する複数の凹凸部
93を有している。
【0065】凹凸部93は、図11と図12に詳しく示
されるように、円形の平面部96と、これを取り囲んで
いる輪帯状の凸部95と、さらに凸部95を取り囲んで
いる輪帯状の凹部94とを有している。凹凸部93は、
図11に示される断面を軸Aを中心に回転して得られる
回転対称な形状を有している。すなわち、凹部94と凸
部95はいずれも、円錐の側面の一部から成る二つの曲
面によって規定されている。さらに、凹部94を規定す
る内側の曲面と凸部95を規定する外側の曲面とは共通
の一つの曲面を構成している。
【0066】つまり、凹凸部93は、回転対称な形状の
凹部94と、これに取り囲まれている回転対称な形状の
凸部95とを含んでおり、後述するように、凹部94の
外側斜面は光源からの光線を被照明物体に向けて偏向す
るための反射面として機能し、凸部95は、凹部94の
外側斜面を透過した光線を少なくとも屈折作用により導
光板に戻す働きをする。
【0067】図13に示されるように、例えば光源91
aから射出され導光板92を伝搬する光線98aは、輪
帯状の凹部94の外側斜面で全反射され、底面97から
射出され、被照明物体を照明する。輪帯状の凹部94の
外側斜面は、また、光源91cから射出された光線98
bを全反射して、底面97から射出させ、被照明物体に
照射させる。また、輪帯状の凹部94の外側斜面を透過
し凸部95に入射した光線98cは、屈折作用によって
或いは屈折作用と反射作用によって、再び導光板92に
戻される。
【0068】凹部94と凸部95は回転対称形状を有し
ているので、上述した凹部94と凸部95の働きは光線
の伝搬方向に依存しない。すなわち、任意の方向に伝搬
する光線に対して凹部94と凸部95は同様の働きをす
る。つまり、導光板92の四方に配置された光源91
a,91b,91c,91dからの光線を同様に効率良
く底面から射出させる。
【0069】本実施形態によれば、第一実施形態の利点
に加えて、光を射出するための四つの光源91a,91
b,91c,91dが導光板92の四方の端面99a,
99b,99c,99dの近くに配置されているので、
照度の高い照明装置が得られる。
【0070】本実施形態において、導光板の四つの端面
の各々に対して一つずつ光源が配置されているが、光源
の数は装置全体の制約により増減されてもよい。さら
に、その近くに光源が配置されない端面には反射膜が設
けられるとよい。端面に入射した光線は、そこに反射膜
が設けられていなければ照明に寄与することなく外に放
射されてしまうが、そこに設けられている反射膜で反射
されて、再び導光板内に戻されるので、光源からの射出
光が効率良く照明光に使用される。
【0071】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、導光板が反射面を透過
した光線を導光板へ戻すための凸部を有していることに
より、観察者側に直接透過する不要光が減少されたフロ
ントライト照明装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の照明装置の側断面図で
ある。
【図2】図1に示される照明装置の斜視図である。
【図3】導光板の凹部で反射される光の経路を示してい
る。
【図4】図3に示される凹部と凸部を拡大して示してい
る。
【図5】本発明の第二実施形態の照明装置の斜視図であ
る。
【図6】本発明の第三実施形態の照明装置の側断面図で
ある。
【図7】本発明の第四実施形態の照明装置の側断面図で
ある。
【図8】本発明の第五実施形態の照明装置の側断面図で
ある。
【図9】本発明の第六実施形態の照明装置の側断面図で
ある。
【図10】本発明の第七実施形態の照明装置の斜視図で
ある。
【図11】図10に示される凹凸部の拡大断面図であ
る。
【図12】図10に示される凹凸部の拡大斜視図であ
る。
【図13】図10の照明装置のXIII−XIII線に沿った断
面図である。
【図14】特許第3012462号に開示されている導
光板の断面図である。
【符号の説明】
11 光源 12 導光板 13 凹部 14 凸部 16 底面 17 近位端面 18 遠位端面 19 上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 103:00 F21Y 103:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を射出するための光源と、前記光源か
    らの光を内部に取り込みこれを被照明物体に照射するた
    めの導光板とを備えており、前記導光板は、前記光源か
    らの光線を被照明物体に向けて偏向するための複数の反
    射面と、前記反射面に臨界角より小さい入射角で入射し
    前記反射面を透過した光線を少なくとも屈折作用により
    導光板へ戻す凸部とを有している、照明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記凸部は、光源か
    ら遠い側の反射面の遠位端を一つの頂点とするほぼ三角
    形の断面形状を有している。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記反射面の近位端
    の高さと、前記凸部の遠位斜面の遠位端の高さとが異な
    っており、従って、それらの間に位置する平面部が導光
    板の底面に対して傾きを有している、照明装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記反射面の深さを
    h、前記凸部の高さをdとしたとき、h/dが光源から
    離れるに従って小さくなっていく、照明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記反射面は前記凸
    部を挟んで相対して形成されている、照明装置。
  6. 【請求項6】 光を射出するための光源と、光源からの
    光を内部に取り込みこれを被照明物体に照射するための
    導光板とを備えており、前記導光板は互いに離れて存在
    する複数の凹凸部を有しており、前記凹凸部は、回転対
    称な形状の凹部と、これに取り囲まれている回転対称な
    形状の凸部とを含んでおり、前記凹部の外側斜面は光源
    からの光線を被照明物体に向けて偏向するための反射面
    として機能し、前記凸部は、前記凹部の外側斜面を透過
    した光線を少なくとも屈折作用により導光板に戻す、照
    明装置。
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