JP2003113027A - メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料 - Google Patents

メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異
常に対して有効な予防或いは改善手段を提供することを
課題とする。 【解決手段】メラノサイトのデンドライドの伸長の抑制
作用を有するのに優れたユリ科(Liliaceae)のジャノ
ヒゲ属(Ophiopogon)植物、例えばジャノヒゲ(Ophiopogo
n japonicus Ker-Gawler)、オオバジャノヒゲ(Ophiopo
gon planiscapusNigrescens又は、Ophiopogon planisca
pus Ebony Knight)、ナガバジャノヒゲ(Ophiopogon oh
wii Okuyama)、ノシラン(Ophiopogon jaburan Lodd.)
の好ましくは根の膨大部のエキスを化粧料などの皮膚外
用剤へ含有させることにより、メラノサイトとマクロフ
ァージが関与する皮膚黒化現象対応用の優れた美白化粧
料が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メラノサイトのデ
ンドライト伸長抑制剤及び化粧料などの皮膚外用剤に関
し、更に詳細には、美白用の化粧料として好適な、メラ
ノサイトのデンドライト伸長抑制剤により、メラノサイ
トとマクロファージの相互作用を抑制するのに好適な、
メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応
用の皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】メラノサイトは動物において、色素に係
わる生命現象の主役となっていることは既に知られてい
ることであるが、かかる色素であるメラニンがメラノサ
イトで産生され、どの様な経緯で表皮細胞に移動してい
くかについては、未だ詳細には知られておらず、かかる
メラニン顆粒の移動には、マクロファージが関与してい
る場合が少なくないことのみが知られているにすぎな
い。かかるマクロファージの関与については、メラノサ
イトのデンドライトの伸長因子(DEF)を産生するこ
とにより為されていることが指摘されているが、この様
な伸長因子の働きを抑制する試みや、抑制することによ
りメラノサイトのデンドライトの伸長を抑制すること、
該デンドライトの伸長抑制により、メラニン顆粒の移動
を抑制し、皮膚が黒化するのを防ぐ試みは全く為されて
いない。更に、ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Op
hiopogon)植物、例えばジャノヒゲ(Ophiopogon japonic
us Ker-Gawler)やオオバジャノヒゲ(Ophiopogon plani
scapus Nigrescens又は、Ophiopogon planiscapus Ebon
y Knight)のエッセンス、好ましくは根の膨大部のエッ
センスにこの様なメラノサイトの伸長抑制作用が有るこ
とも全く知られていない。
【0003】他方、メラノサイトによって産生されるメ
ラニン顆粒の異常によって生じる色素異常の解決は、美
しい白い肌を具現化するための人類永年の解決課題であ
り、この為、種々の努力が為され、多くの成果が得られ
てきており、そのメカニズムについても様々なものが得
られているが、メラノサイトのデンドライトの伸長抑制
に着目したものはなく、この様なメカニズムにより、光
の関与する色素異常であって、炎症を伴う色素異常症の
予防や改善などの対応に有用であることは全く知られて
いない。又、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色
素異常に対して、従来良く知られているアスコルビン酸
などのメラニン生成阻害剤の効果が今ひとつであり、こ
の様な色素異常の予防或いは改善手段の開発が望まれて
いた。
【0004】更に、ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ
属(Ophiopogon)植物、例えばジャノヒゲ(Ophiopogon ja
ponicus Ker-Gawler)の根の膨大部から水で抽出して得
られるエキスは、生薬名でバクモントウエキス(Ophiop
ogon Tuber Extract)と呼ばれる。ジャノヒゲは、その
細かい葉が竜のヒゲに似ていることから、別名「リュウ
ノヒゲ」とも呼ばれる。草丈は10cm程度の小さな多
年草で、葉は線形で長さ10〜20cmであり、多数叢
生し先端は下向きに垂れ下がる。花茎は高さ10cm程
度で、葉よりも短く5〜10個ほどの花を総状に付け
る。花は花茎と共に淡紫色で下向きに咲く。秋には一見
果実のような球形の種子が付き、熟すと濃青色となり光
沢があって美しい。地下のひげ根は所々紡錘形に肥大
し、この部分を乾かしたものを「麦門冬」と呼ぶ。成分
として、ステロイド配糖体(オフィオポゴニンA〜
D)、粘液質、ボルネオール誘導体を含む。
【0005】麦門冬の適応症として、5〜15gの煎じ
薬が、滋養強壮、鎮咳、利尿、解熱、消炎、慢性気管支
炎、肺結核、咽頭炎等の咳に用いられる。また、民間で
も滋養強壮、咳、声がれ、浮腫、動悸等に煎じて飲まれ
ている。しかしながら、このものがメラノサイトのデン
ドライト伸長を抑制する作用を有していることは全く知
られておらず、従って、このものを含有する化粧料など
の皮膚外用剤がメラノサイトのデンドライト伸長を抑制
し、以て、色素異常、取り分け、光が関与し、炎症を伴
って起こる色素異常の予防と改善に有用であることは全
く知られていないことであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、皮膚の美白に好適な、取り分
け、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異常に
対して有効な予防或いは改善手段として好適な皮膚外用
剤を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異常に
対して有効な予防或いは改善手段を求めて、鋭意研究を
重ねた結果、ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Ophi
opogon)植物、例えばジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus
Ker-Gawler)の根の膨大部のエッセンスは、優れたメ
ラノサイトのデンドライトの伸長抑制作用を見出し、か
かる作用を有する物質を皮膚外用剤に含有させることに
より、この様な皮膚外用剤により、炎症を伴った色素異
常やソバカスなどの色素異常の予防・改善に有用である
ことを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発
明は次に示す技術に関するものである。 (1) ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Ophiopog
on)植物のエッセンスからなる、メラノサイトのデンド
ライトの伸長抑制剤。 (2) ジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物がジャノヒゲ(O
phiopogon japonicus Ker-Gawler)、オオバジャノヒゲ
(Ophiopogon planiscapus Nigrescens又は、Ophiopogon
planiscapus Ebony Knight)、ナガバジャノヒゲ(Ophi
opogon ohwiiOkuyama)、ノシラン(Ophiopogon jaburan
Lodd.)、オフィオポゴン ヴェトナメンシス(Ophiopog
on vietnamensis)、オフィオポゴン チンギィ(Ophiopo
gon chingii)、オフィオポゴン ラティフォリウス(Oph
iopogon latifolius)、オフィオポゴン プラティフィ
ラス(Ophiopogon platyphyllus)、オフィオポゴン ロ
ンギフォリウス(Ophiopogon longifolius)、オフィオポ
ゴン インターメディウス(Ophiopogon intermedius D.D
on)、オフィオポゴン レグニエリ(Ophiopogonregnier
i)、オフィオポゴン トキネンシス(Ophiopogon tonk
inensis)、オフィオポゴン グリフィシイ(Ophiopogo
n griffithii)、オフィオポゴン クラダンゲンシス
(Ophiopogon kradungensis)、オフィオポゴン レプ
タンス(Ophiopogon reptans)、オフィオポゴン カウ
レセンス(Ophiopogon caulescens)、 オフィオポゴン
プロリファー(Ophiopogon prolifer)、オフィオポ
ゴンマレイナス(Ophiopogon malayanus)、オフィオポゴ
ン ドラカエノイデス(Ophiopogon dracaenoides)、オ
フィオポゴン ピエレイ(Ophiopogon pierrei)、オフィ
オポゴン ハイナエンシス(Ophiopogon hainanensis)、
オフィオポゴン クラーケイ(Ophiopogon clarkei)、オ
フィオポゴン グランディス(Ophiopogon grandis)、オ
フィオポゴン ルシュイエンシス(Ophiopogon lushuien
sis)、オフィオポゴン メリーリー(Ophiopogon merril
li)、オフィオポゴン ズィンギベラウセス(Ophiopogon
zingiberzceus)、オフィオポゴン アカウリス(Ophiop
ogonacaulis)、オフィオポゴン ウォーリチアヌス(Oph
iopogon wallichianus)、オフィオポゴン ボンディニ
エリ(Ophiopogon bondinieri)、オフィオポゴン イン
ディカス(Ophiopogon indicus)の一種以上から選ばれる
ことを特徴とする、(1)に記載のメラノサイトのデン
ドライトの伸長抑制剤。 (3) ジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物がジャノヒゲ(O
phiopogon japonicus Ker-Gawler)、オオバジャノヒゲ
(Ophiopogon planiscapus Nigrescens又は、Ophiopogon
planiscapus Ebony Knight)、ナガバジャノヒゲ(Ophi
opogon ohwiiOkuyama)、ノシラン(Ophiopogon jaburan
Lodd.) の一種以上から選ばれることを特徴とする、
(1)乃至(2)に記載のメラノサイトのデンドライト
の伸長抑制剤。 (4) (1)に記載のエキスが根の膨大部の極性溶媒
の抽出物であることを特徴とする、(1)〜(3)の何
れか一に記載のメラノサイトのデンドライトの伸長抑制
剤。 (5) 請求項1に記載のエキスの抽出極性溶媒が水で
あることを特徴とする、(1)〜(4)に記載のメラノ
サイトのデンドライトの伸長抑制剤。 (6) デンドライトの伸長抑制が、マクロファージ由
来のデンドライト伸長促進因子の抑制作用に起因するこ
とを特徴とする、(1)〜(5)の何れか一に記載のメ
ラノサイトの伸長抑制剤。 (7) (1)〜(6)の何れか一に記載のメラノサイ
トの伸長抑制剤を含有することを特徴とする、メラノサ
イトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚
外用剤。 (8) 化粧料であることを特徴とする、(7)に記載
のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対
応用の皮膚外用剤。 (9) メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚
現象が、光による炎症を伴った、皮膚の黒化現象或いは
ソバカスである、(7)又は(8)に記載のメラノサイ
トとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外
用剤。 (10) ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Ophiop
ogon)植物のエッセンスを含有する、美白用の化粧料。 (11) ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Ophiop
ogon)植物のエッセンスが、根の膨大部の極性溶媒抽出
物であることを特徴とする、(10)に記載の美白用の
化粧料。 以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明
を加える。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明のメラノサイトのデ
ンドライトの伸長抑制剤 本発明のメラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤は、
ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物
のエッセンスからなる。ジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物
がジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus Ker-Gawler)、オ
オバジャノヒゲ(Ophiopogon planiscapus Nigrescens又
は、Ophiopogon planiscapus Ebony Knight)、ナガバジ
ャノヒゲ(Ophiopogon ohwii Okuyama)、ノシラン(Oph
iopogonjaburan Lodd.)、オフィオポゴン ヴェトナメ
ンシス(Ophiopogon vietnamensis)、オフィオポゴン
チンギィ(Ophiopogon chingii)、オフィオポゴン ラテ
ィフォリウス(Ophiopogon latifolius)、オフィオポゴ
ン プラティフィラス(Ophiopogon platyphyllus)、オ
フィオポゴン ロンギフォリウス(Ophiopogon longifol
ius)、オフィオポゴン インターメディウス(Ophiopogon
intermedius D.Don)、オフィオポゴン レグニエリ(O
phiopogon regnieri)、オフィオポゴン トキネンシス
(Ophiopogon tonkinensis)、オフィオポゴン グリフ
ィシイ(Ophiopogon griffithii)、オフィオポゴン
クラダンゲンシス(Ophiopogon kradungensis)、オフ
ィオポゴン レプタンス(Ophiopogon reptans)、オフ
ィオポゴン カウレセンス(Ophiopogon caulescen
s)、 オフィオポゴン プロリファー(Ophiopogon pro
lifer)、オフィオポゴン マレイナス(Ophiopogon ma
layanus)、オフィオポゴン ドラカエノイデス(Ophiopo
gon dracaenoides)、オフィオポゴン ピエレイ(Ophiop
ogon pierrei)、オフィオポゴン ハイナエンシス(Ophi
opogon hainanensis)、オフィオポゴン クラーケイ(Op
hiopogon clarkei)、オフィオポゴン グランディス(Op
hiopogon grandis)、オフィオポゴン ルシュイエンシ
ス(Ophiopogon lushuiensis)、オフィオポゴン メリー
リー(Ophiopogonmerrilli)、オフィオポゴン ズィンギ
ベラウセス(Ophiopogon zingiberzceus)、オフィオポゴ
ン アカウリス(Ophiopogon acaulis)、オフィオポゴン
ウォーリチアヌス(Ophiopogon wallichianus)、オフ
ィオポゴン ボンディニエリ(Ophiopogon bondinier
i)、オフィオポゴン インディカス(Ophiopogon indicu
s)等があり、本発明のデンドライトの伸長を抑制する物
質は何れにも含まれている。従って、本発明のエッセン
スとしてはこれらの植物の何れもが使用できる。しか
し、中でもメラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤の
エキスを抽出するのには、ジャノヒゲ(Ophiopogon japo
nicus Ker-Gawler)、オオバジャノヒゲ(Ophiopogon pl
aniscapus Nigrescens又は、Ophiopogon planiscapus E
bony Knight)、ナガバジャノヒゲ(Ophiopogon ohwii O
kuyama)、ノシラン(Ophiopogon jaburan Lodd.)を用い
るのが好ましい。これは、メラノサイトのデンドライト
の伸長抑制物質が多く含まれているからである。ここ
で、エッセンスとは、かかる植物の植物体それ自身、植
物体を乾燥或いは細切、粉砕など加工した加工物、植物
体乃至はその加工物を溶媒で抽出した抽出物、抽出物の
溶媒を除去した、溶媒除去物、抽出物乃至はその溶媒除
去物をカラムクロマトグラフィーや液液抽出で精製した
精製分画物などの総称を意味する。尚、エッセンスは、
植物体の全草から抽出することができる。これらの内、
本発明のメラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤とし
ては、ジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物の場合は、根の膨
大部の溶媒抽出物乃至はその溶媒除去物が好ましい、そ
れは、根の膨大部がメラノサイトのデンドライドの伸長
抑制成分が多く含まれているからである。かかる溶媒と
しては、極性溶媒が特に好ましく例示できる。この様な
極性溶媒としては、例えば、水、エタノール、メタノー
ル、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコールな
どのアルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチルなどのエス
テル類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン
類、クロロホルムや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水
素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテ
ルやテトラヒドロフランなどのエーテル類から選ばれる
1種乃至は2種以上が好ましく例示できる。これらの
内、特に好ましいものは、水乃至はアルコールである。
最も好ましくは、水である。この様な抽出物を作成する
には、植物体乃至はその加工物に1〜10倍量の溶媒を
加え、室温であれば数日、沸点付近の温度であれば数時
間浸漬すればよい。しかる後に、不溶物を濾過などで除
去し、必要に応じて減圧濃縮や凍結乾燥により溶媒除去
することが出来る。ジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus
Ker-Gawler)の根の膨大部の場合、水及び熱水抽出し
て、エキスが得られる。必要に応じて、水性エキスを濾
過し、減圧濃縮する、そして場合によって凍結乾燥する
のがエキスとして特に好ましい。かくして得られた、本
発明のメラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤であ
る、ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Ophiopogo
n)、ジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus Ker-Gawler)の
根の膨大部のエキスは、メラノサイトがデンドライトを
伸長するのを抑制する作用に優れ、以て、メラノサイト
より皮膚組織へメラニン顆粒が移動するのを抑制し、こ
の様なメラニン顆粒の移動をメカニズムとする、光照射
時に生じる、炎症を伴った黒化やソバカスなどの色素異
常を予防或いは改善する作用を有する。この様な作用
は、マクロファージが放出するメラノサイトのデンドラ
イトの伸長因子がメラノサイトに働きかけるのを阻害す
ることを機序としていると考えられる。勿論、色素異常
が、メラニン顆粒の産生にあたってこの様なルートをと
ることから、本発明のメラノサイトのデンドライト伸長
抑制剤は、光照射による炎症を伴った黒化やソバカス以
外の色素異常も抑制するが、この様な色素異常は他の手
段でも予防や改善が可能であるため、本発明の効果の特
徴は前記の光照射時に生じる、炎症を伴った黒化やソバ
カスなどの色素異常を予防或いは改善する作用と言え
る。又、この様なエッセンスにはチロシナーゼ活性阻害
やメラニン産生阻害作用を有する物質も含まれているた
め、この様な作用を目的として美白用の化粧料に含有さ
せることも出来る。この様な作用は、前記本発明のデン
ドライト伸長抑制作用と相乗的或いは相加的に働くた
め、これらエッセンスを化粧料に含有させて、美白用の
化粧料とすることも本発明の技術的範囲に属する。
【0009】(2)本発明のメラノサイトとマクロファ
ージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤 本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤は、マ
クロファージが放出するメラノサイトのデンドライトの
伸長因子がメラノサイトに働きかけるのを阻害すること
を機序としているので、メラノサイトとマクロファージ
とが協調的に働く生命現象を抑制することが出来、この
様なメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤を、皮膚外
用剤に含有させることにより、メラノサイトとマクロフ
ァージが関与する皮膚現象へ対応する事が出来る。即
ち、本発明の皮膚外用剤は、メラノサイトとマクロファ
ージが関与する皮膚現象対応用であって、本発明のメラ
ノサイトのデンドライト伸長抑制剤を含有することを特
徴とする。ここで、本発明で言う皮膚外用剤とは、皮膚
に外用で適用される組成物の総称であって、貼付剤を含
む皮膚外用医薬や洗浄剤を含む化粧料が好ましく例示で
き、これらの内では、化粧料であることが特に好まし
い。これは、本発明のメラノサイトのデンドライト伸長
抑制剤の安全性が高く、作用が穏やかであるためであ
る。メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象
としては、特に好ましくは前述の光照射による炎症を伴
った黒化やソバカスなどの色素異常がまず一番重要な課
題として挙げられるが、その他炎症反応なども含まれ
る。本発明のメラノサイトとマクロファージが関与する
皮膚現象対応用の皮膚外用剤に於ける、メラノサイトの
デンドライト伸長抑制剤の好ましい含有量は、皮膚外用
剤全量に対して、0.001重量%〜10重量%であ
り、更に好ましくは0.01重量%〜5重量%である。
これは、少なすぎるとデンドライトの伸長抑制作用が発
揮されない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり
他の処方成分の自由度を損なうことがあるからである。
【0010】本発明のメラノサイトとマクロファージが
関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤は、抗炎症剤とし
て知られる、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、デキ
サメタゾン、インドメタシン、ジクロフェナックナトリ
ウム等を配合させれば相乗効果により日光による炎症を
伴う黒化症に有意義である。また、上記必須成分以外
に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意の成分
を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例
えば、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワ
ックス等の炭化水素類、ホホバ油、カルナウバワック
ス,オレイン酸オクチルドデシル等のエステル類、オリ
ーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類、ステア
リン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の脂肪酸、オレ
イルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデ
カノール等の高級アルコール、スルホコハク酸エステル
やポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のアニ
オン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等の両性界面活
性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活
性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセ
ライド、これらのポリオキシエチレン付加物、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレング
リコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多
価アルコール類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、色剤、防腐剤、粉体等を含有することができ
る。勿論、従来のメラニン産生抑制剤である、アスコル
ビン酸類やアルブチンなどのハイドロキノン類を含有す
ることも相乗的な効果を発揮する場合があり、有利であ
る。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて更に詳細に本発明につ
いて説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ、限
定を受けないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1>ユリ科のジャノヒゲの根の膨
大部のエキスは、根の膨大部500gを水に5Lで1週
間、室温で抽出し、濾過して不溶物を取り除き、更に減
圧濃縮をして、その後、凍結乾燥した。そして、本発明
のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤であるジャノ
ヒゲのエキス1(バクモンドウエキス1)を得た。
【0013】<実施例2>ユリ科のジャノヒゲの根の膨
大部のエキスは、根の膨大部500gを攪拌しながら2
時間90℃の熱水で抽出し、室温まで冷却した後、濾過
して不溶物を取り除き、更に減圧濃縮をして、その後、
凍結乾燥した。そして、本発明のメラノサイトのデンド
ライト伸長抑制剤であるジャノヒゲのエキス2(バクモ
ンドウエキス2)を得た。
【0014】<実施例3>上記実施例1、2のメラノサ
イトのデンドライト伸長抑制剤を用いて、デンドライト
伸長抑制作用を調べた。即ち、予め常法に従い、マウス
腹腔より、マクロファージを回収し、10%FBS加イ
ーグルの最少培地で希釈し、2×106セル/mlの濃
度のマクロファージ液を調製しておいた。このものを9
0μlずつ35mmシャーレに分注し、これに0.05
mW/cm2で20分間の紫外線照射を行った。これら
のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤であるバクモ
ンドウエキス1及び2を乾燥重量%で0.005%とな
るようDMSOに溶かして加え37℃で1晩培養した。
又、他方マウスの尾を切り、尾の表皮を細かく刻みシャ
ーレに入れ0.5%トリプシンにて37℃で一晩処理
し、ピンセットを用いて、表皮と真皮に分離し、表皮の
みを回収し、0.5%トリプシンにて37℃で20分間
処理し、フィルター濾過でメラノサイトのみを濾液とし
て集めた。このメラノサイトを含む濾液を、イーグルの
最少培地に10%FBS、10-4MのIBMX及び10
ng/mlのTPAを加えた培地で、37℃、48時間
培養した。これを同培地で懸濁させ、96穴ウェルに1
000セル/ウェルずつ分注し、37℃で一晩培養し
た。メラノサイトの培地を捨て、PBSで3回洗浄した
後、10%FBS加イーグルの最少培地35μlに置換
した。これに前記検体を含むマクロファージの培養上清
35μlずつ添加し、37℃で二晩培養し、光学顕微鏡
下写真撮影を行い、この写真よりデンドライトの長さを
測定した。結果を表1に示す。これより、本発明のメラ
ノサイトのデンドライト伸長抑制剤であるバクモンドウ
エキス1及び2によるデンドライト伸長の抑制作用に優
れることが分かる。 (検体) 1)UV照射+メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤
であるアセンヤクエキス1及び2のDMSO溶液(0.
005%) 2)UV照射のみ(ポジティブコントロール) 3)UV非照射のみ(ネガティブコントロール)
【0015】
【表1】
【0016】<実施例4>以下に示す処方で化粧水を作
成した。即ち、処方成分を室温で攪拌可溶化して化粧水
を得た。この化粧水について、シミ、そばかすに悩むパ
ネラー1群3名を用いて、1ヶ月間、朝晩1日2回使用して
もらいそのシミ、そばかすの予防及び改善効果を評価し
てもらった。評価基準は、評点2:著しい改善、評点1:
明らかな改善、評点0.5:わずかな改善、評点0:改善な
しの基準である。平均評点は0.92であった。本発明
のメラノサイトのデンドライドの伸長抑制効果のあるバ
クモンドウエキス1を含有する化粧水は、シミ、そばか
すの改善に効果のあることが認められた。 実施例1のバクモンドウエキス1 1.0 重量部 1,3ブタンジオール 5. 0 重量部 グリセリン 3 .0 重量部 クエン酸ナトリウム 0.1 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 エタノール 8 重量部 水 82. 7 重量部
【0017】<実施例6>以下に示す処方で化粧水を作
成した。即ち、処方成分を室温で攪拌可溶化して化粧水
を得た。この化粧水について、シミ、そばかすに悩むパ
ネラー1群3名を用いて、1ヶ月間、朝晩1日2回使用して
もらいそのシミ、そばかすの予防及び改善効果を評価し
てもらった。評価基準は、評点2:著しい改善、評点1:
明らかな改善、評点0.5:わずかな改善、評点0:改善な
しの基準である。平均評点は0.89であった。本発明
のメラノサイトのデンドライドの伸長抑制効果のあるバ
クモンドウエキス2を含有する化粧水は、シミ、そばか
すの改善に効果のあることが認められた。 実施例2のバクモンドウエキス2 1 重量部 1,3ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 3 重量部 クエン酸ナトリウム 0.1 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 エタノール 8 重量部 水 82.7 重量部
【0018】<実施例7>下記に示す処方に従って、皮
膚外用医薬組成物を作成した。即ち、処方成分を攪拌分
散して、皮膚外用剤を得た。このものは光による炎症を
伴った、光による皮膚の黒化現象或いはソバカスに対し
て著効を示した。 実施例1のバクモンドウエキス1 0 .5重量部 プレドニゾロン 1 重量部 ワセリン 85 重量部
【0019】<実施例8>以下に示す処方に従ってクリ
ームを作製した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に
加熱溶解して、イにロを徐々に加え、更にハを加え乳化
した後、ホモミキサーにより乳化粒子を均一化し、冷却
してクリームを得た。このクリームは、炎症を伴うそば
かす等の予防改善に優れた効果があった。 イ) スクワラン 10 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート 2 重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 2 重量部 ビタミンA酸 1 重量部 ロ) 1,3−ブタンジオール 5 重量部 実施例2のバクモンドウエキス2 1 重量部 カルボキシビニルポリマー 0. 3 重量部 水 40 重量部 ハ) 水 37.3 重量部 水酸化カリウム 0.2 重量部
【0020】<実施例9>下記に示す処方に従って、皮
膚外用医薬組成物を作成した。即ち、処方成分を攪拌分
散して、皮膚外用剤を得た。このものは光による炎症を
伴った、光による皮膚の黒化現象或いはソバカスに対し
て著効を示した。 実施例1のバクモンドウエキス1 0.5重量部 メチルプレドニゾロン 1 重量部 ワセリン 85 重量部
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、炎症を伴った色素異常
やソバカスなどの色素異常に対して有効な予防或いは改
善手段を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 V A61P 17/00 A61P 17/00 (72)発明者 西川 和子 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社ポーラ戸塚研究所内 (72)発明者 鈴木 聡 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社ポーラ戸塚研究所内 (72)発明者 斉藤 優子 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社ポーラ戸塚研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AC102 AC122 AC182 AC302 AC442 AC482 AD092 AD622 CC01 CC05 DD31 EE12 EE16 FF01 4C088 AB85 AC11 BA10 CA05 CA11 CA17 MA28 NA14 ZA89

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属(Op
    hiopogon)植物のエッセンスからなる、メラノサイトの
    デンドライトの伸長抑制剤。
  2. 【請求項2】 ジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物がジャノ
    ヒゲ(Ophiopogon japonicus Ker-Gawler)、オオバジャ
    ノヒゲ(Ophiopogon planiscapus Nigrescens又は、Ophi
    opogon planiscapus Ebony Knight)、ナガバジャノヒゲ
    (Ophiopogonohwii Okuyama)、ノシラン(Ophiopogon j
    aburan Lodd.)、オフィオポゴン ヴェトナメンシス(Op
    hiopogon vietnamensis)、オフィオポゴン チンギィ(O
    phiopogon chingii)、オフィオポゴン ラティフォリウ
    ス(Ophiopogon latifolius)、オフィオポゴン プラテ
    ィフィラス(Ophiopogon platyphyllus)、オフィオポゴ
    ン ロンギフォリウス(Ophiopogon longifolius)、オフ
    ィオポゴン インターメディウス(Ophiopogon intermedi
    us D.Don)、オフィオポゴン レグニエリ(Ophiopogon
    regnieri)、オフィオポゴン トキネンシス(Ophiopog
    on tonkinensis)、オフィオポゴン グリフィシイ(Op
    hiopogon griffithii)、オフィオポゴン クラダンゲ
    ンシス(Ophiopogon kradungensis)、オフィオポゴン
    レプタンス(Ophiopogon reptans)、オフィオポゴン
    カウレセンス(Ophiopogon caulescens)、 オフィオ
    ポゴン プロリファー(Ophiopogon prolifer)、オフ
    ィオポゴン マレイナス(Ophiopogon malayanus)、オ
    フィオポゴン ドラカエノイデス(Ophiopogon dracaeno
    ides)、オフィオポゴン ピエレイ(Ophiopogon pierre
    i)、オフィオポゴン ハイナエンシス(Ophiopogon hain
    anensis)、オフィオポゴン クラーケイ(Ophiopogon cl
    arkei)、オフィオポゴン グランディス(Ophiopogon gr
    andis)、オフィオポゴン ルシュイエンシス(Ophiopogo
    n lushuiensis)、オフィオポゴン メリーリー(Ophiopo
    gon merrilli)、オフィオポゴン ズィンギベラウセス
    (Ophiopogon zingiberzceus)、オフィオポゴン アカウ
    リス(Ophiopogon acaulis)、オフィオポゴン ウォーリ
    チアヌス(Ophiopogon wallichianus)、オフィオポゴン
    ボンディニエリ(Ophiopogon bondinieri)、オフィオ
    ポゴン インディカス(Ophiopogon indicus)の一種以上
    から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載のメラ
    ノサイトのデンドライトの伸長抑制剤。
  3. 【請求項3】 ジャノヒゲ属(Ophiopogon)植物がジャノ
    ヒゲ(Ophiopogon japonicus Ker-Gawler)、オオバジャ
    ノヒゲ(Ophiopogon planiscapus Nigrescens又は、Ophi
    opogon planiscapus Ebony Knight)、ナガバジャノヒゲ
    (Ophiopogonohwii Okuyama)、ノシラン(Ophiopogon j
    aburan Lodd.) の一種以上から選ばれることを特徴とす
    る、請求項1乃至2に記載のメラノサイトのデンドライ
    トの伸長抑制剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のエキスが根の膨大部の
    極性溶媒の抽出物であることを特徴とする、請求項1〜
    3の何れか一項に記載のメラノサイトのデンドライトの
    伸長抑制剤。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のエキスの抽出極性溶媒
    が水であることを特徴とする、請求項1〜4に記載のメ
    ラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤。
  6. 【請求項6】 デンドライトの伸長抑制が、マクロファ
    ージ由来のデンドライト伸長促進因子の抑制作用に起因
    することを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記
    載のメラノサイトの伸長抑制剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載のメラ
    ノサイトの伸長抑制剤を含有することを特徴とする、メ
    ラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用
    の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 化粧料であることを特徴とする、請求項
    7に記載のメラノサイトとマクロファージが関与する皮
    膚現象対応用の皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】 メラノサイトとマクロファージが関与す
    る皮膚現象が、光による炎症を伴った、皮膚の黒化現象
    或いはソバカスである、請求項7又は8に記載のメラノ
    サイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮
    膚外用剤。
  10. 【請求項10】 ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属
    (Ophiopogon)植物のエッセンスを含有する、美白用の化
    粧料。
  11. 【請求項11】 ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲ属
    (Ophiopogon)植物のエッセンスが、根の膨大部の極性溶
    媒抽出物であることを特徴とする、請求項10に記載の
    美白用の化粧料。
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