JP2003112412A - インクジェットプリンタ装置 - Google Patents

インクジェットプリンタ装置

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JP2003112412A
JP2003112412A JP2001309967A JP2001309967A JP2003112412A JP 2003112412 A JP2003112412 A JP 2003112412A JP 2001309967 A JP2001309967 A JP 2001309967A JP 2001309967 A JP2001309967 A JP 2001309967A JP 2003112412 A JP2003112412 A JP 2003112412A
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JP
Japan
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recording
recording medium
ink jet
ink
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JP2001309967A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Ouchi
明美 大内
Tsutomu Maekawa
勉 前川
Kunihiro Tamahashi
邦裕 玉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤の臭いをユーザーに気にならなく、かつ
被記録体や空気中の埃等や用紙の含水率の違いによる画
像の乱れのないインクジェットプリンタ装置を提供す
る。 【解決手段】 溶媒に着色剤や水に不溶な1.0ミクロ
ン以下の成分を溶解又は/および分散させた記録液を用
いて画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、
該溶媒またはその一部の揮発臭を脱臭もしくはやわらげ
るための手と、または被記録媒体や空気中の塵埃を除去
もしくは低減する手段、または被記録媒体の含水率を調
整する手段を備えることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音であ
り、かつ記録の高速化、高密度化およびカラー化が容易
である等の利点を有している。従来よりインクジェット
用記録液としては、水溶性の染料をグリコール系の溶剤
と水に溶解させたものがよく用いられてきた。しかし、
これは吐出により記録液滴を被記録体に着弾させた後の
記録液の乾燥性が遅く、印字直後に指触することにより
画像が乱れたり、混色での滲みが発生したりしていた。
それに対し、表面コートした被記録体への浸透性を上げ
ることにより見た目の乾燥を早めようとする検討がなさ
れてきた。さらにはインク滴の過剰な浸透、にじみを防
止して濃度及び彩度の高い印刷を実現し、耐水性、保存
特性をも向上するために、特殊な基体(インクジェット
専用紙)が使用されることが通例であった。これに関し
ては既に多くの報告がなされているが、例えばUSP
5,854,649号、USP5,853,899号、
特開平11−192778号、特開平11−12961
0号、特開平11−078223号、特開平11−07
8221号、特開平11−034485号、特開平11
−028861号、特開平11−020300号、特許
2,845,832号、特表平11−506991号等
には、特定の水溶性レジンを塗工することでインク吸着
性を向上することが記載されており、例えばUSP5,
516,364号、特開平11−192775号、特開
平11−157207号、特開平11−129606
号、特開平11−048604号、特開平11−034
481号、特許2,938,917号、特許2,88
7,098号、特許2,883,299号、特許2,8
77,740号等には、特定のクレイ、アルミナ等無機
材料を含有することで、同様にインク吸着性を向上し高
品質の印刷を行うことが記載されている。近年インクジ
ェット用に特別に製造された専用紙ではなく、一般的な
用紙(普通紙)に対しても高品質の印刷を実施したいと
の需要が高まってきた。これは、用紙の価格低減のみな
らず、従来他の印刷方法で処理されていた分野(オフセ
ット、フレキソ印刷等インキ印刷分野、レーザプリン
タ、感熱記録等ノンインパクトプリンタ分野、インパク
トプリンタ分野等)にもインクジェット記録方法を適用
する場合不可避的に遭遇する課題である。特に定型文
書、伝票、帳票等の多数の事務書類を高速で印刷する事
務用分野に関しては、普通紙の利用及び高速印刷が不可
欠の用件である。特開2000−211163では、イ
ンクミストが記録紙表面に付着するのを防ぐため、ファ
ンや排気管を設置したコンパクトなプリンタが提案され
ているが、記録液や非記録体から発生する臭気や埃を除
去する手段ではない。特開平11−123811は、イ
ンク定着手段への紙粉定着を生じない紙を、インク定着
手段へ供給する手段を有することを特徴としており、紙
粉がプリントヘッドのノズルに及ぼす影響については開
示していない。特開2000−272195、特開20
00−272197では、香料を放出させる機構を備え
ることを特徴として、アロマテラピーの効果を享受して
いる。積極的に香りを発生させることは時と場合によっ
ては好まれず、しかもプリンタ使用者の好みは千差万別
で不快を与える場合も有りうる。また、臭いの根源等に
は言及していない。特開平7−1724では、印写に先
立って、記録媒体に清浄空気を吹き付ける装置や粘着部
材により粘着除去する方法または吸引除去する方法が提
案されているが、特にオフィス等で使用するプリンタに
おいては大型化および騒音となるほか、粘着剤の成分が
被記録体に付着するため記録液が適切に付着せず、高画
質の記録においては適用が困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにインク
ジェット記録方式は、OA機器、一般家庭用プリンタ、
ファクシミリ等オフィスプリンタにとどまらず室内外用
ポスター、大型看板、車、ガラス、エレベータ、壁およ
び建物の装飾、さらには布へのプリントなどへ応用が期
待されている。水系インクにおいても高速化のため被記
録体への浸透性または乾燥性を早める目的で各種の揮発
性の溶剤が使用されるため、揮発蒸気が生ぜざるを得な
い。密閉保管状態のときは揮発を押さえることも可能で
あるが、より高速に乾燥するために加熱を行う場合はさ
らに揮発が加速されユーザーに不快感を与える。溶媒の
気化した蒸気は吸い込んでも人体に悪影響を及ぼすこと
はほとんどないと考えられているが、無害である単なる
臭いでも生活環境での臭いは使用を躊躇してしまう。オ
ゾンなどを用いた化学反応で脱臭したり、構造的に密閉
系や循環系の装置を実現したりすることも不可能ではな
いが複雑で高価のものになってしまう。
【0004】本発明は、インクジェットプリンタ装置の
使用に際し、溶剤の臭いをユーザーに気にならなくさせ
得るようなプリンタ装置および被記録体や空気中の埃等
や用紙の含水率の違いによる画像の乱れのないプリンタ
装置を提供することにある。香りを発生させるよりむし
ろ不快臭を消臭することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、溶媒に着色剤や水に不溶な1.0ミクロン以
下の成分を溶解又は/および分散させた記録液を用いて
画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、該溶
媒またはその一部の揮発臭を脱臭もしくはやわらげるた
めの手段、さらに被記録媒体や空気中の塵埃を除去もし
くは低減する手段、さらに被記録媒体の含水率を調整す
る手段を備えるプリンタ装置または、組み合わせた手段
を備えたプリンタ装置である。さらに該インクジェット
プリンタが10ips以上の記録速度で、溶媒が水を含
み、被記録媒体が厚さ80〜200μmの用紙や、合成
繊維または天然繊維等の布地であり、着色剤が黒と、イ
エロー、マゼンタおよびシアンから少なくとも一種以上
が含まれているインクセットを用いることを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の特徴である溶媒またはそ
の一部の揮発臭を脱臭もしくはやわらげるための手段に
ついて以下説明する。従来、液体インクジェット記録に
おいては、プリントの高乾燥性のために種々の工夫がな
されてきた。例えば、インク吸収層となる塗工部を持つ
専用紙にインクを浸透させることにより、記録ドットを
乾燥できた。すなわちインクの表面張力を20〜30m
N/m程度と低く制御することにより、用紙への浸透速
度を速くして所望の特性を達成することは本分野では周
知である。しかしながら、インクジェット印刷における
多くの不具合のひとつとして、用紙裏面へのインクの滲
みが大きく、特に、両面印刷時の品質の低下が暫々認め
られた。この現象に関しては多くの手段により個別に対
処されてきた。例えば、記録ドットが付着後記録紙上の
溶剤が蒸発してインク成分が初期の粘度の数十倍以上に
高粘度化し、流動性を無くすることにより記録画像を定
着させる方法や、インク組成物を反応液や処理液、光や
熱により記録媒体に不溶化させる方法等であるが、いず
れも記録に時間遅れが伴うために高速化には適さなかっ
た。特に本発明で目的とする高速度さらに塗工層を持た
ない普通紙にインクジェット記録する分野には、未だ十
分な検討がなされていなかった。つまり本発明は従来の
パーソナルユースのインク組成物とは違い、特定しない
記録媒体に高速度で記録する観点に立脚することに注意
する必要がある。
【0007】具体的には水系インクにおいても高速化の
ため被記録体への浸透性または乾燥性を早める目的で各
種の揮発性の溶剤が使用されている。また、耐水性や定
着性を向上する目的水溶性樹脂や水分散性樹脂を添加し
ている。記録液を構成する材料としては、メチルグリコ
ール、メチルジグリコール、メチルトリグリコール、メ
チルポリグリコール、ブチルグリコール、ブチルジグリ
コール、ブチルトリグリコール、イソブチルグリコー
ル、(以上、日本乳化剤製)等のエチレングリコール系
エーテルおよびメチルプロピレングリコール、メチルプ
ロピレンジグリコール、メチルプロピレントリグリコー
ル、プロピルプロピレングリコール、プロピルプロピレ
ンジグリコール、ブチルプロピレングリコール、ブチル
プロピレンジグリコール、フェニルプロピレングリコー
ル(以上、日本乳化剤製)等のプロピレングリコール系
エーテル等、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン
酸塩、燐酸エステル塩類等のアニオン系界面活性剤、ア
ルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、テトラアルキル
アンモニウム塩ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウ
ム塩、イミダゾリニウム塩等のカチオン系界面活性剤、
カルボキシベタイン、スルホベタインアミノカルボン
酸、燐酸エステル塩等の両性界面活性剤、エーテル系、
エステル系、エーテルエステル系、含窒素系があり具体
的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエス
テル、ソルビタンエステル、ショ糖エステル、グリセリ
ンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビタン
エステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトール
エステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカ
ノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミ
ンオキシド等の非イオン系界面活性剤がある。
【0008】この他に例えば、ノズルの乾燥を防止する
ためにエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコールおよびジプロピレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、グリセリン(以上和光純薬製)
等が使用できる。特性向上のために例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のケトンおよび
低級アルコール類やエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコールおよびジプロピレング
リコール等のグリコール類、アセテート類、チオジグリ
コール、N−メチル−2−ピロリドン、1、3−ジメチ
ルイミダゾリジノン、アミノアルコール等の含窒素化合
物類がある。
【0009】物性調整剤としては、KOH等の金属水酸
化物、各種界面活性剤、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等のアルコールアミン類、りん酸、強酸の
アルコールアミン塩、アンモニウム塩、低級カルボン
酸、グリコール酸、乳酸等のヒドロキシカルボン酸、安
息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、チアベンダゾ
ール、ベンズイミダゾール等の防かび剤、キレート化
剤、脱酸素剤、消泡剤、静電気防止剤、導電性付与剤等
各種の添加剤が用途に応じて使用できる。
【0010】さらに特性を向上させるために高分子界面
活性剤を使用でき、例えば、アニオン系界面活性剤とし
て、合成系ではスチレン−無水マレイン酸共重合物、オ
レフィン−無水マレイン酸共重合物、ナフタレンスルホ
ン酸のホルマリン縮合物、ポリアクリル酸ソーダ、ポリ
アクリルアミド部分加水分解物、天然系ではアルギン酸
ソーダ等がある。カチオン系界面活性剤では、合成系で
はポリエチレンイミン、ポリビニルイミダゾリン、アミ
ノアルキル(メタ)アクリレート・アクリルアミド共重
合物、ポリアクリルアミドマンニッヒ変性物、天然系で
はキトサン等がある。非イオン系界面活性剤では、合成
系はポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンエーテ
ルエステルのコポリマー、ポリアクリルアミド、天然系
ではデンプン等が使用できる。また、樹脂エマルジョン
も効果がある。
【0011】光により記録媒体にインクを不溶化させる
方法があるが、組成材料としては例えば、単官能基の2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(HEA)、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(HEA)、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート(HP
A)、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、
3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソオクチル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
ト、カプロラクトン(メタ)アクリレート、エトキシ化
ノニルフェノール(メタ)アクリレート、二官能基のト
リプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールヒドロキシピバリン酸エステルジ(メタ)ア
クリレート(MANDA)およびヒドロキシピバリン酸
ネオペンチルグリコールエステルジ(メタ)アクリレー
ト(HPNDA)、1.3−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート(BGDA)、1.4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート(BUDA)、1.6−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート(HDDA)、1、9
−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート(DEGDA)、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(NPG
DA)、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート(TPGDA)、カプロラクトン変性ヒドロキシピ
バリン酸ネオペンチルグリコールエステルジ(メタ)ア
クリレート、プロポキシ化オペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、エトキシ変性ビスフェノールAジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール200
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール40
0ジ(メタ)アクリレート、多官能基のトリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート(TMPTA)、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート(PET
A)、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート(DPHA)、トリアリルイソシアネート、ε−カ
プロラクトン変性ジペンタエリスリトールの(メタ)ア
クリレート、トリス(2ーヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキ
シ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、プロポキシ化グリセリルトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メ
タ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、ペンタ(メタ)アクリレー
トエステル等が好ましい。
【0012】プレポリマーとしてはポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹
脂、アルキッド樹脂、エーテル系樹脂、多価アルコール
等のアクリレート、メタアクリレート等が限定すること
なく使用できる。また、水溶性樹脂およびエマルジョン
タイプの光硬化型樹脂についても使用できる。インクジ
ェットプリンタ用の紫外線硬化インクは従来のシルクス
クリーン印刷で用いられていた紫外線硬化インキに比べ
て、粘度が10分の1〜1000分の1と低いために、
分子量が小さいモノマーやオリゴマーが使用される。そ
のため蒸気圧が低くなり揮発しやすい構造となり臭気が
問題となる。非水系のインクとしては、ヘキサデカン、
ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン等の脂肪族系
溶剤やアイソパー類(エクソン社)、芳香族系溶剤があ
る。
【0013】具体的には貯蔵または記録によって発せら
れる臭いを発生源近くで直接脱臭できることが望まし
い。また見やすく、しかも手入れが容易で着脱自在であ
ることが望ましく、プリンタ装置前面カバー内面に設置
すると良い。特に限定無く設置することができるがイン
ク保管場所または記録部より離れた場所では脱臭効果が
低い。上記脱臭手段のひとつとしては、脱臭手段の使用
期間や劣化、交換時期が一目でわかり、脱臭手段の手入
れや交換が適切な時期にでき、常に脱臭効率のよい状態
が維持できるように、脱臭手段の少なくとも一部が臭気
ガスの吸収や分解に応じて変色するものは有効である。
具体的には消臭剤、脱臭剤としては吸着剤、鉄アスコル
ビン酸や鉄錯体、コバルトやマンガン等の金属フタロシ
アニン誘導体等の酵素系脱臭剤、マンガン系酸化物やペ
ロブスカイト型触媒などの低温酸化触媒、酸化チタン等
の光触媒、炭化珪素、窒化珪素、珪酸カルシウム、アル
ミナ・シリカ系、ジルコニア系等の合成セラミクスや麦
飯石、フェルソング石等の遠赤外線セラミクス、茶抽出
成分、カテキン、タンニン、フラボノイド、活性炭、活
性炭素繊維、天然および合成ゼオライト、活性白土、セ
ピオライト、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等市販のもの
が幅広く使用できる。これらの脱臭剤は必要に応じて複
数のものを併用してもよく、またこれらの脱臭剤を複合
化したハイブリッド脱臭剤としてもよい。脱臭剤を担持
した脱臭フィルターの支持体としては、不織布や樹脂フ
ィルム並びに金属泊等があげられる。通気性に乏しいシ
ートは、程度な大きさの穴をあけて通気性を付与または
向上させても良い。揮発臭をやわらげる手段としては、
芳香剤を使用または脱臭剤と併用しても良い。芳香剤と
しては例えば香料系(シトラール、シンナミックアルデ
ヒド、ヘリオトピン、カンファ、ボルニルアセテート)
木酢液、パラジクロルベンゼン、界面活性剤、高級アル
コール、テルペン系化合物(リモネン、ピネン、カンフ
ァ、ボルネオール、ユカリプトール、オイゲノール)が
挙げられる。これらは、記録液の特性を変化させるもの
でなければ直接記録液に添加することもできるし、間接
的に使用することもできる。予め脱臭、芳香機能を付加
した被記録体を用いて記録しても良い。市販の一般的な
ものが幅広く利用できる。また、芳香剤を包含したマイ
クロカプセルを破砕可能なものとすれば、加熱乾燥工程
時にマイクロカプセルが破れ、放出された芳香剤によっ
て芳香が発生され、記録液の揮発臭をやわらげることも
できる。芳香発生手段が開平可能な開口部を備え、特に
溶媒の揮発が生じやすい工程中のみ芳香剤収納容器の開
口部を開けて芳香が発生される機構としてもよく、ま
た、噴霧できる機構を設けても良い。これは、被記録体
の湿度を調整する役割も併せ持ち効率が良い。被記録媒
体の含水率を調整する手段としては、液体を被記録媒体
に噴霧するタイプと余分な水分を乾燥するタイプがあ
る。
【0014】また、本発明においてはインクジェット印
刷においては、微細なノズルからインク滴を安定し高精
度で吐出する必要があるため、空気中のチリや用紙や布
からでる繊維粉がプリントヘッド表面に付着すると高品
質の記録ができない。そのため、除埃機構を備えること
が重要である。除埃可能である手段であれば特に限定は
なく、市販の一般的なものが幅広く利用できる。例え
ば、塵埃と臭気を同時に除去する空気浄化フィルターが
効果的であり、ガラス繊維や合成繊維からなる除埃層
と、活性炭等の吸着剤からなる脱臭層を層状に組み合わ
せたものなどが有用である。銅や銅化合物を含有した、
脱臭性エレクトレット繊維は、粒径の小さい粒子を高効
率で捕捉するのに効果がある。
【0015】着色剤は上記ビヒクルに良分散して耐候性
に優れた顔料が望ましい。特に限定されるわけではない
が、本発明には例えばカラーインデックスに記載される
下記の番号の有機又は無機顔料が使用できる。
【0016】赤あるいはマゼンタ顔料としては、Pig
ment Red 3、5、19、22、31、38、
43、48:1、48:2、48:3、48:4、4
8:5、49:1、53:1、57:1、57:2、5
8:4、63:1、81、81:1、81:2、81:
3、81:4、88、104、108、112、12
2、123、144、146、149、166、16
8、169、170、177、178、179、18
4、185、208、216、226、257、Pig
ment Violet 3、19、23、29、3
0、37、50、88、Pigment Orange
13、16、20、36、青またはシアン顔料として
は、Pigment Blue 1、15、15:1、
15:2、15:3、15:4、15:6、16、17
−1、22、27、28、29、36、60、緑顔料と
しては、Pigment Green 7、26、3
6、50、黄顔料としては、Pigment Yell
ow 1、3、12、13、14、17、34、35、
37、55、74、81、83、93、94、95、9
7、108、109、110、137、138、13
9、153、154、155、157、166、16
7、168、180、185、193、黒顔料として
は、Pigment Black 7、28、26など
が目的に応じて使用できる。
【0017】具体的に商品名を示すと、例えば、クロモ
ファインイエロー2080、5900、5930、AF
−1300、2700L、クロモファインオレンジ37
00L、6730、クロモファインスカーレット675
0、クロモファインマゼンタ6880、6886、68
91N、6790、6887、クロモファインバイオレ
ット RE、クロモファインレッド6820、683
0、クロモファインブルーHS−3、5187、510
8、5197、5085N、SR−5020、502
6、5050、4920、4927、4937、482
4、4933GN−EP、4940、4973、520
5、5208、5214、5221、5000P、クロ
モファイングリーン2GN、2GO、2G−550D、
5310、5370、6830、クロモファインブラッ
クA−1103、セイカファストエロー10GH、A−
3、2035、2054、2200、2270、230
0、2400(B)、2500、2600、ZAY−2
60、2700(B)、2770、セイカファストレッ
ド8040、C405(F)、CA120、LR−11
6、1531B、8060R、1547、ZAW−26
2、1537B、GY、4R−4016、3820、3
891、ZA−215、セイカファストカーミン6B1
476T−7、1483LT、3840、3870、セ
イカファストボルドー10B−430、セイカライトロ
ーズR40、セイカライトバイオレットB800、78
05、セイカファストマルーン460N、セイカファス
トオレンジ900、2900、セイカライトブルーC7
18、A612、シアニンブルー4933M、4933
GN−EP、4940、4973(以上大日精化工業
製)、KET Yellow 401、402、40
3、404、405、406、416、424、KET
Orange 501、KET Red 301、3
02、303、304、305、306、307、30
8、309、310、336、337、338、34
6、KET Blue 101、102、103、10
4、105、106、111、118、124、KET
Green 201(以上大日本インキ化学製)、C
olortex Yellow 301、314、31
5、316、P−624、314、U10GN、U3G
N、UNN、UA−414、U263、Finecol
Yellow T−13、T−05、Pigment
Yellow1705、Colortex Oran
ge 202、Colortex Red101、10
3、115、116、D3B、P−625、102、H
−1024、105C、UFN、UCN、UBN、U3
BN、URN、UGN、UG276、U456、U45
7、105C、USN、Colortex Maroo
n601、Colortex BrownB610N、
ColortexViolet600、Pigment
Red 122、Colortex Blue51
6、517、518、519、A818、P−908、
510、Colortex Green402、40
3、Colortex Black 702、U905
(以上山陽色素製)、Lionol Yellow14
05G、Lionol Blue FG7330、FG
7350、FG7400G、FG7405G、ES、E
SP−S(以上東洋インキ製)、Toner Mage
ntaE02、Permanent RubinF6
B、Toner Yellow HG、Permane
nt Yellow GG−02、Hostapeam
BlueB2G(以上ヘキストインダストリ製)、カ
ーボンブラック#2600、#2400、#2350、
#2200、#1000、#990、#980、#97
0、#960、#950、#850、MCF88、#7
50、#650、MA600、MA7、MA8、MA1
1、MA100、MA100R、MA77、#52、#
50、#47、#45、#45L、#40、#33、#
32、#30、#25、#20、#10、#5、#4
4、CF9、(以上三菱化学製)などが挙げられる。ま
た、顔料を予め水や溶剤に高濃度分散した分散液を使用
することもできる。例えば、KIJ200−23−2、
KIJ200−23−1(以上チバスペシャルティケミ
カルズ製)MICROPIGMO WMBK−5、WM
BE−5、WMRD−5、WMYW−5、AMBK−
2、AMYW−2、AMBE−4(以上オリエント化学
製)、JA Black25W、GA Black 2
821、GA Yellow 1、GA Magent
a1、GA Cyan 2(以上御国色素製)CAB−
O−JET200、 CAB−O−JET300(以上
キャボットスペシャルティケミカルズ)などが挙げら
れ、顔料濃度が10重量パーセント以上の高濃度で分散
されているものが特に望ましい染料としては、直接染
料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分
散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料等通
常インクジェット記録に使用する各種染料を使用するこ
とができる。
【0018】添加量は顔料濃度2〜10重量パーセント
が適量である。2重量パーセント未満では画像品質が低
下し、10重量部より多いとインク粘度特性に悪影響を
与える。また色の調整等で2種類以上の着色剤を適時混
合して使用できる。着色剤以外の水不溶性成分としては
ビニルエステル系、アクリル酸エステル系、メタクリル
酸エステル系、スチレン系、オレフィン系およびアミド
基、カルボキシル基、アミノ基、水酸基等の親水性官能
基を持つモノマー等の単独重合または共重合樹脂エマル
ジョン、マイクロエマルジョン、コロイダルディスパー
ジョン、あるいは、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、ポリエチレンワックス、カルナバワ
ックス等の天然、合成のワックスエマルジョン等を使用
することができる。いずれも用紙との密着性や耐擦性を
向上する目的で添加されるが、インクジェットプリンタ
においては粘度の制約から分子量が大きい樹脂は添加で
きない。そのため低分子量の樹脂をエマルジョン化して
用いる際、特に不快臭を感じる場合がある。さらには、
金、銀、銅やシリカ等の無機物を微粒子化した金属を分
散したものでもよい。本発明のインク組成物に更に機能
性を発現するため、光安定化剤、表面処理剤、界面活性
剤、粘度低下剤、酸化防止剤、老化防止剤、架橋促進
剤、酸素吸収剤、可塑剤、防腐剤、防錆剤、蒸発促進
剤、pH調整剤、キレート剤、消泡剤、保湿剤、分散
剤、比抵抗調整剤、表面張力調整剤等を混合することが
できる。
【0019】上記したビヒクル、顔料及びその他の成分
の混合、分散には、スターラー、ビーズミル、ホモジナ
イザが最適であるが周知の各種の撹拌、粉砕又は分散装
置が特に制限無く使用できる。記録媒体は紙に限定され
ず、同様の特性を有する金属、プラスチック、その他可
能な媒体全てに適用出来る。また、カラーインクジェッ
ト記録方式においては、それぞれの色のインク組成物自
体が良好な色再現域を有していることが重要となる。
【0020】本発明の目的とする分野のプリンタの印刷
速度は、従来のインクジェット記録より著しく高速であ
ることが特徴である。速度に関して明瞭な限定はない
が、本発明のインク組成物を効果的に使用するには、ノ
ズル及び用紙の間の相対速度が10ips(inch/
s)以上となる記録速度が特に好ましい。高速に記録す
るには、インク滴が記録媒体上に付着後直ちに定着(セ
ット)することが必要であり、不十分の場合には、付着
したインク溜が重ねられた他の用紙の裏面に転写する、
記録装置中の送りロールに付着する、記録ドットが乱れ
る等の致命的な不具合を生じてしまう。記録速度10i
psを実現するには、例えば記録後約1s以内に記録が
定着することが必要である。すなわち、本発明によれ
ば、約1s以内に実質的に記録は取り扱い可能(手が触
ふれる等)となる。圧電素子を用いたオンデマンド型イ
ンクジェット記録の記録ヘッドあるいは記録方法には、
ライン型記録、シリアル型記録、転写型(シャトル型)
記録等、様々な様式があるが、本発明はこれらに特に限
定されることなく使用される。いずれにおいても、ノズ
ル及び用紙(記録媒体)との相対的な移動速度が10i
ps以上となる工程であり、例えばライン型記録の如
く、ヘッド部分が固定され用紙のみ移動する場合は紙移
動速度(紙送り速度)が上記相対速度に該当し、シリア
ル型記録、すなわちヘッドが紙送り方向に垂直に移動し
て順次記録し間欠的に紙送りが行われる場合は、ヘッド
移動速度(キャリジ速度)が上記相対速度に該当する。
用紙が回転するドラム等に設置されこれに記録を行う、
あるいは一旦ドラムに記録し次いでこれを用紙に転写す
る転写型の場合は、移動する用紙ないしはドラム面とノ
ズル間の相対位置の変化する速度と理解する。いずれの
場合も、記録速度はノズル吐出周波数及び記録解像度に
直接関係する。例えば、ライン型記録の紙送り速度ある
いはシリアル型のヘッド移動速度(すなわち記録速度)
Vは、インク滴の吐出周波数f、記録解像度Rにより、
V=f×Rで示される。従来の5ips以下(通常は1
ips以下)の記録においては従来報告されている多数
のインク組成物がそのまま適用出来る。本発明は少なく
とも5ips以上、特に好ましくは10ips以上の高
速度記録において、効果的に利用出来る。乾燥加熱工程
を特に用いなくとも十分実用的な印刷特性を実現できる
ものであるが、本発明の高速度をより効果的に実施する
ために、加熱、乾燥工程等を付加することも可能であ
る。記録媒体に接触してインクまたは記録媒体を加熱す
るものであっても、赤外線等を照射し、または熱風を吹
き付けるなど記録媒体に接触せずに過熱するものであっ
てもよい。乾燥に適切な温度としては、記録媒体が発煙
や変色を起こさないように、180℃以下であることが
望ましい。他面に記録を行うようにする方法や、インク
の転写体を設けることによって単一ヘッドで両面印刷を
可能にする方法等がある、高速化および低価格化のため
には後者がより望ましい。
【0021】本発明の目的には用紙の限定はないが、特
に非塗工用紙、特殊印刷用紙及び情報用紙の一部に属す
る、80〜200μmの非コート紙の場合により効果的
である。用紙の分類として、通商産業省の生産統計に使
用されている分類方法がよく使用される。これによる
と、大別して印刷情報用紙、包装用紙、衛生用紙、雑用
紙に区分され、印刷情報用紙には非塗工用紙、微塗工用
紙、塗工用紙、特殊印刷用紙、情報用紙の区分がある。
用紙の組成は多岐に渡っており、パルプ素材、塗料の種
類及び量、製造方法で多様であり、又紙を評価区分する
多数の方法がある。例えば紙の密度、厚さ、表裏差、縦
目/横目(漉き方向)、細孔の空隙率、透気性、吸水/
吸油性、サイズ度、表面粗さ、光沢度、pH、表面強
度、剥離強度、剛度、折り強度、帯電性等があり、各々
印刷品質に影響する。本発明者は、本発明の意図する分
野の用紙を一般的に規定する方法として、用紙の厚みに
着目した。本発明の用紙としては、例えば、級印刷紙、
中級印刷紙、下級印刷紙、薄様印刷紙、微塗工印刷用
紙、色上質紙等特殊印刷用紙、フォーム用紙、PPC用
紙、その他情報用紙等があり、具体的には下記する用紙
及びこれらを用いた各種の変性/加工用紙があるが、本
発明は特にこれらに限定されるものではない。上質紙お
よび色上質紙、再生紙、複写用紙・色もの、OCR用
紙、ノーカーボン紙・色もの、ユポ60、80、110
ミクロン、ユポコート70、90ミクロン等の合成紙、
その他片面アート紙68kg、コート紙90kg、フォ
ームマット紙70、90、110kg、発泡PET38
ミクロン、みつおりくん(以上、小林記録紙)、OK上
質紙、ニューOK上質紙、サンフラワー、フェニック
ス、OKロイヤルホワイト、輸出上質紙(NPP、NC
P、NWP、ロイヤルホワイト)OK書籍用紙、OKク
リーム書籍用紙、クリーム上質紙、OK地図用紙、OK
いしかり、きゅうれい、OKフォーム、OKH、NIP
−N(以上、新王子製紙)、金王、東光、輸出上質紙、
特需上質紙、書籍用紙、書籍用紙L、淡クリーム書籍用
紙、小理教科書用紙、連続伝票用紙、上質NIP用紙、
銀環、金陽、金陽(W)、ブリッジ、キャピタル、銀環
書籍、ハープ、ハープクリーム、SKカラー、証券用
紙、オペラクリーム、オペラ、KYPカルテ、シルビア
HN、エクセレントフォーム(以上、日本製紙)、パー
ル、金菱、ウスクリーム上質紙、特製書籍用紙、スーパ
ー書籍用紙、書籍用紙、ダイヤフォーム(以上、三菱製
紙)、金毯V、金毯SW、白象、高級出版用紙、クリー
ム金毯、クリーム白象、証券・金券用紙、書籍用紙、地
図用紙、複写用紙、HNF(以上、北越製紙)しおら
い、電話帳表紙、書籍用紙、クリームしおらい、クリー
ムしおらい中ラフ、クリームしおらい大ラフ、DSK
(以上、大昭和製紙)、せんだいMP上質紙、錦江、雷
鳥上質、掛紙、色紙原紙、辞典用紙、クリーム書籍、白
色書籍、クリーム上質紙、地図用紙、連続伝票用紙(以
上、中越パルプ)、OP金桜(チューエツ)、金砂、参
考書用紙、交換証用紙(白)、フォーム印刷用紙、KR
F、白フォーム、カラーフォーム、(K)NIP、ファ
インPPC(以上紀州製紙製)、たいおう、ブライトフ
ォーム、カント、カントホワイト、ダンテ、CM用紙、
ダンテコミック、ハイネ、文庫本用紙、ハイネS、ニュ
ーAD用紙、ユトリロエクセル、エクセルスーパーA、
カントエクセル、エクセルスーパーB、ダンテエクセ
ル、ハイネエクセル、エクセルスーパーC、エクセルス
ーパーD、ADエクセル、エクセルスーパーE、ニュー
ブライトフォーム、ニューブライトNIP(以上大王製
紙製)、日輪、月輪、雲嶺、銀河、白雲、ワイス、月輪
エース、白雲エース、雲岑エース(以上日本紙業製)、
たいおう、ブライトフォーム、ブライトニップ(以上名
古屋パルプ)、牡丹A、金鳩、特牡丹、白牡丹A、白牡
丹C、銀鳩、スーパー白牡丹A、淡クリーム白牡丹、特
中質紙、白鳩、スーパー中質紙、青鳩、赤鳩、金鳩Mス
ノービジョン、スノービジョン、金鳩スノービジョン、
白鳩M、スーパーDX、はまなすO、赤鳩M、HKスー
パー印刷紙(以上本州製紙製)、スターリンデン(A・
AW)、スターエルム、スターメイプル、スターローレ
ル、スターポプラ、MOP、スターチェリーI、チェリ
ーIスーパー、チェリーIIスーパー、スターチェリー
III、スターチェリーIV、チェリーIIIスーパ
ー、チェリーIVスーパー(以上丸住製紙製)、SHF
(以上東洋パルプ製)、TRP(以上東海パルプ製)。
記録媒体としては、例えば、上質紙および色上質紙、X
erox4024、インクジェット普通紙および専用
紙、再生紙および伝票用紙等があげられる。通常普通紙
として広範に使用される膜厚80〜200μmの用紙が
安価に使用できる。
【0022】記録媒体は紙に限定されず、同様の特性を
有する金属、プラスチック、その他可能な媒体全てに適
用出来る。用紙のpHも限定は無くpH2程度の強酸性
紙のからpHが6.5以上の中性紙まで幅広く使用可能
である。塗工層を持たない用紙は両面印刷が容易なため
印刷コストが安価となるので望ましい。
【0023】また、布地としては特に限定はないが、木
綿、麻、レーヨン、キュプラ等のセルロース系繊維、ポ
リエステル、アセテート、ポリプロピレン、ポリアミド
等の合成繊維およびこれらの混紡に対し記録が可能であ
る。
【0024】高品質のインクジェット用インクの調製に
は多くの重要な因子のバランスを必要とする。これらの
要件は複雑で、本発明のインクについて必ずしも明瞭に
数値化できるわけではないが、本発明のインクは、イン
クジェットプリンタに適用するために、周知の幾つかの
要件を満足する。すなわち、このインクは室温で十分な
安定性があり、印刷前の保管および印刷後の画質に信頼
性がある。記録媒体に付着硬化後は十分な透明性と彩度
を有し、かつ均一な薄膜を形成して良好な画質の印刷物
を与える。印刷物を重ねておいた状態で、オフセットが
発生しないこと、また、環境および人体に配慮した安全
性が高い組成物であることが必要である。
【0025】次に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、記載例に限定されるものではない。
【0026】
【表1】
【0027】〔実施例1〜4〕精製水42重量部、グリ
セリン50重量部、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル5重量部、およびN、N−ジメチルエタノールア
ミン(いずれも和光純薬製)を3重量部、これに対して
顔料として黒顔料分散体(大成化工製、TBK−BC
3)、マゼンタ顔料水分散体(御国色素製GA Mag
enta1)、イエロ顔料水分散体(チバスペシャルテ
ィケミカルズ製KIJ200−23−2)シアン顔料水
分散体(チバスペシャルティケミカルズ製KIJ200
−23−2)をそれぞれ顔料濃度を全量に対して4重量
パーセントになるように混合し、各組成物全300gを
ホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、回転数
2、000rpmで均質な混合物が得られるまで分散
し、均質なインク組成物4種を得た。用紙の厚みはマイ
クロメータで測定した。評価用に55kg紙(小林記録
紙製、NIP紙、厚さ:87.8μm)およびポリエス
テル繊維を記録媒体として、ダイレクト刷版作成機(日
立工機製SJ02A)を使用し、まず用紙表面にインク
吐出速度3kHz、用紙送り速度を10ipsとして、
解像度300(×600)dpiで印刷を行った。プリ
ンタ装置としては表1に示す手段を設けた。ここでは、
11人の被験者に、記録前後および記録工程中、快適
(インクの臭いが気にならない)、不快(インク臭が気
になる)の二段階、多数決で評価した。また、印刷結果
はノズル全数吐出に至るノズル表面クリーニング回数お
よびインクドットが用紙の繊維に沿って乱れるフェザリ
ングを目視観察により簡易評価した。表1中、◎は優秀
(クリーニング回数0回)、○は良好(クリーニング回
数2回以下)、×は使用不可(クリーニング回数3回以
上)、を意味している。実施例1〜5の評価結果はいず
れも優秀〜良好であり、快適な印刷環境が提供できるこ
とが判った。〔比較例1、2〕実施例1と同様のインク
組成物を用いて同様の方法で評価した。プリンタ装置と
しては表1に示す手段を設けた。評価結果は快適な印刷
環境と十分な印刷品質の両立できなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンタ装置
は、溶剤の臭いをユーザーに気にならなくまた、被記録
体や空気中の埃等や用紙の含水率の違いによる画像の乱
れのない噴射特性が得られ、使用環境を選ばない用途が
広い安価なインクジェットプリンタ装置の製造が可能に
なった。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒に着色剤や水に不溶な1.0ミクロン
    以下の成分を溶解又は/および分散させた記録液を用い
    て画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、前
    記溶媒またはその一部の揮発臭を脱臭もしくはやわらげ
    るための手段を備えたことを特徴とするインクジェット
    プリンタ装置。
  2. 【請求項2】被記録媒体や空気中の塵埃を除去もしくは
    低減する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットプリンタ装置。
  3. 【請求項3】被記録媒体の含水率を調整する手段を備え
    たことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェ
    ットプリンタ装置。
  4. 【請求項4】溶媒に着色剤や水に不溶な1.0ミクロン
    以下の成分を溶解又は/および分散させた記録液を用い
    て画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、被
    記録媒体や空気中の塵埃を除去もしくは低減する手段と
    被記録媒体の含水率を調整する手段を兼ね備えたことを
    特徴とするインクジェットプリンタ装置。
  5. 【請求項5】記録速度が10ips以上であることを特
    徴とする請求項1、2または3記載のインクジェットプ
    リンタ装置。
  6. 【請求項6】溶媒が水を含むことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載のインクジェットプリンタ装
    置。
  7. 【請求項7】被記録媒体が厚さ80〜200μmの用紙
    であることを特徴とする請求項1、2または3記載のイ
    ンクジェットプリンタ装置。
  8. 【請求項8】被記録媒体が合成繊維または天然繊維等の
    布地であることを特徴とする請求項1、2または3記載
    のインクジェットプリンタ装置。
  9. 【請求項9】着色剤が黒、イエロー、マゼンタおよびシ
    アンから少なくとも一種以上含まれているインクセット
    を用いることを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載のインクジェットプリンタ装置。
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