JP2003112189A - 接触装置および液体処理システム - Google Patents

接触装置および液体処理システム

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JP2003112189A JP2001306967A JP2001306967A JP2003112189A JP 2003112189 A JP2003112189 A JP 2003112189A JP 2001306967 A JP2001306967 A JP 2001306967A JP 2001306967 A JP2001306967 A JP 2001306967A JP 2003112189 A JP2003112189 A JP 2003112189A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れの程度が軽い原水(汚水)であれば、従
来の液体処理装置よりも小規模の装置で、イニシャルコ
スト、ランニングコストを抑え、十分な浄化効果を発揮
でき、汚れの程度が極めてひどく、液体処理システムに
直接その汚水を処理させたのでは、負担が大きく効率的
でない場合等には、液体処理装置の液体処理方法のなか
で、第1次としての浄水を予備的に行い、後続の処理の
負担を軽減させて原水の処理をすることができる接触装
置と、この接触装置を組み込んだ液体処理システムを提
供すること。 【解決手段】 コロイド粒子等の浮遊物を含む液体を磁
界中においてミキシング処理する磁界ミキシング手段6
1と、前記磁界ミキシング手段61を経た前記液体に高
圧マイクロエアを混合させるマイクロエア供給手段62
と、前記液体に汚泥減容効果を有する酸化剤を供給しう
る酸化剤供給手段63と、前記高圧マイクロエアと混合
された液体を一時貯留させて分離・凝集処理を行なう接
触槽65とを有することを特徴とする接触装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコロイド粒子等の浮
遊物を含む液体を浄化するための接触装置に係り、特
に、液体中に含有されている除去対象の浮遊物を効率的
に凝集、分離するための前処理装置を有し、当該接触装
置のみでも原水の浄化を行い得る接触装置と、他の液体
処理装置の一部として接触装置を配置した液体処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から牛や豚等の糞尿を含んだ畜産用
排水、あるいは洗浄液や工場廃液等の化学物質を含む工
業用排水を浄化処理する方法やシステムが提案されてい
る。
【0003】このような従来の液処理システムについて
養豚排水処理を例に説明すると、従来の養豚排水等の水
処理システムは、スクリーン等に原水を通過させて固形
の浮遊物を除去するための濾過処理手段と、好気性微生
物により水溶性有機物等を分解処理するための活性汚泥
処理手段と、この分解により原水から分離された水溶性
有機物を沈殿させて水と沈殿物とに分離する沈殿分解処
理手段と、前記沈殿物から水分を脱水除去するための脱
水処理手段とから構成されている。
【0004】これらの各処理手段についてより具体的に
説明すると、前記濾過処理手段では、糞尿等の固形浮遊
物を含む原水がスクリーンを通過する際に前記浮遊物が
スクリーンに捕えられて除去される。この浮遊物の除去
された原水は、一旦、貯留タンクに貯留された後に計量
タンクに移送されて活性汚泥処理可能な水量ごとに活性
汚泥処理手段としての活性汚泥処理タンクに流入され
る。この活性汚泥処理タンクでは、好気性微生物が原水
中の窒素等の水溶性有機物を生物分解するようになって
いる。この処理手段で生物分解された原水は沈殿分解処
理手段としての沈殿タンクに送られ、この沈殿タンクに
おいて、水溶性有機物等を沈殿タンクの底に沈殿させて
水と分離し、この水は消毒後に河川等に放流され、前記
沈殿物は脱水処理手段に移送される。この脱水処理手段
では、脱水機により脱水されて固形物にされて排出され
る。
【0005】ここで、従来の水処理システムにおいて
は、前記活性汚泥処理タンクの大型化による敷地および
建設費の膨大化を回避するために、前記貯留タンクに前
記脱水機の洗浄水が流入されるようになっていた。
【0006】したがって、前記脱水機の洗浄水により、
有機物負荷の高いいわゆる高濃度の原水が希釈化される
ため、前記活性汚泥処理手段における好気性微生物の有
機物分解負担が軽減されるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の水処理
システムにおいては、脱水機の洗浄水だけでは高濃度の
原水を十分希釈しきれず、より多くの水量が必要とされ
ていた。また、原水希釈化の水量が増大すれば浄化処理
する水量も増加するため、結局、水処理設備が大規模に
なってしまい、建設費等のイニシャルコストおよび液処
理のための消費電力料や水道料等のランニングコストが
高くなるという問題が生じていた。
【0008】これらの問題点に鑑み、本発明は、汚れの
程度が軽い原水(汚水)であれば、従来の液体処理装置
よりも小規模の装置で、イニシャルコスト、ランニング
コストを抑え、十分な浄化効果を発揮でき、汚れの程度
が極めてひどく、液体処理システムに直接その汚水を処
理させたのでは、負担が大きく効率的でない場合等に
は、液体処理装置の液体処理方法のなかで、第1次とし
ての浄水を予備的に行い、後続の処理の負担を軽減させ
て原水の処理をすることができる接触装置と、この接触
装置を組み込んだ液体処理システムを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に係る本発明の接触装置の特徴は、コロイ
ド粒子等の浮遊物を含む液体を磁界中においてミキシン
グ処理する磁界ミキシング手段と、前記磁界ミキシング
手段を経た前記液体に高圧マイクロエアを混合させるマ
イクロエア供給手段と、前記液体に汚泥減容効果を有す
る酸化剤を供給しうる酸化剤供給手段と、前記高圧マイ
クロエアと混合された液体を一時貯留させて分離・凝集
処理を行なう接触槽とを有する点にある。
【0010】本発明の接触装置によれば、前記磁界ミキ
シング手段において、原水中の分子・粒子に前処理を施
すことにより、従来に比して簡単な構成とされた接触槽
において、マイクロエア供給手段において原水と混合さ
せたマイクロエアを用いたコロイド粒子等の浮遊物の浮
上を助けることができる。
【0011】そして、請求項2に係る本発明の接触装置
の特徴は、請求項1に記載の接触装置において、前記接
触槽に貯留される液体に凝集促進効果を有する凝集剤を
供給しうる凝集剤供給手段をさらに有する点にある。
【0012】本発明の接触装置によれば、凝集剤の凝集
促進効果により、液体中に含まれる浮遊物等の異物の凝
集を助けて、処理水の浄化を促進させることができる。
【0013】また、請求項3に係る本発明の液体処理シ
ステムの特徴は、前記請求項1または請求項2に記載の
接触装置を該液体処理装置の一部に配置し、不純物濃度
の高い原水の浄化を行なう際の第一次処理(前処理)手
段として用いる点にある。
【0014】本発明の液体処理システムによれば、特
に、原水の汚れの程度がひどい場合等には当該液体処理
システムにおける他の構成部分の処理負担を軽減させ
て、液体中の浮遊物等を確実に除去できるとともに、得
られる処理水の品質を高め、またその処理水の用途を広
げることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る接触装置の一
実施形態の構成を示す全体説明図である。
【0016】本実施形態の接触装置は、コロイド粒子を
含む液体(原水)を磁界中においてミキシング処理する
磁界ミキシング手段61と、前記磁界ミキシング手段6
1を経た前記液体に高圧マイクロエアを混合させるマイ
クロエア供給手段62と、前記接触槽に貯留される液体
に、汚泥減容効果を有する酸化剤を供給しうる酸化剤供
給手段63と、さらに凝集促進効果を有する凝集剤を供
給しうる凝集剤供給手段64と、当該接触装置における
前記高圧マイクロエアと混合された液体を一時貯留させ
る接触槽65とを主要な構成としており、図示しない原
水タンクに貯留された原水を、取水ポンプ66を用いて
前記原水タンクから接触槽65まで原水移送パイプ67
を介して流通させる工程のなかで、前記各手段を用いて
原水に対して様々な処理が施されるようになされてい
る。
【0017】ここで、前記磁界ミキシング手段61は、
ミキサー管71と一対の電磁石100とを有し、前記ミ
キサー管71は、図2に示すように、セラミックスある
いは樹脂で形成された円筒状の筒状パイプ72を本体と
している。この筒状パイプ72の内側面には、N極のネ
オジウム磁石73aとS極のネオジウム磁石73bが交
互となるように配列された2本のネオジウム磁石73の
列が相反する極性を対向させるようにして前記筒状パイ
プ72の内側面と面一に埋設されている。なお、本実施
形態においては、図1に示すように、前記ネオジウム磁
石73の列は前記筒状パイプ72の内側の上下位置に埋
設されており、前記ネオジウム磁石73は約10000
Gaussの磁力を有するものとする。
【0018】また、前記筒状パイプ72内には、約11
000Gaussの磁力のネオジウム磁石74がその表
面に埋設されたセラミックス材料からなるネオジウムフ
ィン75が周方向に回転自在に配設されている。前記ネ
オジウムフィン75は、攪拌用のフィンとして前記筒状
パイプ72内を流通するミキシング対象物に対し作用す
るものであり、詳しくは、本実施形態において、略螺旋
状にねじられた平板により、当該ミキサー管内を流通す
る前記対象物を時計方向に回転させるように形成された
第1フィン75aと、反時計方向に回転させるように形
成された第2フィン75bとの2種類の形状のフィン
を、前記筒状パイプ72の軸方向に交互に配列させて形
成されている。そして、前記第1フィン75aおよび第
2フィン75bはその表面に、図2に示すように、ミキ
シング対象物の流通する方向に沿ってN極のネオジウム
磁石74aとS極のネオジウム磁石74bとを交互にし
て埋設されている。
【0019】このような構成のミキサー管71は、筒状
パイプ72の内側面に埋設されたネオジウム磁石73
と、前記ネオジウムフィン75の磁力により起電力を有
するものとなっている。また、ネオジウムフィン75を
回転方向を相反させる第1フィン75aと第2フィン7
5bとを交互に配列させた構成としたことで、処理液の
攪拌をより効率的に行えるものとなっている。
【0020】そして、前記ミキサー管71の外側には、
このミキサー管71内に配設された前記一対のネオジウ
ムフィン75のネオジウム磁石74a,74bに対して
磁場を印加するため、一対の電磁石100が、前記ミキ
サー管71を挟むようにして互いに対向するように配設
されている。
【0021】従って、前記電磁石100の磁界によって
前記ネオジウム磁石74a,74bに対して斥力あるい
は引力である磁力を作用させることができるため、この
磁力によって前記ネオジウムフィン75が周方向に回転
することができるようになっている。
【0022】このように、ネオジウムフィン75が周方
向に回転する場合、前記一対の電磁石100間の磁束の
うち、ネオジウムフィン75を貫く磁束鎖交数が急激に
変化することになり、この磁束鎖交数の変化によって前
記ネオジウムフィン75には誘導起電力が生じる。
【0023】そして、この起電力の影響により、前記ネ
オジウムフィン75の回転によって細分化された液体分
子が負イオンとして帯電され、また、コロイド粒子等の
浮遊物分子が正イオンあるいは負イオンとして帯電され
るようになっている。
【0024】なお、この浮遊物分子の電荷の極性は、前
記ネオジウムフィン75によって生じる起電力の方向に
依存するようになっている。
【0025】ここで、液体として、特に人工的に生成さ
れた工業廃水等に含まれた浮遊物分子には、正イオンを
多く含むものと、負イオンを多く含むものとが混在され
ているが、このイオンの極性が統一されていない場合、
後続の凝集分離を効率的に行うことが困難であるが、本
実施形態においては、ネオジウムフィン75を利用して
浮遊物分子を正あるいは負の電荷のいずれか一方に一律
に帯電することができるようになっている。
【0026】従って、本実施形態においては、前記ミキ
サー管71および前記電磁石100による細分帯電処理
に後続する凝集分離の効率化を図ることができるように
なっている。
【0027】さらに、本実施形態において、前記電磁石
100は、浮遊物分子の極性等の前記液体の性状に応じ
て前記ネオジウムフィン75に印加する磁場を反転させ
るようになっている。
【0028】前記磁場を反転させる場合、前記ネオジウ
ムフィン75は当初の回転方向と逆方向に回転を切り替
えるため、この回転の切り替えによって、前記ネオジウ
ムフィン75によって発生する起電力の方向が逆方向に
切り替わるようになっている。
【0029】この起電力が切り替わる場合、浮遊物分子
の電荷の極性を逆転させることができる。
【0030】このため、浮遊物のうち正イオンが多いた
めに、浮遊物分子を一律に正イオンに帯電させる方向に
起電力を印加していたものを、負イオンが多くなった場
合に、前記磁場の反転によってネオジウムフィン75に
生じる起電力を切り替えて浮遊物を一律に負イオンに帯
電することができるようになっている。
【0031】従って、液体の性状に応じて適正な細分帯
電処理を機動的に行うことができるようになっている。
【0032】また、本実施形態において、前記電磁石1
00は、液体に含まれる浮遊物分子のイオン濃度に応じ
て前記ネオジウムフィン75に印加する磁場の強さを変
動することができるようになっている。
【0033】これにより、浮遊物分子のイオン濃度が少
ない場合においても、磁場の強さを強くすることによっ
て有効な起電力を得ることができ、細分帯電処理を適正
に行うことができるようになっている。
【0034】前記マイクロエア供給手段62は、加圧ポ
ンプ76とバッファタンク77とを有し、前記加圧ポン
プ76には、接触槽65に貯留される処理水の移送経路
を構成する処理水移送パイプ78が連結されている。そ
して、この処理水移送パイプ78を介して供給される前
記接触槽65内の一部の処理水を利用して高圧マイクロ
エアを生成するようになされている。つまり、前記加圧
ポンプ76から図示しないエアー供給パイプを介して前
記前記処理水に直径数十μm程度のエアーを吹き込むこ
とで高圧マイクロエアを生成し、この高圧マイクロエア
を前記バッファタンク77において前記原水移送パイプ
67から送り込まれる原水と混合するようになされてい
る。
【0035】また、前記接触槽65は、前記高圧マイク
ロエアと混合された液体を一時貯留させて分離・凝集処
理を行なうタンク79を有している。前記タンクの底部
近傍には、前記原水移送パイプ67の端部が接続され、
バッファタンク77において高圧マイクロエアと混合さ
れた原水をこのタンク79内に解放するようになされて
おり、このタンク79内に解放されたときに発生するエ
アーの泡が、原水中の浮遊物を吸着しながらタンク79
内を急浮上する作用を本実施形態は利用して、浄水を行
なう。
【0036】また、本実施形態においては、前記高圧マ
イクロエアと混合された原水は、該接触槽65に至る前
に、前記酸化剤供給手段63により適量の酸化剤が添加
され、凝集剤供給手段64により適量の凝集剤が添加さ
れる。
【0037】前記酸化剤を原水に添加することにより原
水から抽出した汚物の容量を減少させる減容ができ、ま
た、凝集剤を原水に添加することにより原水から抽出す
る汚物の凝集を促進させることができる。
【0038】また、前記接触槽65の上部でタンク79
内の水面位置直下には、接触槽65に解放された原水に
浮く、コロイド粒子等の浮遊物のフロックFを接触槽6
5に隣接されたスカムタンク80内へ流し出すスカム除
去口81を開口させるスカム除去手段68が形成されて
いる。そして、前記スカムタンク80においてはスカム
Sを濾し取り、スカムSを除去後の処理水は再び原水タ
ンクあるいは接触槽65内へ戻すように構成されてい
る。また、接触槽65の底部に沈殿する汚物等のフロッ
クFは、公知のエアリフターを用いる等して定期的に除
去するものとする。
【0039】前記接触槽65のタンク79には、浮上あ
るいは沈殿するフロックFを除去した処理水を、外部へ
排出するための処理水移送パイプが接続されており、こ
の処理水移送パイプを介して、処理水はその一部を前述
のマイクロエア供給手段62に移送されてマイクロエア
を含んだ処理水とされ、他の一部は原水タンクに移送さ
れて原水を希釈するために利用され、あるいは、排出さ
れて、例えば、工業用水や農業用水としての再利用に供
されるようになされている。
【0040】つぎに、前述の接触装置の動作と作用につ
いて説明する。
【0041】まず、原水タンク内から前記取水ポンプ6
6を用いて取水された原水は、前記磁界ミキシング手段
61のミキサー管71に送られる。
【0042】このミキサー管71内においては、前述の
通り、原水はネオジウムフィン75によって攪拌される
ことにより、原水中の浮遊物等は細かく砕かれ、大きさ
の均一化がなされる。
【0043】また、本実施形態の磁界ミキシング手段6
1においては、原水中にキャビテーション現象が発生す
る。このキャビテーション現象が発生すると、処理水中
にホットスポットができ、超高圧および真空状態の箇所
ができる。この状態において原水中のコロイド粒子等に
は酸化還元作用が働き、原水中の有機物は分解されて、
大きさを均等にされる。また、蛋白などの高分子量の物
質は分解され、低分子量化される。
【0044】また、ミキサー管71内で高速回転され、
流速が上がった原水には、磁界ミキシング手段61の前
記電磁石100と前記ミキサー管71内に配設したネオ
ジウム磁石73との相互作用によって誘導起電力が生じ
るが、この起電力により、前記液体分子やコロイド粒子
をイオン整列させることができる。さらに、本磁界ミキ
シング手段61は、凝集に関係するところのツェータ電
位にも作用し、このツェータ電位を略0とすることがで
きる。
【0045】そして、分子や粒子をイオン整列させた原
水は原水移送パイプ67内を接触槽65へ移送される途
中で、前記マイクロエア供給手段62により高圧マイク
ロエアと混合され、酸化剤、凝集剤を添加される。
【0046】前記接触槽65内においては、前記磁界ミ
キシング手段61における処理によりイオン整列したコ
ロイド粒子がごく少量の酸化剤と凝集剤とで反応を起こ
し、減容しつつフロックFとなる。このフロックFとな
ったコロイド粒子等の浮遊物は、タンク79内に解放さ
れた原水のマイクロエアの泡に吸着され、タンク79内
の原水の水面に急速に浮かされる。そして、前記スカム
除去口81から少量の原水とともに接触槽65外へ排出
され、前記スカムタンク80内で脱水処理がなされる。
【0047】なお、その粒径などの関係から、タンク7
9内を浮上せずに沈殿して凝集した汚物も、例えば、前
述のようにエアリフターを用いたり、タンク79の底部
に形成した排出口を設けるなどして除去し、これも前記
スカムタンク80に供給して脱水処理する構成としても
よい。
【0048】このように構成された接触装置において
は、前記接触槽65の水面下に処理済みの液体(処理
水)をえることができる。この処理水は、この状態で工
業用水や農業用水などに用いることも可能であるし、処
理水移送パイプ78を通して原水タンクへ戻し、原水の
希釈用に利用したり、高圧マイクロエアとの混合に用い
ることもできる。
【0049】このように、本実施形態の接触装置は、前
記磁界ミキシング手段61において、原水中の分子・粒
子に前処理を施すことにより、単純な構成の接触槽65
においてマイクロアを用いてコロイド粒子等の浮遊物を
浮かせて集め、フロックFとすることが簡単にできるよ
うになり、このフロックFを除去することで処理水を得
ることができるものとなった。また、前記磁界ミキシン
グ手段61における処理により、浮遊物の除去以外に、
溶解している汚染物質の分解や水分子からの分離も可能
となり、浄化処理の品質を高めることができるものとな
った。特に、汚れの程度が軽い原水(汚水)であれば、
従来の液体処理装置よりも小規模の装置で、イニシャル
コスト、ランニングコストを抑え、十分な浄化効果を発
揮できるものとなっている。
【0050】そして、本実施形態の接触装置は、液体処
理システムの一部に配置し、例えば、不純物濃度の高い
原水の浄化を行なう際の第一次処理(前処理)手段とし
て用いることもできる。
【0051】この液体処理システムとしては、いずれの
構成の処理システムでも良いが、例えば、前記接触装置
においてなされるコロイド粒子等の浮遊物の除去工程に
後続させて、この接触装置において得られた処理水に低
周域の超音波を発振して前記コロイド粒子を凝集すると
ともに液体分子から分散させる凝集処理手段と、前記コ
ロイド粒子の重金属等の金属物質を含む凝集物を磁力に
より吸着沈殿し排出する凝集物排出処理手段とを配設し
た液体処理システムを考えることができる。
【0052】前記凝集処理手段としては、その外周に電
磁コイルが巻回されているとともに、処理水の濃度に応
じて50kHz以下の周波数範囲で低周域の超音波を発
振する低周域超音波発振体が配設された凝集処理パイプ
を例示できる。
【0053】前記低周域超音波発振体によって低周域の
超音波が処理水に発振されると、不規則にならんでいる
液体分子およびコロイド粒子のうち、負イオンに帯電し
ている液体分子が前記凝集処理パイプの壁面側へ吸引さ
れて壁面に沿って流れ、正イオンに帯電しているコロイ
ド粒子が前記凝集処理パイプの中心部側を流れるように
なり、液体分子とコロイド粒子とが分散されて前記コロ
イド粒子同士が凝集されるようになっている。
【0054】また、凝集物排出処理手段としては、排出
処理タンクを例示できる。この凝集物排出処理手段は、
ネオジウム等の永久磁石28bによって分離凝集処理に
より凝集物とされたコロイド粒子を下方へ吸着して排出
するものである。
【0055】前記凝集物排出処理手段には、処理水を貯
留するための排出処理タンクが配設されており、その排
出処理タンクの底部には、前記前記凝集処理パイプが連
結されていて凝集物を含む処理水が流入されるようにな
っているとともに、ネオジウム等の永久磁石が敷設され
ている。そして、凝集処理パイプから流入された処理水
のうち帯電状態にある凝集物が前記永久磁石の磁力によ
り吸引されて底部に沈殿化するようになっている。
【0056】そして、前記排出処理タンクの底部に集め
られた沈殿物は、前記排出処理タンクの底部に連結され
ている排出口からタンク外へ排出されるようになってい
る。
【0057】そして、前記排出処理タンク内で凝集物等
が除去された処理水は、前記排出処理タンクに連結され
た排出パイプを通って排出され、工業用水、農業用水と
して用いられる。
【0058】なお、前記液体処理システムに関しては、
前述の構成に限ることなく、例えば、さらに、処理水に
高周域の電磁超音波を発振して処理水から悪臭を除去す
るための脱臭処理手段、処理水に高電圧パルスを印加し
て前記処理水から窒素を分離除去するとともにオゾンを
発生させることにより前記処理水の脱色および殺菌処理
を行うための高電圧パルス処理手段、磁界の作用により
液体分子をより微細化して活性化した活性水を生成する
ための液体分子細分化処理手段、帯電処理によりイオン
化された処理水を酸化還元反応させて安定した状態に戻
すための酸化還元処理手段、前記コロイド粒子からなる
沈殿物を脱水処理するための脱水処理手段、前記各処理
手段と接続され各処理動作を制御するための集中制御手
段等を有する液体処理システムであってもよい。
【0059】このように、液体処理システムにおいて、
前述の接触装置において当該液体処理システムにおける
原水の第1次処理を行うことで、特に、後続の各手段の
処理負担を軽減させて原水の処理をすることができる。
【0060】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能で
ある。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接触装置
によれば、前記磁界ミキシング手段により、液体中に含
有されている液体分子、コロイド粒子等の各種物質の細
分化および帯電荷の処理、イオン整列を行なうことで、
前記磁界ミキシング手段で処理された原水を高圧マイク
ロエアと混合させ、そのマイクロエアの気泡を利用して
前記細分化された各種物質をフロックとして浮上させ、
このフロックを除去することがで原水の浄化を可能と
し、液体処理装置の小型化や、イニシャルコストおよび
ランニングコストの低廉化を実現させることができた。
【0062】また、この接触装置を、液体処理システム
における液体処理の前処理段階に用いることで、特に、
原水の汚れの程度がひどい場合等には当該液体処理シス
テムにおける他の構成部分の処理負担を軽減させて、液
体中の浮遊物等を確実に除去できるとともに、得られる
処理水の品質を高め、またその処理水の用途を広げるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る接触装置の一実施形態の構成を
示す全体説明図
【図2】 本発明に係る接触装置の磁界ミキシング手段
の構造を示す断面図
【符号の説明】
61 磁界ミキシング手段 62 マイクロエア供給手段 63 酸化剤供給手段 64 業種剤供給手段 65 接触槽 66 取水ポンプ 67 原水移送パイプ 68 スカム除去手段 71 ミキサー管 72 筒状パイプ 73 ネオジューム磁石 73a N極 73b S極 74 ネオジューム素子 74a N極 74b S極 75 ネオジュームフィン 75a 第1フィン 75b 第2フィン 76 加圧ポンプ 77 バッファタンク 78 処理水移送パイプ 79 タンク 80 スカムタンク 81 スカム除去口 100 電磁石 S スカム F フロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D015 BA19 BB05 CA03 EA02 EA32 FA01 FA11 FA13 FA24 4D037 AA12 AB02 BA02 CA05 CA06 CA08 CA11 4D050 AA13 AA14 BD06 CA04 CA11 CA16 4D061 DA08 DB06 EA17 EC01 EC11 EC13 FA04 FA14 FA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロイド粒子等の浮遊物を含む液体を磁
    界中においてミキシング処理する磁界ミキシング手段
    と、前記磁界ミキシング手段を経た前記液体に高圧マイ
    クロエアを混合させるマイクロエア供給手段と、前記液
    体に汚泥減容効果を有する酸化剤を供給しうる酸化剤供
    給手段と、前記高圧マイクロエアと混合された液体を一
    時貯留させて分離・凝集処理を行なう接触槽とを有する
    ことを特徴とする接触装置。
  2. 【請求項2】 前記接触槽に貯留される液体に凝集促進
    効果を有する凝集剤を供給しうる凝集剤供給手段をさら
    に有することを特徴とする請求項1に記載の接触装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の接
    触装置を該液体処理装置の一部に配置し、不純物濃度の
    高い原水の浄化を行なう際の第一次処理(前処理)手段
    として用いることを特徴とする液体処理システム。
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JP2013234983A (ja) * 2012-04-12 2013-11-21 Ylex Co Ltd 放射性物質の除去方法及び除去システム
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JP2017202455A (ja) * 2016-05-12 2017-11-16 メタウォーター株式会社 排水システム
CN111829915A (zh) * 2020-07-27 2020-10-27 中国热带农业科学院分析测试中心 一种土壤水溶性盐总量的快速测定方法

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