JP2003106036A - 部材の支持装置 - Google Patents

部材の支持装置

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JP2003106036A
JP2003106036A JP2001301101A JP2001301101A JP2003106036A JP 2003106036 A JP2003106036 A JP 2003106036A JP 2001301101 A JP2001301101 A JP 2001301101A JP 2001301101 A JP2001301101 A JP 2001301101A JP 2003106036 A JP2003106036 A JP 2003106036A
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JP
Japan
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force
supporting
door
cam groove
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Application number
JP2001301101A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Takashima
茂行 高嶋
Yoichi Yoshida
陽一 善田
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、扉等の上下動可能な部材を小さ
な操作力で上下動し得ることを始めとして、部材を移動
させる際の力付与部材の付与力と操作力のバランス調整
を良好に行い得る部材の支持装置を提供する。 【解決手段】扉2を上下動可能に支持するための支持装
置3であって、回転動作を行うことにより扉2を上下動
可能に支持する支持アーム4と、扉2を上下動させる際
に支持アーム4に重力に抗した力を付与するガススプリ
ング5と、支持アーム4に作用するガススプリング5の
作用点Oと支持アーム4の回転支点Fとの間の距離を変
化させ得る調節機構6とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉等の移動可能な
部材を良好に移動し得るように支持する部材の支持装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、収納家具等の家具本体に設けた
開口を閉止する位置に上下動可能な扉を設け、この扉を
上下動させることにより前記開口を開閉するものがあ
る。前記扉を上下動可能に支持するための支持装置とし
ては、通常、回転動作を行うことによって前記扉を上下
動可能に支持する支持アームと、上下動させる際に前記
扉に重力に抗した力を付与するガススプリングとを具備
するものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のものであると、例えば、前記開口を開成させ
る際に、小さな操作力で楽に前記扉を上方へ移動させる
べく前記ガススプリングの付与力を大きく設定すると、
逆に前記開口を閉止させる際には、前記ガススプリング
の付与力に抗して大きな操作力で前記扉を下方へ移動さ
せる必要があった。このように、従来のものは、扉等の
移動可能な部材を移動させる際に、ガススプリングによ
り力を付与される方向へ楽に移動させることを重視しす
ぎると逆方向への移動が行い難く、逆に、ガススプリン
グの付与力に抗する方向へ楽に移動させようとすると逆
方向への移動が行い難くなる等、前記ガススプリングの
付与力と操作力のバランス調整が難しいものであった。
【0004】そこで、本発明は、簡単な構成で、前記部
材を移動させる際のガススプリングたる力付与部材の付
与力と操作力のバランス調整を良好に行い得る部材の支
持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、扉
等の部材を移動可能に支持するためのものであって、回
転動作を行うことにより前記部材を移動可能に支持する
支持体と、前記部材を移動させる際に前記支持体に力を
付与する力付与部材と、前記部材を移動させる際に前記
支持体に作用する力付与部材の作用点と前記支持体の回
転支点との間の距離を変化させ得る調節機構とを具備す
る部材の支持装置である。
【0006】このような構成のものであると、例えば、
前記部材を力付与部材により力を付与されている方向へ
移動させる際には、前記作用点を前記支持体の回転支点
から離間した位置で作用させ、前記部材を力付与部材の
力に抗する方向へ移動させる際には、前記作用点を前記
支持体の回転支点に接近した位置で作用させる等すれ
ば、梃子の原理により何れの場合にも小さな操作力でス
ムーズに部材を移動させることができる。このように、
前記調節機構により前記作用点と回転支点との間の距離
を変化させることにより、前記部材を移動させる際の力
付与部材の付与力と操作力のバランス調整を良好に行
い、部材の移動をスムーズに行うことが可能となる。
【0007】部材が開口に対して開閉させるようなもの
である場合の好適な部材の支持装置としては、回転動作
を行うことにより前記部材を開口に対して開閉可能に支
持する支持体と、前記部材を開口に対して開閉させる際
に前記支持体に力を付与する力付与部材と、前記部材を
開口に対して開閉させる際に前記支持体に作用する力付
与部材の作用点と前記支持体の回転支点との間の距離を
変化させ得る調節機構とを具備するものが挙げられる。
【0008】部材が上下動可能なものである場合の好適
な部材の支持装置としては、回転動作を行うことにより
前記部材を上下動可能に支持する支持体と、前記部材を
上下動させる際に前記支持体に重力に抗した力を付与す
る力付与部材と、前記部材を上下動させる際に前記支持
体に作用する力付与部材の作用点と前記支持体の回転支
点との間の距離を変化させ得る調節機構とを具備するも
のが挙げられる。
【0009】部材を移動させる又は開口に対して開閉さ
せる場合に、小さな操作力で移動又は開閉し得るように
するには、調節機構が、前記部材を力付与部材により力
を付与されている方向へ移動させる際には、前記作用点
を前記支持体の回転支点から離間した位置で作用させる
とともに、前記部材を力付与部材の力に抗する方向へ移
動させる際には、前記作用点を前記支持体の回転支点に
接近した位置で作用させるものであることが望ましい。
【0010】部材を上下動させる場合に、上方へ移動さ
せる際に小さな操作力で移動させ得ることは勿論、下方
へ移動させる際にも小さな操作力で移動し得るようにす
るには、調節機構が、前記部材を上方へ移動させる際に
は、前記作用点を前記支持体の回転支点から離間した位
置で作用させ得るとともに、前記部材を下方へ移動させ
る際には、前記作用点を前記支持体の回転支点に接近し
た位置で作用させ得るものであることが望ましい。
【0011】簡単な構成で上述したような作用を営み得
るには、調節機構が、前記回転支点に対する位置を変化
し得るように前記作用点を案内する案内部と、前記作用
点が案内部内を所定の位置へ移動するように案内するた
めのカム手段とを具備することが望ましい。
【0012】カム手段の好適な実施の態様としては、前
記カム手段が、前記作用点が案内部内を所定の位置へ移
動するように案内するためのカム溝と、前記カム溝内を
移動可能となるように挿入した案内軸とを具備し、前記
案内軸に前記作用点を設定しているものが挙げられる。
【0013】カム溝の好適な実施の態様としては、カム
溝が、前記部材を力付与部材により力を付与されている
方向へ移動させる際に、前記作用点を前記回転支点から
離間する位置へ移動させるための第1のカム溝要素と、
前記部材を力付与部材の力に抗する方向へ移動させる際
に、前記作用点を前記回転支点へ接近する位置へ移動さ
せるための第2のカム溝要素とを具備しているものが挙
げられる。
【0014】特に、部材を上下動させる場合のカム溝の
好適な実施の態様としては、カム溝が、前記部材を上方
へ移動させる際に、前記作用点を前記回転支点から離間
する位置へ移動させるための第1のカム溝要素と、前記
部材を下方へ移動させる際に、前記作用点を前記回転支
点へ接近する位置へ移動させるための第2のカム溝要素
とを具備しているものが挙げられる。
【0015】また、この場合には、第1のカム溝要素又
は第2のカム溝要素内の何れか一方側から他方側へ前記
作用点が進入することは許容するが、一旦、他方側へ進
入した作用点が一方側へ戻ることは禁止するラッチ手段
を具備していることが望ましい。
【0016】好適な実施の態様としては、力付与部材
が、ガススプリングであるものが挙げられる。
【0017】また、具体的な実施の態様としては、部材
が、上下動可能な扉であるものが挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0019】本実施の形態では、本発明の部材の支持装
置を図1に示すような収納家具Aに適用した場合につい
て説明する。この収納家具Aは、具体的に図示すること
は省略するが、机等の天板から起立した支柱の上端部側
に支持されて使用されたり、パネルの前面に取り付けて
使用されたり等の使用態様をとる比較的高い位置で使用
されるものである。
【0020】この収納家具Aは、図1〜図3に示すよう
に、前面側に開口を有する箱体状の家具本体1と、前記
開口を閉止する閉止位置P(図2参照)と前記開口を開
成する開成位置Q(図3参照)とを取り得るように上下
動可能に設けた扉2と、この扉2を上下動可能に支持す
るように前記家具本体1の左右に対をなして設けた支持
装置3とを具備している。
【0021】以下、前記支持装置3について具体的に説
明する。
【0022】支持装置3は、図2〜図4に示すように、
回転動作を行うことによって前記扉2を家具本体1に対
して上下動可能に支持する支持体たる支持アーム4と、
前記扉2を上下動させる際に前記支持アーム4に重力に
抗した力を付与する力付与部材たるガススプリング5
と、前記支持アーム4に作用する前記ガススプリング5
の作用点Oと前記支持アーム4の回転支点Fとの間の距
離を変化させることによって、前記扉2を上下動させる
際に前記支持アーム4に掛かる梃子の比率を変化させ得
る調節機構6とを具備している。
【0023】そして、本実施の形態では、前記調節機構
6が、前記扉2を上方へ移動させる際には、前記作用点
Oを前記支持アーム4の回転支点Fから離間した位置で
作用させ得るとともに、前記扉2を下方へ移動させる際
には、前記作用点Oを前記支持アーム4の回転支点Fと
接近した位置で作用させ得るものであり、前記作用点O
と回転支点Fとの間の距離を移動させることによって梃
子の比率を変化させ、扉2を上方へ移動させる場合は勿
論、下方へ移動させる場合にも小さな操作力で済むよう
にしている。
【0024】支持アーム4は、前記扉2の閉止位置Pに
おいて上端部側に位置するベース部41と、前記ベース
部41の下端部側から側面視略逆L字形をなすように延
出してあり、その前端部を前記扉2の裏面の下端部側に
適宜の手段で取り付けてあるアーム部42とを具備して
いる。前記ベース部41は、回転軸pを介して前記家具
本体1の一部に正逆方向に回転可能に取り付けてある。
なお、この支持アーム4の回転支点Fは、前記回転軸p
の軸心と略一致している。
【0025】ガススプリング5は、適宜個所に設けた操
作端(図示せず)を押している時にだけ、図示しない弁
が開閉して突没軸52が伸縮動作を行い得る周知のもの
である。本実施の形態では、前記操作端を常時押してい
る状態で、前記突没軸52は常時伸びる方向に力を付与
されている。このガススプリング5は、その基端部5a
側に設けたブラケット51を回転軸qを介して前記家具
本体1の一部に正逆方向に回転可能に取り付けてある。
さらに、その先端部5b側から突没軸52を突没して伸
縮動作を行い得るものである。
【0026】調節機構6は、前記回転支点Fに対する位
置を変化し得るように前記作用点Oを案内する案内部た
る案内溝7と、前記作用点Oが案内溝7内を所定の位置
へ移動するように案内するためのカム手段8とを具備し
ている。
【0027】案内溝7は、前記支持アーム4のベース部
41に設けてあるもので、その一端部7a側を前記回転
軸pの回転支点Fに近接した位置とし、他端部7b側を
前記回転支点Fから離間した位置となるように延出して
ある。
【0028】カム手段8は、前記家具本体1の左右側壁
の内面に設けたカム溝81と、このカム溝81内を案内
される案内軸82とを具備している。
【0029】カム溝81は、側面視略三角形の三辺を形
成するような凹溝であり、前記扉2が上方へ移動する際
に前記案内軸82が移動する第1のカム溝要素811
と、前記扉2が下方へ移動する際に前記案内軸82が移
動する第2のカム溝要素812と、これら第1、第2の
カム溝要素811、812を連結する第3のカム溝要素
813とから構成される。これら第1〜第3のカム溝要
素811〜813は、連通して設けてある。
【0030】第1のカム溝要素811は、上下方向に延
出した略部分円弧状のものである。また、この第1のカ
ム溝要素811の上端部側近傍には、前記案内軸82
が、前記第1のカム溝要素811から第2のカム溝要素
812へと進入することは許容するが、一旦、第2のカ
ム溝要素812側へ進入した際には前記第1のカム溝要
素811側へ戻ることは禁止するラッチ手段9が設けて
ある。このラッチ手段9は、基端部91a側を前記家具
本体1の左右側壁の内側面に正逆方向に回転可能に取り
付けてあるとともに、図2及び図3に示すような定常位
置Iで先端部91b側を前記第1のカム溝要素811の
上端部側近傍の開口端側に位置付けてあるラッチ爪91
と、このラッチ爪91の基端部91a側を回転可能に前
記家具本体1の一部に取り付けるための回転軸92とを
具備している。なお、このラッチ爪91は、回転後、重
力を利用して前記定常位置Iに必ず戻るように設定され
ているが、この定常位置Iには保持手段(図示せず)等
を利用して保持されている。このラッチ手段9は、前記
案内軸82が第1のカム溝要素811から第2のカム溝
要素812へと進入する際には、上方へ回転して当該案
内軸82の通過を許容するが、第2のカム溝要素812
から第1のカム溝要素811へ戻ろうとした際には、定
常位置Iから移動せず、その進入を禁止するものであ
る。すなわち、このラッチ手段9は、扉2を上方へ移動
させる場合には、前記作用点Oを回転支点Fから離間し
た位置に作用させるために、前記案内軸82が第1のカ
ム溝要素811内を移動するように規制している。一
方、扉2を下方へ移動させる場合には、前記作用点Oを
回転支点Fに接近した位置に作用させるために、前記案
内軸82が第2のカム溝要素812内を移動するように
規制している。
【0031】第2のカム溝要素812は、略上下方向に
延出した略部分円弧状のものである。
【0032】第3のカム溝要素813は、略前後方向に
延出したものであり、第1のカム溝要素811に連通す
る側である前端部側が、第2のカム溝要素812側に連
通する側である後端部に対して下方に位置するように若
干傾斜している。また、この第3のカム溝要素813の
前端部側には、前記扉2を上方へ移動させる時に、前記
案内軸82が第3のカム溝要素813内へ逆戻りするこ
とを禁止する図示しない戻り禁止手段を設けている。
【0033】案内軸82は、前記ガススプリング5の突
没軸52の先端部側に、その軸心方向を水平方向と略一
致させて設けた略円柱状のものであり、その一端部82
a側を前記支持アーム4の前記案内溝7を通過させた
後、前記カム溝81内に移動可能に挿入してある。
【0034】次に、前記扉2を上下動させる場合の動作
について説明する。
【0035】先ず、図2に示すように、前記扉2が閉止
位置Pにある時には、ガススプリング5の突没軸52の
先端部側に設けた案内軸82は、前記第3のカム溝要素
813の前端部側の初期位置S1に保持されている。こ
の状態から前記開口を開成させるべく、前記扉2を上方
へと移動させると、前記支持アーム4は、図5中想像線
で示すように、回転軸pを回転支点Fにして側面視にお
いて時計回りに回転し、前記案内軸82は、第1のカム
溝要素811内に進入する。さらに扉2を上方へ持ち上
げていくと、図6に示すように、案内軸82が、ラッチ
爪91に突き当たるが、当該ラッチ爪91は、側面視に
おいて反時計回りすなわち上方に回転して、前記案内軸
82が第1のカム溝要素811内をさらに上方へ移動す
ることを許容する。さらに前記扉2を上方へ移動させる
と、前記案内軸82は、第2のカム溝要素812内に進
入し、扉2は図3及び図7に示すような開成位置Qとな
る。この時、前記ラッチ爪91は、図7中想像線で示す
位置から実線で示す定常位置Iへと回転し、前記案内軸
82が再び第1のカム溝要素811内に逆戻りすること
を禁止する。このように扉2を上方へ移動させる場合に
は、図8に示すように、前記作用点Oは、前記回転支点
Fから離間した位置で作用している。なお、この図8
は、前記扉2を閉止位置Pから開成位置Qへと上動させ
る際の前記作用点O及び回転支点Fの動きを順番に示す
ものである。
【0036】次に、前記扉2を開成位置Qから閉止位置
Pへと移動させる場合について説明する。すなわち、図
3及び図7に示すような開成位置Qから前記開口を閉止
するべく、前記扉2を下方へと移動させると、前記支持
アーム4は、図9に示すように、前記回転軸pを回転支
点Fにして側面視において反時計回りに回転し、前記案
内軸82は、第2のカム溝要素812内を下方へと移動
する。そして、図10に示すように、前記案内軸82
が、第3のカム溝要素813内の後端部側に進入した位
置で前記扉2は閉止位置Pとなる。前記ガススプリング
5は、その突没軸52が、図10で示す位置よりも回転
軸qからみて遠い位置に伸びている状態が初期状態とな
るように設定されているため、若干伸長し、それに伴っ
て前記案内軸82は、第3のカム溝要素813内を前方
へと移動し、図2に示す初期位置S1に保持される。こ
のように前記扉2を下方へ移動させる場合には、前記作
用点Oは、図11に示すように、回転支点Fへ接近した
位置に案内される。なお、この図11は、前記扉2を開
成位置Qから閉止位置Pへと下方に移動させる際の前記
作用点O及び回転支点Fの動きを順番に示すものであ
る。
【0037】このような構成のものであると、前記調節
機構6により前記作用点Oと回転支点Fとの間の距離を
変化させて支持アーム4の梃子の比率を変化させ得るの
で、前記扉2を上下動させる際のガススプリング5の付
与力と操作力のバランス調整を良好に行うことが可能と
なる。特に、本実施の形態では、前記調節機構6が、前
記扉2を上方へ移動させる際には、前記作用点Oを前記
支持アーム4の回転支点Fから離間した位置とし得ると
ともに、前記扉2を下方へ移動させる際には、前記作用
点Oを前記支持アーム4の回転支点Fに接近した位置と
し得るので、梃子の原理に基づき、上方へ移動させる時
は小さな操作力で移動し得ることは勿論、下方へ移動さ
せる際にも作用点の位置が回転支点に近く、また重力の
付加もあるので小さな操作力で扉を移動することができ
る。また、本実施の形態の収納家具Aは、机等の家具に
おいて通常棚等を設ける位置やパネルの前面等、比較的
高い位置に取り付けられるため下方への移動が行い難い
ものであるが、上述したような構成によると、下方へ移
動させる際にも作用点の移動と重力により小さな操作力
で扉を移動することができ、本発明による効果が一層有
益なものとなる。
【0038】調節機構6が、前記回転支点Fに対する位
置を変化し得るように前記作用点Oを案内する案内溝7
と、前記作用点Oが案内溝7内を所定の位置へ移動する
ように案内するためのカム手段8とを具備するので、簡
単な構成で上述したような作用を営み得る。
【0039】カム手段8が、前記作用点Oが案内溝7内
を所定の位置へ移動するように案内するためのカム溝8
1と、前記カム溝81内を移動可能となるように挿入し
た案内軸82とを具備し、前記案内軸82に前記作用点
Oを設定しているので、簡単な構成で、前記作用点Oを
適正に所定の位置へ案内することが可能である。
【0040】カム溝81が、前記扉2を上方へ移動させ
る際に、前記作用点Oを前記回転支点Fから離間する位
置へ移動させるための第1のカム溝要素811と、前記
扉2を下方へ移動させる際に、前記作用点Oを前記回転
支点Fへ接近する位置へ移動させるための第2のカム溝
要素812とを具備しているので、前記作用点Oを適正
に所定の位置へ案内することが可能である。
【0041】また、第1のカム溝要素811から第2の
カム溝要素812へ前記作用点Oが進入することは許容
するが、一旦、第2のカム溝要素812へ進入した作用
点Oが第1のカム溝要素811側へ戻ることは禁止する
ラッチ手段9を具備しているので、扉2を下方へ移動さ
せる際に、前記作用点Oを必ず前記回転支点Fへ接近す
る位置へ移動させるように規制することができる。
【0042】力付与部材が、ガススプリング5であるの
で、扉2を上下動させる際のスムーズな動きが可能とな
る。
【0043】なお、本発明における構成は、以上説明し
たものに限定されないのは勿論である。例えば、上下動
可能な部材は、上述したような家具の扉に限定されず、
上下動するようなものであれば、どのようなものであっ
てもよい。また、その他の構成も本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構成で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0045】すなわち、本発明は、前記支持体に作用す
る前記力付与部材の作用点と前記支持体の回転支点との
間の距離を変化させることによって、前記部材を移動さ
せる際に前記支持体に掛かる梃子の比率を変化させ得る
調節機構を具備しているので、前記部材を移動させる際
の力付与部材の付与力と操作力のバランス調整を良好に
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す全体斜視図。
【図2】同扉が閉止位置にある時の本発明の構成を模式
的に示す側面図。
【図3】同扉が開成位置にある時の本発明の構成を模式
的に示す側面図。
【図4】同要部を示す斜視図。
【図5】同作用説明図。
【図6】同作用説明図。
【図7】同作用説明図。
【図8】同作用説明図。
【図9】同作用説明図。
【図10】同作用説明図。
【図11】同作用説明図。
【符号の説明】
2…扉 3…支持装置 4…支持体(支持アーム) 5…力付与部材(ガススプリング) 6…調節機構 7…案内部(案内溝) 8…カム手段 81…カム溝 811…第1のカム溝要素 812…第2のカム溝要素 82…案内軸 9…ラッチ手段 F…回転支点 O…作用点
フロントページの続き Fターム(参考) 3J030 EA02 EA21 3J062 AA45 AB27 AB32 AC07 BA11 BA22 CG95

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉等の部材を移動可能に支持するための部
    材の支持装置であって、 回転動作を行うことにより前記部材を移動可能に支持す
    る支持体と、前記部材を移動させる際に前記支持体に力
    を付与する力付与部材と、前記部材を移動させる際に前
    記支持体に作用する力付与部材の作用点と前記支持体の
    回転支点との間の距離を変化させ得る調節機構とを具備
    することを特徴とする部材の支持装置。
  2. 【請求項2】扉等の部材を開口に対して開閉可能に支持
    するための部材の支持装置であって、 回転動作を行うことにより前記部材を開口に対して開閉
    可能に支持する支持体と、前記部材を開口に対して開閉
    させる際に前記支持体に力を付与する力付与部材と、前
    記部材を開口に対して開閉させる際に前記支持体に作用
    する力付与部材の作用点と前記支持体の回転支点との間
    の距離を変化させ得る調節機構とを具備することを特徴
    とする部材の支持装置。
  3. 【請求項3】扉等の部材を上下動可能に支持するための
    部材の支持装置であって、 回転動作を行うことにより前記部材を上下動可能に支持
    する支持体と、前記部材を上下動させる際に前記支持体
    に重力に抗した力を付与する力付与部材と、前記部材を
    上下動させる際に前記支持体に作用する力付与部材の作
    用点と前記支持体の回転支点との間の距離を変化させ得
    る調節機構とを具備することを特徴とする部材の支持装
    置。
  4. 【請求項4】調節機構が、前記部材を力付与部材により
    力を付与されている方向へ移動させる際には、前記作用
    点を前記支持体の回転支点から離間した位置で作用させ
    るとともに、前記部材を力付与部材の力に抗する方向へ
    移動させる際には、前記作用点を前記支持体の回転支点
    に接近した位置で作用させるものであることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の部材の支持装置。
  5. 【請求項5】調節機構が、前記回転支点に対する位置を
    変化し得るように前記作用点を案内する案内部と、前記
    作用点が案内部内を所定の位置へ移動するように案内す
    るためのカム手段とを具備することを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の部材の支持装置。
  6. 【請求項6】カム手段が、前記作用点が案内部内を所定
    の位置へ移動するように案内するためのカム溝と、前記
    カム溝内を移動可能となるように挿入した案内軸とを具
    備し、前記案内軸に前記作用点を設定していることを特
    徴とする請求項5記載の部材の支持装置。
  7. 【請求項7】カム溝が、前記部材を力付与部材により力
    を付与されている方向へ移動させる際に、前記作用点を
    前記回転支点から離間する位置へ移動させるための第1
    のカム溝要素と、前記部材を力付与部材の力に抗する方
    向へ移動させる際に、前記作用点を前記回転支点へ接近
    する位置へ移動させるための第2のカム溝要素とを具備
    していることを特徴とする請求項6記載の部材の支持装
    置。
  8. 【請求項8】第1のカム溝要素又は第2のカム溝要素内
    の何れか一方側から他方側へ前記作用点が進入すること
    は許容するが、一旦、他方側へ進入した作用点が一方側
    へ戻ることは禁止するラッチ手段を具備していることを
    特徴とする請求項7記載の部材の支持装置。
  9. 【請求項9】力付与部材が、ガススプリングであること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    記載の部材の支持装置。
  10. 【請求項10】部材が、上下動可能な扉であることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9
    記載の部材の支持装置。
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