JP2003105624A - 防黴および防ダニ効果を有する熱可塑性繊維 - Google Patents

防黴および防ダニ効果を有する熱可塑性繊維

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JP2003105624A
JP2003105624A JP2001302355A JP2001302355A JP2003105624A JP 2003105624 A JP2003105624 A JP 2003105624A JP 2001302355 A JP2001302355 A JP 2001302355A JP 2001302355 A JP2001302355 A JP 2001302355A JP 2003105624 A JP2003105624 A JP 2003105624A
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Kazumasa Kusudo
一正 楠戸
Takao Shimizu
隆夫 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防カビ性および防ダニ性に優れる繊維及び繊
維製品を提供する。 【解決手段】 6−メチルキノキサリン−2,3−ジチ
オカルボネートを含有する熱可塑性樹脂からなる熱可塑
性繊維。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高湿度環境下での
カビおよびダニの生育が極めて少ない繊維に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】近年、浴室で使用されるシャワーカーテ
ン、エアコン用フィルター、農業用資材、テントなど、
有機物による汚染が激しく、高湿度環境下で使用される
繊維製品は、真菌類、即ちカビが旺盛に繁殖し、材質の
劣化、悪臭の発生、外観の悪化など様々な障害を引き起
こし、また一般家庭の居室においても高湿度化が進み、
カーペット、カーテン、ソファー等にカビが発生し易く
なり、カビを餌とするダニ類の発生、カビ胞子による喘
息の発症等が問題となっており、防黴性や防ダニ性を有
する繊維製品が求められてきた。そこで、銀系ゼオライ
トを練り込んだ抗菌繊維や、有機窒素硫黄系防黴剤を後
加工した繊維等が開発されたが、銀系抗菌繊維は真菌類
には全く防除効果が無く、また後加工品は耐久性が極め
て低く、実用性のある防黴繊維は存在しなかった。ま
た,ダニ類に対しては、フタル酸エステル系防虫剤を練
り込んだ繊維や、有機リン系、ピレスロイド系、カーバ
メート系の防虫剤を後加工した繊維が開発されてきた
が、ダニ類はゴキブリなどの他の衛生害虫と比べて薬剤
感受性がかなり低く、また練り込み品は初期性能の発現
がし難く、後加工品は洗濯による効力低下が著しい為、
実用性のある防ダニ繊維を得ることは困難であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
物汚染と高湿度環境下において、長期間幅広い菌種に対
する防黴効力および防ダニ効果を有し、耐洗濯性、耐候
性に優れ、人体や環境に対する安全性が高い繊維と該繊
維を含む繊維製品を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は, 下
記構造式(1)で示されるキノキサリン系化合物を含有
する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする熱可塑性繊
維である。 【化2】 (但し、式中、R1〜R4は、炭素数1〜4のアルキル、水
素、ハロゲンを表す。) 【0005】 【発明の実施の形態】本発明において使用されるキノキ
サリン系化合物は、上記のような構造式(1)で表され
る化合物であり、式中、R1〜R4は、メチル、エチル、プ
ロピル等の炭素数1〜3のアルキル、水素、ClやBrな
どのハロゲンを表す。そしてかかる構造を有する化合物
としては、例えば、キノキサリン−2,3−ジチオカル
ボネート、5,6−ジメチルキノキサリン−2,3−ジ
チオカルボネート、5−エチルキノキサリン−2,3−
ジチオカルボネート、6−メチルキノキサリン−2,3
−ジチオカルボネートなどを使用することができ、特に
6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカルボネート
を使用することが好ましい。かかる化合物は,熱可塑性樹
脂中に0.5〜15質量%含有させることが好ましい。
キノキサリン系化合物の含有量が少ないと、防カビ・防ダ
ニ効果が充分に発現しない場合があり、また、15質量%
を越える割合で含有する場合は、繊維化が困難となる場
合がある。 【0006】本発明において、キノキサリン系化合物を
含有する熱可塑性樹脂は特に限定されず、たとえば、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビ
ニル等の熱可塑性樹脂を使用することができる。ポリエ
ステルとしては、ポリエチレンテレフタレート系、ポリ
ブチレンテレフタレート系、ポリヘキサメチレンテレフ
タレート系が繊維強度、加工性、熱溶融特性等の点で好
ましく、また用途に応じて融点、溶融粘度等を制御する
ために第三成分で変成させることができる。 【0007】ポリエステルを変成させる成分としては、
たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンー1,4−ジメタノール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のジ
オール成分、イソフタル酸、ナフタレンー2,6−ジカ
ルボン酸、フタル酸、α,β―(4−カルボキシフェノ
キシ)エタン、4,4−ジカルボキシジフェニル、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン
酸などの酸成分及びこれらのエステル類が挙げられる。
その変性率は特に限定されないが、結晶性、熱溶融性等
の取扱い性を考慮するとジオール、酸の各成分とも5〜
50モル%の範囲であることが好ましい。 【0008】ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン12、ナイロン4、メタキシレンジア
ミンナイロンが挙げられ、少量の第三成分を含有する共
重合ポリアミドでもよい。 【0009】また、ポリオレフィンとしては、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンが挙
げられる。 【0010】尚、キノキサリン系化合物を繊維表面に長
期間放出させるために、徐放性制御物質として、ポリシ
ロキサン、ポリブテン、流動パラフィン、液状ポリエス
テル、ポリフェノール、ポリクレゾール、ポリキシレノ
ール等の中分子ポリマーを、熱可塑性樹脂に対して0.
5から30重量%含有させると更に優れた効果が得られ
る。更に、上述の熱可塑性樹脂中には、紫外線吸収剤、
導電性改良剤、結晶化遅延剤等の改質剤や着色顔料等の
添加剤を適宜含有させることができる。 【0011】次に、本発明の繊維の製造例について説明
する。上述のキノキサリン系化合物と熱可塑性樹脂を混
合させるには、二軸混練押出機で混練して再ペレット化
し、これを用いて紡糸、繊維化する方法がある。また、
芯鞘構造や背腹構造の複合繊維とすることができる。 【0012】また、芯糸に樹脂を被覆した樹脂被覆糸と
することもできる。熱可塑性樹脂を芯糸に被覆する方法
として、該熱可塑性樹脂を溶媒に溶解して芯糸表面に塗
布する方法があるが、本発明において、二軸混練機を使
用して上述のキノキサリン系化合物、熱可塑性樹脂、及
びその他の化合物を均一に混練し、溶融押出被覆法によ
って芯糸表面に被覆させ、樹脂被覆糸を作製する方法が
望ましい。芯糸の素材は合成繊維、再生繊維、天然繊
維、金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維等から選ばれる
が、融点、軟化点、または分解点が上述の化合物含有樹
脂より50℃以上高いものであることが重要である。芯
糸の形態は特に限定されるものではなく、モノフィラメ
ント、マルチフィラメント、ステープル等を問わず、更
にこれらからなる合撚糸等も必要に応じて用いることが
できる。 【0013】本発明のキノキサリン系化合物を含有する
熱可塑性繊維を用いた繊維製品としては、シャワーカー
テン、エアコン用フィルター、農業用シート、テント等
の産業資材、壁紙、カーテン、カーペット、ソファー、
布団綿等のリビング資材、靴下、下着、靴の中敷き等の
衣料用素材等があり、とりうる形態としては、布帛、不
織布、綿、ロープ等がある。 【0014】 【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。尚、実施例中の各評価は、以下の方法により評価さ
れたものである。 【0015】 カビ抵抗性試験 試験菌株:Aspergillus niger IFO 6341 Chaetomium globosum IFO 6347 Cladoosporium cladosporioides IFO 6348 Penicillium citrinum IFO 6357 Fusarium oxysporum IFO 7152 培地、溶液の組成 無機塩培地:NaNO3 0.2 % KH2PO4 0.07 % K2HPO4 0.03 % KCl 0.05 % MgSO4・7H2O 0.05 % FeSO4・7H2O 0.001% 界面活性剤入り無機塩溶液: 無機塩培地組成+スルホコハク酸ジオクチルナトリウム 0.01% 胞子懸濁液: NaCl 0.197 % 尿素 0.035 % 乳酸 0.021 % Na2S 50 ppm NH4Cl 36 ppm 尿酸 3 ppm クレアチニン 4 ppm グリシン 40 ppm 寒天培地: 前述無機塩溶液組成 + 寒天 2% 【0016】カビ胞子懸濁液の調整 カビは、それぞれポテトデキストロース寒天斜面培地に
て、25℃、1〜2週間培養し、胞子を形成させた。斜
面培地1本当り、5mlの界面活性剤入り無機塩溶液を
加え、胞子を懸濁させた。滅菌ガーゼで濾過して菌糸を
除いた後、無機塩溶液で2回洗浄し、最終的に胞子懸濁
液20mlに調整した。各カビの懸濁液中の胞子数を顕
微鏡下で計数し、さらに同溶液にて106個/mlにな
るように希釈した後、2mlずつ混合した。 【0017】試料の調製 繊維製品形態の各試料を、3cm×3cm正方に切り、
供試試料とした。(n=5) 【0018】試験操作 寒天培地上に試料を載せ、調整した胞子懸濁液100μ
lを寒天培地、及び試料上に約10μl/スポット滴下
した。これを密閉湿潤箱に入れ、25℃で培養した。 【0019】 評価 4週間培養し、1週間毎に試料表面の菌糸の生育状態を目視にて観察した。 スコア 0:顕微鏡下にも全く菌糸の生育が認められない。 1:顕微鏡下で菌糸の生育が認められる。 2:肉眼で菌糸の生育が認められる。(試料面の25%未満) 3: 〃 (試料面の25%以上、50% 未満) 4: 〃 (試料面の50%以上、100 %未満) 5: 〃 (試料全体を覆っている) 【0020】防ダニ性評価試験(侵入阻止法) 粘着シート上に外径90mm。高さ15mmのシャーレ
を固定し、その中にダニ培地を置き、その上に、よく繁
殖したヤケヒョウヒダニを生存ダニ数として約1万個体
投入し、均一に広げ、次いで該シャーレの中央に外径が
35mm、高さ10mmの小シャーレを置く。この小シ
ャーレに、予め直径35mmに切り抜いた試験試料を敷
き込み、その中心にダニの入っていない粉末飼料0.0
5gを置く。このセットを粘着シート毎に飽和食塩水で
湿度を75±5%RHに保った食品保存用プラスチック
製容器に格納し、25±1℃の全暗条件の恒温器内で2
4時間飼育後、全生存ダニ数を計数する。同様に対照試
料についても実施する。試験はバラツキを考慮し、5回
繰り返しを行い、各試料上の生存ダニ数の合計値から忌
避率を算出する。忌避率は下記式にて算出した。 忌避率=(対照区の侵入ダニ数―試験区の侵入ダニ数)
/試験区の侵入ダニ数×100 【0021】耐久性評価 耐熱性評価:試料綿を81℃×52時間処理後の性能評
価。 洗濯耐久性:L−0217 103法 3回洗濯後の性能
評価。 【0022】実施例1 [η]=0.65dl/g(フェノール+テトラクロロ
エタンの等温混合溶媒を用い、30℃恒温槽中でウベロ
ーデ型粘度計を用いて測定した極限粘度)、Ti02を
0.5重量%添加したポリエチレンテレフタレート(融
点265℃)を40φ押出機にて押出し、該ポリマーの
溶融ポリマーラインに、6−メチルキノキサリン−2,
3−ジチオカルボネートを、ポリマー流に対して2重量
%になるように注入し、その後ケーニクス社製40エレ
メントスタチックミキサーで混練し、丸孔ノズルより吐
出し紡糸した。該紡糸原糸をローラープレート方式でホ
ットローラー75℃、ホットプレート120℃、延伸倍
率3.5倍の条件により延伸し、125dtex/24
fのマルチフィラメントを得た。これを筒編み地にし、
上述のカビ抵抗性試験を行った。また別途このマルチフ
ィラメントに捲縮、熱処理を施した後、カット長51mm
の短繊維原綿を得、上述の耐熱性、洗濯耐久性の処理を
行い、防ダニ評価を行った。評価結果を表1に示す。 【0023】 【表1】【0024】実施例2 [η]=1.0dl/gのポリヘキサメチレンテレフタ
レート(融点149℃)を40φ押出機にて押出し、該
ポリマーの溶融ポリマーラインに、6−メチルキノキサ
リン−2,3−ジチオカルボネートを、ポリマー流に対
して4重量%になるように注入し、その後ケーニクス社
製40エレメントスタチックミキサーで混練し、丸孔ノ
ズルより吐出し紡糸した。該紡糸原糸をローラープレー
ト方式でホットローラー30℃、ホットプレート50
℃、延伸倍率2.5倍の条件により延伸し、75dte
x/36fのマルチフィラメントを得た。このマルチフ
ィラメントを用い、実施例1と同様にして防カビ性と防
ダニ性を評価した。 【0025】実施例3 [η]=1.0dl/gのポリブチレンテレフタレート
(融点230℃)を40φ押出機にて押出し、該ポリマ
ーの溶融ポリマーラインに、6−メチルキノキサリン−
2,3−ジチオカルボネートを、ポリマー流に対して1
重量%になるように注入し、その後ケーニクス社製40
エレメントスタチックミキサーで混練し、丸孔ノズルよ
り吐出し紡糸した。該紡糸原糸をローラープレート方式
でホットローラー50℃、ホットプレート120℃、延
伸倍率2.0倍の条件により延伸し、75dtex/3
6fのマルチフィラメントを得た。このマルチフィラメ
ントを用い、実施例1と同様にして防カビ性と防ダニ性
を評価した。 【0026】実施例4 宇部興産製ナイロン6(融点230℃;銘柄1013
B)と、6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカル
ボネート2重量%を日本製鋼社製30φ二軸混練機を用
いて混練、ペレット化し、これを40φ押出機にて押出
し丸孔ノズルより吐出し紡糸した。該紡糸原糸をローラ
ープレート方式でホットローラー50℃、ホットプレー
ト120℃、延伸倍率2.0倍の条件により延伸し、5
0dtex/36fのマルチフィラメントを得た。この
マルチフィラメントを用い、実施例1と同様にして防カ
ビ性と防ダニ性を評価した。 【0027】実施例5 宇部興産製ナイロン6(融点230℃;銘柄1013
B)と、6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカル
ボネート6重量%を日本製鋼社製30φ二軸混練機を用
いて混練、ペレット化し、複合紡糸装置を用いて鞘;キ
ノキサリン系成分含有ナイロン6、芯;[η]=0.6
5dl/g、Ti020.5重量% 添加したポリエチ
レンテレフタレート(融点265℃)の芯:鞘=1:1
の複合紡糸を行った。該紡糸原糸をローラープレート方
式でホットローラー75℃、ホットプレート120℃、
延伸倍率3.5倍の条件により延伸し、950dtex
/24fのマルチフィラメントを得た。このマルチフィ
ラメントを用い、実施例1と同様にして防カビ性と防ダ
ニ性を評価した。 【0028】実施例6 住友化学製低密度ポリエチレン(融点105℃;銘柄ス
ミカセンG805)と、6−メチルキノキサリン−2,
3−ジチオカルボネート6重量%を日本製鋼社製30φ
二軸混練機を用いて混練、ペレット化し、複合紡糸装置
を用いて鞘;キノキサリン系成分含有ポリエチレン、
芯;[η]=0.65dl/g、Ti020.5重量%
添加したポリエチレンテレフタレート(融点265
℃)の芯:鞘=1:1の複合紡糸を行った。該紡糸原糸
をローラープレート方式でホットローラー40℃、ホッ
トプレート80℃、延伸倍率2.0倍の条件により延伸
し、950dtex/24fのマルチフィラメントを得
た。このマルチフィラメントを用い、実施例1と同様に
して防カビ性と防ダニ性を評価した。 【0029】実施例7 住友化学製低密度ポリエチレン(融点105℃;銘柄ス
ミカセンG805)と、6−メチルキノキサリン−2,
3−ジチオカルボネート10重量%を日本製鋼社製30
φ二軸混練機を用いて混練、ペレット化し、熱溶融樹脂
被覆装置を用いて、120T/m片撚500dtexの
ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント100
重量部に対し、200重量部被覆し、樹脂被覆糸を得
た。これを、レピア織機にて、平織りでタテ1500d
tex45本/インチ、ヨコ1500dtex25本/
インチの織物にして、上述のカビ抵抗性試験を行った。
また、実施例1と同様の方法で防ダニ性についても評価
した。 【0030】比較例1 Ag−Cu型ゼオライト(Ag2.0重量%)を2重量
%と、[η]=0.90dl/gのポリエチレンテレフ
タレート(融点265℃)を、日本製鋼社製30φ二軸
混練機を用いて混練、ペレット化し、複合紡糸装置を用
いてさや:ゼオライト含有PET、芯:[η]=0.6
5dl/g、TiO20.5重量%含有PETの芯:鞘
=1:1の複合紡糸を行った。該紡糸原糸をローラープ
レート方式でホットローラーを75℃、ホットプレート
を120℃、延伸率3.5倍の条件によって延伸し、9
60dtex24fのマルチフィラメントを得た。この
マルチフィラメントを用い、実施例1と同様にして防カ
ビ性と防ダニ性を評価した。 【0031】比較例2 ポリエチレンテレフタレートフィラメント(クラレ製:
500dtex96f)筒編み地にし、防カビ性および
防ダニ性を評価した。 【0032】表1の結果より、本発明品は防カビ効果お
よび防ダニ効果ともに優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AA011 BB001 BB021 BB111 BD031 CF031 CF041 CF051 CF061 CF081 CL001 CL011 CL031 EV306 EV316 FD186 GK00 4L035 AA05 BB31 BB78 BB89 BB91 CC20 DD19 EE11 FF10 HH10 JJ21 JJ24 KK05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記構造式(1)で示されるキノキサリ
    ン系化合物を含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴
    とする熱可塑性繊維。 【化1】 (但し、式中、R1〜R4は、炭素数1〜4のアルキル、水
    素、ハロゲンを表す。)
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