JP2003105227A - プラスチック光学材料用ブルーイング剤 - Google Patents

プラスチック光学材料用ブルーイング剤

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JP2003105227A
JP2003105227A JP2001301974A JP2001301974A JP2003105227A JP 2003105227 A JP2003105227 A JP 2003105227A JP 2001301974 A JP2001301974 A JP 2001301974A JP 2001301974 A JP2001301974 A JP 2001301974A JP 2003105227 A JP2003105227 A JP 2003105227A
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Japan
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plastic optical
compound
optical material
monomer composition
bluing agent
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JP2001301974A
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Takanori Fujita
隆範 藤田
Katsuyoshi Tanaka
克佳 田中
Toshiaki Takaoka
利明 高岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無色透明性に優れるプラスチック光学材料を
得るために必要なプラスチック光学材料用ブルーイング
剤、そのブルーイング剤を分散させたプラスチック光学
材料用単量体組成物、及びプラスチック光学材料を提供
する。 【解決手段】 Na6Al6Si624Sx(ただし、X
は2〜4である。)で表される顔料の表面に疎水性シリ
カコーティング処理を施したプラスチック光学材料用ブ
ルーイング。プラスチック光学材料用ブルーイング剤を
添加したプラスチック光学材料用単量体組成物。プラス
チック光学材料用単量体組成物を硬化させて得られるプ
ラスチック光学材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無色透明性に優れる
プラスチック光学材料を得るために必要なプラスチック
光学材料用ブルーイング剤、そのブルーイング剤を分散
させたプラスチック光学材料用単量体組成物、及びプラ
スチック光学材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レンズ等に使用される光学材料の
分野においては、軽量性、安全性、ファッション性等が
益々重視されるようになり、従来の無機ガラスから合成
樹脂へと材料が移行してきている。その代表的な合成樹
脂製材料として、ポリジエチレングリコールビスアリル
カーボネート(以下、PADCと略記する。)がよく知
られている。またより屈折率の高い光学特性に優れたプ
ラスチックレンズとして特開昭53−7787号公報で
はジアリルイソフタレートとジエチレングリコールビス
アリルカーボネートとの共重合体が、特開昭62−23
5901号公報にはさらに屈折率を高める目的でジアリ
ルフタレートとエステル基に芳香族環を有する不飽和二
塩基酸ジエステルの共重合体が、さらに特開平3−54
213号公報にはジアリルテレフタレート系オリゴマー
の樹脂が開示されている。さらにアリル系モノマー以外
にも、特開昭55―13747号公報ではビスフェノー
ルA誘導体のジメタクリレートとスチレンとの共重合体
が、特開昭62−267316号公報ではポリイソシア
ネートとポリチオールからなるチオウレタン樹脂が開示
されている。これらの光学材料は硬化剤を加え、熱硬化
することによって成型される。
【0003】しかしながらこれらの材料を熱硬化によっ
て成型させるとき、硬化後の樹脂がわずかに黄色に呈す
るという問題があった。このレンズの黄色度を改善する
方法として、特開平5−195446号公報では芳香族
系ジアリルエステルに青系顔料と赤系顔料とを添加して
硬化するブルーイング方法が開示されている。しかし特
開平5−195446号公報の方法では、顔料の分散性
が良くないため、均一な色のレンズを得ることが難しい
ばかりでなく、顔料染色剤のモノマーからの分離や不純
分除去用フィルターでの損失などによりレンズの色合い
調整が困難になる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無色
透明性に優れるプラスチック光学材料を得るために必要
なプラスチック光学材料用ブルーイング剤、そのブルー
イング剤を分散させたプラスチック光学材料用単量体組
成物、及びプラスチック光学材料を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明で
ある。 (1)Na6Al6Si624Sx(ただし、Xは2〜4
である。)で表される顔料の表面に疎水性シリカコーテ
ィング処理を施したプラスチック光学材料用ブルーイン
グ剤。 (2)平均粒径が0.4μm以下で、かつ粒径0.5μ
m以下の粒子の粒度分布が60重量%以上である前記
(1)のプラスチック光学材料用ブルーイング剤。 (3)前記(1)又は(2)のプラスチック光学材料用
ブルーイング剤を添加したプラスチック光学材料用単量
体組成物。
【0006】(4)アリル系化合物を含む前記(3)の
プラスチック光学材料用単量体組成物。 (5)メタクリル系化合物又はアクリル系化合物を含む
前記(3)のプラスチック光学材料用単量体組成物。 (6)チオール基を持つ化合物及び/又はイソシアネー
ト基を持つ化合物を含む前記(3)のプラスチック光学
材料用単量体組成物。
【0007】(7)チオール基を持つ化合物とイソシア
ネート基を持つ化合物との反応物を含む前記(3)のプ
ラスチック光学材料用単量体組成物。 (8)前記(3)〜(7)のいずれか1つに記載のプラ
スチック光学材料用単量体組成物を硬化させて得られる
プラスチック光学材料。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック光学材料用
ブルーイング剤は、Na6Al6Si624Sx(Xは2
〜4の範囲)で表される顔料の表面を、疎水性シリカコ
ーティング処理を施したものである。このブルーイング
剤をプラスチック光学材料用単量体組成物に分散させ、
それを硬化させることで着色を防止し(ブルーイング効
果)、無色透明性に優れるプラスチック光学材料を得る
ことができる。
【0009】本発明に用いるNa6Al6Si624Sx
で表される顔料としては、群青(Xが4、C.I.ナン
バー;77007)があり、CAS No.57455
−37−5やCAS No.12769−96−9のも
のが挙げられる。疎水性シリカコーティング処理を行う
方法としては、特公平5−25912号公報に開示され
た不定形シリカ被覆群青の表面を、シランカップリング
剤で処理する方法が好ましい。また、不定形シリカ被覆
群青を得る方法としては、特開昭61−111366号
公報に開示された珪酸アルカリと酸を予め水性媒体中で
反応させ、生成する活性シリカゲルを群青粒子と接触さ
せ、群青粒子表面にシリカを沈着する方法や特開平5−
1235号公報に開示された水性媒体中で珪酸アルカリ
を予め水不溶性の酸性型イオン交換能を持つ酸でイオン
交換し、生成する活性シリカゲルを群青粒子と接触さ
せ、群青粒子表面にシリカを沈着する方法等を挙げるこ
とができる。シリカコーティング処理後の顔料表面は、
完全に水をはじく程度に疎水性であることが好ましい。
親水性であれば、顔料がプラスチック光学材料用単量体
組成物に分散できず、十分にブルーイング効果が発揮で
きない。
【0010】本発明のプラスチック光学材料用ブルーイ
ング剤の大きさは、平均粒径が0.4μm以下で、かつ
粒径0.5μm以下の粒子の粒度分布が60%以上の顔
料であることが好ましい。平均粒径が0.4μmを超え
ると、色相の安定したプラスチック光学材料を得ること
が困難になる傾向があり、粒径0.5μmを超える粒子
の粒度分布が60%以上であれば、プラスチック光学材
料の色相が不均一になる傾向がある。本発明のプラスチ
ック光学材料用ブルーイング剤は1種類でも良いが、2
種類以上の顔料を混合して使用することもできる。
【0011】本発明のブルーイング剤の濃度は、プラス
チック光学材料用単量体組成物中5〜150ppm、好
ましくは10〜90ppmの範囲である。5ppm以下
ではブルーイングの効果が薄く、150ppm以上では
硬化物が青色または紫色を帯びる傾向にある。ブルーイ
ング剤を分散させる場合は、硬化させようとする単量体
組成物に上記濃度で直接分散させても良いが、一旦0.
1〜3.0%の高濃度でマスターバッチを調製してお
き、それを硬化させようとする単量体組成物に上記濃度
で分散させても良い。マスターバッチを調製する際に使
用する単量体組成物は、硬化させようとする単量体組成
物と同一であっても、異なっていても構わない。
【0012】本発明のブルーイング剤を添加するプラス
チック光学材料用単量体組成物は、アリル系化合物、メ
タクリル系化合物又はアクリル系化合物、チオール基を
持つ化合物及び/又はイソシアネート基を持つ化合物、
又は、チオール基を持つ化合物とイソシアネート基を持
つ化合物との反応物を含むプラスチック光学材料用単量
体組成物であることが好ましい。アリル系化合物として
は、例えば安息香酸アリル、ジフェン酸ジアリル、ジア
リルフタレート、下式(1)で表されるジアリルエステ
ルオリゴマー、下記式(2)で表されるジアリルポリエ
チレングリコールカーボネート、2,2−ビス(アリル
オキシカーボネートエトキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(アリルオキシカーボネートエトキシー3,5
−ジブロモフェニル)プロパン等が挙げられる。これら
のジアリル化合物は単独でも、あるいは2種類以上の混
合物として用いてもよい。また、これらのアリル系化合
物中にはジメチルマレート、ジエチルマレート、ジプロ
ピルマレート、ジブチルマレート、ジメトキシエチルマ
レート、ジベンジルマレート、ジエチルフマレート、ジ
ブチルフマレート、ジベンジルフマレート、ジベンジル
イタコネート等の他の不飽和化合物を含んでいても良
い。
【0013】 CH2=CH-CH2OC(=O)-Ph-C(=O)O-(R1OC(=O)-Ph-C(=O)O-)xCH2-CH=CH2 ------(1) (式中R1は、炭素数1〜4のアルキレン基を示し、P
hは、フェニレン基を示し、xは、1〜20の整数を示
す。)
【0014】 CH2=CH-CH2OC(=O)O-[(CH2CH2O)yC(=O)O-]z-CH2-CH=CH2 ------(2) (式中yは2〜5の整数を示し、zは、1〜4の整数を
示す。)
【0015】メタクリル系化合物又はアクリル系化合物
としては、例えば(メタ)アクリル酸(メタクリル酸又
はアクリル酸を意味する。以下、同じ。)、メチル(メ
タ)アクリレート(メチルメタクリレート又はメチルア
クリレートを意味する。以下、同様)、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリ
ロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシテトラエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシカルボニルオキシフェニル)
プロパン、ジメチロール−トリシクロデカンジ(メタ)
アクリレート、トリメチルプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリストールトリ(メタ)アクリレート
等を挙げることができ、1種又は2種以上の混合物で使
用することができる。メタクリル系化合物又はアクリル
系化合物とともに、屈折率調整のためにスチレンやクロ
ロスチレン等の第3成分を添加することができる。また
α−メチルスチレンダイマー等の重合調整剤を添加する
ことができる。
【0016】チオール基を持つ化合物としては、例えば
2,2'−チオジエタンチオール等が挙げられ、1種又
は2種以上の混合物で使用することができる。イソシア
ネート基を持つ化合物としては、トリレンジイソシアネ
ート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キ
シリデンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナ
トメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネート、3−イソプロペニル−α,
α−ジメチルベンジルイソシアネ−ト等が挙げられ、1
種又は2種以上の混合物で使用することができる。上記
チオールとイソシアネートは単独物、又は混合物とし
て、プラスチック光学材料用単量体組成物に含むことが
できる。チオール基を持つ化合物とイソシアネート基を
持つ化合物の反応物としては下記式(3)で示される反
応物が挙げられる。
【0017】
【化1】
【0018】(式中nは、1〜4の整数を示す。R1は、
−Ph−C(CH32−又は−CO 2CH2CH2−を示
す。R2は、−Ph−又は−Ph−Ph−を示す。Ph
はフェニレン基である。)
【0019】前記化合物としては、例えば、下式(4)
〜(10)に示す構造のものが挙げられる。 [CH2=C (CH3)-Ph-C(CH3)2-NH-C (=O)-S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph ------(4) [CH2=C (CH3)-Ph-C(CH3)2-NH-C (=O)-S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph ------(5) [CH2=C (CH3)-Ph-C(CH3)2-NH-C (=O)-S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2(Ph)2 ------(6) [CH2=C (CH3)-Ph-C(CH3)2-NH-C (=O)-S(CH2)2-S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph --- ---(7) [CH2=C (CH3)-C(=O)O-(CH2)2-NH-C (=O)-S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph ------(8) [CH2=C (CH3)-C(=O)O-(CH2)2-NH-C (=O)-S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph ------(9) [CH2=C (CH3)-CO2-(CH2)2-NH-C (=O)-S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2(Ph)2 ------(10)
【0020】かかる化合物を合成する方法としては、例
えば、まず、3−イソプロペニル−α、α−ジメチルベ
ンジルイソシアネ−ト又はイソシアネートエチルメタク
リレートと、エタンジチオール、2,2'−チオジエタ
ンチオール又はジメルカプトトリエチレンジスルフィド
等のジチオールとを当モル量、トリエチレンジアミン、
1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7
やジブチルチンジラウレート等の触媒存在下付加反応
し、中間体化合物を合成する。反応は、室温〜80℃の
温度範囲で、10分〜3時間反応させることによって行
うことができる。次に前記中間体化合物2モルとジビニ
ルベンゼン又はジビニルビフェニル1モルにラジカル開
始剤を添加し、30〜100℃の反応温度で1〜8時間
反応させて目的の化合物を得ることができる。
【0021】チオール基を持つ化合物またはイソシアネ
ート基を持つ化合物またはその反応物を含む組成物中に
は、共重合可能な他のビニルモノマーを含ませることが
できる。他のビニルモノマーとしては、例えばスチレ
ン、ハロゲン核置換スチレン、メチル核置換スチレン、
ジビニルベンゼン、ビニルナフタレン、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、各種ウレタンポリ(メ
タ)アクリレート、各種ウレタンポリ(メタ)アクリレ
ート、ジアリルフタレート、グリセロイル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等が挙げられ
る。それらの一種ないし二種の混合モノマーが必要に応
じて、例えば屈折率等に応じて適宜選択し使用すること
ができる。
【0022】アリル系化合物、メタクリル系化合物、ア
クリル系化合物を含むプラスチック光学材料用単量体組
成物を硬化させるには、ラジカル重合開始剤を硬化剤と
して添加し、次に加熱硬化法又は活性エネルギー線硬化
法により硬化させる。前記ラジカル重合開始剤は、ビニ
ルモノマー類を硬化させるために用いられ、例えば、過
酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジイソプロピルペ
ルオキシジカーボネート、ジn−プロピルペルオキシジ
カーボネート、t−ブチルペルオキシー2ーエチルヘキ
サノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブ
チルペルオキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキ
シジイソブチレート、t−ブチルペルオキシイソプロピ
ルカーボネート、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スジメチルバレロニトリル等が挙げられる。これらの一
種ないし2種以上を混合して用いることができる。ラジ
カル重合開始剤の添加量は、プラスチック光学材料用単
量体組成物に対して、通常0.01〜10重量%、好ま
しくは0.1〜5重量%の範囲である。0.01重量%
未満では硬化が不十分で、10重量%を超えると硬化物
にひずみが入る傾向にある。上記プラスチック光学材料
用単量体組成物中には、共重合可能な他のビニルモノマ
ーを含ませることができる。他のビニルモノマーとして
は、スチレン、ハロゲン核置換スチレン、メチル核置換
スチレン、ビニルナフタレン等が挙げられる。
【0023】チオール基を持つ化合物とイソシアネート
基を持つ化合物を含むプラスチック光学材料用単量体組
成物を硬化させる場合は、硬化剤として金属塩または塩
基性物質を添加し、次に加熱硬化法により硬化させて硬
化物を得ることができる。前記硬化剤としては、トリエ
チレンジアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,
0)ウンデセン−7やジブチルチンジラウレート等が挙
げられる。その添加量は通常10〜1000ppm、好
ましくは10〜500ppmの範囲である。10ppm
未満では硬化が不十分で、1000ppmを超えると硬
化物に歪が入る傾向がある。さらに、チオール基を持つ
化合物及びイソシアネートを持つ化合物を含む単量体組
成物に、重合基を持つ単量体組成物が含まれる場合は、
上記硬化剤とラジカル重合開始剤を併用することで硬化
物を得ることができる。
【0024】また本発明のプラスチック光学材料用単量
体組成物中には、前記各成分以外にも必要に応じて紫外
線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、離型剤、界面活性剤、
抗菌剤等の添加剤を通常使用する範囲で用いることがで
きる。例えばベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を、
全体に対して0.05〜2重量%の範囲で使用すること
ができる。
【0025】本発明の光学材料としてのレンズは、プラ
スチック光学材料用単量体組成物に硬化剤を添加した
後、所望のレンズ形状の金属製、ガラス製、プラスチッ
ク製等の注型に注入し、加熱硬化する。その後、脱型す
ることによって得ることができる。硬化樹脂は、無色透
明で、溶媒に不溶の架橋型の樹脂である。硬化の条件と
しては、重合温度30〜120℃、好ましくは該温度範
囲で昇温を行い、重合時間として5〜72時間、好まし
くは10〜36時間行う。脱型後、さらに窒素又は空気
雰囲気下、80〜120℃の温度で1〜5時間アニーリ
ング処理することが望ましい。また、他の方法として
は、硬化物から直接に所望のレンズ形状に切削加工して
得ることもできる。
【0026】本発明の光学材料としてのレンズは、通
常、前記調製法により得たものをそのまま用いることが
できるが、必要に応じて表面硬度を向上させるためのハ
ードコート処理、ファッション性を付与するための分散
染料やフォトクロミック染料による着色処理を行うこと
もできる。本発明のプラスチック光学材料用ブルーイン
グ剤は、上記の熱硬化性樹脂の他にポリカーボネート等
の熱可塑性樹脂にも使用することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例に基づいて詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0028】実施例1〜54及び比較例1〜7の組成を
表1〜6に示す。表中の略号は次の化合物名を示す。 (重合成分) DAIP;ジアリルイソフタレート、 DATP;ジアリルテレフタレート、 P−DAIPE;イソフタル酸−エチレングリコールポ
リエステルオリゴマーのジアリルエステル(式(1)中
x=1:70重量%、x=2:20重量%、x=3:1
0重量%)、 P−DATPB;テレフタル酸−1,4−ブタンジオー
ルポリエステルオリゴマーのジアリルエステル(式
(1)中、x=1:86重量%、x=2:11重量%、
x=3:3重量%)、 P−DAIPP;イソフタル酸−プロピレングリコール
ポリエステルオリゴマーのジアリルエステル(式(1)
中、x=1:82重量%、x=2:13重量%、x=
3:5重量%)、 CR−39;ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート(旭ペンケミカル(株)製、式(2)中、y=2、
z=1:89重量%、z=2:7重量%、z=3:4重
量%)、
【0029】DMM;ジメチルマレート、 DBM;ジn−ブチルマレート、 DMEM;ジメトキシエチルマレート、 DBzM;ジベンジルマレート、 St;スチレン、 DVB;ジビニルベンゼン、 BzMA;ベンジルメタクリレート、 1G;エチレングリコールジメタクリレート、 2G;ジエチレングリコールジメタクリレート、 BPE−2E;2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シエトキシフェニル)プロパン、 BPE−4E;2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シジエトキシフェニル)プロパン、 BPE−6E;2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シトリエトキシフェニル)プロパン、 BPA−4E;2,2−ビス(4−アクリロイルオキシ
ジエトキシフェニル)プロパン、 HE−BP;2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシ
エトキシカルボニルオキシフェニル)プロパン、 PETM;ペンタエリストールトリメタクリレート、 TMPT;トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、 MSDM;α−メチルスチレンダイマー、 TDET;2,2'−チオジエタンチオール PETMP;ペンタエリストールテトラキスメルカプト
プロピオネート、 PETMA;ペンタエリストールテトラキスメルカプト
アセテート、 XDI;キシリレンジイソシアネート、 NDI;ナフタレンジイソシアネート、 IDMBI;3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベ
ンジルイソシアネ−ト、TMDSDB;エタンジチオー
ルと3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイ
ソシアネ−トとジビニルベンゼンの付加物、 TMTSDB;2,2'−チオジエタンチオールと3−
イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ
−トとジビニルベンゼンの付加物、 MMTSDB;2,2'−チオジエタンチオールとイソ
シアネートエチルメタクリレートとジビニルベンゼンの
付加物、
【0030】(紫外線吸収剤) S−MBT;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾ−ル、 S−BMBT;2−(2'−ヒドロキシ−3'−t−ブチ
ル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾ−ル、 S−OBT;2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチ
ルフェニル)−ベンゾトリアゾ−ル、 (塩基性触媒) TEA;トリエチレンジアミン、 (金属塩触媒) BTL;ラウリン酸n−ブチルスズ。
【0031】製造例1(疎水性シリカコーティング処理
顔料) 強制渦型の乾式分級機を用いて群青顔料(商品名SM−
V10、第一化成工業(株)製)を表1〜6に示す粒
径、粒度分布に分級し調整した。調整した群青の表面に
珪酸アルカリと硫酸を用いて不定形シリカを被覆し、さ
らに、シランカップリング剤であるグリシジルシランを
滴下し、表面を疎水性シリカコーティング処理した。製
造後の各疎水性シリカコーティング処理顔料は、水に浮
遊し、表面が疎水性であることが確認された。なお、親
水性である群青顔料は、本実験条件では、水に沈降し
た。
【0032】製造例2(TMDSDB) 温度計、滴下ロート、攪拌機を付した100ccの四つ
口フラスコにエタンジチオール0.2モルとトリエチレ
ンジアミン400ppmを仕込み、攪拌し反応系を20
℃に保ちながら、3−イソプロペニル−α,α−ジメチ
ルベンジルイソシアネ−トを滴下ロートより1時間かけ
て滴下し反応させた。反応終了後、反応液からトルエン
を減圧蒸留により除去した。得られた中間体化合物は、
赤外吸収スペクトル分析において2250cm-1のイソ
シアネート基由来の吸収が消失しており、1733cm
-1のウレタン結合由来の吸収が確認された。得られた中
間体化合物0.2モルとジビニルベンゼン0.1モル
に、ラジカル開始剤としてt−ブチルペルオキシー2ー
エチルヘキサノエートを1重量%添加し、60℃で3時
間反応させた。得られた化合物は、赤外吸収スペクトル
分析において1630〜1570cm-1にベンゼン環由
来、1695cm-1にCH2=C(CH3)−基由来、1
730cm-1にチオウレタンのC=O基由来、1535
cm-1に−CN基由来、3330cm-1に−NH基由来
の吸収を各々確認でき、990cm-1のCH2=CH−
基由来、2540cm-1の−SH基由来の吸収の消失が
確認された。したがって反応により得られた化合物は、
目的の下式(11)の化合物と同定できる。 [CH2=C(CH3)−Ph-C(CH3)2-NH-C(=O)−S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph ------(11) 式(11)の化合物をTMDSDBと略する(以下に同
じ。)。
【0033】製造例3(TMTSDB) 同様に3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル
イソシアネ−トと2,2'−チオジエタンチオールを反
応させて、各々中間体を得て、さらにジビニルベンゼン
をラジカル開始剤を用いて反応させ下式(12)の化合
物を得た。 [CH2=C(CH3)−Ph-C(CH3)2-NH-C(=O)−S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph ------(12) 式(12)の化合物をTMTSDBと略する(以下に同
じ。)。
【0034】製造例3(MMTSDB) 同様にイソシアネートエチルメタクリレートと2,2'
−チオジエタンチオールを反応させて、各々中間体を得
て、さらにジビニルベンゼンをラジカル開始剤を用いて
反応させ下式(13)の化合物を得た。 [CH2=C(CH3)−CO2-(CH2)2-NH-C(=O)−S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2-]2Ph -----(13) 式(13)の化合物をMMTSDBと略する(以下に同
じ。)。
【0035】評価試験 使用した顔料の性質及び得られた樹脂板の性質は、下記
の各試験方法により評価した。結果を実施例1〜54及
び比較例1〜7に示す。 (1)顔料の平均粒径及び粒度分布 粒度分布測定装置((株)堀場製作所製)を用い、平均
粒径及び粒度分布を測定し、粒径0.5μm以下の粒子
の割合を求めた。 (2)硬化物の光線透過率及び黄色度 透過率光度計(日本電色工業(株)製)を用い、JIS
K 7105に従い光線透過率を測定した。また、同
時に黄色度(YI値)も測定した。 (3)硬化物の屈折率及びアッベ数 アッベ屈折計(アタゴ(株)製DR−M2)を用い25
℃で、硬化樹脂板から1cm×1.5cmの試験片を切
り出して測定した。 (4)硬化物の比重 JIS K 7112に従い、25℃で試験片を水中置
換法により測定した。 (5)硬化物の耐衝撃性 重量16gのスチール製ボールを127cmの高さから
樹脂板上に自然落下させて、樹脂板が破損しないものを
○、破損するものを×とした。 (6)硬化物の耐熱性 樹脂板から1cm×4cmの板を切り出し、レオバイブ
ロン(東洋ボールドウィン社製DDV−III−EP)
により動的粘弾性を測定し、そのTANδの最大を示す
温度をガラス転移温度(Tg)として耐熱性の指標とし
た。 (7)硬化物の染色性 試験片をブラウン色の染色浴中に90℃で10分浸漬
し、染色後の光線透過率を視感度透過率測定器(朝日分
光(株)製MODEL304)で測定した。 (8)硬化物の色むら 目視で硬化物の色むらを観察し、色むらのないものを
○、色むらが少しあるものを△、色むらがひどいものを
×とした。
【0036】実施例1〜12 表1の各実施例の組成になるように、各単量体、紫外線
吸収剤、顔料を混合した。なお、顔料はあらかじめ濃厚
溶液を調製しこれを混合した。すなわち、100gのC
R−39に、製造例1で製造したシリカコーティング処
理を施した群青顔料1gを加え、ボールミルで室温下3
0分混合して調製した濃厚液を加えた。撹拌混合後、不
純分を除去するためナイロン製フィルター(5μm)を
通して単量体組成物を得た。単量体組成物の安定性は、
フィルターによるろ過前後の顔料濃度の変化率を可視光
線透過率(460nm)から測定した。なお、実施例1
〜12で調製されたプラスチック光学材料用単量体組成
物を40℃で30日放置しても顔料濃度は変化せず安定
であった。次に原料混合物20gに重合開始剤としてI
PP又はNPP0.64g、又は0.70gを添加し、
その組成物を、直径7cmの2枚のガラス製円板と厚さ
2mmのエチレン−プロピレンラバー製ガスケットから
なる注型に注入した。その後、プログラム温度コントロ
ーラー付熱風恒温槽中で、30℃から100℃まで18
時間かけて昇温した。引き続き注型を100℃で2時間
保持した。その後、注型を40℃まで2時間かけて冷却
した。注型中の組成物は硬化しており、脱型により円盤
状の樹脂が得られた。その樹脂塊をさらに100℃で2
時間にわたってアニーリング処理を行い、樹脂板を得
た。なお、実施例1〜12において硬化された樹脂板
は、無色であり、2年間放置しても黄変の変化はほとん
ど見られなかった。
【0037】実施例13〜21 表2の各実施例の組成になるように、各単量体、紫外線
吸収剤、顔料を混合した。次に原料混合物20gに重合
開始剤としてt−ブチルペルオキシネオデカノエートを
1.0重量%添加し、その組成物を直径7cmの2枚の
ガラス製円板と厚さ2mmのエチレン−プロピレンラバ
ー製ガスケットからなる注型に注入した。その後、プロ
グラム温度コントローラー付熱風恒温槽中で、30℃か
ら100℃まで18時間かけて昇温した。引き続き注型
を100℃で2時間保持した。その後、注型を40℃ま
で2時間かけて冷却した。注型中の組成物は硬化してお
り、脱型により円盤状の樹脂が得られた。その樹脂塊を
さらに100℃で2時間にわたってアニーリング処理を
行い、樹脂板を得た。なお、実施例13〜21において
硬化された樹脂板は、無色であり、2年間放置しても黄
変の変化はほとんど見られなかった。
【0038】実施例22〜30 表3の各実施例の組成になるように、各単量体、紫外線
吸収剤、顔料を混合した。次に原料混合物20gに硬化
剤としてジブチルチンジラウレートを1000ppm添
加し、その組成物を直径7cmの2枚のガラス製円板と
厚さ2mmのエチレン−プロピレンラバー製ガスケット
からなる注型に注入した。その後、プログラム温度コン
トローラー付熱風恒温槽中で、30℃から100℃まで
18時間かけて昇温した。引き続き注型を100℃で2
時間保持した。その後、注型を40℃まで2時間かけて
冷却した。注型中の組成物は硬化しており、脱型により
円盤状の樹脂が得られた。その樹脂塊をさらに100℃
で2時間にわたってアニーリング処理を行い、樹脂板を
得た。なお、実施例22〜30において硬化された樹脂
板は、無色であり2年間放置しても黄変の変化はほとん
ど見られなかった。
【0039】実施例31〜44 表4の各実施例の組成になるように、各単量体、紫外線
吸収剤、顔料を混合した。次に原料混合物20gに硬化
剤であるトリエチレンレンジアミンもしくはラウリン酸
n−ブチルスズを所定量、重合開始剤であるt−ブチル
ペルオキシネオデカノエートを1.0重量%添加し、そ
の組成物を直径7cmの2枚のガラス製円板と厚さ2m
mのエチレン−プロピレンラバー製ガスケットからなる
注型に注入した。その後、プログラム温度コントローラ
ー付熱風恒温槽中で、30℃から100℃まで18時間
かけて昇温した。引き続き注型を100℃で2時間保持
した。その後、注型を40℃まで2時間かけて冷却し
た。注型中の組成物は硬化しており、脱型により円盤状
の樹脂が得られた。その樹脂塊をさらに100℃で2時
間にわたってアニーリング処理を行い、樹脂板を得た。
なお、実施例31〜44において硬化された樹脂板は、
無色であり2年間放置しても黄変の変化はほとんど見ら
れなかった。
【0040】実施例45〜54 製造例2〜4で製造したチオウレタン結合を持つジビニ
ル化合物に、表5の各実施例の組成になるように、各単
量体、紫外線吸収剤、顔料を混合した。次に重合開始剤
であるt−ブチルペルオキシネオデカノエートを1.0
重量%添加し、その組成物を直径7cmの2枚のガラス
製円板と厚さ2mmのエチレン−プロピレンラバー製ガ
スケットからなる注型に注入した。その後、プログラム
温度コントローラー付熱風恒温槽中で、30℃から10
0℃まで18時間かけて昇温した。引き続き注型を10
0℃で2時間保持した。その後、注型を40℃まで2時
間かけて冷却した。注型中の組成物は硬化しており、脱
型により円盤状の樹脂が得られた。その樹脂塊をさらに
100℃で2時間にわたってアニーリング処理を行い、
樹脂板を得た。なお、実施例45〜54において硬化さ
れた樹脂板は、無色であり2年間放置しても黄変の変化
はほとんど見られなかった。
【0041】比較例1〜7 比較例1〜4として、分級後の群青顔料(商品名SM−
V10、第一化成工業(株)製)を用いて実施例1〜8
と同様の方法で硬化させ物性を測定した。比較例5〜7
として、顔料を使用せず実施例1〜8と同様の方法で硬
化させ物性を測定した。これらの結果を表6に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】本発明の顔料の表面に疎水性シリカコーテ
ィング処理を施したブルーイング剤は、アリル系化合物
(表1)、メタクリル系化合物又はアクリル系化合物
(表2)、チオール基を持つ化合物及び/又はイソシア
ネート基を持つ化合物(表3)、メタクリル系化合物又
はアクリル系化合物、チオール基を持つ化合物及び/又
はイソシアネート基を持つ化合物(表4)、チオール基
を持つ化合物とイソシアネート基を持つ化合物との反応
物(表5)において、優れたブルーイング効果を発揮
し、単量体組成物を硬化しても黄ばみのないプラスチッ
ク光学材料を得ることができた。
【0049】比較例1〜4において、疎水化シリカコー
ティング処理を施さない顔料を使用するとき、色むらが
生じるが、本発明においては、これが改善されることが
わかった。
【0050】
【発明の効果】本発明により、無色透明性に優れるプラ
スチック光学材料を得るために必要なプラスチック光学
材料用ブルーイング剤、ブルーイング剤を安定に分散さ
せたプラスチック光学材料用単量体組成物、及びこれを
硬化して得られるプラスチック光学材料が提供される。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Na6Al6Si624Sx(ただし、X
    は2〜4である。)で表される顔料の表面に疎水性シリ
    カコーティング処理を施したプラスチック光学材料用ブ
    ルーイング剤。
  2. 【請求項2】 平均粒径が0.4μm以下で、かつ粒径
    0.5μm以下の粒子の粒度分布が60重量%以上であ
    る請求項1記載のプラスチック光学材料用ブルーイング
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のプラスチック光学材料
    用ブルーイング剤を添加したプラスチック光学材料用単
    量体組成物。
  4. 【請求項4】 アリル系化合物を含む請求項3記載のプ
    ラスチック光学材料用単量体組成物。
  5. 【請求項5】 メタクリル系化合物又はアクリル系化合
    物を含む請求項3記載のプラスチック光学材料用単量体
    組成物。
  6. 【請求項6】 チオール基を持つ化合物又はイソシアネ
    ート基を持つ化合物を含む請求項3記載のプラスチック
    光学材料用単量体組成物。
  7. 【請求項7】 チオール基を持つ化合物とイソシアネー
    ト基を持つ化合物との反応物を含む請求項3記載のプラ
    スチック光学材料用単量体組成物。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれか1項に記載のプ
    ラスチック光学材料用単量体組成物を硬化させて得られ
    るプラスチック光学材料。
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