JPH05125120A - 光学用注型成形樹脂 - Google Patents

光学用注型成形樹脂

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JPH05125120A
JPH05125120A JP3288098A JP28809891A JPH05125120A JP H05125120 A JPH05125120 A JP H05125120A JP 3288098 A JP3288098 A JP 3288098A JP 28809891 A JP28809891 A JP 28809891A JP H05125120 A JPH05125120 A JP H05125120A
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    • C08F290/06Polymers provided for in subclass C08G
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F218/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid
    • C08F218/14Esters of polycarboxylic acids
    • C08F218/16Esters of polycarboxylic acids with alcohols containing three or more carbon atoms
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
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Abstract

(57)【要約】 【構成】特定のジアリルフタレートプレポリマー40〜
89重量%と、特定のジアルキレングリコールビスアリ
ルカーボネートプレポリマー10〜59重量%と、特定
のビニル系化合物1〜30重量%とを含む原料モノマー
を重合させて得られる光学用注型成形樹脂。 【効果】 本発明の光学用注型成形樹脂は耐衝撃性に優
れ、1.53以上の高い屈折率及び30以上の高いアッ
ベ数を有し、無色透明であり、耐熱性に優れ、ハードコ
ート皮膜の密着性に優れるので、眼鏡用レンズ分野、光
学用素子、高屈折率樹脂板等の光学分野において有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度及び透明
性、屈折率等の光学特性に優れる光学用注型成形樹脂に
関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】近年、眼鏡レンズ分野におい
て、無機ガラスに比して、耐衝撃性、軽量性、成形性、
染色性に優れる樹脂ガラスが広く用いられている。前記
樹脂ガラスとしては、ポリメチルメタアクリレート、ポ
リジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ポリ
スチレン、ポリカーボネート等が用いられている。しか
しながら、前記ポリメチルメタクリレート、ポリジエチ
レングリコールビスアリルカーボネートは、軽量性、耐
衝撃性、成形性には優れるものの、屈折率が1.49程
度と低く、レンズとして用いる場合、無機硝子に比べて
厚いレンズが要求され、高倍率化、軽量化には適さない
という欠点がある。また、前記ポリスチレン、ポリカー
ボネートにおいては、屈折率は1.58〜1.59程度
と高いものの、熱可塑性樹脂であるため、射出成形時に
複屈折による光学歪を生じやすく、更にはアッベ数が低
く、耐溶剤性、耐擦傷性に劣り、更にまた表面硬度を改
良した際のハードコート皮膜の密着性が低いという欠点
がある。
【0003】そこで最近では上記欠点を改善するため
に、種々の技術提案がなされている。例えば、特開昭5
3−7787号公報において、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネートとジアリルイソフタレートとの共
重合体による樹脂ガラスが、また特開昭59−1917
08号公報において、ビスフェノールAを有するジ(メ
タ)アクリレート及びジアリルイソフタレートと、ジエ
チレングリコールビスアリルカーボネート等との共重合
体による樹脂ガラスが提案されているが、前記樹脂ガラ
スは耐衝撃性に問題があり、また共重合性の相違によ
り、未反応のアリルモノマーが残存し易く、重合工程に
おける反応制御が困難であり、更には耐候性に劣るとい
う欠点がある。
【0004】また特開昭62−235901号公報にお
いて、ジベンジルフマレートとジアリルフタレート等と
の共重合体による樹脂ガラスが、更に特開昭64−45
412号公報においては、ジベンジルイタコネートまた
はジベンジルメサコネートとジアリルフタレート等との
共重合体による樹脂ガラスが、更にまた特公平1−60
494号公報において、ジアリルテレ(イソ)フタレー
トプレポリマーと(メタ)アクリル酸メチルと芳香族モ
ノ(ジ)カルボン酸(アルキル)アリルエステルとの共
重合体による樹脂ガラスが提案されているが、前記樹脂
ガラスはいずれも耐衝撃性に劣るという問題がある。
【0005】また特開昭59−140214号公報にお
いては、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
オリゴマーの重合体による樹脂ガラスが提案されている
が、前記樹脂ガラスは、屈折率が低く、樹脂が着色する
という問題がある。
【0006】更に特開平3−54213号公報において
は、ジアリルテレフタレート系オリゴマーとビニル系モ
ノマーとの共重合体による樹脂ガラスが提案されている
が、該樹脂ガラスは、耐衝撃性に劣るという問題があ
る。
【0007】また特開昭57−28115号公報におい
て、スチレン誘導体と不飽和カルボン酸重金属塩との共
重合体による樹脂ガラスが、特開昭60−55007号
公報において、核ハロゲン置換ジアリルフタレートと核
ハロゲン置換安息香酸アリルとの共重合体による樹脂ガ
ラスが提案されているが、前記樹脂ガラスにおいては、
屈折率は1.58〜1.60と高いものの、重金属イオ
ンやハロゲン原子を多量に含有するために比重が大き
く、軽量性に劣るという欠点がある。
【0008】更に特開昭55−13747号公報におい
ては、ビスフェノールAを有するジ(メタ)アクリレー
ト系モノマー及びスチレン系モノマーと、アリールメタ
アクリレート系モノマー等との共重合体による樹脂ガラ
スが提案されているが、該樹脂ガラスはレンズが着色す
るという問題があり、また耐衝撃性及びハードコート皮
膜の密着性に劣るという欠点がある。
【0009】更にまた特開昭59−133211号公報
において、芳香族環を有するヒドロキシジ(メタ)アク
リレート、ジイソシアネート系モノマー及びスチレン系
モノマーの共重合物による樹脂ガラスが提案されている
が、前記樹脂ガラスは、屈折率は1.60前後と高いも
のの、耐候性が低く、比重が大きい等の欠点があり、ま
た特開平3−70715号公報において、が提案されて
いるが、前記重合体は、ハードコート皮膜の密着性に欠
点があり、比重が大きい等の欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性に優れ、高い屈折率を有し、且つ機械的強度、耐溶剤
性、耐候性等の諸物性に優れる光学用注型成形樹脂を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化4で表わされるジアリルフタレートプレポリマー
(以下プレポリマー1と称す)40〜89重量%と、下
記一般式化5で表わされるジアルキレングリコールビス
アリルカーボネートプレポリマー(以下プレポリマー2
と称す)10〜59重量%と、下記一般式化6で表わさ
れるビニル系化合物(以下ビニル系化合物3と称す)1
〜30重量%とを含む原料モノマーを重合させて得られ
る光学用注型成形樹脂が提供される。
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0016】本発明の光学用注型成形樹脂は、特定のジ
アリルフタレートプレポリマーと特定のジアルキレング
リコールビスアリルカーボネートプレポリマーと、特定
のビニル系化合物とを含む原料モノマ−を重合させるこ
とを特徴とする。
【0017】本発明において必須の重合性成分として用
いる前記特定のジアリルフタレートプレポリマーは、前
記一般式化4で表わされるプレポリマー1である。前記
プレポリマー1において、R2の炭素数が5を超える場
合には、樹脂の耐熱性及び屈折率が低下する。前記プレ
ポリマー1においてmは、0〜20の整数であれば特に
限定されるものではないが、製造する際の分子量制御が
困難であるので、一定の分布を有するプレポリマーを好
ましく用いることができる。該分布としては、特に限定
されるものではないが、得られる樹脂の耐衝撃性、屈折
率、粘度等を特に向上させるためには、m=0が20重
量%〜70重量%、m=1が20重量%〜40重量%、
m=2が1重量%〜20重量%、m=3が0重量%〜2
0重量%、m=4が0重量%〜15重量%、m=5が0
重量%〜10重量%、6≦m≦20が0重量%〜10重
量%であるのが好ましい。この際m=0が20重量%未
満の場合には、粘度が著しく上昇するので好ましくな
く、また70重量%を超えると耐衝撃性が低下するので
好ましくない。更に6≦m≦20が10重量%を超える
場合には粘度が著しく上昇するので好ましくない。また
mが20を超える場合には、粘度が著しく上昇する。
【0018】前記プレポリマー1を調製するには、例え
ばフタル酸ジアリルエステルと、二価のアルコールと
を、触媒の存在下、好ましくは50〜200℃、2〜1
2時間、エステル交換反応させる等して得ることができ
る。特にmの分布を上記の範囲とするには、原料の量を
規定し、温度、時間、圧力を適宜調節することにより容
易に、調製することができる。この際用いることができ
るフタル酸ジアリルエステルとしては、ジアリルフタレ
ート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレー
ト等を好ましく挙げることができ、二価のアルコールと
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等を
好ましく挙げることができる。また前記触媒としては、
例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アルコラー
ト、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合
物、カドミウム化合物、チタン化合物、ゲルマニウム化
合物、錫化合物、鉛化合物、マンガン化合物、アンチモ
ン化合物等を好ましく挙げることができる。前記反応に
ついて、ジアリルイソフタレートとエチレングリコール
とを用いた反応を具体的に例示すると、下記化学反応式
化7により表わすことができる。
【0019】
【化7】
【0020】更に前記プレポリマー1の使用量は、重合
性成分全体に対して40〜89重量%の範囲とする必要
がある。前記プレポリマー1の使用量が40重量%未満
の場合には、得られる樹脂の屈折率が低下し、89重量
%を超えると得られる樹脂の耐衝撃性及び色相が低下す
る。
【0021】また本発明において、前記プレポリマー1
と共に必須の重合性成分として用いる前記特定のジアル
キレングリコールビスアリルカーボネートプレポリマー
は、前記一般式化5で表わされるプレポリマー2であ
る。この際R3の炭素数が10を超える場合には、得ら
れる樹脂の耐熱性が低下するので好ましくない。また前
記プレポリマー2においてnは、1〜10の整数であれ
ば特に限定されるものではないが、製造に際して分子量
を制御することが困難であるため、一定の分布を有する
のが好ましい。前記分布としては、特に限定されるもの
ではないが、n=1が20重量%〜60重量%、n=2
が25重量%〜40重量%、n=3が5重量%〜25重
量%、n=4が1重量%〜20重量%、5≦n≦10が
0重量%〜15重量%であるのが、得られる樹脂の耐衝
撃性、屈折率、粘度が向上するので好ましい。
【0022】前記プレポリマー2を調製するには、例え
ばジアリルカーボネートと、二価のアルコールとを触媒
の存在下、好ましくは50〜200℃、2〜12時間、
エステル交換反応させる等して得ることができ、特にn
の分布を上記の範囲とするには、原料を規定し、温度、
時間、圧力を適宜調節することにより容易に調製するこ
とができる。この際使用することができる二価のアルコ
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等
を挙げることができ、また触媒は、前記プレポリマー1
の調製に際して用いる触媒等を挙げることができる。
【0023】前記プレポリマー2の使用量は、原料モノ
マ−全体に対して10〜59重量%である。前記プレポ
リマー2の使用量が10重量%未満の場合には、得られ
る樹脂の耐衝撃性、色相、ハードコート密着性が低下
し、59重量%を超えると得られる樹脂の屈折率が低下
する。
【0024】本発明において、前記プレポリマー1及び
プレポリマー2と共に必須の原料モノマ−として用いる
前記特定のビニル系化合物は、前記一般式化6で表わさ
れるビニル系化合物3である。前記ビニル系化合物3と
しては具体的には例えば、ジベンジルイタコネート、ジ
ベンジルメサコネート、ビス(2−クロロベンジル)イ
タコネート、ビス(4−クロロベンジル)イタコネー
ト、ビス(2−クロロベンジル)メサコネート、ビス
(4−クロロベンジル)メサコネート、ビス(2−ブロ
モベンジル)イタコネート、ビス(4−ブロモベンジ
ル)イタコネート、ビス(2−ブロモベンジル)メサコ
ネート、ビス(4−ブロモベンジル)メサコネート等を
好ましく挙げることができる。
【0025】前記ビニル系化合物3の使用量は、原料モ
ノマ−全体に対して、1〜30重量%の範囲であり、3
〜20重量%の範囲とするのが色相、耐衝撃性、耐熱性
の点で特に好ましい。前記使用量が1重量%未満の場合
には、得られる樹脂の色相及び耐衝撃性が低下し、30
重量%を超えると得られる樹脂の耐熱性が低下する。
【0026】本発明において用いる重合性成分は、前記
プレポリマー1、前記プレポリマー2及び前記ビニル化
合物3のみでもよいが、他のビニルモノマーを併用する
こともできる。この際使用可能な他のビニルモノマーと
しては、スチレン、p−メチルスチレン、p−クロロス
チレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレン、酢酸
ビニル、安息香酸ビニル、安息香酸アリル、ジビニルフ
タレート、ビニルナフタレン、(メタ)アクリル酸、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリ
レート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、アリル
(メタ)アクリレート、メタアリル(メタ)アクリレー
ト、ビニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、ナフチルメタアクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−
アクリロイルオキシグリセリンモノメタクリレート、
2,2−ビス〔(メタ)アクリロイルオキシエトキシフ
ェニル〕プロパン、2,2−ビス〔(メタ)アクリロイ
ルオキシジエトキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス
〔(メタ)アクリロイルオキシ(2’−ヒドロキシプロ
ピルオキシ)フェニル〕プロパン、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルコハク酸、ジイソプロピルフマレー
ト、ジシクロヘキシルフマレート、ジベンジルフマレー
ト、ジベンジルイタコネート、ジベンジルメサコネー
ト、無水マレイン酸、無水イタコン酸等を好ましく挙げ
ることができ、使用に際しては単独若しくは混合物とし
て用いることができる。前記他のビニルモノマーを使用
する際における使用量としては、重合性成分全体に対し
て10重量%以下とするのが好ましい。
【0027】本発明の光学用注型成形樹脂を調製するに
は、例えば前記原料モノマ−に硬化剤を加えて、原料モ
ノマ−組成物を調製し、直接所望の型内に仕込み、加熱
重合させる方法等を好ましく用いることができる。この
際重合系は、不活性ガス、例えば窒素、ヘリウム、二酸
化炭素等で置換若しくは雰囲気下とすることが好まし
い。また前記原料モノマ−組成物を、好ましくは30℃
〜70℃の温度にて予備重合させた後、型内に仕込み加
熱重合させることもできる。
【0028】また前記加熱重合させる際の重合温度は、
使用する硬化剤により異なるが、20〜130℃の範囲
が好ましく、更に使用する硬化剤の10時間半減期温度
より20℃低い温度にて徐々に重合させることが好まし
い。また硬化時間の短縮、未反応モノマー及び硬化剤の
処理を目的として適時昇温してもよい。更に重合時間と
しては、5〜48時間とするのが好ましい。
【0029】更に前記加熱重合により得られる樹脂に
は、内部歪が存在するので、好ましくは100℃〜14
0℃、特に好ましくは110℃〜130℃の温度で30
分以上6時間未満、特に好ましくは1〜4時間アニーリ
ング処理を行うことが好ましい。
【0030】この際用いることができる硬化剤として
は、好ましくは選定10時間半減期温度が120℃以下
の有機過酸化物を使用することができ、具体的には例え
ば、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネー
ト、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
ジカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシベ
ンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等を好ましく挙
げることができる。また使用に際しては単独若しくは混
合物として用いることができる。前記硬化剤の使用量と
しては前記原料モノマ−全体に対して0.05〜5重量
%とするのが好ましく、更に好ましくは0.1〜4重量
%である。この際硬化剤の使用量が0.05重量%未満
の場合には、重合が不十分となり、得られる樹脂の物性
が低下し、また5重量%を超える場合には、重合反応の
制御が困難となり表面クラックが生じ易くなるので好ま
しくない。
【0031】また本発明の光学用注型成形樹脂において
は、必要に応じて前記重合性組成物に更に染料、顔料等
の着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種安定剤、帯
電防止剤、フォトクロミック化合物、蛍光増白剤、離型
剤等を添加することもできる。
【0032】本発明の光学用注型成形樹脂においては、
樹脂表面にハードコート皮膜を設けて表面の耐磨耗性を
更に向上させることもでき、更に樹脂表面とハードコー
ト皮膜との密着性を向上させるために、樹脂表面とハー
ドコート皮膜との間にプライマー層を設けることもでき
る。前記ハードコート皮膜を設ける際に用いるハードコ
ート剤を塗布するには、重合硬化後の樹脂基材またはプ
ライマー液が塗布された樹脂にディッピング法、スピン
コート法、フローコート法、スプレー法等によって塗布
することができる。
【0033】また本発明の光学用注型成形樹脂において
は、樹脂表面に反射防止皮膜を設け、表面反射を抑制す
ることにより可視光透過率を更に高めることもできる。
【0034】
【発明の効果】本発明の光学用注型成形樹脂は耐衝撃性
に優れ、1.53以上の高い屈折率及び30以上の高い
アッベ数を有し、無色透明であり、耐熱性に優れ、ハー
ドコート皮膜の密着性に優れるので、眼鏡用レンズ分
野、光学用素子、高屈折率樹脂板等の光学分野において
有用である。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】
【実施例1】下記一般式化8で表わされるプレポリマー
6g、下記一般式化9で表わされるプレポリマー3g及
びジベンジルイタコネート1gからなる原料モノマ−に
ジイソプロピルパーオキシジカーボネート0.2gを混
合し、原料モノマ-組成物を得た。得られた原料モノマ-
組成物を二枚のガラス板からなる型(エチレンアクリレ
ートガスケット使用)中に仕込み、40℃の恒温槽中に
て硬化温度を40℃として12時間加熱し、更に6時間
で80℃まで昇温し、80℃で2時間加熱した。加熱終
了後型から硬化樹脂を取り出し、120℃にて、2時間
アニーリング処理を行なった。
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】次いで、得られた硬化樹脂を、40℃の5
重量%苛性ソーダ水溶液を用いて表面処理した後、γ−
グリシドオキシプロピルトリメトキシシランを主成分と
するコーティング液を、ディッピング法にて該樹脂に塗
布した。塗布後乾燥器にて110℃で90分加熱乾燥を
行なった。
【0040】更にハードコート皮膜を設けた硬化樹脂を
真空度10~5Torr、アルゴンプラズマ中で樹脂表面
から、SiO2,ZrO2,Al23,SiO2を順番に
真空蒸着させて反射防止膜を作製した。次いで得られた
樹脂について諸物性を評価した。結果を表3に示す。
【0041】尚、諸物性は以下に示す方法により測定し
た。
【0042】屈折率、アッベ数;アッベ屈折計 耐衝撃性;厚さ1.8mmの硬化板に、高さ127cm
より68gの鋼球を落下させて割れなかったものを○、
割れたものを×とした。
【0043】耐熱性 ;130℃の乾燥器中に2時間放
置した後、樹脂に変形、割れ、着色等の変化が認められ
ないものを○、認められたものを×とした。
【0044】比 重;水中置換法により樹脂重量/樹
脂体積により求めた。
【0045】耐溶剤性;アセトン中に2時間放置した
後、樹脂に変形、割れ、着色等の変化が認められないも
のを○、認められたものを×とした。
【0046】ハードコート皮膜密着性;80℃の温水中
に48時間浸漬した後、レンズ表面に剃刀で縦横に10
0個の升目を作り、セロハンテープの接着、剥離を5回
繰り返した後、皮膜が剥がれずに残った数を示した。
【0047】
【実施例2〜15】表1に示すジアリルイソフタレート
プレポリマーと、表2に示すジアルキレングリコールビ
スアリルカーボネートプレポリマーとを用いて、表3に
示す重合性成分組成とした以外は、実施例1と同様にし
て、樹脂の重合、ハードコート皮膜、反射防止皮膜作成
を行い、諸物性を評価した。結果を表3に示す。
【0048】
【比較例1〜11】表4に示す重合性成分を用いた以外
は実施例1と同様に樹脂を調製し、諸物性を評価した。
結果を表4に示す。
【0049】但し表中の略記は以下の構造式、化合物名
又は表1及び表2に示すプレポリマーを示す。
【0050】DBzI :ジベンジルイタコネート DBzM :ジベンジルメサコネート BCBI :ビス(2−クロロベンジル)イタコネート BCBM :ビス(2−クロロベンジル)メサコネート BBBI :ビス(4−ブロモベンジル)イタコネート MMA :メチルメタクリレート ADC :ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート DAIP :ジアリルイソフタレート BMEPP:下記化学式化10で表わされる化合物
【0051】
【化10】
【0052】BzMA :ベンジルメタクリレート BPO :ベンゾイルパーオキシド IPP :ジイソプロピルパーオキシジカーボネート NPP :ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネー
ト TCP :ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パー
オキシジカーボネート TPB :t−ブチルパーオキシベンゾエート TPI :t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 299/02 MRT 7442−4J G02B 1/04 7132−2K // B29K 105:32 4F B29L 11:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式化1で表わされるジアリルフタ
    レートプレポリマー40〜89重量%と、下記一般式化
    2で表わされるジアルキレングリコールビスアリルカー
    ボネートプレポリマー10〜59重量%と、下記一般式
    化3で表わされるビニル系化合物1〜30重量%とを含
    む原料モノマーを重合させて得られる光学用注型成形樹
    脂。 【化1】 【化2】 【化3】
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