JP2003104600A - インクジェット式プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷媒体の安定した搬送を可能とするととも
に、印刷媒体からはみ出して吐出されたインクによって
印刷媒体が汚れるのを抑制する。 【解決手段】 キャリッジ１１に対向する搬送位置を搬
送される搬送ベルト１２の幅よりも広い幅を有する用紙
２を、吸着孔１２ａが形成された搬送ベルト１２に吸着
させつつ搬送する。また、搬送ベルト１２の幅方向外側
に搬送ベルト１２による用紙２の搬送方向に沿った凹部
１４ｂ、１４ｃが形成された印刷ステージ１４を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体に対して
インクジェット方式で画像を印刷するインクジェット式
プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】インクジェット式プリンタは、液状のイ
ンクを用紙に吹き付けて印刷を行うものであって、装置
の小型化が可能であり、しかも高品質の印刷ができると
いう利点を有している。インクジェット式プリンタとし
ては、搬送されている用紙に対して、用紙の搬送方向と
垂直な方向に沿って往復動するヘッドからインクが吐出
されて画像が印刷されるものが知られている。また、特
に用紙としてロール紙が用いられる場合には、用紙の印
刷面の平面性を確保するために吸着方式が採用されるこ
とが多い。

【０００３】例えば、特開平２０００−２１１７６２号
公報には、用紙を給紙するレジストローラと、用紙にイ
ンクを吐出して印字を行うインクヘッドと、インクヘッ
ドに対向配置され用紙を吸着し搬送する搬送ベルトと、
印字後の用紙を搬送する排紙ローラとを備えたインクジ
ェット式プリンタが開示されている。かかるインクジェ
ット式プリンタでは、用紙を搬送ベルト上に吸着させる
とともに、レジストローラ、搬送ベルトおよび排紙ロー
ラによる搬送速度を適正に設定することによって用紙の
撓みの発生を防止することができるため、安定した搬送
状態を得ることができる。従って、用紙の印刷面の平面
性および用紙の送り精度の両方を確保することができ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】用紙に対する画像の印
刷には、画像の周囲に縁（余白部）を設ける縁有り印刷
と画像の周囲に縁を設けない縁無し印刷とがある。そし
て、近年、大きな画像が得られることなどの理由から縁
無し印刷が望まれることが多い。しかしながら、上記公
報に記載されたインクジェット式プリンタによって縁無
し印刷が行われる場合には、用紙からはみ出して吐出さ
れたインクが、搬送ベルトに付着することによって、そ
れ以後に搬送される用紙の裏面または側面がインクで汚
れてしまうことがある。

【０００５】そこで、本発明の主な目的は、印刷媒体の
安定した搬送を可能とするとともに、印刷媒体からはみ
出して吐出されたインクによって印刷媒体が汚れるのを
抑制することができるインクジェット式プリンタを提供
することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１のインクジェット式プリンタは、印刷媒体
を吸着しつつ搬送するための印刷媒体の幅よりも狭い幅
を有する搬送ベルトと、前記搬送ベルトと対向するよう
に配置されており、印刷媒体に対してインクジェット方
式でインクを吐出するインク吐出部とを備えていること
を特徴とするものである。

【０００７】請求項１によると、印刷媒体が搬送ベルト
に吸着されつつ搬送されることによって、印刷媒体の撓
みが発生するのを抑制することができるため、安定した
搬送状態を得ることができる。従って、印刷媒体の印刷
面の平面性および印刷媒体の送り精度の両方を確保しつ
つ印刷媒体を搬送することが可能となる。さらに、搬送
ベルトの幅が印刷媒体の幅よりも狭いため、印刷媒体か
らはみ出して吐出されたインクによって搬送ベルトが汚
れることがほとんどない。従って、印刷媒体からはみ出
して吐出されたインクによって搬送ベルトが汚れること
によって、印刷媒体が汚れるのを抑制することができ
る。

【０００８】また、請求項２のインクジェット式プリン
タは、印刷媒体からはみ出して前記インク吐出部から吐
出されたインクを受けるためのインク受け部をさらに備
えていることを特徴とするものである。請求項２による
と、インク受け部によって、印刷媒体からはみ出して吐
出されたインクを受けることができるため、そのインク
によってインクジェット式プリンタ内が汚れるのを防止
することができる。

【０００９】また、請求項３のインクジェット式プリン
タは、前記搬送ベルトの搬送面と実質的に同じ高さの印
刷媒体支持面を有する補助部材をさらに備えていること
を特徴とするものである。請求項３によると、補助部材
によって、搬送ベルトの幅方向外側にはみ出した印刷媒
体の幅方向端部が支持されるため、印刷媒体の印刷面の
平面性をより確実に確保することができる。従って、印
刷媒体の幅方向端部が下垂することによって印刷画像が
劣化するのを抑制することができる。また、この場合に
は、搬送ベルトの幅サイズの設定の自由度が大きくな
る。

【００１０】ここで、補助部材は印刷媒体を吸着可能で
あってもよい。この場合には、搬送ベルトの幅よりも大
きい幅の印刷媒体が搬送されるときに、印刷媒体の撓み
が発生するのを抑制することができる。従って、搬送ベ
ルトの幅よりも大きい幅の印刷媒体に対しても、印刷媒
体の印刷面の平面性を確保することができる。

【００１１】また、補助部材は搬送ベルトによる印刷媒
体の搬送方向に印刷媒体を搬送可能な回転ベルトであっ
てもよい。この場合には、補助部材の印刷媒体支持面か
ら印刷媒体に対して搬送方向と反対の方向に作用する力
を低減することができる。従って、印刷媒体をより一層
精度よく搬送することが可能となる。

【００１２】また、補助部材は搬送ベルトによる印刷媒
体の搬送方向と実質的に直交する方向に移動可能であっ
てもよい。この場合には、印刷媒体の幅に合わせて補助
部材を移動させることができる。従って、さまざまな幅
を有する印刷媒体に対して、印刷媒体の幅方向端部が下
垂することによって印刷画像が劣化するのを抑制するこ
とができる。

【００１３】また、インク受け部および補助部材がいず
れも備えられている場合には、補助部材にインク受け部
である凹部が形成されていてもよい。この場合には、印
刷媒体からはみ出して吐出されたインクを受けるための
インク受け部として、補助部材の他の別途の部材を配置
する必要がなくなる。

【００１４】また、請求項４のインクジェット式プリン
タは、前記補助部材の印刷媒体支持面が、印刷媒体の搬
送方向に垂直な方向について複数に分断されていること
を特徴とするものである。請求項４によると、複数の幅
サイズの印刷媒体の印刷面の平面性および印刷媒体の送
り精度の両方を確保しつつ印刷媒体を搬送することが可
能となる。さらに、複数の幅サイズの印刷媒体からはみ
出して吐出されたインクによって搬送ベルトが汚れるこ
とによって、印刷媒体が汚れるのを抑制することができ
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。図１は、本発明
の第１の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの
概略構成を示す図である。図２は、第１の実施の形態の
インクジェット式プリンタのインクジェット印刷ユニッ
トおよび搬送ローラ対の概略構成を示す図である。図３
は、図２のIII-III 線における断面図である。

【００１６】図１に示すインクジェット式プリンタ１
は、略直方体の筐体５０内に、搬送ローラユニット３１
と、インクジェット印刷ユニット１０と、切断ユニット
２０と、排出ローラユニット３２とを有している。筐体
５０内には、ロール状に巻回された巻回部２ａが形成さ
れた長尺の用紙２が配置されており、用紙２の巻回部２
ａは軸中心の回りに回転可能とされたドラム３に保持さ
れている。また、後述するように、インクジェット式プ
リンタ１の各部分の動作は、筐体５０内に配置されたコ
ントローラ４０によって制御される。

【００１７】搬送ローラユニット３１は、コントローラ
４０によって制御されたモータ４１によって駆動される
駆動ローラ対であり、用紙２を巻回部２ａから巻きほど
いて、インクジェット印刷ユニット１０に供給するため
のものである。

【００１８】インクジェット印刷ユニット１０は、図１
および図２に示すように、キャリッジ１１と、キャリッ
ジ１１に対向するように配置された搬送ベルト１２およ
び印刷ステージ１４と、吸着機構１８とを備えている。
キャリッジ１１は、用紙２に対してインクを吐出するた
めの用紙２の搬送方向に沿って配置された多数のヘッド
１１ａを有しており、用紙２の搬送方向と垂直な方向に
往復動しつつ、それぞれのヘッド１１ａからインクを吐
出して、画像を印刷するためのものである。

【００１９】また、インクジェット印刷ユニット１０
は、ノズルから液状のインクをドットごとに吹き出して
用紙２に印刷を施すものであって、圧電素子を使ってノ
ズルからインクを吹き出す方式、バブルジェット（登録
商標）方式或いはその他の方式のいずれを採用したもの
であってもよい。なお、用紙２に画像を印刷する際に
は、印刷を施さない縁（余白部）を画像の周囲に設けて
もよいし、或いは、縁を設けなくてもよい。

【００２０】搬送ベルト１２は、上面が水平に延在する
ようにローラ１３ａ、１３ｂ、１３ｃに架け渡されてお
り、搬送ベルト１２の幅方向中心位置が搬送される用紙
２の幅方向中心位置と一致するように配置されている。
なお、搬送ベルト１２は、シャフト４２ａに貫設された
駆動ローラであるローラ１３ｂがモータ４２により回転
駆動されることによって回転する。また、ローラ１３
ａ、１３ｃはいずれも従動ローラである。ここで、搬送
ベルト１２には、その幅方向および伸延方向のいずれに
も満遍なく配置された多数の吸着孔１２ａが形成されて
いる。なお、吸着孔１２ａの数および形状は任意に変更
することができる。

【００２１】印刷ステージ１４は、搬送ベルト１２の搬
送面と同じ高さの用紙支持面を有しており、搬送ベルト
１２によって搬送される用紙２を支持するためのもので
ある。ここで、印刷ステージ１４の上面には、図３に示
すように、その幅方向中心位置に対して対称な凹部１４
ｄが形成されている。そして、上述した搬送ベルト１２
は、凹部１４ｄ内に、搬送ベルト１２の幅方向中心位置
と印刷ステージ１４の幅方向中心位置とが一致するとと
もに、搬送ベルト１２の上面高さと印刷ステージ１４の
上面高さとが同じ高さになるように配置されている。従
って、搬送ベルト１２によって搬送される用紙２は、ほ
ぼ水平に維持されたまま搬送される。

【００２２】また、印刷ステージ１４には、その幅方向
中心位置に対して対称に配置された一対の凹部１４ｂお
よび一対の凹部１４ｃが形成されている。凹部１４ｂ、
１４ｃは、用紙２に縁無し印刷が行われる場合に、用紙
２からはみ出して吐出されたインクを受けるためのもの
である。凹部１４ｂ、１４ｃは、搬送ベルト１２の幅方
向外側に搬送ベルト１２による用紙２の搬送方向に沿っ
て形成されており、キャリッジ１１のヘッド１１ａから
インクが吐出される範囲よりも若干長い長さを有してい
る。つまり、印刷ステージ１４の用紙支持面は、用紙２
の搬送方向に垂直な方向について複数に分断されてい
る。なお、印刷ステージ１４には、排出機構（図示しな
い）が設けられており、凹部１４ｂ、１４ｃ内に貯留さ
れたインクが自動的に排出されるようになっている。ま
た、印刷ステージ１４には、凹部１４ｂと凹部１４ｃと
の間に用紙２の搬送方向に沿って多数の吸着孔１４ａが
形成されている。なお、吸着孔１４ａの数および形状は
任意に変更することができる。

【００２３】吸着機構１８は、ファン１８ａを有してお
り、用紙２の搬送経路を挟んでキャリッジ１１と対向す
るように、搬送ベルト１２および印刷ステージ１４の下
方に配置されている。従って、キャリッジ１１と対向す
る位置に搬送された用紙２は、吸着孔１２ａおよび／ま
たは吸着孔１４ａを介して、搬送ベルト１２および／ま
たは印刷ステージ１４上に吸着されつつ、搬送ベルト１
２の回転に伴って搬送される。なお、吸着機構１８は、
必ずしも搬送ベルト１２および印刷ステージ１４の下方
に配置されている必要はなく、搬送ベルト１２および／
または印刷ステージ１４上に適正に用紙２を吸着するこ
とができれば、その構成および配置は任意に変更するこ
とができる。

【００２４】切断ユニット２０は、用紙２に対してキャ
リッジ１１と同じ側に配置された移動刃２０ａと、用紙
２を挟んで移動刃２０ａと対向するように配置された固
定刃２０ｂとを有している。移動刃２０ａおよび固定刃
２０ｂは、ともに用紙２の幅よりも若干大きな幅を有す
る矩形刃である。移動刃２０ａは、コントローラ４０に
よって制御されつつ、固定刃２０ｂに向かって近接また
は離隔することができるようになっており、搬送経路を
上流側から搬送されてきた印刷済みの用紙２を、固定刃
２０ｂとの相互作用によって幅方向に沿って切断するこ
とができる。このように切断されることにより所定の長
さに印刷済みの用紙２が分割される。

【００２５】排出ローラユニット３２は、コントローラ
４０によって制御されたモータ（図示しない）によって
駆動される駆動ローラ対であり、切断ユニット２０で切
断された後の印刷済みの用紙２を搬送し、排出口５１よ
り排出するためのものである。

【００２６】コントローラ４０は、図示しない入力イン
ターフェイスから供給された画像信号に基づいて、印刷
される画像に対応する画像データを含む印刷信号をイン
クジェット印刷ユニット１０に供給する。また、コント
ローラ４０は、搬送ローラ対３１および搬送ベルト１２
による用紙２の搬送タイミング、キャリッジ１１の移動
タイミング若しくはヘッド１１ａからのインクの吐出タ
イミングなどを制御することができる。

【００２７】次に、上述のように構成された本実施の形
態に係るインクジェット式プリンタ１の動作について説
明する。まず、モータ４１で駆動ローラ対である搬送ロ
ーラ対３１が駆動されることによって、用紙２が巻回部
２ａから巻きほどかれて、インクジェット印刷ユニット
１０に供給される。

【００２８】インクジェット印刷ユニット１０に供給さ
れた用紙２は、搬送ベルト１２上に吸着されつつ搬送さ
れる。ここで、搬送ベルト１２の回転速度および搬送ロ
ーラ対３１の回転速度は、搬送ベルト１２による用紙２
の送り量が搬送ローラ対３１による用紙２の送り量より
も数パーセントだけ大きくなるように設定される。な
お、搬送ベルト１２の回転速度および搬送ローラ対３１
の回転速度は、搬送ベルト１２が架け渡されたローラ１
３ａ〜１３ｃおよび搬送ローラ対３１の部品ばらつきを
考慮して、いかなる場合でも搬送ベルト１２による用紙
２の送り量が搬送ローラ対３１による用紙２の送り量よ
りも少しだけ大きくなるように設定することが好まし
い。ここで、搬送ベルト１２による用紙２の送り量と搬
送ローラ対３１による用紙２の送り量との差は、用紙２
が搬送ベルト１２上で滑ることにより吸収される。

【００２９】そして、用紙２がキャリッジ１１に対向す
る位置に搬送されると、キャリッジ１１が用紙２の搬送
方向に垂直な方向に往復動しつつ、インクがヘッド１１
ａから用紙２に対して吐出されて、用紙２上に画像が印
刷される。ここで、用紙２は搬送ベルト１２上に吸着さ
れることによって搬送されるため、用紙２の搬送方向の
吸着長さ（用紙２を搬送ベルト１２に吸着させる部分の
長さ）を比較的長くした場合でも、用紙２に作用する搬
送方向と反対の方向の力を比較的小さくすることができ
る。従って、用紙２の搬送方向に沿って配置されるヘッ
ド１１ａの数を増加させることによって、キャリッジ１
１が用紙２の搬送方向に垂直な方向へ１度だけ往動また
は復動する際に印刷可能な範囲（１パスあたりの印刷
幅）を大きくすることが可能となる。その結果、インク
ジェット式プリンタ１の処理能力を向上させることがで
きる。なお、上述したように、搬送ローラ対３１および
搬送ベルト１２による用紙２の搬送タイミング、キャリ
ッジ１１の移動タイミング若しくはヘッド１１ａからの
インクの吐出タイミングは、コントローラ４０によって
制御される。

【００３０】ここで、図２に示すように、用紙２の幅方
向端部が印刷ステージ１４の一対の凹部１４ｂの位置に
ほぼ対応している場合には、用紙２は搬送ベルト１２上
に吸着孔１２ａを介して吸着されつつ搬送される。ま
た、このとき、用紙２に対して縁無し印刷が行われる場
合には、用紙２の幅方向端部よりも若干はみ出すように
インクが吐出されるが、そのインクは印刷ステージ１４
の凹部１４ｂによって受けられる。従って、印刷ステー
ジ１４の用紙支持面において用紙２と接触する部分がイ
ンクによって汚れることはほとんどない。

【００３１】なお、図２では、用紙２の幅方向端部が印
刷ステージ１４の一対の凹部１４ｂの位置にほぼ対応し
ている場合について描いているが、用紙２の幅方向端部
が印刷ステージ１４の一対の凹部１４ｃの位置にほぼ対
応している場合でも同様である。ここで、用紙２の幅方
向端部が印刷ステージ１４の一対の凹部１４ｃの位置に
ほぼ対応している場合には、用紙２は搬送ベルト１２上
に吸着孔１２ａを介して吸着されるとともに、印刷ステ
ージ１４上に吸着孔１４ａを介して吸着されつつ搬送さ
れる。このように、搬送ベルト１２の幅よりも大きい幅
を有する用紙２であっても、印刷ステージ１４上に吸着
されつつ搬送されることにより、用紙２の平面性を確保
することができる。また、このとき、用紙２に対して縁
無し印刷が行われる場合には、用紙２の幅方向端部より
も若干はみ出すように吐出されたインクは印刷ステージ
１４の凹部１４ｃによって受けられる。従って、印刷ス
テージ１４の用紙支持面において用紙２を接触する部分
がインクによって汚れることはほとんどない。

【００３２】そして、印刷が終了した用紙２の先端が、
切断ユニット２０の移動刃２０ａ下を所定距離通過し、
用紙２に形成された隣接する２つの画像の境界部が移動
刃２０ａと対向する位置まで搬送される毎に、モータ４
１、４２を停止させて用紙２を一旦静止させる。これと
ほぼ同時に、インクジェット印刷ユニット１０による印
刷は一時中止される。そして、コントローラ４０によっ
て移動刃２０ａが移動されて、固定刃２０ｂとの相互作
用によって用紙２が切断される。このようにして、所定
長さに切断された印刷済みの用紙２は、排出ローラ対３
２によって下流側へ搬送され、排出口５１から排出され
る。その後、移動刃２０ａが用紙２の搬送経路よりも上
方に移動されてから、用紙２の切断時に一時中止させて
いた印刷および用紙２の搬送が再開される。

【００３３】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ット式プリンタ１によると、用紙２が搬送ベルト１２お
よび／または印刷ステージ１４に吸着されつつ搬送され
ることによって、用紙２の撓みが発生するのを抑制する
ことができるため、安定した搬送状態を得ることができ
る。従って、用紙２の印刷面の平面性および用紙２の送
り精度の両方を確保しつつ用紙２を搬送することが可能
となる。さらに、印刷ステージ１４には、搬送ベルト１
２の幅方向外側に用紙２の搬送方向に沿って一対の凹部
１４ｂ、１４ｃが形成されているため、縁無し印刷が行
われる場合に、用紙２からはみ出して吐出されたインク
が一対の凹部１４ｂ、１４ｃによって受けられるように
することができる。従って、用紙２からはみ出して吐出
されたインクによって用紙２が汚れるのを抑制すること
ができる。

【００３４】また、印刷ステージ１４によって、搬送ベ
ルト１２の幅方向外側にはみ出した用紙２の幅方向端部
が支持されるため、用紙２の印刷面の平面性をより確実
に確保することができる。従って、用紙２の幅方向端部
が下垂することによって印刷画像が劣化するのを抑制す
ることができる。

【００３５】また、印刷ステージ１４の用紙支持面は、
用紙２の搬送方向に垂直な方向について凹部１４ｂ、１
４ｃによって複数に分断されているため、複数の幅サイ
ズの用紙２の印刷面の平面性および印刷媒体の送り精度
の両方を確保しつつ印刷媒体を搬送することが可能とな
る。さらに、複数の幅サイズの印刷媒体からはみ出して
吐出されたインクによって搬送ベルトが汚れることによ
って、印刷媒体が汚れるのを抑制することができる。

【００３６】また、用紙２からはみ出して吐出されたイ
ンクが印刷ステージ１４に形成された凹部１４ｂ、１４
ｃによって受けられるため、用紙２からはみ出して吐出
されたインクを受けるための別途のインク受けを配置す
る必要がない。

【００３７】また、印刷ステージ１４には吸着孔１４ａ
が形成されており、印刷ステージ１４上に用紙２を吸着
することができるため、搬送ベルト１２の幅よりも大き
い幅の用紙２が搬送される場合に、用紙２の撓みが発生
するのを抑制することができる。従って、搬送ベルト１
２の幅よりも大きい幅の用紙２に対しても、用紙２の印
刷面の平面性を確保することができる。

【００３８】次に、本発明の第２の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。ここで、第２の実施の
形態に係るインクジェット式プリンタの概略構成は、図
１と同様であるため、その説明は省略する。

【００３９】次に、第２の実施の形態に係るインクジェ
ット式プリンタのインクジェット印刷ユニット６０の詳
細な構造について、図４〜図５を参照して説明する。図
４は、第２の実施の形態のインクジェット式プリンタの
インクジェット印刷ユニットおよび搬送ローラ対の概略
構成を示す図である。図５は、図４のインクジェット印
刷ユニットを上から見たときの図である。図６は、図５
のVI−VI線における断面図である。

【００４０】図４のインクジェット印刷ユニット６０
が、図２のインクジェット印刷ユニット１０と異なる点
は、インクジェット印刷ユニット１０では搬送ベルト１
２の両側に凹部１４ｂ、１４ｃが形成された印刷ステー
ジ１４が配置されているのに対して、インクジェット印
刷ユニット６０では搬送ベルト１２の両側に回転ベルト
６１〜６４が配置されている点である。なお、その他の
構成は、図２のインクジェット印刷ユニット１０と同一
であるので、同一符号を付して説明を省略する。

【００４１】インクジェット印刷ユニット６０では、搬
送ベルト１２の両側に、回転ベルト６１〜６４が配置さ
れている。そして、回転ベルト６１と回転ベルト６２と
の間にはスリット６５ａが形成されており、回転ベルト
６２と搬送ベルト１２との間にはスリット６５ｂが形成
されており、搬送ベルト１２と回転ベルト６３との間に
はスリット６５ｃが形成されており、回転ベルト６３と
回転ベルト６４との間にはスリット６５ｄが形成されて
いる。

【００４２】回転ベルト６１〜６４は、それぞれ駆動ロ
ーラであるローラ６１ｂ〜６４ｂと、従動ローラである
ローラ６１ａ〜６４ａに架け渡されており、ローラ６１
ｂ〜６４ｂが搬送ベルト１２が架け渡されたローラ１３
ｂとともにモータ４２により回転駆動されることによっ
て回転するようになっている。従って、回転ベルト６１
〜６４は、搬送ベルト１２と同じ速度で回転し、特に搬
送ベルト１２の幅よりも大きい幅を有する用紙２を搬送
する場合に利用される。

【００４３】ここで、搬送ベルト１２が架け渡されたロ
ーラ１３ａは、シャフト６７ａに貫設されている。ま
た、ローラ６１ａ〜６４ａの軸方向中央部には、貫通孔
（図示しない）が形成されており、それぞれの貫通孔に
シャフト６７ａが嵌挿されている。同様に、搬送ベルト
１２が架け渡されたローラ１３ｂは、シャフト６７ｂに
貫設されている。また、ローラ６１ｂ〜６４ｂの軸方向
中央部には、貫通孔（図示しない）が形成されており、
それぞれの貫通孔にはシャフト６７ｂが嵌挿されてい
る。なお、ローラ６１ａ〜６４ａおよびローラ６１ｂ〜
６４ｂは、それぞれの両端を挟むように配置された止め
具６８によって、シャフト６７ａ、６７ｂに対して移動
しないように固定することができるようになっている。

【００４４】従って、ローラ６１ａ〜６４ａおよびロー
ラ６１ｂ〜６４ｂは、シャフト６７ａ、６７ｂに沿っ
て、手動によりそれぞれ適宜移動させることができる。
つまり、回転ベルト６１〜６４は、搬送ベルト１２によ
る用紙２の搬送方向と実質的に直交する方向に移動可能
である。なお、ローラ６１ａ〜６４ａおよびローラ６１
ｂ〜６４ｂを移動させる場合には、回転ベルト６１〜６
４が搬送ベルト１２と平行になるように移動させること
が好ましい。

【００４５】このように、回転ベルト６１〜６４および
搬送ベルト１２の間に形成されるスリット６５ａ〜６５
ｄの幅および位置を任意に変更することができる。な
お、ローラ６１ａ〜６４ａおよびローラ６１ｂ〜６４ｂ
は、スリット６５ａ〜６５ｄが印刷される用紙２の幅方
向端部に対応するように移動させるとともに、用紙２の
幅方向端部がスリット６５ａ〜６５ｄ内に下垂すること
によって用紙２の平面性が確保できなくならないように
移動させることが好ましい。

【００４６】なお、搬送ベルト１２は、本実施の形態の
インクジェット式プリンタで用いられる用紙２のなかで
最も幅の小さい用紙２の幅よりも小さい幅を有してい
る。従って、ローラ６１ａ〜６４ａおよびローラ６１ｂ
〜６４ｂを移動させることによって、印刷される用紙２
の幅方向端部に対応するようにスリット６５ａ〜６５ｄ
を移動することによって、さまざまな幅の用紙２に対し
て縁無し印刷を行っても、用紙２からはみ出して吐出さ
れたインクによって用紙２が汚れるのを抑制することが
できる。

【００４７】また、回転ベルト６１〜６４の上段側と下
段側との間には、図５、図６に示すように、略直方体形
状のインク受け７０ａ、７０ｂが配置されている。イン
ク受け７０ａはスリット６５ａ、６５ｂに対応するよう
に配置されており、インク受け７０ｂはスリット６５
ｃ、６５ｄに対応するように配置されている。なお、イ
ンク受け７０ａ、７０ｂの上面には、いずれも凹部７１
ａ、７１ｂが形成されており、スリット６５ａ〜６５ｄ
に対して吐出されたインクを受けることができるように
なっている。なお、インク受け７０ａ、７０ｂには、排
出機構（図示しない）が設けられており、凹部７１ａ、
７１ｂ内に貯留されたインクが自動的に排出されるよう
になっている。

【００４８】なお、インク受け７０ａはスリット６５
ａ、６５ｂの位置が変更されても対応可能な大きさを有
しており、インク受け７０ｂはスリット６５ｃ、６５ｄ
の位置が変更されても対応可能な大きさを有している。
つまり、インク受け７０ａは、回転ベルト６１が最も外
側に配置された場合の外側の端部よりもさらに外側から
搬送ベルト１２の端部の内側までの幅を有しており、イ
ンク受け７０ｂは、回転ベルト６４が最も外側に配置さ
れた場合の外側の端部よりもさらに外側から搬送ベルト
１２の端部の内側までの幅を有している。

【００４９】ここで、用紙２の幅方向端部に対応するよ
うにスリット６５ａ〜６５ｄが形成される場合だけでな
く、用紙２の幅方向端部が回転ベルト６１、６４の外側
の端部よりも若干外側に対応する場合に縁無し印刷が行
われる場合においても、用紙２からはみ出して吐出され
たインクによって用紙２が汚れるのを抑制することがで
きる。また、本実施の形態では、インク受け７０ａ、７
０ｂが、回転ベルト６１、６４が最も外側に配置された
場合の外側の端部よりもさらに外側まで配置されている
ため、用紙２からはみ出して吐出されたインクを受ける
ことができる。

【００５０】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ット式プリンタによると、用紙２が搬送ベルト１２に吸
着されつつ搬送されることによって、用紙２の撓みが発
生するのを抑制することができるため、安定した搬送状
態を得ることができる。従って、用紙２の印刷面の平面
性および用紙２の送り精度の両方を確保しつつ用紙２を
搬送することが可能となる。さらに、搬送ベルト１２お
よび回転ベルト６１〜６４の間には、搬送ベルト１２の
幅方向外側に用紙２の搬送方向に沿ってスリット６５ａ
〜６５ｄが形成されており、スリット６５ａ〜６５ｄに
対応するようにインク受け７０ａ、７０ｂが配置されて
いるため、縁無し印刷が行われる場合に、用紙２からは
み出して吐出されたインクがインク受け７０ａ、７０ｂ
に対して吐出されるようになる。従って、用紙２からは
み出して吐出されたインクによって用紙２が汚れるのを
抑制することができる。

【００５１】また、回転ベルト６１〜６４によって、搬
送ベルト１２の幅方向外側にはみ出した用紙２の幅方向
端部が支持されるため、用紙２の印刷面の平面性をより
確実に確保することができる。従って、用紙２の幅方向
端部が下垂することによって印刷画像が劣化するのを抑
制することができる。

【００５２】また、回転ベルト６１〜６４によって形成
される用紙支持面は、用紙２の搬送方向に垂直な方向に
ついてスリット６５ａ〜６５ｄによって複数に分断され
ているため、複数の幅サイズの用紙２の印刷面の平面性
および印刷媒体の送り精度の両方を確保しつつ印刷媒体
を搬送することが可能となる。さらに、複数の幅サイズ
の印刷媒体からはみ出して吐出されたインクによって搬
送ベルトが汚れることによって、印刷媒体が汚れるのを
抑制することができる。

【００５３】また、搬送ベルト１２の両側に回転ベルト
６１〜６４が配置されているため、用紙２に対して搬送
方向と反対の方向に作用する力を低減することができ
る。従って、用紙２をより一層精度よく搬送することが
可能となる。

【００５４】また、回転ベルト６１〜６４を搬送ベルト
１２による用紙２の搬送方向と実質的に直交する方向に
移動させることができるため、用紙２の幅に合わせてス
リット６５ａ〜６５ｄの位置を移動させることができ
る。従って、さまざまな幅を有する用紙２に対して縁無
し印刷が行われた場合に、用紙２の幅方向端部が下垂す
ることによって印刷画像が劣化するのを抑制することが
できる。

【００５５】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様
々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、
上述の第１の実施の形態では、印刷ステージ１４に凹部
１４ｂ、１４ｃが形成されている場合について説明して
いるが、これに限らず、例えば図２のIII-III 線におけ
る断面図が図７（ａ）のように、搬送ベルト１２の幅方
向外側に貫通孔により構成されるスリット１１４ａ〜１
１４ｄが形成された印刷ステージ１１４が備えられてい
てもよいし、図７（ｂ）に示すように、搬送ベルト１２
と搬送ベルト１２の両側にスリット１２５ａ〜１２５ｄ
が形成されるように配置された複数の印刷ステージ１２
１〜１２４が備えられていてもよい。なお、印刷ステー
ジは、必ずしも備えられている必要はない。

【００５６】また、上述の第１および第２の実施の形態
では、搬送ベルト１２の幅方向外側にそれぞれ２つずつ
凹部またはスリットが形成されている場合について説明
しているが、これに限らず、搬送ベルト１２の幅方向外
側にそれぞれ凹部またはスリットが少なくとも１つ形成
されていればよい。従って、上述の第２の実施の形態で
は、搬送ベルト１２の幅方向外側にそれぞれ２つずつ同
じ幅を有する回転ベルト６１、６２および回転ベルト６
３、６４が配置されているが、例えば図８（ａ）に示す
ように、搬送ベルト１２の幅方向外側にそれぞれ１つず
つ同じ幅を有する回転ベルト１６１および回転ベルト１
６２が配置されていてもよいし、図８（ｂ）に示すよう
に、搬送ベルト１２の幅方向外側にそれぞれ２つずつ異
なる幅を有する回転ベルト１６３、１６４および回転ベ
ルト１６５、１６６が配置されていてもよい。このよう
に、回転ベルトの数および幅は任意に変更してもよい。
すなわち、スリットの数、幅および位置は任意に変更す
ることが可能である。

【００５７】また、上述の第１の実施の形態では、印刷
ステージ１４に吸着孔１４ａが形成されている場合につ
いて説明しているが、これに限らず、必ずしも吸着孔が
形成されていなくてもよい。ただし、特に搬送ベルト１
２の幅よりも大きい幅を有する用紙２を搬送する場合
に、用紙２の平面性を確保するためには、印刷ステージ
１４に吸着孔１４ａが形成されていることが好ましい。
また、上述の第２の実施の形態では、回転ベルト６１〜
６４に吸着孔が形成されていない場合について説明して
いるが、これに限らず、それぞれの回転ベルトに吸着孔
が形成されていてもよい。

【００５８】また、上述の第２の実施の形態では、回転
ベルト６１〜６４が搬送ベルト１２による用紙２の搬送
方向と実質的に直交する方向に移動可能である場合につ
いて説明しているが、これに限らず、回転ベルトは固定
されていてもよい。また、上述の第１の実施の形態で
は、印刷ステージ１４が固定されている場合について説
明しているが、これに限らず、例えば図７（ｂ）に示す
ように複数の印刷ステージ１２１〜１２４が配置されて
おり、印刷ステージ１２１〜１２４が搬送ベルト１２に
よる用紙２の搬送方向と実質的に直交する方向に移動可
能であってもよい。

【００５９】また、上述の第２の実施の形態では、ロー
ラ６１ａ〜６４ａおよびローラ６１ｂ〜６４ｂに形成さ
れた貫通孔にシャフト６７ａ、６７ｂが嵌挿されてお
り、ローラ６１ａ〜６４ａおよびローラ６１ｂ〜６４ｂ
をそれぞれ手動で移動させることによって、回転ベルト
６１〜６４を移動可能である場合について説明している
が、これに限らず、回転ベルトが搬送ベルトによる用紙
の搬送方向と実質的に直交する方向に移動可能であれ
ば、回転ベルトを移動させるための構成はどのようなも
のであってもよい。

【００６０】また、上述の第２の実施の形態では、スリ
ット６５ａ〜６５ｄに対応するようにインク受け７０
ａ、７０ｂが配置されている場合について説明している
が、これに限らず、必ずしもインク受けは配置されてい
なくてもよいし、またこれを配置する場合であってもそ
の数および形状は任意に変更可能である。従って、スリ
ット６５ａ〜６５ｄのそれぞれに対応するように別々の
インク受けが配置されていてもよい。

【００６１】また、本発明のインクジェット式プリンタ
における印刷媒体としては、紙以外に薄手のプラスティ
ックなども用いることができる。

【００６２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１による
と、印刷媒体が搬送ベルトに吸着されつつ搬送されるこ
とによって、印刷媒体の撓みが発生するのを抑制するこ
とができるため、安定した搬送状態を得ることができ
る。従って、印刷媒体の印刷面の平面性および印刷媒体
の送り精度の両方を確保しつつ印刷媒体を搬送すること
が可能となる。さらに、搬送ベルトの幅が印刷媒体の幅
よりも狭いため、印刷媒体からはみ出して吐出されたイ
ンクによって搬送ベルトが汚れることがほとんどない。
従って、印刷媒体からはみ出して吐出されたインクによ
って搬送ベルトが汚れることによって、印刷媒体が汚れ
るのを抑制することができる。

【００６３】請求項２によると、インク受け部によっ
て、印刷媒体からはみ出して吐出されたインクを受ける
ことができるため、そのインクによってインクジェット
式プリンタ内が汚れるのを防止することができる。

【００６４】請求項３によると、補助部材によって、搬
送ベルトの幅方向外側にはみ出した印刷媒体の幅方向端
部が支持されるため、印刷媒体の印刷面の平面性をより
確実に確保することができる。従って、印刷媒体の幅方
向端部が下垂することによって印刷画像が劣化するのを
抑制することができる。また、この場合には、搬送ベル
トの幅サイズの設定の自由度が大きくなる。

【００６５】請求項４によると、複数の幅サイズの印刷
媒体の印刷面の平面性および印刷媒体の送り精度の両方
を確保しつつ印刷媒体を搬送することが可能となる。さ
らに、複数の幅サイズの印刷媒体からはみ出して吐出さ
れたインクによって搬送ベルトが汚れることによって、
印刷媒体が汚れるのを抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るインクジェッ
ト式プリンタの概略構成を示す図である。

【図２】図１のインクジェット式プリンタのインクジェ
ット印刷ユニットおよび搬送ローラ対の概略構成を示す
図である。

【図３】図２のIII-III 線における断面図である。

【図４】第２の実施の形態のインクジェット式プリンタ
のインクジェット印刷ユニットおよび搬送ローラ対の概
略構成を示す図である。

【図５】図４のインクジェット印刷ユニットを上から見
たときの図である。

【図６】図５のVI−VI線における断面図である。

【図７】搬送ベルトおよび印刷ステージの構成の他の例
を示す図である。

【図８】搬送ベルトおよび回転ベルトの構成の他の例を
示す図である。

【符号の説明】

１ インクジェット式プリンタ ２ 用紙（印刷媒体） １０、６０ インクジェット印刷ユニット １１ キャリッジ １１ａ ヘッド（インク吐出部） １２ 搬送ベルト １２ａ 吸着孔 １４、１１４、１２１〜１２４ 印刷ステージ（補助部
材） １４ａ 吸着孔 １４ｂ、１４ｃ 凹部（インク受け部） １８ 吸着機構 ２０ 切断ユニット ３１ 搬送ローラユニット ３２ 排出ローラユニット ４０ コントローラ ６１〜６４、１６１〜１６６ 回転ベルト（補助部材） ６５ａ〜６５ｄ、１１４ａ〜１１４ｄ、１２５ａ〜１２
５ｄ スリット ７０ａ、７０ｂ インク受け（インク受け部）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷媒体を吸着しつつ搬送するための印
   刷媒体の幅よりも狭い幅を有する搬送ベルトと、 前記搬送ベルトと対向するように配置されており、印刷
   媒体に対してインクジェット方式でインクを吐出するイ
   ンク吐出部とを備えていることを特徴とするインクジェ
   ット式プリンタ。
2. 【請求項２】 印刷媒体からはみ出して前記インク吐出
   部から吐出されたインクを受けるためのインク受け部を
   さらに備えていることを特徴とする請求項１に記載のイ
   ンクジェット式プリンタ。
3. 【請求項３】 前記搬送ベルトの搬送面と実質的に同じ
   高さの印刷媒体支持面を有する補助部材をさらに備えて
   いることを特徴とする請求項１または２に記載のインク
   ジェット式プリンタ。
4. 【請求項４】 前記補助部材の印刷媒体支持面は、印刷
   媒体の搬送方向に垂直な方向について複数に分断されて
   いることを特徴とする請求項３に記載のインクジェット
   式プリンタ。