JP2003104305A - カップ容器の密封装置 - Google Patents

カップ容器の密封装置

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JP2003104305A
JP2003104305A JP2001301486A JP2001301486A JP2003104305A JP 2003104305 A JP2003104305 A JP 2003104305A JP 2001301486 A JP2001301486 A JP 2001301486A JP 2001301486 A JP2001301486 A JP 2001301486A JP 2003104305 A JP2003104305 A JP 2003104305A
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container
film
cup
sealing device
opening flange
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Akira Kawazoe
晃 川添
Norihisa Kawashima
範久 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップ容器の密封装置について、油漏れ対策
としての設備を設けることなく油漏れによる製品の悪化
を防止することができ、また、装置を設置する際にスペ
ース上の制約やコスト上の制約を受けるようなことな
く、2つの装置を近接して連続的に配置したり、無菌充
填ライン内に装置を設置したりするのに適したものにす
る。 【解決手段】 内容物が充填された後で連続的に搬送さ
れているカップ容器に対して、容器の開口フランジ部に
載置された蓋用のフィルムを、ヒーターを内蔵した加熱
部により上から押圧することで、該フィルムを容器の開
口フランジ部に熱溶着するようにしたカップ容器の密封
装置10,11において、電気的に運転制御される電動
モーター40の回転を回転伝達手段41,42,43を
介してボールネジ機構50のネジ軸部51に伝達させ、
このネジ軸部51の回転により上下往復動するボールネ
ジ機構50のナット部52に対して、加熱部21,31
を支持する基盤部20,30を一体的に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や飲料等を略
無菌状態で充填・密封する無菌充填ライン等において、
内容物が充填された後で連続的に搬送されているカップ
容器に対して、容器の開口フランジ部にフィルムを熱溶
着するようにしたカップ容器の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品や飲料等を略無菌状態で充填・密封
する無菌充填ライン等において、紙やプラスチックを材
料とするカップ状の容器を、容器を嵌入させる孔を開口
させた搬送コンベア(リテーナー)により所定間隔に保
持した状態で搬送しながら、容器内に内容物を充填して
から容器開口部を密封するに際して、内容物を充填した
後の容器が搬送コンベアにより密封工程に向けて送り込
まれるのに対して、供給コイルから連続的に繰り出され
る長尺の帯状フィルムを送給の途中で予め殺菌してから
密封工程に送り込むことで、密封工程において、内容物
が充填された容器の開口フランジ部に殺菌済みフィルム
を熱溶着して密封すると共に、リッド(蓋)として熱溶
着したフィルムを容器の開口フランジ部に合わせて切断
(打ち抜き)するということが従来から行われている
(例えば、特公昭61−3684号公報,特開平9−5
8633号公報等参照)。
【0003】そのようなカップ容器の密封工程で使用さ
れる密封装置では、従来から、ヒーターを内蔵した加熱
部を支持する基盤部を、油圧シリンダーを使用して上下
往復動させることにより、基盤部により支持されている
加熱部の下端部分で容器の開口フランジ部に載置された
蓋(リッド)用のフィルムを上から押圧することによっ
て、容器の開口フランジ部に蓋用のフィルムを熱溶着さ
せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のカップ容器の密封装置については、加熱部を支
持する基盤部を上下往復動させるために油圧シリンダー
を使用していることで、作動油を供給するための配管や
油圧シリンダー自体からの油漏れが発生した場合には、
製品に油が滴下して不良品を発生させる虞があることか
ら、油漏れが発生した時の製品への影響を防ぐために、
油漏れを防ぐための設備を設けたり、搬送路の上に油避
けのカバーを設けたりすることで、設備費用がかかると
共に、その維持管理のための労力や費用も増えることと
なる。
【0005】また、油圧シリンダーによる駆動の場合、
シリンダーの数を1本にして、加熱部を支持する基盤部
の中央にシリンダーを連結させるようにすると、シリン
ダーから油漏れが発生した場合、その直下を製品が搬送
されていくため、油が製品上に滴下してしまい、また、
容器が複数列で搬送される場合には、複数の加熱部を共
通的に支持する基盤部の長さ(容器の搬送方向と直交す
る方向の長さ)が長くなるため、その長手方向の中央に
シリンダーを連結させると、上下往復動する際に基盤部
にたわみが生じて、基盤部に支持されている各加熱部毎
の加熱や加圧にむらが生じて製品の密封に悪影響を与え
ることとなる。
【0006】そのため、シリンダーの数を2本にして、
容器の搬送経路の左右両側にそれぞれシリンダーを設け
ることで、加熱部を支持する基盤部の長手方向の両側に
それぞれシリンダーを連結することが多いが、そのよう
な場合には、左右のシリンダー毎にそれぞれ上下死点の
位置調整を行うことが必要となり、また、左右シリンダ
ーへの配管の長さを均等にすることが必要になる等によ
って、装置自体を設置する上での制約が大きくなる。
【0007】また、蓋(リッド)の密封性と密着強度を
確保する目的で、密封工程に2つの密封装置を近接して
連続的に配置し、一方の密封装置で容器の開口フランジ
部に対して蓋用のフィルムを線状に熱溶着し、更に、他
方の密封装置で容器の開口フランジ部に対して蓋用のフ
ィルムを面状に熱溶着するということが本願の出願に先
立って本出願人により既に提案されている(特願200
0−397374号)が、そのような場合には、密封装
置自体の設置スペースが大きくなると共に、装置を駆動
するための油圧シリンダーの数や配管の系統数などの油
圧シリンダーに関わる設備が倍増するため、上記のよう
な加熱部の位置調整にかかる時間と労力や、配管の設置
による設備設計の制約などの問題が一層顕著なものとな
る。
【0008】また、油圧シリンダーを使用するためには
油圧発生装置が必要となるが、無菌充填ラインでカップ
容器の充填・密封を行うような場合には、ライン全体が
クリーンルーム内(クラス10000より空気清浄度が
高い)に設置され、密封装置などの主要部分はさらに空
気清浄度の高いクリーンブース内(クラス100より空
気清浄度が高い)に設置されるため、油圧発生装置を密
封装置の近傍に設置することはできず、クリーンルーム
の外に設置しなければならないことから、油圧発生装置
から油圧シリンダーに油圧を伝達するための配管が長く
なり、通常のラインと比べて、更に必要となる設備コス
トが大きくなる。
【0009】なお、空気清浄度のクラスについては、N
ASAの規格によるものであり、所定空間(ft3 )当
たりに存在する基準粒子(粒子径0.5ミクロン以上)
の数により空気の清浄度を示すものであって、クラス1
00は基準粒子の数が11〜100個/ft3 、クラス
1000は101〜1000個/ft3 、クラス10
0,000は10,001〜100,000個/ft3
である。
【0010】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするもので、具体的には、カップ容器の密封装置につ
いて、油漏れ対策としての設備を設けることなく油漏れ
による製品の悪化を防止することができ、また、装置を
設置する際にスペース上の制約やコスト上の制約を受け
るようなことなく、2つの装置を近接して連続的に配置
したり、無菌充填ライン内に装置を設置したりするのに
適したものにすることを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、内容物が充填された後で連続的
に搬送されているカップ容器に対して、容器の開口フラ
ンジ部に載置された蓋用のフィルムを、ヒーターを内蔵
した加熱部により上から押圧することで、該フィルムを
容器の開口フランジ部に熱溶着するようにしたカップ容
器の密封装置において、電気的に運転制御される電動モ
ーターの回転を回転伝達手段を介してボールネジ機構の
ネジ軸部に伝達させ、このネジ軸部の回転により上下往
復動するボールネジ機構のナット部に対して、加熱部を
支持する基盤部を一体的に固定することを特徴とするも
のである。
【0012】上記のような構成によれば、加熱部を支持
する基盤部を上下往復動させるための駆動源として、油
圧シリンダーを使用することなく、電動モーターとボー
ルネジ機構を使用していることで、設備コストをかける
ことなく油漏れによる製品の悪化を防止することがで
き、また、油圧発生装置から油圧シリンダーに作動油を
供給するための配管を設ける必要がないため、装置を設
置する際にスペース上の制約やコスト上の制約を受ける
ことはなく、しかも、加熱部を支持する基盤部の長手方
向の両側にそれぞれボールネジ機構を配備しても、1つ
の電動モーターにより左右両側のボールネジ機構を同時
的に駆動することができて、加熱部を支持する基盤部の
両側での上下死点の位置調整等を容易に行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカップ容器の密封
装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、本発明の一実施形態について、図1は、カップ容器
の無菌充填ラインの全体を概略的に示し、図2は、図1
に示した無菌充填ラインの密封工程で使用される2つの
密封装置をそれぞれ側面視で示し、図3は、図2に示し
た2つの密封装置のうちの一方を正面視で示し、図4
は、図2に示した2つの密封装置のうちの一方について
加熱部付近の構造を示し、図5は、図2に示した2つの
密封装置のうちの他方について加熱部付近の構造を示
し、図6は、図4に示した密封装置による(A)熱溶着
時の状態と(B)フランジ部の溶着部分をそれぞれ示
し、図7は、図5に示した密封装置による(A)熱溶着
時の状態と(B)フランジ部の溶着部分をそれぞれ示
し、図8は、密封工程での装置の作動状態を示すもので
ある。
【0014】本実施形態のカップ容器の密封装置は、カ
ップ容器の無菌充填ラインに設置されるものであって、
無菌充填ラインでは、図1に示すように、積み重ねられ
た状態から分離されてラインに供給された各容器(図示
せず)について、搬送コンベア(リテーナー)3により
複数列(例えば7列)で連続して搬送しながら、容器の
重なりを検出して重なった容器を分離除去する装置4
と、容器から静電気を除電して容器に付着した粉塵をバ
キュームで除去する装置5を通過させてから、容器の内
外両面に殺菌剤を付着させてから熱風乾燥して無菌エア
ーで冷却する内外面殺菌装置6,7を順次通過させた
後、殺菌済みの空の容器に対して充填装置8により内容
物を容器内に充填している。
【0015】次いで、充填装置8で内容物が充填された
各容器について、窒素ガス置換装置9により容器のヘッ
ドスペースの空気を窒素ガスに置換してから、容器の開
口フランジ部にフィルム12を線状に溶着するリッド線
溶着装置10と、容器の開口フランジ部にフィルム12
を面状に溶着してから切断するリッド溶着切断装置11
とを順次通過させることで、フィルム供給コイル13か
ら繰り出されて殺菌槽14で殺菌液に浸漬され乾燥装置
15で熱風により乾燥された殺菌済みのフィルム12に
よって、容器の開口部をフィルム状のリッド(蓋)で密
封した後、リッド部分が打ち抜かれた使用済みのフィル
ムをフィルム巻取コイル16に回収する一方、リッドで
密封された容器を、リッドシール密封検査装置17を通
過させてから、容器排出装置18により搬送コンベア3
から排出してラインから搬出している。
【0016】上記のような無菌充填ライン1は、図示し
ていない付属部分を含む全体がクリーンルーム(クラス
10,000より空気清浄度の高い室)の内部に設置さ
れており、その主要部分の大部分(図1において一点鎖
線で囲んだ部分)が、空気清浄度が高レベル領域である
クリーンブース(クラス100より空気清浄度の高い
室)の内部に設置されている。
【0017】なお、無菌充填ラインでのカップ容器の搬
送については、場合によっては単列搬送としても良い
が、上記のように幅方向で複数個の容器を同時に進行さ
せる多列搬送によるのが効率的であり、充填や密封につ
いては、幅方向で横一列(単列搬送の場合は1個)ずつ
行うようにしても良いし、搬送方向と幅方向でそれぞれ
複数個(単列搬送では搬送方向で複数個)ずつ行うよう
にしても良いが、何れにしても、充填や密封を行う時に
容器の搬送を一時的に停止させるために、カップ容器は
間欠的に進行するように搬送されている。
【0018】また、カップ容器の搬送に使用される搬送
コンベアについては、従来から広く知られた構造のもの
であり、各カップ容器を所定の間隔で保持するリテーナ
ー(保持具)の機能を有するものであって、図示してい
ないが、搬送コンベアの幅方向と長さ方向のそれぞれで
所定間隔で設けられた複数の孔にカップ容器を嵌入させ
て、カップ容器の上端にある開口フランジ部を搬送コン
ベアの搬送面上に載置した状態で、多数のカップ容器を
所定の間隔で搬送するようにしたベルトコンベアであ
る。
【0019】ところで、上記のようなカップ容器の無菌
充填ライン1では、充填装置8で内容物が充填されたカ
ップ容器を密封するための工程として、リッド線溶着装
置10とリッド溶着切断装置11の2つの密封装置を順
次に通過させており、殺菌槽14と乾燥装置15を通過
させた殺菌済みのフィルム12をリッド(蓋)用とし
て、先ず、リッド線溶着装置10により、容器の開口フ
ランジ部にフィルム12を線状に熱溶着してから、更
に、リッド溶着切断装置11により、容器の開口フラン
ジ部にフィルム12を面状に熱溶着すると共に、容器の
開口フランジ部に合わせてフィルム12を切断すること
で、容器の開口部をフィルム状のリッド(蓋)によって
密封している。
【0020】すなわち、一番目の密封装置であるリッド
線溶着装置10では、図4に示すように、ヒーター24
を内蔵させたヒートヘッド23を有する加熱部21が、
エアークッション部材22を介した状態で、上下往復動
する基盤部20によって支持されており、エアークッシ
ョン部材22の上下摺動軸22aの下端に加熱部21が
連結されていることで、基盤部20に固定されたエアー
クッション部材22の空気圧に抗して加熱部21が上方
に相対移動可能になっている。更に、この加熱部21に
対して、フィルム12を弛ませないためのテンショナー
25が、スプリング部材26によるバネ力に抗して上方
に移動可能な状態で可動的に連結されている。
【0021】そして、そのようなリッド線溶着装置10
により、図6(A)に示すように、加熱部21のヒート
ヘッド23の下端に形成された線状(容器の開口フラン
ジ部の幅方向中央に沿って延びる平面形状で先端面の幅
が極めて狭い形状)のヒートシール部23aで、容器2
の開口フランジ部2aに載置されたフィルム12を上か
ら押圧することによって、容器2の開口フランジ部2a
に対してフィルム12を、図6(B)に斜線部分で示す
ように線(極めて幅の狭い面)状に熱溶着している。
【0022】また、二番目の密封装置であるリッド溶着
切断装置11では、図5に示すように、ヒーター34を
内蔵させたヒートヘッド33を有する加熱部31が、エ
アークッション部材32を介した状態で、上下往復動す
る基盤部30によって支持されており、エアークッショ
ン部材32の上下摺動軸32aの下端に加熱部31が連
結されていることで、基盤部30に固定されたエアーク
ッション部材32の空気圧に抗して加熱部31が上方に
相対移動可能になっている。更に、基盤部30に対し
て、容器の開口フランジ部の周辺部でフィルム12を搬
送コンベア(リテーナー)3上に押さえるための押さえ
部材35が、スプリング部材36によるバネ力に抗して
上方に移動可能に連結され、また、容器の開口フランジ
部の外縁に沿った平面形状のカッター37が固定的に連
結されている。
【0023】そして、そのようなリッド溶着切断装置1
1により、図7(A)に示すように、加熱部31のヒー
トヘッド33の下端に形成された面状(容器の開口フラ
ンジ部の上面の略全体に対応する平面形状)のヒートシ
ール部33aで、容器2の開口フランジ部2aに載置さ
れたフィルム12を上から押圧することによって、容器
2の開口フランジ部2aに対してフィルム12を、図7
(B)に斜線部分で示すように面状に熱溶着すると共
に、それと同時に、押さえ部材35によりフィルム12
を搬送コンベア(リテーナー)3上に押さえた状態で、
容器2の開口フランジ部2aに熱溶着されたフィルム1
2のフランジ周辺部をカッター37により切断してい
る。
【0024】上記のようにリッド線溶着装置10とリッ
ド溶着切断装置11の2つの密封装置を使用してカップ
容器の密封を行うことにより、リッド線溶着装置10に
よる線状の熱溶着で、容器2の開口フランジ部2aの全
周にわたる小さな面積を溶着不良を発生させることなく
確実に熱溶着することができて、フィルム12による容
器の密封性を確実なものとすることができると共に、リ
ッド溶着切断装置11による面状の熱溶着で、容器2の
開口フランジ部2aの全周にわたる大きな面積を熱溶着
して、熱溶着されたフィルム12が誤って剥離するよう
なことのないように、容器2の開口フランジ部2aとフ
ィルム12との接合力を充分に確保することができる。
【0025】ところで、上記のリッド線溶着装置10や
リッド溶着切断装置11のようなカップ容器の密封装置
について、従来は、加熱部21,31を支持する基盤部
20,30を上下往復動させるための手段として、油圧
発生装置から供給される作動油の油圧によって駆動され
る油圧シリンダーが使用されており、シリンダーの伸縮
によりシリンダーの下端に連結された基盤部20,30
を上下往復動させることで、基盤部20,30に支持さ
れた加熱部21,31を上下往復動させるように構成さ
れていた。
【0026】これに対して、本実施形態のカップ容器の
密封装置では、近接して連続的に設けられているリッド
線溶着装置10とリッド溶着切断装置11の2つの密封
装置の何れにおいても、図2に示すように、加熱部2
1,31を支持する基盤部20,30を上下往復動させ
るための手段として、電気的に運転制御される電動モー
ター、即ち、入力される電気信号により回転方向や回転
数や回転速度が制御される電動のサーボモーター40
と、ネジ軸部51とナット部52の間に転がり運動する
ボールがはめ込まれているボールネジ機構50とが使用
されている(電動のサーボモーター40やボールネジ機
構50それ自体については、何れも従来から一般的に知
られた構造のものである)。
【0027】すなわち、リッド線溶着装置10では、
(なお、リッド線溶着装置10について以下に説明する
内容は、リッド溶着切断装置11の場合についても同様
であるため、リッド溶着切断装置11についての説明は
省略する)、具体的には、図3に示すように、加熱部2
1を支持する基盤部20は、カップ容器2の搬送列の列
数(7列)に応じた複数個(7個)の加熱部21を支持
していて、カップ容器2の搬送列を横切る方向(搬送方
向と直交する方向)に長く延びており、この基盤部20
の長手方向(搬送方向と直交する方向)の両側部のそれ
ぞれに対して、ネジ軸部51とナット部52を備えたボ
ールネジ機構50が配備されている。
【0028】また、複数個の加熱部21を支持する基盤
部20の長手方向(搬送方向と直交する方向)の両側で
は、図2に示すように、カップ容器の搬送列の両側に各
2本ずつ(計4本)配設された支柱60が基盤部20を
貫通していて、基盤部20が支柱60により上下方向で
摺動自在に案内されていると共に、支柱60の上端に固
定された支持板61には、電動のサーボモーター40が
固定的に支持され、また、ボールネジ機構50のネジ軸
部51の上端部分が貫通されていて、ボールネジ機構5
0のネジ軸部51に螺合されているナット部52には、
基盤部20が一体的に固定されている。
【0029】そして、サーボモーター40の出力軸と、
ボールネジ機構40のネジ軸部51の上端部とが、プー
リー41,42とベルト43による回転伝達手段を介し
て連係されていることにより、入力される電気信号で制
御される1つのサーボモータ40の回転が、基盤部20
の両側に配置されたそれぞれのボールネジ機構50のネ
ジ軸部51に伝達され、ネジ軸部51の回転によりナッ
ト部52が上下往復動するのに連れて、ナット部52に
固定された基盤部20(基盤部20の長手方向の両側
部)が、支柱60により案内された状態で上下往復動す
ることとなる。
【0030】ボールネジ機構50自体は、基本的には従
来から知られた構造のものであるが、ボールがはめ込ま
れているネジ軸部51とナット部52の間の潤滑につい
ては、粘度の高いグリスタイプの潤滑剤を用いることが
望ましく、また、潤滑剤が漏れないように、ナット部5
2を密封構造とすることが望ましい。即ち、装置の稼働
時におけるネジ軸部51の回転の速さは毎分数百回転程
度であり、ナット部52を密封構造としなくても、潤滑
剤が飛び散って製品に影響を与えるようなことは殆どな
いが、上記のようにすることで、潤滑剤の漏れや飛び散
りによる不良品の発生をより確実に防止することができ
る。
【0031】サーボモーター40については、複数の加
熱部21を支持する基盤部20を上下往復動させるのに
必要な駆動トルクを発生することができて、回転の速度
や方向等の必要な制御ができる電動モーターであれば、
従来から一般的な構造のものを使用することができる。
また、サーボモーター40の回転をボールネジ機構50
のネジ軸部51に伝達するための回転力伝達手段につい
ては、プーリー41,42とベルト43に限らず、歯車
や軸継ぎ手等の適宜の回転力伝達手段を使用することが
できる。
【0032】なお、本実施形態では、リッド線溶着装置
10とリッド溶着切断装置11の何れの密封装置におい
ても、加熱部21,31によりフィルム12を容器2の
開口フランジ部2aに押圧してヒートシールする際に、
加熱部21,31がフィルム12に接触する直前に加熱
部21,31を支持する基盤部20,30の下降速度が
減速されるように、それぞれのサーボモーター40の回
転を制御している。
【0033】上記のように加熱部21,31を支持する
基盤部20,30を上下往復動させるための手段として
電動のサーボモーター40とボールネジ機構50とを使
用している本実施形態のカップ容器の密封装置10,1
1によれば、加熱部21,31を支持する基盤部20,
30を上下往復動させるための駆動源として、油圧シリ
ンダーを使用することなく、電動モーター(サーボモー
ター)40とボールネジ機構50を使用していること
で、設備コストをかけることなく油漏れによる製品の悪
化を防止することができ、また、油圧発生装置から油圧
シリンダーに作動油を供給するための配管を設ける必要
がないため、配管の設置によるスペース上の制約やコス
ト上の制約を受けることはなく、設備設置の際の制約が
小さくなり、設置スペースを小さくすることができる。
【0034】特に、本実施形態では、密封工程に2つの
密封装置(リッド線溶着装置10とリッド溶着切断装置
11)を近接して連続的に配置していることから、油圧
シリンダーを使用した場合には、油圧シリンダーの数や
配管の系統数などの油圧シリンダーに関わる設備が倍増
することとなるため、上記のような設備設置の際の制約
の解消や設置スペースの削減の効果が一層顕著なものと
なり、また、無菌充填ラインでクリーンブース内に密封
装置を設置していることから、上記のような油圧発生装
置からの配管を設ける必要がないことによる効果が一層
顕著なものとなる。
【0035】また、本実施形態では、複数の加熱部2
1,31を支持する基盤部20,30の長手方向の両側
にそれぞれボールネジ機構50を配備しているが、その
ように1つの基盤部の両側にそれぞれボールネジ機構を
配備しても、1つのサーボモーター40により両方のボ
ールネジ機構50を同時に駆動することができて、加熱
部を支持する基盤部の両側での上下死点の位置調整を容
易に行うことができると共に、電気的に制御可能な電動
のサーボモーター40を駆動源として使用していること
で、電気的な信号の変更のみで自由に加熱部の位置や動
作を変更することができて、製品のカップ形状の変更や
ラインの製造速度の変更等により加熱部の動作を変更す
る場合には、その労力や時間を大幅に滅少させることが
できる。
【0036】なお、電動モーターにより発生する駆動力
は、一般的には油圧シリンダーによる駆動力よりも小さ
く、1つの電動モーターの駆動力だけでは容器の密封に
必要な押し付け圧力を発生できない場合があるが、その
ような場合でも、加熱部の重量を増加させて、加熱部の
自重による加圧力と電動モーターによる加圧力とを加え
合わせることにより、電動モーターの個数を増やすこと
なく、必要な押し付け圧力を確保することができる。
【0037】さらに、本実施形態では、2つの密封装置
(リッド線溶着装置10とリッド溶着切断装置11)の
それぞれで、加熱部21,31によりフィルム12を容
器2の開口フランジ部2aに押圧して熱溶着(ヒートシ
ール)する際に、図8に示す(実施例として示す)よう
に、加熱部がフィルムに接触する直前に加熱部を支持す
る基盤部の下降速度が減速されるように、電動モーター
(サーボモーター)40の回転が制御されていること
で、加熱部21,31が下降して蓋用のフィルム12に
接触する時の衝撃を和らげることができて、接触時の衝
撃によりフィルムの損傷や印刷の剥落などの不都合が発
生するのを防止することができる。
【0038】すなわち、従来のカップ容器の密封装置で
は、加熱部を支持する基盤部を油圧シリンダーにより昇
降させているため、その昇降速度を調整することが困難
であって、図8に示す(油圧シリンダとして示す)よう
に、加熱部を支持する基盤部の昇降は等速で行わざるを
得ず、そのため、加熱部とそれを支持する基盤部との間
にエアークッション等の緩衝部材が設けられていても、
加熱部がフィルムに接触する時の衝撃によりフィルムの
損傷や印刷の剥落などの不都合が発生する虞があった
が、本実施形態では、加熱部を支持する基盤部を電動の
サーボモーター40により昇降させているため、その昇
降速度を上記のように容易に制御することができる。
【0039】以上、本発明のカップ容器の密封装置の一
実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形
態に示した具体例にのみ限定されるものではなく、例え
ば、密封装置が使用される製造ラインについては、必ず
しも上記の実施形態に示したような無菌充填ラインに限
られるものではなく、普通の製造ラインで使用する密封
装置としても実施可能であり、また、密封装置の使用状
態については、上記の実施形態に示したような2つの密
封装置を近接して連続的に配置した状態で使用する場合
に限らず、1つの密封装置だけを単独で使用するような
場合にも実施可能である等、適宜変更可能なものである
ことは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したような本発明のカップ容器
の密封装置によれば、加熱部を上下動させるための駆動
源として、油圧シリンダーを使用することなく、電動モ
ーターとボールネジ機構を使用していることで、設備コ
ストをかけることなく油漏れによる製品の悪化を防止す
ることができ、また、油圧発生装置や作動油供給用の配
管を設ける必要がないため、装置を設置する際に油圧系
統の設備によるスペース上の制約やコスト上の制約を受
けることはなく、しかも、製品のカップ形状の変更やラ
インの製造速度の変更等により加熱部の動作を変更する
場合には、単に装置への電気信号を変更するだけで、労
力や時間をかけることなく容易に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカップ容器の密封装置が使用される無
菌充填ラインの概略を示す側面説明図。
【図2】図1に示した無菌充填ラインの密封工程に設置
されている本発明のカップ容器の密封装置の各実施形態
(リッド線溶着装置とリッド溶着切断装置)を示す側面
図。
【図3】図2に示したカップ容器の密封装置のうちの一
方(リッド線溶着装置)を示す正面図。
【図4】図2に示したカップ容器の密封装置のうちの一
方(リッド線溶着装置)について、加熱部付近の構造を
示す部分断面側面図。
【図5】図2に示したカップ容器の密封装置のうちの他
方(リッド溶着切断装置)について、加熱部付近の構造
を示す部分断面側面図。
【図6】図4に示したリッド線溶着装置について、
(A)熱溶着時の状態を示す断面説明図,および(B)
容器の開口フランジ部とフィルムとの溶着部分を斜線で
示す上面説明図。
【図7】図5に示したリッド溶着切断装置について、
(A)熱溶着および切断時の状態を示す断面説明図,お
よび(B)容器の開口フランジ部とフィルムとの溶着部
分を斜線で示す上面説明図。
【図8】カップ容器の密封工程における密封装置の作動
状態を示す説明図。
【符号の説明】 1 カップ容器の無菌充填ライン 2 カップ容器 2a (カップ容器の)開口フランジ部 10 リッド線溶着装置(カップ容器の密封装置) 11 リッド溶着切断装置(カップ容器の密封装
置) 12 フィルム 20,30 (加熱部を支持する)基盤部 21,31 加熱部 24,34 ヒーター 40 電動モーター 41,42 プーリー(回転伝達手段) 43 ベルト(回転伝達手段) 50 ボールネジ機構 51 (ボールネジ機構の)ネジ軸部 52 (ボールネジ機構の)ナット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E049 AA05 AB03 BA01 BA04 CA08 DB02 EB03 EC02 3E094 AA06 BA02 BA12 CA02 CA06 CA12 CA14 DA02 EA01 GA12 HA05 HA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填された後で連続的に搬送さ
    れているカップ容器に対して、容器の開口フランジ部に
    載置された蓋用のフィルムを、ヒーターを内蔵した加熱
    部により上から押圧することで、該フィルムを容器の開
    口フランジ部に熱溶着するようにしたカップ容器の密封
    装置において、電気的に運転制御される電動モーターの
    回転が回転伝達手段を介してボールネジ機構のネジ軸部
    に伝達され、このネジ軸部の回転により上下往復動する
    ボールネジ機構のナット部に対して、加熱部を支持する
    基盤部が一体的に固定されていることを特徴とするカッ
    プ容器の密封装置。
  2. 【請求項2】 カップ容器の密封工程において、容器の
    開口フランジ部に対してフィルムを線状に熱溶着するた
    めのカップ容器の密封装置と、容器の開口フランジ部に
    対してフィルムを面状に熱溶着するためのカップ容器の
    密封装置とが、近接して連続的に配置されていることを
    特徴とする請求項1に記載のカップ容器の密封装置。
  3. 【請求項3】 カップ容器の密封装置が、無菌充填ライ
    ンに設置されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のカップ容器の密封装置。
  4. 【請求項4】 加熱部によりフィルムを容器の開口フラ
    ンジ部に押圧して熱溶着する際に、加熱部がフィルムに
    接触する直前に加熱部を支持する基盤部の下降速度が減
    速されるように、電動モーターの回転が制御されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のカップ容器の
    密封装置。
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