JP2004182273A - 連続包装方法および装置 - Google Patents

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Kazuyuki Kurosawa
和之 黒澤
Shoichi Inaba
正一 稲葉
Yuko Osada
祐子 長田
Kazumi Oyama
和美 大山
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

【課題】簡素化された構造により安価でかつ搬送構造の殺菌を容易に行うことができる連続無菌包装方法および装置を提供する。
【解決手段】連続無菌包装装置は、内部を殺菌した容器に無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続無菌包装装置において、プーリ(2、2)に懸架されたベルト状コンベア(12)の進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部(12a)にフランジ付き容器(1)の本体が嵌合し、開口部(12a)の周縁部(12b)に容器のフランジ部(1a)が支持された状態でコンベア(12)と容器(1)を窒素ガスで置換された無菌室内を移動させながら容器の殺菌、内容物の充填および容器の密封を順次行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼飲料や乳飲料、米飯、惣菜などの処理された内容物をカップまたはトレイ状容器などの容器に連続的に充填し、容器を密封する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来たとえば特許文献1などにおいて、窒素ガスにより陽圧に保たれた無菌室内に、密封前のカップなどの容器とその蓋材を連続的に供給し、無菌室内において、容器を殺菌し、内容物を充填するとともに容器のヘッドスペース部を窒素ガスで置換して密封する無菌充填機が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−45323号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これら従来の無菌充填機においては、すべて搬送チェーンに取付けられた受け台に容器を供給し、この受け台が搬送チェーンにより搬送されて容器洗浄(殺菌)、充填、密封、容器排出という工程に順次送られる構造になっている。しかしながら、この充填機においては、搬送チェーンに取付けられる受け台を多数製作する必要があり、受け台の製作費用が嵩む上に、多数の受け台を搬送するために大きな原動機が必要になり原動機の購入費および運転費用も嵩むという欠点がある。また無菌環境下で充填、密封を行うためにはこれらの搬送構造を殺菌しなければならないが、複雑な構造のために洗浄、殺菌がし難いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の無菌充填機の問題点にかんがみなされたものであって、より簡素化された構造により安価でかつ搬送構造の殺菌を容易にしかも確実に行うことができる連続包装方法および装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的を達成する連続包装方法は、容器に内容物を充填し、蓋材で容器を密封する連続包装方法において、ベルト状コンベアの進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を移動させながら内容物の充填および容器の密封を順次行うことを特徴とする。
【0007】
本発明の1側面においては、連続包装方法は、内容物の充填の前および/または後に容器のヘッドスペースを窒素ガスで置換する工程をさらに備える。
【0008】
本発明の1側面においては、内部を殺菌した容器に無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続包装方法において、ベルト状コンベアの進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を無菌室内を移動させながら内容物の充填および容器の密封を順次行うことを特徴とする連続無菌包装方法が提供される。
【0009】
本発明の他の側面においては、連続無菌包装方法は、内容物の充填の前および/または後に容器のヘッドスペースを窒素ガスで置換する工程をさらに備える。
【0010】
本発明の他の側面においては、内容物の充填前に容器および該コンベアの殺菌を行うことを特徴とする連続包装方法が提供される。
【0011】
本発明の目的を達成する連続包装装置は、容器に内容物を充填し、蓋材で容器を密封する連続包装装置において、
進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部を備えるベルト状コンベアと、
該コンベアを駆動する駆動装置と、
該コンベアによって移動される容器に内容物を充填する充填装置と、
内容物が充填された容器を密封する密封装置とを備えることを特徴とする。
本発明の1側面においては、内部を殺菌した容器に無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続包装装置において、
進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部を備えるベルト状コンベアと、
該コンベアを駆動する駆動装置と、
該容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を移動可能に収容する無菌室と、
該無菌室内の空気を大気以外の無菌ガスで置換するガス置換装置と、
無菌内容物の充填を行う充填装置と、
内容物が充填された容器を密封する密封装置とを備えることを特徴とする連続包装装置が提供される。
【0012】
本発明の他の側面においては、該無菌室には無菌内容物の充填を行う充填装置と、内容物が充填された容器を密封する密封装置が配置される。
【0013】
本発明の他の側面においては、該密封装置は、蓋材を容器のフランジ部に圧着しシールするシールヘッドと、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、容器の密封時には該シールヘッドと協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するシールサポートを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の他の側面においては、連続包装装置は、容器にシールされた蓋材の余剰周辺部をトリミングする抜き刃と、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、トリミング時には該抜き刃と協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するトリミングサポートをさらに備える。
【0015】
本発明のさらに他の側面においては、該無菌室には容器およびベルト状コンベアの殺菌を行う殺菌装置がさらに配置されていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明においては該ベルト状コンベアはスチールベルトからなることが好ましい。
【0017】
【作用】
本発明によれば、ベルト状コンベアの進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器およびコンベアのフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を無菌室内で移動させながら内容物の充填および容器の密封を順次行うようにしたので、従来容器搬送のために必要としていた受け台が不要となり、また容器搬送のためのローラチェーンなどの複雑な構造および大きな原動機も不要となり、装置の構造を簡素化することができる。また、構造がシンプルなため無菌環境下で充填密封を行う際の洗浄、殺菌が容易になるとともにその確実性が向上し、信頼性を高めることができる。
【0018】
本発明の1実施形態としてベルト状コンベアとしてスチールベルトを使用する場合は、剛性が高く伸びがほとんどないため、位置決め精度が高い利点がある。さらに、ステンレススチールベルトを使用すれば、耐食性、耐熱性が高く導電性もあり低発塵のため無菌室内での使用に好適である。
【0019】
本発明の1側面においては、密封装置は、蓋材を容器のフランジ部に圧着しシールするシールヘッドと、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、容器の密封時には該シールヘッドと協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するシールサポートを備えているので、従来の充填機において密封時に容器のフランジ部を支持していた容器受け台がなくても蓋材を容器に確実にシールすることができる。
【0020】
本発明の他の側面において、 容器にシールされた蓋材の余剰周辺部をトリミングする抜き刃と、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、トリミング時には該抜き刃と協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するトリミングサポートがさらに配置されているので、容器受け台がなくても蓋材のトリミングを確実に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の方法を適用した連続無菌包装装置の1実施形態を説明的に示す側面図、図2はベルト状コンベアの1実施形態の斜視図、図3は図1のX−X断面図、図4は図1のY−Y断面図である。
【0022】
図1において、連続無菌包装装置は、包装容器としてPPカップを使用し、ジュース等の液体内容物を充填する装置であって、カップ供給部A、カップおよびコンベア殺菌部K、カップおよびコンベア乾燥部L、無菌ガス置換部B、蓋材乾燥部D、蓋材供給部E、蓋材第1シール部F、蓋材第2シール部G、冷却部H、トリミング部I、カップ排出部Jを備えている。 カップおよびコンベア殺菌部K、カップおよびコンベア乾燥部L、無菌ガス置換部Bは第1無菌室Mを構成し、蓋材供給部Eの一部、蓋材第1シール部F、蓋材第2シール部G、冷却部Hおよびトリミング部Iは第2無菌室Nを構成する。蓋材第1シール部Fと蓋材第2シール部Gは本発明の密封装置を構成する。
【0023】
カップ供給部Aにおいては、PPカップ1はベルトコンベヤ20によって矢印P方向に移送され、ベルトコンベヤ20の先端から下方の矢印Q方向に移動するスチールベルトからなるベルト状コンベヤ12(図2)の進行方向に所定間隔で開設されたカップ保持用開口部12a内に落下し保持される。カップ保持用開口部12aの径はカップ1の本体の上端部の径よりも僅かに大径に設定されており、カップ1はそのフランジ部1aのみがベルト状コンベア12の開口部12aの周縁部12b(図2)に支持されてぶら下がるように構成されている。
【0024】
無端スチールベルトからなるベルト状コンベア12は、図2に示すように、1対のプーリ2、2に懸架されており、プーリ2、2の中の一つは駆動プーリで、図示しない電動モータによって駆動される。プーリ2、2はその軸方向両端周縁部に所定間隔で位置決め用ピン13が植設される一方ベルト状コンベア12にはその幅方向両端部に位置決め用孔14が位置決め用ピン13の間隔に対応する間隔で開設されており、プーリ2、2の回転につれて各位置決め用孔14に対応する位置決め用ピン13が順次嵌合することによりベルト状コンベア12を駆動し移送するように構成されている。図2においては、ベルト状コンベア12のいくつかのカップ保持用開口部12aにカップ1が嵌合した状態が示されている。
【0025】
第1無菌室Mは、図3に示すように、頂板30、両側板31、31、中央部が長手方向に開口した底板32からなり、ベルト状コンベア12の横断面形状と同様の断面形状でベルト状コンベア12の横断面よりも面積が若干大きい扁平な長方形の筒状のコンベア収容部33と、この開口した底板32の開口部34の下方に突出するようにして第1無菌室Mの長手方向に延長して形成され、カップ1の横断面よりもやや大きい面積を有する矩形横断面形状を有するカップ収容部35からなる。このように、第1無菌室Mを横断面がベルト状コンベア12と同様の断面形状のコンベア収容部33と横断面がカップ1の断面よりもやや大きい面積を有するカップ収容部35により横断面がほぼT字形の無菌室に構成することにより、無菌室Mの容積をベルト状コンベア12とカップ1が通過できるために必要最小限の大きさに設計することが可能となり、無菌室内の無菌化を窒素ガスで行った場合でも必要最小限の窒素ガス量ですみ、経済性を向上させることができる。
【0026】
第1無菌室Mのカップ移送方向上流側端部に位置するカップおよびコンベア薬液噴霧部Kにおいては、殺菌剤ノズル54−1、54−2が所定の間隔をおいて縦列配置されている。これらの殺菌剤ノズル54−1、54−2には無菌室外の殺菌剤タンク53から過酸化水素液が供給され、ノズル54−1、54−2は過酸化水素液を噴霧状にしてカップ1およびベルト状コンベア12の表面に噴霧する。
カップおよびコンベア薬液噴霧部Kの下流側に位置するカップおよびコンベア乾燥部Lには殺菌剤乾燥ノズル55−1、55−2が所定の間隔をおいて縦列配置されている。これらのノズル55−1、55−2には無菌室外の乾燥空気発生装置15から殺菌済フィルター46を介して130℃の無菌化された乾燥空気が供給されており、過酸化水素液が噴霧されたカップ1およびベルト状コンベア12は乾燥部Lを通過する際に表面に付着した過酸化水素液が気化乾燥されるとともに殺菌が行われる。
【0027】
ここでは、ノズルをカップおよびコンベアの上方のみに配置したが、必要に応じて下方および側方に配置してカップの外面側およびコンベアの下面を殺菌、乾燥することもできる。
【0028】
無菌ガス置換部Bのベルト状コンベア12の上部空間にはカップ1のヘッドスペースを窒素ガスで置換するための窒素ガスノズル4−1、4−2、4−3、4−4、4−5がベルト状コンベア12の進行方向に所定間隔をおいて縦列配置されており、窒素ガスノズル4−2と窒素ガスノズル4−3の間にはジュース等の液体内容物3をカップ1に充填するための液体内容物充填ノズル5−1が配置され、窒素ガスノズル4−3と窒素ガスノズル4−4の間には液体内容物充填ノズル5−2が配置されている。窒素ガスノズル4−1〜4−5には無菌室M外の窒素ガス発生装置17からの窒素ガスが滅菌済みフイルター16を介して無菌化されて供給される。また、液体内容物充填ノズル5−1、5−2には無菌室M外の無菌液体内容物タンク18からの無菌液体内容物が供給される。
【0029】
蓋材供給部Eにおいて、蓋材供給ローラ6から繰り出される帯状の蓋材7は、案内ローラ40、41、42、43、44、45、46、47、48に案内されて蓋材巻取りローラ10に巻き取られる。案内ローラ45は第2無菌室Nの上流側端部のコンベア収容部63(図4)内に配置され、案内ローラ46は第2無菌室Nの進行方向下流側の外部に配置されており、帯状の蓋材7は案内ローラ45と46の間の区間において第2無菌室Nの中を通過する。
【0030】
薬液浸漬部Cは第1および第2無菌室M、N外の蓋材7の通路に配置され、蓋材7を殺菌するための過酸化水素等の殺菌剤を貯蔵するタンク50を備えている。蓋材7の表面にはタンク50の殺菌剤中を通る間に過酸化水素液が付着する。
【0031】
蓋材乾燥部Dは無菌室M、Nの外において薬液浸漬部Cと無菌室M、Nの対向する端部の間の蓋材7の通路に設けられたダクト状のチャンバで、乾燥空気発生装置15から滅菌済みフイルター46を介して130℃の無菌化された乾燥空気が供給されている。蓋材7は蓋材乾燥部Dを通過する際に表面に付着した過酸化水素液が気化乾燥されると共に殺菌が行われる。
【0032】
第1無菌室Mの出口から下流側にはベルト状コンベヤ12の進行方向に順に第2無菌室Nを構成する蓋材供給部Eの一部、蓋材第1シール部F、蓋材第2シール部G、冷却部H、トリミング部Iが設けられており、トリミング部Iの下流側の第2無菌室Nの出口の外にカップ排出部Jが設けられている。
【0033】
第2無菌室Nは、図4に示すように、頂板60、両側板61、61、中央部が長手方向に開口した底板62からなり、ベルト状コンベア12および後述のシールヘッドを収容するために充分な横断面面積を有する扁平な長方形の筒状のコンベア収容部63と、開口した底板62の開口部の下方に突出するようにして第2無菌室Nの長手方向に延長して形成され、カップ1の径よりも所定値だけ大きい横幅とカップ1の長さのほぼ2倍強の縦方向長さを有する矩形横断面形状を有するカップ収容部65からなる。
【0034】
第2無菌室Nの下方に設けられた1対の装置の枠体36、36はそれぞれ上方に延長し第2無菌室Nのコンベア収容部63の両側部に固定されたコンベア収容部保持部36a、36aを備えており、第2無菌室Nを保持する。
【0035】
第1無菌室Mのカップ進行方向上流側端面69(図1)はベルト状コンベア12とカップ1が進入できるスペースを除いて閉じられており、第2無菌室Nのカップ進行方向下流側端面68(図1)もベルト状コンベア12およびカップ1を排出することができるスペースを除いて閉じられている。また、第1無菌室Mのカップ進行方向下流側の端面および第2無菌室Nのカップ進行方向上流側の端面はコンベア収容部33および63の部分においてはベルト状コンベア12が進行できるスペースを除いて閉じられており、カップ収容部35、65の部分においてはカップ1が第1の無菌室Mから第2の無菌室Nに進行できるように連通している。また、第2無菌室Nのカップ収容部65の上流側端面の下部は端壁67により閉じられている。
【0036】
第2無菌室Nの蓋材第1シール部Fと蓋材第2シール部Gの間には無菌室M、N内を無菌窒素ガスにより陽圧に保つために補助的に窒素ガスを供給する窒素ガスノズル4−6が設けられており、無菌室N外の窒素ガス発生装置17からの窒素ガスが滅菌済みフイルター16を介して無菌化されて供給される。
【0037】
蓋材第1シール部Fは、図4に示すように、カップ1の頂面を覆うようにして供給された蓋材7をシリンダ装置70によって上下動するシールヘッド71によってフランジ部1aに圧着して予備シールを行う。この際シールヘッド71によってフランジ部1aに加えられる押圧力に対してフランジ部1aおよびベルト状コンベア12を支えるために、 シールサポート73を使用する。シールサポート73は、カップ1の本体を覆うことができる径と長さを有し、頂縁部がフランジ部1aと合致する寸法を有する円筒状部材からなりその底部は閉じられていてシリンダ装置72によって上下動する。シールサポート73は、ベルト状コンベア12の移動時にはカップ1の移動を妨げない下方位置に下降し、蓋材7をシールする際はシールヘッド71と協働してカップ1のフランジ部1aを支持する上方位置(図4の位置)に上昇する。
【0038】
蓋材第2シール部Gは予備シールされたカップ1上の蓋材7をカップ1のフランジ部1aに熱融着する。熱融着の場合も同様にシールヘッド74(図1)とシールサポート73と同一構造のシールサポート75(図1)の協働によりフランジ部1aを支持する。
【0039】
熱融着されたカップ1および蓋材7は次の冷却部Hに送られる。冷却部Hでは図示しない冷却水供給手段によって冷却された冷却ヘッド74’により熱融着部を冷却し、シールが完成する。冷却の場合も同様に冷却ヘッド74’(図1)と冷却サポート75’(図1)の協働によりフランジ部1aを支持する。冷却工程も同様にシールヘッド74’とシールサポート75’の協動により行なう。
【0040】
トリミング部Iはカップ1に熱融着された蓋材以外の余剰周辺部の蓋材7を抜き刃76(図1)によって打ち抜いて切除する。この場合も同様にシールサポート73と同一構造のトリミングサポート77(図1)を使用する。トリミングサポート77はコンベア12の移動時にはカップ1の移動を妨げない下方位置に下降し、トリミング時には抜き刃76と協働してカップ1のフランジ部1aを支持する上方位置に上昇する。
【0041】
第2無菌室Nの出口の外側に設けられたカップ排出部Jは進行してくるベルト状コンベア12の下方に設けられた突き上げレバー52を突き上げることによりカップ1をベルト状コンベア12のカップ保持用開口部12aから飛び出させ、製品11として系外に排出する。
【0042】
次に上記装置の動作を説明する。
第1無菌室Mのカップ進行方向上流側端面および第2無菌室Nのカップ進行方向下流側端面は、上記のとおりベルト状コンベア12およびカップ1が通過できるスペースを除いて閉じられているので、 カップ1のヘッドスペースのガスを置換するために窒素ガスノズル4−1〜4−5および無菌室内の陽圧を維持する補助的窒素ガスノズル4−6から噴射される窒素ガスは第1無菌室Mの上流側端部および第2無菌室Nの下流側端部から大気中に放散されることにより、無菌室M、N内を微陽圧に保ち大気が無菌室M、N内に流入することを防止する。これによって無菌室M、N内は作業中無菌窒素ガスにより常時無菌状態に保たれる。窒素ガスノズル4−1〜4−6は本発明における無菌室内の大気を大気以外の無菌ガスで置換するガス置換装置を構成する。
【0043】
PPカップ1はカップ供給部Aからベルト状コンベヤ12のカップ保持用開口部12aに落下し第1無菌室Mに移送される。 第1無菌室M内においてベルト状コンベア12はコンベア収容部33内を移動し、カップ1はカップ収容部35内を移動するようにして下流側に移動する。
【0044】
カップ1およびベルト状コンベア12はカップおよびコンベア薬液噴霧部Kにおいて殺菌剤ノズル54−1、54−2から噴霧される過酸化水素液と、次のカップおよびコンベア乾燥部Lにおいて殺菌剤乾燥ノズル55−1、55−2から噴射される高温乾燥無菌空気による薬液の気化乾燥とによって殺菌が行われ、次段の無菌ガス置換部Bに送られる。無菌ガス置換部Bにおいては、カップ1の進行につれて窒素ガスノズル4−1、4−2から順次窒素ガスが噴き出され、カップ1の中に存在する空気を追い出し、窒素ガス置換が行われる。また、液体内容物充填ノズル5−1、5−2の間と、次に配置されている窒素ガスノズル4−3〜4−5から順次窒素ガスが噴き出され、内容物3の充填が行われた後のカップ1内のヘッドスペースの窒素ガス置換が行われる。
【0045】
無菌ガス置換部B内で、カップ内の窒素ガス置換が行われ、内容物3が充填されヘッドスペースのガス置換が完了したカップ1は第1無菌室Mの下流側端部(出口)から排出され、第2無菌室Nの蓋材第一シール部F、蓋材第2シール部G、冷却部H、トリミング部Iを経由して蓋材7の予備シール、シールの熱融着、熱融着部の冷却、蓋材の打ち抜きが順次行なわれた後カップ1は第2無菌室Nの下流側端部(出口)から排出され、カップ排出部Jによって製品として系外に排出される。
【0046】
上記実施形態においては、好ましいベルト状コンベアとしてスチールベルトを使用したが、ベルト状コンベアはこれに限らず、ゴム・合成樹脂からなる無端ベルトで充分な剛性を有し伸びが小さい材質のものであれば使用可能である。
【0047】
また、第2無菌室N内には蓋材第1シール部Fと蓋材第2シール部Gのみを収容し、冷却部Hとトリミング部Iは第2無菌室Nの外側に配置してもよい。
【0048】
また、窒素ガスノズル4−1〜4−5により無菌室M、Nを微陽圧に保つことが可能な場合は補助的窒素ガスノズル4−6は省略することができる。
【0049】
上記実施形態においては、カップ、コンベアおよび蓋材の殺菌に過酸化水素液を用いているがこれは本発明を限定するものではなく、公知の他の殺菌剤が適用できる。また包装容器としてPPカップを用いたが、PS、PET等の他の材質の容器であってもよい。
【0050】
上記実施形態においては、容器としてカップを使用したので、ベルト状コンベアの容器保持用開口部は円形であるが、容器としてたとえば矩形のトレイを使用する場合は容器保持用開口部の形状はこれに合わせて矩形とするなど容器保持用開口部の形状は容器の形状に合わせた形状に形成する。
【0051】
なお、本発明は、上記実施形態のような連続無菌包装装置のみならず、無菌室を備えていない連続充填密封装置にも適用することができる。また、本発明は、上記実施形態のように無菌空間を極力小さくした局部的無菌室で形成する方式のほか無菌空間が装置全体を覆う全体無菌室で形成される方式やクリーンルーム内に配置される充填密封装置にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ベルト状コンベアの進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を移動させながら内容物の充填および容器の密封を順次行うようにしたので、従来容器搬送のために必要としていた受け台が不要となり、また容器搬送のためのローラチェーンなどの複雑な構造および大きな原動機も不要となり、装置の構造を簡素化することができる。また、構造がシンプルなため無菌環境下で充填密封を行う際の洗浄、殺菌が容易になるとともにその確実性が向上し、信頼性を高めることができる。
【0053】
本発明の1実施形態としてベルト状コンベアとしてスチールベルトを使用する場合は、剛性が高く伸びがほとんどないため、位置決め精度が高い利点がある。さらに、ステンレススチールベルトを使用すれば、耐食性、耐熱性が高く導電性もあり低発塵のため無菌室内での使用に好適である。
【0054】
本発明の1側面においては、密封装置は、蓋材を容器のフランジ部に圧着しシールするシールヘッドと、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、容器の密封時には該シールヘッドと協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するシールサポートを備えているので、従来の充填機において密封時に容器のフランジ部を支持していた容器受け台がなくても蓋材を容器に確実にシールすることができる。
【0055】
本発明の他の側面において、 容器にシールされた蓋材の余剰周辺部をトリミングする抜き刃と、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、トリミング時には該抜き刃と協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するトリミングサポートがさらに配置されているので、容器受け台がなくても蓋材のトリミングを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる連続無菌包装装置の1実施形態を説明的に示す側面図である。
【図2】ベルト状コンベアの斜視図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】図1のY−Y断面図である。
【符号の説明】
1 カップ
1a フランジ部
2 プーリ
4−1〜4−6 窒素ガスノズル(ガス置換装置)
12 ベルト状コンベヤ
12a カップ保持用開口部
M 第1無菌室
N 第2無菌室

Claims (12)

  1. 容器に内容物を充填し、蓋材で容器を密封する連続包装方法において、ベルト状コンベアの進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を移動させながら内容物の充填および容器の密封を順次行うことを特徴とする連続包装方法。
  2. 内容物の充填の前および/または後に容器のヘッドスペースを窒素ガスで置換する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の連続包装方法。
  3. 内部を殺菌した容器に無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続包装方法において、ベルト状コンベアの進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を無菌室内を移動させながら内容物の充填および容器の密封を順次行うことを特徴とする連続包装方法。
  4. 内容物の充填の前および/または後に容器のヘッドスペースを窒素ガスで置換する工程をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の連続包装方法。
  5. 内容物の充填前に容器および該コンベアの殺菌を行うことを特徴とする請求項3または4記載の連続包装方法。
  6. 容器に内容物を充填し、蓋材で容器を密封する連続包装装置において、
    進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部を備えるベルト状コンベアと、
    該コンベアを駆動する駆動装置と、
    該コンベアによって移動される容器に内容物を充填する充填装置と、
    内容物が充填された容器を密封する密封装置とを備えることを特徴とする連続包装装置。
  7. 内部を殺菌した容器に無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続包装装置において、
    進行方向に所定間隔で開設された容器保持用開口部を備えるベルト状コンベアと、
    該コンベアを駆動する駆動装置と、
    該容器保持用開口部にフランジ付き容器の本体が嵌合し、該開口部の周縁部に容器のフランジ部が支持された状態で該コンベアと容器を移動可能に収容する無菌室と、
    該無菌室内の空気を大気以外の無菌ガスで置換するガス置換装置と、
    無菌内容物の充填を行う充填装置と、
    内容物が充填された容器を密封する密封装置とを備えることを特徴とする連続包装装置。
  8. 充填装置と密封装置が無菌室に配置されることを特徴とする請求項7記載の連続包装装置。
  9. 該密封装置は、蓋材を容器のフランジ部に圧着しシールするシールヘッドと、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、容器の密封時には該シールヘッドと協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するシールサポートを備えることを特徴とする請求項6または7記載の連続包装装置。
  10. 容器にシールされた蓋材の余剰周辺部をトリミングする抜き刃と、該コンベアの移動時には容器の移動を妨げない下方位置に下降し、トリミング時には該抜き刃と協働して該容器のフランジ部を支持する上方位置に上昇するトリミングサポートをさらに備えることを特徴とする請求項6または7記載の連続包装装置。
  11. 該無菌室には容器およびベルト状コンベアの殺菌を行う殺菌装置がさらに配置されていることを特徴とする請求項7記載の連続包装装置。
  12. 該ベルト状コンベアはスチールベルトからなることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の連続包装装置。
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