JP2003104009A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2003104009A JP2001302380A JP2001302380A JP2003104009A JP 2003104009 A JP2003104009 A JP 2003104009A JP 2001302380 A JP2001302380 A JP 2001302380A JP 2001302380 A JP2001302380 A JP 2001302380A JP 2003104009 A JP2003104009 A JP 2003104009A
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0041Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers
    • B60C11/005Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers with cap and base layers

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗進行に伴うウエットグリップ性能の低下
を抑制する。 【解決手段】 トレッドゴムGは、トレッドゴム主部1
6と、ゴム硬度が小であって摩耗しやすい摩耗進行ゴム
からなる摩耗進行ゴム部17とを含む。摩耗進行ゴム部
17は、トレッド溝11の最深溝底高さ位置Pbとその
中間高さ位置Paとの間の高さ領域Yを、タイヤ周方向
に連続してのびるゴム条部19を具える。トレッドゴム
Gが摩耗したとき、ゴム条部19がトレッドゴム主部1
6よりも多く摩耗することによって、縦溝状の凹溝20
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩耗進行に伴うウ
エットグリップ性能の低下を抑制した空気入りタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】タイ
ヤのトレッド部には、ウエットグリップ性能を確保する
ため、水流線に沿う周方向の縦溝や水膜を破断させる横
溝等を用いた、種々なパターンのトレッド溝が形成され
ている。
【0003】しかし、トレッド溝は、摩耗の進行に伴
い、必然的にその溝深さ及び溝面積が減少して排水性を
低下させる。又タイヤは、経年変化によって、トレッド
ゴムが硬質化するため、路面追従性(接地性)が損なわ
れ、前記排水性能低下と相俟って、ウエットグリップ性
能の低下は避けられないものであった。
【0004】そこで本発明は、トレッドゴムに、摩耗し
やすい軟質のゴムからなりかつタイヤ周方向に連続して
のびる1以上のゴム条部を有する摩耗進行ゴム部を設け
ることを基本として、トレッドゴムが摩耗したとき、前
記ゴム条部が多く摩耗することによって、縦溝状の凹溝
を新たに出現させることができ、溝面積の減少すなわち
排水性の低下を抑制するとともに、経年変化によるトレ
ッドゴムの硬質化を抑え、これらの相乗効果によってウ
エットグリップ性能を向上しうる空気入りタイヤの提供
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、トレッド部にトレッド溝を
設けた空気入りタイヤであって、前記トレッド部をなす
トレッドゴムは、トレッドゴム主部と、このトレッドゴ
ム主部よりもゴム硬度が小であって摩耗しやすい摩耗進
行ゴムからなる摩耗進行ゴム部とを含むとともに、前記
摩耗進行ゴム部は、前記トレッド溝の最も深い最深溝底
高さ位置Pbと最深溝深さの中間高さ位置Paとの間の
高さ領域を、実質的にタイヤ周方向に連続してのびる1
以上のゴム条部を具えることにより、トレッドゴムが前
記高さ領域まで摩耗したとき、前記摩耗進行ゴム部のゴ
ム条部がトレッドゴム主部よりも多く摩耗することによ
って、縦溝状の凹溝を形成することを特徴としている。
【0006】又請求項2の発明では、前記トレッド溝
は、タイヤ周方向にのびる少なくとも2本の縦溝を有す
ることによりこの縦溝の間にリブ状陸部を形成するとと
もに、前記ゴム条部は前記リブ状陸部内に介在し、かつ
前記中間高さ位置Paにおけるゴム条部の総巾ΣWaは
0.5mm以上かつ前記リブ状陸部の巾RWの1/3以
下、しかも前記最深溝底高さ位置Pbにおけるゴム条部
の総巾ΣWbは前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部
の巾RWの1/2以下としたことを特徴としている。
【0007】又請求項3の発明では、前記摩耗進行ゴム
部は、前記リブ状陸部内に、複数本のゴム条部を有する
ことを特徴としている。
【0008】又請求項4の発明では、前記トレッド部
は、複数のリブ状陸部を有し、タイヤ赤道側のリブ状陸
部におけるゴム条部の総巾ΣWa、ΣWbは、トレッド
縁側のリブ状陸部におけるゴム条部の総巾ΣWa、ΣW
bよりも大であることを特徴としている。
【0009】又請求項5の発明では、前記リブ状陸部
を、タイヤ軸方向にタイヤ赤道側の半巾部分とトレッド
縁側の半巾部分とに区分したとき、タイヤ赤道側の半巾
部分に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa1、
ΣWb1は、トレッド縁側の半巾部分に含まれる総巾Σ
Wa、ΣWbの巾成分ΣWa2、ΣWb2よりも大であ
ることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタ
イヤが乗用車用タイヤである場合の子午断面図、図2は
そのトレッドパターンの展開図を示している。
【0011】図1において、空気入りタイヤ1は、トレ
ッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビ
ードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径
方向外側かつトレッド部2の内方に配されるベルト層7
とを含むコード層によって補強される。
【0012】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ周方向に対して例えば75〜90度の角度で配列した
1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからな
り、その両端は、前記ビードコア5の周りで折返して係
止される。
【0013】又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイ
ヤ周方向に対して例えば15゜〜35゜の角度で配列し
た複数枚、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから
なり、各ベルトコードがプライ間相互で交差することに
よって強固なトラス構造を形成し、トレッド部2をタガ
効果を有して補強している。又本例では、前記ベルト層
7が、有機繊維コードをタイヤ周方向に対して実質的に
平行に配したバンド層9によって被覆され、高速耐久性
を向上したものを例示している。なお、重荷重用タイヤ
の場合には、ベルト層7は、ベルトコードを15゜〜7
0゜の角度で配列した通常3〜4枚のベルトプライで形
成している。
【0014】次に、前記トレッド部2には、本例では、
タイヤ周方向にのびる少なくとも2本の縦溝10を含む
トレッド溝11を設けることにより、この縦溝10、1
0間にリブ状陸部12を形成した、リブタイプ、リブラ
グタイプ、ブロックタイプ、又はリブ・ ブロックタイプ
のトレッドパターンを形成している。
【0015】特に本例では、図2に示すように、タイヤ
赤道C上をのびる中央の縦溝10Aと、その両外側に配
される側の縦溝10Bとを具え、これによって、トレッ
ド部2を、前記縦溝10A、10B間の内のリブ状陸部
12A、及び側の縦溝10Bとトレッド縁TEとの間の
外のリブ状陸部12Bに区分したものを示している。こ
のリブ状陸部12A、12Bは、タイヤ周方向に実質的
に連続してのびるリブ13であっても、又横溝14によ
って複数のブロックに区分されたブロック列15であっ
ても良く、本例では、内のリブ状陸部12Aをリブ13
とし、かつ外のリブ状陸部12Bをブロック列15とし
たリブ・ ブロックタイプのトレッドパターンの場合を例
示している。
【0016】そして本発明では、前記トレッド部2をな
すトレッドゴムGが、トレッドゴム主部16と、このト
レッドゴム主部16よりもゴム硬度が小であって摩耗し
やすい摩耗進行ゴムからなる摩耗進行ゴム部17とを含
むとともに、この摩耗進行ゴム部17が、所定の高さ領
域Yを実質的にタイヤ周方向に連続してのびる1以上の
ゴム条部19を具えることに特徴の一つを有している。
【0017】この摩耗進行ゴム部17は、図3、4に示
すように、本例では、各リブ状陸部12下に位置してト
レッドゴムGの半径方向内面をなす基部18・・・ と、各
基部18から少なくとも前記高さ領域Yを越えて半径方
向外方にのびる1本以上、本例では3本(複数)のゴム
条部19とから形成される。
【0018】ここで、前記高さ領域Yとは、トレッド溝
11の最も深い最深溝底高さ位置Pbと最深溝深さの中
間高さ位置Paとの間の領域を意味する。言い換える
と、トレッド溝11のうち、溝深さが最も深くなる最深
溝底11bの高さ位置Pbと、この高さ位置Pbから前
記最深の溝深さHの0.5倍の距離0.5Hを半径方向
に隔てた位置(中間高さ位置)Paとの間の半径方向の
領域を意味する。一般的には、縦溝10は横溝14より
も深く形成されるため、この縦溝10の溝底が、前記最
深溝底11bに相当する。
【0019】そして、各ゴム条部19は、この高さ領域
Yを越えて半径方向外方にのび、その外端は、リブ状陸
部12内で途切れる、或いはトレッド面(リブ状陸部1
2の半径方向外面)までのびてこのトレッド面の一部を
形成する。本例には、各ゴム条部19の外端が、リブ状
陸部12内で途切れる場合が示されている。
【0020】この時、一つのリブ状陸部12に介在する
ゴム条部19においては、 前記中間高さ位置Paにおけるゴム条部19の総巾
ΣWaを、0.5mm以上かつこのリブ状陸部12の巾
RWの1/3以下、しかも 前記最深溝底高さ位置Pbにおけるゴム条部19の
総巾ΣWbを、前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部
12の巾RWの1/2以下とすることが好ましい。なお
各ゴム条部19は、その巾を半径方向外方に向かって滑
らかに減じた先細状をなすことが好ましい。
【0021】次に、前記摩耗進行ゴム部17をなす摩耗
進行ゴムは、そのゴム硬度(デュロメータA硬さ)Hs
2を、前記トレッドゴム主部16をなす主ゴムのゴム硬
度Hs1に比して減じることにより摩耗をしやすくした
軟質のゴムであって、本例では、ゴム組成中に含まれる
補強材、例えばカーボンブラックやシリカ等の配合量を
減じることにより軟質としている。なお主ゴムとして
は、例えばゴム硬度Hs1を55〜70度とし、トレッ
ドゴムとして一般的な耐摩耗性に優れる従来的なゴムが
好適に使用できる。
【0022】このような本実施形態のタイヤでは、図5
の如く、トレッドゴムGが少なくとも前記中間高さ位置
Paまで摩耗が進行したとき、前記ゴム条部19がトレ
ッド面に露出する。この時、前記ゴム条部19が摩耗進
行ゴムで形成されているため、トレッドゴム主部16よ
りも多く摩耗し、その結果、ゴム条部19の位置に、縦
溝状の凹溝20を出現させることができる。この凹溝2
0は、従来的な縦溝と同様に機能するため、摩耗進行に
伴うトレッド溝11の溝面積の減少を補うことができ、
排水性の低下を抑制しうる。
【0023】さらに、経年変化によってトレッドゴムG
が硬質化する場合にも、この摩耗進行ゴムが軟質のゴム
であるため柔軟性が確保され、路面追従性(接地性)を
維持できる。そして、これらの相乗作用によって、摩耗
進行に伴うウエットグリップ性能低下の抑制効果を発揮
できる。
【0024】ここで、前記摩耗進行ゴムと主ゴムとのゴ
ム硬度差Hs1−Hs2は、2〜10度であることが好
ましく、ゴム硬度差が2度未満では、摩耗差が過小とな
り、前記凹溝20を出現させることが難しくなる。逆
に、ゴム硬度差が10度を越えると、ウエットグリップ
性能低下の抑制効果が頭打ちとなるだけでなく、摩耗進
行ゴム部17が弱所となって耐久性や強度を損ねる傾向
となる。従って、ゴム硬度差は3〜6度がさらに好まし
い。
【0025】又前述の如く、前記中間高さ位置Paにお
けるゴム条部19の総巾ΣWaを、0.5mm以上かつ
リブ状陸部12の巾RWの1/3以下、しかも、最深溝
底高さ位置Pbにおけるゴム条部19の総巾ΣWbを、
前記総巾ΣWa以上かつ前記リブ状陸部12の巾RWの
1/2以下とすることが好ましい。
【0026】その理由は、もし総巾ΣWa、ΣWbが夫
々0.5mm未満では、ウエットグリップ性能低下の抑
制効果が発揮されないからである。又総巾ΣWaが1/
3×RWより大、及び又総巾ΣWbが1/2×RWより
大では、ブロック剛性のバランスが崩れ、摩耗時及び新
品時の双方においてウエットグリップ性能を損ねる傾向
となり、又ドライ路面での操縦安定性にも不利となる。
なお前記「リブ状陸部12の巾RW」は、前記中間高さ
位置Paで測定した巾とする。
【0027】又前述の如く、ゴム条部19の断面形状
を、半径方向外方に向かって先細状としたのは、このゴ
ム条部19によって形成される凹溝20が、摩耗進行に
伴って巾広化するなど排水性の増加が期待できるからで
ある。しかも、凹溝20の溝巾が溝上端で最小となるな
ど、接地面積の減少が抑えられるため、ドライ路面にお
けるグリップ性の維持にも役立つ。
【0028】又ゴム条部19は、巾広のものを1本設け
るよりは、巾狭のものを3〜4本設ける方が好ましい。
これは前記凹溝20によるエッジ効果が期待できるた
め、総巾が同じ場合には、旋回時におけるウエットグリ
ップ性能に有利となる。又、ブロック剛性を均一化する
点でも好ましい。
【0029】又タイヤでは、ウエットグリップ性能の観
点から、トレッド縁側よりもタイヤ赤道側により高い排
水性能が望まれる。従って、内のリブ状陸部12Aにお
けるゴム条部19の総巾ΣWa、ΣWbを、外のリブ状
陸部12Bにおけるゴム条部19の総巾ΣWa、ΣWb
よりも大としてタイヤ赤道側の排水性能を高めることが
好ましい。
【0030】又一つのリブ状陸部12内においても、同
様に、トレッド縁側よりもタイヤ赤道側により高い排水
性能が望まれる。従って、図6に例示する如く、リブ状
陸部12を、タイヤ赤道側の半巾部分J1とトレッド縁
側の半巾部分J2とに区分したとき、タイヤ赤道側の半
巾部分J1に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣW
a1、ΣWb1を、トレッド縁側の半巾部分J2に含ま
れる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分ΣWa2、ΣWb2よ
りも大とし、タイヤ赤道側の排水性能を高めることが好
ましい。
【0031】又図7〜9に、摩耗進行ゴム部17の他の
例を示す。図7の摩耗進行ゴム部17では、前記基部1
8が、トレッドゴムGの略全巾に亘って延在するベース
ゴム層22を形成している。即ち本例では、トレッドゴ
ムGは、摩耗進行ゴムからなるベースゴム層22と、そ
の半径方向外側に配されるトレッドゴム主部16がなす
キャップゴム層23とを具える2層構造をなし、前記ゴ
ム条部19は、ベースゴム層22から半径方向外方にの
びるごとく形成される。
【0032】図8では、前記基部18が排除され、独立
したゴム条部19のみによって摩耗進行ゴム部17が形
成される場合が示されている。このとき、各ゴム条部1
9は、トレッドゴムGの内面から半径方向外方にのび
る。
【0033】図9では、図8の構造において、トレッド
ゴム主部16が、ベースゴム層22とキャップゴム層2
3との2層構造をなす場合が示されている。
【0034】なお本発明では、前記トレッド溝は、その
溝巾、溝深さ等を規制することなく、種々のサイズのも
のが使用でき、又トレッドパターンも種々のものが採用
しうる。以上、本発明の特に好ましい実施形態について
詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されること
なく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0035】
【実施例】図1、図2に示す基本構成ないしトレッドパ
ターンを有するタイヤサイズ185/70R14の乗用
車用タイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各
試供タイヤのウエットグリップ性能(制動性、操縦安定
性)、乗り心地性、摩耗外観性をテストし、その結果を
表1に記載した。なお表1で使用したトレッドゴムのゴ
ム組成を表2に示す。
【0036】(1)耐摩耗性;JISK6264に従
い、ランボーン摩耗試験機を用いて、荷重2.0kg、
スリップ率40%の条件下において測定した値を、ゴム
Aを100とした指数で比較した。指数値が大きい程、
耐摩耗性に優れている。
【0037】(2)ウエットグリップ性能(制動性);
試供タイヤを内圧(220kPa)にて、乗用車(20
00cc)の4輪に装着し、ウエットアスファルト路面
にて、速度60km/hからの制動距離を測定し、従来
タイヤを100とした指数で比較した。指数値が大きい
程、ウエットグリップ性能に優れている。なお「新品
時」とは、新品タイヤを慣らし走行(例えば100km)
した状態のものであり、「摩耗中期」とは、中間高さ位
置Paまで摩耗した状態のものを意味する。
【0038】(3)ウエットグリップ性能(操縦安定
性)、乗り心地性;制動性テストで用いた乗用車を使用
し、ウエットアスファルト路面を走行したときの操縦安
定性(制動性、加速性、コーナリング性などの特性)を
ドライバーの官能評価により、10点法で表示してい
る。値の大きい方が良好である。
【0039】(4)乗り心地性;制動性テストで用いた
乗用車を使用し、摩耗中期にドライアスファルト路面を
走行したときの乗り心地性をドライバーの官能評価によ
り、10点法で表示している。値の大きい方が良好であ
る。
【0040】(5)摩耗外観;前記摩耗中期のタイヤの
外観を目視検査し、官能評価により、10点法で表示し
ている。値の大きい方が良好である。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】従来例は、摩耗進行に伴いウエットグリッ
プ性能(制動性、操縦安定性)が悪化してる。比較例1
は、ウエットグリップ性能自体の評価は高いものの、摩
耗進行に伴う悪化は発生しており、又摩耗外観も悪いも
のとなる。
【0044】これに対して実施例1、2は、摩耗進行に
伴うウエットグリップ性能の悪化がほとんど発生せず、
又乗り心地性の改善にも期待できる。なお実施例3の如
く摩耗進行ゴム部を過度に配した場合には、摩耗進行に
伴うウエットグリップ性能の悪化はないが、ブロック剛
性のバランスが崩れるため、ウエットグリップ性能自体
の評価は低いものとなり、又摩耗外観も悪化する。
【0045】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
トレッドゴムが摩耗したとき、縦溝状の凹溝を新たに出
現させることができ、溝面積の減少すなわち排水性の低
下を抑制するとともに、経年変化によるトレッドゴムの
硬質化を抑え、摩耗進行に伴うウエットグリップ性能の
低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのトレッドパターンを示す展開図である。
【図3】摩耗進行ゴム部を説明するトレッドゴムの断面
図である。
【図4】その部分拡大図である。
【図5】本発明の作用効果を示す摩耗中期におけるリブ
状陸部の断面図である。
【図6】ゴム条部の他の例を示す断面図である。
【図7】摩耗進行ゴム部の他の例を示す断面図である。
【図8】摩耗進行ゴム部のさらに他の例を示す断面図で
ある。
【図9】摩耗進行ゴム部のさらに他の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2 トレッド部 10 縦溝 11 トレッド溝 12 リブ状陸部 16 トレッドゴム主部 17 摩耗進行ゴム部 19 ゴム条部 20 凹溝 G トレッドゴム Y 高さ領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部にトレッド溝を設けた空気入り
    タイヤであって、 前記トレッド部をなすトレッドゴムは、トレッドゴム主
    部と、このトレッドゴム主部よりもゴム硬度が小であっ
    て摩耗しやすい摩耗進行ゴムからなる摩耗進行ゴム部と
    を含むとともに、 前記摩耗進行ゴム部は、前記トレッド溝の最も深い最深
    溝底高さ位置Pbと最深溝深さの中間高さ位置Paとの
    間の高さ領域を、実質的にタイヤ周方向に連続してのび
    る1以上のゴム条部を具えることにより、トレッドゴム
    が前記高さ領域まで摩耗したとき、前記摩耗進行ゴム部
    のゴム条部がトレッドゴム主部よりも多く摩耗すること
    によって、縦溝状の凹溝を形成することを特徴とする空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記トレッド溝は、タイヤ周方向にのびる
    少なくとも2本の縦溝を有することによりこの縦溝の間
    にリブ状陸部を形成するとともに、前記ゴム条部は前記
    リブ状陸部内に介在し、かつ前記中間高さ位置Paにお
    けるゴム条部の総巾ΣWaは0.5mm以上かつ前記リ
    ブ状陸部の巾RWの1/3以下、しかも前記最深溝底高
    さ位置Pbにおけるゴム条部の総巾ΣWbは前記総巾Σ
    Wa以上かつ前記リブ状陸部の巾RWの1/2以下とし
    たことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記摩耗進行ゴム部は、前記リブ状陸部内
    に、複数本のゴム条部を有することを特徴とする請求項
    2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記トレッド部は、複数のリブ状陸部を有
    し、タイヤ赤道側のリブ状陸部におけるゴム条部の総巾
    ΣWa、ΣWbは、トレッド縁側のリブ状陸部における
    ゴム条部の総巾ΣWa、ΣWbよりも大であることを特
    徴とする請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】前記リブ状陸部を、タイヤ軸方向にタイヤ
    赤道側の半巾部分とトレッド縁側の半巾部分とに区分し
    たとき、タイヤ赤道側の半巾部分に含まれる総巾ΣW
    a、ΣWbの巾成分ΣWa1、ΣWb1は、トレッド縁
    側の半巾部分に含まれる総巾ΣWa、ΣWbの巾成分Σ
    Wa2、ΣWb2よりも大であることを特徴とする請求
    項2〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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