JP2003103538A - 眼用レンズの分離方法およびそれに用いる分離装置 - Google Patents

眼用レンズの分離方法およびそれに用いる分離装置

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、眼用レンズの製造工程の中でレン
ズ内面が付着または接着する樹脂製眼用レンズ保持部材
から、レンズ完成品を分離するためのレンズ分離方法及
びその装置に関する。 【効果】 本発明の方法および装置によれば、レンズを
保持部材から分離するに際し、二段階で剥離することに
より、保持部材からレンズを極めて容易に取り外すこと
ができるので、従来の分離方法と比較して、作業時間が
大幅に短縮されて、レンズ製造ラインの自動化が有利に
はかられる事となる。しかも、分離されるレンズに対し
ては直接の外力が作用していないので、物性、光学特性
などに対する影響もなく良品率の高いレンズの製造が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼用レンズの製造
工程において眼用レンズ内面が、樹脂製眼用レンズ保持
部材と付着乃至接着せる状態にあるものから、眼用レン
ズを取り外すレンズ分離方法およびその装置に関する。
【0002】また、本発明は、眼用レンズの製造工程の
中で内面が完成されているレンズ材料の外面を切削によ
り仕上げるに際し、その眼用レンズ材料の内面を樹脂製
の眼用レンズ保持部材に接着した状態で切削し、レンズ
完成品を前記レンズ保持部材から分離するための方法と
その装置に係り、特にコンタクトレンズのように光学的
な性質を要求される材料を精度良く加工した後、前記保
持部材から光学的歪みや傷等の発生のないレンズの分離
方法及びその装置に関する。
【0003】さらに、本発明は、前記樹脂製眼用レンズ
保持部材が、凸面型と凹面型との間で実質的に密閉され
た空間内で原料モノマーを重合して眼用レンズまたは眼
用レンズを与えうる大きさのレンズブランクを成形する
に際して使用される凸面型とレンズ完成品とを分離する
方法およびその装置に関する。
【0004】
【従来の技術】従来より、眼用レンズを製造する方法に
は、レンズ形状に対応した空間を形成する金型内に溶融
樹脂を射出成型したり、樹脂製の型によりレンズ空間を
形成させその中に重合性モノマーを流し込んでレンズを
重合する方法と、眼用レンズ材料を所望の形状に切削加
工する方法がある。
【0005】金型内において直接最終製品である眼用レ
ンズ形状にまで成形する方法および樹脂製のモールド内
で重合性モノマーを重合させる方法は、製造工程が簡略
化出来るために大量生産を可能とするが、種々の規格を
有するレンズを製造しようとする場合には、それに対応
するだけの金型・モールドが必要でその維持管理面にお
いて課題がある。一方、眼用レンズ材料を切削加工によ
りレンズにする方法にあっては、その工程数において前
述の金型やモールドを用いた場合より多くの工程を要す
るので大量生産という面では若干劣っているが、多品種
の異なる規格のレンズを生産する上で都合が良い。
【0006】近年、眼用レンズのなかでも特に頻繁に周
期的に取り替えるタイプのコンタクトレンズの市場が拡
大し、需要が増大するにしたがって大量に供給する必要
が生じている。このようなレンズはソフトヒドロゲルコ
ンタクトレンズであって、通常は上述の金型・モールド
を使用した方法により生産されている。しかし、この生
産方法は前記したように多規格にのぼる金型を維持管理
しなければならないので、市場占有率の小さい企業にと
っては必ずしも最適な方法であるとは言い難い。また、
完成品となったレンズをモールドからいかに効率よくか
つ、レンズ物性に影響を与えることなく分離するかにつ
いてはそのレンズ良品率、製造コスト等に直接影響があ
る為に自動化ラインに適合する分離方法・装置が求めら
れている。
【0007】前記モールド重合後にモールドからレンズ
を剥離する方法については、例えば特開平7−3292
04号には型のフランジ部を拘束するフィンガと、フラ
ンジに対向配置される分離フィンガを有し、拘束フィン
ガに対して分離フィンガを回動させてモールドを分離す
る装置が、特開平8−99370号にはモールドとレン
ズ素材間に温度差を与え前記同様の型枠に拘束、回転力
を加えて分離する方法が、特開平9−174706号に
は、前記温度差を与えるために赤外線エネルギー、蒸
気、または一様な光エネルギーを投射する装置・方法
が、特開平10−71623号にはモールドを伝導加熱
する加熱プローブを含み、熱がモールドとレンズとの間
で温度勾配を発生させ、その温度勾配によりレンズとモ
ールドとの膨張率の差を利用して、その間の付着性を弱
めて前面モールドにレンズを残したままで型の分離をす
る装置が、それぞれ開示されている。これらの方法は、
レンズを一方の側のモールド(特に凹面モールド)に付
着してモールドを開く工程についてを開示している。そ
して残るモールドとレンズとの分離は付着したままでモ
ールドおよびレンズを水中に投入し、レンズを膨潤剥離
させるというものである。しかし、一方の面をモールド
に付着させた状態で、水中でレンズを膨潤させるために
は時間が必要であり、レンズを大量に生産する場合にお
いてはこの時間の消費は不都合なことである。
【0008】一方、上記した切削法とモールド法とをミ
ックスした片面切削法が提案された。この方法は、レン
ズの一方の面をモールドからの転写により形成し、他方
の面を切削により完成するというものである。一般にソ
フトヒドロゲルコンタクトレンズは、素材が柔軟である
ために、ハード系コンタクトレンズの様に多規格の内面
曲率を有するレンズを準備しなくても、多くの患者の異
なる目に対して装用感を悪化させることなく柔軟にフィ
ットし、殆ど一または二種の規格の内面曲率を有するレ
ンズを用意すれば足りる。従って片面切削法は、レンズ
の内面をモールドからの転写によることにより加工工程
の短縮と、レンズ外面を切削加工により仕上げて異なる
矯正視力を必要とする患者に対応できるようにして必要
となる金型の規格を極力減少させて、その金型自体の製
造コストおよび維持管理を容易とした、レンズの量産性
と製造コスト低減を両立させる方法なのである。
【0009】片面切削法は、レンズ内面が既にモールド
により完成されているために、外面側を切削すれば良い
ことになる。その際に、モールドから外して切削する
と、切削加工機に固定する側の面がレンズ内面となるた
めに、せっかくモールドで仕上がっている光学面を傷つ
け或いは加工時の切削バイトの押圧に負けて十分に仕上
げることが出来ないので、通常は内面側を形成するモー
ルドに付着したままの状態で外面を加工する。そうする
と、レンズの厚みも薄く加工することができる。ところ
が、内面側モールドとレンズ材との接着強度は前記切削
加工時に受ける外力に対抗するだけの接着力が必要とな
る反面、加工後は内面側モールドとレンズとが容易に分
離可能であるという相反する特質を要求される。つま
り、レンズ材とモールドは適当な接着強度で付着してい
ることが必要であり、完成品となったレンズに傷を付け
ることなく、容易にモールドから分離することができる
方法が求められるのである。
【0010】片面切削法により加工したレンズのモール
ドからの分離方法として提案されている従来技術には例
えば、特開平11−320699号公報に開示されるモ
ールドと付着したままのレンズを熱水中に投入して分離
する方法や、特開2000−162555号公報に開示
されるモールドと付着したままのレンズを親水性有機溶
媒中に投入して分離する方法がある。これらの方法はレ
ンズを傷つけないで分離するという点においては良い
が、分離後のレンズは液中に浮遊しておりこれをどのよ
うに、後続する工程(例えば、検査、流通ケース内への
包装、滅菌など)へ移行させるかについては、いまだ課
題を有しており、一連のレンズ製造工程を考えた場合
に、より効率的で、例えば自動生産ラインに組み込める
ようなレンズの分離方法の提案が望まれるのである。
【0011】また、前記は主にソフトコンタクトレンズ
の製造方法について述べたが、ハード系コンタクトレン
ズはソフトコンタクトレンズに比して水道水により濯ぎ
ができるなどレンズケアが容易であること、角膜乱視の
矯正力に優れることなどの理由で依然としてコンタクト
レンズ市場で一定の割合を占めており、各コンタクトレ
ンズメーカーはより酸素透過性の高いレンズを供給する
ということで互いに特徴を出し競い合っている。そうし
た経緯のなかで、必然的にハード系レンズの素材は高価
なモノマーを使用するようになり、いかに製造コストを
下げるかということが命題となっている。ハード系レン
ズはソフト系レンズのようにモールド製法により製造す
ることは大変困難である。それは、外面側の曲率に多規
格のモールドが必要であるばかりでなく、内面側の曲率
も多規格揃えなければ多くの患者に対応するレンズを製
造することができないので、ソフト系レンズに増して多
くの規格のモールドが必要であるため、金型の維持管理
だけで大変なコスト高となるためである。したがって、
ハード系レンズは棒状ないしブロック状のレンズ材料を
切削法により製造することが一般的である。この製造法
はレンズの一方の面、通常凹面を形成したのち、他方の
凸面を形成するに際し、所定の切削加工機に取り付ける
ためにレンズ凹面と取り付け用加工用冶具とを接着剤に
より接着し、接着された状態でレンズ凸面側を切削し、
その後加工用冶具からレンズを取り外すという工程を経
る。このレンズを取り外す工程では、レンズ材料には影
響を与えないように接着剤を熔解する適当な液体中に浸
漬して、接着剤が溶けるまで数分から数時間待たなけれ
ばならず、製造時間が長くなって生産効率の悪いもので
あった。しかも、このような方法は、ソフト系レンズで
述べたような同様の(レンズが液中に浮遊しこれを回収
する作業が必要でありまた、作業性がわるいので生産効
率に悪影響を及ぼす)問題を有している。このため溶液
を用いない分離方法として例えば特開平11−2400
30号公報には、接着剤に径方向内方へ外力を付加する
ことにより加工用冶具から取り外す装置及びその方法が
提案されている。しかし、この方法によるとレンズと加
工用冶具との間にある程度以上の間隔(外力の作用の為
に挟圧部材の幅に相当するだけの間隔)を必要とするた
め、接着剤をそれだけ余分に使用することとなり、また
レンズと加工用冶具との間にそのような隙間があると接
着剤で固定する際に、冶具に対してレンズの位置を正確
に固定しにくくなるという問題もあって、ハード系レン
ズの場合にも、加工用冶具から簡単な方法でレンズを取
り外す方法または装置が求められているのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
事情を背景として為されたもので、眼用レンズと付着ま
たは接着する樹脂製眼用レンズ保持部材からレンズを速
やかに分離させる事ができる、分離方法および分離装置
を提供することを目的とする。
【0013】また本発明は主として、眼用レンズ保持部
材としてソフト系レンズの製造にあってはレンズ内面モ
ールドとして使用する樹脂型とレンズとの分離方法であ
り、ハード系レンズにあってはレンズ内面と接着剤によ
り接着された加工用冶具と接着レンズとの分離方法であ
って、これらの方法に使用する装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は以下の構成からなることを特徴とする。すな
わち、眼用レンズ内面を形成する曲率の凸面または眼用
レンズ内面と略同一の曲率の凸面と、該凸面の裏側に球
面状に形成された凹面と、該凸面周端から外周方向に延
設されたフランジを有する樹脂製眼用レンズ保持部材で
あって、該保持部材凸面に保持される眼用レンズを取り
外すに際し、(a)該保持部材のフランジを固定する工
程、(b)該保持部材の凹面に対して、眼用レンズの径
の40〜100%の外径を有する円柱を、凹面と同心状
に接触して保持部材に押圧力を及ぼし、保持された眼用
レンズの周辺部を剥離させる工程、(c)前記押圧力を
解放して、凹面の任意の円周上4カ所に対してさらに押
圧力を加えることにより、該保持部材から眼用レンズを
分離する工程、からなることを特徴とする眼用レンズの
保持部材からの分離方法である。
【0015】このような方法においては、眼用レンズが
付着された樹脂製眼用レンズ保持部材を強制的に変形さ
せることにより、レンズの弾性乃至剛性に基づくレンズ
素材の形状保持力によって、レンズ保持部材の凸面とレ
ンズ内面との間に剥離する力が作用し、先ず(b)の段
階でレンズの周辺部のみを剥離させ、(c)の段階でレ
ンズ内面全体を保持部材と分離することとなる。
【0016】本発明の一つの大きな特徴は、上述するよ
うに二段階の剥離工程を有することである。すなわち、
第一段階においてレンズ周辺部を保持部材から離すが、
この時保持部材の凸面裏側の半球状凹部に対してはある
程度均一な押圧力が加えられる。これはレンズと保持部
材との吸着力の一部に剥離するきっかけを形成させるこ
とと、レンズと保持部材との間に空気を送り込むことに
よってその間の真空吸着力を排してレンズが剥離し易く
なる状況を作り、一回の外力によって強制的にレンズを
剥離することの弊害(例えば、レンズの光学的特性に歪
みを生じさせたり、レンズの欠損、割れ、折れなど)の
発生を防止し、第二段階において保持部材を不均一に変
形させることで、レンズを完全に剥離する。このような
多段階分離方式を採用することで、レンズに対して直接
的な外力が作用することのない、またレンズに大きな圧
力が作用することのない穏やかな分離が達成される。
【0017】従って、本方法によれば、眼用レンズ保持
部材からレンズを速やかにかつ確実に分離することがで
き、作業時間の短縮化と生産効率の向上が達成されるの
である。
【0018】従来の分離方法は保持部材ごと液中に投入
するようにして行うので、分離されるレンズがその液中
で浮遊することになり、レンズを捕捉することも容易で
はなかった。しかし、本発明の分離方法によれば保持部
材だけでなく分離されるレンズの位置関係が明確で、分
離されてくるレンズを適格に吸着捕捉することができ
る。そうすることで分離後のレンズが不特定の場所に放
出されることを防止し、レンズ製造ラインの自動化がよ
り一層はかられる。
【0019】本発明の樹脂製眼用レンズ保持部材は、モ
ールド重合法や片面切削法に用いるレンズ内面を形成す
るモールドであり、通常の切削加工法に用いられるレン
ズ加工用冶具でもある。モールドとして用いる場合に
は、レンズとモールド(保持部材)との付着はレンズ素
材と樹脂との相溶性による吸着であるために、用いられ
るレンズ形成用モノマーに応じて適宜選択される。その
際の選択基準としては、モールド樹脂はモノマーに冒さ
れることがあってはならない(適切な光学面が得られな
くなるから)事、特に片面切削法においては簡単にレン
ズ素材を分離するものであってもならない(モールドと
分離前のレンズを外面側切削加工する際にその外力に抗
することができる付着力がなければならないことの理由
による)事である。レンズ素材との付着力が強いといっ
てもモノマーによりモールド樹脂が冒されていなけれ
ば、本発明の分離方法によって容易にモールドから分離
でき、そういう意味においては本発明方法は特に片面切
削法に好適と思われる。また、モノマー混合物を重合し
てレンズにする場合に、熱重合か紫外線等の光重合によ
るのかについても樹脂の選択基準として参酌される。
【0020】それに対して、切削加工法のレンズ加工用
冶具の場合には、レンズ素材と冶具との間に接着剤が用
いられるので、これら相互間の接着力を適度に保つこと
のできる樹脂が選択される。用いられる接着剤によりレ
ンズ素材が冒されるようなものであってはならず、また
接着剤との間に適度の接着力を有するものであることが
必要とされるのは言うまでもないが、モールドの場合と
の違いは、仮に加工用冶具が接着剤により少々冒されよ
うとも、特別問題はないということである。むしろ、加
工用冶具を使い捨てにするのであれば、レンズを分離し
たときに接着剤は加工用冶具に常に残留するように強固
に接着される方が、作業効率上望ましい。勿論、加工用
冶具を簡易的な処理を経て再使用できるようであれば、
そのような取り扱いでもかまわない。要するにレンズ側
には接着剤の残留がないように分離できれば、自動生産
ラインに導入できるのである。接着剤は従来から採用さ
れている脱オキシム型接着剤や紫外線硬化型接着剤等が
何れも採用されうる。
【0021】モールドとしてまた加工用冶具として使用
するいずれの場合にもそれぞれ用いられるレンズ素材ま
たは接着剤との組み合わせにおいて最良のものが選択さ
れる。なお、モールド樹脂にしても加工用冶具にしても
これを成形する場合、これらの型は一般には射出成形ま
たは熱圧縮成形により形成され、型に使用する樹脂は、
安価で取り扱いやすいように、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレンビニルアセテート、プロピレン
コポリマー、ポリスチレン、ナイロン等から適宜選択さ
れる熱可塑性プラスチック材料から構成される。
【0022】本発明方法の適用範囲は、凸面上に眼用レ
ンズ材を保持した部材から、眼用レンズ材のもつ剛性に
基づく形状保持力を利用して分離するものであるため
に、基本的に分離する時点で、硬質な状態であるレンズ
に限られる。例えば、ソフトコンタクトレンズをモール
ド重合する方法において、レンズ素材のモノマー混合物
の重合に伴う体積収縮を防止して目的とする形状のレン
ズを得るためにモノマー混合物に重合に関与しない溶媒
を添加しているとする。そのような場合には成形してで
きあがったものが溶媒を含んで柔軟であるために、保持
部材であるモールドを少々変形させてもレンズがそれに
追随して変形するので、本発明を適用しても容易には分
離できない。従って、前記したように保持された眼用レ
ンズが分離する時点において、硬質状態であることが必
要なのである。本発明の適用例としては、上述せるごと
く、モールド重合法(ドライモールドと呼ばれる重合に
関与しない溶媒を添加しないもの)ないし片面切削法に
よるソフト系レンズ材、あるいは切削加工法によるハー
ド系レンズ材もしくはソフト系レンズ材の製造法に好適
に適用される。
【0023】一方、本発明にかかる分離装置は以下の構
成からなることを特徴とする。樹脂製眼用レンズ保持部
材が、凸面円周外縁より外周方向に延展するフランジを
有するものであって、(a)前記保持部材のフランジを
固定する第一の手段、(b)前記保持部材の凹面に対し
て、凹面と同心状に接触して保持部材に押圧力を及ぼ
す、眼用レンズ径の40〜100%の外径を有する円柱
状の第二の手段、(c)第二の手段解放後、凹面の任意
の円周上4カ所に対してさらに押圧力を加える四角柱状
の第三の手段、(d)眼用レンズを保持部材から吸引あ
るいは吸着することにより、眼用レンズ保持部材から分
離された眼用レンズを捕捉する第四の手段とを、有する
ことを特徴とする眼用レンズ保持部材から眼用レンズを
分離する装置である。
【0024】このような本発明装置においては、眼用レ
ンズ保持部材とレンズとが付着する面に対して、保持部
材の裏側より第二・第三の手段によって2段階の押圧力
を作用させ、レンズ材の剛性に基づく形状保持力によっ
て眼用レンズ保持部材から容易に分離される。さらに、
分離されるレンズ材を吸引力によって吸着する第四の手
段によって支持されるので、次工程へのレンズの移送が
確実かつ容易に行うことができる。したがってレンズの
自動製造ラインへの本装置への導入により工程時間の短
縮化と生産効率の向上が達成されるのである。
【0025】本発明装置によれば、レンズ材料の分離時
や、分離されたレンズ材料の支持捕捉時において、レン
ズ材料に対する過大な外力を作用させていないので、レ
ンズ材料の光学的物性への影響、物理的損傷等が充分に
回避されて、レンズの品質維持が有利に達成されるので
ある。
【0026】また、本発明装置において、適用される眼
用レンズ保持部材の具体的形状については、この保持部
材が取り付けられる切削加工装置あるいは、本発明の分
離装置の構造に応じて適宜に決定されるものであるが、
例えば、装置に取り付けやすいようにフランジと呼ばれ
る凸面周端より外周方向に延展される円盤状の部位を有
するものが望ましい。このフランジは、レンズと付着す
る凸面部から段差を設けてあるいは直接外周方向に延び
る適度な厚みを有するように形成し、保持部材成形時に
成形機から取り出すときの押し出しピンの作用点とし
て、あるいは切削加工装置または本発明装置の第一手段
による固定時に使用されるものである。また凸面部の裏
側は該凸形状に対応するような凹面(半球状凹部)が形
成されており、本発明装置の第二・第三の手段により押
圧して、保持部材の凸面部を変形させることにより眼用
レンズを分離することができる。凸面部の裏側にこのよ
うな半球状凹部を設けることにより、保持部材の凸面と
レンズとが付着ないし接着している部分に対して選択的
に外力を加えることができるので、保持部材に対して有
効なレンズ剥離力を発生するような変形を、より効果的
に生じさせることができるのである。
【0027】また、本発明装置には、前記樹脂製眼用レ
ンズ保持具を搬送して、前記第一の手段へと搬送する搬
送手段、および分離された眼用レンズ保持具を第一の手
段から解放して、当該作業工程の系外へ排出する排出手
段、第四の手段から眼用レンズを受け取って次工程へと
搬送する手段とをさらに含む。このような構成は、加工
工程を経た眼用レンズ保持部材を本発明の分離装置へ導
入し、分離後の眼用レンズをさらに後続する工程に連続
させ、製造ラインの自動化が有利に図れることとなる。
【0028】
【実施例】以上の内容を添付図面を参考にしつつ本発明
による好適な実施例を以下に具体的に説明する。
【0029】図1には、本発明の分離方法に従う一実施
例の工程図が概略的に示されている。この図では、眼用
レンズ保持部材としてモールド重合法にもちいた凸面型
1について例示する。眼用レンズ保持部材(凸面型)1
は眼用レンズ2と同一の曲率を有する凸面部3、凸面部
3の裏側に形成される半球状凹部4、凸面部3の周囲外
方向に延展するフランジ5からなる。この眼用レンズ2
は、保持部材1の凸面部3に密着し(a)図にあっては
既に凹面側のモールドがはずされた後であって、本発明
の分離装置に搬送されて、保持部材1のフランジ5を後
述する第一の手段6により固定された状態を示す。第一
の手段6は、フランジ部周囲を上下から挟み込むように
しており、保持部材が必ずしも前後に動かないように固
定する必要はない。後の図(b)に示すように保持部材
を下方より上に押し上げるためフランジが第一の手段に
押しつけられ結果として動かないように固定されること
となる。(b)の段階で下方より押圧する第二の手段7
は半球状凹部4の内面に円周状に直接接触することで、
下方より保持部材を押し上げて凸面曲率がより小さくな
る方向へと変形する。また、眼用レンズ2が有する剛性
に基づく形状保持力によって眼用レンズの内面曲率が保
たれることから、レンズと凸面との間に剥離力が働いて
レンズの周辺部が保持部材から剥がされる。この押圧力
を強力に作用させると、眼用レンズを一度に分離するこ
とができるが、そうすると無理に離型した悪影響(例え
ば、レンズに応力、歪みを残留させ、レンズの形状、パ
ワーに影響しパワーメーターでのコロナがハッキリしな
い等の不具合)が生じる可能性がある。第二の手段7は
図に示すように円柱形状をしている。好ましい直径は半
球状凹部の曲率および凹部開口径により異なるが、基本
的には眼用レンズの直径よりも若干小さい径の円柱であ
ることが望ましい。つまり、凸面に付着するレンズに対
して効果的な剥離力を及ぼすには、レンズと保持部材の
付着している境界線付近より若干内側を押圧するのが最
も理想的だからである。勿論、これは前記したように半
球状凹部がどのように形成されているか、および付着す
るレンズ径のサイズによっても異なるが、凸面曲率と裏
側の半球状凹部曲率をほぼ等しくした場合には分離する
レンズの直径の40〜100%の範囲で通常のレンズを
剥離可能である。この直径が40%未満であると周辺部
が剥がれる前に無理にレンズを剥離するような力が作用
してレンズに悪影響を及ぼす危惧があり、100%を超
えると剥離できなくなる。
【0030】(c)図には剥離の第二段階として、第三
の手段8を保持部材の半球状凹部4の開口部径円周上に
押し当てる状態を示す。第三の手段8は4角柱状であっ
て先端部9が湾曲凸面状になっている。この手段8と保
持部材の接点は基本的に半球状凹部開口径の円周上の四
カ所である。(b)図では接触が円状(線状)であるの
に対して、(c)図の接触が点状であることの違いは、
保持部材をより変形させることができるようにするため
である。具体的には、第一段階の作用は、凸面の曲率半
径を小さくする方向へ作用するのに対して、第二段階の
作用は保持部材を折り曲げるように作用するもので、第
一段階で眼用レンズの周辺部を剥離し、第二段階で眼用
レンズの中心部まで剥離させて、完全にかつレンズへの
悪影響が極力ないように分離するためである。
【0031】また図(c)には、分離後のレンズを吸引
吸着する第四の手段10が示されている。第四の手段
は、眼用レンズ保持部材1から分離されてくるレンズ2
を適格にかつレンズ材料に変形を生じさせないように保
持するための手段である。この手段10には中央部に貫
通路11を有しており、図示しない吸引装置によって吸
引された貫通路が負圧になることで、先端部12に眼用
レンズを捕捉・保持する。先端部12はレンズ光学面に
直接触れる部分であり、傷を付けることの無いように柔
軟なシリコン樹脂等で形成されることが望ましい。
【0032】図1に示す分離方法については、眼用レン
ズ保持部材を、モールド重合法で用いた凸面モールドを
参考に説明したが、当該眼用レンズ保持部材を片面切削
法で用いる凸面モールドであっても、また切削加工法に
用いられる加工用冶具であっても殆ど同様の操作であ
る。違いは、加工用冶具の場合にはレンズ2と保持部材
凸面3との間に接着剤が存在することである。その他の
操作・効果等は前記した例と殆ど同じであるので省略す
る。
【0033】本発明の眼用レンズ2はモノマー混合物の
重合により得られるが、それを形成するモノマー混合物
は、光学レンズの機能を発揮し重合後に硬質状態であれ
ばどのような材料であっても良く、例えばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等のポ
リアルキル(メタ)アクリレートをはじめ、スチレンモ
ノマーや、シリコン含有モノマー、フッ素含有モノマ
ー、Nビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、な
どのレンズ材料として用いられる一般的な各種モノマー
を適宜組み合わせて重合した材料からなる。ただ、モー
ルド重合法や片面切削法で製造されるのは通常ソフトヒ
ドロゲルレンズであって、含水して柔軟になるような素
材を形成するように各モノマーが選択されるのに対し
て、切削加工法に使用されるのはハード系、ソフト系を
問わず切削加工できる材料であればよい。
【0034】また、樹脂製眼用レンズ保持部材1は、モ
ールドにしても加工用冶具にしても一般には射出成形ま
たは熱圧縮成形により形成され、型に使用する樹脂は、
安価で取り扱いやすいように、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレンビニルアセテート、プロピレン
コポリマー、ポリスチレン、ナイロン等からモノマー混
合物との組み合わせや、接着剤との組み合わせ、重合方
法、接着剤の硬化方法等を考慮して適宜選択される。
【0035】次に、本発明に用いられる分離装置につい
てその一例を片面切削法の場合を例に図2に要部概略図
として示す。眼用レンズの外面側である凸面の切削加工
が終了した状態で例えばコンベア20により加工装置か
ら搬送されてきた眼用レンズ保持部材1は、図に示され
る搬送手段21により分離装置の保持部材設置台30へ
と搬送される。搬送手段21は図面上でその全体を明ら
かにしていないが、回転中心軸22の回りに回転駆動す
る作動アーム23を有しており、この作動アームの先端
部分に保持部材1を吸引吸着しうる手段24が設けれれ
ている。この手段24は前記した手段10と同様に眼用
レンズの外面に直接接触して保持搬送するために、レン
ズ面に傷等を生じさせないように十分に柔軟な材質例え
ばシリコン樹脂などにより構成される。また吸着につい
ても手段10と同様に確実に保持部材1を保持するため
に手段24の内部に貫通路を通して吸引により負圧にさ
せる。作動アームは保持部材1を設置台30のセット用
溝31に的確にセットするように作動アーム自体が上下
動可能でもある。
【0036】設置台30にセットされた保持部材1は、
後続の保持部材に押されて設置台30の図面手前側より
奥の方へ順次移動する。保持部材を移動させる方法は他
に、図示してないが手前側より奥の方へ押し込む別の棒
状体等によって動かしても良いし、さらに別の搬送手段
で他の剥離作用位置へ搬送してもよい。こうして第一段
階の剥離作用位置(図面保持部材手前から2個目)まで
移動し、図に示すように両側から第一の手段6によって
フランジが固定され、下方より第二の手段7により凸面
部の裏側の半球状凹部が上方へ押し上げられる。この状
態でレンズ周辺部の剥離(第一段階)がなされる。設置
台30のセット用溝31は保持部材が滑らかに移動でき
るように平坦面を有する載置部32と、位置を正確に決
定するためのガイド部33からなる。第一の手段6は設
置台30の上面をスライドして保持部材1のフランジを
上から押さえるように固定する。図2ではスライドして
押さえる構造として示されているが、上下に動いてフラ
ンジを挟んで押さえる構造であっても差し支えない。こ
こで周辺部が剥離状態になった眼用レンズ保持部材1は
さらに第二段階の剥離作用位置まで移動する。
【0037】第二段階の剥離作用位置では、再び第一手
段6によりフランジ部が固定され、下方より第三の手段
8が押し当てられる。既に周辺部が剥離状態になった眼
用レンズ2は、この第二段階の剥離操作により容易に保
持部材から分離される。このとき上方より第四の手段1
0がレンズ2の表面に吸着するようにして保持し、上方
へ引き上げて、この分離装置の作業工程から次の工程へ
移行する。残った保持部材はそのまま分離装置から取り
上げられて再利用できる場合は再使用処理工程へと排出
される。第四の手段10の構成については前記方法の発
明の例で述べたとおりである。第四の手段10は作動ア
ーム43と連結しており、必要ならば作動アーム43全
体を一旦上方に引き上げ、回転中心軸42を中心にして
回動し、吸着した眼用レンズを次の工程に搬送する。
【0038】このような分離装置を用いれば、眼用レン
ズの保持部材から加工後のレンズをその光学的、物理的
性質に影響を与えないようにして、迅速かつ確実に分離
することができるので、レンズの生産効率、良品率が向
上する。
【0039】以上、本発明にかかる分離方法、およびそ
の装置について詳述してきたが、これはあくまでも例示
にすぎないのであって、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において種々の変更、改良を行いうることは理解される
べきである。例えば、搬入手段、搬出手段は本発明装置
に必ずしも設ける必要はない。あるいは、図3に概略を
示すように、搬入手段に作動アームではなく全体をコン
ベアで連結した構成にすることもできる。この図におい
てコンベアの段差は特に必要ではないが、この段差によ
って上流から搬送される保持部材が、下流の保持部材を
押し進める様に構成することもできる。また、眼用レン
ズ保持部材を移動させて2段階の剥離を別々の位置で行
う必要はなく、押圧する第二・第三の手段を移動させ
て、眼用レンズ保持部材の方を一定の位置で固定して行
うことも可能である。このような実施態様が、本発明の
範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法およ
び装置によれば、眼用レンズ保持部材としての凸面モー
ルドに付着した眼用レンズを分離する際または、眼用レ
ンズの内面を樹脂製の保持部材に付着した状態でレンズ
外面側を切削加工し、加工後のレンズを保持部材から分
離するに際し、二段階で剥離することにより、保持部材
からレンズを極めて容易に取り外すことができるので、
従来の分離方法と比較して、作業時間が大幅に短縮され
て、レンズ製造ラインの自動化が有利にはかられる事と
なる。しかも、分離されるレンズに対しては直接の外力
が作用していないので、物性、光学特性などに対する影
響もなく良品率の高いレンズの製造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離方法を各ステップ毎に示した側面
図である。
【図2】本発明の一実施例としての分離装置の要部を示
す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 眼用レンズ保持部材 2 眼用レンズ 3 凸面 4 半球状凹部 5 フランジ 6 第一の手段 7 第二の手段 8 第三の手段 9 湾曲凹面状先端部 10 第四の手段 20 コンベア 21 搬送手段 31 セット用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤卓雄 愛知県名古屋市西区枇杷島三丁目12番7号 株式会社トーメー総合開発センター内 Fターム(参考) 4F202 AA21 AH74 CA03 CB01 CM11 CM21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼用レンズ内面を形成する曲率の凸面ま
    たは眼用レンズ内面と略同一の曲率の凸面と、該凸面の
    裏側に球面状に形成された凹面と、該凸面周端から外周
    方向に延設されたフランジを有する樹脂製眼用レンズ保
    持部材であって、該保持部材凸面に保持される眼用レン
    ズを取り外すに際し、(a)該保持部材のフランジを固
    定する工程、(b)該保持部材の凹面に対して、眼用レ
    ンズの径の40〜100%の外径を有する円柱を、凹面
    と同心状に接触して保持部材に押圧力を及ぼし、保持さ
    れた眼用レンズの周辺部を剥離させる工程、(c)前記
    押圧力を解放して、凹面の任意の円周上4カ所に対して
    さらに押圧力を加えることにより、該保持部材から眼用
    レンズを分離する工程、からなることを特徴とする眼用
    レンズの保持部材からの分離方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂製眼用レンズ保持部材が、凸面
    型と凹面型との間で実質的に密閉された空間内で原料モ
    ノマーを重合して眼用レンズまたは眼用レンズを与えう
    る大きさのレンズブランクを成形するに際して使用され
    る凸面型である、前記請求項1記載の分離方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂製眼用レンズ保持部材がレンズ
    内面(凹面)側を接着剤により該保持部材に接着するこ
    とにより固定し、レンズ外面(凸面)側を切削して、加
    工する際に使用する保持部材である、請求項1記載の分
    離方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の分離方法に
    おいて用いられる樹脂製眼用レンズ保持部材から、眼用
    レンズを分離する装置であって、(a)前記保持部材の
    フランジを固定する第一の手段、(b)前記保持部材の
    凹面に対して、凹面と同心状に接触して保持部材に押圧
    力を及ぼす、眼用レンズ径の40〜100%の外径を有
    する円柱状の第二の手段、(c)第二の手段解放後、凹
    面の任意の円周上4カ所に対してさらに押圧力を加える
    四角柱状の第三の手段、(d)眼用レンズを保持部材か
    ら吸引あるいは吸着することにより、眼用レンズ保持部
    材から分離された眼用レンズを捕捉する第四の手段と
    を、有することを特徴とする眼用レンズ保持部材から眼
    用レンズを分離する装置。
  5. 【請求項5】 前記第一の手段が、保持部材のフランジ
    周辺を挟むように固定することを特徴とする請求項4記
    載の分離装置。
  6. 【請求項6】 前記第二の手段が、中空の円筒状である
    ことを特徴とする請求項4乃至5記載の分離装置。
  7. 【請求項7】 前記第三の手段の先端が湾曲凸面状であ
    ることを特徴とする請求項4乃至6記載の分離装置。
  8. 【請求項8】 前記樹脂製眼用レンズ保持部材を搬送し
    て、前記第一の手段へと搬送する搬送手段、および分離
    された眼用レンズ保持部材を第一の手段から解放して、
    当該作業工程の系外へ排出する排出手段、第四の手段か
    ら眼用レンズを受け取って次工程へと搬送する手段とを
    さらに含む請求項4乃至7記載の分離装置。
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