JP2003099695A - 電子財布貸付システム - Google Patents

電子財布貸付システム

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JP2003099695A
JP2003099695A JP2002224322A JP2002224322A JP2003099695A JP 2003099695 A JP2003099695 A JP 2003099695A JP 2002224322 A JP2002224322 A JP 2002224322A JP 2002224322 A JP2002224322 A JP 2002224322A JP 2003099695 A JP2003099695 A JP 2003099695A
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English (en)
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Tomoyuki Nonaka
智之 野中
Kenji Matsumoto
健司 松本
Shigeyuki Ito
滋行 伊藤
Masayuki Inoue
雅之 井上
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 貸付機能を持たせることにより、残高不足に
よる取引の中断を回避できるようにする。 【構成】 センタ3に個人情報記憶部34を設けてIC
カード1の利用者の先になされた貸付金額などを書き込
み、ICカード1を電子財布端末装置2に入れて次回の
取引を行なう際、この貸付金を返済して個人情報記憶部
34での貸付金額をクリアすることにより、取引ができ
るようにする。この場合、ICカード1の金額情報記憶
部14に記憶されている金額がこの返済で更新され、残
高として金額情報記憶部14に記憶される。そして、こ
の取引に際し、この残高がこの取引での料金よりも大き
いときには、この取引は成立し、この残高がこの取引で
の料金よりも小さくて料金不足の場合には、新たに貸付
を受けることにより、取引を行なうことができる。この
貸付金額はセンタ3の個人情報記憶部34に記憶され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子財布システムを用
いて商取引を行なう際、残高不足分をセンタやPOS端
末に記憶し、次回の取引時に清算を行なうようにした電
子財布貸付システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、テレホンカードなどのプリペード
カードを用いて商取引を行なう場合、そのカードに記憶
された金額に達すると、その時点で取引が中止される。
【0003】同様に、特開平3−92966号公報に示
されている電子財布システムにより支払を行なう場合で
も、入金されている金額分の取引となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記プリペードカード
によるものでは、特定のサービスに対しての支払いのみ
に用いるため、それに応じた金額のカードを前もって用
意する。このため、残金不足が生じることは少ない。
【0005】しかし、上記電子財布システムによるもの
では、多方面に使用用途があるために、電子財布への入
金忘れや入金不足による支払時の残金不足が生じる可能
性が大きい。そのため、電子財布システムでは、携帯用
残高表示機などにより、常にICカードの残高を確認で
きるようにしているが、取引時に残金が不足した場合に
は、電子財布による取引は不可能となる。
【0006】なお、上記特開平3−92966号公報に
開示されている電子財布システムでは、取引の際にIC
カード内の残高が取引金額より少なかった場合、残高不
足を電子財布使用者に通知し、取引を中止にするか、I
Cカードでの支払金額を変更するか、クレジットカード
などによる他の取引方法にするかの判断を促し、弾力的
な買物処理の運用を可能としている。
【0007】本発明の目的は、電子財布システム使用者
がICカードに入金を忘れていた場合や、時間割サービ
スを受けている最中に、残高不足による取引中止を防ぐ
電子財布システムを提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、取引中止の回
避方法として、従来のように現金やクレジットカードな
どの他の取引方法を併用せず、電子財布システムのみで
対応可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電子マネー情報を格納しかつID番号を
有するICカードと、該ICカードの情報の読取りと書
込みとを行なうICカード読み書き手段と、数値などを
入力する入力手段と、公衆電話網を介してデータを送受
する回線制御手段とを有する電子財布端末装置と、該I
CカードのID番号と金額情報を記憶する個人情報記憶
手段と、該個人情報記憶手段に記憶されているID番号
と金額情報を照合する照合手段と、映画などのデータ情
報を記憶するデータバンク手段と、公衆電話網を介して
データを送受する回線制御手段とを有する情報センタと
から構成する。
【0010】そして、該データバンク手段のデータ情報
を読み出す際に、該データ情報の料金より該ICカード
の電子マネー情報が少ない場合には、該照合手段で該I
Cカードから読み取られたID番号を照合して、該ID
番号が照合され、なおかつ該入力手段により使用者が貸
付を選択した場合にのみ、該データ情報の料金全額ある
いは一部を該個人情報記憶手段に金額情報として記憶す
ることで貸付処理を行なう。
【0011】
【作用】電子財布システムで支払時に残高不足が生じた
場合、センタあるいはPOS端末にID登録した個人情
報として、貸付金額などを記憶させることにより、即時
に貸付処理を行って取引の中断あるいは現金やクレジッ
トカードなどの他の取引方法への切り替えを回避するこ
とが可能となる。
【0012】これにより、使用者は電子財布システムの
みによる商取引の完全なキャッシュレス化を実現するこ
とが可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明をす
る。
【0014】図1は本発明による電子財布貸付システム
の第1の実施例を示すブロック図であって、1はICカ
ード、2は電子財布端末装置、3はセンタ、4はモニ
タ、5はセットトップボックス、11はID記憶部、1
2は演算処理部、13は接続部、14は金額情報記憶
部、21は表示部、22は入力部、23はカード制御
部、24はカード読み書き部、25は演算処理部、26
は回線制御部、31は回線制御部、32は演算処理部、
33は売上げ金額記憶部、34は個人情報記憶部、35
はデータ変換部、36は映画バンク、37ニュースバン
ク、38はスポーツバンク、51はデータ変換部、52
はセットトップボックス入力部、53は回線制御部、5
4は演算処理部である。
【0015】図2は図1における個人情報記憶部34の
一具体例を示すものであって、60はID番号記憶部、
61は貸付金額記憶部、62は貸付日付記憶部であり、
図2(a)に示す具体例は1つのIDに対して貸付内容
があり、同図(b)に示す具体例は複数のIDに対して
貸付内容がある場合のものである。後者は、例えば、家
族などのグループ情報用である。
【0016】図3はこの実施例の基本処理の一具体例を
示すフローチャートである。
【0017】この実施例は、映画やニュース,スポーツ
などのサービスデータを公衆電話網などの通信回線を用
いてセンタから読み取り、電子財布システムを用いて料
金を支払う場合のものとする。
【0018】図1及び図3において、ここでは、ICカ
ード1の所持者が映画の料金を電子マネーにより支払を
行なうものとし、ICカード1が電子財布端末装置2の
挿入口に挿入されるまで、この実施例はICカード1の
入力待ち状態にあって、その旨電子財布端末装置2の表
示部21で表示されている(ステップS102,S10
3)。
【0019】使用者が電子財布端末装置2の挿入口にI
Cカード1を入れると、ICカード1は電子財布端末装
置2のカード制御部23により挿入されて、ICカード
1の接続部13が電子財布端末装置2のカード読み書き
部24に接続され、電子財布端末装置2はICカード1
の挿入が確認される(ステップS103)。
【0020】ICカード1の挿入が確認されると、ま
ず、このICカード1の所持者がこのセンタ3の登録メ
ンバーであるか否かの確認を行なう。そのために、IC
カード1のID記憶部11に記憶されているこのICカ
ード1特有のIDが電子財布端末装置2のカード読み書
き部24により読み取られ(ステップS104)、演算
処理部25で処理された後、電子財布端末装置2の回線
制御部26とセンタ3の回線制御部31とを経てセンタ
3の演算処理部32に供給される。そして、センタ3の
個人情報記憶部34内のID番号記憶部60(図2)か
ら登録IDを読み取り(ステップS105)、この登録
IDでICカード1からのIDを照合して、ICカード
1のIDがセンタ3に登録されているかどうか確認を行
なう(ステップS106)。これによって登録メンバー
であることが確認されると、貸付機能を使用できるが、
非登録メンバーであるときには、貸付機能が使用でき
ず、通常の電子マネーによる取引のみとなってステップ
114に進む。
【0021】登録メンバーは、前回サービスを受けた際
に、このセンタ3の貸付機能によって支払をしていた場
合に限り、清算をしなくては今回のサービスを受けるこ
とができない。そこで、センタ3の個人情報記憶部34
の内容を参照し(ステップS107)、前回の取引での
貸付の有無を確認する(ステップS108)。この結
果、貸付がない場合には、通常の支払の手続を行なうた
めに、ステップS114に移る。
【0022】ステップ108で前回貸付があると確認さ
れた場合には、電子財布端末装置2の表示部21に前回
の貸付金額を表示して、清算を行なうか否かの選択を促
し、ICカード1の所持者は、清算をするかどうかを電
子財布端末装置2の入力部22により選択する(ステッ
プS109)。清算をすることが選択された場合には、
ICカード1の金額情報記憶部14に記憶されている残
金を電子財布端末装置2のカード読み書き部23により
読み取り(ステップS110)、センタ3の個人情報記
憶部34内の貸付金額記憶部61(図2)に記憶されて
いる貸付金額との比較を演算処理部32で行なう(ステ
ップS111)。
【0023】そして、残金が貸付金額より大きい場合に
は、演算処理部32により減算し、カード読み書き部2
4によりICカード1の金額情報記憶部14に新規の残
金を書き込む(ステップS112)。また、センタ3の
個人情報記憶部34内の貸付金額記憶部61(図2)と
貸付日付記憶部62(図2)をリセットする(ステップ
S113)。
【0024】以上により、前回の取引での貸付の清算が
終了し、今回のサービスの手続きに入る。清算をしなか
ったり(ステップS109)、残金が不足したり(ステ
ップS111)している場合には、サービスを受けるこ
とができず、カード制御部23によりICカード1が電
子財布端末装置2から排出されて(ステップS12
8)、処理が終了する(ステップS130)。
【0025】上記のステップS113まで進むと、ある
いは登録メンバーでなかったり(ステップS106)、
登録メンバーであっても、貸付がないとき(ステップS
108)には、まず、モニタ4にこのシステムにより受
けられる映画やニュース,スポーツなどの各種サービス
内容が表示され、その中から利用者の受けたいサービス
をセットトップボックス5の入力部51により選択する
ことができるようにする。その中から例えば映画を選択
すると、夫々の映画のタイトルと料金が表示され(ステ
ップS114)、利用者は自分の見たい映画のタイトル
を入力部52により選択する(ステップS115)。
【0026】タイトルが選択されると、ICカード1の
金額情報記憶部14に格納された残金をカード読み書き
部24で読み込み、センタ3の演算処理部32でこの選
択された映画の料金との比較を行なう(ステップS11
6)。この結果、残金が料金より大きいか等しければ、
演算処理部32により残金から料金を減算し(ステップ
S117)、料金を売上記憶部33に加算する(ステッ
プS118)とともに、ICカード1の金額情報記憶部
14の残金をカード読み書き部24により更新し、料金
の支払が終了する(ステップS119)。
【0027】これにより、センタ3の演算処理装置32
により、データ変換装置35で映画バンク36から選択
された映画のデータが読み出されて変換され、回線制御
装置31を介してセットトップボックス5に転送され
る。セットトップボックス5では、回線制御装置53を
介してデータが取り込まれ、データ変換装置51により
映画データが変換されて(ステップS125)、モニタ
4に映画が上映される(ステップS126)。
【0028】また、残金が料金より少ない場合には(ス
テップS116)、電子財布端末装置2の表示部21に
残高不足が表示される(ステップS120)。そして、
再度ICカード1の利用者がID登録されているか否か
の確認を行ない(ステップS121)、この結果、登録
メンバーであることが確認されると、貸付を受けるかど
うかを表示部21に表示してその選択を促す(ステップ
S122)。
【0029】ここで、貸付を受けることを電子財布入力
部22で選択した場合には(ステップS122)、セン
タ3内の売上金額記憶部33に料金を加算し(ステップ
S123)、個人情報記憶部34内の貸付金額記憶部6
1(図2)に貸付金額を、貸付日付記憶部62(図2)
に貸付日時を夫々記憶する(ステップS124)。この
場合、料金の全額を貸付金額として処理することとす
る。この手続により、決済が終了して映画の表示が開始
される(ステップS125,S126)。
【0030】非登録メンバーである場合(ステップS1
21)には、あるいは、登録メンバーであっても、貸付
を受けないことを電子財布入力部22により選択した場
合(ステップS122)には、映画を見ることができ
ず、カード制御部23によってICカード1が電子財布
端末装置2から排出される(ステップS129)。
【0031】映画が終了すると、モニタにサービスを終
了するか、再度映画を見るかの選択を促す表示がなされ
る(ステップS127)。再度映画を見ることをセット
トップボックス5の入力部52により選択すると、モニ
タ4に映画のタイトルと料金が表示される状態に戻り
(ステップS114)、支払を済ませれば、また、映画
を見ることが可能である。
【0032】サービス終了をセットトップボックス入力
部52により選択すると(ステップS127)、サービ
スが終了し(ステップS128)、カード制御部23に
よってICカード1が電子財布端末装置2から排出され
る(ステップS129)。
【0033】ここで、ICカード1に借用金額記憶部を
持たせ、カード読み書き部24により、ICカード1と
センタ3の双方に貸付金額のデータを持たせるようにし
てもよい。また、貸付金額は料金の全てを貸付金額とす
るか、残金の不足分を貸付金額とするかのどちらでもよ
い。なお、後者の場合には、ICカード1の金額情報記
憶部14の残金を更新することが必要である。
【0034】なお、上記実施例では、個人情報記憶部3
4を、図2(b)に示すように、家族内の複数のIDを
グループ化し、センタ3にグループ情報として記憶して
するようにした場合、グループ内の1人が貸付を受けて
いる場合、他のグループの者が清算をすることができ
る。そのため、子供が見た映画の料金を親がまとめて支
払うことも可能となる。
【0035】また、上記実施例では、電子財布端末装置
2とセットトップボックス5を分離しているが、電子財
布システム内蔵のセットトップボックスとしてもよい。
【0036】次に、返却期限を定めた場合のこの実施例
の処理について説明する。
【0037】図4は返却期限を定めた貸付機能をもつこ
の実施例で支払を行なったときの基本処理を示すフロー
チャートである。
【0038】図1及び図4において、ICカード1の所
持者がサービスの支払を電子マネーにより行なう場合、
入力待ち状態(ステップS202,S203)にある電
子財布端末装置2の挿入口にICカード1を入れると、
ICカード1は電子財布端末装置2のカード制御部23
により挿入され、ICカード1の接続部13がカード読
み書き部24に接続される。
【0039】そして、電子財布端末装置2は、ICカー
ド1の入力を確認し(ステップ203)、まず、このI
Cカード1の所持者がセンタ3の登録メンバーであるか
どうか確認を行なう。
【0040】即ち、ICカード1のID記憶部11に記
憶されているこのICカード特有のIDがカード読み書
き部24により読み取られ(ステップS204)、電子
財布端末装置2内の演算処理部25で処理された後、電
子財布端末装置2の回線制御部26とセンタ3の回線制
御部31を介してセンタ3の演算処理部32に供給され
る。また、センタ3の個人情報記憶部34内のID番号
記憶部61(図1)から登録IDを読み取り(ステップ
S205)、ICカード1からのIDをこの登録IDと
照合することにより、このIDがセンタ3に登録されて
いるかどうかの確認を行なう(ステップS206)。I
Dがセンタ3に登録されている登録メンバーであれば、
貸付機能を使用できるが、非登録メンバーであるときに
は、貸付機能が使用できず、通常の取引のみとなってス
テップS214に進む。
【0041】ここで、この実施例では、登録メンバーの
ときには、前回サービスを受けた際に、このセンタ3の
貸付機能により支払をしていた場合、清算をしなくては
ならないが、返却日以内ならば、清算を行わなくても、
さらに貸付を受けることができる。
【0042】そこで、センタ3の個人情報記憶部34の
貸付日付記憶部62(図2)の内容を参照して前回まで
の取引を確認し(ステップS207)、この結果、貸付
がない場合には(ステップS208)、通常の支払の手
続のために、ステップ214に移る。
【0043】前回貸付を受けている場合には(ステップ
S208)、電子財布端末装置2の表示部21に前回ま
での貸付金額が表示され、清算を行なうかどうかの選択
を促す(ステップS209)。ICカード1の金額情報
記憶部14に入金されている残金があれば、清算を行な
えばよいが、残金が不足している場合や清算をまだ行な
っていないときには、拒否することが可能である。この
場合には、ステップS214に移る。
【0044】ステップS209で清算をすることが選択
された場合には、ICカード1の金額情報記憶部14に
記憶された残金を電子財布端末装置2のカード読み書き
部24により読み取り(ステップS210)、センタ3
の個人情報記憶部34の貸付金額記憶部61(図2)に
記憶されている貸付金額と演算処理部32で比較する
(ステップS211)。残金が貸付金額より大きい場合
には、演算処理部32により減算し、電子財布端末装置
2のカード読み書き部24によりICカード1の金額情
報記憶部14に新規の残金を書き込み(ステップS21
2)、センタ3の個人情報記憶部34の貸付金額記憶部
61(図2)の貸付金額と貸付日付記憶部62(図2)
の貸付日時をリセットする(ステップS213)。
【0045】以上により、前回までの取引の清算が終了
し、今回のサービスの手続き処理に入る。清算をしなか
った場合(ステップS209)や残金が足した場合(ス
テップS211)には、貸付金額の清算は行なわずにサ
ービスを受けることになる。
【0046】次に、モニタ4にサービス内容と料金が表
示され(ステップS214)、利用者は、自分の受けた
いサービスをセットトップボックス5の入力部52によ
り選択する(ステップS215)。
【0047】このようにしてサービス内容が決定する
と、ICカード1の金額情報記憶部14に格納された残
金をカード読み書き部24によりセンタ3の演算処理部
32に読み込み、料金との比較を行なう(ステップS2
16)。この結果、残金が料金より大きければ、演算処
理部32により残金から料金を減算し(ステップS21
7)、料金を売上記憶部33に演算処理部32により加
算する(ステップS218)。また、電子財布端末装置
2のカード読み書き部24でICカード1の金額情報記
憶部14の残金を更新する(ステップS219)。
【0048】これにより、決算が終了し、データがセッ
トトップボックス5に転送され(ステップS228)、
サービスが開始される(ステップS229)。
【0049】また、残金が料金より少ない場合には(ス
テップS216)、電子財布端末装置2の表示部21に
不足した残高が表示される(ステップS220)。そし
て、再度ID番号を参照して登録メンバーであるかどう
かを確認をする(ステップS221)。この結果、登録
メンバーであれば、貸付を受けるかどうかを電子財布端
末装置2の表示部21に表示してその選択を促す(ステ
ップS222)。
【0050】ここで、貸付を受けることを電子財布端末
装置2の入力部22により選択した場合には(ステップ
S222)、センタ3の個人情報記憶部34内の貸付日
付記憶部62(図2)を読み出して前回の貸付があるか
どうかを確認し(ステップS223)、前回までに貸付
を受けていない利用者には、ステップS225に移って
即座に貸付が行なわれる。
【0051】また、貸付を受けている利用者に対しては
(ステップS223)、その日付がセンタ3で設定され
ている返却期限日(一例として毎月28日)以内であれ
ば(ステップS224)、センタ3において、演算処理
部32により売上金額記憶部33に料金が加算され(ス
テップS225)、個人情報記憶部34内の貸付金額記
憶部61(図2)、貸付日付記憶部62(図2)を更新
する(ステップS226)。
【0052】この手続により、貸付による支払が終了
し、ステップS228に進んでサービスが開始される
(ステップS228)。
【0053】なお、この場合でも、料金全額を貸付にし
てもよいし、また、不足分を貸付にしてもよい。
【0054】返却期限がオーバーしている利用者に対し
ては、電子財布端末装置2の表示部21に返却期限切が
表示され(ステップS227)、非登録メンバーあるい
は貸付を受けないことを電子財布端末装置2の入力部2
2により選択した利用者と同様に、サービスを受けるこ
とができず、カード制御部23によりICカード1が電
子財布端末装置2より排出される(ステップS23
2)。
【0055】サービスが終了すると、モニタ4にサービ
スを終了するか、再度サービスを受けるかの選択を促す
表示がなされる(ステップS230)。再度サービスを
受けることをセットトップボックス5の入力部52によ
り選択すると、モニタ4にサービス内容と料金が表示さ
れた状態に戻り(ステップS214)、支払を済ませれ
ば、また、サービスを受けることが可能である。
【0056】サービス終了をセットトップボックス5の
入力部52で選択すると(ステップS230)、サービ
スが終了し(ステップS231)、カード制御部23に
よってICカード1が電子財布端末装置2から排出され
る(ステップS232)。これにより、一連の処理が終
了する(ステップS233)。
【0057】ここで、この実施例では、返却期限を月払
として、その間は何回でも貸付可能としたが、センタ3
の個人情報記憶部34に返却期間記憶部を設け、返却日
を最初に貸付を行なった日より何日間と設定し、その間
は何回でも貸付が可能としてもよい。
【0058】次に、貸付額の上限を定めた場合のこの実
施例の処理について説明する。
【0059】図5はこの場合の図1における貸付上限金
額を記憶する個人情報記憶部34の一具体例を示す図で
あって、60はID記憶部、71は貸付上限記憶部、6
1は貸付金額記憶部、62は貸付日付記憶部である。
【0060】図6は貸付額の上限を定めた貸付機能をも
つこの実施例により支払を行なうときの基本処理を示す
フローチャートであって、この貸付額の上限値は、図5
における個人情報記憶部34の貸付上限記憶部71に記
憶されている。
【0061】この場合、図4のステップS201〜ステ
ップS213の処理は同様であり、これにより、前回の
取引の清算が行なわれ、しかる後、モニタ4にサービス
内容と料金が表示された(ステップS301)後、自分
の受けたいサービスをセットトップボックス5の入力部
52により選択する(ステップS302)。
【0062】サービスが選択されると、ICカード1の
金額情報記憶部14に格納された残金を電子財布端末装
置2のカード読み書き部24によりセンタ3の演算処理
部32に読み込み、料金との比較を行なう(ステップS
303)。この結果、残金が料金より大きければ、演算
処理部32により残金から料金を減算し(ステップS3
04)、カード読み書き部24でICカード1の金額情
報記憶部14の残金を更新する(ステップS305)。
また、演算処理部32により、料金を売上金額記憶部3
3に加算する(ステップ306)。
【0063】これにより、決算が終了し、選択されたサ
ービスのデータがセットトップボックス5に転送され
(ステップS315)、サービスが開始される(ステッ
プS316)。
【0064】また、残金が料金より少ない場合には(ス
テップS303)、電子財布端末装置2の表示部21に
残高不足が表示される(ステップS307)。そして、
再度登録メンバーであるかどうかの確認をし(ステップ
S308)登録メンバーであることを確認されると、貸
付を受けるかどうかを電子財布端末装置2の表示部21
に表示して選択を促す(ステップS309)。
【0065】ここで、貸付を受けることを電子財布端末
装置2の入力部22により選択した場合には、サービス
料金に、センタ3の個人情報記憶部34内の貸付金額記
憶部61(図5)に記憶されている現在の貸付金額を加
算し、新規の貸付金額とする(ステップS310)。そ
して、この新規の貸付金額と個人情報記憶部34の貸付
上限金額記憶部61(図5)に記憶された貸付上限をセ
ンタ3の演算処理部32により比較し(ステップS31
1)、その結果、貸付金額が貸付上限以内であれば、演
算処理部32により、売上金額記憶部33に料金が加算
される(ステップS312)。また、センタ3の個人情
報記憶部34の貸付金額記憶部61(図5)の貸付金額
を更新する(ステップS313)。
【0066】以上の手続によって決算が終了し、サービ
スが開始される(ステップS315)。
【0067】また、非登録メンバーであったり(ステッ
プS308)、登録メンバーであっても、貸付を受けな
いことを入力部22で選択したり(ステップS309)
したときには、サービスを受けることができず、カード
制御部23によりICカード1が電子財布端末装置2か
ら排出される(ステップS319)。
【0068】また、貸付金額の上限をオーバーしたとき
には(ステップS311)、電子財布端末装置2の表示
部21に貸付上限オーバーであることを表示し(ステッ
プS314)、カード制御部23によりICカード1が
電子財布端末装置2より排出される(ステップS31
9)。
【0069】サービスが終了すると、モニタ4にサービ
スを終了するか、再度サービスを受けるかの選択を促す
表示がなされる(ステップS317)。再度サービスを
受けることをセットトップボックス5の入力部52によ
り選択すると、モニタ4にサービス内容と料金が表示さ
れた状態に戻り(ステップS301)、支払を済ませれ
ば、また、サービスを受けることが可能である。
【0070】サービスの終了をセットトップボックス5
の入力部52により選択すると、サービスが終了し(ス
テップS318)、カード制御部23によりICカード
1が電子財布端末装置2から排出される(ステップS3
19)。これにより、一連の処理が終了となる(ステッ
プS320)。
【0071】ここで、この実施例では、個人情報記憶部
34に貸付上限記憶部71(図5)を持たせることによ
り、貸付金額の上限値を任意に設定できたが、この貸付
上限記憶部71をなくし、上限をセンタ一律にしてもよ
い。
【0072】また、個人情報記憶部34内に、貸付額の
上限値と同様に、返却期限や貸付回数の記憶部を設け、
これにより、貸付額の調整を行なうようにしてもよい。
【0073】さらに、この実施例では、料金全額を貸付
により支払を行なったが、料金全額を貸付にしたくない
場合には、残金の不足分を貸付により支払ってもよい。
【0074】以上、センタからの映画などのデータをセ
ットトップボックスを介して得る場合における電子財布
貸付システムについて述べたが、ゲームの内容をセット
トップボックスを介して得る場合も考えられる。この場
合、ゲームを1回使用する毎に使用時間に関係なく料金
を課すようにしてもよいし、また、一定時間使用毎に料
金を課す時間貸しとしてもよい。前者では、映画サービ
スと同様に、精算時に貸付機能を付加することができ
る。また、後者では、一定時間使用毎に自動的に精算を
行ない、ICカード内の残金が不足している場合にの
み、ゲームを一時中断させて貸付機能を付加すればよ
い。
【0075】以上により、ゲームを時間貸しで使用時に
ICカード内の残金が不足した場合でも、貸付機能によ
り、ゲームを続けることが可能となる。
【0076】次に、本発明をスーパーマーケットなどの
POSレジ端末装置に用いた場合の実施例について説明
をする。
【0077】図7はかかるPOS端末装置に用いた場合
の本発明による電子財布貸付システムの第2の実施例を
示すブロック図であって、8はPOS端末装置、81は
表示部、82はPOSレジキー入力部、83はカード制
御部、84はカード読み書き部、85は演算処理部、8
6は回線制御部、87は売上金額記憶部、88は個人情
報記憶部であり、ICカード1は図1に示した実施例と
同様である。
【0078】また、図8はこの実施例の基本処理の一具
体例を示すフローチャートである。
【0079】入力待ち状態(ステップS402,S40
3)にあるPOS端末装置8の挿入口に、ICカード1
の所持者がサービスの決済を電子マネーで行なうため
に、このICカード1を入れると、ICカード1の挿入
が確認される(ステップS403)。
【0080】ICカード1の挿入が確認されると、ま
ず、このICカード1の所持者がこのPOS端末装置8
の登録メンバーであるかどうかの確認を行なう。
【0081】そのため、ICカード1のID記憶部11
に記憶されているこのICカード特有のIDがPOS端
末装置8のカード読み書き部84により読み取られ(ス
テップS404)、POS端末装置8内の演算処理部8
5に供給される。次に、POS端末装置8の個人情報記
憶部88(ここでは、図2に示した図1での個人情報記
憶部34と同一構成をなしているものとする)内のID
番号記憶部60から登録IDを読み取り(ステップS4
05)、これとICカードからのIDを照合することに
より、このIDがPOS端末装置8に登録されているか
どうかの確認を行なう(ステップS406)。
【0082】これにより、IDが登録されている登録メ
ンバーであることが確認されると、貸付システムによる
支払が可能であるが、非登録メンバーであるときには、
貸付システムを使用できず、通常の電子マネーの取引の
みとなってステップS414に進む。
【0083】登録メンバーは、前回サービスを受けた際
に、このPOS端末装置8の貸付機能によって支払をし
ていた場合に限り、清算をしなくては今回のサービスを
受けることができない。そこで、POS端末装置8の個
人情報記憶部88内の貸付金額記憶部61(図2)と貸
付日付記憶部62(図2)の内容を参照し(ステップS
407)、前回の取引を確認する(ステップS40
8)。この結果、貸付がない場合には、通常の支払の手
続のためにステップS414に移る。
【0084】ステップS408で前回貸付があると確認
された場合には、POS端末装置8の表示部81に前回
の貸付金額が表示され、清算を行なうかどうかの選択を
促され、ICカード1の所持者は、清算をするかどうか
をPOSレジキー入力部82により選択する(ステップ
S409)。清算をすることが選択された場合には、I
Cカード1の金額情報記憶部14に記憶されている残金
をPOS端末装置8のカード読み書き部84により読み
取り(ステップS410)、個人情報記憶部34内の貸
付金額記憶部61(図2)に記憶されている貸付金額と
の比較を演算処理部85で行なう(ステップS41
1)。
【0085】そして、残金が貸付金額より大きい場合に
は、演算処理85により減算し、カード読み書き部84
によりICカード1の金額情報記憶部14に新規の残金
を書き込む(ステップS412)。また、POS端末装
置8の個人情報記憶部88内の貸付金額記憶部61(図
2)と貸付日付記憶部62(図2)をリセットする(ス
テップS413)。
【0086】以上により、前回の取引での貸付の精算が
終了し、今回のサービスの手続きに入る。清算をしなか
ったり(ステップS409)、残金が不足したり(ステ
ップS411)している場合には、サービスが受けるこ
とができず、カード制御部83によりICカード1がP
OS端末装置8から排出され(ステップS426)、処
理が終了する(ステップS427)。
【0087】上記のステップS413まで進むと、ある
いは、登録メンバーでなかったり(ステップS40
6)、登録メンバーであっても、貸付がないときには
(ステップS408)、まず、POS端末装置8の表示
部81に今回のサービス内容と料金が表示される(ステ
ップS414)。そして、ICカード1の金額情報記憶
部14に格納された残金をカード読み書き部84により
読み込み、演算処理部85で今回の料金との比較を行な
う(ステップS415)。この結果、残金が料金より大
きいか等しければ、演算処理部85により残金から今回
の料金を減算し(ステップS416)、料金を売上金額
記憶部87に加算する(ステップS417)とともに、
ICカード1の金額情報記憶部14の残金をカード読み
書き部84により更新し(ステップS418)、決算終
了をPOS端末装置8表示部81で表示して(ステップ
S424)、決済が終了する(ステップS425)。
【0088】また、ICカード1の残金が今回の料金よ
り少ない場合には(ステップS421)、POS端末装
置8の表示部81に残金不足が表示される(ステップS
419)。そして、再度ICカード1のIDが登録され
ているかどうかの確認をする(ステップS420)。こ
の結果、登録メンバーであれば、貸付を受けるかどうか
を表示部81に表示していずれかの選択を促す(ステッ
プS421)。
【0089】ここで、貸付を受けることをPOSレジ入
力部82で選択した場合には(ステップS421)、P
OS端末装置8内の売上金額記憶部87に料金を加算し
(ステップS422)、個人情報記憶部88内の貸付金
額記憶部61(図2)に貸付金額を、貸付日付記憶部6
2(図2)に貸付日付を夫々記憶する(ステップS42
3)。
【0090】なお、ICカード1に借用金額記憶部を持
たせ、カード読み書き部84によりICカード1に記憶
させることにより、POS端末装置8とICカード1の
双方に貸付金額のデータを持たせてもよい。また、貸付
金額は料金の全てを貸付金額とするか、残金の不足分を
貸付金額とするかどちらでもよい。
【0091】この手続により、決済が終了したことをP
OS端末装置8の表示部81に表示し(ステップS42
4)、決済が終了する(ステップS425)。非登録メ
ンバー(ステップS420)や貸付を受けないことをP
OSレジ入力部82により選択した利用者(ステップS
421)は、今回の料金を決済することができず、カー
ド制御部83によりICカード1がPOS端末装置8よ
り排出される(ステップS426)。この場合には、ス
ーパーマーケットでの買物を中止するか、あるいはIC
カードに入金後に再度支払い処理をする必要がある。
【0092】料金の支払を終了すると、カード制御部8
3によりICカード1がPOS端末装置8より排出され
る(ステップS426)。
【0093】なお、ICカード1から読み取った電子マ
ネー情報は、POS端末装置8内の売上金額記憶部87
に供給されるが、回線制御部86を介して銀行などに送
金されることもある。
【0094】なお、この実施例においても、貸付金額の
上限や返却期限を設定してもよい。また、センタに個人
情報記憶部を持たせて、コンビニエンスストアやガソリ
ンスタンドなどのチェーン店のPOS端末装置ならば、
どこでも貸付や貸付金額の清算ができるような構成にし
てもよい。この場合、貸付金額などの個人情報や電子マ
ネー情報が回線制御部86を介してセンタや銀行に送ら
れる。
【0095】次に、本発明を電車やバスなどの運賃の支
払に使用される自動改札機に用いた場合の実施例につい
て説明する。
【0096】図9はかかる自動改札機に用いた場合の本
発明による電子財布貸付システムの第3の実施例を示す
ブロック図であって、1はICカード、9は電子財布用
自動改札機、10はセンタ、91は表示部、92は駅コ
ード記憶部、93はカード制御部、94はカード読み書
き部、95は演算処理部、96は回線処理部、97はゲ
ート制御部、101は回線制御部、102は演算処理
部、103は売上金額記憶部、104は個人情報記憶
部、105は運賃データである。
【0097】図10は図9における自動改札用個人情報
記憶部の一具体例を示し、110は自動改札用個人情報
記憶部、111は乗車駅コード記憶部であって、前出図
面に対応する部分には同一符号を付けている。
【0098】図11はこの実施例の基本処理を示すフロ
ーチャートである。
【0099】図9及び図11において、ICカード1の
所持者が電子マネーにより運賃を支払うために、入力待
ち状態(ステップS502,S503)にある電子財布
用自動改札機9のICカード挿入口にICカード1を挿
入すると、カード制御部93により、ICカード1の接
続部13がカード読み書き部94に接続される(ステッ
プS503)。
【0100】ICカード1の挿入があると、まず、この
使用者がこれから乗車するのか下車するのかを確認する
ために、ICカード1からID番号の読み取りを行な
う。
【0101】即ち、ICカード1のID記憶部13に記
憶されているこのICカード1特有のIDをカード読み
書き部94により読み取り、演算処理部95で処理した
後、回線制御部96,101を介してセンタ10の演算
処理部102に供給する(ステップS504)。そし
て、センタ10内の個人情報記憶部104のID番号記
憶部60(図10)の登録IDを読み取り(ステップS
505)、これとICカード1からのIDとを参照する
(ステップS506)。その結果、ICカード1のID
が未登録ならば、このICカード1の所有者は乗車する
客であり、図12(a)に示す乗車時フローチャートに
移り、このICカード1のIDが登録されていたら、こ
のICカード1の所有者は下車する客であるか、前回貸
付を受けている利用者となる。
【0102】さらに、ID登録されている利用者が下車
するのか、あるいは貸付を受けている乗客かを判断する
ために、センタ10の個人情報記憶部104の貸付金額
記憶部61(図10)の内容を読み取り(ステップS5
07)、その内容から貸付の有無を判定する(ステップ
S508)。ここで、貸付があれば、清算処理を行な
い、それ以外の場合には、下車する利用者であるので、
図12(b)に示す料金支払のための下車時フローチャ
ートに移る。
【0103】貸付を受けている場合には、自動的に清算
を行なうために、ICカード1の金額情報記憶部14か
ら残金をカード読み書き部94により読み取り、回線処
理部96,101を介してセンタ10の演算処理部10
2に供給する(ステップS509)。
【0104】ここで、個人情報記憶部104の貸付金額
記憶部61(図10)に記憶されている貸付金額と残金
との比較を行ない(ステップS510)、残高の方が大
きいか等しければ、残高より貸付金を減算し、新規の残
高をICカード1の金額情報記憶部14にカード読み書
き部94により更新する(ステップS511)ととも
に、センタ10の個人情報記憶部104をリセットし、
清算が終了する(ステップS512)。
【0105】また、残金が貸付金額より少なければ(ス
テップS510)、入場ゲートが電子財布用自動改札機
9のゲート制御部97により閉められ(ステップS51
3)、ICカード1がカード制御部93により排出され
(ステップS514)、駅の構内に入場することができ
ない(ステップS515)。
【0106】図12(a)はこの第3の実施例での乗車
時の基本処理の一具体例を示すフローチャートであり、
また、図12(b)は同じく下車時の基本処理の一具体
例を示すフローチャートである。
【0107】乗車する場合には、図12(a)に示すよ
うに、IDカード1のID番号記憶部11から読み取ら
れたIDを、センタ10の個人情報記憶部104のID
番号記憶部60(図10)に登録する(ステップS60
1)。同様に、電子財布用自動改札機9内の駅コード記
憶部92に記憶された駅コードを乗車駅コード記憶部1
11(図10)に書き込む(ステップS602)。そし
て、ゲート制御部97により入場ゲートが開き(ステッ
プS603)、カード制御部93より電子財布用自動改
札機9からICカード1が排出され(ステップS60
4)、入場処理が終了する(ステップS605)。な
お、この時点では、支払は行われないものとする。
【0108】下車する場合には、図12(b)に示すよ
うに、センタ10の個人情報記憶部104の乗車駅コー
ド記憶部111(図10)の内容を読み取り(ステップ
S606)、同様に、電子財布用自動改札機9の駅コー
ド記憶部92から下車駅コードを読み取る(ステップS
607)。この乗車区間の料金をセンタ10の運賃デー
タから読み取り(ステップS608)、電子財布用改札
機9の表示部91に料金を表示する(ステップS60
9)。
【0109】そして、カード読み書き部94によりIC
カード1の金額情報記憶部14を読み取り、この料金と
の比較を行なう(ステップS610)。この結果、残金
が多い場合には通常の支払処理に入り、残金が少ない場
合には、貸付処理に入る。
【0110】通常の支払処理では、残金から料金を減算
し(ステップS611)、その料金をセンタ10の売上
金額記憶部103に加算し(ステップS612)、新規
の残金を金額情報記憶部14に書き込む(ステップS6
13)。これにより支払が終了し、ゲート制御部97に
よりゲートが開いて(ステップS618)、カード制御
部93によりICカード1が電子財布用改札機9から排
出され(ステップS619)、処理が終了する(ステッ
プS620)。
【0111】また、残金が足りない場合には(ステップ
S610)、自動的に貸付が行なわれる。即ち、電子財
布用改札機9の表示部91に残金不足が表示され(ステ
ップS614)、料金が売上金額記憶部103に加算さ
れる(ステップS615)。この場合、料金全額を貸付
金額にするものとする。また、センタ10の個人情報記
憶部104のID番号記憶部60(図10)にICカー
ド1のIDを、貸付金額記憶部61(図10)に貸付金
額を、貸付日時記憶部62(図10)に貸付日時を夫々
書き込む(ステップS616)。これにより、貸付処理
が終了してゲートが開き(ステップS617)、その
後、ICカード1が排出されて(ステップS618)処
理が終了する(ステップS619)。
【0112】なお、この実施例では、1回のみの貸付に
ついて述べたが、個人情報記憶部104に貸付金額の上
限値や返却期限または貸付回数を設定して複数回の貸付
を可能にしてもよい。また、貸付金額は料金全額にして
も、料金の不足分のみにしてもよい。さらに、ICカー
ド1と電子財布用自動改札機9のデータのやり取りは非
接触にしてもよい。
【0113】ここで、上記に述べたICカード1内に貸
付金額に相当する電子マネー情報を格納する場合の具体
例を図13に示す。15が貸付金額情報記憶部である。
この場合、貸付金額などの個人情報をICカード内に記
憶するため、電子マネー情報のセキュリティを確保する
ことができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子財布システムに貸付機能を付加することにより、支
払時に残高不足が生じた場合、従来は取引が中止になる
か、あるいは現金やクレジットカード等の他の取引方法
により支払が行なわれていたものを、センタやPOS端
末等にID登録した個人情報として貸付金額情報を持た
せることにより、電子財布システムのみで即時に貸付処
理を行ない、取引の中断あるいは他の取引方法への切り
替えを回避することが可能となる。
【0115】以上により、使用者は電子財布システムの
みによる商取引の完全キャッシュレス化を実現すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子財布の貸付システムの一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1における個人情報記憶部の一具体例を示す
図である。
【図3】図1に示した第1の実施例の基本処理動作の一
具体例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した第1の実施例の基本処理動作の他
の具体例を示すフローチャートである。
【図5】図1における個人情報記憶部の他の具体例を示
す図である。
【図6】図1に示した第1の実施例の基本処理動作のさ
らに他の具体例を示すフローチャートである。
【図7】本発明による電子財布貸付システムの第2の実
施例を示すブロック図である。
【図8】図7に示した第2の実施例の基本処理動作の一
具体例を示すフローチャートである。
【図9】本発明による電子財布貸付システムの第3の実
施例を示すブロック図である。
【図10】図9における個人情報記憶部の一具体例を示
す図である。
【図11】図9に示した第3の実施例の基本処理動作の
一具体例を示すフローチャートである。
【図12】図11に示したフローチャートでの乗車時,
下車時での処理動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明による電子財布貸付システムでのIC
カードの他の具体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ICカード 2 電子財布端末装置 3 センタ 4 モニタ 5 セットトップボックス 8 POS端末装置 9 電子財布用自動改札機 10 センタ 11 ID記憶部 12 演算処理部 13 接続部 14 金額情報記憶部 15 貸付金額情報記憶部 21 表示部 22 入力部 23 カード制御部 24 カード読み書き部 25 演算処理部 26,31 回線制御部 32 演算処理部 33 売上金額記憶部 34 個人情報記憶部 35 データ変換部 36 映画バンク 37 ニュースバンク 38 スポーツバンク 51 データ変換部 52 入力部 53 回線制御部 54 演算処理部 60 ID番号記憶部 61 貸付金額記憶部 62 貸付日付記憶部 71 上限金額記憶部 81 表示部 82 入力部 83 カード制御部 84 カード読み書き部 85 演算処理部 86 回線制御部 87 売上金額記憶部 88 個人情報記憶部 91 表示部 92 駅コード記憶部 93 カード制御部 94 カード読み書き部 95 演算処理部 96 回線制御部 97 ゲート制御部 101 回線制御部 102 演算処理部 103 売上金額記憶部 104 個人情報記憶部 105 運賃データ記憶部 110 自動改札用個人情報記憶部 111 乗車駅コード記憶部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月28日(2002.8.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項1】ID番号と電子マネー情報とを記憶する記
憶部を有するICカードと、 ゲートと、該ゲートの開閉を制御するゲート制御手段
と、該ICカードから情報を読み取り又は書き込むIC
カード読み書き手段と、通信回線を介して情報を送受信
する第1の回線制御手段とを有する自動改札機と、 該ICカードのID番号と該ID番号に対応する貸付金
額を示す金額情報とを記憶する個人情報記憶手段と、該
通信回線を介して情報を送受信する第2の回線制御手段
と、該第2の回線制御手段にて受信する該ICカードの
ID番号を照合する照合手段とを有するセンタと、 を備え、 該ICカードを用いて該自動改札機により運賃の支払を
する場合、該ICカードの電子マネー情報が該運賃より
小さいとき、該ICカードは、該ID番号を該第1およ
び第2の回線制御手段を介して該センタに送信し、該セ
ンタは、該ID番号を受信し、該受信したID番号を該
照合手段で照合し、該運賃の全額又は一部を該個人情報
記憶手段に金額情報として記憶し、該自動改札機は、該
ゲート制御手段により該ゲートを開くこと、 を特徴とする電子財布貸付システム。
請求項2】請求項1において、 前記個人情報記憶手段に前記金額情報が記憶されている
場合、前記ICカードは、前記電子マネー情報から前記
金額情報を減算し、前記金額情報に相当する電子マネー
情報を前記第1及び第2の回線制御手段により前記セン
タに送信し、前記センタは、前記金額情報を削除するこ
と、 を特徴とする電子財布貸付システム。
請求項3】請求項1において、 前記ICカードの記憶部は、前記貸付金額を示す金額情
報を記憶すること、 を特徴とする電子財布貸付システム。
請求項4】自動改札機による運賃の支払に用いるIC
カードであって、 ID番号と電子マネー情報と貸付金額に相当する金額情
報とを記憶する記憶部と、 電子マネー情報が該運賃より少ない場合に、該運賃の全
額又は一部を該貸付金額に相当する金額情報として該記
憶部に記憶させる制御部と、 を備えることを特徴とするICカード。
請求項5】ID番号と電子マネー情報とを記憶する記
憶部を有するICカードを用いた運賃の支払が可能な自
動改札機であって、 ゲートと、 該ゲートの開閉を制御するゲート制御手段と、 該ICカードから情報を読み取り又は書き込むICカー
ド読み書き手段と、 通信回線を介してセンタと情報を送受信する回線制御手
段と、 を備え、 該ICカードの電子マネー情報が該運賃より小さい場
合、該ICカード読み書き手段により該ICカードの該
ID番号を読み取り、該ID番号を該センタに送信し、
該センタにて該ID番号が照合され、該センタにて該運
賃の全額又は一部が貸付金額として記憶されたときに、
該ゲート制御手段は該ゲートを開くこと、を特徴とする
自動改札機。
請求項6】自動改札機での運賃の支払に用いるICカ
ードであって、 該自動改札機と情報の送受信をする接続部と、 ID番号と電子マネーに関する情報とを記憶する記憶部
と、 該接続部と該記憶部とを制御し、該電子マネーに関する
情報を用いて該運賃の支払処理をする制御部と、 を備えることを特徴とするICカード。
請求項7】請求項6において、 前記制御部は、前記電子マネーに関する情報が示す金額
が前記運賃に対して不足してる場合に、前記運賃の全部
または不足分を貸付金額とする貸付処理をすること、 を特徴とするICカード。
請求項8】ID番号と電子マネーとを有するICカー
ドと、自動改札機と、センタとを有する電子財布貸付シ
ステムであって、 該ICカードを用いて該自動改札機での運賃の支払をす
る際、該電子マネーが残高不足だった場合、該センタが
該ID番号と該運賃の全部または一部を記憶すること
で、貸付処理をすること、 を特徴とする電子財布貸付システム。
請求項9】請求項1において、 前記センタは、前記個人情報記憶手段に前記金額情報と
ともに日付情報を記憶し、 前記ICカードを用いて前記自動改札機により運賃の支
払をする場合、前記ICカードの電子マネー情報が前記
運賃より小さいとき、前記ICカードは、前記ID番号
を前記第1および第2の回線制御手段を介して前記セン
タに送信し、前記センタは、前記ID番号を受信し、前
記受信したID番号を前記照合手段で照合し、前記金額
情報がすでに記憶されているときは、現在の日付が該日
付情報から起算した所定の返却期間内であれば、すでに
記憶されている金額情報と前記運賃の全額又は一部との
合計を新たな金額情報として前記個人情報記憶手段に記
憶し、現在の日付が該日付情報から起算した該所定の返
却期間を過ぎていれば、すでに記憶されている前記金額
情報に相当する電子マネーを前記ICカードの電子マネ
ー情報から減額し、その後、前記運賃の全額又は一部を
前記個人情報記憶手段に金額情報として記憶し、前記自
動改札機は、前記ゲート制御手段により前記ゲートを開
くこと、 を特徴とする電子財布貸付システム。
請求項10】請求項1において、 前記ICカードを用いて前記自動改札機により運賃の支
払をする場合、前記ICカードの電子マネー情報が前記
運賃より小さいとき、前記ICカードは、前記ID番号
を前記第1および第2の回線制御手段を介して前記セン
タに送信し、前記センタは、前記ID番号を受信し、前
記受信したID番号を前記照合手段で照合し、前記金額
情報がすでに記憶されているときは、すでに記憶されて
いる金額情報と前記運賃との合計が所定の上限金額以内
であれば、該合計を前記個人情報記憶手段に金額情報と
して記憶し、該合計が該所定の上限金額を越えていれ
ば、すでに記憶されている前記金額情報に相当する電子
マネーを前記ICカードの電子マネー情報から減額し、
その後、前記運賃の全額又は一部を前記個人情報記憶手
段に金額情報として記憶し、前記自動改札機は、前記ゲ
ート制御手段により前記ゲートを開くこと、 を特徴とする電子財布貸付システム。
請求項11】請求項1において、 前記センタは、前記個人情報記憶手段に前記金額情報と
ともに前記金額情報を記憶した回数情報を記憶し、 前記ICカードを用いて前記自動改札機により運賃の支
払をする場合、前記ICカードの電子マネー情報が前記
運賃より小さいとき、前記ICカードは、前記ID番号
を前記第1および第2の回線制御手段を介して前記セン
タに送信し、前記センタは、前記ID番号を受信し、前
記受信したID番号を前記照合手段で照合し、前記金額
情報がすでに記憶されているときは、該回数情報が所定
の回数以内であれば、すでに記憶されている前記金額情
報と前記運賃の全額又は一部との合計を新たな金額情報
として前記個人情報記憶手段に記憶し、該回数情報が該
所定の回数を越えていれば、すでに記憶されている前記
金額情報に相当する電子マネーを前記ICカードの電子
マネー情報から減額し、その後、前記運賃の全額又は一
部を前記個人情報記憶手段に金額情報として記憶し、前
記自動改札機は、前記ゲート制御手段により前記ゲート
を開くこと、 を特徴とする電子財布貸付システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明の目的は、電子財布システム、特に
自動改札機に用いる電子財布システムにおいて、使用者
がICカードに入金を忘れていた場合に、残高不足によ
る取引中止を防ぐ電子財布システムを提供することであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、特許請求
の範囲に記載の発明により達成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】 電子財布システムで支払時に残高不足が生じ
た場合、センタにID登録した個人情報として、貸付金
額などを記憶させることにより、即時に貸付処理を行っ
て取引の中断あるいは現金やクレジットカードなどの他
の取引方法への切り替えを回避することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 510 G06F 17/60 510 G06K 17/00 G06K 17/00 R G07F 7/08 G07F 7/08 R (72)発明者 松本 健司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 伊藤 滋行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Fターム(参考) 3E044 BA04 CA06 DC05 DE01 5B058 CA01 KA08 YA02 YA03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子マネー情報を格納し、かつID番号
    を有するICカードと、 該ICカードの情報を読み取り、また、書き込みを行な
    うICカード読み書き手段と、数値などを入力する入力
    手段と、公衆電話網を介してデータを送受する回線制御
    手段とを有する電子財布端末と、 該ICカードのID番号と金額情報を記憶する個人情報
    記憶手段と、該個人情報記憶手段に記憶されているID
    番号と金額情報を照合する照合手段と、映画などのデー
    タ情報を記憶するデータバンク手段と、公衆電話網など
    の通信回線を介してデータを送受する回線制御手段とを
    有する情報センタとを備えて、 該データバンク手段のデータ情報を読み出す際には、該
    ICカード読み書き手段によって該ICカードから該デ
    ータ情報の料金に相当する電子マネー情報を減額して、
    該2つの回線制御手段によって該電子マネー情報を該情
    報センタに送信することを特徴とする電子財布貸付シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記データバンク手段のデータ情報を読み出す際に、該
    データ情報の料金より前記ICカードの電子マネー情報
    が少ない場合には、前記照合手段で前記ICカードから
    読み取られたID番号を照合して、該ID番号が照合さ
    れ、なおかつ、前記入力手段により使用者が貸付を選択
    した場合にのみ、該データ情報の料金全額あるいは一部
    を前記個人情報記憶手段に金額情報として記憶すること
    を特徴とする電子財布貸付システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記データバンク手段のデータ情報を読み出す際に、既
    に前記個人情報記憶手段に金額情報が記憶されている場
    合には、前記ICカード読み書き手段によって前記IC
    カードから該金額情報に相当する電子マネー情報を減額
    し、その後、該データ情報の料金に相当する電子マネー
    情報を減額して、前記2つの回線制御手段によってこれ
    らの電子マネー情報を前記情報センタに送信することを
    特徴とする電子財布貸付システム。
  4. 【請求項4】 電子マネー情報を格納し、かつID番号
    を有するICカードと、 該ICカードの情報を読み取り、または、書き込みを行
    なうICカード読み書き手段と、数値などを入力する入
    力手段と、公衆電話網などの通信回線を介してデータを
    送受する回線制御手段とを有する電子財布端末と、 該ICカードのID番号と金額情報と貸付日付情報を記
    憶する個人情報記憶手段と、該個人情報記憶手段に記憶
    されているID番号と金額情報と貸付日付情報を照合す
    る照合手段と、映画などのデータ情報を記憶するデータ
    バンク手段と、公衆電話網を介してデータを送受する回
    線制御手段とを有する情報センタとを備えて、 該データバンク手段のデータ情報を読み出す際には、該
    ICカード読み書き手段によって該ICカードから該デ
    ータ情報の料金に相当する電子マネー情報を減額して、
    該2つの回線制御手段によって該電子マネー情報を該情
    報センタに送信することを特徴とする電子財布貸付シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記データバンク手段のデータ情報を読み出す際に、該
    データ情報の料金より前記ICカードの電子マネー情報
    が少ない場合には、前記照合手段で前記ICカードから
    読み取られたID番号を照合して、該ID番号が照合さ
    れ、なおかつ、前記入力手段により使用者が貸付を選択
    した場合にのみ、該データ情報の料金全額あるいは一部
    を前記個人情報記憶手段に金額情報として記憶すること
    を特徴とする電子財布貸付システム。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記データバンク手段のデータ情報を読み出す際に、既
    に前記個人情報記憶手段に金額情報が記憶されている場
    合には、前記照合手段で前記個人情報記憶手段に記憶さ
    れた貸付日付情報が返却期限内であるかどうかを照合
    し、期限内であれば該データ情報の料金全額あるいは一
    部を前記個人情報記憶手段に金額情報として記憶し、ま
    た、返却期限内ではない場合には、前記ICカード読み
    書き手段によって前記ICカードから該金額情報に相当
    する電子マネー情報を減額し、その後、該データ情報の
    料金に相当する電子マネー情報を減額して、前記2つの
    回線制御手段によってこれらの電子マネー情報を前記情
    報センタに送信することを特徴とする電子財布貸付シス
    テム。
  7. 【請求項7】 電子マネー情報を格納し、かつID番号
    を有するICカードと、 該ICカードの情報を読み取り、または、書き込みを行
    なうICカード読み書き手段と、数値などを入力する入
    力手段と、公衆電話網などの通信回線を介してデータを
    送受する回線制御手段とを有する電子財布端末と、 該ICカードのID番号と金額情報と貸付上限金額情報
    を記憶する個人情報記憶手段と、該個人情報記憶手段に
    記憶されているID番号と金額情報と貸付上限金額情報
    を照合する照合手段と、映画などのデータ情報を記憶す
    るデータバンク手段と、公衆電話網を介してデータを送
    受する回線制御手段とを有する情報センタとを備え、 該データバンク手段のデータ情報を読み出す際には、該
    ICカード読み書き手段によって該ICカードから該デ
    ータ情報の料金に相当する電子マネー情報を減額して、
    該2つの回線制御手段によって該電子マネー情報を該情
    報センタに送信することを特徴とする電子財布貸付シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記データバンク手段のデータ情報を読み出す際に、該
    データ情報の料金より前記ICカードの電子マネー情報
    が少ない場合には、前記照合手段で前記ICカードから
    読み取られたID番号を照合して、該ID番号が照合さ
    れ、なおかつ、前記入力手段により使用者が貸付を選択
    した場合にのみ該データ情報の料金全額あるいは一部を
    前記個人情報記憶手段に金額情報として記憶することを
    特徴とする電子財布貸付システム。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記データバンク手段のデータ情報を読み出す際に、既
    に前記個人情報記憶手段に金額情報が記憶されている場
    合には、前記照合手段で前記個人情報記憶手段に記憶さ
    れた該金額情報が該貸付上限金額情報以内であるかどう
    かを照合し、上限金額内であれば、該データ情報の料金
    全額あるいは一部を前記個人情報記憶手段に金額情報と
    して記憶し、また、上限金額内ではない場合には、前記
    ICカード読み書き手段によって前記ICカードから該
    金額情報に相当する電子マネー情報を減額し、その後、
    該データ情報の料金に相当する電子マネー情報を減額
    し、前記2つの回線制御手段によってこれらの電子マネ
    ー情報を前記情報センタに送信することを特徴とする電
    子財布貸付システム。
  10. 【請求項10】 電子マネー情報を格納し、かつID番
    号を有するICカードと、 該ICカードの情報を読み取り、または、書き込みを行
    なうICカード読み書き手段と、数値などを入力する入
    力手段と、該ICカードのID番号と金額情報を記憶す
    る個人情報記憶手段と、該個人情報記憶手段に記憶され
    ているID番号と金額情報を照合する照合手段とを有す
    る端末装置とから構成され、 商取引の決済を行なう際には、該ICカード読み書き手
    段によって該ICカードから商取引の決済額に相当する
    電子マネー情報を減額することを特徴とする電子財布貸
    付システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記決済額より前記ICカードの電子マネー情報が少な
    い場合には、前記照合手段で前記ICカードから読み取
    られたID番号を照合して、該ID番号が照合され、な
    おかつ、前記入力手段により使用者が貸付を選択した場
    合にのみ、前記決済額の全額あるいは一部を前記個人情
    報記憶手段に金額情報として記憶することを特徴とする
    電子財布貸付システム。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 既に前記個人情報記憶手段に金額情報が記憶されている
    場合には、前記ICカード読み書き手段によって前記I
    Cカードから該金額情報に相当する電子マネー情報を減
    額し、その後、前記決済額の料金に相当する電子マネー
    情報を減額することを特徴とする電子財布貸付システ
    ム。
  13. 【請求項13】 電子マネー情報を格納し、かつID番
    号を有するICカードと、 該ICカードの情報を読み取り、または、書き込みを行
    なうICカード読み書き手段と、公衆電話網を介してデ
    ータを送受する回線制御手段とを有する自動改札機と、
    該ICカードのID番号と金額情報を記憶する個人情報
    記憶手段と、該個人情報記憶手段に記憶されているID
    番号と金額情報を照合する照合手段と、公衆電話網を介
    してデータを送受する回線制御手段とを有する情報セン
    タとを備え、 該自動改札機により運賃の支払いを行なう際には、該I
    Cカード読み書き手段によって該ICカードから該運賃
    に相当する電子マネー情報を減額して、該2つの回線制
    御手段によって該電子マネー情報を前記情報センタに送
    信することを特徴とする電子財布貸付システム。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記運賃より前記ICカードの電子マネー情報が少ない
    場合には、前記照合手段で前記ICカードから読み取ら
    れたID番号を照合して、該ID番号が照合された場合
    にのみ、前記運賃の全額あるいは一部を前記個人情報記
    憶手段に金額情報として記憶することを特徴とする電子
    財布貸付システム。
  15. 【請求項15】 請求項13において、 既に前記個人情報記憶手段に金額情報が記憶されている
    場合には、前記ICカード読み書き手段によって前記I
    Cカードから該金額情報に相当する電子マネーを減額
    し、その後、前記運賃に相当する電子マネー情報を減額
    して、前記2つの回線制御手段によってこれらの電子マ
    ネー情報を前記情報センタに送信することを特徴とする
    電子財布貸付システム。
  16. 【請求項16】 電子マネー情報を格納する金額情報記
    憶部と、貸付金額に相当する電子マネー情報を格納する
    貸付金額情報記憶部と、ID番号を格納するID番号記
    憶部とを有するICカードと、 該ICカードの情報を読み取り、または、書き込みを行
    なうICカード読み書き手段と、数値などを入力する入
    力手段と、該ICカードのID番号を記憶する個人情報
    記憶手段と、該個人情報記憶手段に記憶されているID
    番号を照合する照合手段とを有する端末装置とから構成
    され、 商取引の決済を行なう際には、該ICカード読み書き手
    段によって該ICカードの金額情報記憶部から商取引の
    決済額に相当する電子マネー情報を減額することを特徴
    とする電子財布貸付システム。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記決済額より前記ICカードの電子マネー情報が少な
    い場合には、前記照合手段で前記ICカードから読み取
    られたID番号を照合して、該ID番号が照合され、な
    おかつ、前記入力手段により使用者が貸付を選択した場
    合にのみ、前記決済額の全額あるいは一部を前記貸付金
    額情報記憶部に貸付金額として記憶することを特徴とす
    る電子財布貸付システム。
  18. 【請求項18】 請求項16において、 既に前記貸付金額情報記憶部に貸付金額が記憶されてい
    る場合には、前記ICカード読み書き手段によって前記
    ICカードの金額情報記憶部から該貸付金額に相当する
    電子マネー情報を減額し、その後、前記決済額の料金に
    相当する電子マネー情報を前記金額情報記憶部から減額
    することを特徴とする電子財布貸付システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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