JP2003098047A - 自動車自動運転システム - Google Patents
自動車自動運転システムInfo
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Abstract
きる自動車自動運転システムを提供すること。 【解決手段】 走行性能マップを用いて試験車両1を自
動運転するようにした自動車自動運転システムにおい
て、排ガス試験を行うための本試験走行の前に、試験車
両をベースマップに基づいてプレコンディショニング走
行し、このプレコンディショニング走行によって得られ
る車速フィードバック情報を用いて、前記ベースマップ
を補正して補正マップを作成し、さらに、この補正マッ
プと前記ベースマップとから修正マップを求め、前記試
験車両1に適した走行性能マップを得るようにした。
Description
システムに関する。
のため、シャシダイナモメータによって実車走行シミュ
レート運転(以下、試験運転という)が行われており、
近年、この試験運転に、自動運転装置(運転ロボットと
もいう)を用いた自動車自動運転システムが採用される
ようになってきている。
性能マップを用いて走行パターンに追従するように試験
対象の車両(以下、試験車両という)を走行させる必要
があるが、未登録の試験車両の試験運転を行うときは、
その試験車両に対応した走行性能マップを作成する必要
がある。ここで、走行性能マップとは、速度と加速度か
らアクセル操作量を得ることができるデータのことで、
試験車両の学習運転を行って、種々の異なるアクセル開
度における速度と加速度とを求め、アクセル開度、速度
および加速度を関連付けたデータを得る。その後、学習
運転によって得られたデータに基づいて、速度と加速度
からアクセル操作量を得ることができるデータ(走行性
能マップ)に展開するのである。
試験車両を、排ガスのためのモード運転を行う場合、図
6に示すように、当該試験車両の運転席に自動運転装置
のアクチュエータ部(メカユニット)を取り付け、アク
セル、ブレーキ、クラッチおよびシフトレバーをそれぞ
れ駆動するアクチュエータの位置学習や、学習運転、さ
らに、プレコンディショニング走行を行っている。
の取付けや位置学習に要する時間は、それぞれ、2〜4
分程度と短時間であるが、学習運転は、試験車両のアク
セルペダル踏み込み量を種々変えて、そのときの速度と
加速度を求める必要があるところから、例えば5MT
(5段変速Manual Transmission)
車で20〜25分、AT(Automatic Tra
nsmission)車で15分程度の時間を要してい
た。
については、排ガス試験を開始するまでに、上記手順を
踏む必要があり、特に学習運転に多くの時間が費やされ
るため、排ガス試験全体を行うのにそれだけ長時間を要
していた。
たもので、その目的は、排ガス試験に要する時間を短縮
することができる自動車自動運転システムを提供するこ
とである。
め、この発明では、走行性能マップを用いて試験車両を
自動運転するようにした自動車自動運転システムにおい
て、排ガス試験を行うための本試験走行の前に、試験車
両をベースマップに基づいてプレコンディショニング走
行し、このプレコンディショニング走行によって得られ
る車速フィードバック情報を用いて、前記ベースマップ
を補正して補正マップを作成し、さらに、この補正マッ
プと前記ベースマップとから修正マップを求め、前記試
験車両に適した走行性能マップを得るようにしている
(請求項1)。
運転システムにおいて、補正マップの作成に際して、車
速フィードバック系に制御目標車速と実車速との偏差に
基づいて得られる補正加速度と、アクセル操作量と、実
車速とを車速フィードバック情報として用いるようにし
ている(請求項2)。
ば、プレコンディショニング走行時に学習運転を行うこ
とができ、従来必要であった学習運転を独立して行う必
要がなくなり、本試験前までに要する時間の短縮が図
れ、それだけ、排ガス試験に要する時間を短縮すること
ができる。そして、前記本試験前における手順が簡素化
されることにより、アクチュエータ部の操作回数が低減
され、同時に操作性も向上する。
も、人間ドライバーが新しい試験車両を運転する場合
は、排ガス試験を行う前に練習走行を行うことがあり、
アクチュエータ部を使用する場合は、前記練習走行に代
わってプレコンディショニング走行を行う。このことに
よって、従来から人間ドライバーによって行われてきた
排ガス試験手順を大きく変更することなく、排ガス試験
においてもアクチュエータ部を効果的に使用することが
できる。
照しながら説明する。図1〜図4は、この発明の一つの
実施の形態を示す。まず、図1は、この発明の自動車自
動運転システムにおける制御システムの構成を概略的に
示すもので、この図において、1は試験車両で、シャシ
ダイナモメータ(図示していない)に搭載されている。
2は基準車速Vtab に基づいて走行すべき制御目標車速
Vnom を出力する制御目標値発生器である。3は制御目
標車速Vnom と試験車両1の実車速Vact とが入力さ
れ、それらの差(車速偏差)Verr を出力する突き合わ
せ点である。4,5は車速偏差Verr をそれぞれP制
御、I制御する比例項(P;ゲイン)、積分項(T;時
定数)で、比例項補正加速度αp 、積分項補正加速度α
i をそれぞれ出力する。6は制御目標車速Vnom を微分
する微分器で、その後段にはフィードフォワード加速度
αffを出力するフィードフォワード比率器7が設けられ
ている。
積分項補正加速度αi (これらは、速度偏差Verr をフ
ィードバック制御して得られる制御出力である)および
フィードフォワード加速度αff(これは制御目標車速V
nom の変化率であり、目標加速度ともいう)を加算する
突き合わせ点で、制御加速度αctl を出力する。9はア
クセル開度予測値発生器で、自動車自動運転システムの
車両データ内に収容されており、実車速Vact および突
き合わせて点8からの制御加速度αctl とが入力され
る。10は走行性能マップ10であり、横軸に速度、縦
軸に加速度をそれぞれ取り、アクセル開度θをパラメー
タとする速度と加速度との関係を示すものであるが、実
際の使用においては、速度および加速度を入力すること
により、制御すべきアクセル開度が求められるようにな
っている。この実施の形態においては、ベースマップが
格納されている。ここで、ベースマップとは、既に学習
を行った車両の走行性能マップのことを言い、プレコン
ディショニング走行時に修正される走行性能マップのこ
とである。
補正マップとは、プレコンディショニング走行時に測定
して得られたデータから前記ベースマップを補正するた
めに求められた走行性能マップのことである。この補正
マップ11は、制御目標車速Vnom と実車速Vact との
偏差Verr に基づいて得られる補正加速度(図示例で
は、積分項補正加速度αi )と、アクセル開度予測値発
生器9の出力であるアクセル操作量Aact と実車速V
act とから求められる。
をkとしたときの制御加速度αctlを求める制御演算式
は、下記(1)式で表される。
マップに制御加速度αctl と実車速Vact を入力するこ
とによって求められる。 Aact (k)=Map(αctl ,Vact ) ……(2) Map:走行性能マップで得られる操作量すなわち、制御
加速度αctl と実車速Vact を、上記(1),(2)式
を用いて演算することによって、アクセル操作量Aact
を求めることができる。
動車自動運転システムによって新規登録の試験車両1を
モード運転するため手順の一例を説明する。
部を取り付ける。
びシフトレバーをそれぞれ駆動するアクチュエータの位
置学習を行う。
う。このとき、次の手順でプレコンディショニング走行
を行う。 (3の1)既に学習運転を実施した車両データを用い
る。この車両データには既に別の車両で学習運転を行っ
て得られた走行性能マップがあり、これをベースマップ
とする。このベースマップは、デフォルト値として予め
持たせておいてもよい。
づいてプレコンディショニング走行を行う。
は、前記別の車両で学習した走行性能マップを用いてプ
レコンディショニング走行したときの車速フィードバッ
ク情報に、補正加速度(この場合、積分項補正加速度α
i )と、アクセル操作量Aac t と、実車速Vact とを取
り込む。
は、常に、補正加速度αi 、アクセル操作量Aact およ
び実車速Vact を監視し、走行中のアクセル操作がベー
スマップを求めたときに使用した数カ所のアクセル踏込
み量付近の補正加速度αi と実車速Vact を計測する。 (4)プレコンディショニング走行の終了後、プレコン
ディショニング走行時に得られた補正加速度αi 、アク
セル操作量Aact および実車速Vact とを用いて、速
度、加速度とアクセル開度の関係となる補正マップ11
を作成する。この補正マップ11の作成には、前記測定
した実車速Vact と補正加速度αi の各データから最小
二乗法により、1次の近似式を求めたものを使用する。
この補正マップの求め方は、図3を参照しながら後で詳
しく説明する。
用いたベースマップと、このプレコンディショニング走
行によって採取された各種のデータに基づいて得られた
補正マップの同じ学習開度どうしを近似式を用いて新し
い近似式を求め、これを修正マップ(図4参照)とす
る。
をモード運転し、本試験走行を行うのである。
転システムによれば、プレコンディショニング走行時に
学習運転を行うことができ、従来必要であった学習運転
を独立して行う必要がなくなる。すなわち、図2に示す
ような手順によって所定のモード運転を行うことができ
る。この図に示す手順の流れは、従来の手順の流れを示
す図6と比較した場合、学習運転の分だけ手順が少なく
なっている。つまり、本試験前までに要する時間の短縮
が図れ、それだけ、排ガス試験に要する時間を短縮する
ことができる。そして、前記本試験前における手順が簡
素化されることにより、アクチュエータ部の操作回数が
低減され、同時に操作性も向上する。
における補正マップの求め方を、図3および図4を参照
しながら具体的に説明する。
ける制御は、前記(1)式による制御演算式を使用して
いる。そのため、積分項補正加速度αi を一定周期で測
定して、それらのデータを利用する。
とするため、学習運転時に使用したアクセル操作量A
act 近傍(開度誤差Δθ以内)のアクセル操作量におけ
る、比例項補正加速度αp 、積分項補正加速度αi およ
び実車速Vact を測定する。
る。
正加速度αi および実車速Vact から補正マップを求め
る。図3は、前記実車速Vact を横軸、積分項補正加速
度α i を縦軸にとった多数の点をプロットしたもので、
これらのプロットを用いて、高速域補正近似式(図中の
符号12で示す) αFB(V)=AFB+BFB×V を求める。この場合、速度がゼロ付近のデータ(図中の
符号13で示す部分)は、発進時のバタツキの影響を受
けるため、マップ偏差の指標として使用するには信頼性
が低く、また、高速側のデータ(図中の符号14で示す
部分)は、データ数が少ないので、速度範囲がVl km
/h〜Vh km/hのものをデータとして用いる。
以下の通りである。 計測したデータをθi (Vact ,αact )とする。 i=0,…,m−1(mは測定データ数)。
データを用いて最小二乗法によって仮の一次近似式を求
める。 αFB’(V)=AFB’+BFB’×V ……(4)
近似式のデータとを同じ速度の加速度どうしを比較し
て、近似式からの誤差を求める。 αerr (i)=|αi ’(Vact )−αact (i)| ……(5)
い順にm個のデータを削除する。このシーケンスを追加
する理由は、測定ノイズ等による影響を無視するためで
ある。但し、測定データがp個以上q個以内の場合、無
視するデータは大きい順からrとし、p−1個以内であ
る場合は、全てのデータを使用するものとする。
用いて最小二乗法によって一次近似式を求める。 αFB(V)=AFB+BFB×V ……(6)
正するのである。この場合、低速域と高速域との切換え
速度Vj の大きさによって、図4(A),(B)に示す
ように場合分けされる。なお、この図において、符号1
5,16は、低速域と高速域における仮の速度補正近似
式である。
(7h)に示すように、速度補正近似式を求める。 αctl =Al +Bl ×V ……(7l) αctl =Ah +Bh ×V ……(7h)
(7h)に示すように、速度補正近似式を求める。 αctl =Al +Bl ×V ……(7l) αctl =Ah +Bh ×V ……(7h)
補正近似式は、図4(A),(B)において、符号1
7,18のように表される。
を作成する際、アクセル操作量および実車速とともにフ
ィードバック情報として積分項補正加速度αi を用いて
いたが、比例項補正加速度αp をも用いてもよく、この
場合、図5に示すように、これらの補正加速度αi ,α
p に重み付け係数を乗ずるようにしてもよい。すなわ
ち、図5において、wI ,wP はそれぞれ重み付け係数
を乗算する回路である。
自動運転システムは、排ガス試験を行うための本試験走
行の前に、試験車両をベースマップに基づいてプレコン
ディショニング走行し、このプレコンディショニング走
行によって得られる車速フィードバック情報を用いて、
前記ベースマップを補正して補正マップを作成し、さら
に、この補正マップと前記ベースマップとから修正マッ
プを求め、前記試験車両に適した走行性能マップを得る
ようにしているので、プレコンディショニング走行時に
学習運転を行うことができ、従来必要であった学習運転
を独立して行う必要がなくなり、本試験前までに要する
時間の短縮が図れ、それだけ、排ガス試験に要する時間
を短縮することができる。そして、前記本試験前におけ
る手順が簡素化されることにより、アクチュエータ部の
操作回数が低減され、同時に操作性も向上する。
も、人間ドライバーが新しい試験車両を運転する場合
は、排ガス試験を行う前に練習走行を行うことが多く、
アクチュエータ部を使用する場合は、前記練習走行に代
わってプレコンディショニング走行を行う。このことに
よって、従来から人間ドライバーによって行われてきた
排ガス試験手順を大きく変更することなく、排ガス試験
においてもアクチュエータ部を効果的に使用することが
できる。
御システムの構成の一例を概略的に示す図である。
を示す図である。
る。
御システムの構成の他の例を概略的に示す図である。
順を示す図である。
標車速、Vact …実車速、Verr …偏差、αp …補正加
速度、Aact …アクセル操作量。
Claims (2)
- 【請求項1】 走行性能マップを用いて試験車両を自動
運転するようにした自動車自動運転システムにおいて、
排ガス試験を行うための本試験走行の前に、試験車両を
ベースマップに基づいてプレコンディショニング走行
し、このプレコンディショニング走行によって得られる
車速フィードバック情報を用いて、前記ベースマップを
補正して補正マップを作成し、さらに、この補正マップ
と前記ベースマップとから修正マップを求め、前記試験
車両に適した走行性能マップを得るようにしたことを特
徴とする自動車自動運転システム。 - 【請求項2】 補正マップの作成に際して、車速フィー
ドバック系に制御目標速度と実車速との偏差に基づいて
得られる補正加速度と、アクセル操作量と、実車速とを
車速フィードバック情報として用いるようにした請求項
1に記載の自動車自動運転システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294739A JP4621395B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 自動車自動運転システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294739A JP4621395B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 自動車自動運転システム |
Publications (2)
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---|---|
JP2003098047A true JP2003098047A (ja) | 2003-04-03 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009068929A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Meidensha Corp | 車速制御の駆動力特性収録方法 |
JP2020187709A (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-19 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御装置 |
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JP2000338004A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-08 | Horiba Ltd | 自動車運転システムの走行性能学習方法、自動車運転システム、および、走行性能学習プログラムを記録した記録媒体 |
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-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001294739A patent/JP4621395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2020235317A1 (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-26 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御装置 |
JP7250613B2 (ja) | 2019-05-17 | 2023-04-03 | 日立Astemo株式会社 | 制御装置 |
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---|---|
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