JP2003097755A - 電動弁とその組立方法 - Google Patents

電動弁とその組立方法

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JP2003097755A
JP2003097755A JP2001298293A JP2001298293A JP2003097755A JP 2003097755 A JP2003097755 A JP 2003097755A JP 2001298293 A JP2001298293 A JP 2001298293A JP 2001298293 A JP2001298293 A JP 2001298293A JP 2003097755 A JP2003097755 A JP 2003097755A
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valve
stopper
shaft
female screw
motor
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JP2001298293A
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Hideki Minamizawa
英樹 南澤
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】2回転式ニードル弁タイプの電動弁及びその組
立方法において、製造時の調整工程の省略を可能にす
る。 【解決手段】 ケース1に固定された雌ねじ体2に螺合
する雄ねじ体16とを備えた軸21と、軸部材23の外
側に回動可能に嵌合されたストッパ6と、軸21を軸方
向摺動可能にかつ回転不能に組み付けるべく弁本体12
に取り付けられたガイド8に設けられている切り起こし
部6と、ストッパ6に形成されている突起6bとを備え
た電動弁において、上側フランジ部32と下側フランジ
部33と両フランジ部を結合する本体部34とで側面形
状をコ字形に形成された組立治具31の、上側フランジ
部32を雌ねじ体2に形成された段部2Aに挟み込むと
ともに下側フランジ部33を軸部材23に形成した溝3
0に挟むことにより、上下方向の位置決めを行いなが
ら、弁棒部材Aおよびストッパ6の組み立てを行うよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タを駆動源とした電動弁及びその組立方法に関し、特に
ストッパ機構を簡単化した2回転式ニードル弁タイプの
電動弁及びその組立方法に関する。なお本明細書におい
て、「電動弁」とは、ステッピングモータ形電動弁のコ
イル等の固定部分(ステ−タ)を除いた部分、すなわち
「電動弁本体」をいう。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクルにおける電動膨張弁
において、多回転式(ニードルを全開位置から全閉位置
に移動させるために、ステッピングモータを多回転させ
る形式)の電動弁が公知(特公平2−6299号公報)
である。例えは、図13に示す電動弁は、まず、ロータ
209を回転させ、ロータ209によって上下動するニ
ードル弁203を所望の位置まで降下させておき、次い
で、スライダー217を回転して、ロータ209と同様
に所望の位置まで降下させた後に、係止杆218がスラ
イダー217に当接する状態でケース206をロータ2
09に被せる。その後、ステータ208と同様に構成し
た係止部219aを有する治具をケース206に被せ
る。
【0003】この状態において、治具のコイルに、ロー
タ209がニードル弁203を全開から全閉状態にする
パルス数よりも多いパルス数のパルス信号を印加して、
ロータ209をニードル弁203が閉じる方向に回転さ
せる。これにより、ニードル弁203は弁座202aを
閉じるとともにロータ209は案内リング216による
バネの巻数分だけ係止杆218がスライダー217を回
転させるために、ニードル弁203は弁座202aを閉
じた後も回転する。そして、この状態がロータ209の
原点となる。
【0004】次に、弁を開放する方向の所望周波数のパ
ルス信号を、前記治具のコイルに印加する。これによ
り、ロータ209が前記したのと逆の方向に回転して、
ニードル弁203が弁座202aより離れ、弁は少し開
放される。この時、弁を介して流れる流体の流量が、あ
らかじめ設定した流量となるように治具を回転する。即
ち、治具内のコイルに電圧を印加したまま治具を回転す
ると、ケース206内のロータ209も治具と一体に回
転し、弁の開度は変化するので、この調整を行って予め
設定した流量になる。
【0005】このように、弁の開度が原点の状態から、
予め定められた周波数のパルス信号を印加した時の流量
が予定された流量となるように調整した後に、治具をケ
ース206から外し、ケース206の開口部と下蓋20
5とを溶接して固定する。これにより、治具と同様に構
成されたステータ208の係止部218aをケース20
6の係合凹部206aに係合し固定すれば、ステータ2
08とロータ209の相対位置関係が一致して、パルス
数に対する弁の開度が一定にする方法である。
【0006】上記多回転式電動弁の場合、ケース206
に止着した心棒215に螺旋状案内リング216が巻着
され、螺旋状案内リング216に対してスライダ217
が回動且つ上下動自在に係合しており、スライダ217
の外端はロータ209に立設したした係止杆218に係
合している。このように、ケース206にストッパ構造
が設けられており、ロータ209の位置を定めた後、ケ
ースを回転させながら係止杆218の位置を合わせなけ
ればならないので、組立てがしにくい欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の多回転式電動弁
は、分解能が良く、制御性も良好であるという特徴を有
するものの、組立て時に調整工程が必要なため、製作コ
ストの面で不利であるという問題点がある。本発明は、
上記の構成を有する電動弁において、製作時に調整工程
を省略することができるような電動弁及びその組立方法
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電動弁は、上記
課題を解決するために、ケースに固定された雌ねじ体
と、該雌ねじ体の雌ねじに螺合する雄ねじ体とを備えた
軸と、該軸に固定されステッピングモータの回転部を構
成するマグネットロータと、該軸に軸方向摺動可能に且
つ回転不能に組み付けられたコイルばね、ニードル弁、
ニードルストッパ及び軸部材で形成された弁棒部材と、
該弁棒部材の軸部材の外側に回動可能に嵌合されたスト
ッパと、前記軸を軸方向摺動可能にかつ回転不能に組み
付けるべく弁本体に取り付けられたガイドと該ガイドに
設けられている切り起こし部と、前記ストッパに形成さ
れている突起とを備えた電動弁において、上側フランジ
部と下側フランジ部と両フランジ部を結合する本体部と
により側面形状をコ字形に形成された組立治具の、上記
上側フランジ部の外側端縁部に形成した半円弧状の切り
欠きを前記雌ねじ体に形成された段部に挟み込むととも
に上記下側フランジ部の外側端縁部に形成した半円弧状
の切り欠きを前記軸部材に形成した溝に挟むことによ
り、上下方向の位置決めを行いながら、前記弁棒部材及
びストッパの組立てを行う電動弁、及びケースに固定さ
れた雌ねじ体と、該雌ねじ部の雌ねじに螺合する雄ねじ
体とを備えた軸と、該軸に固定されステッピングモータ
の回転部を構成するマグネットロータと、前記軸に軸方
向摺動可能にかつ回転不能に組み付けられたコイルば
ね、ニードル弁、ニードルストッパ及び軸部材で形成さ
れた弁棒部材と、該弁棒部材の外側に回動可能に嵌合さ
れたストッパと、前記軸を軸方向摺動可能にかつ回転不
能に組み付けるべく弁本体に取り付けられたガイドと該
ガイドに設けられている切り起こし部と、前記ストッパ
に形成されている突起とを備えた2回転式ニードル弁タ
イプの電動弁の組立方法において、上側フランジ部と下
側フランジ部と両フランジ部を結合する本体部とにより
側面形状をコ字形に形成された組立治具の、前記上側フ
ランジ部の外側端縁部に形成した半円弧状の切り欠きを
上記雌ねじ体に形成された段部に挟み込むとともに前記
下側フランジ部の外側端縁部に形成した半円弧状の切り
欠きを前記軸部材に形成した溝に挟むことにより、上下
方向の位置決めを行いながら、前記弁棒部材及びストッ
パの組み立てを行うようにしたことを特徴とする電動弁
の組立方法を構成するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。まず、図1乃至図6に示すよう
な、2回転型電動弁(ニードル弁を全開位置から全閉位
置に移動させるために、ステッピングモータを2回転さ
せる形式の電動弁)について説明する。
【0010】この電動弁は、ヒートポンプ式エアコンや
冷凍機などの冷凍、冷蔵、空調設備に組み込まれ、冷媒
流量制御に使用されるものであり、駆動方式は永久磁石
型ステッピングモータ直動式であり、流量制御弁として
ニードル弁を備えたものであって、ケース4、ケース4
の外側に配設されたステッピングモータ用のコイル1
5、ケース4の内側に回転転可能に設されたマグネット
ロータ3、第1継手11、第2継手14、弁本体12、
ニードル弁10、弁座13、ケース4の内部上方にステ
ム1を介して取り付けられた雌ねじ体2、雌ねじ体2の
円筒状内筒部に形成された雌ねじ2aに螺合する雄ねじ
16aを外周に形成された雄ねじ体16を備えている。
【0011】雄ねじ体16が下方に延伸されて軸21が
形成され、軸21に、第2の雄ねじ21aが形成されて
いる。第2雄ねじ21aに軸部材23螺合している。軸
21の上方にはマグネットロータ3との接続部22が形
成され、雄ねじ体16はこの接続部22を介してマグネ
ットロータ3に一体的に連結されている。
【0012】図2に示すように、ストッパ6は、マグネ
ットロータ3の内部で軸部材23の外周部に遊嵌され、
更にガイド8の上にフリー状にのせられている。このス
トッパ6は円筒体の本体部6aを備えるとともに、本体
部6aの外周面に、マグネットロータ3に設けられてい
る凸条3bの側面に当接可能な断面扇形の突起6bが突
設されている。また、本体部6aの下面に、2つの段部
6c、6dが180°間隔で形成されている。
【0013】図3に示すように、マグネットロータ3
は、その内周面に凸条3bが突設された円筒体の本体部
3aを備えている。マグネットロータ3の内周面に設け
られた凸条3bに係合可能な突起6bがストッパ6に突
設され、更にガイド8には、ストッパ6に突設された突
起6bに係合可能な切り起こし部8aが形成されてい
る。
【0014】図4に示すように、ガイド8には、ストッ
パ部としての切り起こし部8aが突設されている。この
切り起こし部8aには、ニードル弁10の全開時にスト
ッパ6の突起6bが側面に当接するように組み立てられ
ている。
【0015】軸部材23は、図6に示すように、外形が
六角形で内部に円形の中空部を有する角柱体からなり、
内部の円形の中空部に雄ねじ21aに螺合する雌ねじ2
3aが形成されている。軸部材23の外周に、内部に、
六角形の軸部材23の外周角部に摺動可能に当接する円
筒状の中空部を有する円柱体形状のストッパ6が遊嵌さ
れている。ストッパ6はガイド8の上面にフリー状態で
配設されている。
【0016】軸部材23の円形の中空部の下部に、ニー
ドル弁10、コイルばね7が取り付けられている。軸部
材23は、外形が六角形の角柱体で形成されているた
め、軸23部材の案内部材としてのガイド8には、図4
に示すように、六角形の案内孔8bが形成されている。
このように、軸部材23の外形を六角形に形成するとと
もに、軸部材23の案内部材としてのガイド8の案内孔
8bを六角形に形成することにより、軸部材23に回転
止めが行われる構成となっている。
【0017】この電動弁では、雄ねじ16aと第2の雄
ねじ21aとは、同ピッチでピッチ角が互いに反対のね
じ(雄ねじ16aが右ねじ、雄ねじ21aが左ねじ)が
刻設されている。図1において、符号29は弁本体12
に半球状の凹設されたディンプルを示しており、ディン
プル29に嵌合可能な半球状の凸部28aを備えたブラ
ケット28がステ−タ27に取り付けられている。
【0018】また、ニードル弁10が弁座13aを閉止
した際には、コイルばね7が圧着されるように構成され
ており、コイルばね7、ニードルストッパ9、ニードル
弁10、及び軸部材23で弁棒部材Aが形成されてい
る。
【0019】上述の構成において、コイル15の通電に
より、マグネットロータ3が弁開方向に回転すると、ケ
ース4の上部に固定されている雌ねじ2aと螺合によ
り、マグネットロータ3が、軸部材23、コイルばね
7、ニードルストッパ9、ニードル弁10と共に上昇す
る。
【0020】ニードル弁10は回転止めがしてあり、且
つ、雄ねじ16aと第2の雄ねじ21aとは、同ピッチ
でピッチ角が互いに反対のねじであるため、弁棒部材は
マグネットロータ3との間でも上昇する。したがって、
マグネットロータ3の1回転あたりの弁リフトは、1つ
の雄ねじを使用した電動弁の2倍のリフトが得られる。
なお、雄ねじ16aと第2の雄ねじ21aとを、同ピッ
チ角で、雄ねじ16aのピッチP1を雄ねじ21aのピ
ッチP2よりも大きく設定しておくと、マグネットロー
タ3の1回転あたりの弁リフトは、P1−P2となり、
弁リフトの微調節が可能となる。
【0021】弁閉(イニシャライズ)状態では、ガイド
8の切り起こし部(ストッパ部)8aと、ストッパ6に
設けられている扇形の突起6bと、マグネットロータ3
の突条3bとは、互いに接触した状態にある。図6
(A)がこの時の状態を示している。
【0022】マグネットロータ3が更に弁開方向に回転
させると、ストッパ6は置き去りにされ、マグネットロ
ータ3のみが回転する。そして、マグネットロータ3が
図6(A)の状態から約1回転すると、マグネットロー
タ3の突条3bがストッパ6の扇形の突起6bに、反対
側から当接する。図6(B)がこの時の状態を示してい
る。
【0023】更にマグネットロータ3を弁開方向に回転
させると、マグネットロータ3の突条3bがストッパ6
の扇形の突起6bに当接しているので、マグネットロー
タ3はストッパ6を押しながら回転し、ストッパ6の扇
形の突起6bがガイド8の切り起こし部(ストッパ部)
8aに当接するまで回転し、この状態で回転が停止す
る。図6(C)がこの時の状態を示している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の電動弁
の組立方法について説明する。図7は電動弁の組み立て
方法における組み立て治具の斜視図、図8は第3及び第
4工程を示す外観図、図9は同断面図、図10は第5工
程を示す斜視図、図11は第6工程を示す斜視図、図1
2は、第7工程及び第8工程を示す斜視図である。
【0025】この実施形態の電動弁の組み立て方法は、
次の手順、すなわち、第1工程、第2工程、第3工程、
・・・の順に行われる。最初に、軸部材23に、コイル
ばね7、ニードル弁10を入れ、次いでニ−ドルストッ
パ9を軸部材23に圧入して弁棒部材Aを形成する(第
1工程)。雌ねじ体2にステム1を圧入してカシメ1a
を行い、雌ねじ体2とステム1とを一体化する(第2工
程)。
【0026】図2、図3に示すように、マグネットロー
タ3にストッパ6を挿入してマグネットロータ3の内側
突条3bとストッパ6の扇形の突起6bとを接触させた
状態にし、この状態のまま弁棒部材Aをねじ込み、マグ
ネットロータ3の端面と軸部材23に形成した溝30で
組み立て治具31を挟み、マグネットロータ3と弁棒部
材Aとの位置決めを行う(第3工程)。
【0027】組立治具31は、図1に示すように、上側
フランジ部32と下側フランジ部33と両フランジ部を
結合する本体部34とで側面形状をコ字形に形成される
とともに、上側フランジ部32の外側端縁部に雌ねじ体
2の段部2Aに係合する(挟み込まれる)半円弧状の切
り欠き32aが形成され、また下側フランジ部33の外
側端縁部に上記溝30に係合する(挟み込まれる)半円
弧状の切り欠き33aが形成されている。半円弧状の切
り欠き33aの下面は、軸部材23の六角状の外周に係
合可能な形状に形成されている。
【0028】次に、図2、図3に示すように、ステム1
と一体化されている雌ねじ体2をマグネットロータ3に
ねじ込み、マグネットロータ3の側面と雌ねじ体2に形
成されている段部2Aで組み立て治具31を挟み込み、
駆動部組立品Bを形成する(第4工程、)。
【0029】図10に示すように、ガイド8に設けられ
ているストッパ部8aとストッパ6の扇形の突起6bと
を合わせるように駆動部組み立て品Bを弁本体12に挿
入する(第5工程)。
【0030】図10の状態から図11に示すように、組
立治具31を取り外す(第6工程)。
【0031】図12に示すように、その後、ケース4で
駆動部組み立て品Bを被覆し、ケース4と弁本体12と
を溶接33する(第7工程)。
【0032】最後に、図12に示すように、ケース4と
ステム1とを溶接34により固定し、電動弁(本体)の
組み立てが完成する(第8工程)。このようにして組み
立てられた電動弁(本体)の外方に、コイル15を含む
ステータ27が取り付けられてステッピングモータ形の
電動弁が完成する。
【0033】なお、弁本体12には、ディンプル29が
プレス成形されている。このディンプル29に嵌合可能
な半球状凸部28aを有するブラケット28がステータ
27に取り付けられている。この半球状の凸部28aが
ディンプル29の凹部29aに嵌合するようにステータ
27を回転させながらステータ27を弁本体12に被せ
ることにより、ステータ27の弁本体12に対する周方
向の取り付け位置を決定することができるとともにステ
ータ27の抜け止めも可能にする。
【0034】このように、この実施形態の組み立て方法
によれば、図7に示す側面形状をコ字形に形成された組
み立て治具31の、上側フランジ部32の外側端縁部に
形成した半円弧状の切り欠き32aを雌ねじ体2の段部
2Aに挟むとともに、下側フランジ部33の外側端縁部
に形成した半円弧状の切り欠き33aを軸部材23に形
成した溝30に挟むことにより、上下方向の位置決めを
行いながら駆動部の組み立てを行うようにしたので、製
造時に調整する工程を省略することができ、組み立て性
を向上させることが可能になる。
【0035】また、ストッパ機構が駆動部組み立て品B
に内蔵されており、かつその構造が簡単なため、従来の
ケースにストッパ機構が設けられているものに比べて組
み立て工程が簡単となる。つまり、従来のものでは、ケ
ースを回転しながらストッパの位置合わせを行っていた
ため、組み立てが複雑となるが、この欠点をこの実施形
態の方法では解決できる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の電動弁の組立方
法によれば、以下のような効果が得られる。 (1)側面形状をコ字形に形成された組み立て治具を、
その上側フランジ部の外側端縁部に形成した半円弧状の
切り欠きを雌ねじ体の段部に挟むとともに、下側フラン
ジ部の外側端縁部に形成した半円弧状の切り欠きを軸部
材に形成した溝に挟むように使用することにより、上下
方向の位置決めを行いながら駆動部の組み立てを行うよ
うにしたので、製造時に調整する工程を省略することが
できる。 (2)製造時に調整する工程を省略することにより、組
み立て性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組み立て対象としての電動弁の断面図
である。
【図2】同電動弁のストッパの斜視図である。
【図3】同電動弁のマグネットロータの斜視図である。
【図4】同電動弁のガイドの斜視図である。
【図5】同電動弁の部分断面図である。
【図6】(A),(B),(C)は同電動弁の作動説明
図である。
【図7】本発明の1実施の形態に係る電動弁の組立方法
における組立治具の斜視図である。
【図8】本発明の1実施の形態に係る電動弁の組立方法
における第3及び第4工程を示す電動弁の外観図であ
る。
【図9】同断面図である。
【図10】同第5工程を示す斜視図である。
【図11】同第6工程を示す斜視図である。
【図12】同第7工程及び第8工程を示す斜視図であ
る。
【図13】従来の多回転式電動式コントロールバルブの
断面図である。
【符号の説明】
1 ステム 2 雌ねじ体 3 マグネットロータ 3b 凸条 4 ケース 5 軸 6 ストッパ 6b 突起 7 コイルばね 8 ガイド 8a 切り起こし部 9 ニードルストッパ 10 ニードル弁 12 弁本体 13 弁座 15 コイル 16 雄ねじ体 21 第2の雄ねじ体 23 軸部材 27 ステータ 28 ブラケット 28a 半球状の凸部 29 弁本体12に半球状の凹設されたディンプル 31 組立治具 32 上側フランジ部 32a 半円弧状の切り欠き 33 下側フランジ部 33a 半円弧状の切り欠き 34 (組み立て治具31の)本体部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに固定された雌ねじ体と、該雌ね
    じ体の雌ねじに螺合する雄ねじ体とを備えた軸と、該軸
    に固定されステッピングモータの回転部を構成するマグ
    ネットロータと、前記軸に軸方向摺動可能に且つ回転不
    能に組み付けられたコイルばね、ニードル弁、ニードル
    ストッパ及び軸部材で形成された弁棒部材と、該弁棒部
    材の軸部材の外側に回動可能に嵌合されたストッパと、
    前記軸を軸方向摺動可能にかつ回転不能に組み付けるべ
    く弁本体に取り付けられたガイドと該ガイドに設けられ
    ている切り起こし部と、前記ストッパに形成されている
    突起とを備えた電動弁において、 上側フランジ部と下側フランジ部と両フランジ部を結合
    する本体部とにより側面形状をコ字形に形成された組立
    治具の、上記上側フランジ部の外側端縁部に形成した半
    円弧状の切り欠きを前記雌ねじ体に形成された段部に挟
    み込むとともに上記下側フランジ部の外側端縁部に形成
    した半円弧状の切り欠きを前記軸部材に形成した溝に挟
    むことにより、上下方向の位置決めを行いながら、前記
    弁棒部材及びストッパの組立てを行うことを特徴とする
    電動弁。
  2. 【請求項2】 ケースに固定された雌ねじ体と、該雌ね
    じ部の雌ねじに螺合する雄ねじ体とを備えた軸と、該軸
    に固定されステッピングモータの回転部を構成するマグ
    ネットロータと、前記軸に軸方向摺動可能にかつ回転不
    能に組み付けられたコイルばね、ニードル弁、ニードル
    ストッパ及び軸部材で形成された弁棒部材と、該弁棒部
    材の外側に回動可能に嵌合されたストッパと、前記軸を
    軸方向摺動可能にかつ回転不能に組み付けるべく弁本体
    に取り付けられたガイドと該ガイドに設けられている切
    り起こし部と、前記ストッパに形成されている突起とを
    備えた2回転式ニードル弁タイプの電動弁の組立方法に
    おいて、 上側フランジ部と下側フランジ部と両フランジ部を結合
    する本体部とにより側面形状をコ字形に形成された組立
    治具の、前記上側フランジ部の外側端縁部に形成した半
    円弧状の切り欠きを上記雌ねじ体に形成された段部に挟
    み込むとともに前記下側フランジ部の外側端縁部に形成
    した半円弧状の切り欠きを前記軸部材に形成した溝に挟
    むことにより、上下方向の位置決めを行いながら、前記
    弁棒部材及びストッパの組み立てを行うようにしたこと
    を特徴とする電動弁の組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電動弁の組立方法にお
    いて、 前記軸部材23に、コイルばね7、ニードル弁10を入
    れ、次いでニードルストッパ9を軸部材23に圧入して
    弁棒部材Aを形成する第1工程と、 前記雌ねじ体2にステム1を圧入してカシメ1aを行
    い、雌ねじ体2とステム1とを一体化する第2工程と、 前記マグネットロータ3に前記ストッパ6を挿入して前
    記マグネットロータ3の内側突条3bと前記ストッパ6
    の扇形の突起6bとを接触させた状態にし、この状態の
    まま前記弁棒部材Aをねじ込み、前記マグネットロータ
    3の端面と前記軸部材23に形成した溝30で前記組立
    治具31の下側フランジ部の外側端縁部に形成した半円
    弧状の切り欠きを挟み、前記マグネットロータ3と弁棒
    部材Aとの位置決めを行う第3工程と、 前記ステム1と一体化されている前記雌ねじ体2を前記
    マグネットロータ3にねじ込み、該マグネットロータ3
    の側面と前記雌ねじ体2に形成されている段部2Aで前
    記組立治具31の上側フランジ部の外側端縁部に形成し
    た半円弧状の切り欠きを挟み込み、駆動部組み立て品B
    を形成する第4工程と、 前記軸を軸方向摺動可能にかつ回転不能に組み付けるべ
    く弁本体12に取り付けられたガイド8に設けられてい
    る切り起こし部8aと前記ストッパ6の扇形の突起6b
    とを合わせるように駆動部組立品Bを前記弁本体に挿入
    する第5工程と、 前記第5工程の状態から前記組立治具31を取り外す第
    6工程と、 前記ケース4で前記駆動部組立品Bを被覆し、同前記ー
    ス4と前記弁本体12とを溶接33する第7工程と、 前記ケース4と前記ステム1とを溶接34により固定す
    る第8工程とからなることを特徴とする電動弁の組立方
    法。
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