JP2003097308A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2003097308A
JP2003097308A JP2001286970A JP2001286970A JP2003097308A JP 2003097308 A JP2003097308 A JP 2003097308A JP 2001286970 A JP2001286970 A JP 2001286970A JP 2001286970 A JP2001286970 A JP 2001286970A JP 2003097308 A JP2003097308 A JP 2003097308A
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egr
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JP2001286970A
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Manabu Miura
学 三浦
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
    • F02M26/05High pressure loops, i.e. wherein recirculated exhaust gas is taken out from the exhaust system upstream of the turbine and reintroduced into the intake system downstream of the compressor

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼安定性を確保しつつ、吸気絞り弁及びEG
R弁を制御する。 【解決手段】機関の運転状態に応じた目標空気過剰率λ
tを算出し、算出した目標空気過剰率λtに基づき目標
作動ガス量を算出する(S1〜S3)。未燃排気成分量
を予測して(S4)、未燃排気成分量が所定値を超える
場合は、算出した目標作動ガス量を低減補正する(S
5)。そして、補正後の目標作動ガス量となるように吸
気絞り弁及びEGR弁を制御する(S6〜S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置に関し、特に、吸気絞り弁とEGR弁の制御技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】機関の吸気絞り弁とEGR弁とを同時に
制御する技術として、例えば、特開平10−68315
号公報に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃焼室内の
作動ガス量(吸入空気量とEGR量の総和)は燃料の着
火性に影響する。ずなわち、図14に示すように、同一
の空気過剰率の場合においては、燃焼室内の作動ガス量
が多いほど圧縮端温度が高くなり燃料の着火性が向上し
(実線)、作動ガス量が少なくなると圧縮端温度が低下
して着火性が悪化する(破線)という傾向を有する。
【0004】従って、良好な着火性を確保するために
は、燃焼室内の作動ガスを適正な量にする必要がある。
しかしながら、上記従来のものは、吸気絞り弁とEGR
弁の開度変更により生じる燃焼室内の作動ガス量の変化
を考慮していないため、作動ガス量が運転状態に応じた
量よりも少なくなってしまい、着火性が悪化する場合が
ある。
【0005】本発明は、上記のような問題を鑑みなされ
たものであり、作動ガス量の変化を考慮することにより
燃焼安定性を確保しつつ、吸気絞り弁及びEGR弁を制
御できる内燃機関の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係
る発明は、機関の吸気通路に設置され、機関に吸入され
る吸入空気量を制御可能な吸気絞り弁と、該吸気絞り弁
の下流側吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路に
設置され、機関に吸入されるEGR量を制御可能なEG
R弁と、機関の運転状態に基づいて燃焼室内の目標作動
ガス量を設定する目標作動ガス量設定手段と、機関の作
動ガス量が、前記目標作動ガス量となるように前記吸気
絞り弁及びEGR弁を制御する作動ガス量制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、前記作動ガス量制
御手段は、機関の運転状態に基づいて目標吸入空気量を
設定する目標吸入空気量設定手段と、前記目標作動ガス
量と目標吸入空気量に基づいて目標EGR量を設定する
目標EGR量設定手段と、を備え、設定した目標吸入空
気量と目標EGR量とに基づいて前記吸気絞り弁及びE
GR弁を制御することを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、失火を判定する失
火判定手段と、失火が判定されたときに前記目標作動ガ
ス量を低減補正する作動ガス量補正手段と、を備え、前
記作動ガス量制御手段は、機関の作動ガス量が前記低減
補正された目標作動ガス量となるように前記吸気絞り弁
及びEGR弁を制御することを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、前記失火判定手段
は、機関から排出される未燃排気成分量を検出又は推定
し、検出又は推定した未燃排気成分量が所定量を超えた
ときに失火と判定することを特徴とする。請求項5に係
る発明は、前記未燃排気成分量を、吸入空気量、燃料噴
射量及び機関冷却水温度のうち少なくとも1つに基づい
て推定することを特徴とする。
【0010】請求項6に係る発明は、前記吸気絞り弁及
びEGR弁の開度を大きくすることにより、空気過剰率
一定のまま作動ガス量を増加させることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、機関の運
転状態に応じて燃焼室内の目標作動ガス量を設定し、該
目標作動ガス量となるように吸気絞り弁及びEGR弁を
制御するので、適正量の作動ガスを確保することがで
き、燃料の着火性を良好に維持することができる。
【0012】なお、前記目標作動ガス量を増大させて設
定すれば、同一の空気過剰率の下においても圧縮端温度
を高めることができ、燃料の着火性を向上できる。請求
項2に係る発明によれば、機関の運転状態に応じて設定
された目標吸入空気量と前記目標作動ガス量とに基づき
目標EGR量を設定し、設定した目標吸入空気量と目標
EGR量に基づいて吸気絞り弁及びEGR弁を制御する
ので、作動ガス量を確保して燃料の着火性を向上させる
と共に、作動ガス量のうち不活性ガス(EGR)量の比
率が増加しすぎるのを回避して、燃焼速度が低下するこ
とも防止できる。
【0013】これにより、燃焼安定性(着火性及び燃焼
速度)を良好に確保しつつ、吸気絞り弁及びGR弁を制
御することができる。従って、始動直後等の冷機時にお
いて、空気過剰率を小さく設定して(低下させて)排気
温度を昇温させて排気浄化触媒を活性化させる場合であ
っても、燃焼不安定や排気エミッションの悪化を招くこ
となく吸気絞り弁及びEGR弁を制御できる。
【0014】請求項3に係る発明によれば、失火が判定
されたときに前記目標作動ガス量の全体を低減補正する
ので、失火に対する寄与度の高い燃焼速度の低下を防止
して耐失火性を向上させつつ、作動ガス量の大幅な減少
を防止して着火性を良好に維持することができる請求項
4に係る発明によれば、失火と相関が強い未燃排気成分
量を検出又は推定し、検出又は推定した未燃排気成分量
があらかじめ設定した所定値を超えたときに失火と判定
するので、失火判定が容易である。
【0015】請求項5に係る発明によれば、未燃排気成
分量と吸入空気量、未燃排気成分量と燃料噴射時期及び
未燃排気成分量と冷却水温度は、それぞれ一定の関係に
あるので、吸入空気量、燃料噴射時期及び冷却水温度の
うち少なくとも1つを検出又は計測することで容易に未
燃排気成分量を推定できる。
【0016】請求項6に係る発明によれば、吸気絞り弁
及びEGR弁双方の開度を大きくすることにより、空気
過剰率一定のまま作動ガス量を増加させることができ
る。すなわち、吸気絞り弁のみの開度を大きくするだけ
では、空気過剰率は増大してしまい空気過剰率一定のま
ま作動ガス量を増加させることは不可能であり、EGR
弁のみを大きくするだけでは、EGR量の増加により負
圧が減少し、相対的に燃焼室内に吸入される吸入空気量
が減少するので空気過剰率一定のまま作動ガス量を増加
させることは不可能である。
【0017】従って、EGR弁の開度を大きくすること
により減少する吸入空気量分を補うように吸気絞り弁の
開度も大きくすることで、空気過剰率一定のまま作動ガ
ス量を増加させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1は、過給機付ディーゼルエンジン
のシステム図である。図に示すように、エンジン本体1
には、コモンレール2、燃料噴射弁3及び図示しない燃
料ポンプを構成要素とするコモンレール燃料噴射系が設
けられており、高圧の燃料をエンジン本体1に供給す
る。
【0019】過給機4のコンプレッサ4aは吸気通路5
に接続されており、駆動されて圧縮空気をエンジン本体
1に供給する。過給機4のタービン4bは排気通路6に
接続されており、エンジン本体1からの排気により回転
されて前記コンプレッサ4aを駆動する。なお、本実施
形態においては、過給機4として可変容量型のものを用
いており、低速域においてはタービン4b側に設けられ
た可変ノズルを絞ってタービン効率を高め、高速域にお
いては前記可変ノズルを開いてタービン容量を拡大させ
ることにより、広い運転領域で高い過給効果を得ること
ができる。
【0020】吸気通路5には、前記過給機4のコンプレ
ッサ4aの上流側に配設されたエアフローメータ15
と、吸気絞り弁7とが設けられている。吸気絞り弁7
は、例えば、ステップモータを用いて開度変更が可能な
電子制御式のものであり、その開度に応じてエンジン本
体1に吸入される吸入空気量を制御する。
【0021】排気通路6には、エンジン本体1と過給機
のタービン4bとの間から分岐して吸気通路5に接続す
るEGR通路8と、該EGR通路8に介装されたEGR
弁9と、前記過給機4のタービン4bの下流側に配設さ
れた排気浄化装置10が設けられている。前記EGR弁
9は、例えば、ステップモータを用いた電子制御式のも
のであり、その開度に応じて吸気側に還流する排気の
量、すなわち、エンジン本体1に吸入されるEGR量を
制御する。
【0022】前記排気浄化装置10は、担持した触媒に
よりエンジン本体1から排出される排気を酸化・還元反
応により浄化する。コントロールユニット20は、入力
される各種センサからの検出信号に基づいて燃料噴射量
Qf、噴射時期ITを設定して前記燃料噴射弁3の駆動
を制御すると共に、前記吸気絞り弁7及びEGR弁9の
開度制御を行う。
【0023】なお、前記各種センサとしては、エンジン
回転速度Neを検出するエンジン回転センサ11、アク
セル開度を検出するアクセル開度センサ12、エンジン
冷却水温度Twを検出する水温センサ13、前記排気浄
化装置10の触媒温度を検出する触媒温度センサ14、
吸入空気量Qaを検出するエアフローメータ15等があ
る。
【0024】ところで、前記排気浄化装置10は、その
触媒(排気浄化触媒)が所定温度以上とならないと活性
化せずに排気を浄化できないため、エンジン始動直後等
の冷機時は触媒温度を早期に昇温させる必要がある。そ
こで、本実施形態では、エンジン始動直後において、空
気過剰率λ(すなわち、シリンダ内に吸入される低温の
新気量)を通常の暖機時に設定される空気過剰率よりも
小さく設定する(低下させる)ことで、燃焼室内の温
度、ひいては、排気温度の昇温を早めて触媒温度の早期
活性化を図っている。
【0025】ここで、空気過剰率λを小さく設定する
(低下させる)方法としては、通常の暖機時よりも吸気
絞り弁7を制御することで吸入空気量Qaを減少させる
方法とEGR弁9を制御することでEGR量を増加させ
る方法がある。吸気絞り弁7のみにより空気過剰率λを
小さくすると、燃焼室内の作動ガス量(吸入空気量Qa
+EGR量)が運転状態に応じた量よりも減少し、圧縮
端温度が低下するので燃料の着火性が悪化してしまうと
いった問題を有する。
【0026】一方、EGR弁9のみにより空気過剰率λ
を小さくすると、燃焼により温度が上昇したEGR量が
多くなるため圧縮端温度も上昇して着火性は維持できる
ものの、不活性ガスであるEGR量の割合が運転状態に
応じた量よりも増大し、燃焼速度が低下してしまうとい
った問題を有する。従って、燃焼安定性を維持しつつ
(効果的に)排気温度を昇温させるには、燃焼室内の作
動ガスの量を確保すると共に、該作動ガス中のEGR量
の割合(EGR率)が大きくなりすぎないようにする必
要がある。
【0027】このため、本実施形態では、エンジン始動
直後において空気過剰率λを低下させることにより排気
温度を上昇させるが、空気過剰率λの低下に伴う吸入空
気量Qaの減少(すなわち、作動ガス量の減少)による
着火性の悪化を補うためにEGR量を増加させて作動ガ
ス量を適正に確保する。その際、EGR量の増加による
燃焼速度の低下を抑制するように、吸入空気量QaとE
GR量とをバランスさせた作動ガス量(目標作動ガス
量)を設定するようにしている。
【0028】以下、エンジン始動直後における吸気絞り
弁7及びEGR弁9の制御を説明する。図2は、メイン
制御ルーチンを示すフローチャートである。ステップ1
(図ではS1と記す。以下同じ)では、エンジン回転速
度Ne、燃料噴射量Qf、吸入空気量Qaを読み込む。
【0029】ここで、エンジン回転速度Ne及び吸入空
気量Qaは、それぞれエンジン回転速度センサ11、エ
アフローメータ15により検出されたものであり、燃料
噴射量Qfは運転状態に応じて設定されたものである。
ステップ2では、読み込んだエンジン回転速度Neと燃
料噴射量Qfとに基づき、例えば図3に示すようなマッ
プを参照して目標空気過剰率λtを算出する。
【0030】ここで、前記目標空気過剰率λtは、通常
の暖機時においてはエンジン運転状態に応じて最適な値
を設定するものであるが、エンジン始動直後の冷機時の
ように排気温度を昇温させる場合には、該目標空気過剰
率λtとして、同一の運転状態において通常の暖機時に
設定される値よりも小さい値を設定する(この結果、冷
機時において空気過剰率λを低下させることになる)。
【0031】ステップ3では、算出した目標空気過剰率
λtに基づき、例えば図4に示すようなテーブルを検索
して目標作動ガス量を算出する。この目標作動ガス量
は、目標空気過剰率λtのときに燃焼安定性(着火性及
び燃焼速度)を良好に確保できるようなEGR率となる
作動ガス量を算出するものである。
【0032】ここで、目標作動ガス量算出用のテーブル
(図4)について図5を参照して説明する。前述したよ
うに、EGR弁9(すなわち、EGR量)のみを制御す
ることで空気過剰率λを低下させる場合は、EGR量を
増加させるので吸入空気量は減少するが作動ガス量の変
化は少ない(図5:実線)。
【0033】しかし、EGR弁9のみの制御では設定で
きる(低下させることができる)空気過剰率λに限界が
あるので、この限界以上に空気過剰率λを低下させるに
は吸気絞り弁7の制御も併用する必要がある。すなわ
ち、EGR弁9を全開としたまま、吸気絞り弁7を絞る
ことで空気過剰率λを低下させる必要がある(図5:破
線)。この場合、EGR弁9の制御を主として空気過剰
率λを低下させると、不活性ガスであるEGRの割合が
増大するので、燃焼速度が遅くなる。
【0034】一方、吸気絞り弁7(すなわち、吸入空気
量Qa)のみを制御することによって空気過剰率λを低
下させると作動ガス量が減少してしまうため、圧縮端温
度が低下して燃料の着火性が悪化する(図5:一点鎖
線)。このように空気過剰率λを低下させるために吸気
絞りを行うと着火性が悪化する傾向を示し、EGRを行
うと燃焼速度が遅くなる傾向を有するため、特に、低温
時に空気過剰率λを低下させる(すなわち、排気温度を
昇温させる)場合には、吸気絞り弁7とEGR弁9の開
度設定をバランスさせることで、作動ガス量及び作動ガ
スに占めるEGR量(比率)を適正に確保して、燃焼不
安定な状態を回避する必要がある。
【0035】図4のテーブルは、この点を考慮して設定
されたものであり、空気過剰率λに応じて(EGR率を
考慮した)最適な目標作動ガス量を算出するものであ
る。図2のフローチャートに戻って、ステップ4では未
燃排気成分量を予測する。ステップ5では、予測した未
燃排気成分量に基づき前記目標作動ガス量の低減補正を
実行する。
【0036】ステップ6では、補正後の目標作動ガス量
に基づき目標吸気絞り弁開度を算出する。ステップ7で
は、補正後の目標作動ガス量に基づき目標EGR弁開度
を算出する。ステップ8では、吸気絞り弁7及びEGR
弁9の開度制御を実行する。
【0037】具体的には、ステップ6で算出した目標吸
気絞り弁開度となるように吸気絞り弁7の開度を制御
し、ステップ7で算出した目標EGR弁開度となるよう
にEGR弁9の開度を制御する。このようにすれば、燃
焼安定性を確保しつつ、吸気絞り弁7及びEGR弁9を
制御することが可能となる。
【0038】なお、上記フローチャートでは、シリンダ
内に流入するガス量を代表する値として目標作動ガス量
を用いているが、該目標作動ガスに代えて目標体積効率
を用いるようにしてもよい。この場合、エンジン運転状
態に応じて目標体積効率を算出し、算出した目標体積効
率に基づき吸気絞り弁7及びEGR弁9を制御すること
になる。
【0039】次に、前記メイン制御ルーチン(図2)の
各ステップで行われる制御について説明する。図6は、
前記メイン制御ルーチン(図2)のステップ4で行われ
る未燃排気成分量の予測演算処理を示すフローチャート
である。ステップ11では、吸入空気量Qa,燃料噴射
量Qf、燃料噴射時期IT、エンジン冷却水温度Twを
読み込む。
【0040】ステップ12では、未燃排気成分量を予測
する。具体的には、未燃排気成分量と空気過剰率λ(∝
吸入空気量Qa/燃料噴射量Qf)、燃料噴射時期IT
(ATDC)、冷却水温度Twとは、それぞれ図7〜図
9に示すような関係にあることが判っているので、これ
らのテーブルに基づく所定の演算処理を実行することで
未燃排気成分量を予測する。
【0041】図10は、前記メイン制御ルーチン(図
2)のステップ5で行われる目標作動ガス量の低減補正
処理を示すフローチャートである。ステップ21では、
図2のステップ4で算出した未燃排気成分予測値を検出
する。ステップ22では、検出した未燃排気成分量予測
値と所定値を比較する。
【0042】この所定値は、例えば失火に至ったとき
(又は失火直前)に、エンジンから排出される未燃成分
量を示す値として設定されたものであり、あらかじめ実
験等により求めたものである。前記予測値が所定値より
も大きい場合は、失火と判定してステップ23に進み、
図2のステップ3で算出した目標作動ガス量を低減補正
する。
【0043】すなわち、失火が判定された場合には、燃
焼室内の燃焼速度の低下を改善する必要があるため、E
GR量を減少させる必要がある。しかし、単にEGR量
のみを減少させると今度は作動ガス量が大きく減少して
しまい燃料の着火性の悪化を招くことになる。従って、
燃焼安定性が考慮された前記目標作動ガス量を(全体と
して)低減補正することで、着火性の悪化を最小限に抑
えつつ、不活性ガスであるEGR量を低減させて燃焼速
度の低下を改善する。
【0044】これにより、耐失火性を向上させることが
できる。前記予測値が所定値以下の場合は、目標作動ガ
ス量の補正を実行せず、そのまま本制御を終了する。な
お、前記目標作動ガス量の低減補正の方法としては、前
記予測値が所定値よりも大きい場合に目標作動ガス量を
一律に所定量低減するようにしてもよいが、前記予測値
と所定値との差が大きくなるほど低減する量を多くする
ようにしてもよい。このようにすれば、失火レベルに対
応した制御が可能となる。
【0045】図11は、前記メイン制御ルーチン(図
2)のステップ6及びステップ7で行われる目標吸気絞
り弁7開度及びEGR弁9開度の算出を示すフローチャ
ートである。ステップ31では、図2のステップ2で算
出した目標空気過剰率λt、運転状態に応じて設定され
た燃料噴射量Qf及び図2のステップ5で算出した(補
正後の)目標作動ガス量を読み込む。
【0046】ステップ32では、目標吸入空気量Qtを
算出する。具体的には、下式に示すように、目標空気過
剰率λtに理論空燃比(14.6)及び燃料噴射量Qf
を乗算して目標吸入空気量Qtを算出する。目標吸入空
気量Qt=目標空気過剰率λt×14.6×燃料噴射量
Qfステップ33では、目標EGR量を算出する。
【0047】具体的には、下式に示すように、(補正後
の)目標作動ガス量から前記目標吸入空気量Qtを減算
して目標EGR量を算出する。目標EGR量=目標作動
ガス量―目標吸入空気量Qtステップ34では、算出し
た目標吸入空気量と目標EGR量に基づいて、例えば図
12に示すようなテーブルを検索して目標吸気絞り弁開
度を算出する。
【0048】ステップ35では、算出した目標吸入空気
量と目標EGR量に基づいて、例えば図13に示すよう
なテーブルを検索して目標EGR弁開度を算出する。以
上説明したように、始動直後の低温時において、目標空
気過剰率λtとして同一運転状態において通常の暖機時
よりも小さい空気過剰率を設定することで排気温度を昇
温させと共に、作動ガス量を適正に確保しつつ、吸入空
気量QaとEGR量とのバランスを考慮して吸気絞り弁
7及びEGR弁9の開度設定を行うので、燃焼安定性を
確保しつつ、排気浄化触媒の早期活性化が図れる。
【0049】なお、排気浄化触媒の活性化終了後は、上
述したように目標作動ガス量を設定することなく(すな
わち、目標作動ガス量にかかわらず)、例えばエンジン
運転状態に基づいて目標吸入空気量Qtと目標EGR率
を設定し、吸気絞り弁7とEGR弁9をそれぞれ制御す
るようにしてもよい。また、上記フローチャートでは、
目標空気過剰率λtの下で吸入空気量QaとEGR量と
がバランスされた目標作動ガス量となるように吸気絞り
弁7及びEGR弁9を制御しているが、空気過剰率λを
一定としたまま、燃焼室内の作動ガス量をより多く設定
することもできる。
【0050】この場合は、図4に示すマップを基に設定
された吸気絞り弁7及びEGR弁9それぞれの開度に対
して、吸気絞り弁7及びEGR弁の双方を更に開く方向
に制御すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム図。
【図2】同じくメイン制御ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図3】同じく目標空気過剰率λt算出用マップの1例
を示す図。
【図4】同じく目標作動ガス量算出用テーブルの1例を
示す図。
【図5】同じく吸気絞り弁又はEGR弁の制御に伴う空
気過剰率と作動ガス量の関係を示す図。
【図6】同じく未燃排気成分量の予測演算処理ルーチン
を示すフローチャート。
【図7】同じく空気過剰率λと未燃排気成分量との関係
を示す図。
【図8】同じく燃料噴射時期ITと未燃排気成分量との
関係を示す図。
【図9】同じく冷却水温度Twと未燃排気成分量との関
係を示す図。
【図10】同じく目標作動ガス量の低減補正処理ルーチ
ンを示すフローチャート。
【図11】同じく目標吸気絞り弁及びEGR弁開度の演
算処理ルーチンを示すフローチャート。
【図12】同じく目標吸気絞り弁開度算出用テーブルの
1例を示す図。
【図13】同じく目標EGR弁開度算出用テーブルの1
例を示す図。
【図14】作動ガス量と筒内圧力、熱発生率の関係を示
す図。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 コモンレール 3 燃料噴射弁 5 吸気通路 6 排気通路 7 吸気絞り弁 8 EGR通路 9 EGR弁 10 排気浄化装置 20 コントロールユニット(C/U)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 368 F02D 45/00 368Z F02M 25/07 550 F02M 25/07 550F 550R Fターム(参考) 3G062 AA01 AA03 AA05 BA04 BA05 BA06 CA06 DA01 DA02 EA11 ED01 ED04 ED10 FA02 FA05 FA06 FA13 FA23 GA01 GA04 GA06 GA08 GA09 GA15 3G065 AA01 AA03 AA04 CA00 DA06 EA07 EA10 FA12 GA05 GA08 GA09 GA10 GA12 GA18 GA46 HA06 JA04 JA09 JA11 KA02 3G084 AA01 AA03 BA05 BA08 BA13 BA20 CA03 CA04 DA28 EA04 EA11 EB08 EB12 EC01 EC03 FA07 FA10 FA13 FA17 FA20 FA27 FA33 3G092 AA02 AA06 AA13 AA17 AA18 BB01 BB06 DB03 DC03 DC08 DE03S DG08 EA01 EA02 EB05 EB09 EC09 FA15 GA03 GA16 HA01Z HB01Z HB02Z HD02Z HE01Z HE08Z HF08Z 3G301 HA02 HA04 HA06 HA11 HA13 JA21 KA06 KA23 LA03 LB11 LC04 MA11 MA18 NA08 NB03 NB13 NC02 ND02 NE01 NE06 PA01Z PB03Z PB05Z PD12Z PE01Z PE08Z PF03Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の吸気通路に設置され、機関に吸入さ
    れる吸入空気量を制御可能な吸気絞り弁と、 該吸気絞り弁の下流側吸気通路と排気通路とを連通する
    EGR通路に設置され、機関に吸入されるEGR量を制
    御可能なEGR弁と、 機関の運転状態に基づいて燃焼室内の目標作動ガス量を
    設定する目標作動ガス量設定手段と、 機関の作動ガス量が、前記目標作動ガス量となるように
    前記吸気絞り弁及びEGR弁を制御する作動ガス量制御
    手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】前記作動ガス量制御手段は、 機関の運転状態に基づいて目標吸入空気量を設定する目
    標吸入空気量設定手段と、 前記目標作動ガス量と目標吸入空気量とに基づいて目標
    EGR量を設定する目標EGR量設定手段と、を備え、 設定した目標吸入空気量と目標EGR量に基づいて前記
    吸気絞り弁及びEGR弁を制御することを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】失火を判定する失火判定手段と、 失火が判定されたときに前記目標作動ガス量を低減補正
    する作動ガス量補正手段と、を備え、 前記作動ガス量制御手段は、機関の作動ガス量が前記低
    減補正された目標作動ガス量となるように前記吸気絞り
    弁及びEGR弁を制御することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】前記失火判定手段は、 機関から排出される未燃排気成分量を検出又は推定し、
    検出又は推定した未燃排気成分量が所定量を超えたとき
    に失火と判定することを特徴とする請求項3記載の内燃
    機関の制御装置。
  5. 【請求項5】前記未燃排気成分量を、吸入空気量、燃料
    噴射量及び機関冷却水温度のうち少なくとも1つに基づ
    いて推定することを特徴とする請求項4記載の内燃機関
    の制御装置。
  6. 【請求項6】前記吸気絞り弁及びEGR弁の開度を大き
    くすることにより、空気過剰率一定のまま燃焼室内の作
    動ガス量を増加させることを特徴とする請求項1から請
    求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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