JP2003095119A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2003095119A
JP2003095119A JP2001292537A JP2001292537A JP2003095119A JP 2003095119 A JP2003095119 A JP 2003095119A JP 2001292537 A JP2001292537 A JP 2001292537A JP 2001292537 A JP2001292537 A JP 2001292537A JP 2003095119 A JP2003095119 A JP 2003095119A
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steering
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worm
power steering
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JP2001292537A
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Shoji Hatao
昌次 畑生
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な嵌合構造によってウォームホイールの
伝達トルク容量を増加することができるようにする。 【解決手段】 操舵補助用のモータの回転により駆動さ
れるウォーム41と噛合するウォームホイール42を回
転軸23に圧入し、該ウォームホイール42の両側に前
記回転軸23を支持する転がり軸受7,8を配置し、さ
らに、ウォームホイール42の側面に、前記転がり軸受
8に当接する筒部43を一体に設け、ウォームホイール
42に加わる歯幅方向への分力と、該分力でウォームホ
イール42が前記転がり軸受7,8に押圧されたときの
摩擦抵抗力とによってウォームホイールの伝達トルク容
量を増加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵補助力の発生源
としてモータを用いてなる電動式パワーステアリング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の舵取りは、車室の内部に配され
た操舵輪の回転操作を、舵取用の車輪(一般的には前
輪)の操向のために車室の外部に配された舵取機構に伝
えて行われる。
【0003】図6は従来の電動式パワーステアリング装
置の構成を示す断面図である。自動車用のパワーステア
リング装置としては、油圧式と、電動式とが知られてい
る。一般に油圧式は普通車以上の車両に搭載されてお
り、電動式は軽自動車に搭載されているが、最近では普
通車以上の車両に電動式が搭載されつつある。
【0004】電動式パワーステアリング装置としては、
図6に示すように例えば舵取りのための操舵輪100の
回転を車輪に繋がる舵取機構(図示せず)に伝える伝動
手段101と、操舵補助用のモータ102と、該モータ
102の回転力を増加して前記伝動手段101の一部に
伝える減速歯車機構103とを備え、操舵輪100の回
転に応じた舵取機構の動作を前記モータ102の回転に
より補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減す
るように構成されている。
【0005】伝動手段101は、操舵輪100に連結さ
れる第1操舵軸104と、該第1操舵軸104にトーシ
ョンバー105を介して連結される第2操舵軸106
と、該第2操舵軸106及びラックピニオン式の前記舵
取機構を連結するユニバーサルジョイント等の連結軸1
07とを備えている。第1操舵軸104はニードル軸受
108を介してハウジング109内に回転可能に支持さ
れており、また、第2操舵軸106は二つの転がり軸受
110,111を介してハウジング109内に回転可能
に支持されている。
【0006】このハウジング109内には、前記操舵輪
100を回転することによって前記第1操舵軸104に
加わるトルクを前記トーションバー105に生じる捩れ
によって検出するトルクセンサ112と、前記減速歯車
機構103とが収容されている。
【0007】モータ102は前記ハウジング109の外
部に取付けられている。減速歯車機構103は、前記モ
ータ102の出力軸に繋がるウォーム113と、前記第
2操舵軸106の途中に圧入されるウォームホイール1
14とを備えており、前記モータ102の回転をウォー
ム113及ウォームホイール114から第2操舵軸10
6に伝達するようにしてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く構成された
従来の電動式パワーステアリング装置は、一般に軽自動
車から1500cc程度のクラスの乗用車に搭載されて
おり、モータ102による操作舵補助力は1500cc
超のクラスの普通車以上の車両に比べて小さくてよいた
め、ウォームホイール114が第2操舵軸106に圧入
固定されている構造においても、ウォームホイール11
4が第2操舵軸106に必要なトルクを十分に伝達する
ことができた。
【0009】ところが、電動式パワーステアリング装置
は例えば前記1500cc超のクラスの普通車以上の車
両に搭載される場合、高出力のモータを用いて操舵補助
力を大きくする必要があるため、前記したようにウォー
ムホイール114が圧入固定されている構造では、ウォ
ームホイール114が第2操舵軸106に対してすべり
を生じ、必要なトルク伝達が不十分となる場合がある。
【0010】このため、高出力のモータを用いた場合で
も必要トルクを十分に伝達するには、例えばウォームホ
イール114を第2操舵軸106へキー嵌合、スプライ
ン嵌合、セレーション嵌合することが考えられる。しか
しながら、キー嵌合の場合は、キー溝の加工、及びウォ
ームホイール114の第2操舵軸106への組込みが難
しいと言う問題があり、また、スプライン嵌合及びセレ
ーション嵌合の場合は、スプライン及びセレーションの
加工が難しく、さらに、ウォームホイール114の嵌合
部に隙間が発生して転舵時にウォームホイール114が
周方向にがたつき、異音が発生することになる。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、高出力のモータを用いた場合でも簡単な嵌合構
造によって必要トルクを十分に伝達することができる電
動式パワーステアリング装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動式パ
ワーステアリング装置は、操舵補助用のモータによって
回転されるウォームと、該ウォームに噛合するウォーム
ホイールと、該ウォームホイールの回転を舵取機構に伝
達する回転軸と、該回転軸を支持する軸受とを備え、前
記モータの回転によって操舵補助するようにした電動式
パワーステアリング装置において、前記ウォームホイー
ルは前記回転軸に圧入されており、該ウォームホイール
の一側に、ウォームホイールの軸長方向一方への移動を
制限する第1の移動制限部を有しており、前記ウォーム
ホイールの他側に、前記軸受に当接してウォームホイー
ルの軸長方向他方への移動を制限する第2の移動制限部
を有していることを特徴とする。
【0013】第1発明にあっては、減速歯車機構を構成
するウォーム及びウォームホイールは回転中心線に対し
その歯すじが回転方向へ捩じれており、ウォームの歯面
でウォームホイールの回転方向にトルクが加わるとき、
ウォームホイールの歯幅方向(軸長方向)へ分力が発生
することになるが、ウォームホイールは第1及び第2の
移動制限部によって軸長方向への移動が制限されている
ため、モータの回転によって操舵補助が行われるとき、
ウォームホイールは前記分力によって第1の移動制限
部、又は、第2の移動制限部に押圧されることになり、
この押圧による摩擦抵抗力によって伝達トルク容量を増
加することができる。
【0014】このようにウォームホイールに加わる歯幅
方向への分力によって伝達トルク容量を増加することが
できるため、回転軸に圧入されたウォームホイールの圧
入部での摩擦抵抗力に加えて前記押圧による摩擦抵抗力
を得ることができ、簡単な嵌合構造によって伝達トルク
容量を増加することができる。
【0015】第2発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記第1の移動制限部は、前記回転軸に圧入さ
れ、該回転軸を支持するための軸受からなることを特徴
とする。
【0016】第2発明にあっては、回転軸を支持するた
めの軸受が第1の移動制限部を構成しているため、部品
点数を増やすことなく伝達トルク容量を増加することが
できる。
【0017】第3発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記第2の移動制限部は前記ウォームホイール
と一体に設けられた筒部からなることを特徴とする。
【0018】第3発明にあっては、ウォームホイールと
一体の筒部が第2の移動制限部を構成しているため、部
品点数を増やすことなく伝達トルク容量を増加すること
ができる。また、前記軸受の回転軸に対する軸長方向位
置を前記筒部によって決めることができ、この位置決め
用の手段を前記回転軸に設ける必要がないため、回転軸
の構造を簡素にでき、コストの低減を図ることができ
る。
【0019】第4発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記第2の移動制限部は前記軸受とウォームホ
イールとの間に介在された環体であることを特徴とす
る。
【0020】第4発明にあっては、既存の構造に環体を
加えることによって伝達トルク容量を増加することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の構
成を示す断面図、図2は減速歯車機構及びモータ部分の
構成を示す拡大断面図である。電動式パワーステアリン
グ装置は、図1、図2に示すように、舵取りのための操
舵輪1の回転を車輪に繋がる舵取機構(図示せず)に伝
える伝動手段2と、操舵補助用のモータ3と、該モータ
3の回転力を増加して前記伝動手段2の一部に伝える減
速歯車機構4とを備えている。
【0022】伝動手段2は、操舵輪1に連結される第1
操舵軸21と、該第1操舵軸21にトーションバー22
を介して同軸的に連結される第2操舵軸23と、該第2
操舵軸23及びラックピニオン式の前記舵取機構を連結
するユニバーサルジョイント等の連結軸24とを備えて
いる。
【0023】第1操舵軸21はニードル軸受5を介して
ハウジング6内に回転可能に支持されており、第2操舵
軸23は第1の転がり軸受7及び第2の転がり軸受8を
介して前記ハウジング6内に回転可能に支持されてい
る。
【0024】このハウジング6内には、前記操舵輪1を
回転することによって前記第1操舵軸21に加わるトル
クを前記トーションバー22に生じる捩れによって検出
するトルクセンサ9と、前記減速歯車機構4とが収容さ
れている。
【0025】また、ハウジング6は第1操舵軸21の下
端部及びトルクセンサ9が収容された略筒形の第1収容
部6aを有する第1ハウジング本体61と、該第1収容
部6aに連なり、前記第2操舵軸23及び前記減速歯車
機構4のウォームホイール42が収容された略筒形の第
2収容部6b、及び該第2収容部6bの一側と連通し、
前記減速歯車機構4のウォーム41を収容する略筒形の
第3収容部6cを有する第2ハウジング本体62とを備
え、前記第3収容部6cの一端に第3収容部6cに連通
するケース31を有する前記モータ3が取付けられてい
る。
【0026】第2収容部6bで、ウォームホイール42
の収容領域の両側には前記転がり軸受7,8を介して前
記第2操舵軸23を回転可能に支持する第1及び第2の
支持孔63,64が設けられている。また、第1ハウジ
ング本体61と第2ハウジング本体62とはボルト等の
連結手段によって離脱可能に連結されている。第1収容
部6a及び第2収容部6bの境界部には前記第1の支持
孔63が設けられており、また、第2収容部6bの第1
収容部6aと反対側には前記第2の支持孔64が設けら
れている。
【0027】第1の転がり軸受7は、内輪7aが第2操
舵軸23に圧入され、外輪7bが第1の支持孔63に嵌
合されている。第2の転がり軸受8は、内輪8aが第2
操舵軸23に圧入され、外輪8bが第2の支持孔64に
嵌合されている。外輪7bの支持孔63への嵌合、及び
外輪8bの支持孔64への嵌合によって転がり軸受7,
8のハウジング6内での位置が決められる。
【0028】図3は減速歯車機構部分の拡大断面図であ
る。減速歯車機構4は、前記モータ3の出力軸32に繋
がるウォーム41と、該ウォーム41に噛合し、前記第
2操舵軸23の途中に嵌合されるウォームホイール42
とを備えている。
【0029】ウォーム41及びウォームホイール42は
互いの回転中心線が交叉(詳しくは直交)するように配
置されている。また、ウォーム41及びウォームホイー
ル42は回転中心線に対しその歯すじが回転方向へ捩じ
れており、モータ3の回転によってウォーム41の歯面
でウォームホイール42の回転方向にトルクが加わると
き、ウォームホイール42の歯幅方向へ分力が発生する
ようになっている。
【0030】このウォームホイール42は、前記第2操
舵軸23に圧入される嵌合孔42aを有する金属製のホ
イール本体42bと、該ホイール本体42bの外周に結
合され、その外周に歯を有する合成樹脂製の環状歯体4
2cとからなり、このウォームホイール42の両側に、
ウォームホイール42の前記分力による軸長方向一方及
び他方への移動を制限する第1及び第2の移動制限部1
0,11が設けられている。
【0031】第1の移動制限部10は、前記第1の転が
り軸受7からなり、該第1の転がり軸受7における内輪
7aの一端にウォームホイール42の一側面が当接する
ことによりウォームホイール42の軸長方向一方への移
動を制限してある。
【0032】第2の移動制限部11は、ウォームホイー
ル42の他側面で、前記嵌合孔42aと同心となるよう
に一体に設けられた筒部43からなる。この筒部43
は、前記第2の転がり軸受8における内輪8aの一端に
当接する長さに形成されており、筒部43が内輪8aの
一端に当接することによりウォームホイール42の軸長
方向他方への移動を制限するようにしてある。尚、筒部
43はプレス成形等によってホイール本体42bと一体
に成形されている。
【0033】また、ウォーム41はその両端軸部41
a,41bが転がり軸受44,45を介して前記第3収
容部6c内に回転可能に支持されている。尚、図3にお
いて12は前記第2操舵軸23の途中に螺着され、前記
第2の転がり軸受8における内輪8aの軸長方向位置を
調整する調整ナットであり、該調整ナット12と前記筒
部43との間で前記内輪8aの軸長方向位置が決められ
る。
【0034】以上のように構成された電動式パワーステ
アリング装置は、第1転がり軸受7、ウォームホイール
42及び第2の転がり軸受8が嵌合された第2操舵軸2
3を第2ハウジング本体62の第2収容部6bに挿入
し、第1操舵軸21及びトルクセンサ9が支持された第
1ハウジング本体61を前記第2ハウジング本体62に
ボルト等の連結手段によって連結することにより減速歯
車機構4部分が組立てられる。
【0035】この組立て状態では、ウォームホイール4
2の一側面が第1の転がり軸受7の内輪7aに当接し、
さらに、ウォームホイール42の他側面に一体に設けら
れた筒部43が第2の転がり軸受8の内輪8aに当接
し、ウォームホイール42の軸長方向一方、及び他方へ
の移動が制限されている。尚、この組立時において、調
整ナット12を回転操作することにより、第2の転がり
軸受8における内輪8aの軸長方向位置を調整すること
ができるため、軸長方向の寸法誤差がある場合において
も前記筒部43を前記内輪8aに当接させることができ
る。
【0036】このように組立てられた電動式パワーステ
アリング装置は、モータ3の回転によって操舵補助が行
われるとき、換言すればモータ3の回転によってウォー
ム41が回転するとき、ウォームホイール42の第2操
舵軸23への嵌合部に摩擦抵抗力を得ることができ、さ
らに、ウォームホイール42に加わる前記分力によって
ウォームホイール42が第1の転がり軸受7の内輪7a
に押圧されるか、又は、筒部43を介して第2の転がり
軸受8の内輪8aに押圧され、この押圧による摩擦抵抗
力を得ることができ、この押圧による摩擦抵抗力によっ
てウォームホイール42の第2操舵軸23への伝達トル
ク容量を増加することができる。
【0037】この伝達トルク容量の増加をウォームホイ
ール42が第2操舵軸23に嵌合された簡単な嵌合構造
に加えて、第2操舵軸23を支持する既存の二つの軸受
7,8と、ウォームホイール42と一体に形成された筒
部43とによって達成することができ、キー嵌合、スプ
ライン嵌合等によってウォームホイール42の伝達トル
ク容量を増加する場合に比べてコストを低減できる。
【0038】また、前記筒部43によって第2の転がり
軸受8の内輪8aの軸長方向位置を決めることができる
ため、第2操舵軸23に前記内輪8aの軸長方向位置を
決める位置決め段部等を設ける必要がなく、第2操舵軸
23の構造を簡素にでき、コストの低減を図ることがで
きる。
【0039】実施の形態2 図4,図5は電動式パワーステアリング装置の実施の形
態2の要部の構成を示す断面図である。この実施の形態
2の電動式パワーステアリング装置は、ウォームホイー
ル42と一体に筒部43を設ける代わりに、前記第2の
転がり軸受8とウォームホイール42との間に筒形の環
体13からなる第2の移動制限部11を設けたものであ
る。
【0040】環体13は、組立て時の軸長方向の組立て
誤差等を吸収するためのコラプシブルスペーサを用いる
か、又は、モータ3による操舵補助力を超えた力によっ
て撓むことが可能なコイルバネを用いる。
【0041】実施の形態2において、環体13がコラプ
シブルスペーサである場合、該環体13はウォームホイ
ール42の一側面が第1の転がり軸受7の内輪7aに当
接した状態で、ウォームホイール42の他側面と第2の
転がり軸受8の内輪8aとの間に隙間が生じないように
介在される。また、環体13がコイルバネである場合、
該環体13はウォームホイール42の一側面が第1の転
がり軸受7の内輪7aに当接した状態で、ウォームホイ
ール42の他側面と第2の転がり軸受8の内輪8aとに
両端が当接するように介在される。
【0042】実施の形態2にあっては、モータ3の回転
によって操舵補助が行われるとき、ウォームホイール4
2の第2操舵軸23への嵌合部に摩擦抵抗力を得ること
ができ、さらに、ウォームホイール42に加わる前記分
力によってウォームホイール42が第1の転がり軸受7
の内輪7aに押圧されるか、又は、環体13を介して第
2の転がり軸受8の内輪8aに押圧され、この押圧によ
る摩擦抵抗力を得ることができ、この押圧による摩擦抵
抗力によってウォームホイール42の第2操舵軸23へ
の伝達トルク容量を増加することができる。
【0043】また、車両が縁石に乗り上げたとき等、操
向輪側から舵取機構、連結軸24及び第2操舵軸23を
介してウォームホイール42に逆入力が加わり、該逆入
力によってウォームホイール42の歯幅方向他方へ分力
が加わった場合、ウォームホイール42が環体13を介
して第2の転がり軸受8の内輪8aに押圧されることに
なるため、環体13がコイルバネであるとき、前記押圧
によってコイルバネを軸長方向へ撓ませることができ
る。この結果、前記押圧による摩擦抵抗力を低減でき、
ウォームホイール42及び第2操舵軸23を相対回転さ
せることができ、逆入力によるウォームホイール42の
歯の破損等を低減できる。
【0044】また、環体13としてコラプシブルスペー
サ、又は、コイルバネを用いた場合、例えば前記第1ハ
ウジング本体61を第2ハウジング本体62にボルトに
よって連結することにより減速歯車機構4部分が組立て
られるとき、前記ボルトの緊締力によってコラプシブル
スペーサの一部を塑性変形させたり、コイルバネを撓ま
せたりすることができるため、減速歯車機構4部分の組
立性を良好にできるとともに、減速歯車機構4部分の軸
長方向の寸法公差を大きくすることが可能であり、加工
性を向上できる。
【0045】尚、環体13としては筒形である他、皿ば
ね、波形ばね等の板形であってもよい。また、ウォーム
ホイール42のホイール本体42bは図4、図5のよう
にその内側が第2操舵軸23に圧入される嵌合筒42d
を有する構造である他、この嵌合筒42dをなくし、歯
幅寸法に近い厚さとしてもよい。
【0046】その他の構成及び作用効果は実施の形態1
と同じであるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用効果を省略する。
【0047】以上説明した実施の形態では、第1の移動
制限部10として第1の転がり軸受7を用いたが、その
他、この第1の移動制限部10は第2操舵軸23に設け
られるラジアル方向の段部25であってもよい(図3〜
図5参照)。
【0048】
【発明の効果】第1発明によれば、ウォームホイールに
加わる歯幅方向への分力と、該分力で押圧されたことに
よる摩擦抵抗力とによって、回転軸に圧入されているウ
ォームホイールの伝達トルク容量を増加することがで
き、さらに、回転軸を支持するための軸受がウォームホ
イールの軸長方向他方への移動を禁止するため、キー嵌
合、スプライン嵌合等によってウォームホイールの伝達
トルク容量を増加する場合に比べて構造が簡単であり、
コストを低減できる。
【0049】第2発明、第3発明によれば、部品点数を
増やすことなく伝達トルク容量を増加することができ
る。しかも、第3発明によれば、軸受の回転軸に対する
軸長方向位置を決めるための位置決め用の手段を前記回
転軸に設ける必要がないため、回転軸の構造を簡素にで
き、コストの低減を図ることができる。
【0050】第4発明によれば、既存の構造に環体を加
えることによって伝達トルク容量を増加することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
減速歯車機構及びモータ部分の構成を示す拡大断面図で
ある。
【図3】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
減速歯車機構部分の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態2の要部の構成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態2の要部の構成を示す断面図である。
【図6】従来の電動式パワーステアリング装置の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
3 モータ 7 第1の転がり軸受 8 第2の転がり軸受 10 第1の移動制限部 11 第2の移動制限部 13 環体 23 第2操舵軸(回転軸) 41 ウォーム 42 ウォームホイール 43 筒部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵補助用のモータによって回転される
    ウォームと、該ウォームに噛合するウォームホイール
    と、該ウォームホイールの回転を舵取機構に伝達する回
    転軸と、該回転軸を支持する軸受とを備え、前記モータ
    の回転によって操舵補助するようにした電動式パワース
    テアリング装置において、前記ウォームホイールは前記
    回転軸に圧入されており、該ウォームホイールの一側
    に、ウォームホイールの軸長方向一方への移動を制限す
    る第1の移動制限部を有しており、前記ウォームホイー
    ルの他側に、前記軸受に当接してウォームホイールの軸
    長方向他方への移動を制限する第2の移動制限部を有し
    ていることを特徴とする電動式パワーステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の移動制限部は、前記回転軸に
    圧入され、該回転軸を支持するための軸受からなる請求
    項1記載の電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の移動制限部は前記ウォームホ
    イールと一体に設けられた筒部からなる請求項1又は2
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の移動制限部は前記軸受とウォ
    ームホイールとの間に介在された環体である請求項1又
    は2記載の電動式パワーステアリング装置。
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