JP2003092539A - 高周波回路、複合高周波部品及び移動体通信装置 - Google Patents

高周波回路、複合高周波部品及び移動体通信装置

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JP2003092539A
JP2003092539A JP2001282732A JP2001282732A JP2003092539A JP 2003092539 A JP2003092539 A JP 2003092539A JP 2001282732 A JP2001282732 A JP 2001282732A JP 2001282732 A JP2001282732 A JP 2001282732A JP 2003092539 A JP2003092539 A JP 2003092539A
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JP
Japan
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communication system
transmission
reception
unit
input
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JP2001282732A
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English (en)
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Yoichiro Hara
洋一郎 原
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する周波数帯域が近接する第1通信シス
テム及び第2通信システム、並びに、これらと使用する
周波数帯域が離れた第3通信システムに対応する高周波
回路、複合高周波部品及び移動体通信装置を提供するこ
と。 【解決手段】 高周波回路11は、送信時に送信信号を
結合してアンテナANT側に送り、受信時に受信信号を
分離して通信システム側に送るダイプレクサ部20を備
える。また、第1通信システムの送受信と第2通信シス
テムの送受信とを切り替え可能な第1高周波スイッチ部
40を備える。さらに、第2通信システムの送信と受信
とを切り替え可能な第2高周波スイッチ部50、及び、
第3通信システムの送信と受信とを切り替え可能な第3
高周波スイッチ部60を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムなどの通信装置に用いる高周波回路、それを実現した
複合高周波部品、及び、それを用いた移動体通信装置に
関し、特に、複数の通信システムに対応する高周波回
路、それを実現した複合高周波部品、及び、それを用い
た移動体通信装置に関する。
【0002】
【関連する技術】現在、移動体通信装置として、複数の
高周波帯域、例えば1.8GHz帯を使用したDCS(D
igital Cellular System)と900MHz帯を使用した
GSM(Global System for Mobile communications)の
2つの通信システムで動作が可能なデュアルバンド携帯
電話器が知られている。さらには、例えばPCS(Perso
nalCommunication Services)など、他の通信システムも
加え、3つの通信システムで動作が可能なトリプルバン
ド携帯電話器も提案されている。例えば、特開2000
−165288には、3つの通信システムで動作可能な
複合高周波部品及び移動体通信装置が開示されている。
【0003】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであって、使用する周波数帯域が近接する第1通信シ
ステム及び第2通信システム、並びに、これら第1,第
2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通信
システムに対応する高周波回路、それを実現した複合高
周波部品、及び、それらを含む移動体通信装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、使用する周波数帯域が近接する第1通信システ
ム及び第2通信システム、並びに、これら第1及び第2
通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通信シ
ステムに対応し、上記第1〜第3通信システムの送信部
からの送信信号を結合してアンテナ側に送り、上記アン
テナ側からの受信信号を分離して対応する上記第1〜第
3通信システムの受信部に送る高周波回路であって、送
信の際には上記第1または第2通信システムの送信部か
らの送信信号と上記第3通信システムの送信部からの送
信信号とを結合して上記アンテナ側に送り、受信の際に
は上記アンテナ側からの受信信号を上記第1及び第2通
信システムの受信部側と上記第3通信システムの受信部
側とに分離して送るダイプレクサ部と、上記第1通信シ
ステムを用いる際には、上記第1通信システムの送信部
からの送信信号を上記ダイプレクサ部に送り、あるい
は、上記ダイプレクサ部からの受信信号を上記第1通信
システムの受信部側に送り、上記第2通信システムを用
いる際には、上記第2通信システムの送信部からの送信
信号を上記ダイプレクサ部に送り、あるいは、上記ダイ
プレクサ部からの受信信号を上記第2通信システムの受
信部側に送るように、上記第1通信システムの送受信と
上記第2通信システムの送受信とを切り替え可能に構成
された第1高周波スイッチ部と、送信の際には上記第2
通信システムの送信部からの送信信号を上記第1高周波
スイッチ部に送り、受信の際には上記第1高周波スイッ
チ部からの受信信号を上記第2通信システムの受信部側
に送るように、上記第2通信システムの送信と受信とを
切り替え可能に構成された第2高周波スイッチ部と、送
信の際には上記第3通信システムの送信部からの送信信
号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の際には上記ダイ
プレクサ部からの受信信号を上記第3通信システムの受
信部側に送るように、上記第3通信システムの送信と受
信とを切り替え可能に構成された第3高周波スイッチ部
と、を備える高周波回路である。
【0005】あるいは、使用する周波数帯域が近接する
第1通信システム及び第2通信システム、並びに、これ
ら第1及び第2通信システムと使用する周波数帯域が離
れた第3通信システムに対応し、アンテナに接続される
アンテナ端子と、上記第1通信システムの送受信部に接
続される第1送受信入出力端子と、上記第2通信システ
ムの送信部に接続される第2送信入力端子と、上記第2
通信システムの受信部に接続される第2受信出力端子
と、上記第3通信システムの送信部に接続される第3送
信入力端子と、上記第3通信システムの受信部に接続さ
れる第3受信出力端子と、を有し、上記第1送受信入出
力端子、第2送信入力端子及び第3送信入力端子のいず
れかに入力された送信信号を上記アンテナ端子に出力
し、上記アンテナ端子に入力された受信信号を、上記第
1送受信入出力端子、第2受信出力端子及び第3受信出
力端子のいずれかに出力する複合高周波部品であって、
送信の際には上記第1送受信入出力端子または第2送信
入力端子に入力された送信信号と上記第3送信入力端子
に入力された送信信号とを結合して上記アンテナ端子に
出力し、受信の際には上記アンテナ端子に入力された受
信信号を上記第1送受信入出力端子及び第2受信出力端
子側と上記第3受信出力端子側とに分離して送るダイプ
レクサ部と、上記第1通信システムを用いる際には、上
記第1送受信入出力端子に入力された送信信号を上記ダ
イプレクサ部に送り、あるいは、上記ダイプレクサ部か
らの受信信号を上記第1送受信入出力端子に出力し、上
記第2通信システムを用いる際には、上記第2送信入力
端子に入力された送信信号を上記ダイプレクサ部に送
り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号を上
記第2受信出力端子に出力するように、上記第1通信シ
ステムの送受信と上記第2通信システムの送受信とを切
り替え可能に構成された第1高周波スイッチ部と、送信
の際には上記第2送信入力端子に入力された送信信号を
上記第1高周波スイッチ部に送り、受信の際には上記第
1高周波スイッチ部からの受信信号を上記第2受信出力
端子に出力するように、上記第2通信システムの送信と
受信とを切り替え可能に構成された第2高周波スイッチ
部と、送信の際には上記第3送信入力端子に入力された
送信信号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の際には上
記ダイプレクサ部からの受信信号を上記第3受信出力端
子に出力するように、上記第3通信システムの送信と受
信とを切り替え可能に構成された第3高周波スイッチ部
と、を備える複合高周波部品である。
【0006】前者の発明によれば、高周波回路は、ダイ
プレクサ部、第1,第2,第3高周波スイッチ部を備え
る。また、後者の発明によれば、複合高周波部品は、ダ
イプレクサ部、第1,第2,第3高周波スイッチ部を備
える。このため両発明とも、第1通信システムの送信部
からの送信信号を送信する場合には、その送信信号を、
第1高周波スイッチ部及びダイプレクサ部を通じてアン
テナ側に送出することができる。また、第2通信システ
ムの送信部からの送信信号を送信する場合には、その送
信信号を、第2高周波スイッチ部、第1高周波スイッチ
部及びダイプレクサ部を通じてアンテナ側に送出するこ
とができる。また、第3通信システムの送信部からの送
信信号を送信する場合には、その送信信号を、第3高周
波スイッチ部及びダイプレクサ部を通じてアンテナ側に
送出することができる。
【0007】一方、第1通信システムの受信信号をその
受信部で受信する場合には、アンテナ側からのその受信
信号を、ダイプレクサ部及び第1高周波スイッチ部を通
じて第1通信システムの受信部に送出することができ
る。また、第2通信システムの受信信号をその受信部で
受信する場合には、アンテナ側からのその受信信号を、
ダイプレクサ部、第1高周波スイッチ部及び第2高周波
スイッチ部を通じて第2通信システムの受信部に送出す
ることができる。また、第3通信システムの受信信号を
その受信部で受信する場合には、アンテナ側からのその
受信信号を、ダイプレクサ部及び第3高周波スイッチ部
を通じて第3通信システムの受信部に送出することがで
きる。つまり、これらの高周波回路及び複合高周波部品
は、使用する周波数帯域が近接する第1通信システム及
び第2通信システム、並びに、これらと使用する周波数
帯域が離れた第3通信システムにそれぞれ対応すること
ができる。
【0008】さらに、上記の高周波回路であって、前記
第1通信システムは、CDMA方式の通信システムであ
り、前記ダイプレクサ部と前記第1通信システムの送信
部及び受信部とは、回路配線のみまたは回路配線と受動
部品のみによって結ばれている高周波回路とすると良
い。
【0009】あるいは、上記の複合高周波部品であっ
て、前記第1通信システムは、CDMA方式の通信シス
テムであり、前記ダイプレクサ部と前記第1送受信入出
力端子とは、回路配線のみまたは回路配線と受動部品の
みによって結ばれている複合高周波部品とするのが好ま
しい。
【0010】CDMA方式の通信システムは、隣接チャ
ンネル歪みなどの規格が厳しい。ところで、信号がダイ
オードなどの能動スイッチ部品を通る場合、特性の非線
形性から信号に歪みが生じやすいので、ダイプレクサ部
と第1通信システムの送信部及び受信部(あるいは第1
送受信入出力端子)との間に、ダイオードなどの能動ス
イッチ部品が介在すると、受信信号あるいは送信信号に
歪みが生じ、規格に適合し難くなることがある。
【0011】これに対し、前者の発明では、第1通信シ
ステムがCDMA方式の通信システムである場合におい
て、ダイプレクサ部と第1通信システムの送信部及び受
信部とは、回路配線のみまたは回路配線と受動部品のみ
によって結ばれている。また、後者の発明では、第1通
信システムがCDMA方式の通信システムである場合に
おいて、ダイプレクサ部と第1送受信入出力端子とは、
回路配線のみまたは回路配線と受動部品のみによって結
ばれている。このため、受信信号や送信信号に歪みが生
じにくく、CDMA方式の通信システムの規格を満たす
ことができる。
【0012】さらに、上記のいずれかに記載の高周波回
路であって、前記第1通信システムは、前記第2通信シ
ステムよりも使用頻度が高い通信システムであり、前記
第1高周波スイッチ部は、これに含まれるいずれかの能
動スイッチ部品をオンさせたときに、上記第2通信シス
テムの送受信に切り替わり、いずれの上記能動スイッチ
部品もオフさせたときに、上記第1通信システムの送受
信に切り替わるように、上記第1通信システムの送受信
と上記第2通信システムの送受信とを切り替え可能に構
成されている高周波回路とすると良い。
【0013】あるいは、上記のいずれかに記載の複合高
周波部品であって、前記第1通信システムは、前記第2
通信システムよりも使用頻度が高い通信システムであ
り、前記第1高周波スイッチ部は、これに含まれるいず
れかの能動スイッチ部品をオンさせたときに、上記第2
通信システムの送受信に切り替わり、いずれの上記能動
スイッチ部品もオフさせたときに、上記第1通信システ
ムの送受信に切り替わるように、上記第1通信システム
の送受信と上記第2通信システムの送受信とを切り替え
可能に構成されている複合高周波部品とするのが好まし
い。
【0014】前述したように、第1高周波スイッチ部
は、第1通信システムの送受信と第2通信システムの送
受信とを切り替えることができる。いずれかの能動スイ
ッチ部品をオンさせて通信システムを切り替えると、そ
れにより使用可能となる通信システムの使用中は、オン
させている能動部品に電流が流れるため、第1高周波ス
イッチ部での電力消費が比較的大きくなる。一方、いず
れの能動スイッチ部品もオフさせたときに使用可能とな
る通信システムの使用中は、オフしている能動スイッチ
部品に電流が流れないので、第1高周波スイッチ部での
電力消費が少なくなる。
【0015】上記した両者の発明では、第1通信システ
ムが、第2通信システムよりも使用頻度が高い通信シス
テムである。そして、第1高周波スイッチ部に含まれる
いずれかの能動スイッチ部品をオンさせたときに、第2
通信システムの送受信に切り替わり、いずれの能動スイ
ッチ部品もオフさせたときに、第1通信システムの送受
信に切り替わる。つまり、使用頻度の低い第2通信シス
テムを使用する場合には、電力消費が大きいが、使用頻
度の高い第1通信システムを使用する場合には、電力消
費が少なくなる。従って、全体として消費電力を節約す
ることができる。
【0016】また、他の解決手段は、使用する周波数帯
域が近接する第1通信システム及び第2通信システム、
並びに、これら第1及び第2通信システムと使用する周
波数帯域が離れた第3通信システムに対応し、上記第1
〜第3通信システムの送信部からの送信信号を結合して
アンテナ側に送り、上記アンテナ側からの受信信号を分
離して対応する上記第1〜第3通信システムの受信部に
送る高周波回路であって、送信の際には上記第1または
第2通信システムの送信部からの送信信号と上記第3通
信システムの送信部からの送信信号とを結合して上記ア
ンテナ側に送り、受信の際には上記アンテナ側からの受
信信号を上記第1及び第2通信システムの受信部側と上
記第3通信システムの受信部側とに分離して送るダイプ
レクサ部と、上記第1通信システムを用いる際には、上
記第1通信システムの送信部からの送信信号を上記ダイ
プレクサ部に送り、あるいは、上記ダイプレクサ部から
の受信信号を上記第1通信システムの受信部側に送り、
上記第2通信システムを用いて送信する際には、上記第
2通信システムの送信部からの送信信号を上記ダイプレ
クサ部に送り、上記第2通信システムを用いて受信する
際には、上記ダイプレクサ部からの受信信号を上記第2
通信システムの受信部側に送るように、上記第1通信シ
ステムの送受信と上記第2通信システムの送信と上記第
2通信システムの受信とを切り替え可能に構成された第
4高周波スイッチ部と、送信の際には上記第3通信シス
テムの送信部からの送信信号を上記ダイプレクサ部に送
り、受信の際には上記ダイプレクサ部からの受信信号を
上記第3通信システムの受信部側に送るように、上記第
3通信システムの送信と受信とを切り替え可能に構成さ
れた第3高周波スイッチ部と、を備える高周波回路であ
る。
【0017】あるいは、使用する周波数帯域が近接する
第1通信システム及び第2通信システム、並びに、これ
ら第1及び第2通信システムと使用する周波数帯域が離
れた第3通信システムに対応し、アンテナに接続される
アンテナ端子と、上記第1通信システムの送受信部に接
続される第1送受信入出力端子と、上記第2通信システ
ムの送信部に接続される第2送信入力端子と、上記第2
通信システムの受信部に接続される第2受信出力端子
と、上記第3通信システムの送信部に接続される第3送
信入力端子と、上記第3通信システムの受信部に接続さ
れる第3受信出力端子と、を有し、上記第1送受信入出
力端子、第2送信入力端子及び第3送信入力端子のいず
れかに入力された送信信号を上記アンテナ端子に出力
し、上記アンテナ端子に入力された受信信号を、上記第
1送受信入出力端子、第2受信出力端子及び第3受信出
力端子のいずれかに出力する複合高周波部品であって、
送信の際には上記第1送受信入出力端子または第2送信
入力端子に入力された送信信号と上記第3送信入力端子
に入力された送信信号とを結合して上記アンテナ端子に
出力し、受信の際には上記アンテナ端子に入力された受
信信号を上記第1送受信入出力端子及び第2受信出力端
子側と上記第3受信出力端子側とに分離して送るダイプ
レクサ部と、上記第1通信システムを用いる際には、上
記第1送受信入出力端子に入力された送信信号を上記ダ
イプレクサ部に送り、あるいは、上記ダイプレクサ部か
らの受信信号を上記第1送受信入出力端子に出力し、上
記第2通信システムを用いて送信する際には、上記第2
送信入力端子に入力された送信信号を上記ダイプレクサ
部に出力し、上記第2通信システムを用いて受信する際
には、上記ダイプレクサ部からの受信信号を上記第2受
信出力端子に出力するように、上記第1通信システムの
送受信と上記第2通信システムの送信と上記第2通信シ
ステムの受信とを切り替え可能に構成された第4高周波
スイッチ部と、送信の際には上記第3送信入力端子に入
力された送信信号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の
際には上記ダイプレクサ部からの受信信号を上記第3受
信出力端子に出力するように、上記第3通信システムの
送信と受信とを切り替え可能に構成された第3高周波ス
イッチ部と、を備える複合高周波部品である。
【0018】前者の発明によれば、高周波回路は、ダイ
プレクサ部、第3,第4高周波スイッチ部を備える。ま
た、後者の発明によれば、複合高周波部品は、ダイプレ
クサ部、第3,第4高周波スイッチ部を備える。このた
め両発明とも、第1通信システムの送信部からの送信信
号を送信する場合には、その送信信号を、第4高周波ス
イッチ部及びダイプレクサ部を通じてアンテナ側に送出
することができる。また、第2通信システムの送信部か
らの送信信号を送信する場合には、その送信信号を、第
4高周波スイッチ部及びダイプレクサ部を通じてアンテ
ナ側に送出することができる。また、第3通信システム
の送信部からの送信信号を送信する場合には、その送信
信号を、第3高周波スイッチ部及びダイプレクサ部を通
じてアンテナ側に送出することができる。
【0019】一方、第1通信システムの受信信号をその
受信部で受信する場合には、アンテナ側からのその受信
信号を、ダイプレクサ部及び第4高周波スイッチ部を通
じて第1通信システムの受信部に送出することができ
る。また、第2通信システムの受信信号をその受信部で
受信する場合には、アンテナ側からのその受信信号を、
ダイプレクサ部及び第4高周波スイッチ部を通じて第2
通信システムの受信部に送出することができる。また、
第3通信システムの受信信号をその受信部で受信する場
合には、アンテナ側からのその受信信号を、ダイプレク
サ部及び第3高周波スイッチ部を通じて第3通信システ
ムの受信部に送出することができる。つまり、これらの
高周波回路及び複合高周波部品は、使用する周波数帯域
が近接する第1通信システム及び第2通信システム、並
びに、これらと使用する周波数帯域が離れた第3通信シ
ステムにそれぞれ対応することができる。
【0020】さらに、上記の高周波回路であって、前記
第1通信システムは、CDMA方式の通信システムであ
り、前記ダイプレクサ部と前記第1通信システムの送信
部及び受信部とは、回路配線のみまたは回路配線と受動
部品のみによって結ばれている高周波回路とすると良
い。
【0021】あるいは、上記の複合高周波部品であっ
て、前記第1通信システムは、CDMA方式の通信シス
テムであり、前記ダイプレクサ部と前記第1送受信入出
力端子とは、回路配線のみまたは回路配線と受動部品の
みによって結ばれている複合高周波部品とするのが好ま
しい。
【0022】前述したように、ダイプレクサ部と第1通
信システムの送信部及び受信部(あるいは第1送受信入
出力端子)との間に、ダイオードなどの能動スイッチ部
品が介在すると、受信信号あるいは送信信号に歪みが生
じ、CDMA方式の隣接チャンネル歪みなどの規格に適
合し難くなる。これに対し、前者の発明では、第1通信
システムがCDMA方式の通信システムである場合にお
いて、ダイプレクサ部と第1通信システムの送信部及び
受信部とは、回路配線のみまたは回路配線と受動部品の
みによって結ばれている。また、後者の発明では、第1
通信システムがCDMA方式の通信システムである場合
において、ダイプレクサ部と第1送受信入出力端子と
は、回路配線のみまたは回路配線と受動部品のみによっ
て結ばれている。このため、受信信号や送信信号に歪み
が生じにくく、CDMA方式通信システムの規格を満た
すことができる。
【0023】さらに、上記のいずれかに記載の高周波回
路であって、前記第1通信システムは、前記第2通信シ
ステムよりも使用頻度が高い通信システムであり、前記
第4高周波スイッチ部は、これに含まれるいずれかの能
動スイッチ部品をオンさせたときに、上記第2通信シス
テムの送信または受信に切り替わり、いずれの上記能動
スイッチ部品もオフさせたときに、上記第1通信システ
ムの送受信に切り替わるように、上記第1通信システム
の送受信と上記第2通信システムの送信と上記第2通信
システムの受信とを切り替え可能に構成されている高周
波回路とすると良い。
【0024】あるいは、上記のいずれかに記載の複合高
周波部品であって、前記第1通信システムは、前記第2
通信システムよりも使用頻度が高い通信システムであ
り、前記第4高周波スイッチ部は、これに含まれるいず
れかの能動スイッチ部品をオンさせたときに、上記第2
通信システムの送信または受信に切り替わり、いずれの
上記能動スイッチ部品もオフさせたときに、上記第1通
信システムの送受信に切り替わるように、上記第1通信
システムの送受信と上記第2通信システムの送信と上記
第2通信システムの受信とを切り替え可能に構成されて
いる複合高周波部品とするのが好ましい。
【0025】前述したように、第4高周波スイッチ部
は、第1通信システムの送受信と第2通信システムの送
信と第2通信システムの受信とを切り替えることができ
る。いずれかの能動スイッチ部品をオンさせて通信シス
テムを切り替えると、それにより使用可能となる通信シ
ステムの使用中は、オンさせている能動スイッチ部品位
電流が流れるため、第4高周波スイッチ部での電力消費
が比較的大きくなる。一方、いずれの能動スイッチ部品
もオフさせたときに使用可能となる通信システムの使用
中は、オフしている能動スイッチ部品に電流が流れない
ため、第4高周波スイッチ部での電力消費が少なくな
る。
【0026】上記した両者の発明では、第1通信システ
ムが、第2通信システムよりも使用頻度が高い通信シス
テムである。そして、第4高周波スイッチ部に含まれる
いずれかの能動スイッチ部品をオンさせたときに、第2
通信システムの送信または受信に切り替わり、いずれの
能動スイッチ部品もオフさせたときに、第1通信システ
ムの送受信に切り替わる。つまり、使用頻度の低い第2
通信システムを使用する場合には、電力消費が大きい
が、使用頻度の高い第1通信システムを使用する場合に
は、電力消費が少なくなる。従って、全体として消費電
力を節約することができる。
【0027】さらに、使用する周波数帯域が近接する第
1通信システム及び第2通信システム、並びに、これら
第1及び第2通信システムと使用する周波数帯域が離れ
た第3通信システムに対応する移動体通信装置であっ
て、上記のいずれかに記載の高周波回路を備える移動体
通信装置とすると良い。
【0028】あるいは、使用する周波数帯域が近接する
第1通信システム及び第2通信システム、並びに、これ
ら第1及び第2通信システムと使用する周波数帯域が離
れた第3通信システムに対応する移動体通信装置であっ
て、上記のいずれかに記載の複合高周波部品を用いた移
動体通信装置とすると良い。
【0029】前者の発明では、移動体通信装置は、上記
のいずれかの高周波回路を備える。また、後者の発明で
は、移動体通信装置は、上記のいずれかの複合高周波回
路を備える。このため、これらの移動体通信装置は、使
用する周波数帯域が近接する第1通信システム及び第2
通信システム、並びに、これらと使用する周波数帯域が
離れた第3通信システムにそれぞれ対応することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施の形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態1
の携帯電話(移動体通信装置)91を図1に示す。この
携帯電話91は、使用する周波数帯域が近接するUMT
S(Universal Mobile Telecommunications System)通信
システム(第1通信システム)及びDCS通信システム
(第2通信システム)、並びに、これらと使用する周波
数帯域が離れたGSM通信システム(第3通信システ
ム)にそれぞれ対応できるものである。
【0031】この携帯電話91は、その内部に図2に示
す複合高周波部品1が取り付けられている。また、携帯
電話91には、この複合高周波部品1に形成された回路
を含む高周波回路11が、図3に示すように形成されて
いる。複合高周波部品1は、ガラスセラミックを絶縁層
とし、Agを導電層とするセラミック多層基板2の図示
しない内部に形成された回路素子と、その主面2B上に
搭載されたチップダイオード、チップ抵抗、チップコン
デンサなどのチップ部品3により、高周波回路11の一
部が構成されている。このセラミック多層基板2は、略
直方体形状であり、その主面2Bには上述のチップ部品
3が搭載されている。また、その4つの側面2S1,2
S2,2S3,2S4には、図中下方が半円筒状の凹部
とされ、その内側面が導体層とされたキャステレーショ
ン4がそれぞれ複数個形成されている。複合高周波部品
1は、このキャステレーション4により、裏面2C側で
他の基板上に搭載接続することができる。なお、キャス
テレーション4は、次述する高周波回路11におけるア
ンテナ端子や送受信入出力端子、送信入力端子、受信出
力端子、制御端子、接地端子などに対応する。
【0032】この複合高周波部品1に形成されている高
周波回路11について図3を参照して説明する。この高
周波回路11は、複数の機能ブロックに分けられる。即
ち、ダイプレクサ部20、第1高周波スイッチ部40、
第2高周波スイッチ部50、第3高周波スイッチ部6
0、第1ローパスフィルタ部70及び第2ローパスフィ
ルタ部80を備える。また、アンテナANT、UMTS
通信システムの送受信部TXRX1、DCS通信システ
ムの送信部TX2及び受信部RX2、並びに、GSM通
信システムの送信部TX3及び受信部RX3を備える。
【0033】このうち、ダイプレクサ部20は、送信の
際には、UMTS通信システムの送受信部TXRX1ま
たはDCS通信システムの送信部TX2からの送信信号
と、GSM通信システムの送信部TX3からの送信信号
とを結合してアンテナANT側に送る構成とされてい
る。一方、受信の際には、アンテナANT側からの受信
信号をUMTS通信システムの送受信部TXRX1及び
DCS通信システムの受信部RX2側と、GSM通信シ
ステムの受信部RX3側とに分離して送る構成とされて
いる。換言すれば、送信の際には、UMTS送受信入出
力端子(第1送受信入出力端子)TR1またはDCS送
信入力端子(第2送信入力端子)T2からの送信信号
と、GSM送信入力端子(第3送信入力端子)T3から
の送信信号とを結合してアンテナ端子TAに出力する構
成とされている。一方、受信の際には、アンテナ端子T
Aに入力された受信信号をUMTS送受信入出力端子T
R1及びDCS受信出力端子R2側と、GSM受信出力
端子R3側とに分離して送る構成とされている。
【0034】具体的には、ダイプレクサ部20は、コン
デンサ21,22,24,25及びコイル23,26か
らなるローパスフィルタと、コンデンサ27,28,2
9及びコイル30からなるハイパスフィルタとを備え
る。さらに具体的には、ローパスフィルタは2段で構成
されており、そのうちアンテナ端子TA側のローパスフ
ィルタは、コンデンサ21とコイル23とが並列に接続
され、これよりも第3高周波スイッチ部60側でコンデ
ンサ22により接地された構成を有している。また、第
3高周波スイッチ部60側のローパスフィルタも、コン
デンサ24とコイル26とが並列に接続され、これより
も第3高周波スイッチ部60側でコンデンサ25により
接地された構成を有している。この2段のローパスフィ
ルタは、一方でアンテナ端子TAに接続し、他方で第3
高周波スイッチ部60に接続している。他方、ハイパス
フィルタは、T型フィルタであり、2つの直列接続され
たコンデンサ27,28の間と接地電位との間をコイル
30とコンデンサ29の直列回路が介在した構成を有し
ている。このハイパスフィルタは、一方でアンテナ端子
TAと接続し、他方で第1高周波スイッチ部40と接続
している。
【0035】このダイプレクサ部20では、送信の際
に、UMTS及びDCSの送信信号とGSM送信信号と
を結合してアンテナANT側に送出する。具体的には、
第1高周波スイッチ部40を通じて送られてきたUMT
S送信信号及びDCS送信信号と、第3高周波スイッチ
部60を通じて送られてきたGSM送信信号とを、この
ダイプレクサ部20で結合して、アンテナ端子TAから
アンテナANT側へ出力する。一方、受信の際に、UM
TS、DCS及びGSMの受信信号を分離して第1高周
波スイッチ部40または第3高周波スイッチ部60に送
出する。具体的には、アンテナANTで受信しアンテナ
端子TAに入力されたUMTS、DCS及びGSMの受
信信号を、このダイプレクサ部20のローパスフィルタ
とハイパスフィルタにより、UMTS及びDCSの受信
信号とGSMの受信信号とに分離して、UMTS受信信
号及びDCS受信信号は第1高周波スイッチ部40に送
出し、GSM受信信号は第3高周波スイッチ部60に送
出する。
【0036】次に、ダイプレクサ部20に接続する第1
高周波スイッチ部40について説明する。この第1高周
波スイッチ部40は、UMTS通信システムを用いる際
には、UMTS通信システムの送受信部TXRX1から
の送信信号をダイプレクサ部20に送り、あるいは、ダ
イプレクサ部20からの受信信号をUMTS通信システ
ムの送受信部TXRX1側に送る。一方、DCS通信シ
ステムを用いる際には、DCS通信システムの送信部T
X2からの送信信号をダイプレクサ部20に送り、ある
いは、ダイプレクサ部20からの受信信号をDCS通信
システムの受信部RX2側に送る。即ち、UMTS通信
システムの送受信とDCS通信システムの送受信とを切
り替え可能に構成されている。換言すれば、UMTS通
信システムを用いる際には、UMTS送受信入出力端子
TR1に入力された送信信号をダイプレクサ部20に送
り、あるいは、ダイプレクサ部20からの受信信号をU
MTS送受信入出力端子TR1に出力する。一方、DC
S通信システムを用いる際には、DCS送信入力端子T
2に入力された送信信号をダイプレクサ部20に送り、
あるいは、ダイプレクサ部20からの受信信号をDCS
受信出力端子R2に出力する。
【0037】具体的には、ダイプレクサ部20とは、1
/4λ線路41の一端とダイオード45のアノード側と
がそれぞれ接続している。このうち1/4λ線路41の
他端は、UMTS送受信入出力端子TR1に接続してい
る。また、これらの間には、ダイオード42のカソード
側が接続されている。このダイオード42のアノード側
は、一方でコンデンサ43を介して接地し、他方で電流
制限抵抗44を介して第1制御端子Vc1に接続してい
る。また、ダイプレクサ部20と接続するダイオード4
5のカソード側は、第2高周波スイッチ部50に接続
し、これらの間には、一方が接地したコイル48が接続
している。なお、ダイオード45と並列にコイル46と
コンデンサ47の直列回路が形成されている。
【0038】この第1高周波スイッチ部40では、UM
TS通信システムの送受信とDCS通信システムの送受
信とを切り替える。具体的には、第1制御端子Vc1に
正の電位を与えると、2つのダイオード42,45はオ
ン状態(低インピーダンス)となる。従って、第2高周
波スイッチ部50を通じて送られてきたDCS送信信号
を、ダイオード45を通じてダイプレクサ部20に送出
することができる。また、ダイプレクサ部20からのD
CS受信信号を、ダイオード45を通じて第2高周波ス
イッチ部50に送出することもできる。一方、ダイオー
ド42がオン状態となっているため、1/4λ線路41
の一端が接地状態となるから、他端は位相反転して開放
状態となる。従って、DCS送信信号やDCS受信信号
が1/4λ線路41を通じてUMTS送受信入出力端子
TR1に送出されることは防止されている。
【0039】これに対し、第1制御端子Vc1を接地電
位とすると、2つのダイオード42,45はオフ状態
(高インピーダンス)となる。従って、UMTS送受信
入出力端子TR1からのUMTS送信信号を、1/4λ
線路41を通じてダイプレクサ部20へ送出することが
できる。また、ダイプレクサ部20からのUMTS受信
信号を、1/4λ線路41を通じてUMTS送受信入出
力端子TR1に出力することができる。一方、ダイオー
ド45がオフ状態となっているため、UMTS送信信号
やUMTS受信信号が第2高周波スイッチ部に送出され
ることはない。また、DCS送信信号がダイオード45
を通じて送られるのも防止されている。なお、コイル4
6及びコンデンサ47により、オフ状態のダイオード4
5を通じて信号が漏れるのが防止されている。
【0040】次に、この第1高周波スイッチ部40と接
続する第2高周波スイッチ部50について説明する。こ
の第2高周波スイッチ部50は、送信の際にはDCS通
信システムの送信部TX2からの送信信号を第1高周波
スイッチ部40に送り、受信の際には第1高周波スイッ
チ部40からのDCS受信信号をDCS通信システムの
受信部RX2側に送るように、DCS通信システムの送
信と受信とを切り替え可能に構成されている。換言すれ
ば、送信の際にはDCS送信入力端子T2に入力された
DCS送信信号を第1高周波スイッチ部40に送り、受
信の際には第1高周波スイッチ部40からのDCS受信
信号をDCS受信出力端子R2に出力するように、DC
S通信システムの送信と受信とを切り替え可能に構成さ
れている。
【0041】具体的には、第1高周波スイッチ部40と
は、コンデンサ59を介して、1/4λ線路51の一端
とダイオード55のアノード側とがそれぞれ接続してい
る。このうち、1/4λ線路51の他端は、DCS受信
出力端子R2に接続している。また、これらの間には、
ダイオード52のカソード側が接続されている。このダ
イオード52のアノード側は、一方でコンデンサ53を
介して接地し、他方で電流制限抵抗54を介して第2制
御端子Vc2に接続している。また、ダイオード55の
カソード側は、第1ローパスフィルタ部70に接続し、
これらの間には、一方が接地したコイル58が接続して
いる。なお、ダイオード55と並列にコイル56とコン
デンサ57の直列回路が形成されている。
【0042】この第2高周波スイッチ部50では、DC
S通信システムの送信と受信とを切り替える。具体的に
は、第2制御端子Vc2に正の電位を与えると、2つの
ダイオード52,55はオン状態となる。従って、第1
ローパスフィルタ部70を通じて送られてきたDCS送
信信号を、ダイオード55及びコンデンサ59を通じて
第1高周波スイッチ部40に送出することができる。一
方、ダイオード52がオン状態となっているため、1/
4λ線路51の一端が接地状態となるから、他端は位相
反転して開放状態となる。従って、DCS送信信号が1
/4λ線路51を通じてDCS受信出力端子R2に送出
されるのが防止されている。
【0043】これに対し、第2制御端子Vc2を接地電
位とすると、2つのダイオード52,55はオフ状態と
なる。従って、第1高周波スイッチ部40からのDCS
受信信号を、コンデンサ59及び1/4λ線路51を通
じてDCS受信出力端子R2に送出することができる。
一方、ダイオード55がオフ状態となっているため、D
CS受信信号が第1ローパスフィルタ部に送られること
はなく、また、DCS送信信号がダイオード55を通じ
て送られるのも防止されている。なお、コイル56及び
コンデンサ57により、オフ状態のダイオード55を通
じて信号が漏れるのが防止されている。
【0044】なお、この第2高周波スイッチ部50と接
続する第1ローパスフィルタ部70は、他方でDCS通
信システムの送信部TX2とDCS送信出力端子T2で
接続する。この第1ローパスフィルタ部70は、DCS
送信信号を通過させ、2次高調波及び3次高調波を減衰
させるものである。具体的には、第1ローパスフィルタ
部70は、π型フィルタであって、コンデンサ71とコ
イル72の並列回路の前後をそれぞれコンデンサ73,
74を介して接地する構成である。
【0045】次に、第3高周波スイッチ部60について
説明する。この第3高周波スイッチ部60は、送信の際
にはGSM通信システムの送信部TX3からの送信信号
をダイプレクサ部20に送り、受信の際にはダイプレク
サ部20からのGSM受信信号をGSM通信システムの
受信部RX3側に送るように、GSM通信システムの送
信と受信とを切り替え可能に構成されている。換言すれ
ば、送信の際にはGSM送信入力端子T3に入力された
送信信号をダイプレクサ部20に送り、受信の際にはダ
イプレクサ部20からの受信信号をGSM受信出力端子
R3に出力するように、GSM通信システムの送信と受
信とを切り替え可能に構成されている。
【0046】具体的には、ダイプレクサ部20とは、コ
ンデンサ67を介して、1/4λ線路61の一端とダイ
オード65のアノード側とがそれぞれ接続している。こ
のうち、1/4λ線路61の他端は、GSM受信出力端
子R3に接続している。また、これらの間には、ダイオ
ード62のカソード側が接続されている。このダイオー
ド62のアノード側は、一方でコンデンサ63を介して
接地し、他方で電流制限抵抗64を介して第3制御端子
Vc3に接続している。また、ダイオード65のカソー
ド側は、第2ローパスフィルタ部80と接続し、また、
これらの間は、コイル66を介して接地している。
【0047】この第3高周波スイッチ部60では、GS
M通信システムの送信と受信とを切り替える。具体的に
は、第3制御端子Vc3に正の電位を与えると、2つの
ダイオード62,65はオン状態となる。従って、第2
ローパスフィルタ部80を通じて送られてきたGSM送
信信号を、ダイオード65及びコンデンサ67を通じて
ダイプレクサ部20に送出することができる。一方、ダ
イオード62がオン状態となっているため、1/4λ線
路61の一端が接地状態となるから、他端は位相反転し
て開放状態となる。従って、GSM送信信号が1/4λ
線路61を通じてGSM受信出力端子R3に送出される
のが防止されている。
【0048】これに対し、第3制御端子Vc3を接地電
位とすると、2つのダイオード62,65はオフ状態と
なる。従って、ダイプレクサ部20から送られてきたG
SM受信信号を、コンデンサ67及び1/4λ線路61
を通じてGSM受信出力端子R3に送出することができ
る。一方、ダイオード65がオフ状態となっているた
め、GSM受信信号が第2ローパスフィルタ部80に送
られることはなく、また、GSM送信信号がダイオード
65を通じて送られるのも防止されている。
【0049】なお、この第3高周波スイッチ部60と接
続する第2ローパスフィルタ部80は、他方でGSM通
信システムの送信部TX3とGSM送信入力端子T3で
接続する。この第2ローパスフィルタ部80は、GSM
送信信号を通過させ、2次高調波及び3次高調波を減衰
させるものである。具体的には、第2ローパスフィルタ
部80は、π型フィルタであって、コンデンサ81とコ
イル82の並列回路の前後をそれぞれコンデンサ83,
84を介して接地する構成である。
【0050】以上で説明したように、複合高周波部品1
及び高周波回路11は、ダイプレクサ部20、第1,第
2,第3高周波スイッチ部40,50,60を備える。
このため、UMTS通信システムの送受信部TXRX1
からの送信信号を送信する場合には、それを第1高周波
スイッチ部40及びダイプレクサ部20を通じてアンテ
ナANT側に送出することができる。また、DCS通信
システムの送信部TX2からの送信信号を送信する場合
には、それを第2高周波スイッチ部50、第1高周波ス
イッチ部40及びダイプレクサ部20を通じてアンテナ
ANT側に送出することができる。また、GSM通信シ
ステムの送信部TX3からの送信信号を送信する場合に
は、それを第3高周波スイッチ部60及びダイプレクサ
部20を通じてアンテナANT側に送出することができ
る。
【0051】一方、UMTS受信信号をUMTS通信シ
ステムの送受信部TXRX1で受信する場合には、アン
テナANT側からのUMTS受信信号を、ダイプレクサ
部20及び第1高周波スイッチ部40を通じてUMTS
通信システムの送受信TXRX1に送出することができ
る。また、DCS受信信号をDCS通信システムの受信
部RX2で受信する場合には、アンテナANT側からの
DCS受信信号を、ダイプレクサ部20、第1高周波ス
イッチ部40及び第2高周波スイッチ部50を通じて第
2通信システムの受信部TX2に送出することができ
る。また、GSM受信信号をGSM通信システムの受信
部RX3で受信する場合には、アンテナANT側からの
GSM受信信号を、ダイプレクサ部20及び第3高周波
スイッチ部60を通じてGSM通信システムの受信部R
X3に送出することができる。
【0052】つまり、これらの複合高周波部品1及び高
周波回路11は、使用する周波数帯域が近接するUMT
S通信システム及びDCS通信システム、並びに、これ
らの通信システムと使用する周波数帯域が離れたGSM
通信システムにそれぞれ対応することができる。また、
これらの複合高周波部品1及び高周波回路11を備える
携帯電話91も、UMTS通信システム、DCS通信シ
ステム及びGSM通信システムにそれぞれ対応すること
ができる。
【0053】また、特に本実施形態1では、CDMA方
式の通信システムであるUMTS通信方式が含まれてい
る。CDMA方式ではその性質上、隣接チャンネル歪み
などの規格が厳しい。本実施形態1では、ダイプレクサ
部20とUMTS通信システムの送受信部TXRX1
(UMTS送受信入出力端子TR1)とが、回路配線と
受動部品(1/4λ線路41)のみによって結ばれてい
る。このため、信号がダイオード45や55等を流れな
いから、UMTSの受信信号や送信信号に歪みが生じに
くい。
【0054】(変形形態1)次いで、上記実施形態1の
変形形態について説明する。なお、上記実施形態1と同
様な部分の説明は、省略または簡略化する。本変形形態
1の携帯電話は、使用する周波数帯域が近接するDCS
通信システム(第1通信システム)及びPCS通信シス
テム(第2通信システム)、並びに、これらと使用する
周波数帯域が離れたGSM通信システム(第3通信シス
テム)にそれぞれ対応できるものである点が、上記実施
形態1と異なる。それ以外は、上記実施形態1と同様で
ある。
【0055】具体的には、図4に示すように、上記実施
形態1のUMTS通信システムの送受信部TXRX1の
代わりに、DCS通信システムの送受信部TXRX1を
備える。また、上記実施形態1のDCS通信システムの
送信部TX2及び受信部RX2の代わりに、PCS通信
システムの送信部TX2及び受信部RX2を備える。な
お、GSM通信システムの送信部TX3及び受信部RX
3は、上記実施形態1と同様である。
【0056】このような構成とすれば、DCS通信シス
テムは、PCS通信システムよりも使用頻度が高い通信
システムであるところ、第1高周波スイッチ部40に含
まれるダイオード42,45をオンさせたときに、PC
S通信システムの送受信に切り替わり、これらのダイオ
ード42,45をオフさせたときに、DCS通信システ
ムの送受信に切り替わる。つまり、使用頻度の低いPC
S通信システムを使用する場合には、ダイオード42,
45をオンさせるための電力を消費するが、使用頻度の
高いDCS通信システムを使用する場合には、電力を消
費しない。従って、全体としてみたときに、第1高周波
スイッチ部40における消費電力を節約することができ
る。このため、バッテリの消耗を抑制して携帯電話91
の待受時間や通話可能時間などを長くすることができ
る。
【0057】(実施形態2)次いで、第2の実施形態に
ついて説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の
説明は、省略または簡略化する。本実施形態2の携帯電
話は、上記実施形態1と同様に、使用する周波数帯域が
近接するUMTS通信システム及びDCS通信システ
ム、並びに、これらと使用する周波数帯域が離れたGS
M通信システムにそれぞれ対応できるものである。そし
て、この携帯電話は、上記実施形態1と同様に、その内
部に複合高周波部品が取り付けられている。また、携帯
電話には、この複合高周波部品に形成された回路を含む
高周波回路111が、図5に示すように形成されてい
る。
【0058】本実施形態2の複合高周波部品は、上記実
施形態1と同様に、ガラスセラミックを絶縁層とし、A
gを導電層とするセラミック多層基板の内部に形成され
た回路素子と、その主面上に搭載されたチップダイオー
ド等のチップ部品により、高周波回路111の一部が構
成されている。セラミック多層基板は、略直方体形状で
あり、その4つの側面には、キャステレーションがそれ
ぞれ複数個形成されている。
【0059】この複合高周波部品に形成されている高周
波回路111について図5を参照して説明する。この高
周波回路111は、ダイプレクサ部120、第4高周波
スイッチ部140、第3高周波スイッチ部160、第1
ローパスフィルタ部170及び第2ローパスフィルタ部
180を備える。このうち、ダイプレクサ部120は、
上記実施形態1と同様の機能及び構成を有する。即ち、
ダイプレクサ部120は、コンデンサ121,122,
124,125及びコイル123,126からなる2段
のローパスフィルタと、コンデンサ127,128,1
29及びコイル130からなるハイパスフィルタとを備
える。
【0060】そして、このダイプレクサ部120では、
送信の際に、第4高周波スイッチ部140を通じて送ら
れてきたUMTS送信信号及びDCS送信信号と、第3
高周波スイッチ部160を通じて送られてきたGSM送
信信号とを結合して、アンテナ端子TAからアンテナA
NT側へ出力する。一方、受信の際に、アンテナANT
からアンテナ端子TAに入力された受信信号を、UMT
S及びDCSの受信信号とGSMの受信信号とに分離し
て、UMTS受信信号及びDCS受信信号は第4高周波
スイッチ部140に送出し、GSM受信信号は第3高周
波スイッチ部160に送出する。
【0061】次に、ダイプレクサ部120に接続する第
4高周波スイッチ部140について説明する。この第4
高周波スイッチ部140は、UMTS通信システムを用
いる際には、UMTS通信システムの送受信部TXRX
1からの送信信号をダイプレクサ部120に送り、ある
いは、ダイプレクサ部120からの受信信号をUMTS
通信システムの送受信部TXRX1側に送る。一方、D
CS通信システムを用いて送信する際には、DCS通信
システムの送信部TX2からの送信信号をダイプレクサ
部120に送り、DCS通信システムを用いて受信する
際には、ダイプレクサ部120からの受信信号をDCS
通信システムの受信部RX2側に送る。即ち、UMTS
通信システムの送受信とDCS通信システムの送信とD
CS通信システムの受信とを切り替え可能に構成されて
いる。換言すれば、UMTS通信システムを用いる際に
は、UMTS送受信入出力端子TR1に入力された送信
信号をダイプレクサ部120に送り、あるいは、ダイプ
レクサ部120からの受信信号をUMTS送受信入出力
端子TR1に出力する。一方、DCS通信システムを用
いて送信する際には、DCS送信入力端子T2に入力さ
れた送信信号をダイプレクサ部120に送り、DCS通
信システムを用いて受信する際には、ダイプレクサ部1
20からの受信信号をDCS受信出力端子R2に出力す
る。
【0062】具体的には、ダイプレクサ部120とは、
1/4λ線路141の一端と、ダイオード145,15
0のカソード側とがそれぞれ接続している。このうち、
1/4λ線路141の他端は、UMTS送受信入出力端
子TR1に接続している。また、これらの間には、ダイ
オード142のアノード側が接続されている。このダイ
オード142のカソード側は、一方でコンデンサ143
を介して接地し、他方で電流制限抵抗144を介して接
地している。また、ダイオード145のアノード側は、
DCS受信出力端子R2に接続している。そして、これ
らの間は、コイル148及びコンデンサ149からなる
直列回路を介して接地している。また、コイル148と
コンデンサ149との間には、第1制御端子Vc1が挿
入されている。なお、ダイオード145と並列にコイル
146とコンデンサ147の直列回路が形成されてい
る。また、ダイオード150のアノード側は、第1ロー
パスフィルタ部170に接続している。そして、これら
の間は、コイル153及びコンデンサ154からなる直
列回路を介して接地している。また、コイル153とコ
ンデンサ154との間には、第2制御端子Vc2が挿入
されている。なお、ダイオード150と並列にコイル1
51とコンデンサ152の直列回路が形成されている。
【0063】この第4高周波スイッチ部140では、U
MTS通信システムの送受信とDCS通信システムの送
信とDCS通信システムの受信とを切り替える。具体的
には、第2制御端子Vc2を接地電位として状態で第1
制御端子Vc1に正の電位を与えると、ダイオード14
2,145がオン状態に、ダイオード150がオフ状態
になる。すると、ダイプレクサ部120からのDCS受
信信号を、ダイオード145を通じてDCS受信出力端
子R2に送出することができる。一方、ダイオード15
0がオフとされているので、DCS送信信号がダイオー
ド150を通じて送出されることが防止され、DCS受
信信号が第1ローパスフィルタ部170に送られること
も防止される。なお、コイル151及びコンデンサ15
2は、オフ状態のダイオード150を通じて信号が漏れ
るのを防止している。さらに、ダイオード142がオン
状態となっているため、1/4λ線路141の一端が接
地状態となるから、他端は位相反転して開放状態とな
る。従って、DCS受信信号がUMTS送受信入出力端
子TR1に送出されることも防止されている。
【0064】また、第1制御端子を接地電位とした状態
で第2制御端子Vc2に正の電位を与えると、ダイオー
ド150,142がオン状態に、ダイオード145がオ
フ状態になる。すると、第1ローパスフィルタ部170
を通じて送られてきたDCS送信信号を、ダイオード1
50を通じてダイプレクサ部120に送出することがで
きる。一方、ダイオード145がオフとされているの
で、DCS送信信号やDCS受信信号がダイオード14
5を通じて送出されることが防止される。なお、コイル
146及びコンデンサ147は、オフ状態のダイオード
145を通じて信号が漏れるのを防止している。さら
に、ダイオード142がオン状態となっているため、1
/4λ線路141の一端が接地状態となるから、他端は
位相反転して開放状態となる。従って、DCS送信信号
がUMTS送受信入出力端子TR1に送出されることも
防止されている。
【0065】またこれらに対し、第1,第2制御端子V
c1,Vc2を共に接地電位とすると、3つのダイオー
ド142,145,150はいずれもオフ状態となる。
すると、UMTS送受信入出力端子TR1からのUMT
S送信信号を、1/4λ線路141を通じてダイプレク
サ部120へ送出することができる。また、ダイプレク
サ部120からのUMTS受信信号を、1/4λ線路1
41を通じてUMTS送受信入出力端子TR1に送出す
ることができる。一方、ダイオード145がオフ状態と
なっているため、DCS受信出力端子R2へ信号が送ら
れることはない。また、ダイオード150もオフ状態と
なっているため、ダイオード150を通じて信号が流れ
ることも防止される。
【0066】なお、第4高周波スイッチ部140と接続
する第1ローパスフィルタ部170は、上記実施形態1
の第1ローパスフィルタ部70と同様の機能及び構成を
有する。即ち、第1ローパスフィルタ部170は、コン
デンサ171とコイル172の並列回路の前後をそれぞ
れコンデンサ173,174を介して接地する構成であ
り、DCS送信信号を通過させ、2次高調波及び3次高
調波を減衰させる。
【0067】次に、第3高周波スイッチ部160につい
て説明する。この第3高周波スイッチ部160は、全体
としてみたとき上記実施形態1の第3高周波スイッチ部
60と同様の機能を有するが、構成が若干異なる。即
ち、上記実施形態1のダイオード62,65に比して、
ダイオード162,165は向きが逆に配置されてい
る。さらに、コイル166は、コンデンサ167を介し
て接地され、この間から第3制御端子が引き出されてい
る。
【0068】具体的には、ダイプレクサ部120とは、
コンデンサ168を介して、1/4λ線路161の一端
とダイオード165のカソード側とがそれぞれ接続して
いる。このうち、1/4λ線路161の他端は、GSM
受信出力端子R3に接続している。また、これらの間に
は、ダイオード162のアノード側が接続されている。
このダイオード162のカソード側は、一方でコンデン
サ163を介して接地し、他方で電流制限抵抗164を
介して接地している。また、ダイオード165のアノー
ド側は、第2ローパスフィルタ部180と接続してい
る。また、これらの間は、直列に接続するコイル66及
びコンデンサ167を介して接地している。コイル16
6とコンデンサ167との間からは、第3制御端子Vc
3が引き出されている。
【0069】この第3高周波スイッチ部160では、G
SM通信システムの送信と受信とを切り替える。具体的
には、第3制御端子Vc3に正の電位を与えると、2つ
のダイオード165,162はオン状態となる。従っ
て、第2ローパスフィルタ部180を通じて送られてき
たGSM送信信号を、ダイオード165及びコンデンサ
168を通じてダイプレクサ部120に送出することが
できる。一方、ダイオード162がオン状態となってい
るため、1/4λ線路161の一端が接地状態となるか
ら、他端は位相反転して開放状態となる。従って、GS
M送信信号が1/4λ線路161を通してGSM受信出
力端子R3に送出されるのが防止されている。
【0070】これに対し、第3制御端子Vc3を接地電
位とすると、2つのダイオード162,165はオフ状
態となる。従って、ダイプレクサ部120から送られて
きたGSM受信信号を、コンデンサ168及び1/4λ
線路161を通じてGSM受信出力端子R3に送出する
ことができる。一方、ダイオード165がオフ状態とな
っているため、GSM受信信号が第2ローパスフィルタ
部180に送られることはなく、また、GSM送信信号
がダイオード165を通じて送られるのも防止される。
【0071】なお、第3高周波スイッチ部160と接続
する第2ローパスフィルタ部180は、上記実施形態1
の第2ローパスフィルタ部80と同様の機能及び構成を
有する。即ち、第2ローパスフィルタ部180は、コン
デンサ181とコイル182の並列回路の前後をそれぞ
れコンデンサ183,184を介して接地する構成であ
り、GSM送信信号を通過させ、2次高調波及び3次高
調波を減衰させる。
【0072】以上で説明したように、複合高周波部品及
び高周波回路111は、ダイプレクサ部120、第3,
第4高周波スイッチ部160,140を備える。このた
め、UMTS通信システムの送受信部TXRX1からの
送信信号を送信する場合には、それを第4高周波スイッ
チ部140及びダイプレクサ部120を通じてアンテナ
ANT側に送出することができる。また、DCS通信シ
ステムの送信部TX2からの送信信号を送信する場合に
は、それを第4高周波スイッチ部140及びダイプレク
サ部120を通じてアンテナANT側に送出することが
できる。また、GSM通信システムの送信部TX3から
の送信信号を送信する場合には、それを第3高周波スイ
ッチ部160及びダイプレクサ部120を通じてアンテ
ナANT側に送出することができる。
【0073】一方、UMTS受信信号をUMTS通信シ
ステムの送受信部TXRX1で受信する場合には、アン
テナANT側からのUMTS受信信号を、ダイプレクサ
部120及び第4高周波スイッチ部140を通じてUM
TS通信システムの送受信部TXRX1に送出すること
ができる。また、DCS受信信号をDCS通信システム
の受信部RX2で受信する場合には、アンテナANT側
からのDCS受信信号を、ダイプレクサ部120及び第
4高周波スイッチ部140を通じて第2通信システムの
受信部TX2に送出することができる。また、GSM受
信信号をGSM通信システムの受信部RX3で受信する
場合には、アンテナANT側からのGSM受信信号を、
ダイプレクサ部120及び第3高周波スイッチ部160
を通じてGSM通信システムの受信部RX3に送出する
ことができる。
【0074】つまり、これらの複合高周波部品及び高周
波回路111は、使用する周波数帯域が近接するUMT
S通信システム及びDCS通信システム、並びに、これ
らの通信システムと使用する周波数帯域が離れたGSM
通信システムにそれぞれ対応することができる。また、
これらの複合高周波部品及び高周波回路111を備える
携帯電話も、UMTS通信システム、DCS通信システ
ム及びGSM通信システムにそれぞれ対応することがで
きる。
【0075】また、特に本実施形態2では、CDMA方
式の通信システムであるUMTS通信方式が含まれてい
る。CDMA方式ではその性質上、隣接チャンネル歪み
などの規格が厳しい。本実施形態2では、ダイプレクサ
部120とUMTS通信システムの送受信部TXRX1
(UMTS送受信入出力端子TR1)とが、回路配線と
受動部品(1/4λ線路141)のみによって結ばれて
いる。このため、信号がダイオード145や150等を
流れないから、UMTSの受信信号や送信信号に歪みが
生じにくい。
【0076】(変形形態2)次いで、上記実施形態2の
変形形態について説明する。なお、上記実施形態2と同
様な部分の説明は、省略または簡略化する。本変形形態
2の携帯電話は、使用する周波数帯域が近接するDCS
通信システム(第1通信システム)及びPCS通信シス
テム(第2通信システム)、並びに、これらと使用する
周波数帯域が離れたGSM通信システム(第3通信シス
テム)にそれぞれ対応できるものである点が、上記実施
形態2と異なる。それ以外は、上記実施形態2と同様で
ある。
【0077】具体的には、図6に示すように、上記実施
形態2のUMTS通信システムの送受信部TXRX1の
代わりに、DCS通信システムの送受信部TXRX1を
備える。また、上記実施形態2のDCS通信システムの
送信部TX2及び受信部RX2の代わりに、PCS通信
システムの送信部TX2及び受信部RX2を備える。な
お、GSM通信システムの送信部TX3及び受信部RX
3は、上記実施形態2と同様である。
【0078】このような構成とすれば、DCS通信シス
テムは、PCS通信システムよりも使用頻度が高い通信
システムであるところ、第4高周波スイッチ部140に
含まれるダイオード142,145,150のいずれか
2つをオンさせたときに、PCS通信システムの送信ま
たは受信に切り替わり、これらのダイオード142,1
45,150をいずれもオフさせたときに、DCS通信
システムの送受信に切り替わる。つまり、使用頻度の低
いPCS通信システムを使用する場合には、ダイオード
をオンさせるための電力を消費するが、使用頻度の高い
DCS通信システムを使用する場合には、電力を消費し
ない。従って、全体としてみたときに、第4高周波スイ
ッチ部140における消費電力を節約することができ
る。このため、バッテリの消耗を抑制して携帯電話の使
用可能時間を長くすることができる。
【0079】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記各実施形態1,2及び変形形
態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでも
ない。例えば、第2高周波スイッチ部50とDCS通信
システムの受信部RX2との間など、各スイッチ部と受
信部との間にSAWフィルタなどのフィルタを介在させ
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る移動体通信装置を示す平面図
である。
【図2】実施形態1に係る複合高周波部品の形態を示す
斜視図である。
【図3】実施形態1に係る複合高周波部品の高周波回路
の機能ブロック及び回路図を示す説明図である。
【図4】変形形態1に係る複合高周波部品の高周波回路
の機能ブロック及び回路図を示す説明図である。
【図5】実施形態2に係る複合高周波部品の高周波回路
の機能ブロック及び回路図を示す説明図である。
【図6】変形形態2に係る複合高周波部品の高周波回路
の機能ブロック及び回路図を示す説明図である。
【符号の説明】
1 複数高周波部品 11,111 高周波回路 20,120 ダイプレクサ部 40 第1高周波スイッチ部 50 第2高周波スイッチ部 60,160 第3高周波スイッチ部 140 第4高周波スイッチ部 70,170 第1ローパスフィルタ部 80,180 第2ローパスフィルタ部 91 携帯電話(移動体通信装置) ANT アンテナ TA アンテナ端子 TR1 UMTS送受信入出力端子(第1送受信
入出力端子) T2 DCS送信入力端子(第2送信入力端
子) R2 DCS受信出力端子(第2受信出力端
子) T3 GSM送信入力端子(第3送信入力端
子) R3 GSM受信出力端子(第3受信出力端
子) TXRX1 (UMTS通信システムの)送受信部 TX2 (DCS通信システムの)送信部 RX2 (DCS通信システムの)受信部 TX3 (GSM通信システムの)送信部 RX3 (GSM通信システムの)受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J012 BA03 BA04 5J024 BA03 BA04 CA03 CA09 CA20 DA01 DA29 DA35 EA01 EA02 EA03 5K011 BA03 DA02 DA22 DA25 DA27 FA01 JA01 KA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用する周波数帯域が近接する第1通信シ
    ステム及び第2通信システム、並びに、これら第1及び
    第2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通
    信システムに対応し、 上記第1〜第3通信システムの送信部からの送信信号を
    結合してアンテナ側に送り、 上記アンテナ側からの受信信号を分離して対応する上記
    第1〜第3通信システムの受信部に送る高周波回路であ
    って、 送信の際には上記第1または第2通信システムの送信部
    からの送信信号と上記第3通信システムの送信部からの
    送信信号とを結合して上記アンテナ側に送り、受信の際
    には上記アンテナ側からの受信信号を上記第1及び第2
    通信システムの受信部側と上記第3通信システムの受信
    部側とに分離して送るダイプレクサ部と、 上記第1通信システムを用いる際には、上記第1通信シ
    ステムの送信部からの送信信号を上記ダイプレクサ部に
    送り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号を
    上記第1通信システムの受信部側に送り、 上記第2通信システムを用いる際には、上記第2通信シ
    ステムの送信部からの送信信号を上記ダイプレクサ部に
    送り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号を
    上記第2通信システムの受信部側に送るように、 上記第1通信システムの送受信と上記第2通信システム
    の送受信とを切り替え可能に構成された第1高周波スイ
    ッチ部と、 送信の際には上記第2通信システムの送信部からの送信
    信号を上記第1高周波スイッチ部に送り、受信の際には
    上記第1高周波スイッチ部からの受信信号を上記第2通
    信システムの受信部側に送るように、上記第2通信シス
    テムの送信と受信とを切り替え可能に構成された第2高
    周波スイッチ部と、 送信の際には上記第3通信システムの送信部からの送信
    信号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の際には上記ダ
    イプレクサ部からの受信信号を上記第3通信システムの
    受信部側に送るように、上記第3通信システムの送信と
    受信とを切り替え可能に構成された第3高周波スイッチ
    部と、を備える高周波回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の高周波回路であって、 前記第1通信システムは、CDMA方式の通信システム
    であり、 前記ダイプレクサ部と前記第1通信システムの送信部及
    び受信部とは、回路配線のみまたは回路配線と受動部品
    のみによって結ばれている高周波回路。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の高周波回
    路であって、 前記第1通信システムは、前記第2通信システムよりも
    使用頻度が高い通信システムであり、 前記第1高周波スイッチ部は、これに含まれるいずれか
    の能動スイッチ部品をオンさせたときに、上記第2通信
    システムの送受信に切り替わり、いずれの上記能動スイ
    ッチ部品もオフさせたときに、上記第1通信システムの
    送受信に切り替わるように、上記第1通信システムの送
    受信と上記第2通信システムの送受信とを切り替え可能
    に構成されている高周波回路。
  4. 【請求項4】使用する周波数帯域が近接する第1通信シ
    ステム及び第2通信システム、並びに、これら第1及び
    第2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通
    信システムに対応し、 上記第1〜第3通信システムの送信部からの送信信号を
    結合してアンテナ側に送り、 上記アンテナ側からの受信信号を分離して対応する上記
    第1〜第3通信システムの受信部に送る高周波回路であ
    って、 送信の際には上記第1または第2通信システムの送信部
    からの送信信号と上記第3通信システムの送信部からの
    送信信号とを結合して上記アンテナ側に送り、受信の際
    には上記アンテナ側からの受信信号を上記第1及び第2
    通信システムの受信部側と上記第3通信システムの受信
    部側とに分離して送るダイプレクサ部と、 上記第1通信システムを用いる際には、上記第1通信シ
    ステムの送信部からの送信信号を上記ダイプレクサ部に
    送り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号を
    上記第1通信システムの受信部側に送り、 上記第2通信システムを用いて送信する際には、上記第
    2通信システムの送信部からの送信信号を上記ダイプレ
    クサ部に送り、 上記第2通信システムを用いて受信する際には、上記ダ
    イプレクサ部からの受信信号を上記第2通信システムの
    受信部側に送るように、 上記第1通信システムの送受信と上記第2通信システム
    の送信と上記第2通信システムの受信とを切り替え可能
    に構成された第4高周波スイッチ部と、 送信の際には上記第3通信システムの送信部からの送信
    信号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の際には上記ダ
    イプレクサ部からの受信信号を上記第3通信システムの
    受信部側に送るように、上記第3通信システムの送信と
    受信とを切り替え可能に構成された第3高周波スイッチ
    部と、を備える高周波回路。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の高周波回路であって、 前記第1通信システムは、CDMA方式の通信システム
    であり、 前記ダイプレクサ部と前記第1通信システムの送信部及
    び受信部とは、回路配線のみまたは回路配線と受動部品
    のみによって結ばれている高周波回路。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の高周波回
    路であって、 前記第1通信システムは、前記第2通信システムよりも
    使用頻度が高い通信システムであり、 前記第4高周波スイッチ部は、これに含まれるいずれか
    の能動スイッチ部品をオンさせたときに、上記第2通信
    システムの送信または受信に切り替わり、いずれの上記
    能動スイッチ部品もオフさせたときに、上記第1通信シ
    ステムの送受信に切り替わるように、上記第1通信シス
    テムの送受信と上記第2通信システムの送信と上記第2
    通信システムの受信とを切り替え可能に構成されている
    高周波回路。
  7. 【請求項7】使用する周波数帯域が近接する第1通信シ
    ステム及び第2通信システム、並びに、これら第1及び
    第2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通
    信システムに対応する移動体通信装置であって、 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の高周波回路を備
    える移動体通信装置。
  8. 【請求項8】使用する周波数帯域が近接する第1通信シ
    ステム及び第2通信システム、並びに、これら第1及び
    第2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通
    信システムに対応し、 アンテナに接続されるアンテナ端子と、上記第1通信シ
    ステムの送受信部に接続される第1送受信入出力端子
    と、上記第2通信システムの送信部に接続される第2送
    信入力端子と、上記第2通信システムの受信部に接続さ
    れる第2受信出力端子と、上記第3通信システムの送信
    部に接続される第3送信入力端子と、上記第3通信シス
    テムの受信部に接続される第3受信出力端子と、を有
    し、 上記第1送受信入出力端子、第2送信入力端子及び第3
    送信入力端子のいずれかに入力された送信信号を上記ア
    ンテナ端子に出力し、 上記アンテナ端子に入力された受信信号を、上記第1送
    受信入出力端子、第2受信出力端子及び第3受信出力端
    子のいずれかに出力する複合高周波部品であって、 送信の際には上記第1送受信入出力端子または第2送信
    入力端子に入力された送信信号と上記第3送信入力端子
    に入力された送信信号とを結合して上記アンテナ端子に
    出力し、受信の際には上記アンテナ端子に入力された受
    信信号を上記第1送受信入出力端子及び第2受信出力端
    子側と上記第3受信出力端子側とに分離して送るダイプ
    レクサ部と、 上記第1通信システムを用いる際には、上記第1送受信
    入出力端子に入力された送信信号を上記ダイプレクサ部
    に送り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号
    を上記第1送受信入出力端子に出力し、 上記第2通信システムを用いる際には、上記第2送信入
    力端子に入力された送信信号を上記ダイプレクサ部に送
    り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号を上
    記第2受信出力端子に出力するように、 上記第1通信システムの送受信と上記第2通信システム
    の送受信とを切り替え可能に構成された第1高周波スイ
    ッチ部と、 送信の際には上記第2送信入力端子に入力された送信信
    号を上記第1高周波スイッチ部に送り、受信の際には上
    記第1高周波スイッチ部からの受信信号を上記第2受信
    出力端子に出力するように、上記第2通信システムの送
    信と受信とを切り替え可能に構成された第2高周波スイ
    ッチ部と、 送信の際には上記第3送信入力端子に入力された送信信
    号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の際には上記ダイ
    プレクサ部からの受信信号を上記第3受信出力端子に出
    力するように、上記第3通信システムの送信と受信とを
    切り替え可能に構成された第3高周波スイッチ部と、を
    備える複合高周波部品。
  9. 【請求項9】使用する周波数帯域が近接する第1通信シ
    ステム及び第2通信システム、並びに、これら第1及び
    第2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3通
    信システムに対応し、 アンテナに接続されるアンテナ端子と、上記第1通信シ
    ステムの送受信部に接続される第1送受信入出力端子
    と、上記第2通信システムの送信部に接続される第2送
    信入力端子と、上記第2通信システムの受信部に接続さ
    れる第2受信出力端子と、上記第3通信システムの送信
    部に接続される第3送信入力端子と、上記第3通信シス
    テムの受信部に接続される第3受信出力端子と、を有
    し、 上記第1送受信入出力端子、第2送信入力端子及び第3
    送信入力端子のいずれかに入力された送信信号を上記ア
    ンテナ端子に出力し、 上記アンテナ端子に入力された受信信号を、上記第1送
    受信入出力端子、第2受信出力端子及び第3受信出力端
    子のいずれかに出力する複合高周波部品であって、 送信の際には上記第1送受信入出力端子または第2送信
    入力端子に入力された送信信号と上記第3送信入力端子
    に入力された送信信号とを結合して上記アンテナ端子に
    出力し、受信の際には上記アンテナ端子に入力された受
    信信号を上記第1送受信入出力端子及び第2受信出力端
    子側と上記第3受信出力端子側とに分離して送るダイプ
    レクサ部と、 上記第1通信システムを用いる際には、上記第1送受信
    入出力端子に入力された送信信号を上記ダイプレクサ部
    に送り、あるいは、上記ダイプレクサ部からの受信信号
    を上記第1送受信入出力端子に出力し、 上記第2通信システムを用いて送信する際には、上記第
    2送信入力端子に入力された送信信号を上記ダイプレク
    サ部に出力し、 上記第2通信システムを用いて受信する際には、上記ダ
    イプレクサ部からの受信信号を上記第2受信出力端子に
    出力するように、 上記第1通信システムの送受信と上記第2通信システム
    の送信と上記第2通信システムの受信とを切り替え可能
    に構成された第4高周波スイッチ部と、 送信の際には上記第3送信入力端子に入力された送信信
    号を上記ダイプレクサ部に送り、受信の際には上記ダイ
    プレクサ部からの受信信号を上記第3受信出力端子に出
    力するように、上記第3通信システムの送信と受信とを
    切り替え可能に構成された第3高周波スイッチ部と、を
    備える複合高周波部品。
  10. 【請求項10】使用する周波数帯域が近接する第1通信
    システム及び第2通信システム、並びに、これら第1及
    び第2通信システムと使用する周波数帯域が離れた第3
    通信システムに対応する移動体通信装置であって、 請求項8または請求項9に記載の複合高周波部品を用い
    た移動体通信装置。
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