JP2003092508A - アレーアンテナの校正装置及び校正方法 - Google Patents
アレーアンテナの校正装置及び校正方法Info
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- JP2003092508A JP2003092508A JP2001281662A JP2001281662A JP2003092508A JP 2003092508 A JP2003092508 A JP 2003092508A JP 2001281662 A JP2001281662 A JP 2001281662A JP 2001281662 A JP2001281662 A JP 2001281662A JP 2003092508 A JP2003092508 A JP 2003092508A
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- H01Q21/00—Antenna arrays or systems
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- H01Q3/00—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
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- H01Q3/267—Phased-array testing or checking devices
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アンテナ素子から受信機までの間の伝送路の
特性まで考慮することができ、基地局と信号発生器との
間の位置関係を把握する必要を無くした、アレイアンテ
ナの校正装置を提供する。 【解決手段】 アレーアンテナの２以上のアンテナ素子
にアレーアンテナに近接するアンテナ素子から同一の校
正信号を供給する手段と、２以上のアンテナ素子が受信
した校正信号と、アレーアンテナの各アンテナ素子で受
信したユーザ信号を基に、アレーアンテナのアンテナ素
子間の相対位相変動を求める手段と、２以上の第１のア
ンテナ素子が受信した校正信号と、アレーアンテナの各
アンテナ素子で受信したユーザ信号を基に、アレーアン
テナのアンテナ素子間の相対振幅変動を求める手段と、
アレーアンテナの各アンテナ素子が受信したユーザ信号
を相対位相変動及び相対振幅変動で校正する手段と、を
備える。
特性まで考慮することができ、基地局と信号発生器との
間の位置関係を把握する必要を無くした、アレイアンテ
ナの校正装置を提供する。 【解決手段】 アレーアンテナの２以上のアンテナ素子
にアレーアンテナに近接するアンテナ素子から同一の校
正信号を供給する手段と、２以上のアンテナ素子が受信
した校正信号と、アレーアンテナの各アンテナ素子で受
信したユーザ信号を基に、アレーアンテナのアンテナ素
子間の相対位相変動を求める手段と、２以上の第１のア
ンテナ素子が受信した校正信号と、アレーアンテナの各
アンテナ素子で受信したユーザ信号を基に、アレーアン
テナのアンテナ素子間の相対振幅変動を求める手段と、
アレーアンテナの各アンテナ素子が受信したユーザ信号
を相対位相変動及び相対振幅変動で校正する手段と、を
備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アレーアンテナの
校正装置及び校正方法に関する。
校正装置及び校正方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】デジタルビームフォーミング装置で、正
確な受信ビームを形成するためには、アンテナ素子毎に
設けられた受信機出力の振幅特性および位相特性を揃え
てビームフォーミングを行なう必要がある。
確な受信ビームを形成するためには、アンテナ素子毎に
設けられた受信機出力の振幅特性および位相特性を揃え
てビームフォーミングを行なう必要がある。
【０００３】従来のアレーアンテナの校正装置は図５の
ような構成で、各アンテナ素子８０１−２〜８０１−５
と受信器８０２−１〜８０２−４の間に結合器８２１−
１〜８２１−４を設けて、校正信号発生器８１０で発生
した校正信号を分配器８０９で分配して、結合器８２１
−１〜８２１−４より校正信号を受信機８０２−１〜８
０２−４に入力する構成となっている。受信機８０２−
１〜８０２−４で受信した校正信号は校正信号処理部８
０６の伝搬路推定器８０４−１〜８０４−４で伝搬路推
定され、伝搬路推定値は校正係数計算器８０５に通知さ
れて、全ての振幅及び位相が等しくなるように校正係数
が計算される。求められた校正係数は各ユーザのビーム
フォーマ８０３に通知されて、これらにより受信機８０
２−１〜８０２−４も出力信号を補正してビームフォー
ムフォーミングが行なわれる。
ような構成で、各アンテナ素子８０１−２〜８０１−５
と受信器８０２−１〜８０２−４の間に結合器８２１−
１〜８２１−４を設けて、校正信号発生器８１０で発生
した校正信号を分配器８０９で分配して、結合器８２１
−１〜８２１−４より校正信号を受信機８０２−１〜８
０２−４に入力する構成となっている。受信機８０２−
１〜８０２−４で受信した校正信号は校正信号処理部８
０６の伝搬路推定器８０４−１〜８０４−４で伝搬路推
定され、伝搬路推定値は校正係数計算器８０５に通知さ
れて、全ての振幅及び位相が等しくなるように校正係数
が計算される。求められた校正係数は各ユーザのビーム
フォーマ８０３に通知されて、これらにより受信機８０
２−１〜８０２−４も出力信号を補正してビームフォー
ムフォーミングが行なわれる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、校正信号はアンテナ素子８０１−２〜８０１−５
やアンテナ素子８０１−２〜８０１−５と結合器８２１
−１〜８２１−４の接続部分を通らないため、これらの
部分による特性のばらつきを補正することができないと
いう問題がある。また、校正信号を等振幅等位相で受信
機８０２−１〜８０２−４に入力する必要があり、分配
器８０９や結合器８２１−１〜８２１−４は精度及び安
定度の高い性能が要求されるという問題があった。
では、校正信号はアンテナ素子８０１−２〜８０１−５
やアンテナ素子８０１−２〜８０１−５と結合器８２１
−１〜８２１−４の接続部分を通らないため、これらの
部分による特性のばらつきを補正することができないと
いう問題がある。また、校正信号を等振幅等位相で受信
機８０２−１〜８０２−４に入力する必要があり、分配
器８０９や結合器８２１−１〜８２１−４は精度及び安
定度の高い性能が要求されるという問題があった。
【０００５】このような問題を解決するための従来の方
法として、図６のような構成が考えられている。見通し
内に校正信号発生器８１０を設置し、校正信号発生器８
１０から基地局アレーアンテナにむけて校正信号を送信
し、その信号をアンテナ素子８０１−２〜８０１−５及
び受信機８０２−１〜８０２−４で受信して校正を行な
う方法である。この方法を用いると、アンテナ素子８０
１−２〜８０１−５から受信機８０２−１〜８０２−４
まで全てを校正信号が通過し、校正することができる。
しかし、基地局の見通し内に校正信号発生器を設置する
必要があるという問題がある。また、基地局と信号発生
器との正確な位置関係を把握しておく必要があるという
問題がある。
法として、図６のような構成が考えられている。見通し
内に校正信号発生器８１０を設置し、校正信号発生器８
１０から基地局アレーアンテナにむけて校正信号を送信
し、その信号をアンテナ素子８０１−２〜８０１−５及
び受信機８０２−１〜８０２−４で受信して校正を行な
う方法である。この方法を用いると、アンテナ素子８０
１−２〜８０１−５から受信機８０２−１〜８０２−４
まで全てを校正信号が通過し、校正することができる。
しかし、基地局の見通し内に校正信号発生器を設置する
必要があるという問題がある。また、基地局と信号発生
器との正確な位置関係を把握しておく必要があるという
問題がある。
【０００６】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、アンテナ素子から受信機までの間の伝送路
の特性まで考慮することができ、基地局と信号発生器と
の間の位置関係を把握する必要を無くした、アレイアン
テナの校正装置及びその方法を提供することを目的とす
る。
ものであり、アンテナ素子から受信機までの間の伝送路
の特性まで考慮することができ、基地局と信号発生器と
の間の位置関係を把握する必要を無くした、アレイアン
テナの校正装置及びその方法を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、基地局に用い
る直線アレーアンテナの受信特性の校正を行なう新たな
校正装置及び校正方法を提案するもので、図１を用いて
本発明の装置構成を説明する。本発明のアレーアンテナ
校正装置は、アレーアンテナを構成するアンテナ素子１
−２〜１−５に接続されている受信機２−１〜２−４の
出力の位相特性及び振幅特性を揃えるために、アレーア
ンテナの両端に付加したアンテナ素子１−１、１−６
と、アンテナ素子１−１、１−６から等振幅・等位相の
校正信号を送信するための校正信号発生器１０及び分配
器９と、受信機２−１、２−４が接続されたアレーアン
テナの両端のアンテナ素子１−２、１−５で受信した校
正信号を処理する校正信号処理部６と、受信機２−１〜
２−４から出力されるユーザ信号の伝搬路推定を行なう
伝搬路推定器４−１〜４−４と、校正信号処理部６より
通知される校正信号の位相差情報と各ユーザの伝搬路推
定器４−１〜４−４から通知される伝搬路推定値を用い
て校正係数を算出する校正係数計算器５とから構成され
ることを特徴としている。
る直線アレーアンテナの受信特性の校正を行なう新たな
校正装置及び校正方法を提案するもので、図１を用いて
本発明の装置構成を説明する。本発明のアレーアンテナ
校正装置は、アレーアンテナを構成するアンテナ素子１
−２〜１−５に接続されている受信機２−１〜２−４の
出力の位相特性及び振幅特性を揃えるために、アレーア
ンテナの両端に付加したアンテナ素子１−１、１−６
と、アンテナ素子１−１、１−６から等振幅・等位相の
校正信号を送信するための校正信号発生器１０及び分配
器９と、受信機２−１、２−４が接続されたアレーアン
テナの両端のアンテナ素子１−２、１−５で受信した校
正信号を処理する校正信号処理部６と、受信機２−１〜
２−４から出力されるユーザ信号の伝搬路推定を行なう
伝搬路推定器４−１〜４−４と、校正信号処理部６より
通知される校正信号の位相差情報と各ユーザの伝搬路推
定器４−１〜４−４から通知される伝搬路推定値を用い
て校正係数を算出する校正係数計算器５とから構成され
ることを特徴としている。
【０００８】次に本発明の校正方法を説明する。アンテ
ナ素子１−１及び１−６より等振幅、等位相で送信され
た校正信号は、アンテナ素子間の電磁結合によりアンテ
ナ素子１−２及び１−５を介して受信機２−１及び２−
４で受信される。受信機２−１及び２−４で受信された
校正信号は、校正信号処理部６の伝搬路推定器８−１及
び８−２で伝搬路推定される。これらの伝搬路推定値を
用いて校正信号処理部６の位相差計算器７で受信機２−
１と２−４の出力の位相差を計算し、校正係数計算器５
に通知する。アンテナ素子１−２〜１−５と受信機２−
１〜２−４ではユーザからの信号を受信し、伝搬路推定
器４−１〜４−４で各アンテナ素子の受信したユーザ信
号の伝搬路推定を行なう。推定した伝搬路推定値はビー
ムフォ−マ３に通知されてユーザ毎のビームフォーミン
グに用いられると共に、校正係数計算器５に通知され
る。校正係数計算器５は、校正信号の位相差と、各アン
テナ素子での各ユーザの伝搬路推定値を用いて受信機２
−１〜２−４の出力に対する校正係数を計算する。校正
係数の計算に用いる伝搬路推定値は全てのユーザのもの
を使用する必要は無く、任意の数だけ選択して用いても
かまわない。校正係数計算器５で求めた校正係数は各ユ
ーザのビームフォーマ３に通知され、校正係数を用いて
受信機２−１〜２−４より出力される受信信号を補正し
てビームフォーミングを行なう。
ナ素子１−１及び１−６より等振幅、等位相で送信され
た校正信号は、アンテナ素子間の電磁結合によりアンテ
ナ素子１−２及び１−５を介して受信機２−１及び２−
４で受信される。受信機２−１及び２−４で受信された
校正信号は、校正信号処理部６の伝搬路推定器８−１及
び８−２で伝搬路推定される。これらの伝搬路推定値を
用いて校正信号処理部６の位相差計算器７で受信機２−
１と２−４の出力の位相差を計算し、校正係数計算器５
に通知する。アンテナ素子１−２〜１−５と受信機２−
１〜２−４ではユーザからの信号を受信し、伝搬路推定
器４−１〜４−４で各アンテナ素子の受信したユーザ信
号の伝搬路推定を行なう。推定した伝搬路推定値はビー
ムフォ−マ３に通知されてユーザ毎のビームフォーミン
グに用いられると共に、校正係数計算器５に通知され
る。校正係数計算器５は、校正信号の位相差と、各アン
テナ素子での各ユーザの伝搬路推定値を用いて受信機２
−１〜２−４の出力に対する校正係数を計算する。校正
係数の計算に用いる伝搬路推定値は全てのユーザのもの
を使用する必要は無く、任意の数だけ選択して用いても
かまわない。校正係数計算器５で求めた校正係数は各ユ
ーザのビームフォーマ３に通知され、校正係数を用いて
受信機２−１〜２−４より出力される受信信号を補正し
てビームフォーミングを行なう。
【０００９】以上のように、本発明は受信したユーザ信
号とアンテナ素子間結合により供給される校正信号を用
いて受信機の振幅特性及び位相特性を揃えて校正を行な
うことを特徴としている。
号とアンテナ素子間結合により供給される校正信号を用
いて受信機の振幅特性及び位相特性を揃えて校正を行な
うことを特徴としている。
【００１０】本発明によれば、アレーアンテナの２以上
の第１のアンテナ素子に該アレーアンテナの前記第１の
アンテナの他の第２のアンテナ素子又は該アレーアンテ
ナに近接する第３のアンテナ素子から同一の校正信号を
供給する手段と、前記２以上の第１のアンテナ素子が受
信した校正信号と、前記アレーアンテナの各アンテナ素
子で受信したユーザ信号を基に、前記アレーアンテナの
アンテナ素子間の相対位相変動を求める手段と、前記２
以上の第１のアンテナ素子が受信した校正信号と、前記
アレーアンテナの各アンテナ素子で受信したユーザ信号
を基に、前記アレーアンテナのアンテナ素子間の相対振
幅変動を求める手段と、前記アレーアンテナの各アンテ
ナ素子が受信したユーザ信号を前記相対位相変動及び相
対振幅変動で校正する手段と、を備えることを特徴とす
るアレーアンテナの校正装置が提供される。
の第１のアンテナ素子に該アレーアンテナの前記第１の
アンテナの他の第２のアンテナ素子又は該アレーアンテ
ナに近接する第３のアンテナ素子から同一の校正信号を
供給する手段と、前記２以上の第１のアンテナ素子が受
信した校正信号と、前記アレーアンテナの各アンテナ素
子で受信したユーザ信号を基に、前記アレーアンテナの
アンテナ素子間の相対位相変動を求める手段と、前記２
以上の第１のアンテナ素子が受信した校正信号と、前記
アレーアンテナの各アンテナ素子で受信したユーザ信号
を基に、前記アレーアンテナのアンテナ素子間の相対振
幅変動を求める手段と、前記アレーアンテナの各アンテ
ナ素子が受信したユーザ信号を前記相対位相変動及び相
対振幅変動で校正する手段と、を備えることを特徴とす
るアレーアンテナの校正装置が提供される。
【００１１】上記のアレーアンテナの校正装置におい
て、前記相対位相変動を求める手段は、各第１のアンテ
ナ素子が受信した前記校正信号から、各第１のアンテナ
についての前記校正信号に関する伝送路推定値を求める
手段（式（３）、（４））と、前記校正信号に関する前
記伝送路推定値から、前記第１のアンテナ間の前記校正
信号に関する前記伝送路推定値の位相差を求める手段
（式（５））と、複数の時間の前記第１のアンテナ間の
前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前記位相差か
ら、前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記
伝送路推定値の前記位相差の平均を求める手段（式（１
４））と、複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前
記ユーザ信号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平
均を求める手段（式（１０）〜（１３））と、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のアンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値
の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素子間での
位相差を求める手段（式（１５））と、前記第１のアン
テナ素子を除く前記アレーアンテナの各アンテナ素子に
ついての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値の前
記平均と１の前記第１のアンテナ素子についての前記ユ
ーザ信号に関する前記伝送路推定値の前記平均と前記到
来経路差によるアンテナ素子間での前記位相差から、１
の前記第２又は第３のアンテナ素子を基準とした前記第
１のアンテナ素子を除く前記アレーアンテナの各アンテ
ナ素子についての相対位相変動の時間平均を求める手段
（式（１６）、（１７））と、前記第１のアンテナ間の
前記校正信号に関する前記伝送路推定値の位相差から、
１の前記第２又は第３のアンテナ素子を基準とした基準
とされていない前記第１のアンテナ素子についての相対
位相変動の時間平均を求める手段（式（１８））と、を
備えていてもよい。
て、前記相対位相変動を求める手段は、各第１のアンテ
ナ素子が受信した前記校正信号から、各第１のアンテナ
についての前記校正信号に関する伝送路推定値を求める
手段（式（３）、（４））と、前記校正信号に関する前
記伝送路推定値から、前記第１のアンテナ間の前記校正
信号に関する前記伝送路推定値の位相差を求める手段
（式（５））と、複数の時間の前記第１のアンテナ間の
前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前記位相差か
ら、前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記
伝送路推定値の前記位相差の平均を求める手段（式（１
４））と、複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前
記ユーザ信号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平
均を求める手段（式（１０）〜（１３））と、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のアンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値
の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素子間での
位相差を求める手段（式（１５））と、前記第１のアン
テナ素子を除く前記アレーアンテナの各アンテナ素子に
ついての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値の前
記平均と１の前記第１のアンテナ素子についての前記ユ
ーザ信号に関する前記伝送路推定値の前記平均と前記到
来経路差によるアンテナ素子間での前記位相差から、１
の前記第２又は第３のアンテナ素子を基準とした前記第
１のアンテナ素子を除く前記アレーアンテナの各アンテ
ナ素子についての相対位相変動の時間平均を求める手段
（式（１６）、（１７））と、前記第１のアンテナ間の
前記校正信号に関する前記伝送路推定値の位相差から、
１の前記第２又は第３のアンテナ素子を基準とした基準
とされていない前記第１のアンテナ素子についての相対
位相変動の時間平均を求める手段（式（１８））と、を
備えていてもよい。
【００１２】上記のアレーアンテナの校正装置におい
て、前記相対振幅変動を求める手段は、各第１のアンテ
ナ素子が受信した前記校正信号から、各第１のアンテナ
についての前記校正信号に関する伝送路推定値を求める
手段（式（３）、（４））と、前記校正信号に関する前
記伝送路推定値から、前記第１のアンテナ間の前記校正
信号に関する前記伝送路推定値の位相差を求める手段
（式（５））と、複数の時間の前記第１のアンテナ間の
前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前記位相差か
ら、前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記
伝送路推定値の前記位相差の平均を求める手段（式（１
４））と、複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前
記ユーザ信号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平
均を求める手段（式（１０）〜（１３））と、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のアンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値
の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素子間での
位相差を求める手段（式（１５））と、前記アレーアン
テナの各アンテナ素子についての前記ユーザ信号に関す
る伝送路推定値の平均から、前記アレーアンテナの１の
アンテナ素子を基準とした前記アレーアンテナの各アン
テナ素子についての相対振幅変動の時間平均を求める手
段（式（１９）〜（２１））と、を備えていてもよい。
て、前記相対振幅変動を求める手段は、各第１のアンテ
ナ素子が受信した前記校正信号から、各第１のアンテナ
についての前記校正信号に関する伝送路推定値を求める
手段（式（３）、（４））と、前記校正信号に関する前
記伝送路推定値から、前記第１のアンテナ間の前記校正
信号に関する前記伝送路推定値の位相差を求める手段
（式（５））と、複数の時間の前記第１のアンテナ間の
前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前記位相差か
ら、前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記
伝送路推定値の前記位相差の平均を求める手段（式（１
４））と、複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前
記ユーザ信号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平
均を求める手段（式（１０）〜（１３））と、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のアンテナ素
子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値
の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素子間での
位相差を求める手段（式（１５））と、前記アレーアン
テナの各アンテナ素子についての前記ユーザ信号に関す
る伝送路推定値の平均から、前記アレーアンテナの１の
アンテナ素子を基準とした前記アレーアンテナの各アン
テナ素子についての相対振幅変動の時間平均を求める手
段（式（１９）〜（２１））と、を備えていてもよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
施形態について詳細に説明する。
【００１４】［実施形態１］本発明の実施形態１につい
て図２を用いて説明する。図２はＣＤＭＡ通信システム
の直線アレーアンテナを用いた基地局の構成で、アレー
アンテナを構成するアンテナ素子１−２〜１−５に接続
されている受信機２−１〜２−４の出力の位相特性及び
振幅特性を揃えるために、アレーアンテナの両端に付加
したアンテナ素子１−１、１−６と、アンテナ素子１−
１、１−６から拡散された校正信号を送信するための校
正信号発生器１０、拡散器１８及び分配器９と、受信機
２−１〜２−４が接続されたアレーアンテナの両端のア
ンテナ素子１−２、１−５で受信した校正信号を処理す
る校正信号処理部６と、受信機２−１〜２−４から出力
される信号から１つのユーザパスから到来する信号を抽
出する逆拡散器１９−１〜１９−４と、逆拡散された信
号の伝搬路推定を行なう伝搬路推定器４−１〜４−４
と、校正信号処理部６より通知される校正信号の位相差
情報と伝搬路推定器４−１〜４−４から通知される伝搬
路推定値を用いて校正係数を算出する校正係数計算器５
を備える。校正係数の計算に用いる伝搬路推定値は全て
のユーザ、全てのパスのものを使用する必要は無く、任
意の数だけ選択して使用してもかまわない。
て図２を用いて説明する。図２はＣＤＭＡ通信システム
の直線アレーアンテナを用いた基地局の構成で、アレー
アンテナを構成するアンテナ素子１−２〜１−５に接続
されている受信機２−１〜２−４の出力の位相特性及び
振幅特性を揃えるために、アレーアンテナの両端に付加
したアンテナ素子１−１、１−６と、アンテナ素子１−
１、１−６から拡散された校正信号を送信するための校
正信号発生器１０、拡散器１８及び分配器９と、受信機
２−１〜２−４が接続されたアレーアンテナの両端のア
ンテナ素子１−２、１−５で受信した校正信号を処理す
る校正信号処理部６と、受信機２−１〜２−４から出力
される信号から１つのユーザパスから到来する信号を抽
出する逆拡散器１９−１〜１９−４と、逆拡散された信
号の伝搬路推定を行なう伝搬路推定器４−１〜４−４
と、校正信号処理部６より通知される校正信号の位相差
情報と伝搬路推定器４−１〜４−４から通知される伝搬
路推定値を用いて校正係数を算出する校正係数計算器５
を備える。校正係数の計算に用いる伝搬路推定値は全て
のユーザ、全てのパスのものを使用する必要は無く、任
意の数だけ選択して使用してもかまわない。
【００１５】アンテナ素子１−１及び１−６より等振
幅、等位相で送信された校正信号は、アンテナ素子間の
電磁結合によりアンテナ素子１−２及び１−５に結合
し、受信機２−１及び２−４で受信される。アンテナ素
子１−２、１−５の特性のばらつき、受信機２−１、２
−４の特性のばらつき、アンテナ素子１−２、１−５と
受信機２−１、２−４をつなぐケーブル特性のばらつき
により、受信機２−１、２−４の出力の振幅及び位相は
ばらつき、また時間変動する。校正信号を１とすると、
受信機２−１、２−４の出力信号ｘcal1（ｔ）、ｘcal4
（ｔ）を以下のように表すことができる。
幅、等位相で送信された校正信号は、アンテナ素子間の
電磁結合によりアンテナ素子１−２及び１−５に結合
し、受信機２−１及び２−４で受信される。アンテナ素
子１−２、１−５の特性のばらつき、受信機２−１、２
−４の特性のばらつき、アンテナ素子１−２、１−５と
受信機２−１、２−４をつなぐケーブル特性のばらつき
により、受信機２−１、２−４の出力の振幅及び位相は
ばらつき、また時間変動する。校正信号を１とすると、
受信機２−１、２−４の出力信号ｘcal1（ｔ）、ｘcal4
（ｔ）を以下のように表すことができる。
【００１６】
【数１】
但し、Ａ1（ｔ）、Ａ4（ｔ）は受信機２−１、２−４の
振幅変動を、ψ1（ｔ）、ψ4（ｔ）は位相変動を表す。
振幅変動を、ψ1（ｔ）、ψ4（ｔ）は位相変動を表す。
【００１７】受信機２−１及び２−４から出力される校
正信号は、校正信号処理部６の逆拡散器２０−１及び２
０−２で逆拡散された後に、伝搬路推定器８−１及び８
−２で伝搬路推定が行なわれる。各伝搬路推定値ｈcal1
（ｔ）、ｈcal4（ｔ）は次のようになる。
正信号は、校正信号処理部６の逆拡散器２０−１及び２
０−２で逆拡散された後に、伝搬路推定器８−１及び８
−２で伝搬路推定が行なわれる。各伝搬路推定値ｈcal1
（ｔ）、ｈcal4（ｔ）は次のようになる。
【００１８】
【数２】
これらの伝搬路推定値ｈcal1（ｔ）、ｈcal4（ｔ）を用
いて校正信号処理部６の位相差計算器で受信機２−１と
２−４の出力の位相差δｈcal（ｔ）を計算し、校正係
数計算器５に通知する。伝搬路推定値の位相差δｈcal
（ｔ）は次のように求められる。
いて校正信号処理部６の位相差計算器で受信機２−１と
２−４の出力の位相差δｈcal（ｔ）を計算し、校正係
数計算器５に通知する。伝搬路推定値の位相差δｈcal
（ｔ）は次のように求められる。
【００１９】
【数３】
但し、＊は複素共役数を示す。
【００２０】受信機２−１〜２−４からの出力信号は、
逆拡散器１９−１〜１９−４によりユーザ毎及びパス毎
に分離され、ユーザ毎及びパス毎に伝搬路推定器４−１
〜４−４により伝搬路推定される。ここで、ユーザｋ、
パスｌからの信号の時刻ｔにおける伝搬路推定値ｈ
1（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ2（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ3（ｋ，ｌ，
ｔ）、ｈ4（ｋ，ｌ，ｔ）は下記のように表すことがで
きる。
逆拡散器１９−１〜１９−４によりユーザ毎及びパス毎
に分離され、ユーザ毎及びパス毎に伝搬路推定器４−１
〜４−４により伝搬路推定される。ここで、ユーザｋ、
パスｌからの信号の時刻ｔにおける伝搬路推定値ｈ
1（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ2（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ3（ｋ，ｌ，
ｔ）、ｈ4（ｋ，ｌ，ｔ）は下記のように表すことがで
きる。
【００２１】
【数４】
但し、Ａ1（ｔ）、Ａ2（ｔ）、Ａ3（ｔ）、Ａ4（ｔ）は
受信機２−１〜２−４の振幅変動を、ψ1（ｔ）、ψ
2（ｔ）、ψ3（ｔ）、ψ4（ｔ）は受信機２−１〜２−
４の位相変動を表す。また、Ａ（ｋ、ｌ、ｔ）はユーザ
ｋ、パスｌ、サンプル時間ｔの振幅を表し、θ（ｋ、
ｌ、ｔ）は到来方向を表し、βは自由空間伝搬定数（２
π／（波長））を表し、ｄはアンテナ素子間の間隔を表
す。
受信機２−１〜２−４の振幅変動を、ψ1（ｔ）、ψ
2（ｔ）、ψ3（ｔ）、ψ4（ｔ）は受信機２−１〜２−
４の位相変動を表す。また、Ａ（ｋ、ｌ、ｔ）はユーザ
ｋ、パスｌ、サンプル時間ｔの振幅を表し、θ（ｋ、
ｌ、ｔ）は到来方向を表し、βは自由空間伝搬定数（２
π／（波長））を表し、ｄはアンテナ素子間の間隔を表
す。
【００２２】推定した伝搬路推定値ｈ1（ｋ，ｌ，
ｔ）、ｈ2（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ3（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ
4（ｋ，ｌ，ｔ）は校正係数計算器５に通知され、校正
係数計算器５は、校正信号の位相差δｈcal（ｔ）と、
各アンテナ素子での各ユーザ、各パスの伝搬路推定値ｈ
1（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ2（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ3（ｋ，ｌ，
ｔ）、ｈ4（ｋ，ｌ，ｔ）を用いて受信機２−１〜２−
４の出力に対する校正係数を計算する。計算に使用する
伝搬路推定値は任意の数だけ選択して使用することがで
きるが、ここではＫユーザ、各ユーザ毎にＬパス分の伝
搬路推定値を選択して、それをＴサンプル使用する。
ｔ）、ｈ2（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ3（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ
4（ｋ，ｌ，ｔ）は校正係数計算器５に通知され、校正
係数計算器５は、校正信号の位相差δｈcal（ｔ）と、
各アンテナ素子での各ユーザ、各パスの伝搬路推定値ｈ
1（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ2（ｋ，ｌ，ｔ）、ｈ3（ｋ，ｌ，
ｔ）、ｈ4（ｋ，ｌ，ｔ）を用いて受信機２−１〜２−
４の出力に対する校正係数を計算する。計算に使用する
伝搬路推定値は任意の数だけ選択して使用することがで
きるが、ここではＫユーザ、各ユーザ毎にＬパス分の伝
搬路推定値を選択して、それをＴサンプル使用する。
【００２３】校正係数計算器５は、各アンテナ素子のユ
ーザ、パス、サンプルについての伝搬路推定値の相乗平
均Ｈ1、Ｈ2、Ｈ3、Ｈ4を計算する。
ーザ、パス、サンプルについての伝搬路推定値の相乗平
均Ｈ1、Ｈ2、Ｈ3、Ｈ4を計算する。
【００２４】
【数５】
【００２５】
【数６】
【００２６】
【数７】
【００２７】
【数８】
また、校正係数計算器５は、校正信号の位相差の相乗平
均ΔＨcalを計算する。
均ΔＨcalを計算する。
【００２８】
【数９】
式（１０）、（１３）及び（１４）の値を用いて、到来
経路差によるアンテナ素子での位相差ΔＷを求めること
ができる。
経路差によるアンテナ素子での位相差ΔＷを求めること
ができる。
【００２９】
【数１０】
式（１５）の値を用いることによって、アンテナ素子１
−３、１−４についての受信機出力の相対位相変動（ア
ンテナ素子１−２を基準）の時間平均値ΔＷφ 2、ΔＷ
φ3を求めることができる。
−３、１−４についての受信機出力の相対位相変動（ア
ンテナ素子１−２を基準）の時間平均値ΔＷφ 2、ΔＷ
φ3を求めることができる。
【００３０】
【数１１】
【００３１】
【数１２】
また、アンテナ素子１−５についての受信機出力の相対
位相変動（アンテナ素子１−２を基準）の時間平均ΔＷ
φ4は、校正信号から求められる。
位相変動（アンテナ素子１−２を基準）の時間平均ΔＷ
φ4は、校正信号から求められる。
【００３２】
【数１３】
受信機出力の相対振幅変動（アンテナ素子１−２を基
準）の時間平均値ΔＡ2、ΔＡ3、ΔＡ4は、伝搬路推定
の相乗平均値Ｈ1〜Ｈ4から求めることができる。
準）の時間平均値ΔＡ2、ΔＡ3、ΔＡ4は、伝搬路推定
の相乗平均値Ｈ1〜Ｈ4から求めることができる。
【００３３】
【数１４】
したがって、各受信機２−１〜２−４の出力の校正係数
ΔＷ1、ΔＷ2、ΔＷ3、ΔＷ4は下記のように求められ
る。
ΔＷ1、ΔＷ2、ΔＷ3、ΔＷ4は下記のように求められ
る。
【００３４】
【数１５】
受信機に２−１〜２−４の特性変動時間に比べて充分に
短い平均時間Ｔを選ぶことにより、式（１６）〜（１
８）及び式（１９）〜（２１）はそれぞれ式（２６）〜
（２８）及び式（２９）〜（３１）のようになる。
短い平均時間Ｔを選ぶことにより、式（１６）〜（１
８）及び式（１９）〜（２１）はそれぞれ式（２６）〜
（２８）及び式（２９）〜（３１）のようになる。
【００３５】
【数１６】
【００３６】
【数１７】
式（２６）〜（２８）及び式（２９）〜（３１）は、受
信機２−１〜２−４の出力の、受信機２−１の出力を基
準にした場合の相対位相特性及び相対振幅特性を表して
おり、式（２２）〜式（２５）を校正係数として用いる
ことにより受信機出力の特性変動を揃えることができ
る。
信機２−１〜２−４の出力の、受信機２−１の出力を基
準にした場合の相対位相特性及び相対振幅特性を表して
おり、式（２２）〜式（２５）を校正係数として用いる
ことにより受信機出力の特性変動を揃えることができ
る。
【００３７】したがって、校正係数計算器５で求めた校
正係数は各ユーザ、各パスのビームフォーマ３に通知さ
れ、各ユーザ、各パスのビームフォーマ３で各受信機２
−１〜２−５の出力信号に校正係数をかけることにより
各受信機２−１〜２−４の振幅及び位相のばらつきを消
去することができ、正確なビームフォーミングを行なう
ことができる。
正係数は各ユーザ、各パスのビームフォーマ３に通知さ
れ、各ユーザ、各パスのビームフォーマ３で各受信機２
−１〜２−５の出力信号に校正係数をかけることにより
各受信機２−１〜２−４の振幅及び位相のばらつきを消
去することができ、正確なビームフォーミングを行なう
ことができる。
【００３８】［実施形態２］本発明の実施形態２の構成
を図３に示す。受信機２−１〜２−４がつながっている
両端を除いたアンテナ素子１−３〜１−４のうちの任意
のアンテナ素子１−３より校正信号を送信し、アンテナ
素子１−３に隣接するアンテナ素子１−２、１−４に電
磁的に結合した校正信号を測定して実施形態１と同様の
方法で校正を行なうこができる。
を図３に示す。受信機２−１〜２−４がつながっている
両端を除いたアンテナ素子１−３〜１−４のうちの任意
のアンテナ素子１−３より校正信号を送信し、アンテナ
素子１−３に隣接するアンテナ素子１−２、１−４に電
磁的に結合した校正信号を測定して実施形態１と同様の
方法で校正を行なうこができる。
【００３９】［実施形態３］本発明の実施形態３の構成
を図４に示す。図４に示すように受信機２０２−１〜２
０２−８につながっているアンテナ素子２０１−２〜２
０１−９の中から選択した任意の数のアンテナ素子より
校正信号を送信し、それらのアンテナ素子に隣接するア
ンテナ素子に電磁的に結合した校正信号を測定して、実
施形態１と同様の方法で校正を行なうこともできる。図
４ではアンテナ素子２０１−２、２０１−５、２０１−
９より校正信号を送信し、これらに隣接するアンテナ素
子２０１−３、２０１−４、２０１−６、２０１−８で
校正信号を受信して校正を行なっている。ただし、校正
信号処理部６の位相差計算器７では、４つの伝搬路推定
値の位相を直線近似したときの傾きを位相差として用い
る。このことにより、分配器や結合器の特性のばらつき
による校正精度への影響を小さくすることができる。
を図４に示す。図４に示すように受信機２０２−１〜２
０２−８につながっているアンテナ素子２０１−２〜２
０１−９の中から選択した任意の数のアンテナ素子より
校正信号を送信し、それらのアンテナ素子に隣接するア
ンテナ素子に電磁的に結合した校正信号を測定して、実
施形態１と同様の方法で校正を行なうこともできる。図
４ではアンテナ素子２０１−２、２０１−５、２０１−
９より校正信号を送信し、これらに隣接するアンテナ素
子２０１−３、２０１−４、２０１−６、２０１−８で
校正信号を受信して校正を行なっている。ただし、校正
信号処理部６の位相差計算器７では、４つの伝搬路推定
値の位相を直線近似したときの傾きを位相差として用い
る。このことにより、分配器や結合器の特性のばらつき
による校正精度への影響を小さくすることができる。
【００４０】［実施形態４］また、本発明はＴＤＭＡ通
信システムやＦＤＭＡ通信システムの基地局に対しても
適用できるものである。ＴＤＭＡ通信システムに適用す
る場合は、校正信号用のタイムスロットを割り当てる
か、空いているタイムスロットを使用して校正信号を入
力し、校正信号の測定を行なう。また、複数のタイムス
ロットについて伝搬路推定を行い、それを相乗平均す
る。このようにして求めた校正信号の位相差と平均伝搬
路推定値を用いて校正係数を計算する。ＦＤＭＡ通信シ
ステムに適用する場合は、校正信号用の周波数チャンネ
ルを割り当てるか、空いている周波数チャンネルを使用
して校正信号を入力し、校正信号の測定を行なう。ま
た、複数の周波数チャンネルについて伝搬路推定を行
い、それらの相乗平均をとる。このようにして求めた校
正信号の位相差と平均伝搬路推定値を用いて校正係数を
計算する。
信システムやＦＤＭＡ通信システムの基地局に対しても
適用できるものである。ＴＤＭＡ通信システムに適用す
る場合は、校正信号用のタイムスロットを割り当てる
か、空いているタイムスロットを使用して校正信号を入
力し、校正信号の測定を行なう。また、複数のタイムス
ロットについて伝搬路推定を行い、それを相乗平均す
る。このようにして求めた校正信号の位相差と平均伝搬
路推定値を用いて校正係数を計算する。ＦＤＭＡ通信シ
ステムに適用する場合は、校正信号用の周波数チャンネ
ルを割り当てるか、空いている周波数チャンネルを使用
して校正信号を入力し、校正信号の測定を行なう。ま
た、複数の周波数チャンネルについて伝搬路推定を行
い、それらの相乗平均をとる。このようにして求めた校
正信号の位相差と平均伝搬路推定値を用いて校正係数を
計算する。
【００４１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部に校正局を設けることなく、アンテナ素子の入射面
から受信機の出力までの全てを含めた相対振幅、相対位
相のばらつきを除去することができるため、正確なビー
ムフォーミングを行なうことができるという効果が奏さ
れる。
外部に校正局を設けることなく、アンテナ素子の入射面
から受信機の出力までの全てを含めた相対振幅、相対位
相のばらつきを除去することができるため、正確なビー
ムフォーミングを行なうことができるという効果が奏さ
れる。
【図１】本発明によるアレーアンテナの校正装置の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図２】本発明の実施形態１によるアレーアンテナの校
正装置の構成を示すブロック図である。
正装置の構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の実施形態２によるアレーアンテナの校
正装置の構成を示すブロック図である。
正装置の構成を示すブロック図である。
【図４】本発明の実施形態３によるアレーアンテナの校
正装置の構成を示すブロック図である。
正装置の構成を示すブロック図である。
【図５】従来例によるアレーアンテナの校正装置の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図６】他の従来例によるアレーアンテナの校正装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
１−１〜１−６ アンテナ素子
２−１〜２−４ 受信機
３ ビームフォーマー
４−１〜４−４ 伝送路推定器
５ 校正係数計算器
６ 校正信号処理部
７ 位相差計算器
８−１、８−２ 伝送路推定器
９ 分配器
１０ 校正信号発生器
１８ 拡散器
１９−１〜１９−４ 逆拡散器
２０−１、２０−２ 逆拡散器
Claims (6)
- 【請求項１】 アレーアンテナの２以上の第１のアンテ
ナ素子に該アレーアンテナの前記第１のアンテナの他の
第２のアンテナ素子又は該アレーアンテナに近接する第
３のアンテナ素子から同一の校正信号を供給する手段
と、 前記２以上の第１のアンテナ素子が受信した校正信号
と、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信したユ
ーザ信号を基に、前記アレーアンテナのアンテナ素子間
の相対位相変動を求める手段と、 前記２以上の第１のアンテナ素子が受信した校正信号
と、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信したユ
ーザ信号を基に、前記アレーアンテナのアンテナ素子間
の相対振幅変動を求める手段と、 前記アレーアンテナの各アンテナ素子が受信したユーザ
信号を前記相対位相変動及び相対振幅変動で校正する手
段と、 を備えることを特徴とするアレーアンテナの校正装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載のアレーアンテナの校正
装置において、 前記相対位相変動を求める手段は、 各第１のアンテナ素子が受信した前記校正信号から、各
第１のアンテナについての前記校正信号に関する伝送路
推定値を求める手段（式（３）、（４））と、 前記校正信号に関する前記伝送路推定値から、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の位相差を求める手段（式（５））と、 複数の時間の前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関
する前記伝送路推定値の前記位相差から、前記第１のア
ンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前
記位相差の平均を求める手段（式（１４））と、 複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前記ユーザ信
号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素子について
の前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平均を求める
手段（式（１０）〜（１３））と、 前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送
路推定値の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のア
ンテナ素子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送
路推定値の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素
子間での位相差を求める手段（式（１５））と、 前記第１のアンテナ素子を除く前記アレーアンテナの各
アンテナ素子についての前記ユーザ信号に関する前記伝
送路推定値の前記平均と１の前記第１のアンテナ素子に
ついての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値の前
記平均と前記到来経路差によるアンテナ素子間での前記
位相差から、１の前記第２又は第３のアンテナ素子を基
準とした前記第１のアンテナ素子を除く前記アレーアン
テナの各アンテナ素子についての相対位相変動の時間平
均を求める手段（式（１６）、（１７））と、 前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送
路推定値の位相差から、１の前記第２又は第３のアンテ
ナ素子を基準とした基準とされていない前記第１のアン
テナ素子についての相対位相変動の時間平均を求める手
段（式（１８））と、 を備えることを特徴とするアレーアンテナの校正装置。 - 【請求項３】 請求項１に記載のアレーアンテナの校正
装置において、 前記相対振幅変動を求める手段は、 各第１のアンテナ素子が受信した前記校正信号から、各
第１のアンテナについての前記校正信号に関する伝送路
推定値を求める手段（式（３）、（４））と、 前記校正信号に関する前記伝送路推定値から、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の位相差を求める手段（式（５））と、 複数の時間の前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関
する前記伝送路推定値の前記位相差から、前記第１のア
ンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前
記位相差の平均を求める手段（式（１４））と、 複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前記ユーザ信
号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素子について
の前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平均を求める
手段（式（１０）〜（１３））と、 前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送
路推定値の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のア
ンテナ素子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送
路推定値の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素
子間での位相差を求める手段（式（１５））と、 前記アレーアンテナの各アンテナ素子についての前記ユ
ーザ信号に関する伝送路推定値の平均から、前記アレー
アンテナの１のアンテナ素子を基準とした前記アレーア
ンテナの各アンテナ素子についての相対振幅変動の時間
平均を求める手段（式（１９）〜（２１））と、 を備えることを特徴とするアレーアンテナの校正装置。 - 【請求項４】 アレーアンテナの２以上の第１のアンテ
ナ素子に該アレーアンテナの前記第１のアンテナの他の
第２のアンテナ素子又は該アレーアンテナに近接する第
３のアンテナ素子から同一の校正信号を供給するステッ
プと、 前記２以上の第１のアンテナ素子が受信した校正信号
と、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信したユ
ーザ信号を基に、前記アレーアンテナのアンテナ素子間
の相対位相変動を求めるステップと、 前記２以上の第１のアンテナ素子が受信した校正信号
と、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信したユ
ーザ信号を基に、前記アレーアンテナのアンテナ素子間
の相対振幅変動を求めるステップと、 前記アレーアンテナの各アンテナ素子が受信したユーザ
信号を前記相対位相変動及び相対振幅変動で校正するス
テップと、 を有することを特徴とするアレーアンテナの校正方法。 - 【請求項５】 請求項４に記載のアレーアンテナの校正
方法において、 前記相対位相変動を求めるステップは、 各第１のアンテナ素子が受信した前記校正信号から、各
第１のアンテナについての前記校正信号に関する伝送路
推定値を求めるステップ（式（３）、（４））と、 前記校正信号に関する前記伝送路推定値から、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の位相差を求めるステップ（式（５））と、 複数の時間の前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関
する前記伝送路推定値の前記位相差から、前記第１のア
ンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前
記位相差の平均を求めるステップ（式（１４））と、 複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前記ユーザ信
号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素子について
の前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平均を求める
ステップ（式（１０）〜（１３））と、 前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送
路推定値の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のア
ンテナ素子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送
路推定値の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素
子間での位相差を求めるステップ（式（１５））と、 前記第１のアンテナ素子を除く前記アレーアンテナの各
アンテナ素子についての前記ユーザ信号に関する前記伝
送路推定値の前記平均と１の前記第１のアンテナ素子に
ついての前記ユーザ信号に関する前記伝送路推定値の前
記平均と前記到来経路差によるアンテナ素子間での前記
位相差から、１の前記第２又は第３のアンテナ素子を基
準とした前記第１のアンテナ素子を除く前記アレーアン
テナの各アンテナ素子についての相対位相変動の時間平
均を求めるステップ（式（１６）、（１７））と、 前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送
路推定値の位相差から、１の前記第２又は第３のアンテ
ナ素子を基準とした基準とされていない前記第１のアン
テナ素子についての相対位相変動の時間平均を求めるス
テップ（式（１８））と、 を有することを特徴とするアレーアンテナの校正方法。 - 【請求項６】 請求項４に記載のアレーアンテナの校正
方法において、 前記相対振幅変動を求めるステップは、 各第１のアンテナ素子が受信した前記校正信号から、各
第１のアンテナについての前記校正信号に関する伝送路
推定値を求めるステップ（式（３）、（４））と、 前記校正信号に関する前記伝送路推定値から、前記第１
のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値
の位相差を求めるステップ（式（５））と、 複数の時間の前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関
する前記伝送路推定値の前記位相差から、前記第１のア
ンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送路推定値の前
記位相差の平均を求めるステップ（式（１４））と、 複数のユーザの複数のパスの複数の時間の前記ユーザ信
号から、前記アレーアンテナの各アンテナ素子について
の前記ユーザ信号に関する伝送路推定値の平均を求める
ステップ（式（１０）〜（１３））と、 前記第１のアンテナ間の前記校正信号に関する前記伝送
路推定値の前記位相差の前記平均と複数の前記第１のア
ンテナ素子についての前記ユーザ信号に関する前記伝送
路推定値の前記平均から、到来経路差によるアンテナ素
子間での位相差を求めるステップ（式（１５））と、 前記アレーアンテナの各アンテナ素子についての前記ユ
ーザ信号に関する伝送路推定値の平均から、前記アレー
アンテナの１のアンテナ素子を基準とした前記アレーア
ンテナの各アンテナ素子についての相対振幅変動の時間
平均を求めるステップ（式（１９）〜（２１））と、 を有することを特徴とするアレーアンテナの校正方法。
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