JP2003091929A - 記録装置、記録方法 - Google Patents

記録装置、記録方法

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JP2003091929A
JP2003091929A JP2001285356A JP2001285356A JP2003091929A JP 2003091929 A JP2003091929 A JP 2003091929A JP 2001285356 A JP2001285356 A JP 2001285356A JP 2001285356 A JP2001285356 A JP 2001285356A JP 2003091929 A JP2003091929 A JP 2003091929A
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Tatsuto Tabuchi
達人 田渕
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離散記録可能な記録媒体に対して記録線速度
を変更せずにデータ欠落のないm倍速記録を可能とす
る。 【解決手段】 再生装置部側から高速再生動作によって
供給されてくるプログラムデータについて、記録線速度
は通常線速度のままで、圧縮処理の倍速化を行うことで
m倍速記録を行うようにし、さらにフリーエリアパーツ
のアクセスが必要な期間は、n倍速(m>n)記録を行
うようにする。これによってフリーエリアパーツのアク
セスに比較的時間を要したり、アクセスが連続するよう
な場合でも、バッファメモリ手段への書込レートが抑え
られるようにしてオーバフローが発生しないようにし、
記録データの欠落を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオーディオ
データなどの時間的連続性を有するプログラムデータ
を、圧縮データ化した状態で、離散的な複数の未記録領
域にわたって記録できる記録媒体に対する記録装置、及
び記録方法に関するものであり、特にダビング記録動作
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオデータが記録された記録媒体
に対応する機器として、CD(COMPACT DISC)プレーヤ
や、MD(MINI DISC)レコーダ/プレーヤなどが普及
している。これらのオーディオ機器の場合、データの複
写、例えばCDに収録された曲をMDにダビングするよ
うな動作が行われることが多い。
【0003】ところでミニディスクシステムの場合は、
ディスク上でユーザーが録音を行なった領域(データ記
録済領域)や、まだ何も録音されていない領域(データ
記録可能な未記録領域;以下、フリーエリアという)を
管理するために、音楽等の主データとは別に、ユーザー
TOC(以下、U−TOCという)という管理情報が記
録されている。そしてMDに対応する記録再生装置はこ
のU−TOCを参照しながら録音動作や再生動作を実行
する。つまり、U−TOCには録音された各楽曲等が1
つのプログラムデータ(以下「プログラムデータ」を
「トラック」ともいう)というデータ単位で管理され、
そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。
また何も録音されていないフリーエリアについては今後
のデータ記録に用いることのできる領域として、そのス
タートアドレス、エンドアドレス等が記される。
【0004】1つのトラック(楽曲等)や、フリーエリ
アは、ディスク上で1つの物理的に連続する区間とされ
てもよいが、上記U−TOCの管理方式では、詳しくは
後述するが、フリーエリアや1つのトラックを、複数の
離散的な(=物理的に離れた)パーツとして管理するこ
ともできる。複数のパーツとしてフリーエリアが管理さ
れている場合、記録動作時には、フリーエリアとしての
各パーツを順にアクセスしながら記録を行っていくこと
もできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MDの場
合、オーディオデータはATRAC方式でデータ圧縮さ
れて記録されることが知られている。例えばCDから再
生されたオーディオデータをMDに記録する場合を考え
ると、44.1KHzサンプリングで16ビット量子化
のPCMオーディオデータは、まずATRAC処理によ
り、データ量が1/4〜1/5程度に圧縮される。この
圧縮データは、一旦バッファメモリに蓄積される。CD
から再生されたオーディオデータは、時間的に連続して
供給されるため、圧縮処理及びバッファメモリへの書込
動作は、連続的に行われる。
【0006】バッファメモリに蓄積された圧縮データ
は、所定データ量が蓄積される毎に高速レートで、間欠
的に読み出される。そして、エラー訂正コード付加、E
FM等の処理が行われて、ディスク(MD)に記録され
る。つまりバッファメモリからの読み出しからディスク
への記録動作までの系は、高速レートで間欠的に行わ
れ、これによって記録時のショックプルーフ機能や、記
録中の、離散的なフリーエリアパーツに対するアクセス
を可能とする。
【0007】ところで、例えばCDからMDへのダビン
グ記録では、通常の速度でCD再生及びMD記録を行う
1倍速ダビングのほかに、2倍速、4倍速などの高速ダ
ビングも実行できると便利である。例えばダビングに要
する時間が1/2、1/4などに短縮できる。MDへの
記録系では、ATRAC処理によりデータ量が約1/5
程度に圧縮されることから考えれば、MD側では記録線
速度を上げなくても、理論上は4倍速までの記録動作が
可能となる。上記のようにバッファメモリからの読み出
しからディスクへの記録までの系は記録処理が高速レー
トで間欠的に行われており、休止期間がある。従ってC
D側が高速再生を行って単位時間あたりに供給されるデ
ータ量が4倍となっても、ATRAC圧縮処理速度さえ
4倍速化すれば、上記休止期間をほぼフルに使って記録
処理を行なうことで、計算上は、ディスクに対する記録
線速度は1倍速と同速度で記録が可能である。
【0008】ここで、MDが離散的な記録が可能なメデ
ィアであることを考えると、実際には記録中にフリーエ
リアパーツをアクセスすることが生ずる。アクセスに要
する時間は、アクセス距離やトラッキング整定などの事
情によりその都度異なるが、当然その間ディスクへの記
録動作は中断される。これはバッファメモリに対しては
書込は連続して行われているが、読出が中断されること
になる。一方、上記休止期間をほぼフルに使うというこ
とは、バッファメモリの蓄積可能容量との関係の上でも
あるが、アクセスに必要な時間を考えると、そのための
時間的余裕が殆ど無くなることを意味する。そして例え
ば、フリーエリアパーツを連続してアクセスするような
場合、バッファメモリからの読み出しが遅れることで、
バッファメモリへ書き込まれる圧縮データがオーバフロ
ーしてしまう。これは、オーバフローした圧縮データが
ディスクに記録できないことになり、つまり記録データ
の欠落が生じてしまう。
【0009】高速ダビング時においてこのような事態を
防止するためには、結局、MD側の記録線速度も上げな
ければならないものとされていた。そして、この場合、
次のような問題があった。ミニディスク記録装置として
は、1倍速記録のための記録線速度による動作と、x倍
速記録のための記録線速度による動作が実行できなけれ
ばならないことになる。そして複数の記録線速度の動作
に対応するためには光ピックアップの光学系、サーボ系
の設計が難易化し、製造/調整工程も複雑化する。また
光磁気記録方式を採用するミニディスクの場合、高速化
した記録線速度の状態では、より短時間で記録層を高温
度化しなければならないため、記録レーザパワーも高く
しなければならない。従って高出力の半導体レーザを搭
載しなければならず、コストアップの原因となる。さら
に、高いレーザパワーによる短時間での高温度は、記録
中の記録トラックに隣接する記録トラックにも影響を与
え、記録再生特性上、好ましくない。また、記録線速度
を可変とすることは、ディスクを回転させるスピンドル
モータの回転を通常線速度と高速の線速度に対応して可
変させるものとなる。これはスピンドルモータにも精度
の高いものが要求されるものとなり、これもコストアッ
プの原因となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、高速ダ
ビング動作を可能とする上で、上記問題点を解消するこ
とのできる記録装置及び記録方法を提供することを目的
とする。
【0011】本発明の記録装置は、記録媒体上に離散的
な未記録領域が存在する場合に、時間的連続性を有する
プログラムデータの圧縮データを、上記複数の未記録領
域にわたって記録できる記録媒体に対する記録装置にお
いて、再生装置部から時間的に連続して供給される上記
プログラムデータを圧縮して圧縮データとし、圧縮処理
に応じた転送レートで連続的に出力する圧縮手段と、上
記圧縮手段から連続的に出力される圧縮データを蓄積す
るバッファメモリ手段と、上記バッファメモリ手段に蓄
積された圧縮データについて、所定データ量毎に、上記
蓄積時の転送レートより高速な転送レートで読み出して
所定のエンコード処理を行い、上記記録媒体の未記録領
域に記録していく記録手段と、上記再生装置部にm倍速
供給を指示するとともに上記圧縮手段にm倍速処理を実
行させることで、上記未記録領域への上記記録手段によ
る記録動作をm倍速記録とさせ、また、該記録動作中に
発生する未記録領域間のアクセスに対応する所定期間、
上記再生装置部にn倍速供給を指示するとともに上記圧
縮手段にn倍速処理を実行させることで、上記未記録領
域への上記記録手段による記録動作をn倍速記録とさせ
る制御手段と(但し、n≧1、m>n)、を備えるよう
にする。また上記制御手段は、上記再生装置部から供給
されるプログラムデータ単位で、上記記録手段による記
録動作中に未記録領域間のアクセスが発生するか否かを
判別し、上記未記録領域間のアクセスが発生しないと判
別されたプログラムデータの記録動作期間は、上記m倍
速記録の制御を行い、上記未記録領域間のアクセスが発
生すると判別されたプログラムデータの記録動作期間
は、上記n倍速記録の制御を行う。或いは上記制御手段
は、上記再生装置部から供給される1又は複数のプログ
ラムデータについての、上記記録手段による記録動作中
に、未記録領域間のアクセスが発生するタイミングを監
視する監視処理を行い、上記監視処理に基づいて、未記
録領域間のアクセスが発生しない期間は、上記m倍速記
録の制御を行い、未記録領域間のアクセスが発生する期
間は、上記n倍速記録の制御を行う。
【0012】本発明の記録方法は、記録媒体上に離散的
な未記録領域が存在する場合に、時間的連続性を有する
プログラムデータの圧縮データを、上記複数の未記録領
域にわたって記録できる記録媒体に対する記録方法にお
いて、記録動作中に未記録領域間のアクセスが発生しな
いと判別される期間は、再生装置部にプログラムデータ
のm倍速供給を指示するとともに、圧縮処理についてm
倍速処理を実行することで、上記未記録領域へのm倍速
記録を実行し、記録動作中に未記録領域間のアクセスが
発生すると判別される期間は、再生装置部にプログラム
データのn倍速供給を指示するとともに、圧縮処理につ
いてn倍速処理を実行することで、上記未記録領域への
n倍速記録を実行する(但し、n≧1、m>n)。また
この場合、上記再生装置部から供給されるプログラムデ
ータ単位の期間で、記録動作中に未記録領域間のアクセ
スが発生するか否かを判別し、上記未記録領域間のアク
セスが発生しないと判別されたプログラムデータの記録
動作期間は、上記m倍速記録の制御を行い、上記未記録
領域間のアクセスが発生すると判別されたプログラムデ
ータの記録動作期間は、上記n倍速記録の制御を行う。
或いは、上記再生装置部から供給される1又は複数のプ
ログラムデータについての記録動作中に、未記録領域間
のアクセスが発生するタイミングを監視する監視処理を
行い、上記監視処理に基づいて、未記録領域間のアクセ
スが発生しない期間と、未記録領域間のアクセスが発生
する期間が判別されるようにする。
【0013】つまり本発明では、再生装置部側から高速
再生動作によって供給されてくるプログラムデータにつ
いて、記録線速度は通常線速度のままで、圧縮処理の倍
速化を行うことでm倍速記録を行うようにする。その場
合、ディスク上でフリーエリア(未記録領域)のアクセ
スを行うことを考えると、上述のようにバッファメモリ
手段へのオーバーフローによるデータ欠落が生ずる可能
性があるが、このため、フリーエリアパーツのアクセス
が必要な期間は、n倍速(m>n)記録を行うようにし
て、バッファメモリ手段への書込を抑えることでオーバ
フローが発生しないようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、C
Dの再生及びMDの記録再生が可能とされるCD/MD
複合機器としての記録再生装置の例で説明する。説明は
次の順序で行う。 1.記録再生装置の構成 2.MDのセクター構造及びエリア構造 3.MDのU−TOC 4.CDのサブコード及びTOC 5.第1の実施の形態としてのダビング動作 6.第2の実施の形態としてのダビング動作 7.第3の実施の形態としてのダビング動作 8.変形例
【0015】1.記録再生装置の構成 図1は記録再生装置の要部のブロック図を示している。
図1において、MD90(光磁気ディスク)は、MDに
対する記録再生動作を行うMD部に装填される。MD9
0は音声データを記録できるメディアとして用いられ、
記録/再生時にはスピンドルモータ2により回転駆動さ
れる。光学ヘッド3は光磁気ディスクとしてのMD90
に対して記録/再生時にレーザ光を照射することで、記
録/再生時のヘッドとしての動作を行なう。即ち記録時
には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高
レベルのレーザ出力をなし、また再生時には磁気カー効
果により反射光からデータを検出するための比較的低レ
ベルのレーザ出力をなす。
【0016】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びMD90に接離
する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッ
ド3全体はスレッド機構5によりMD90の半径方向に
移動可能とされている。また、磁気ヘッド6aはMD9
0を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に配置されてい
る。この磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変
調された磁界をMD90に印加する動作を行なう。磁気
ヘッド6aは光学ヘッド3とともにスレッド機構5によ
りディスク半径方向に移動可能とされている。
【0017】再生動作時に光学ヘッド3によりMD90
から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RF
アンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF
信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号、グルーブ情報(MD90にウォブリンググルーブと
して記録されている絶対位置情報)等を抽出する。そし
て、抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部
8に供給される。また、トラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号はサーボ回路9に供給され、グルーブ
情報はアドレスデコーダ10に供給されて復調される。
グルーブ情報からデコードされたアドレス情報、及びデ
ータとして記録されエンコーダ/デコーダ部8でデコー
ドされたアドレス情報、サブコード情報などは、マイク
ロコンピュータによって構成されるMDコントローラ1
1に供給され、各種制御に用いられる。なお、MDコン
トローラ11は、MD部における各種動作制御を実行す
る部位として機能する。
【0018】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、MDコントローラ
11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピ
ンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ
駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を
制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、ま
たスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0019】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、いわゆ
るATRAC圧縮データの状態とされた後、メモリコン
トローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込
まれる。なお、光学ヘッド3によるMD90からのデー
タの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメモリ13
までの系における再生データの転送は1.41Mbit/secで、
しかも間欠的に行なわれる。
【0020】バッファメモリ13に書き込まれた圧縮デ
ータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミ
ングで読み出され、圧縮エンコーダ/デコーダ部14に
供給される。そして、ATRAC方式の音声圧縮処理に
対するデコード処理等の再生信号処理を施され、16ビ
ット量子化、44.1KHz サンプリングの音声データとされ
る。そしてD/A変換器15によってアナログ信号とさ
れた後、切換回路50の端子TMDに供給される。MD9
0の再生動作時には、装置全体の動作を制御するシステ
ムコントローラ21により切換回路50が端子TMDに接
続させるように制御されており、従って圧縮エンコーダ
/デコーダ部14から出力されD/A変換器15によっ
てアナログ信号とされた再生音声信号は、切換回路50
を介して音量調節部51、パワーアンプ52に供給され
て、スピーカ53から再生音声として出力される。音量
調節部51での音量値はユーザー操作に応じてシステム
コントローラ21により制御される。
【0021】なお、バッファメモリ13へのデータの書
込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポイ
ンタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて行
なわれるが、上記のように書込と読出のビットレートに
差異がもたされることで、バッファメモリ13内には常
に或る程度データが蓄積された状態となる。このように
バッファメモリ13を介して再生音声信号を出力するこ
とにより、例えば外乱等でトラッキングが外れた場合な
どでも、再生音声出力が中断してしまうことはなく、バ
ッファメモリ13にデータ蓄積が残っているうちに例え
ば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ読
出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作を
続行できる。即ち、耐振機能を著しく向上させることが
できる。
【0022】また、この記録再生装置ではデジタルイン
ターフェース54が設けられ、再生時に圧縮エンコーダ
/デコーダ部14でデコードされた再生データはデジタ
ルインターフェース54にも供給される。デジタルイン
ターフェース54では、再生データや、再生時に同時に
抽出されるサブコード情報などを用いて所定のデジタル
インターフェースフォーマットのデータストリームにエ
ンコードを行い、デジタル出力端子56から出力でき
る。例えば光デジタル信号として出力する。即ち再生デ
ータを、デジタルデータのままで外部機器に出力でき
る。
【0023】MD90に対して記録動作が実行される際
には、アナログ入力端子17に供給された記録信号(ア
ナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって
16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタルデ
ータとされた後、圧縮エンコーダ/デコーダ部14に供
給され、データ量を約1/5に圧縮するATRAC方式
の音声圧縮エンコード処理が施される。また、MD90
に対しては、デジタルインターフェース54を介して取
り込まれたデータを記録することもできる。即ち外部機
器からデジタル入力端子55に供給された信号(デジタ
ルインターフェースフォーマットの信号)はデジタルイ
ンターフェース54でデコードされ、音声データとサブ
コード等が抽出される。このときサブコード等の制御情
報はシステムコントローラ21に供給され、記録データ
としての音声データ(16ビット量子化、44.1KHz サン
プリングのデジタルデータ)は圧縮エンコーダ/デコー
ダ部14に供給され、データ量を約1/5に圧縮する音
声圧縮エンコード処理が施される。さらにMD90に対
しては、後述するCD部でCD91から再生された音声
データを記録することもできる。いわゆるCD−MDダ
ビング記録である。この場合、CD91から再生された
音声データ(16ビット量子化、44.1KHz サンプリング
のデジタルデータ)が、圧縮エンコーダ/デコーダ部1
4に供給され、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮
エンコード処理が施される。
【0024】圧縮エンコーダ/デコーダ部14によって
圧縮されたデータ(圧縮データ)はメモリコントローラ
12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれ、ま
た所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ
部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でC
IRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理され
た後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0025】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、MD90に対して磁気ヘ
ッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。ま
た、このときMDコントローラ11は光学ヘッドに対し
て、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を
供給する。
【0026】このような記録時には、圧縮エンコーダ/
デコーダ部14に対してはデジタルオーディオデータが
連続的に供給されるものとなる。圧縮エンコーダ/デコ
ーダ部14は、連続的に供給されるデジタルオーディオ
データを圧縮し、連続的にバッファメモリ13に供給す
る。バッファメモリ13へのデータ書込は、通常(1倍
速記録時)は、0.3Mbit/sec の転送レートで連続的に行
われる。一方、バッファメモリ13からのデータ読出
は、例えば後述するクラスタという単位に相当するデー
タ量が蓄積される毎に、1.41Mbit/secのレートで間欠的
に行なわれる。この読み出された圧縮データは、エンコ
ーダ/デコーダ部8、磁気ヘッド駆動回路6、磁気ヘッ
ド6aの動作でMD90に記録されることになるが、従
ってMD90へのデータ書込動作も、間欠的に行われる
ことになる。
【0027】記録時も、バッファメモリ13へのデータ
の書込/読出は、メモリコントローラ12によって書込
ポインタと読出ポインタの制御によりアドレス指定され
て行なわれるが、上記のように書込と読出のビットレー
トに差異がもたされることで、MD90への書込動作は
休止期間を挟む間欠的な動作となる。この休止期間は、
連続して供給されてくるデジタルオーディオデータにつ
いてのMD90への書込動作の時間的な余裕と考えるこ
とができる。この時間的な余裕が得られることで、例え
ば離散的なフリーエリアにアクセスしながらの書込(つ
まり離散的な領域への時間的連続データの書込)が可能
となり、また外乱等でトラッキングが外れた場合などに
も復帰してデータ欠落のない記録が可能となる。
【0028】本例では、例えば4倍速記録、2倍速記録
が可能とされる。このような高速記録を行う場合は、M
Dコントローラ11は、圧縮エンコーダ/デコーダ部1
4に対して、処理速度を4倍、又は2倍にするように指
示する。4倍速記録、2倍速記録の場合は、例えば後述
するCD部から供給されるオーディオデータのレートも
4倍、或いは2倍となる。つまりCD部では4倍速再生
又は2倍速再生を行う。圧縮エンコーダ/デコーダ部1
4は、このような高速レートで入力されるデジタルオー
ディオデータに対して、4倍速処理、2倍速処理を行っ
て、圧縮データをバッファメモリ13に供給する。従っ
て、この場合、バッファメモリ13に書き込まれる圧縮
データの転送レートは高くなるが(4倍速記録時は1.2M
bit/sec、2倍速記録時は0.6Mbit/sec)、4倍速までな
ら、バッファメモリ13からの読み出しの転送レートの
1.41Mbit/secよりも低いため、記録動作自体(エンコー
ダ/デコーダ部8、磁気ヘッド駆動回路6、サーボ回路
9等の各動作)は、1倍速記録時と処理を切り換える必
要はない。つまりスピンドル回転速度を上げずに記録線
速度は1倍速記録時と同様のままで、高速記録が可能で
ある。ただし、例えば4倍速記録時には、上記休止期間
は非常に短くなる。このためアクセス動作などに対する
時間的余裕が無くなってくるが、本例では、これに対応
して、所要期間は記録動作速度を低下させるようにして
いる。この動作については後にダビング動作例として詳
述する。
【0029】ところで、MD90に対して記録/再生動
作を行なう際には、MD90に記録されている管理情
報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−T
OC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。MDコ
ントローラ11はこれらの管理情報に応じてMD90上
の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアの
アドレスを判別することとなる。この管理情報はバッフ
ァメモリ13に保持される。このためバッファメモリ1
3には、上記した記録データ/再生データのバッファエ
リアと、これら管理情報を保持するエリアが分割設定さ
れている。そして、MDコントローラ11はこれらの管
理情報を、MD90が装填された際に管理情報の記録さ
れたディスクの最内周側の再生動作を実行させることに
よって読み出し、バッファメモリ13に記憶しておき、
以後そのMD90に対する記録/再生動作の際に参照で
きるようにしている。
【0030】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、MDコ
ントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集処理
をバッファメモリ13に記憶されたU−TOC情報に対
して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングで
MD90のU−TOCエリアについても書き換えるよう
にしている。
【0031】この記録再生装置では、さらにCDに対応
する再生系が形成されている。再生専用の光ディスクで
あるCD91はCD再生動作を行うCD部に装填され
る。CD91はCD再生動作時においてスピンドルモー
タ31によって一定線速度(CLV)で回転駆動され
る。そして光学ヘッド32によってCD91にピット形
態で記録されているデータを読み出され、RFアンプ3
5に供給される。光学ヘッド32において対物レンズ3
2aは2軸機構33によって保持され、トラッキング及
びフォーカス方向に変位可能とされる。また光学ヘッド
32はスレッド機構34によってCD91の半径方向に
移動可能とされる。
【0032】RFアンプ35では再生RF信号のほか、
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成
し、これらのエラー信号はサーボ回路36に供給され
る。サーボ回路36はフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号から、フォーカス駆動信号、トラッキン
グ駆動信号、スレッド駆動信号、スピンドル駆動信号の
各種駆動信号を生成し、2軸機構33、スレッド機構3
4、及びスピンドルモータ31の動作を制御する。
【0033】再生RF信号はデコーダ37に供給され
る。デコーダ37ではEFM復調,CIRCデコード等
を行なってCD91から読み取られた情報を16ビット
量子化、44.1KHz サンプリングのデジタルオーディオデ
ータ形態にデコードする。またデコーダ37ではTOC
やサブコード等の制御データも抽出されるが、それらは
システムコントローラ21に供給され、各種制御に用い
られる。
【0034】デコーダ37から出力されるデジタルオー
ディオデータは、D/A変換器38によってアナログ信
号とされ、切換回路50に端子TCDに供給される。CD
再生動作時にはシステムコントローラ21は切換回路5
0に端子TCDを選択させており、従ってCD91から再
生されD/A変換器38によってアナログ信号とされた
再生音声信号は、切換回路50を介して音量調節部5
1、パワーアンプ52に供給されて、スピーカ53から
再生音声として出力される。
【0035】また上記のようにCD再生データをMD9
0にダビング記録することができるが、その場合は、デ
コーダ37から出力されるデジタルオーディオデータが
そのまま圧縮エンコーダ/デコーダ部14に供給される
ことになる。また、デコーダ37から出力されるデジタ
ルオーディオデータについても、デジタルインターフェ
ース54に供給されることで、デジタル出力端子56か
ら外部機器に、デジタルデータ形態のCD再生データを
出力することができる。
【0036】CD91の再生時には、CD91に記録さ
れている管理情報、即ちTOCを読み出す必要がある。
システムコントローラ21はこの管理情報に応じてCD
91に収録されたトラック数、各トラックのアドレスな
どを判別し、再生動作制御を行うことになる。このため
システムコントローラ21はCD91が装填された際に
TOCが記録されたディスクの最内周側の再生動作を実
行させることによって読み出し、例えば内部RAM21
aに記憶しておき、以後そのCD91に対する再生動作
の際に参照できるようにしている。
【0037】システムコントローラ21は装置全体を制
御するマイクロコンピュータとされるが、MD部を動作
制御をMDコントローラ11に実行させるためにMDコ
ントローラ11に各種指示を与える。またMD90の記
録再生時には、MDコントローラ11からサブコード等
の管理情報を受け取ることになる。またCD部に関して
は、例えばシステムコントローラ11が直接動作制御を
行うようにされる。CD−MDダビングの際に、4倍速
ダビング、2倍速ダビングを行う場合は、CD部での再
生動作を4倍速再生、2倍速再生Dとする必要がある。
この場合、システムコントローラ11は、サーボ系を制
御して、スピンドルモータ31の回転速度を、通常再生
時のCLV速度に対する4倍速又は2倍速のCLV速度
とすることになる。
【0038】なお、このような制御系の形態は一例であ
り、例えばCD側の制御を行うCDコントローラを設け
るようにしてもよいし、さらにはシステムコントローラ
21とMDコントローラ11を一体化するような構成を
採ってもよい。
【0039】操作部19には、録音キー、再生キー、停
止キー、AMSキー、サーチキー、ダビングキー等がユ
ーザー操作に供されるように設けられ、MD90及びC
D91に関する再生/記録操作を行なうことができるよ
うにされている。またトラックネームなどの付随データ
をMD90に記録するための文字列の入力や登録決定操
作、登録モード操作なども可能とされている。操作部1
9からの操作情報はシステムコントローラ21に供給さ
れ、システムコントローラ21はその操作情報と動作プ
ログラムに基づいて各部に対する所要の動作を実行させ
る。なお図示していないが、操作部19としては、例え
ば赤外線リモートコマンダーによる遠隔操作機能を付加
してもよい。
【0040】また表示部20ではMD90,CD91の
再生時、録音時などに所要の表示動作が行なわれる。例
えば総演奏時間、再生や録音時の進行時間などの時間情
報や、トラックナンバ、動作状態、動作モード、曲名な
どの各種の表示がシステムコントローラ11の制御に基
づいて行なわれる。
【0041】このように構成される本例の記録再生装置
では、MD再生動作、MD記録動作、CD再生動作、C
D−MDダビング動作が実行できる。
【0042】2.MDのセクター構造及びエリア構造 ここでMD90のセクター構造とエリア構造について説
明する。ミニディスクシステムでは記録データとして1
クラスタという単位毎のデータストリームが形成される
が、この記録動作の単位となるクラスタのフォーマット
は図2に示される。ミニディスクシステムでの記録トラ
ックとしては図2のようにクラスタCLが連続して形成
されており、1クラスタが記録時の最小単位とされる。
1クラスタは2〜3周回トラック分に相当し、実再生時
間としては2.043秒分のデータ量となる。
【0043】そして1クラスタCLは、セクターSCFC
〜SCFEとして示す3セクターのリンキングセクター
と、セクターSCFFとして示す1セクターのサブデータ
セクターと、セクターSC00〜SC1Fとして示す32セ
クターのメインセクターから形成されている。即ち1ク
ラスタは36セクターで構成される。1セクタは235
2バイトで形成されるデータ単位である。
【0044】リンキングセクターSCFC〜SCFEは、記
録動作の切れ目としての緩衝領域や各種動作調整その他
に用いられ、またサブデータセクターSCFFは、サブデ
ータとして設定された情報の記録に用いることができ
る。そして、TOCデータ、オーディオデータ等の記録
は32セクターのメインセクターSC00〜SC1Fに行な
われる。
【0045】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターSC00などの偶数セクターと、セクターSC01など
の奇数セクターの連続する2つのセクターに、サウンド
グループSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。
1つのサウンドグループは424バイトで形成されてお
り、11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。
1つのサウンドグループSG内にはデータがLチャンネ
ルとRチャンネルに分けられて記録される。例えばサウ
ンドグループSG00はLチャンネルデータL0とRチャ
ンネルデータR0で構成され、またサウンドグループS
G01はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR
1で構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネル
のデータ領域となる212バイトをサウンドフレームと
よんでいる。
【0046】MD90のエリア構造を図3に示す。図3
(a)はディスク最内周側から最外周側までのエリアを
示している。光磁気ディスクとしてのMD90は、最内
周側はエンボスピットにより再生専用のデータが形成さ
れるピット領域とされており、ここにP−TOCが記録
されている。ピット領域より外周は光磁気領域とされ、
記録トラックの案内溝としてのグルーブが形成された記
録再生可能領域となっている。この光磁気領域の最内周
側のクラスタ0〜クラスタ49までの区間が管理エリア
とされ、実際の楽曲等がそれぞれ1つのトラックとして
記録されるのは、クラスタ50〜クラスタ2251まで
のプログラムエリアとなる。プログラムエリアより外周
はリードアウトエリアとされている。
【0047】管理エリア内を詳しく示したものが図3
(b)である。図3(b)は横方向にセクター(リンキ
ングセクターは省略)、縦方向にクラスタを示してい
る。管理エリアにおいてクラスタ0,1はピット領域と
の緩衝エリアとされている。クラスタ2はパワーキャリ
ブレーションエリアPCAとされ、レーザー光の出力パ
ワー調整等のために用いられる。クラスタ3,4,5は
U−TOCが記録される。U−TOCの内容について詳
しくは後述するが、1つのクラスタ内の32個の各メイ
ンセクター(SC00〜SC1F)においてデータフォーマ
ットが規定され、それぞれ所定の管理情報が記録され
る。即ちプログラムエリアに記録されている各トラック
のアドレス、フリーエリアのアドレス等が記録され、ま
た各トラックに付随するトラックネーム、記録日時など
の情報が記録できるようにU−TOCセクターが規定さ
れている。このようなU−TOCデータとなるセクター
を有するクラスタが、クラスタ3,4,5に3回繰り返
し記録される。クラスタ47,48,49は、プログラ
ムエリアとの緩衝エリアとされる。
【0048】クラスタ50(=16進表記で32h)以
降のプログラムエリアには、1つのクラスタ内の32個
の各メインセクター(SC00〜SC1F)において、楽曲
等の音声データがATRACと呼ばれる圧縮形式で記録
される。記録される各プログラムや記録可能な領域は、
U−TOCによって管理される。
【0049】3.MDのU−TOC 前述したように、MD90に対してプログラム(トラッ
ク)の記録/再生動作を行なうためには、MDコントロ
ーラ11は、予めMD90に記録されている管理情報と
してのP−TOC、U−TOCを読み出しておき、必要
時にこれを参照することになる。ここで、MD90にお
いてトラック(楽曲等)の記録/再生動作などの管理を
行なう管理情報として、U−TOCセクターについて説
明する。
【0050】なおP−TOCは図3で説明したようにデ
ィスク最内周側のピットエリアに形成されるもので、読
出専用の情報である。そして、P−TOCによってディ
スクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)
や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置
の管理等が行なわれる。なお、全てのデータがピット形
態で記録されている再生専用のMDも存在するが、その
場合はP−TOCによってROM化されて記録されてい
るトラック(楽曲)の管理も行なうことができるように
され、U−TOCは形成されない。P−TOCについて
は詳細な説明を省略する。
【0051】なお、U−TOCセクターとしては規格
上、セクター0、1,2,4が定義されている。その中
で、セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は
録音日時を記録するエリアとされている。ここではセク
ター1,2,4については説明を省略し、MD90の記
録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0の
みについて説明する。
【0052】図4はU−TOCセクター0のフォーマッ
トを示すものである。U−TOCセクター0は、主にユ
ーザーが録音を行なった楽曲等のプログラムや新たにプ
ログラムが録音可能なフリーエリアについての管理情報
が記録されているデータ領域とされる。例えばMD90
に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、MDコント
ローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上の
フリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録して
いくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記
録されているエリアをU−TOCセクター0から判別
し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0053】図4のU−TOCセクター0のデータ領域
(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオ
ール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成され
る同期パターンが記録される。続いてクラスタアドレス
(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Secto
r)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さら
にモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダ
とされる。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクタ
ー自体のアドレスである。同期パターンやアドレスが記
録されるヘッダ部分については、このU−TOCセクタ
ー0に限らず、P−TOCセクター、プログラムエリア
でのセクターでも同様であり、セクター単位にそのセク
ター自体のアドレス及び同期パターンが記録されてい
る。
【0054】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0055】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述するテーブル部に対応させることによって識別する
ため、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPT
Y ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用
意されている。
【0056】そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応
させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) まで
の255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパ
ーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタ
ートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツ
のモード情報(トラックモード)が記録されている。さ
らに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ
続いて連結される場合があるため、その連結されるパー
ツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されて
いるパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるよう
にされている。なおパーツとは1つのトラック内で時間
的に連続したデータが物理的に連続して記録されている
トラック部分のことをいう。そしてスタートアドレス、
エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲
(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すア
ドレスとなる。これらのアドレスは短縮形で記録され、
クラスタ、セクター、サウンドグループを指定する。
【0057】MD90では、1つの楽曲(プログラム/
トラック)のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパ
ーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスし
ながら再生していくことにより再生動作に支障はないた
め、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エ
リアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録
する場合もある。そのため、リンク情報が設けられ、例
えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FF
h) によって、連結すべきパーツテーブルを指定するこ
とによってパーツテーブルが連結できるようになされて
いる。つまりU−TOCセクター0におけるテーブル部
においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表
現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成され
る楽曲についてはリンク情報によって連結される3つの
パーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理が行わ
れる。
【0058】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ
部におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1
〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容
が示される。
【0059】ポインタP-DFA は光磁気ディスク90上の
欠陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域と
なるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツ
テーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテ
ーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する
場合はポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれ
かが記録されており、それに相当するパーツテーブルに
は、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合
は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他の
パーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠
陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パー
ツがない場合はリンク情報は例えば『00h』とされ、
以降リンクなしとされる。
【0060】ポインタP-EMPTY はテーブル部における1
又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテー
ブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在
する場合は、ポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh)
のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブ
ルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によって指
定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パ
ーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツ
テーブルがテーブル部上で連結される。
【0061】ポインタP-FRA は光磁気ディスク90上の
データの書込可能なフリーエリアについて示しており、
フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示され
た1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブ
ルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場
合はポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれか
が記録されており、それに相当するパーツテーブルに
は、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドア
ドレスによって示されている。また、このようなパーツ
が複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合
はリンク情報により、リンク情報が『00h』となるパ
ーツテーブルまで順次指定されている。
【0062】図5にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態がポインタP-FRA に引き続きパーツ
テーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって
表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領
域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様とな
る。
【0063】ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、ディスク9
0にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックにつ
いて示しており、例えばポインタP-TNO1では第1トラッ
クのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時
間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指
定している。例えば第1トラック(第1プログラム)と
された楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つ
まり1つのパーツで記録されている場合は、その第1ト
ラックの記録領域はポインタP-TNO1で示されるパーツテ
ーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録
されている。
【0064】また、例えば第2トラック(第2プログラ
ム)とされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的
に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置
を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定され
る。つまり、ポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブ
ルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブル
が順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が
『00h』となるパーツテーブルまで連結される(上
記、図5と同様の形態)。このように例えば2曲目を構
成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記
録されていることにより、このU−TOCセクター0の
データを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域
への上書き記録を行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘ
ッド6aをアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音
楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録
が可能になる。
【0065】以上のように、書換可能な光磁気ディスク
90については、ディスク上のエリア管理はP−TOC
によってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにお
いて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCによ
り行なわれる。また、この管理形態からわかるように、
フリーエリアとしては1又は複数のパーツで管理でき
る。フリーエリアとしての複数のパーツが存在する場合
は、記録再生装置は、記録時には、上記リンク情報でリ
ンクされて管理されるフリーエリアパーツを、順番にア
クセスして記録動作を行うことになる。
【0066】4.CDのサブコード及びTOC 続いて、CD部で再生されるCD91においてリードイ
ンエリアに記録されるTOC、及びサブコードについて
説明する。CD方式のディスクにおいて記録されるデー
タの最小単位は1フレームとなる。そして98フレーム
で1ブロックが構成される。
【0067】1フレームの構造は図6のようになる。1
フレームは588ビットで構成され、先頭24ビットが
同期データ、続く14ビットがサブコードデータエリア
とされる。そして、その後にデータ及びパリティが配さ
れる。
【0068】この構成のフレームが98フレームで1ブ
ロックが構成され、98個のフレームから取り出された
サブコードデータが集められて図7(a)のような1ブ
ロックのサブコードデータが形成される。98フレーム
の先頭の第1、第2のフレーム(フレーム98n+1,
フレーム98n+2)からのサブコードデータは同期パ
ターンとされている。そして、第3フレームから第98
フレーム(フレーム98n+3〜フレーム98n+9
8)までで、各96ビットのチャンネルデータ、即ち
P,Q,R,S,T,U,V,Wのサブコードデータが
形成される。
【0069】このうち、アクセス等の管理のためにはP
チャンネルとQチャンネルが用いられる。ただし、Pチ
ャンネルはトラックとトラックの間のポーズ部分を示し
ているのみで、より細かい制御はQチャンネル(Q1〜
Q96)によって行なわれる。96ビットのQチャンネル
データは図7(b)のように構成される。
【0070】まずQ1〜Q4の4ビットはコントロールデ
ータとされ、オーディオのチャンネル数、エンファシ
ス、CD−ROM、デジタルコピー可否の識別などに用
いられる。次にQ5〜Q8の4ビットはアドレスとされ、
これはサブQデータのコントロールビットの内容を示す
ものとされている。そしてQ9〜Q80で72ビットのサ
ブQデータとされ、残りのQ81〜Q96はCRCとされ
る。
【0071】リードインエリアにおいては、そこに記録
されているサブQデータが即ちTOC情報となる。つま
りリードインエリアから読み込まれたQチャンネルデー
タにおけるQ9〜Q80の72ビットのサブQデータは、
図8(a)のような情報を有するものである。サブQデ
ータは各8ビットのデータを有している。
【0072】まずトラックナンバが記録される。リード
インエリアではトラックナンバは『00』に固定され
る。続いてPOINT(ポイント)が記され、さらにト
ラック内の経過時間としてMIN(分)、SEC
(秒)、FRAME(フレーム番号)が示される。さら
に、PMIN,PSEC,PFRAMEが記録される
が、このPMIN,PSEC,PFRAMEは、POI
NTの値によって意味が決定されている。
【0073】POINTの値が『01』〜『99』のと
きは、その値はトラックナンバを意味し、この場合PM
IN,PSEC,PFRAMEにおいては、そのトラッ
クナンバのトラックのスタートポイント(絶対時間アド
レス)が分(PMIN),秒(PSEC),フレーム番
号(PFRAME)として記録されている。
【0074】POINTの値が『A0』のときは、PM
INに最初のトラックのトラックナンバが記録される。
また、PSECの値によってCD−DA(デジタルオー
ディオ),CD−I,CD−ROM(XA仕様)などの
仕様の区別がなされる。POINTの値が『A1』のと
きは、PMINに最後のトラックのトラックナンバが記
録される。POINTの値が『A2』のときは、PMI
N,PSEC,PFRAMEにリードアウトエリアのス
タートポイントが絶対時間アドレスとして示される。
【0075】例えば6トラックが記録されたディスクの
場合、このようなサブQデータによるTOCとしては図
9のようにデータが記録されていることになる。図9に
示すようにトラックナンバTNOは全て『00』であ
る。ブロックNO.とは上記のように98フレームによ
るブロックデータとして読み込まれた1単位のサブQデ
ータのナンバを示している。各TOCデータはそれぞれ
3ブロックにわたって同一内容が書かれている。図示す
るようにPOINTが『01』〜『06』の場合、PM
IN,PSEC,PFRAMEとして第1トラック#1
〜第6トラック#6のスタートポイントが示されてい
る。
【0076】そしてPOINTが『A0』の場合、PM
INに最初のトラックナンバとして『01』が示され
る。またPSECの値によってディスクが識別され、通
常のオーディオ用のCDの場合は『00』となる。な
お、ディスクがCD−ROM(XA仕様)の場合は、P
SEC=『20』、CD−Iの場合は『10』というよ
うに定義されている。
【0077】またPOINTの値が『A1』の位置にP
MINに最後のトラックのトラックナンバが記録され、
POINTの値が『A2』の位置に、PMIN,PSE
C,PFRAMEにリードアウトエリアのスタートポイ
ントが示される。ブロックn+27以降は、ブロックn
〜n+26の内容が再び繰り返して記録されている。
【0078】トラック#1〜トラック#nとして楽曲等
が記録されているプログラム領域及びリードアウトエリ
アにおいては、そこに記録されているサブQデータは図
8(b)の情報を有する。まずトラックナンバが記録さ
れる。即ち各トラック#1〜#nでは『01』〜『9
9』のいづれかの値となる。またリードアウトエリアで
はトラックナンバは『AA』とされる。続いてインデッ
クスとして各トラックをさらに細分化することができる
情報が記録される。
【0079】そして、トラック内の経過時間としてMI
N(分)、SEC(秒)、FRAME(フレーム番号)
が示される。さらに、AMIN,ASEC,AFRAM
Eとして、絶対時間アドレスが分(AMIN),秒(A
SEC),フレーム番号(AFRAME)で記録されて
いる。
【0080】5.第1の実施の形態としてのダビング動
作 以下、本例の特徴的な動作として、ダビング時の動作、
特に高速ダビングに関する動作について説明していく。
上述したように、CD部に装填されたCD91からMD
部に装填されたMD90にダビング記録を行うことがで
きるが、このダビング記録においては、例えば4倍速ダ
ビング等の高速ダビングを行うことで、ダビングに要す
る時間が短縮し、ユーザーにとっては好適となる。そし
て、本例の記録再生装置では、上述したようにCD部で
の高速再生とMD部の圧縮エンコーダ/デコーダ部14
の高速処理によって、MD部の記録線速度は1倍速時の
記録線速度としたのまま、最高4倍速ダビングまでを可
能としている。ただし、上述したように記録線速度を変
えないで4倍速記録を行うと、フリーエリアパーツのア
クセスによってバッファメモリ13のオーバフローによ
るデータ欠落が生ずる可能性がある。そこで本例の第1
のダビング動作例としては、MDコントローラ11及び
システムコントローラ21が図10の処理を行うこと
で、データ欠落が発生しないようにしている。
【0081】図10は、システムコントローラ21(及
びMDコントローラ11)により実行される処理のフロ
ーチャートである。なお、このダビング処理が行われる
場合、CD部にCD91が、またMD部にMD90が装
填されていること、またMD90にフリーエリアが、今
回のダビング記録に十分残されていることが前提とな
る。そして、システムコントローラ21はCD部に装填
されているCD91についてTOCデータを読み出し、
再生されるトラックの情報(演奏時間等)が把握できて
いる。またMD部にMD90が装填されることに応じ
て、システムコントローラ21はMDコントローラ11
に指示を与えて、MD90からのU−TOCデータの読
込を実行させてバッファメモリ13に格納させており、
そのU−TOCデータを参照してMD90に対する記録
/再生動作が可能な状態としている。
【0082】図10の処理は、CD91から再生される
各トラックについて、そのダビング開始時点で、トラッ
ク長(演奏時間)とフリーエリアパーツ長(記録可能時
間)を比較し、比較結果に応じて倍速値を設定するもの
である。即ちダビング処理が開始されると、システムコ
ントローラ11はステップF101で、まず最初にCD
91から再生されるトラックの長さ(TOCデータから
判別される)と、MD90の先頭のフリーエリアパーツ
の長さ(U−TOCから判別される)を比較する。
【0083】そして、再生トラックの方がフリーエリア
パーツより短く、当該トラックがMD90上で1つのフ
リーエリアパーツ内で物理的に連続して記録できる(つ
まり、記録途中でフリーエリアパーツ間のアクセスが発
生しない)のであれば、ステップF102に進んで、当
該トラックのダビング処理として、4倍速ダビングを開
始させる。この場合システムコントローラ11は、CD
部に対しては、スピンドルモータ31の4倍速回転を実
行させる。またMD部に対しては、MDコントローラ1
1を介して記録動作の開始を指示すると共に、圧縮エン
コーダ/デコーダ部14に対しては、圧縮処理速度を4
倍速とさせる。これによって4倍速のダビング動作が開
始される。
【0084】ステップF101において、再生トラック
の方がフリーエリアパーツより長く、この結果、当該ト
ラックがMD90上で複数のフリーエリアパーツに分か
れて離散的に記録される(つまり、記録途中でフリーエ
リアパーツ間のアクセスが発生する)のであれば、ステ
ップF103に進んで、当該トラックのダビング処理と
して、2倍速ダビングを開始させる。この場合システム
コントローラ11は、CD部に対しては、スピンドルモ
ータ31の2倍速回転を実行させる。またMD部に対し
ては、MDコントローラ11を介して記録動作の開始を
指示すると共に、圧縮エンコーダ/デコーダ部14に対
しては、圧縮処理速度を2倍速とさせる。これによって
2倍速のダビング動作が開始される。
【0085】CD91から再生される或るトラックにつ
いて4倍速、又は2倍速でのダビングが実行されている
間は、ステップF104で、CD部での再生についての
トラックチェンジを監視する。そしてトラックチェンジ
が有り、ステップF105でダビング終了ではないと判
断される場合、つまり次の曲等が引き続きダビングされ
る場合は、ステップF101に戻って、上記同様の処理
を行う。即ち、その時点での先頭フリーエリアパーツの
長さと、再生するトラックの長さを比較して、4倍速ダ
ビングか2倍速ダビングかを決定するものである。
【0086】このように高速ダビング時には、各トラッ
ク毎に、1つのフリーエリアパーツに記録できるか否
か、つまり記録動作中にアクセスが不要か必要かによっ
て、4倍速ダビングと2倍速ダビングを設定する。そし
て全てのトラックのダビングが完了したら、ステップF
106に進んで、MD90についてのU−TOC更新処
理を行い、ステップF107でダビング終了処理を行っ
て、一連のダビング処理を終了する。なお、ステップF
106でのU−TOC更新処理は、ダビング記録した内
容に応じて、まずバッファメモリ13に格納されている
U−TOC情報を更新する。そしてその後、バッファメ
モリ13上のU−TOCをMD90に書き込むことにな
る。ただし、このMD90への書込は、後の時点、例え
ば電源オフ時やディスクイジェクト時などに行うように
してもよい。
【0087】この図10の処理で実行されるダビング動
作を、図11,図12で具体例を挙げて説明する。ダビ
ング前の時点で、MD90のプログラムエリアは図11
に示す状態であったとする。即ち、例えば楽曲としてト
ラックTK1,TK2の2曲が既に記録されており、ま
たトラックTK2は、2つのパーツ(TK2(1)、TK
2(2))として離散的に記録されているとする。そして
この場合、フリーエリアとしては、再生時間長にして1
0分相当のデータ記録が可能なフリーエリアパーツFA
1と、再生時間長にして6分相当のデータ記録が可能な
フリーエリアパーツFA2が存在するとする。U−TO
Cセクター0では、ポインタP-FRAで示されるパーツテ
ーブルとしてフリーエリアパーツFA1が管理され、ま
た、それからフリーエリアパーツFA2を示すパーツテ
ーブルがリンクされた状態になっているとする。この場
合、このMD90には演奏時間16分の音楽等を録音す
ることが可能となるが、もし、16分間の記録を行うと
すると、その記録動作は、実線Recで示すようにまずフ
リーエリアパーツFA1に行われ、その後アクセスAC
によって、フリーエリアパーツFA2に移行して、記録
が続行されるものとなる。
【0088】この図11の状態において、フリーエリア
パーツFA1,FA2のみを示したものが図12(b)
である。ここで、ダビングの際にCD90から再生され
るオーディオデータは、図12(a)に示すように、例
えば4曲としてのトラック#1〜#4であるとする。各
トラック#1〜#4の演奏時間をそれぞれ3分、5分、
4分、3分とすると、計15分であり、図12(b)の
ように16分間の録音が可能なだけフリーエリアが残さ
れているMD90に対してダビング可能となる。
【0089】この場合に図10の処理が行われると、ま
ずトラック#1のダビング開始時点で、トラック#1の
長さ(3:00)と、先頭のフリーエリアパーツFA1
の長さ(10:00)が比較される。この場合、フリー
エリアパーツFA1の方が長く、途中でアクセスは無い
ため、トラック#1については図12(c)の実線矢印
で示すように4倍速ダビングが行われる。
【0090】次にトラック#2のダビング開始時点で
は、トラック#2の長さ(5:00)と、図12(c)
に示すその時点での先頭のフリーエリアパーツFA1の
長さ(7:00)が比較される。この場合も、フリーエ
リアパーツFA1の方が長く、途中でアクセスは無いた
め、トラック#2についても図12(d)の実線矢印で
示すように4倍速ダビングが行われる。
【0091】次にトラック#3のダビング開始時点で
も、トラック#3の長さ(4:00)と、図12(d)
に示すその時点での先頭のフリーエリアパーツFA1の
長さ(2:00)が比較される。この場合、フリーエリ
アパーツFA1の方が短く、途中でフリーエリアパーツ
FA2に対するアクセスが行われることがわかる。そこ
でトラック#3については図12(e)の破線矢印で示
すように2倍速ダビングが行われる。この場合、記録動
作がフリーエリアパーツFA1の終端まで達した時点
で、フリーエリアパーツFA2にアクセスが行われ、フ
リーエリアパーツFA2の先頭から記録が続行される。
【0092】最後にトラック#4のダビング開始時点で
は、トラック#4の長さ(3:00)と、図12(e)
に示すその時点での先頭のフリーエリアパーツFA2の
長さ(4:00)が比較される。この場合、フリーエリ
アパーツFA2の方が長く、途中でアクセスは無いた
め、トラック#4については図12(f)の実線矢印で
示すように4倍速ダビングが行われる。トラック#4ま
でのダビングが完了することで、ダビング処理が終了さ
れ、フリーエリアとしては、図12(f)のようにフリ
ーエリアパーツFA2の最後の1分間の区間が残された
のみとなる。ステップF106でのU−TOC更新は、
新たに記録されたトラック#1〜#4が、図11に示し
たように既に記録されていたトラックTK1,TK2に
続くトラックTK3〜TK6として管理されるようにす
るとともに、フリーエリアの管理を図12(f)の状態
に即した管理状態に更新する。
【0093】即ち本例のダビング時には、CD部で再生
される各トラック毎に、MD90上で物理的に連続して
記録されるか離散的に記録されるかを判断し、物理的に
連続して記録される場合は、4倍速記録により、できる
だけ高速にダビングを完了させる。一方、離散的に記録
されるトラックについては、アクセス動作によってバッ
ファメモリ13のオーバフローを発生させないために、
例えば2倍速など、より低速のダビング動作として、ア
クセスのための時間的余裕を持たせるようにしている。
これによってフリーエリアパーツのアクセスに起因した
記録動作の遅れによってデータ欠落が生ずることを防止
できる。そして、これらのことから記録線速度を1倍速
状態としたままデータ欠落のない高速記録が可能とな
る。
【0094】6.第2の実施の形態としてのダビング動
作 第2のダビング動作例を図13で説明する。この場合
も、ダビング時には、CD部で再生される各トラック毎
に、MD90上で物理的に連続して記録されるか離散的
に記録されるかを判断し、物理的に連続して記録される
場合は、4倍速記録により、できるだけ高速にダビング
を完了させ、一方、離散的に記録されるトラックについ
ては、アクセス動作によってバッファメモリ13のオー
バフローを発生させないために、例えば2倍速など、よ
り低速のダビング動作として、アクセスのための時間的
余裕を持たせるようにしたものである。従って、図12
に示したような動作例は、同様に行われる。
【0095】ただしこの場合は、システムコントローラ
21によるダビング処理として、再生させる各トラック
について予め4倍速ダビングと2倍速ダビングを設定す
る点で異なる。即ち図13の処理では、ダビング処理が
開始されると、システムコントローラ11はステップF
201で、まず最初にCD91から再生される各トラッ
ク(トラック#1〜#4)の長さと、MD90のフリー
エリア(フリーエリアパーツFA1,FA2)の長さか
ら、どのトラックに関して、録音時にフリーエリアパー
ツのアクセスが行われるかを判別する。例えば図12
(a)(b)のように、各トラック長とフリーエリア状
況を比較して計算していくことで、トラック#3のダビ
ング時にフリーエリアパーツのアクセスが行われること
が判別できる。このステップF201でダビング時にフ
リーエリアパーツのアクセスが行われるトラックが判別
できたら、ステップF202以降で実際のダビング処理
を開始する。
【0096】即ちダビング開始時、及び再生トラックの
トラックチェンジタイミングでは、ステップF202→
F203→F204と進み、ステップF204では、こ
れから再生されるトラックが、ステップF201で判別
したフリーエリアパーツのアクセス(パーツ変化)が生
ずるトラックか否かにより、処理を分岐する。記録途中
でフリーエリアパーツ間のアクセスが発生しないトラッ
クの再生開始時点であれば、ステップF205に進ん
で、当該トラックのダビング処理として、4倍速ダビン
グを開始させる。この場合システムコントローラ11
は、CD部に対しては、スピンドルモータ31の4倍速
回転を実行させる。またMD部に対しては、MDコント
ローラ11を介して記録動作の開始を指示すると共に、
圧縮エンコーダ/デコーダ部14に対しては、圧縮処理
速度を4倍速とさせる。これによって4倍速のダビング
動作が開始される。
【0097】また記録途中でフリーエリアパーツ間のア
クセスが発生するトラックの再生開始時点では、ステッ
プF204からF206に進んで、当該トラックのダビ
ング処理として、2倍速ダビングを開始させる。この場
合システムコントローラ11は、CD部に対しては、ス
ピンドルモータ31の2倍速回転を実行させる。またM
D部に対しては、MDコントローラ11を介して記録動
作の開始を指示すると共に、圧縮エンコーダ/デコーダ
部14に対しては、圧縮処理速度を2倍速とさせる。こ
れによって2倍速のダビング動作が開始される。
【0098】つまり、図12の具体例で言えば、トラッ
ク#1、#2、#4については4倍速ダビングが行わ
れ、トラック#3については2倍速ダビングが行われ
る。そして全てのトラックのダビングが完了したら、ス
テップF202からF207に進んで、MD90につい
てのU−TOC更新処理を行い、ステップF208でダ
ビング終了処理を行って、一連のダビング処理を終了す
る。この処理によっても、図10の処理の場合と同様の
効果が得られる。
【0099】7.第3の実施の形態としてのダビング動
作 第3のダビング動作例を図14,図15で説明する。こ
の例では、システムコントローラ21(及びMDコント
ローラ11)は、ダビング中に、記録しているフリーエ
リアパーツの残量を監視し、その監視状態に応じて4倍
速ダビングと2倍速ダビングを切り換えるようにするも
のである。
【0100】即ちダビング処理が開始された後、終了す
るまでの間は、システムコントローラ11はループ処理
により常にステップF301からF302に進み、パー
ツ変化までの残り時間を確認する。例えば記録可能な残
り時間が1分以内であるか否かを確認する。そして、現
在記録しているフリーエリアパーツの残り時間が1分よ
り長い場合は、常にステップF303に進み、MD部及
びCD部に対して4倍速ダビングの制御を行う。一方、
現在記録しているフリーエリアパーツの残り時間が1分
以内となった時点から、ステップF305でフリーエリ
アパーツの変化が完了(アクセス完了)と判断されるま
での期間は、常にステップF304に進み、MD部及び
CD部に対して2倍速ダビングの制御を行う。
【0101】全てのトラックのダビングが完了したら、
ステップF301からF306に進んで、MD90につ
いてのU−TOC更新処理を行い、ステップF307で
ダビング終了処理を行って、一連のダビング処理を終了
する。
【0102】この図14の処理で実行されるダビング動
作の具体例を図15に示す。図15(b)にはダビング
前のMD90のフリーエリアパーツを示しているが、こ
れが上記図12(b)と同様としている。ダビングの際
にCD90から再生されるオーディオデータは、図15
(a)に示すように、例えば2曲としてのトラック#
1、#2であるとする。各トラック#1、#2の演奏時
間をそれぞれ12分、3分とすると、計15分であり、
図12(b)のように16分間の録音が可能なだけフリ
ーエリアが残されているMD90に対してダビング可能
となる。
【0103】この場合に図14の処理が行われると、ま
ずトラック#1のダビングが開始されるが、フリーエリ
アパーツFA1は1分間以上記録可能であるので、ステ
ップF303の処理により、図15(c)の実線矢印の
ように4倍速ダビングが行われていく。この4倍速ダビ
ングは、図15(d)に示すように、フリーエリアパー
ツFA1の記録可能時間が残り1分になるまで継続され
る。そしてフリーエリアパーツFA1の記録可能時間が
残り1分になると、その時点からステップF304に進
むため、図15(e)に破線矢印で示すように2倍速ダ
ビングが行われていく。このとき、2倍速ダビング開始
から1分で、記録動作がフリーエリアパーツFA1の終
端に達し、フリーエリアパーツFA2へのアクセスが行
われる。アクセスが完了し、フリーエリアパーツFA2
への記録開始状態になると、処理はステップF305→
F301→F302と進むことになる。この場合フリー
エリアパーツFA2は十分に残されているため、ステッ
プF303に進み、従って図15(f)に示すように4
倍速ダビングが行われる。
【0104】トラック#1のダビングが終わると引き続
きトラック#2のダビングとなるが、このトラック#2
のダビング中も、フリーエリアパーツFA2は1分より
長く残されているため、図15(g)に示すように4倍
速ダビングが継続して行われる。そしてこの図15の例
の場合は、フリーエリアパーツFA2の残りが1分とな
る時点でダビングが完了する。
【0105】即ち本例のダビング時には、フリーエリア
パーツFA2の残りを常に監視していることで、アクセ
スが発生する時点に対応した期間に、例えば2倍速な
ど、より低速のダビング動作として、アクセスのための
時間的余裕を持たせるようにしている。そしてそれ以外
の期間は4倍速記録により、できるだけ高速にダビング
を完了させるようにしている。これにより上述した第
1,第2のダビング動作例と同様の効果が得られるが、
特にこの第3の動作例の場合は、再生トラックの長さに
かかわらず、必要最小限の期間のみにダビング動作が低
速化されるため、ダビング動作としては効率のよいもの
となる。例えば図15(a)のトラック#1、#2につ
いて、図10の処理方式でダビングが行われると、トラ
ック#1の全体が2倍速ダビングとされるが、図14の
処理によれば、途中一部期間が2倍速ダビングとなるの
みである。結果としてダビングに要する時間がより短縮
される。これは特に、再生トラックが時間長の長いもの
である場合に効果的である。
【0106】8.変形例 ところで、上述してきた例はあくまでも一例であり、装
置構成や処理方式については多様な変形例が考えられ
る。これら変形例について簡単に述べていく。
【0107】例えば上記各ダビング動作例では、基本的
には4倍速ダビングとし、フリーエリアパーツのアクセ
スに係る期間は2倍速ダビングとしたが、データ欠落防
止をより確実化するためには、フリーエリアパーツのア
クセスに係る期間は1倍速ダビングに切り換えるように
してもよい。逆に、ダビング効率を求めるのであれば、
フリーエリアパーツのアクセスに係る期間は3倍速ダビ
ングに切り換えるようにしてもよい。また、フリーエリ
アパーツのアクセスが無い期間の高速ダビングを4倍速
ダビングに代えて、3倍速ダビング、或いは2倍速ダビ
ングとしてもよい。即ち、2段階の倍速値の組み合わせ
は多様に考えられる。もちろん倍速値が整数である必要
はない。
【0108】また、例えばフリーエリアパーツのアクセ
スが連続して発生する場合には、さらに低速化するよう
にしてもよい。例えば図10のようにトラック単位で切
り換える場合に、トラックのダビング期間にフリーエリ
アパーツのアクセスが無ければ4倍速ダビング、1回の
フリーエリアパーツのアクセスが発生する場合は2倍速
ダビング、2回以上のフリーエリアパーツのアクセスが
発生する場合は1倍速ダビングというように3段階(或
いはそれ以上の段階)に切り換えても良い。
【0109】また、上記例では最高倍速を4倍速とし
た。これはATRAC圧縮方式でデータ量が約1/5に
圧縮されることによる。つまり記録線速度を変更せずに
高速化できる範囲でx倍速ダビングを行うという事情に
よる。換言すれば、圧縮率の高い圧縮方式が採用される
場合は、さらなる高速ダビングも可能である。例えばA
TRAC3方式が採用される場合、通常線速度のまま
で、LP2モードなら8倍速ダビング、LP4モードな
ら16倍速ダビングが可能である。
【0110】また、装置構成は、CD−MD複合機器に
限られず、例えばMD部のみの記録装置でもよい。その
場合、例えばデジタルインターフェースにより外部機器
(CDプレーヤなど)と接続されてダビング可能なもの
とするとともに、再生装置側に倍速値の指示ができるよ
うに構成されていればよい。また再生側のメディアとし
ては、CDに限らず、MD、半導体メモリを用いたメモ
リカード、ハードディスクドライブなど、多様に考えら
れる。本発明の記録装置が記録を行うメディアも、MD
に限らず、各種ディスクメディアやテープメディアでも
よい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、再生装
置部側から高速再生動作によって供給されてくるプログ
ラムデータについて、記録線速度は通常線速度のまま
で、圧縮処理の倍速化を行うことでm倍速記録を行うよ
うにしており、さらにフリーエリアパーツのアクセスが
必要な期間は、n倍速(m>n)記録を行うようにして
いる。これによってフリーエリアパーツのアクセスに比
較的時間を要したり、アクセスが連続するような場合で
も、バッファメモリ手段への書込レートが抑えられるこ
とでオーバフローが発生しないようにでき、記録データ
の欠落は生じない。つまり、記録線速度を変更せずに、
m倍速記録が可能となる。従って、記録装置としては、
複数の記録線速度の動作に対応する必要はなく、光ピッ
クアップの光学系、サーボ系の設計が容易化し、製造/
調整工程も簡略化され、製造効率は向上される。また高
速の記録線速度に対応する必要はないため、高出力の半
導体レーザを搭載する必要もなく、コストダウンに寄与
でき、さらに高いレーザパワーによる短時間での高温度
化による隣接記録トラックへの影響もないため、記録再
生特性上、好適である。また、スピンドルモータの回転
も通常線速度と高速線速度に対応して可変させる必要も
ないため、制御の簡略化やスピンドルモータのコストダ
ウンも促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】MDのセクターフォーマットの説明図である。
【図3】MDのエリア構造の説明図である。
【図4】MDのU−TOCセクター0の説明図である。
【図5】MDのU−TOCセクター0のリンク形態の説
明図である。
【図6】CDのフレーム構造の説明図である。
【図7】CDのサブコードの説明図である。
【図8】CDのTOC及びサブコードの説明図である。
【図9】CDのTOCデータの説明図である。
【図10】第1の実施の形態のダビング時の処理のフロ
ーチャートである。
【図11】実施の形態のダビング前のMD記録状態例の
説明図である。
【図12】第1,第2の実施の形態のダビング時の動作
の説明図である。
【図13】第2の実施の形態のダビング時の処理のフロ
ーチャートである。
【図14】第3の実施の形態のダビング時の処理のフロ
ーチャートである。
【図15】第3の実施の形態のダビング時の動作の説明
図である。
【符号の説明】
3,33 光学ヘッド、8 エンコード/デコード部、
11 MDコントローラ、12 メモリコントローラ、
13 バッファメモリ、14 圧縮エンコード/デコー
ド部、19 操作部、20 表示部、21 システムコ
ントローラ、37 デコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に離散的な未記録領域が存在
    する場合に、時間的連続性を有するプログラムデータの
    圧縮データを、上記複数の未記録領域にわたって記録で
    きる記録媒体に対する記録装置において、 再生装置部から時間的に連続して供給される上記プログ
    ラムデータを圧縮して圧縮データとし、圧縮処理速度に
    応じた転送レートで連続的に出力する圧縮手段と、 上記圧縮手段から連続的に出力される圧縮データを蓄積
    するバッファメモリ手段と、 上記バッファメモリ手段に蓄積された圧縮データについ
    て、所定データ量毎に、蓄積時の転送レートより高速な
    転送レートで読み出して所定のエンコード処理を行い、
    上記記録媒体の未記録領域に記録していく記録手段と、 上記再生装置部にm倍速供給を指示するとともに上記圧
    縮手段にm倍速処理を実行させることで、上記未記録領
    域への上記記録手段による記録動作をm倍速記録とさ
    せ、また、該記録動作中に発生する未記録領域間のアク
    セスに対応する所定期間、上記再生装置部にn倍速供給
    を指示するとともに上記圧縮手段にn倍速処理を実行さ
    せることで、上記未記録領域への上記記録手段による記
    録動作をn倍速記録とさせる制御手段と(但し、n≧
    1、m>n)、 を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、 上記再生装置部から供給されるプログラムデータ単位
    で、上記記録手段による記録動作中に未記録領域間のア
    クセスが発生するか否かを判別し、 上記未記録領域間のアクセスが発生しないと判別された
    プログラムデータの記録動作期間は、上記m倍速記録の
    制御を行い、 上記未記録領域間のアクセスが発生すると判別されたプ
    ログラムデータの記録動作期間は、上記n倍速記録の制
    御を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、 上記再生装置部から供給される1又は複数のプログラム
    データについての、上記記録手段による記録動作中に、
    未記録領域間のアクセスが発生するタイミングを監視す
    る監視処理を行い、 上記監視処理に基づいて、未記録領域間のアクセスが発
    生しない期間は上記m倍速記録の制御を行い、未記録領
    域間のアクセスが発生する期間は、上記n倍速記録の制
    御を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体上に離散的な未記録領域が存在
    する場合に、時間的連続性を有するプログラムデータの
    圧縮データを、上記複数の未記録領域にわたって記録で
    きる記録媒体に対する記録方法において、 記録動作中に未記録領域間のアクセスが発生しないと判
    別される期間は、再生装置部にプログラムデータのm倍
    速供給を指示するとともに、圧縮処理についてm倍速処
    理を実行することで、上記未記録領域へのm倍速記録を
    実行し、 記録動作中に未記録領域間のアクセスが発生すると判別
    される期間は、再生装置部にプログラムデータのn倍速
    供給を指示するとともに、圧縮処理についてn倍速処理
    を実行することで、上記未記録領域へのn倍速記録を実
    行する(但し、n≧1、m>n)ことを特徴とする記録
    方法。
  5. 【請求項5】 上記再生装置部から供給されるプログラ
    ムデータ単位の期間で、記録動作中に未記録領域間のア
    クセスが発生するか否かを判別し、 上記未記録領域間のアクセスが発生しないと判別された
    プログラムデータの記録動作期間は、上記m倍速記録の
    制御を行い、 上記未記録領域間のアクセスが発生すると判別されたプ
    ログラムデータの記録動作期間は、上記n倍速記録の制
    御を行うことを特徴とする請求項4に記載の記録方法。
  6. 【請求項6】 上記再生装置部から供給される1又は複
    数のプログラムデータについての記録動作中に、未記録
    領域間のアクセスが発生するタイミングを監視する監視
    処理を行い、 上記監視処理に基づいて、未記録領域間のアクセスが発
    生しない期間と、未記録領域間のアクセスが発生する期
    間が判別されることを特徴とする請求項4に記載の記録
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8547810B2 (en) 2006-01-27 2013-10-01 Fujitsu Ten Limited Recording and reproducing device, recording and reproducing method, and vehicle-mounted recording and reproducing device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8547810B2 (en) 2006-01-27 2013-10-01 Fujitsu Ten Limited Recording and reproducing device, recording and reproducing method, and vehicle-mounted recording and reproducing device

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