JP2003090955A - カメラの調整装置および調整方法 - Google Patents

カメラの調整装置および調整方法

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JP2003090955A
JP2003090955A JP2002174412A JP2002174412A JP2003090955A JP 2003090955 A JP2003090955 A JP 2003090955A JP 2002174412 A JP2002174412 A JP 2002174412A JP 2002174412 A JP2002174412 A JP 2002174412A JP 2003090955 A JP2003090955 A JP 2003090955A
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adjusting
chart
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Koichi Nakada
康一 中田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダ視野と測距視野の調整を行う場合
に、調整装置の大型化や調整時間の増加を招くことなく
円滑に且つ確実に視野ずれ調整を行うこと。 【解決手段】 一対のラインセンサより得られる被写体
像データに基づいて被写体距離を求める測距装置を有す
るカメラの調整装置において、調整チャートと、上記調
整チャートに所定パターンの光束を投光する投光手段
と、上記投光手段により投光された所定パターンを受光
した際の上記ラインセンサの出力に基づいて、ファイン
ダと測距装置との視野ずれを調整する制御装置とを具備
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのファイン
ダ視野と測距装置視野とのズレを調整する調整装置およ
び調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パッシブAF(Auto Focus)
やハイブリットAFを行う測距装置を備えたカメラがあ
る。
【0003】パッシブAFを行う測距装置は、一対の受
光レンズと、各受光レンズを介して定常的に入射する被
写体像を受光する一対のラインセンサとを有する。そし
て、各ラインセンサが出力する被写体像データの位相
差、つまり相対的な像ズレ量を算出し、その算出結果に
基づいて被写体距離や撮影レンズの合焦状態を検出する
ものである。
【0004】一方、ハイブリットAFを行う測距装置
は、被写体に信号光を投光する赤外LED等の投光部を
更に有する。そして、上記パッシブAFでの測距動作
(パッシブモード)に加えて、上記投光部から信号光を
投光した際の被写体からの反射信号光をラインセンサで
受光し、このラインセンサの出力に基づいて被写体距離
を検出する測距動作(アクティブモード)も可能とし
て、2つの測距動作ができるものである。
【0005】何れの測距装置においても、製造工程にお
いて、ファインダ視野と測距装置の視野とのズレの調整
が必要である。具体的には、ファインダの測距ポイント
(ターゲットマーク)の表示位置と、ラインセンサの受
光部位置とを合わせる調整である。
【0006】このようなカメラにおいては、該カメラの
ファインダ視野と測距装置の視野とのズレを調整する方
法として、少なくとも下記に示す二つの方法が知られて
いる。
【0007】第1の方法は、調整用チャートに描かれた
ターゲット合わせ用パターンにファインダのターゲット
マークを合わせておいて、カメラ内部又は外部の調整機
構により測距装置の受光部を動かして測距視野をファイ
ンダ視野に合わせる方法である。
【0008】また、第2の方法は、調整用チャートに描
かれたターゲット合わせ用パターンにファインダのター
ゲットマークを合わせておいて、調整用チャートに描か
れた視野ずれ調整用パターンを検出して、測距装置を構
成するラインセンサの使用領域を電気的に切り換えて、
測距視野をファインダ視野に合わせる方法である。
【0009】このような2つのいずれかの調整方法を実
施することにより、カメラのファインダ視野と測距装置
の視野とのズレを調整して、カメラの撮影性能の安定化
を図るようにしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の先行技術においては、上記第1の調整方法の場
合には、機械的な調整を行うための機構が必要となるの
で、カメラの構成が複雑になってしまったり、カメラが
大型化してしまう虞れがあった。
【0011】また、カメラの構成の複雑化や大型化を防
ぐために、上記第2の調整方法のような電気的な調整を
行う調整方法が望ましいが、従来の調整方法では、視野
ずれ調整用パターン等が描かれたチャートを配置した専
用の調整装置を使用しなければならず、生産工程の増加
につながる。工程削減のために視野ずれ以外の他の調整
を行う調整装置と一体化することも考えられるが、他の
調整を行う時は、視野ずれ調整用のチャートを退避させ
る必要があるので、チャートの退避時間分が調整時間の
増加となってしまうといった問題点があった。
【0012】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ファインダ視野と測距視野の調整を行う場
合に、調整装置の大型化や調整時間の増加を招くことな
く円滑に且つ確実に視野ずれ調整を行うことのできるカ
メラの測距装置の調整装置および調整方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明は、一対の受光レンズと一対のラインセ
ンサとにより得られる被写体像データに基づいて被写体
距離を求める測距装置を有するカメラの調整装置におい
て、ファインダと測距装置との視野ずれを調整するに際
し、調整チャートに所定パターンの光束を投光して調整
を行うことを特徴とする。
【0014】また、第2の発明は、 被写体に信号光を
投光する投光部と、一対の受光レンズと、この一対の受
光レンズにより結像される一対の被写体像を光電変換す
る一対のラインセンサと、上記被写体からの定常光成分
を除去する定常光除去手段とを有し、信号光を投光しな
いで被写体からの定常光成分による被写体像データに基
づいて被写体距離を求める第1のモードと、信号光を投
光して被写体からの定常光成分を除去した時の信号光成
分による被写体像データに基づいて被写体距離を求める
第2のモードとを実行可能な測距装置を有するカメラの
調整装置において、ファインダと測距装置との視野ずれ
を調整するに際し、調整チャートに所定パターンの光束
を投光して調整を行うことを特徴とする。
【0015】また、第3の発明は、一対のラインセンサ
より得られる被写体像データに基づいて被写体距離を求
める測距装置を有するカメラの調整装置において、調整
チャートと、上記調整チャートに所定パターンの光束を
投光する投光手段と、上記投光手段により投光された所
定パターンを受光した際の上記ラインセンサの出力に基
づいて、ファインダと測距装置との視野ずれを調整する
制御装置とを具備することを特徴とする。
【0016】また、第4の発明は、一対のラインセンサ
より得られる被写体像データに基づいて被写体距離を求
めるパッシブモードと、被写体に投光した信号光の被写
体からの反射信号光をラインセンサで検出して被写体距
離を求めるアクティブモードとが可能な測距装置を有す
るカメラの調整装置において、調整チャートと、上記調
整チャートに所定パターンの光束を投光する投光手段
と、上記投光手段により投光された所定パターンを受光
した際の上記ラインセンサの出力に基づいて、ファイン
ダと測距装置との視野ずれを調整する制御装置とを具備
することを特徴とする。
【0017】更にまた、第5の発明は、ファインダと測
距装置との視野ずれを調整するカメラの調整方法におい
て、調整チャートに描かれたパターンにファインダのマ
ークを合致させるステップと、上記調整チャート上に所
定のパターンを投光するステップと、投光されたパター
ンからの光を上記測距装置のセンサで受光して、極値を
示すセンサ画素位置を決定するステップと、上記センサ
画素位置の決定ステップの結果に基づいて、測距演算に
用いるセンサ領域を設定するステップとを含むことを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1乃至図7は本発明の調整装置
の第1の実施形態を示し、図1はカメラを配置した調整
装置の具体的な構成を示すブロック図、図2はカメラに
搭載した測距装置とファインダの構成図、図3は被写体
像の位相差を利用した三角測距における測距データ(図
中、「AFデータ」と記す)と被写体距離の逆数(図
中、「1/距離」と記す)との関係を示す特性図を示
す。
【0019】図4は測距データを被写体距離に変換する
ための直線を算出する調整時の遠距離側チャートパター
ンと、ラインセンサから出力されるセンサデータを示す
図である。図4(a)は上記遠距離側チャートが有する
パターンを示し、図4(b)は図4(a)の遠距離側チ
ャートからの受光信号を積分したときのセンサデータを
示している。
【0020】図5はファインダ視野と測距視野との視野
ずれの調整時の遠距離側チャートパターンと、ラインセ
ンサから出力されるセンサデータを示す図である。図5
(a)は線状パターンが投光された時の遠距離側チャー
トのパターンを示し、図5(b)は図5(a)の遠距離
側チャートからの受光信号を積分したときのセンサデー
タを示し、図5(c)は図5(a)の遠距離側チャート
からの受光信号を定常光除去して積分した時のセンサデ
ータを示している。なお、図5(c)は後述する第2の
実施形態の説明に用いる。
【0021】また、図6はカメラのファインダ画面を示
す図であり、図7は本実施の形態の調整装置による調整
手順を説明するためのフローチャートである。本実施の
形態の調整装置は、図1に示す構成の測距装置の構成部
材の寸法や組立のばらつきによる誤差を電気的に調整す
る調整装置において、カメラのファインダ視野と測距装
置の視野との視野ずれを調整する際には、測距装置の積
分動作中に、図5(a)に示すような線状パターン11
4を、レーザマーカー等の投光手段104により遠距離
側チャート103に投光するように構成したものであ
る。
【0022】図1に示すように、本実施の形態の調整装
置は、測距装置101aおよび光学式のファインダ10
1bを搭載しているカメラ本体(以降、カメラと称す)
101を載置すると共に、左右方向に動かす駆動テーブ
ル100と、測距データを被写体距離に変換するための
直線を算出する際の調整用の近距離側チャート102
と、測距データを被写体距離に変換するための直線を算
出する際の調整用で、且つカメラ101のファインダ視
野と測距視野との視野ずれの調整用の遠距離側チャート
103を有する。
【0023】上記遠距離側チャート103のパターン
は、上述した図4や図5に示した通りである。また、上
記近距離側チャート102のパターンは、上記遠距離側
チャート103のパターンと同様な明暗模様であり、明
部と暗部の間隔を、チャート103のパターンよりも狭
くしたものである。間隔を狭くしている理由は、測距装
置101aに搭載したラインセンサの視野枠に対して、
略同一本数の明暗模様を入射して、測定時のバラツキを
なくすためである。
【0024】上記遠距離側チャート103は、測距装置
101aから距離L2だけ離れた位置に設置可能に構成
され、上記近距離側チャート102は、上記距離L2よ
りも近い距離L1だけ離れた位置に設定可能に構成され
る。上記チャート102又は103が、本発明の調整チ
ャートに相当する。
【0025】また、該調整装置は、カメラ101のファ
インダ視野と測距視野との視野ずれ調整時に調整用の線
状パターンを遠距離側チャート103に投光するための
レーザマーカー104と、レーザマーカー104を駆動
するための電源105を有する。
【0026】また、該調整装置は、制御装置である調整
用パーソナルコンピュータ(以下、PCと称す)107
からの制御信号を、近距離側チャート102の駆動手段
や上記レーザマーカー104に送信して、それぞれの駆
動制御を行うためのインターフェイス(以下、I/Fと
称す)106と、カメラ101を駆動させるための電源
108と、調整を行うカメラ101の各種制御や調整値
の演算等を行うとともに、近距離側チャート102の上
下駆動やレーザマーカー104の発光制御等を上記I/
F106を介して実行する調整用PC107を有する。
このPC107は上記駆動テーブル100を左右方向に
動かすための制御も行う。
【0027】また、該調整装置は、カメラ101のファ
インダ視野画像を取り込むためのCCDカメラ109
と、CCDカメラ109で取り込んだファインダ視野画
像を表示するためのモニタ110とを有する。上記CC
Dカメラ109もカメラ101と一緒に、上記駆動テー
ブル100により左右方向に動く。
【0028】上記モニタ110には、図6に示すファイ
ンダ視野内のターゲットマークが表示される。ターゲッ
トマークは、垂直方向マーク116aと水平方向マーク
116bから成っている。
【0029】測距装置101aとファインダ101bに
ついて、図2を用いて説明する。上記測距装置101a
は、一対の受光レンズ2a、2bによって被写体1の像
をラインセンサ3a、3b上にそれぞれ入射される。こ
のラインセンサ3a、3bが出力する被写体像データ
は、積分・アナログ/デジタル変換等の所定の処理がな
され、演算制御回路4に入力される。この演算制御回路
4では、一対の上記ラインセンサ3a、3bが出力する
被写体像データの位相差に基づいて、周知の三角測距の
原理により測距データを求め、この測距データに基づい
て被写体距離を演算する。求めた被写体距離に基づいて
撮影レンズのピント合わせ駆動を行うことにより、この
カメラはオートフォーカス撮影が可能となる。
【0030】また該カメラのファインダ101bは、タ
ーゲットマークを刻設したファインダ視野枠5と接眼レ
ンズ6などから成っている。上記被写体距離の演算にお
いては、測距装置の構成部材の寸法や組立のばらつきに
よる誤差を補正するために、カメラ個々に調整が必要で
ある。
【0031】一対のラインセンサにより検出した被写体
像データの位相差を利用した三角測距における測距デー
タと被写体距離の逆数(1/距離)の間に、図3に示す
ような比例関係がある。図1の調整装置は、近距離側チ
ャート102、遠距離側チャート103の配置距離L
1、L2及び測距データAFD1、AFD2によって、
実際の撮影時に測距データから被写体距離を求める演算
に用いる図3の直線の傾きと切片をカメラ個々に求める
ものである。
【0032】上記直線の傾きと切片は、測距調整値とし
てカメラ内の不揮発性メモリに記憶される。加えて、本
実施の形態では遠距離側チャート103に線状のパター
ン114(図5(a)参照)を投光することにより、上
記遠距離側チャート103を用いて、カメラのファイン
ダ視野と測距視野とのズレの調整を同時に行うようにし
ている。つまり、ファインダ視野と測距視野とのズレの
調整に用いるチャートを、このズレ調整以外のばらつき
を調整するためのチャート(ここでは、上記測距調整値
を求めるための遠距離用チャート103)と共用する。
【0033】なお、図3中のAFD1は近距離側チャー
ト102を測距した場合の測距データを示し、AFD2
は遠距離側チャート103を測距した場合の測距データ
を示している。
【0034】図1に示す遠距離側チャート103は、図
4(a)に示すようなパターンを有しており、この遠距
離側チャート103を積分した場合のセンサデータ(一
対のラインセンサの片側)は、図4(b)に示す特性と
なる。つまり、PC107は、このセンサデータに基づ
いて、公知の相関演算及び補間演算等により測距データ
を算出し、図3の直線を求める。なお、図4(a)にお
いて、符号111は遠距離側チャート103の本体であ
り、符号112は遠距離側チャート103の測距データ
・被写体距離変換直線算出調整用のパターンを示し、符
号113はカメラ101のファインダ視野と測距視野と
の視野ずれ調整時に、ファインダ視野内のターゲットマ
ークの垂直方向マーク116を合わせるターゲット合わ
せ用パターンを示している。
【0035】ファインダ視野と測距視野との視野ずれの
調整を行う方法について説明する。図5(a)に示すよ
うな遠距離側チャート103のターゲット合わせ用パタ
ーン113に、図1のCCDカメラ109で取り込まれ
たモニタ110に表示されるファインダ視野内のターゲ
ットマークの垂直方向マーク116a(図6参照)が合
致するように、駆動テーブル100でカメラ101とC
CDカメラ109の2つを一緒に横方向に動かす。その
後、線状パターン114を測距視野の調整狙い位置にレ
ーザマーカー104により投光する。なお、図5(a)
において、符号114はカメラ101のファインダ視野
と測距視野との視野ずれの調整時に、レーザマーカー1
04により投光される線状パターンを示している。ま
た、図6中の符号115は、カメラ101のファインダ
視野を示し、符号116aはターゲットマークのうちの
垂直方向マークを示している。
【0036】上記測距視野の調整狙い位置がターゲット
合わせ用パターン113からずれている理由は、測距装
置101aとファインダ101bとのパララックスを考
慮したためである。
【0037】この状態で積分を行った場合のセンサデー
タは、線状パターン114が照射されている部分の輝度
が他の部分よりも高いので、図5(b)に示すようにな
る。このセンサデータの中で最小値となっているセンサ
番号(図5(b)中に示すn)を検出し、このセンサ番
号nのセンサが中央となるようにラインセンサの測距演
算に用いるセンサ領域を設定する。このセンサ領域の設
定によって、カメラのファインダ101bと測距装置1
01aとの視野ずれが調整される。設定されたセンサ領
域の範囲は、視野ずれ調整値としてカメラ内の不揮発性
メモリに記憶される。この視野ずれ調整値は、ラインセ
ンサ毎に求められる。
【0038】なお、本実施の形態において、前述した説
明では遠距離側チャート103に線状パターン114を
投光して視野ずれ調整を行うようにしているが、近距離
側チャート102に線状パターン114を投光して調整
を行うようにしても良い。
【0039】また、ファインダのターゲットマークと、
調整用チャートのターゲット合わせ用パターン113と
の位置合わせは、CCDカメラ109やモニタ110を
用いないで、ファインダ101bを調整者が直接覗きな
がら行うようにしても良い。
【0040】次に、上記構成の調整装置による、さらに
詳細な調整手順について図7を参照しながら説明する。
いま、図1に示すカメラの調整装置による調整を行うも
のとする。
【0041】すると、まず、ステップS1による処理に
て図1に示す遠距離側チャート103のターゲット合わ
せ用パターン113(図4(a)参照)に、ファインダ
視野内のターゲットマークの垂直方向マーク116a
(図6参照)を合わせる。この処理は、駆動テーブル1
00によりカメラ101とCCDカメラ109の2つを
一緒に横方向に動かして行う。
【0042】その後、PC107は、ステップS2の処
理にてI/F106を介して電源105に制御信号を送
り、レーザマーカー104を点灯させるように制御す
る。そして、PC107は、続くステップS3の処理に
て調整を行う測距装置で遠距離側チャート103のパタ
ーンをラインセンサ3a、3bで受光し、該ラインセン
サ3a、3bの出力を積分し、続くステップS4の処理
にてレーザマーカー104を消灯させる。
【0043】そして、PC107は、続くステップS5
の処理にて上記ステップS3の処理の積分によるセンサ
データの読み出しを行い、処理をステップS6に移行す
る。ステップS6の処理では、PC107は、上記ステ
ップS5の処理で読み出したセンサデータの中で最小値
を出力したセンサ番号n(図5(b)参照)を検出す
る。
【0044】そして、PC107は、続くステップS7
の処理にて上記ステップS6の処理で検出したnが規格
の範囲内であるかどうかを判定し、規格内であると判定
した場合には処理をステップS8に移行し、規格外であ
ると判定した場合には処理をステップS19に移行す
る。
【0045】上記nが規格内であると判定された場合、
PC107は、ステップS8の処理にて上記ステップS
6で検出したセンサ番号nのセンサを中心にして測距エ
リアを設定する。
【0046】その後、PC107は、続くステップS9
の処理にて遠距離側チャート103を測距して、測距デ
ータAFD2を測定する。そして、PC107は、続く
ステップS10の処理にて近距離側チャート102を下
に下げるように駆動制御を行い、測距視野の光路上に配
置させ、続くステップS11の処理にて近距離側チャー
ト102を測距して、測距データAFD1を測定する。
【0047】次に、PC107は、続くステップS12
の処理にて、近距離側チャート102,遠距離側チャー
ト103の配置距離L1,L2,及び上記ステップS
9,ステップS11で測定した測距データAFD2,A
FD1によって、図3の測距データ・被写体距離変換直
線を算出するように演算処理を行った後、処理をステッ
プS13の判断処理に移行する。
【0048】ステップS13の判断処理では、PC10
7は、上記ステップS12で算出した直線が規格の範囲
内であるかどうかを判定し、規格内であると判定した場
合には処理をステップS14に移行し、規格外であると
判定した場合には処理をステップS19に移行する。
【0049】上記ステップS12で算出した直線が規格
の範囲内であると判定した場合、PC107は、ステッ
プS14処理にて上記ステップS8で設定した測距エリ
アの範囲(設定されたセンサ領域)を、視野ずれ調整値
として、カメラ101内のEEPROM等の不揮発性メ
モリに書き込むように制御する。また,上記ステップS
12で算出した直線の傾きと切片を、測距調整値とし
て、カメラ101内のEEPROM等の不揮発性メモリ
に書き込むように制御する。
【0050】その後、PC107は、続くステップS1
5の処理にて近距離側チャート102を上に上げて測距
視野の光路上から外すように駆動制御を行う。そして、
PC107は、続くステップS16の処理にて遠距離側
チャート103を測距して、チャートまでの距離を測定
した後、処理を続くステップS17の判断処理に移行す
る。
【0051】ステップS17の判断処理では、PC10
7は、上記ステップS16で測定した距離が規格の範囲
内であるかどうかを判定し、規格内であると判定した場
合には処理をステップS18に移行し、規格外であると
判定した場合には処理をステップS19に移行する。
【0052】上記ステップS16で測定した距離が規格
の範囲内であると判定した場合には、PC107は、ス
テップS18の処理にて該調整用パソコン107のディ
スプレイに調整完了表示を表示させた後、リターンさせ
る。
【0053】また、上記ステップS16で測定した距離
が規格の範囲外であると判定した場合には、PC107
は、ステップS19の処理にて該PC107のディスプ
レイに調整不能表示を表示させた後、リターンさせる。
【0054】上記ステップS1からステップS8まで
が、ファインダ101bと測距装置101aの視野ずれ
を調整する主工程であり、視野ずれ調整値が決定され
る。また、上記ステップS9からステップS13まで
が、測距装置101aの視野ずれ以外のばらつきを調整
する主工程であり、本実施の形態においては、測距調整
値が決定される。
【0055】そして、上記視野ずれ調整値および測距調
整値は、ステップS14においてカメラ個々の調整値と
してカメラ内の不揮発性メモリに記憶される。以上、説
明したように、本実施の形態によれば、一対のラインセ
ンサより得られる被写体像データの相対的な像ズレ量
(位相差)に基づいて被写体距離を求めるカメラの測距
装置の、構成部材の寸法や組立のばらつきによる誤差を
電気的に調整することができる調整装置を提供できる。
【0056】また、視野ずれ以外の他の調整を行う調整
装置と一体化しつつ、視野ずれ調整用の専用チャートの
増設が不要となるので、調整装置が小型にできる。ま
た、視野ずれ以外の調整の邪魔にならないように視野ず
れ調整用のチャートを退避させる必要がないので、チャ
ートの退避時間分が調整時間の増加となってしまうとい
った問題も低減できる。
【0057】従って、円滑に且つ確実に視野ずれ調整を
行うことができる。 (第2の実施の形態)次に、本発明の測距調整装置の第
2の実施の形態を説明する。
【0058】図8および図9は本発明の調整装置の第2
の実施形態を示し、図8はカメラに搭載した測距装置と
ファインダの構成図、図9は第2の実施の形態の調整装
置による調整手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【0059】本実施の形態では、被写体からの定常光成
分による被写体像データに基づいて被写体距離を求める
パッシブモードと、信号光を投光して被写体からの定常
光成分を除去した時の信号光成分による被写体像データ
に基づいて被写体距離を求めるアクティブモードを実行
可能なカメラの測距装置のための調整装置である。該測
距装置は、被写体から定常的にラインセンサに入射する
光成分を除去する定常光除去機能を備えており、該測距
装置のファインダ視野と測距視野との視野ずれを調整す
る際には、積分動作中に、レーザマーカー等の投光手段
104により遠距離側チャート103に投光される図5
(a)に示すような線状パターン114を信号光として
上記アクティブモードで積分を行い、この時に得られる
図5(c)に示すようなセンサデータから第1の実施の
形態と同様に、最小値となっているセンサ番号(図5
(b)のn)を検出し、このセンサ番号nのセンサが中
央となるようにラインセンサの測距演算に用いるセンサ
領域を設定するように構成したものである。
【0060】上記アクティブモードの測距動作を行う場
合には、定常的にラインセンサに入射する光成分(定常
光成分)により、反射信号光の検出精度が低下する場合
がある。そのために、センサ出力から上記定常光成分を
除去する定常光除去手段を設けている。
【0061】本実施の形態において、視野ずれ調整にア
クティブモードを用いるのは、遠距離側チャート103
からの定常光を除去することができるので、図4(a)
に示すような測距データ−被写体距離変換直線算出調整
パターンがセンサデータに現れず、視野ずれ調整用の線
状パターン114の検出精度が向上するためである。
【0062】本実施形態の調整装置で調整する測距装置
とファインダについて、図8を用いて説明する。上記測
距装置は、パッシブモードにおいては、一対の受光レン
ズ2a、2bによって被写体1の像をラインセンサ3
a、3b上にそれぞれ入射される。このラインセンサ3
a、3bが出力する被写体像データは、積分・アナログ
/デジタル変換等の所定の処理がなされ、演算制御回路
4に入力される。
【0063】この演算制御回路4では、一対の上記ライ
ンセンサ3a、3bが出力する被写体像データの位相差
に基づいて、周知の三角測距の原理により測距データを
求め、この測距データに基づいて被写体距離を演算す
る。求めた被写体距離に基づいて撮影レンズのピント合
わせ駆動を行うことにより、このカメラはオートフォー
カス撮影が可能となる。
【0064】一方、上記測距装置は、被写体に対して信
号光を投光する赤外LED(ILED)7と上記信号光
の投光レンズ8と、被写体1からの定常光成分を除去す
る定常光除去手段としての定常光除去回路9とを更に有
する。ラインセンサ3bの出力は上記定常光除去回路9
に入力され、定常光が除去された後に演算制御回路4に
入力する様になっている。
【0065】アクティブモードにおいては、IRED7
から出力された信号光は投光レンズ8を介して被写体1
に投光される。被写体1からの反射信号光は受光レンズ
2bを介してラインセンサ3b上に入射される。このラ
インセンサ3bが出力する被写体像データは、定常光除
去回路9により定常光を除去した後、積分等の所定の処
理がなされ、演算制御回路4に入力される。
【0066】この演算制御回路4では、上記ラインセン
サ3b上での反射信号光の入射位置に基づいて、周知の
三角測距の原理により測距データを求め、この測距デー
タに基づいて被写体距離を演算する。求めた被写体距離
に基づいて撮影レンズのピント合わせ駆動を行うことに
より、このカメラはオートフォーカス撮影が可能とな
る。
【0067】また該カメラのファインダは、ターゲット
マークを刻設したファインダ視野枠5と接眼レンズ6な
どから成っている。 次に、本実施の形態の調整装置に
よる、さらに詳細な調整手順を図9を参照しながら説明
する。
【0068】いま、本実施の形態のカメラの調整装置に
よる調整を行うものとする。すると、まず、ステップS
21による処理にて図1に示す遠距離側チャート103
のターゲット合わせ用パターン113(図4(a)参
照)に、ファインダ視野内のターゲットマークの垂直方
向マーク116a(図6参照)を合わせる。この処理
は、駆動テーブル100によりカメラ101とCCDカ
メラ109の2つを一緒に横方向に動かして行う。
【0069】その後、PC107はステップS22の処
理にてI/F106を介して電源105に制御信号を送
り、レーザマーカー104により線状パターン114を
遠距離側チャート103に投光させて、上記アクティブ
モードで積分する。
【0070】そして、PC107は、続くステップS2
3の処理にて上記ステップS22の処理の積分によるセ
ンサデータの読み出しを行い、処理をステップS24に
移行する。
【0071】ステップS24の処理では、PC107
は、上記ステップS23の処理で読み出したセンサデー
タの中で最小値を出力したセンサ番号n(図5(b)参
照)を検出する。
【0072】そして、PC107は、続くステップS2
5の処理にて上記ステップS24の処理で検出したnが
規格の範囲内であるかどうかを判定し、規格内であると
判定した場合には処理をステップS26に移行し、規格
外であると判定した場合には処理をステップS37に移
行する。
【0073】上記nが規格内であると判定された場合、
PC107は、ステップS26の処理にて上記ステップ
S24で検出したセンサ番号nのセンサを中心にして測
距エリアを設定する。
【0074】その後、PC107は、続くステップS2
7の処理にて遠距離側チャート103を測距して、測距
データAFD2を測定する。そして、PC107は、続
くステップS28の処理にて近距離側チャート102を
下に下げるように駆動制御を行い、測距視野の光路上に
配置させ、続くステップS29の処理にて近距離側チャ
ート102を測距して、測距データAFD1を測定す
る。
【0075】次に、PC107は、続くステップS30
の処理にて、近距離側チャート102,遠距離側チャー
ト103の配置距離L1,L2,及び上記ステップS2
7,ステップS29で測定した測距データAFD2,A
FD1によって、図2の測距データ−被写体距離変換直
線を算出するように演算処理を行った後、処理をステッ
プS31の判断処理に移行する。
【0076】ステップS31の判断処理では、PC10
7は、上記ステップS30で算出した直線が規格の範囲
内であるかどうかを判定し、規格内であると判定した場
合には処理をステップS32に移行し、規格外であると
判定した場合には処理をステップS37に移行する。
【0077】上記ステップS30で算出した直線が規格
の範囲内であると判定した場合、PC107は、ステッ
プS32の処理にて上記ステップS26で設定した測距
エリアの範囲(設定されたセンサ領域)を、視野ずれ調
整値として、カメラ101内のEEPROM等の不揮発
性メモリに書き込むように制御する。また、上記ステッ
プS30で算出した直線の傾きと切片を測距調整値とし
て、カメラ101内のEEPROM等の不揮発性メモリ
に書き込むように制御する。
【0078】その後、PC107は、続くステップS3
3の処理にて近距離側チャート102を上に上げて測距
視野の光路上から外すように駆動制御を行う。そして、
PC107は、続くステップS34の処理にて遠距離側
チャート103を測距して、チャートまでの距離を測定
した後、処理を続くステップS35の判断処理に移行す
る。
【0079】ステップS35の判断処理では、PC10
7は、上記ステップS34で測定した距離が規格の範囲
内であるかどうかを判定し、規格内であると判定した場
合には処理をステップS36に移行し、規格外であると
判定した場合には処理をステップS37に移行する。
【0080】上記ステップS34で測定した距離が規格
の範囲内であると判定した場合には、PC107は、ス
テップS36の処理にて該PC107のディスプレイに
調整完了表示を表示させた後、リターンさせる。また、
上記ステップS34で測定した距離が規格の範囲外であ
ると判定した場合には、PC107は、ステップS37
の処理にて該調整用パソコン107のディスプレイに調
整不能表示を表示させた後、リターンさせる。
【0081】上記ステップS21からステップS26ま
でが、ファインダと測距装置の視野ずれを調整する主工
程であり、視野ずれ調整値が決定される。また、上記ス
テップS27からステップS31までが、測距装置の視
野ずれ以外のばらつきを調整する主工程であり、本実施
の形態においては、測距調整値が決定される。
【0082】そして、上記視野ずれ調整値および測距調
整値は、ステップS32においてカメラ個々の調整値と
してカメラ内の不揮発性メモリに記憶される。以上、説
明したように、本実施の形態によれば、視野ずれ調整用
の線状パターン114の検出精度を向上させることがで
きるので、上記第1の実施の形態よりもより確実な視野
ずれ調整を行うことができる。 (第3の実施の形態)次に、本発明の測距調整装置の第
3の実施の形態を説明する。
【0083】図10は本発明の調整装置の第3の実施形
態を示し、第3の実施の形態の調整装置による調整手順
を説明するためのフローチャートである。本実施形態の
調整装置で調整する測距装置とファインダについて、第
2の実施形態と同様であり説明を省略する(図8参
照)。
【0084】本実施の形態では、被写体からの定常光成
分による被写体像データに基づいて被写体距離を求める
パッシブモードと、信号光を投光して被写体からの定常
光成分を除去した時の信号光成分による被写体像データ
に基づいて被写体距離を求めるアクティブモードを実行
可能なカメラの測距装置のための調整装置である。該測
距装置は、被写体から定常的にラインセンサに入射する
光成分を除去する定常光除去機能を備えており、該測距
装置のファインダ視野と測距視野との視野ずれを調整す
る際には、積分動作中に、調整を行うカメラの測距装置
に搭載されている赤外LED(IRED)7により、図
5(a)に示すような線状パターン114を信号光とし
て遠距離側チャート103に投光して上記アクティブモ
ードで積分を行い、この時に得られる図5(c)に示す
ようなセンサデータから第1の実施の形態と同様に、最
小値となっているセンサ番号(図5(b)のn)を検出
し、このセンサ番号nのセンサが中央となるようにライ
ンセンサの測距演算に用いるセンサ領域を設定するよう
に構成したものである。
【0085】次に、本実施の形態の測距調整装置によ
る、さらに詳細な調整手順を図10を参照しながら説明
する。いま、本実施の形態のカメラの測距調整装置によ
る調整を行うものとする。
【0086】すると、まず、ステップS41による処理
にて図1に示す遠距離側チャート103のターゲット合
わせ用パターン113(図4(a)参照)に、ファイン
ダ視野内のターゲットマークの垂直方向マーク116a
(図6参照)を合わせる。この処理は、駆動テーブル1
00によりカメラ101とCCDカメラ109の2つを
一緒に横方向に動かして行う。
【0087】その後、PC107はステップS42の処
理にて調整を行う測距装置に搭載されている赤外LED
(IRED)7により線状パターン114を遠距離側チ
ャート103に投光させて、上記アクティブモードで積
分する。
【0088】そして、PC107は、続くステップS4
3の処理にて上記ステップS42の処理の積分によるセ
ンサデータの読み出しを行い、処理をステップS44に
移行する。
【0089】ステップS44の処理では、PC107
は、上記ステップS43の処理で読み出したセンサデー
タの中で最小値を出力したセンサ番号n(図4(b)参
照)を検出する。
【0090】そして、PC107は、続くステップS4
5の処理にて上記ステップS44の処理で検出したnが
規格の範囲内であるかどうかを判定し、規格内であると
判定した場合には処理をステップS46に移行し、規格
外であると判定した場合には処理をステップS47に移
行する。
【0091】上記nが規格内であると判定された場合、
PC107は、ステップS46の処理にて上記ステップ
S44で検出したセンサ番号nのセンサを中心にして測
距エリアを設定する。
【0092】その後、PC107は、続くステップS4
7の処理にて遠距離側チャート103を測距して、測距
データAFD2を測定する。そして、PC107は、続
くステップS48の処理にて近距離側チャート102を
下に下げるように駆動制御を行い、測距視野の光路上に
配置させ、続くステップS49の処理にて近距離側チャ
ート102を測距して、測距データAFD1を測定す
る。
【0093】次に、PC107は、続くステップS50
の処理にて、近距離側チャート102,遠距離側チャー
ト103の配置距離L1,L2,及び上記ステップS4
7,ステップS49で測定した測距データAFD2,A
FD1によって、図2の測距データ−被写体距離変換直
線を算出するように演算処理を行った後、処理をステッ
プS51の判断処理に移行する。
【0094】ステップS51の判断処理では、PC10
7は、上記ステップS50で算出した直線が規格の範囲
内であるかどうかを判定し、規格内であると判定した場
合には処理をステップS52に移行し、規格外であると
判定した場合には処理をステップS57に移行する。
【0095】上記ステップS50で算出した直線が規格
の範囲内であると判定した場合、PC107は、ステッ
プS52の処理にて上記ステップS46で設定した測距
エリアの範囲(設定されたセンサ領域)を、視野ずれ調
整値として、カメラ101内のEEPROM等の不揮発
性メモリに書き込むように制御する。また、上記ステッ
プS50で算出した直線の傾きと切片を測距調整値とし
て、カメラ101内のEEPROM等の不揮発性メモリ
に書き込むように制御する。
【0096】その後、PC107は、続くステップS5
3の処理にて近距離側チャート102を上に上げて測距
視野の光路上から外すように駆動制御を行う。そして、
PC107は、続くステップS54の処理にて遠距離側
チャート103を測距して、チャートまでの距離を測定
した後、処理を続くステップS55の判断処理に移行す
る。
【0097】ステップS55の判断処理では、PC10
7は、上記ステップS54で測定した距離が規格の範囲
内であるかどうかを判定し、規格内であると判定した場
合には処理をステップS56に移行し、規格外であると
判定した場合には処理をステップS57に移行する。
【0098】上記ステップS54で測定した距離が規格
の範囲内であると判定した場合には、PC107は、ス
テップS56の処理にて該PC107のディスプレイに
調整完了表示を表示させた後、リターンさせる。
【0099】また、上記ステップS54で測定した距離
が規格の範囲外であると判定した場合には、PC107
は、ステップS57の処理にて該調整用パソコン107
のディスプレイに調整不能表示を表示させた後、リター
ンさせる。
【0100】上記ステップS41からステップS46ま
でが、ファインダと測距装置の視野ずれを調整する主工
程であり、視野ずれ調整値が決定される。また、上記ス
テップS47からステップS51までが、測距装置の視
野ずれ以外のばらつきを調整する主工程であり、本実施
の形態においては、測距調整値が決定される。
【0101】そして、上記視野ずれ調整値および測距調
整値は、ステップS52においてカメラ個々の調整値と
してカメラ内の不揮発性メモリに記憶される。以上、説
明したように、本実施の形態によれば、視野ずれ調整用
の線状パターン114を投光するためのレーザーマーカ
ー等の投光手段104が不要になるので、調整装置の構
成を、上記第1,第2の実施の形態よりもより簡単に実
施できる。これにより、測距調整装置全体の低コスト化
に大きく寄与する。
【0102】なお、上記実施の形態では、カメラのファ
インダ視野と測距装置の視野との、横方向のズレの調整
について説明したが、本発明はこれに限定されず、上記
両視野の縦方向のズレ調整にも適用できる。また、横方
向と縦方向の両方のズレ調整にも適用できる。横方向の
ズレ調整を行う場合には、ラインセンサを縦配置してタ
ーゲットマークの水平方向マーク116bとの位置合わ
せをする。
【0103】また、上記実施の形態では、ファインダ中
の1箇所でのズレ調整を説明したが、本発明はこれに限
定されず、2以上の測距点を有する、いわゆる多点測距
装置にも適用できる。多点測距装置の場合には、一対の
受光レンズと一対のラインセンサのセットを2以上有す
るようにしてもよい。また、エリアセンサの一部の画素
領域を特定して、この特定領域を複数箇所に設定して、
複数のラインセンサとして用いてもよい。
【0104】また、上記実施の形態では、ファインダ光
学系と撮影レンズの光軸が異なる、いわゆるコンパクト
カメラを例として説明したが、本発明はそれに限定され
るものではなく、ファインダ光学系を撮影レンズが光学
系の一部を共用する一眼レフタイプのカメラにも適用で
きる。それに加えて、測距光学系をも共用するTTLタ
イプのパッシブAFを搭載した一眼レフタイプのカメラ
にも適用できる。
【0105】また、ラインセンサとしては、画素を一元
的に配置したものに限定されず、画素を二次元的に配置
したエリアセンサを用い、該エリアセンサの一部の画素
を一次元的に選択使用して擬似的なラインセンサとして
用いる測距装置にも適用できる。
【0106】また、被写体距離という文言を、オートフ
ォーカスカメラの撮影レンズの合焦状態などの被写体距
離に依存する値と、広く解することもできる。更にま
た、本発明の調整装置で調整する測距装置を搭載するカ
メラには、銀塩カメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオ
カメラ、テレビ画像撮影用カメラ、観察用カメラ、顕微
鏡用カメラ、内視鏡用カメラ、車載用カメラ、カメラ付
携帯電話、カメラ付情報携帯端末、カメラ付パソコン、
およびそれらの均等物等の種々ものが含まれる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ァインダ視野と測距視野の調整を他の調整を行う為の調
整装置上で行うことが可能になり、調整装置の大型化や
調整時間の増加を招くことなく視野ずれ調整を行うこと
のできるカメラの測距装置の調整装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の測距調整装置の第1の実施形態を示
し、カメラを含む調整装置の具体的な構成を示すブロッ
ク図。
【図2】 カメラに搭載した測距装置とファインダの構
成図。
【図3】 被写体像の位相差を利用した三角測距におけ
る測距データと被写体距離の逆数の関係を示す特性図。
【図4】 測距データ被写体値距離変換直線算出調整時
の遠距離側チャートパターン及び出力されるセンサデー
タを示す図。
【図5】 ファインダ視野と測距視野との視野ずれの調
整時の測距距離チャートパターン及び出力されるセンサ
データを示す図。
【図6】 カメラのファインダ画面を示す図。
【図7】 第1の実施形態の調整装置による調整手順を
説明するためのフローチャート。
【図8】 カメラに搭載した測距装置とファインダの構
成図。
【図9】 本発明の第2の実施形態の調整装置による調
整手順を説明するためのフローチャート。
【図10】 本発明の第3の実施の形態の測距調整装置
による調整手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1・・・・・・被写体 2a、2b・・受光レンズ 3a、3b・・ラインセンサ 4・・・・・・演算制御回路 7・・・・・・IRED 9・・・・・・定常光除去回路 101・・・・カメラ 101a・・・測距装置 101b・・・ファインダ 102・・・・近距離側チャート 103・・・・遠距離側チャート 104・・・・投光手段

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の受光レンズと一対のラインセンサ
    とにより得られる被写体像データに基づいて被写体距離
    を求める測距装置を有するカメラの調整装置において、 ファインダと測距装置との視野ずれを調整するに際し、
    調整チャートに所定パターンの光束を投光して調整を行
    うことを特徴とするカメラの調整装置。
  2. 【請求項2】 上記調整チャートは、上記視野ずれ以外
    のばらつきを調整するためのチャートを共用することを
    特徴とする請求項1に記載のカメラの調整装置。
  3. 【請求項3】 上記所定パターンの光束を投光する手段
    は、線状のパターンを投光するレーザマーカーであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラの調整装置。
  4. 【請求項4】 被写体に信号光を投光する投光部と、一
    対の受光レンズと、この一対の受光レンズにより結像さ
    れる一対の被写体像を光電変換する一対のラインセンサ
    と、上記被写体からの定常光成分を除去する定常光除去
    手段とを有し、信号光を投光しないで被写体からの定常
    光成分による被写体像データに基づいて被写体距離を求
    める第1のモードと、信号光を投光して被写体からの定
    常光成分を除去した時の信号光成分による被写体像デー
    タに基づいて被写体距離を求める第2のモードとを実行
    可能な測距装置を有するカメラの調整装置において、 ファインダと測距装置との視野ずれを調整するに際し、
    調整チャートに所定パターンの光束を投光して調整を行
    うことを特徴とする。
  5. 【請求項5】 上記調整チャートは、上記視野ずれ以外
    のばらつきを調整するためのチャートを共用することを
    特徴とする請求項4に記載のカメラの調整装置。
  6. 【請求項6】 上記所定パターンの光束を投光する手段
    は、線状のパターンを投光するレーザマーカーであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のカメラの調整装置。
  7. 【請求項7】 上記ファインダと上記測距装置の視野ず
    れを調整する場合に、上記第2のモードによりチャート
    に投光された信号光のパターンを検出することを特徴と
    する請求項4に記載のカメラの調整装置。
  8. 【請求項8】 上記所定パターンの光束を投光する手段
    は、上記測距装置の上記投光部であることを特徴とする
    請求項4に記載のカメラの調整装置。
  9. 【請求項9】 一対のラインセンサより得られる被写体
    像データに基づいて被写体距離を求める測距装置を有す
    るカメラの調整装置において、 調整チャートと、 上記調整チャートに所定パターンの光束を投光する投光
    手段と、 上記投光手段により投光された所定パターンを受光した
    際の上記ラインセンサの出力に基づいて、ファインダと
    測距装置との視野ずれを調整する制御装置と、を具備す
    ることを特徴とする。
  10. 【請求項10】 上記調整チャートは、上記視野ずれ以
    外のばらつきを調整するためのチャートと共用したこと
    を特徴とする請求項9に記載のカメラの調整装置。
  11. 【請求項11】 上記視野ずれ以外のばらつきとは、上
    記測距手段による被写体距離のばらつきであることを特
    徴とする請求項10に記載のカメラの調整装置。
  12. 【請求項12】 上記制御装置は、上記被写体距離のば
    らつきを補正する測距調整値を決定することを特徴とす
    る請求項11に記載のカメラの調整装置。
  13. 【請求項13】 上記制御装置は、上記測距調整値をカ
    メラ内の不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする
    請求項12に記載のカメラの調整装置。
  14. 【請求項14】 上記測距調整値は、上記ラインセンサ
    の出力に基づいて被写体距離を演算する際に用いる値で
    ある請求項12に記載のカメラの調整装置。
  15. 【請求項15】 上記制御装置は、上記ラインセンサの
    出力に基づいて、測距演算に用いるセンサ領域を設定す
    ることにより上記視野ずれを調整することを特徴とする
    請求項9に記載のカメラの調整装置。
  16. 【請求項16】 上記制御装置は、上記センサ領域に関
    する情報を、視野ずれ調整値としてカメラ内の不揮発性
    メモリに記憶させることを特徴とする請求項15に記載
    のカメラの調整装置。
  17. 【請求項17】 一対のラインセンサより得られる被写
    体像データに基づいて被写体距離を求めるパッシブモー
    ドと、被写体に投光した信号光の被写体からの反射信号
    光をラインセンサで検出して被写体距離を求めるアクテ
    ィブモードとが可能な測距装置を有するカメラの調整装
    置において、 調整チャートと、 上記調整チャートに所定パターンの光束を投光する投光
    手段と、 上記投光手段により投光された所定パターンを受光した
    際の上記ラインセンサの出力に基づいて、ファインダと
    測距装置との視野ずれを調整する制御装置と、 を具備することを特徴とする。
  18. 【請求項18】 上記投光手段は、線状のパターンを投
    光するレーザマーカーであることを特徴とする請求項1
    7に記載のカメラの調整装置。
  19. 【請求項19】 上記投光手段は、アクティブモードに
    おいて被写体に信号光を投光する投光部であることを特
    徴とする請求項17に記載のカメラの調整装置。
  20. 【請求項20】 アクティブモードにおいて、上記ライ
    ンセンサで検出した反射信号光から定常光成分を除去す
    る定常光除去手段を更に有することを特徴とする請求項
    17に記載のカメラの調整装置。
  21. 【請求項21】 上記調整チャートは、上記視野ずれ以
    外のばらつきを調整するためのチャートと共用したこと
    を特徴とする請求項17に記載のカメラの調整装置。
  22. 【請求項22】 上記視野ずれ以外のばらつきとは、上
    記測距手段による被写体距離のばらつきであることを特
    徴とする請求項21に記載のカメラの調整装置。
  23. 【請求項23】 上記制御装置は、上記被写体距離のば
    らつきを補正する測距調整値を決定することを特徴とす
    る請求項22に記載のカメラの調整装置。
  24. 【請求項24】 上記制御装置は、上記測距調整値をカ
    メラ内の不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする
    請求項23に記載のカメラの調整装置。
  25. 【請求項25】 上記測距調整値は、上記ラインセンサ
    の出力に基づいて被写体距離を演算する際に用いる値で
    あることを特徴とする請求項23に記載のカメラの調整
    装置。
  26. 【請求項26】 上記制御装置は、上記ラインセンサの
    出力に基づいて、測距演算に用いるセンサ領域を設定す
    ることにより上記視野ずれを調整することを特徴とする
    請求項17に記載のカメラの調整装置。
  27. 【請求項27】 上記制御装置は、上記センサ領域に関
    する情報を、視野ずれ調整値としてカメラ内の不揮発性
    メモリに記憶させることを特徴とする請求項26に記載
    のカメラの調整装置。
  28. 【請求項28】 ファインダと測距装置との視野ずれを
    調整するカメラの調整方法において、 調整チャートに描かれたパターンにファインダのマーク
    を合致させるステップと、 上記調整チャート上に所定のパターンを投光するステッ
    プと、 投光されたパターンからの光を上記測距装置のセンサで
    受光して、極値を示すセンサ画素位置を決定するステッ
    プと、 上記センサ画素位置の決定ステップの結果に基づいて、
    測距演算に用いるセンサ領域を設定するステップと、 を含むことを特徴とする。
  29. 【請求項29】 上記センサ領域に関する情報を、視野
    ずれ調整値としてカメラ内の不揮発性メモリに記憶させ
    るステップを更に有することを特徴とする請求項28に
    記載のカメラの調整方法。
  30. 【請求項30】 上記測距装置の調整値を決定するステ
    ップを更に有することを特徴とする請求項28に記載の
    カメラの調整方法。
  31. 【請求項31】上記調整値を、カメラ内の不揮発性メモ
    リに記憶させるステップを更に有することを特徴とする
    請求項30に記載のカメラの調整方法。
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