JP2003089391A - 船外機のチルトアップハンドル - Google Patents

船外機のチルトアップハンドル

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JP2003089391A JP2001283546A JP2001283546A JP2003089391A JP 2003089391 A JP2003089391 A JP 2003089391A JP 2001283546 A JP2001283546 A JP 2001283546A JP 2001283546 A JP2001283546 A JP 2001283546A JP 2003089391 A JP2003089391 A JP 2003089391A
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    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エンジンカバー内への水滴やミス
ト等の浸入を簡易な構成によって防止できる船外機のチ
ルトアップハンドルの提供を目的としている。 【解決手段】 本発明は、エンジン9を収容するエンジ
ンカバー10の後側上部に配設され、かつ、船の進行方
向β後方に向けて外気取入れ口20″を開設した船外機
のチルトアップハンドルにおいて、上記外気取入れ口2
0″をエンジンカバー10の後部壁面16bよりも船の
進行方向β後方に突出させ又は船外機側面視において、
そのエンジンカバー10の後部壁面16bに接する鉛直
線V上にほぼ一致するように突出していることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを収容し
たエンジンカバー内に外気を取り入れるための船外機の
チルトアップハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の一般的な船外機の側面
図、図14は、エンジンカバーをなす上,下側カバーの
うち、上側カバーの断面図である。図13に示す船外機
1は、例えば水冷4サイクルエンジン(以下、単にエン
ジンという)2を覆うエンジンカバー3の下部に、ドラ
イブシャフトハウジング4とギヤケース5とを順に連結
した外観構成になっているものである。
【0003】エンジンカバー3は、上側カバー3aと下
側カバー3bとからなる上下2分割構造になっており、
それらのうち上側カバー3aの後側上部には、外気導入
路3c′を鉛直向きに突設したチルトアップハンドル取
付け部3cが凹設され、また、そのチルトアップハンド
ル取付け部3cに、船の進行方向β後方に開設した後側
開口6にルーバ7を装着してなるチルトアップハンドル
8を取り付けている。
【0004】上記従来のチルトアップハンドル8は、エ
ンジンカバー3の表面の一部をなすように、当該表面か
ら突出することなく形成されているとともに、ルーバ7
及びこれに形成した吸気孔7a,7aが水平よりもやや
上向きになっている。
【0005】上記のように、ルーバ7及びこれに形成し
た吸気孔7a,7aがやや上向きになっている場合、そ
の吸気孔7a,7aを介してチルトアップハンドル本体
6内に水滴や、水滴が吸気孔7a,7a近傍に滴下して
生ずるミストが浸入しやすい。
【0006】そこで、従来においては、上記水滴等がチ
ルトアップハンドル8内に侵入することを阻止するため
に、上記ルーバ7の吸気孔7a,7aの開口面積を小さ
くしたり、上記外気導入路3c′の導入口3c″を高く
して、ルーバ7の吸気孔7a,7aから吸い込まれた水
滴等がエンジンカバー3内に浸入しないようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水滴等の浸入
を阻止するために、ルーバ7の吸気孔7a,7aの開口
面積を小さくすると、エンジンカバー3内への外気取込
み量が減少して必要な空気量を確保できないばかりか、
外気(空気)の吸込み速度が増加して、却ってミストが
エンジンカバー3内に浸入しやすくなる。
【0008】また、外気導入路3c′の空気取入れ口3
c″を高くすると、上記の場合と同様にしてエンジンカ
バー3内への外気取込み量が減少して、必要な空気量を
確保できない。
【0009】さらに、チルトアップハンドル8内に上述
した水滴等を分離する構造を設けることで、そのチルト
アップハンドル8自体の構造が複雑になり、加工が難し
くなるとともにコスト高の原因となる。
【0010】そこで本発明は、チルトアップハンドル構
造の複雑化を招くことなく、エンジンカバー内への水滴
の浸入を防止し、また、ミストの発生を防ぐことができ
る船外機のチルトアップハンドルを提供しようとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を有する。すなわち、本発明は、
エンジンを収容するエンジンカバーの後側上部に配設さ
れ、かつ、船の進行方向後方に向けて外気取入れ口を開
設した船外機のチルトアップハンドルにおいて、上記外
気取入れ口をエンジンカバーの後部壁面よりも船の進行
方向後方に突出させ又は船外機側面視において、そのエ
ンジンカバーの後部壁面に接する鉛直線上にほぼ一致す
るように突出していることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、エンジンカバー又はチ
ルトアップハンドルの表面に沿って流れ落ちる水滴は、
外気取入れ口付近に滴下することなく、エンジンカバー
の後部壁面に沿って流下する。従って、エンジンカバー
内への水滴の浸入を簡易な構成によって防止することが
できるとともに、水滴が外気取入れ口付近に滴下して飛
散することによるミストの発生もない。
【0013】上記においては、上部壁面を、船の進行方
向前方から後方に向けて、エンジンカバーの上部壁面か
ら次第に上方に膨出させて形成することにより、チルト
アップハンドルの内容積を増加させることができる。
【0014】また、船の進行方向後方に向けて開設され
た外気取入れ口に、外気を斜め下方から吸い込むように
したルーバを装着することにより、外気の流れを容易に
調整することができるようになり、エンジンカバー内へ
の水滴の浸入を防止する上で有効である。
【0015】ルーバの吸気孔配設面を斜め下方に向けて
形成すると、そのルーバの上方からの水滴が吸気孔配設
面を伝って流れ落ちることを回避でき、エンジンカバー
内への水滴の浸入を防止する上でより効果的である。
【0016】さらに、吸気孔配設面の上側縁部を、船の
進行方向後方に向けて庇状に突設すると、庇状に突設し
た上側縁部によって水滴が吸気孔配設面にあたることを
防ぐことができる。
【0017】上記においては、チルトアップハンドルの
左右側部のうち、少なくとも一方に換気口が形成されて
いるとともに、そのチルトアップハンドル内に換気用フ
ァンを配設することにより、たとえ水滴やミストがチル
トアップハンドル内に吸い込まれたとしても、それらを
外部へ迅速に排出することができる。従って、水滴等が
エンジンカバー内に浸入することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る
チルトアップハンドルを採用した船外機の側面図、図2
は、上,下側カバーからなるエンジンカバーの平面図、
図3は、その上側カバーの断面図、図4は、図3に包囲
線Iで示す部分の拡大図である。
【0019】船外機Aは、図3に示す例えば水冷4サイ
クルエンジン(以下、単にエンジンという)9を覆うエン
ジンカバー10の下部に、ドライブシャフトハウジング
11とギヤケース12とを順に連結した構成になってい
る。
【0020】エンジン9は、図示しないクランク軸を直
立させた状態でエンジンカバー10内のエンジンホルダ
(図示しない)に載置されており、そのエンジン9の上
部には、サイレントダクト13が配設されている。
【0021】サイレントダクト13は、これの前端部が
上記エンジン9の前側上部に配置されたキャブレータ1
5に連結され、かつ、後瑞部に空気吸込み口13aを斜
め下方に向けて開設したものである。
【0022】空気吸込み口13aは、後述する外気導入
路21bの導出口21b″の下方に近接して位置させる
ことにより、空気(外気)を吸い込みやすくするととも
に、斜め下方に向けて開設することにより、たとえ外気
導入路21bを介して水滴やミスト等がエンジンカバー
10内に吸い込まれることがあっても、その水滴等を吸
い込みにくいようにしている。
【0023】上記エンジン9の図示しないクランク軸の
下端部には、ドライブシャフトハウジング11に挿通さ
れ、かつ、ギヤケース12内に達する長さのドライブシ
ャフト(図示しない)が回転一体に連結されている。
【0024】ギヤケース12内には、図示しないプロペ
ラシャフトが前後(水平)方向に軸支され、そのプロペラ
シャフトの後端部に、スクリュープロペラ14が回転一
体に設けられている。
【0025】ドライブシャフトハウジング11の上部に
は、図示しないスイベル軸を介して、当該船外機Aを船
尾23aに固定するためのクランプブラケット24が左
右回動自在に軸支されている。
【0026】従って、船外機Aは、ドライブシャフトハ
ウジング11の上部に取り付けられるハンドル(図示し
ない)の操向操作に従って、スイベル軸を軸心として左
右へ回動し、これにより船(船体)23の操舵を行える
ようになっている。
【0027】次に、上記エンジンカバー10の構成につ
いて説明する。エンジンカバー10は、上側カバー16
と下側カバー17とからなる上下2分割構造になってお
り、それらは、図2に示すように、船の進行方向βに長
い平面視略楕円形になっている。
【0028】上側カバー16は、図3にも示すように、
エンジン9全体をほぼ覆う容積にして形成されており、
これの後側上部には、詳細を後述するチルトアップハン
ドル20を取り付けるためのチルトアップハンドル取付
け部(以下、単に取付け部という)21が形成されてい
る。
【0029】取付け部21は、上側カバー16の上部壁
面16aよりも2段階に低く、かつ、図2に示すよう
に、平面視において略台形の輪郭にして凹設されている
ものである。この取付け部21の前側段差面21aに
は、図3,4に示すように、外気導入路21bが鉛直に
して形成されており、また、後側段差面21cには、チ
ルトアップハンドル20を固定するためのステー21d
が突設されている。なお、18はステー21dとこれに
対応してチルトアップハンドル20側に配設されたステ
ー20cとを連結するボルトである。
【0030】外気導入路21bは、図2に示すように、
平面視において略C字形に開設されており、これの導入
口21b′は、前側段差面21aよりもやや上方に突出
した位置に、かつ、やや後側に傾斜して開口され、ま
た、導出口21b″は、その前側段差面21aと後側段
差面21cとの中間の高さ位置に配設されている。
【0031】導入口21b′は、本実施形態において
は、上側ケース16の上部壁面16a下面に近接した高
さにして形成されている。換言すると、後述するルーバ
19とほぼ同じ高さに外気導入路21bの導入口21
b′が形成されている。これにより、チルトアップハン
ドル20内に吸い込まれた外気をエンジンカバー10内
に良好に導入できる。
【0032】チルトアップハンドル20は、図1,3〜
5に示すように、左右壁面20a,20a及び上部壁面
20bからなる下向きの略横長コ字形に形成されてお
り、その上部壁面20bを、船の進行方向β前方から後
方に向けて、エンジンカバー10の上部壁面、すなわ
ち、上側カバー16の上部壁面16aから次第に上方に
膨出させて形成している。換言すると、上部壁面20b
を、前側開口20′から、それよりもやや幅狭にした外
気取入れ口である後側開口20″に向け、上側カバー1
6の上部壁16a上方に次第に膨出させて形成してい
る。
【0033】前側開口20′は、チルトアップハンドル
20を上記取付け部21に固定したとき、これの上側縁
部が、上側カバー16の上部壁面16aにほぼ一致して
形成されているとともに、左右側縁部は、側面視におい
て、上側部分から下側部分に向けて後下がりに傾斜して
形成されている。
【0034】後側開口20″は、これの上側縁部が、前
側開口20′の上側縁部よりも高い位置に形成されてい
るとともに、左右側縁部は、側面視において、上側部分
から下側部分に向けて前下がりに傾斜して形成され、か
つ、下側縁部付近においてほぼ垂直となるように曲成さ
れている。
【0035】上記左右壁面20a,20aのうちの一方
には、換気口である前後に長い3つの横長換気用溝部2
2…が互いに平行にして形成されており、これの内側方
には換気用ファンFが配設されている。この換気用ファ
ンFは、エンジン9の駆動に連動して回転駆動するよう
にしてもよく、また、後述するバッファ室α内に水滴等
を検知するセンサ(図示しない)を配設しておき、その
センサにより水滴等を検知したときにだけ回転駆動され
るようにしてもよい。なお、換気用溝部22…は、左右
壁面のうちの一方にだけ形成することに限るものではな
く、両壁面に形成してもよい。
【0036】ルーバ19は、上記チルトアップハンドル
20の、外気取入れ口である後側開口20″に装着され
ているものであり、それは、後側開口20″の輪郭に合
わせて、平面視において、上,下縁部19a,19bが
中央部分から左右側部に向けて後側から前側に反った弓
形に形成されている。なお、本実施形態においては、チ
ルトアップハンドル20の後側開口20″にルーバ19
を挿着することにより、チルトアップハンドル20内に
区画形成される内部空間をバッファ室αとする。
【0037】下側縁部19bは、図9,10に示すよう
に、側面視において直線的に形成されているとともに、
上側縁部19aは、中央部分から左右側方に向け、下側
縁部19bに向けて次第に下り勾配となるように傾斜し
て形成されている。
【0038】上側縁部19aと下側縁部19bとの間の
吸気孔配設面19cには、左右一対の横長吸気孔19
d,19d、…が上下2段に形成されているとともに、
それら上段側の横長吸気孔19d,19dの上側縁部に
は、庇部19eが船の進行方向β後方に向けて突設され
ている。
【0039】本実施形態においては、上記庇部19eの
先端部が、エンジンカバー10の後部壁面16b、詳し
くは、側面視において、上側カバー16の後部壁面16
bに接する鉛直線V上に位置するように突出させてい
る。換言すると、図2に示すように、平面視において、
上記庇部19eの先端部が上側カバー16の後部壁面1
6bにほぼ重合するように突出されている。
【0040】上記吸気孔配設面19cは、ルーバ19を
チルトアップハンドル20の後側開口20″に装着した
ときに、船の進行方向β後方であって斜め下向きになる
ように形成されている。吸気孔配設面19cを船の進行
方向β後方の斜め下向きになるように形成することによ
り、チルトアップハンドル20の表面を流下する水滴等
が、横長吸気孔19d,19d、…を介してチルトアッ
プハンドル20内、すなわち、バッファ室α内に浸入す
ることを防止できる。
【0041】上記の構成からなる船外機のチルトアップ
ハンドル20の作用は、次の通りである。船外機側面視
において、外気取入れ口である後側開口20″を、エン
ジンカバー10の後部壁面、すなわち上側カバー116
の後部壁面16bに接する鉛直線V上にほぼ一致するよ
うに突出して形成しているので、エンジンカバー10又
はチルトアップハンドル20の表面に沿って流れ落ちる
水滴は、後側開口20″付近に滴下して飛散することな
く、エンジンカバー10の後部壁面に沿って流下する。
従って、エンジンカバー10内への水滴の浸入を簡易な
構成によって防止することができるとともに、水滴が後
側開口20″付近に滴下して飛散することによるミスト
の発生もない。
【0042】これにより、水滴等のチルトアップハンド
ル20内への浸入を阻止するために、ルーバ19の開口
面積を小さくする必要がないので、エンジンカバー10
内への外気取込み量の減少を招くことがなく、必要な空
気量を十分に確保できる。また、外気(空気)の吸込み
速度を増加させることがないので、たとえミストが発生
したとしても、そのミストがエンジンカバー10内に浸
入することも防止できる。
【0043】さらに、たとえ水滴やミストがバッファ室
α内に浸入したとしても、換気用ファンFを回転駆動す
ることにより、チルトアップハンドル20に形成した換
気口である横長換気用溝部22…を介し、その浸入した
水滴等を外部に強制的に排出させられる。従って、水滴
やミストがバッファ室αからエンジンカバー10内に浸
入することを防止できる。
【0044】次に、第2の実施形態に係るチルトアップ
ハンドルについて説明する。なお、本実施形態を採用し
た船外機の構成は、上記のものと同等であるので、上記
の実施形態において説明したものと同等のものには同一
の符号を付して説明を省略する。
【0045】本実施形態に係るチルトアップハンドル2
5は、左右壁面25a,25a(一方は図示しない)及
び上部壁面25bからなる下向きの略横長コ字形に形成
されており、これの前側開口25′から、それよりもや
や幅狭にした空気取入れ口である後側開口25″に向
け、次第に後下がりとなるように形成されている。換言
すると、上記実施形態とは異なりルーバを設けず、ま
た、上方に向けて膨出することなく形成されている。
【0046】後側開口25″は、これを区画形成する上
下側縁部及び左右縁部のうち、上側縁部をなす上側壁部
25bの後瑞部25b′を、エンジンカバー10の後部
壁面、すなわち上側カバー16の後部壁面16bに接す
る垂直線V上にほぼ一致するように庇状に突設したもの
である。
【0047】上側壁部25bの後瑞部25b′を、上側
カバー16の後部壁面16bに接する垂直線V上にほぼ
一致するように突設することにより、チルトアップハン
ドル25の表面を伝わって流下した水滴等は、庇状に突
設した上側壁部25bの後瑞部25b′に遮られて、後
側開口25″からバッファ室α内に浸入することがな
い。
【0048】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、次のような変形実施が可能である。上記に
おいては、外気取入れ口をエンジンカバーの後部壁面に
ほぼ一致させた構成を例として説明したが、外気取入れ
口をエンジンカバーの後部壁面よりも船の進行方向後方
に突出させた構成にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1〜6記載の発明によれば、外気
取入れ口をエンジンカバーの後部壁面よりも船の進行方
向後方に突出させ又は船外機側面視において、そのエン
ジンカバーの後部壁面に接する鉛直線上にほぼ一致する
ように突出しているので、エンジンカバー又はチルトア
ップハンドルの表面に沿って流れ落ちる水滴は、外気取
入れ口付近に滴下して飛散することなく、エンジンカバ
ーの後部壁面に沿って流下する。従って、エンジンカバ
ー内への水滴の浸入を簡易な構成によって防止すること
ができるとともに、水滴が外気取入れ口付近に滴下して
飛散することによるミストの発生もない。
【0050】請求項1〜6記載の発明で得られる上記共
通の効果に加え、各請求項記載の発明によれば次の効果
を得ることができる。請求項2記載の発明によれば、上
部壁面を、船の進行方向前方から後方に向けて、エンジ
ンカバーの上部壁面から次第に上方に膨出させて形成し
ているので、大型化を回避しつつチルトアップハンドル
の内容積を増加させることができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、船の進行方
向後方に向けて開設された外気取入れ口に、外気を斜め
下方から吸い込むようにしたルーバを装着することによ
り、外気の流れを容易に調整することができるようにな
り、エンジンカバー内への水滴の浸入を防止する上で有
効である。
【0052】請求項4記載の発明によれば、ルーバに、
船の進行方向後方かつ斜め下方に向けた吸気孔配設面を
形成しているので、そのルーバの上方からの水滴が吸気
孔配設面を伝って流れ落ちることを回避でき、エンジン
カバー内への水滴の浸入を防止する上でより効果的であ
る。
【0053】請求項5記載の発明によれば、ルーバの横
長吸気孔の上部を、船の進行方向に向け庇形に突設して
いるので、庇状に突設した上側縁部によって水滴が吸気
孔配設面にあたることを防ぐことができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、チルトアッ
プハンドルは、左右壁面及び上部壁面からなる下向きの
略横長コ字形に形成されており、その左右壁面のうちの
少なくとも一方に換気口を形成するとともに、そのチル
トアップハンドル内に換気用ファンを配設しているの
で、たとえチルトアップハンドル内に水滴等が侵入した
としても、外部に速やかに排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るチルトアップハンドルを
採用した船外機の側面図である。
【図2】上,下側カバーからなるエンジンカバーの平面
図である。
【図3】上側カバーの断面図である。
【図4】図3に包囲線Iで示す部分の拡大図である。
【図5】チルトアップハンドル本体とルーバとを分離さ
せて示す側面図である。
【図6】チルトアップハンドル本体の正面図である。
【図7】その下面図である。
【図8】ルーバの部分平面図である。
【図9】その正面図である。
【図10】その断面図である。
【図11】第2の実施形態に係るチルトアップハンドル
を採用した船外機の側面図である。
【図12】上側カバーの断面図である。
【図13】従来の一般的な船外機の側面図である。
【図14】エンジンカバーをなす上,下側カバーのう
ち、上側カバーの断面図である。
【符号の説明】 9 エンジン 10 エンジンカバー 16a 上部壁面 16b 後部壁面 18″,25′ 後側開口(外気取入れ口) 19 ルーバ 19d 横長吸気孔 20,25 チルトアップハンドル 22 換気口 A 船外機 F 換気用ファン V 縁直線 β 船の進行方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを収容するエンジンカバーの後
    側上部に配設され、かつ、船の進行方向後方に向けて外
    気取入れ口を開設した船外機のチルトアップハンドルに
    おいて、 上記外気取入れ口をエンジンカバーの後部壁面よりも船
    の進行方向後方に突出させ又は船外機側面視において、
    そのエンジンカバーの後部壁面に接する鉛直線上にほぼ
    一致するように突出していることを特徴とする船外機の
    チルトアップハンドル。
  2. 【請求項2】 上部壁面を、船の進行方向前方から後方
    に向けて、エンジンカバーの上部壁面から次第に上方に
    膨出させて形成している請求項1記載の船外機のチルト
    アップハンドル。
  3. 【請求項3】 船の進行方向後方に向けて開設された外
    気取入れ口に、外気を斜め下方から吸い込むようにした
    ルーバが装着されている請求項1又は2記載の船外機の
    チルトアップハンドル。
  4. 【請求項4】 ルーバには、船の進行方向後方かつ斜め
    下方に向けた吸気孔配設面が形成されている請求項3記
    載の船外機のチルトアップハンドル。
  5. 【請求項5】 吸気孔配設面の上側縁部を、船の進行方
    向後方に向けて庇状に突設している請求項4記載の船外
    機のチルトアップハンドル。
  6. 【請求項6】 チルトアップハンドルは、左右壁面及び
    上部壁面からなる下向きの略横長コ字形に形成されてお
    り、その左右壁面のうちの少なくとも一方に換気口を形
    成するとともに、そのチルトアップハンドル内に換気用
    ファンを配設している請求項3,4又は5記載の船外機
    のチルトアップハンドル。
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