JP2003088555A - パンツ型紙おむつ - Google Patents
パンツ型紙おむつInfo
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- JP2003088555A JP2003088555A JP2001283591A JP2001283591A JP2003088555A JP 2003088555 A JP2003088555 A JP 2003088555A JP 2001283591 A JP2001283591 A JP 2001283591A JP 2001283591 A JP2001283591 A JP 2001283591A JP 2003088555 A JP2003088555 A JP 2003088555A
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Abstract
さが800dtex以上の腰下部伸縮部材21F,21
Bを200〜350%の伸張状態で周方向に沿って固定
し、下腹部及び臀部を強く締め付けて吸収体10のフィ
ット性を高めるとともに、吸収体の両側部にある起立カ
フスC,Cの伸縮部材50,50…の太さを1000d
tex以上とし且つ150〜350%の伸張状態で起立
シート40に固定して、脚周りへの起立カフスC,Cの
締め付けを強くし且つ吸収体10のフィット性を高め、
その上で吸収体10の加圧下吸収量を1300cc以上
とし、締め付けを増強したことによる吸収力の低下を補
って余りあるように構成する。
Description
のに好適なパンツ型紙おむつに関する。
部と背側の両側縁部とが予め接合固定されたパンツ型紙
おむつと、おむつ使用時(装着時)に腹側の左右両側縁
と背側の左右両側縁とを接合するタイプのいわゆるテー
プ式紙おむつとが開発されている。
形状をなしており、着用のし易さや着用時のボリューム
感の少なさから昼間の着用に向いており、テープ式紙お
むつはおむつ使用者が胴回りの締め付けを調節できるこ
とから、漏れに強い利点があり、夜間、特に就寝時の着
用に適している。本発明者らが在宅介護者について調べ
たところによると、昼間はパンツ型紙おむつを使用し、
夜間はテープ式紙おむつを使用する人は漏れ等の問題が
殆ど生じていない。
ープ式の装着感の悪さから夜間に長時間タイプのパンツ
型紙おむつを使用している人が多く、しかもそれらの人
は夜間漏れを非常に多く経験しているということが判明
した。
し難く、夜間排尿量が多い人でも安心して使うことがで
きるパンツ型紙おむつを提供することを主たる課題とす
る。
トップシート、バックシート、及びこれらシート間に配
置された吸収コアからなる吸収体と、吸収体の両側部に
あって伸縮部材の収縮作用によって起立する起立カフス
と、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部と、ウエス
ト端部に周方向に沿って伸張下に固定されたウエスト伸
縮部材と、前記ウエスト端部よりも下方に周方向に沿っ
て伸張下に固定された腰下部伸縮部材とを有する、パン
ツ型紙おむつにおいて;前記起立カフスの伸縮部材は、
太さが1000dtex以上であり且つ150〜300
%の伸張状態で固定されており、腰下部伸縮部材は太さ
が800dtex以上であり且つ200〜350%の伸
張状態で固定されており、前記吸収体は、加圧下吸収試
験による加圧下吸収量が1300cc以上となるように
構成されたものであることを特徴とするパンツ型紙おむ
つ。
間漏れに対処する場合、通常想到するのは吸収体のパル
プや高吸収性ポリマー(以下、単にSAPともいう)を
増量して吸収量を増やすか、あるいはウエスト等の伸縮
部材をきつく締め付けるようにすることである。
材の締め付けをきつくしても根本的な問題の解決には至
らない。すなわち、パルプやSAPを増量し過ぎると吸
収体の変形性能が低下してフィット性が悪くなり、反対
に漏れが生じやすくなる。また伸縮部材による締め付け
をきつくするにしても、吸収体の吸収量が低下したり、
おむつの装着感が悪くなるので限度がある。
dtex以上の腰下部伸縮部材を200〜350%の伸
張状態で周方向に沿って固定し、下腹部または臀部を強
く締め付けて吸収体のフィット性を高めるとともに、 吸収体の両側部にある起立カフス(一般に立体ギャ
ザーといわれている)の伸縮部材の太さを1000dt
ex以上とするとともに150〜300%の伸張状態で
固定して、脚周りへの起立カフスの締め付けを強くし且
つ吸収体のフィット性を高め、 その上で吸収体の加圧下吸収量を1300cc以上
とし、締め付けを増強したことによる吸収力の低下を補
って余りあるように構成したものである。かくして、夜
間において排尿量が多い人でも動きの激しい人でも非常
に漏れ難いパンツ型紙おむつとなる。
おむつである、請求項1記載のパンツ型紙おむつ。
縮力は子供用とするにはきつすぎるものである。よって
本発明は特に大人用として特に好適なものである。
る吸収速度が25秒以下となるように構成された、請求
項1または2に記載のパンツ型紙おむつ。
より吸収量を増加させようとすると、いわゆるゲルブロ
ッキング現象(体液吸収により膨張したポリマー粒子に
より他の体液未吸もしくは体液吸収中のポリマー粒子に
対する体液の拡散が阻害されること)によって吸収速度
が阻害され、吸収量は多いはずなのに漏れが生じ易くな
る。
が25秒以下となるように構成することによって、漏れ
防止効果が更に高くなる。
験による1回目、2回目及び3回目の液流れがそれぞれ
100mm以下となるように構成された、請求項項1〜
3のいずれか1項に記載のパンツ型紙おむつ。
収体表面が傾斜しており、そこに***された尿は少なか
らず下方に流れるため、これが原因となって漏れが生じ
る場合もある。本請求項4記載のように1回目、2回目
及び3回目の液流れが100mm以下となるように構成
することによって、更に(特に長時間に渡る着用におい
て)漏れが生じにくくなる。
て、主に図1によって本発明の部位や方向に関する用語
説明をしつつ、図2〜4によって詳細な構造例も含めて
説明する。 (基本構成)この第1の実施形態に係るパンツ型使い捨
ておむつは、図1と図2及び図3との対比からも容易に
理解されるように、不透液性の外装シート1と、この外
装シート1内面に固定され、股下4を中心として縦方向
(前後方向)に延在する吸収体10とから主に構成され
ている。
良い)の通気・撥水性の不織布を積層固定してなり、こ
の外装シート1の上に起立カフスC,Cと吸収体10と
を重ね合わせて取り付けた後の製造工程の最終段階で、
前身頃Fと後身頃Bとの両側縁部の長手方向全体を超音
波シールや熱溶融などの手段により接合する(この接合
部を符号30としてある)ことにより、図4に示すよう
にウエスト開口部WOおよび左右一対のレッグ開口部L
Oが形成された紙おむつとなる。
は、腹側と背側を結ぶ方向を意味し、「周方向」とは前
記縦方向と直交する方向を意味する。「ウエスト開口
縁」とはウエスト開口部WOの縁5を意味し、「レッグ
開口縁」とはレッグ開口部LOの縁6を意味する。「レ
ッグ開口始端」とはレッグ開口部LOのレッグ開口縁6
と接合部30と交差する位置を意味し、レッグ開口縁6
の始まり個所の意味である。「胴周り部」Tとは、ウエ
スト開口縁5からレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体
領域を意味する。胴周り部Tは、概念的に「ウエスト端
部」Wと「腰下部」Uとに分けることができる。これら
の縦方向の長さは、製品のサイズによって異なるが、ウ
エスト端部Wは15〜50mm、腰下部Uは45〜20
0mmである。「股部」Lとは、レッグ開口部LOを形
成する長さ範囲の全体領域を意味する。また、「中央
部」とは、製品の中央線を含む側部を除く中間領域を意
味する。「脇部」とは、胴周り部Tにおける両側部を意
味する。
に、不織布などからなり着用者の肌に直接触れる長方形
の透液性のトップシート11と、ポリエチレンプラスチ
ックフィルムなどからなる長方形の不透液性バックシー
ト12と、これらシート間に配置されたある程度の剛性
を有する(半剛性の)長方形の吸収コア13とから主に
構成されている。吸収コアは、綿状パルプを主体とし必
要に応じてSAPを含むものである。
れよりも幅の狭い上層からなる二層構造とされ、その全
体が長方形のクレープ紙14により包むように額巻きさ
れた上で、トップシート11およびバックシート12間
に配置されている。またトップシート11は、吸収体1
0の両側縁を周り込んで裏面に達し、不透液性バックシ
ート12に重ねられ、当該重なり部分においてホットメ
ルト接着剤により接着一体化されている。さらに本例で
は、透液性トップシート11とクレープ紙14との間に
透液性セカンドシート11Sを介在させている。図示例
では、クレープ紙14上にホットメルト接着剤をスパイ
ラル状に塗工し、その上にセカンドシート14Sを接着
固定している。本例では、かかる吸収体10のほぼ裏面
全体が、バックシート1上にホットメルト接着剤により
接着されている。
が、加圧下吸収試験による加圧下吸収量が1300cc
以上、特に好適には1400〜1700ccとなるよう
に構成される。さらに望ましくは、吸収速度試験による
吸収速度が25秒以下、特に好適には15秒以下となる
ように構成される。さらに望ましくは、傾斜表面液流れ
試験による1回目、2回目及び3回目の液流れがそれぞ
れ100mm以下、特に好適には80mm以下となるよ
うに構成される。
ルプ量を34.0g以上、特に好適には35.0〜4
0.0gとし、SAP量を25.0g以上、特に好適に
は27.0g〜39.0gとすることができる。また合
わせて、トップシート11及びセカンドシートとしてエ
アスルー不織布を用いるのも好ましい。
5〜30g/m2、かつセカンドシートの目付けを20
〜60g/m2とし、後述する圧縮試験による圧縮エネ
ルギーWCが15〜40、かつ圧縮回復性RCが35以
上となるように吸収体10を構成すると、吸収速度及び
表面液流れが良好となるので好ましい。
使用面側に突出する脚周り起立カフスC,Cがそれぞれ
形成され、この起立カフスCは、実質的に幅方向に連続
した起立シート40と、伸縮部材、たとえば糸ゴムから
なる一本のまたは図示のように複数本の伸縮部材50,
50…とにより構成されている。
スCは、起立シート40を三重にして形成され、各伸縮
部材50,50…をホットメルト接着剤などにより固着
した状態で包んで形成されたものである。各起立カフス
C,Cを形成する起立シート40は、透液性でなく不透
液性もしくは疎水性であるのが望ましい。このため、本
例では起立シート40を三重にするとともに内部シート
を不透液性に優れた別のシート(フィルム、不織布等)
を張り込んで防漏性を高める構成としている。また、不
織布などの透液性シートに対してシリコン処理などによ
り液体をはじく性質となるようにしてもよい。さらに、
通気もしくは蒸気透過性を有しているのが望ましい。
0の不透液性バックシート12の裏面側に回り込んで外
面シートとの間にホットメルト接着剤などにより固着さ
れている。その結果、三重の起立シート40のこの固着
始端は、起立カフスCの起立端を形成している。この起
立端より先端側は、製品本体に固定されていない自由部
分である。起立シート40の縦方向前後端部において
は、自由部分の先端が物品の幅方向中央側に向かう状態
で物品に、具体的にはトップシート11外面にホットメ
ルト接着剤などにより固定される。
も1本(図示例では2本)が自由部分にあることを基本
形態とするが、特にその伸縮部材50は自由部分の先端
部にあることが好ましく、さらに、図示例のように根元
側にも伸縮部材50を有することが好ましい。先端部に
は、図示のように複数本有するのがさらに望ましい。
C,Cの各伸縮部材50,50…は、太さが1000d
tex以上、特に好適には1000〜2000dtex
のものが用いられ、150〜300%、特に好適には2
00〜250%の伸張状態で起立シート40に固定され
る。具体的な伸縮部材としては糸ゴムが好適に用いられ
る。
態を示しているが、装着時には、紙おむつが舟形に体に
装着されるため、また各伸縮部材50,50…の収縮力
が作用するため、製品の前後端はそのままで、脚周りで
は、各伸縮部材50,50…の収縮力により起立カフス
Cが起立する。そしてこのとき、吸収体10の側部を変
形させ持ち上げ、深いポケット空間が形成される。
は、尿または軟便の閉じ込め空間を形成する。この空間
内に排尿されると、その尿は透液性トップシート11を
通り吸収体10内に吸収されるとともに、軟便の固形分
については、起立カフスCがバリヤーとなり、その乗り
越えが防止される。
頃F及び後身頃Bのウエスト端部Wから股部Lの間の領
域たる腰下部Uにおける外装シート1の不織布間には、
本発明の腰下部伸縮部材21F,21Bが周方向に沿っ
て伸張下に配置固定されている。本発明では、これら腰
下部伸縮部材21F,21Bとしては、太さが800d
tex以上、特に好適には900〜1000dtexの
ものが用いられ、200〜350%、特に好適には27
0〜290%の伸張状態で固定される。具体的な伸縮部
材としては糸ゴム等を好適に用いることができる。
縦方向の間隔が15mm以下とされ、それぞれ平行に5
〜40本設けられるのが好ましい。腰下部伸縮部材21
F,21Bおける相互間隔は、ウエスト伸縮部材20
F,20Bの間隔に対して同じか、あるいはそれよりも
広いものが望ましい。
高めるために、、図3にも示すように、ウエスト端部W
における外装シート1の不織布間に、ウエスト開口部W
Oの端縁に平行に間隔を置いて細い糸ゴムからなるウエ
スト伸縮部材20F,20Bが伸長下に配置固定されて
いる。かかるウエスト伸縮部材20F,20Bの間隔お
よび本数は適宜定めることができるが、例えば間隔とし
ては4〜8mm程度、本数としては4〜20本程度が好
ましい。このウエスト伸縮部材20F,20B及び前述
の腰下部伸縮部材21F,21Bは、ウエスト端部Wお
よび腰下部Uに設けられる限り、固定位置は外装シート
1の不織布間に限られない。
長手方向端部に相当するウエスト端部Wにおいて、外装
シート1が製品内面側に折り返されており、この折り返
し部分1R,1Rの裏面からトップシート11の前後端
部にわたる押えシート9がホットメルト接着等により接
着されている。
述の実施例からも明らかなように、下腹部及び臀部と対
応する腰下部Uに、太さが800dtex以上の腰下部
伸縮部材21F,21Bを200〜350%の伸張状態
で周方向に沿って固定し、下腹部及び臀部を強く締め付
けて吸収体10のフィット性を高めるとともに、吸収体
の両側部にある起立カフスC,Cの伸縮部材50,50
…の太さを1000dtex以上とし且つ起立シート4
0に対して150〜300%の伸張状態で固定して、脚
周りへの起立カフスC,Cの締め付けを強くし且つ吸収
体10のフィット性を高め、その上で吸収体10の加圧
下吸収量を1300cc以上とし、締め付けを増強した
ことによる吸収力の低下を補って余りあるようになるた
め、夜間において排尿量が多い人でも動きの激しい人で
も非常に漏れ難くなる。
設けることを必須とするものであるが、その具体的な配
置については特に限定されず、適宜変更できる。上記図
1の配置形態を含めて纏めると、図5の(A)〜(F)
に示すようになる。これらを比較して推測できるよう
に、腰下部伸縮部材21F,21Bは、吸収体10を横
断して周方向に連続して配置固定する形態と、吸収体1
0が位置する中央部には存在せず、製品の左右脇部のお
いてのみ配置固定する形態とを選択的に採ることができ
る。
F,20Bを設けるか否かは適宜選択でき、ウエスト伸
縮部材20F,20Bを設ける場合には、腰下部伸縮部
材21F,21Bと同様に、吸収体10を横断して周方
向に連続して配置固定する形態と、吸収体10が位置す
る中央部には存在せず、製品の左右脇部においてのみ配
置固定する形態とを選択的に採ることができる。したが
って、図5の(E)に示すように、ウエスト伸縮部材2
0F,20B、ならびに腰下部伸縮部材21F,21B
を、吸収体ABが位置する中央部には存在せず、製品の
左右脇部のおいてのみ配置固定し、さらに股部伸縮部材
23を設けない形態とすることもできる。また、図5の
(B)、(C)等に示すように、股部Lについても周方
向に沿って且つ伸張下に伸縮部材23を配設することも
できる。
は、格子網状に配設してもよい。この一例が図5の
(D)に示す形態である。この種の形態でも、少なくと
も周方向に沿う弾性伸縮部材は上述の太さ及び伸張状態
を有するように構成する。
部材の配設形態を相違させることもできる。したがっ
て、図5の(F)に別の実施の形態として示すように、
前身頃Fにおいてはウエスト伸縮部材20Fおよび腰下
部伸縮部材21Fを、吸収体ABが位置する中央部には
存在させず、製品の左右脇部のおいてのみ配置固定し、
かつ股部伸縮部材23を設け、後身頃においてはウエス
ト伸縮部材20Bおよび腰下部伸縮部材21Bを吸収体
10を横断して周方向に連続して配置固定し、かつ股部
伸縮部材を設けない形態なども採用できる。
ることを付言する。腰下部伸縮部材21F,21B、ま
たは股部伸縮部材23を、吸収体ABが位置する中央部
には存在せず、製品の左右脇部のおいてのみ配置固定す
る場合において、腰下部伸縮部材21F,21B端部、
または股部伸縮部材23の端部が吸収体ABの側縁部に
重なる場合と、吸収体ABの側縁に達しないで離間する
場合との両者を含む。
て、付加的に図6に示すような伸縮部材を設けることも
できる。図6(A)は、前脇部の端部から股部Lのレッ
グ開口縁にほぼ平行に後脇部の端部に亘って、それぞれ
股部伸縮部材24,24を外形シート1の不織布間に固
定したものである。この形態では、股部伸縮部材24が
レッグ開口部LOを収縮させ、体液の漏れを防止する。
いて、左方の脇部の端部から股下部を横断するように右
方の脇部の端部に亘って、それぞれ股間・股下部伸縮部
材25F,25Bを外形シート1の不織布間に固定した
ものである。また、この例においては、前身頃F側と後
身頃B側の股間・股下部伸縮部材25F,25Bが一部
交差する形態としてある。
いて、左方の脇部の端部から股下部を横断するように右
方の脇部の端部に亘って、それぞれ股間・股下部伸縮部
材26F,26Bを外形シート1の不織布間に固定した
ものである。この例においては、股間・股下部伸縮部材
26F,26Bは交差することなく、股間部において平
行する形態としてある。
えた大人用パンツ型紙おむつを三種類製造し、実施例1
〜3とした。実施例2は吸収コア寸法を600mm×1
90mmとした他は、実施例1と同様とした。実施例3
はパルプ量及びポリマー量をそれぞれ38.0gとした
他は、実施例と同様とした。また大人用パンツタイプ紙
おむつの市販品を3種類(全て製造会社が異なる)用意
し、従来例1〜3とした。そして、これら実施例1〜3
および従来例1〜3について、下記に示す加圧下吸収試
験、吸収速度試験、傾斜表面液流れ試験および圧縮試験
をそれぞれ行った。これらの試験結果を表1に合わせて
示した。
収試験とは以下に示すものである。すなわち、 製品重量を測定し、規格に準じた重量であることを
確認する。 起立カフス部をカットし、吸収体が縮まないように
する。 可能な限り平らな状態となるようにおむつをアクリ
ル板で挟み込む。 錘を載せ、20g/cm2の荷重をかけた状態とし
て、人工尿中に30分間浸漬する。 30分後、人工尿中からおむつを取り出し、水切り
は行わずに全重量を測定する。 測定した全重量から製品重量を差し引き、加圧下吸
収量とする。
験とは以下に示すものであり、その概要が図7に示され
ている。すなわち、 吸収体の後側110mmに印(受尿部)をつける。 おむつ300を可能な限り平らに水平面PL上に貼
り付け、四隅をガムテープで止める。 印位置に所定形状・サイズの吸収筒400を立て、
この吸収筒400内に1回あたり150mlの人工尿を
注入し、吸収体に吸収させる。 人工尿を全量吸収するのに要した時間を測定する。
3回測定を行い平均値を吸収速度とする。
表面液流れ試験とは以下に示すものでああり、その概要
が図8に示されている。すなわち、 おむつ300を、腹側を上にして15度の傾斜板3
01に平らに貼り付ける。 吸収体中央部に印302(受尿部)をつける。 滴下容器303を用い、高さ10mmの位置から1
5cc/secの滴下速度で人工尿200ccを滴下・
注入する。 10分間隔でを3回繰り返す。この際の液流れ距
離をそれぞれ測定する。
ーテック社製KES−G5ハンディー圧縮試験機400
を用いる。本試験機400は、試料台401の上の受圧
板402(面積2cm2)の上に試料の測定部位を載
せ、上方から加圧板403(面積2cm2)を下降させ
て試料を徐々に加圧させ、設定した最大荷重に達したら
加圧板403を上昇させて圧力を徐々に弱めて試料を復
元させ、この過程で試料に加わる加圧圧力と加圧板40
3のストローク量とを測定し、これらの測定結果に基づ
いて「圧縮かたさLC」、「圧縮エネルギーWC」およ
び「圧縮回復性RC」を算出・表示するものである。
LC」、「圧縮エネルギーWC」および「圧縮回復性R
C」とは、図10に示す圧縮曲線(縦軸:加圧圧力、横
軸:ストローク量)が測定されたとき、次式により求ま
るものである。 WC=面積a+面積b LC=(面積a+面積b)/三角形ABCの面積 RC=面積b/(面積a+面積b) ここに、A点は最大荷重点を意味し、B点は荷重が0.
5gf/cm2の測定始点を意味し、C点はA点の荷重が
ゼロの点を意味する。
ようになる。 「圧縮かたさLC」…値が1に近づくほど圧縮に対して
硬いことを意味する。 「圧縮エネルギーWC」…値が大きいほど圧縮されやす
いことを意味する。 「圧縮回復性RC」…値が100に近づくほど回復性が
高いことを意味する。
ては、上記のハンディー圧縮試験機400を用い、加圧
板の下降スピードを0.1cm/secに設定し、最大
荷重が100g/cm2となるように設定し、ストロー
クが20mmとなるように設定した試験をいうものとす
る。
しないがおむつの内面側を上にして試料台401上に平
坦に貼り付け、吸収コア部位が受圧板402上に位置す
るようにした上で、同一のサンプルに対して3回測定を
行い、平均値を評価値とする。
〜3の紙おむつを、在宅介護者20名に夜間使用しても
らい、漏れ防止効果を評価した。評価結果を表2に示
す。
おむつは、夜間使用しても漏れが生じ無かったが、従来
例1〜3の紙おむつは夜間使用により漏れが多発した。
生し難く、夜間排尿量が多い人でも安心して使うことが
できるパンツ型紙おむつとなる。
す、使用面側からの平面図である。
縦断面図である。
縦断面図である。
る。
態平面図である。
態平面図である。
る。
ート、12…不透液性バックシート、13…吸収コア、
14クレープ紙、20F,20B…ウエスト伸縮部材、
21F,21B…腰下部伸縮部材、40…起立用シー
ト、50…起立カフスの伸縮部材、C…起立カフス。
Claims (4)
- 【請求項1】トップシート、バックシート、及びこれら
シート間に配置された吸収コアからなる吸収体と、 吸収体の両側部にあって伸縮部材の収縮作用によって起
立する起立カフスと、ウエスト開口部及び左右一対の脚
開口部と、 ウエスト端部に周方向に沿って伸張下に固定されたウエ
スト伸縮部材と、 前記ウエスト端部よりも下方に周方向に沿って伸張下に
固定された腰下部伸縮部材とを有する、パンツ型紙おむ
つにおいて;前記起立カフスの伸縮部材は、太さが10
00dtex以上であり且つ150〜300%の伸張状
態で固定されており、腰下部伸縮部材は太さが800d
tex以上であり且つ200〜350%の伸張状態で固
定されており、 前記吸収体は、加圧下吸収試験による加圧下吸収量が1
300cc以上となるように構成されたものであること
を特徴とするパンツ型紙おむつ。 - 【請求項2】大人用パンツ型紙おむつである、請求項1
記載のパンツ型紙おむつ。 - 【請求項3】吸収速度試験による吸収速度が25秒以下
となるように構成された、請求項1または2に記載のパ
ンツ型紙おむつ。 - 【請求項4】傾斜表面液流れ試験による1回目、2回目
及び3回目の液流れがそれぞれ100mm以下となるよ
うに構成された、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
パンツ型紙おむつ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001283591A JP3892260B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | パンツ型紙おむつ |
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