JP2003086745A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003086745A
JP2003086745A JP2001276569A JP2001276569A JP2003086745A JP 2003086745 A JP2003086745 A JP 2003086745A JP 2001276569 A JP2001276569 A JP 2001276569A JP 2001276569 A JP2001276569 A JP 2001276569A JP 2003086745 A JP2003086745 A JP 2003086745A
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heat sink
metal foil
heat
semiconductor device
gap
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JP2001276569A
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Atsushi Yamamoto
敦史 山本
Takashi Kusano
貴史 草野
Yutaka Ishiwatari
裕 石渡
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モジュール型半導体素子の放熱板とヒートシ
ンク間での熱抵抗を低減する。 【解決手段】 締結ネジ13〜16によるネジ止めによ
ってそりを生じた放熱板3とヒートシンク11の間隙
に、金属箔17を挿入するとともに高熱伝導性のグリー
ス18を充填する。放熱板3は、その長辺の長さを当該
放熱板の厚さの10倍以上とし、金属箔17は、その材
質を銀又は銅とする。さらに、Siチップ1の輪郭線を
ヒートシンク11の放熱板取り付け面に投影した線か
ら、Siチップ裏面と放熱板裏面との距離aと同一の距
離bだけ外側に離した線で囲まれる領域Xを、金属箔の
設置領域である領域Yが完全に包含するようにして、S
iチップ1により生じた熱の流路に金属箔17が配置さ
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モジュール型半導
体素子を用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーエレクトロニクスの分野で利用さ
れる半導体素子には、一般にモジュール型半導体素子
と、圧接型半導体素子がある。図7は、従来のモジュー
ル型半導体素子とヒートシンクの構成を示す図であり、
同図(a)は断面図、同図(b)は上面図を示す。モジ
ュール型半導体素子は、一般に、同図に示すように、S
iチップ(半導体チップ)1を搭載した絶縁基板2を放
熱板3の上に結合し、この放熱板3の四隅を締結ネジ1
3〜16によりヒートシンク11の上面に固定すること
により、放熱板3をヒートシンク11に接触させてSi
チップ1で生じた熱をSiチップ下面から逃がすように
した片面冷却タイプが用いられる。
【0003】これに対して圧接型半導体素子は、Siチ
ップの上下面に接触するように熱応力緩衝板を積層し、
電極を介して半導体素子を挟むように配置したヒートシ
ンクに熱を逃がすようにした両面冷却タイプが用いられ
る。
【0004】近年のパワーエレクトロニクスの分野にお
いては、半導体装置の大容量化の要求が強く、半導体素
子の熱効率の向上がその実現のために必要となってお
り、半導体素子の熱抵抗の一層の低減が求められてい
る。
【0005】半導体素子の熱抵抗は、素子を構成する部
材の熱抵抗と部材間の接触熱抵抗からなり、このうち接
触熱抵抗の低減が特に重要である。従来は、図7に示す
ように、半導体素子の放熱板3とヒートシンク11の間
隙に高熱伝導性のグリース18を挿入することにより熱
抵抗の低減を図っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モジュ
ール型半導体素子の大容量化に伴い、近年は半導体素子
の外形寸法も大きくなってきている。半導体素子の放熱
板3は、ネジ止めによってそりを生じるが、そりの量
は、半導体素子の長辺の長さが長くなるに伴い増大す
る。このようなそりの増大は、放熱板3とヒートシンク
11間におけるグリース18による熱伝導距離を増大さ
せることとなり、その結果として熱抵抗の増大を招くこ
ととなる。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、モジュール型半導体素子
の放熱板とヒートシンク間の熱抵抗を低減できるように
した半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明に係る半導体装置は、半導体
チップが設けられた放熱板をヒートシンクにネジで固定
することにより半導体チップで生じた熱を放熱させるよ
うにした半導体装置において、前記放熱板と前記ヒート
シンクとの間隙に金属箔を挿入するとともにグリースを
充填したことを特徴とする。
【0009】本発明にあっては、放熱板をヒートシンク
にネジ止めすることによって生じる間隙に金属箔を挿入
するとともにグリースを充填するようにしたことで、こ
の間隙に対して金属箔を通じて熱伝導させることが可能
となり、放熱板とヒートシンク間の熱抵抗を低減するこ
とができる。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
半導体装置において、前記放熱板は、その長辺の長さを
当該放熱板の厚さの10倍以上としたことを特徴とす
る。
【0011】本発明のように、放熱板の長辺の長さを厚
さの10倍以上とした場合には、放熱板のそりが大きく
なるため、金属箔を挿入することによる熱抵抗の低減効
果が顕著になる。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1又は2
記載の半導体装置において、前記金属箔は、その材質を
銀又は銅としたことを特徴とする。
【0013】本発明のように、金属箔の材質として銀又
は銅のように熱伝導性が高く展延性に優れている金属を
用いることによって、熱抵抗をより低減することができ
る。
【0014】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の半導体装置において、前記半導体チ
ップの輪郭線を前記ヒートシンクの放熱板取り付け面に
投影した線から半導体チップ裏面と放熱板裏面との距離
の分だけ外側に離した線により囲まれる領域を前記金属
箔の設置領域が包含するようにしたことを特徴とする。
【0015】半導体チップで発生した熱は、主として放
熱板からヒートシンクに向かって外側に45°の範囲で
広がりながら拡散していくこととなる。そこで、本発明
のように、半導体チップの輪郭線をヒートシンクの放熱
板取り付け面に投影した線から半導体チップ裏面と放熱
板裏面との距離の分だけ外側に離した線により囲まれる
領域を金属箔の設置領域が包含するようにすることで、
金属箔が熱の流路に設置されることとなるので、熱抵抗
をさらに低減することができる。
【0016】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の半導体装置において、前記金属箔
は、前記半導体チップ直下に位置しない部分に貫通穴が
設けられたことを特徴とする。
【0017】本発明にあっては、金属箔の半導体チップ
直下に位置しない部分に貫通穴を設けるようにしたこと
で、金属箔の上面あるいは下面にグリースが偏ってしま
うことを防止することができる。
【0018】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の半導体装置において、前記金属箔
は、その厚さを前記半導体チップ直下における放熱板と
ヒートシンクの間隙距離の最小値の50%以上100%
未満としたことを特徴とする。
【0019】本発明にあっては、金属箔の厚さを半導体
チップ直下における放熱板とヒートシンクの間隙距離の
最小値の50%以上100%未満としたことで、放熱板
とヒートシンクの間隙が金属箔の挿入により広がること
を防止でき、また、この間隙の多くの部分を従来のグリ
ースのみによる熱伝導から金属による熱伝導に置き換え
ることができる。
【0020】請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の半導体装置において、前記金属箔
は、その融点に対し絶対温度で50%以上の温度にて熱
処理されていることを特徴とする。
【0021】本発明にあっては、金属箔の一部が放熱板
やヒートシンクに接触してしまう場合でも、金属箔をそ
の融点に対し絶対温度で50%以上の温度にて軟化処理
しておくことにより、放熱板やヒートシンクに接触する
部分がネジの締め付け力によってなじみ押し広がるよう
になるので、ネジの締め付けによる放熱板とヒートシン
クの間隙の拡大を抑制することができる。
【0022】請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7
のいずれかに記載の半導体装置において、前記放熱板の
側面にグリースを充填したことを特徴とする。
【0023】半導体装置の稼動時における放熱板のそり
量の変化によって間隙の体積が減少すると、放熱板とヒ
ートシンクの間隙に充填したグリースの一部がその体積
減少の分だけ間隙から半導体素子外部に排出される傾向
にある。そこで、本発明のように、放熱板の側面にグリ
ースを充填するようにすることで、間隙の体積減少時に
排出されたグリースが、間隙の体積が増大した際に、放
熱板側面に充填されたグリースによって間隙に引き戻さ
れるので、空気を間隙に引き込むことがなく、安定した
熱抵抗特性を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。ここでは、まず、半導体素子
とヒートシンクの接触部分の構成についていくつかの様
態を説明し、続いて各構成について熱抵抗の評価結果を
説明する。
【0025】図1は、一実施の形態におけるモジュール
型半導体素子を用いた半導体装置の要部構成を示す断面
図である。Siチップ(半導体チップ)1を搭載した絶
縁基板2を放熱板3の上面に結合し、Siチップ1を設
けた面を上にした状態で放熱板3の四隅を締結ネジ13
〜16によりヒートシンク11の上面に固定するととも
に、Siチップ1を搭載した絶縁基板2を端子取り付け
部9が備えられた外囲器8により囲み、Siチップ1と
端子取り付け部9との間に所定の配線を設けた構成であ
る。
【0026】図2は、一実施の形態における半導体素子
とヒートシンクの接触部分の構成を示す拡大図であり、
同図(a)は断面図、同図(b)は上面図を示す。同図
(a)に示すように、ネジ止めによってそりを生じた放
熱板3とヒートシンク11の間隙に金属箔17を挿入す
るとともに高熱伝導性のグリース18を充填した構成と
なっている。金属箔の厚さは、Siチップ直下部におけ
る放熱板とヒートシンクの間隙距離の最小値の50%〜
100%の範囲とする。このように、ネジ止めによって
生じる間隙の大部分を金属箔17により占めることによ
り熱伝導性を高める。なお、図1と同一物には同一の符
号を付すこととし、ここでは重複した説明は省略する。
【0027】図2中の距離a,Xmin,dminは、
後述する熱抵抗の評価で用いる寸法値であり、次の様に
定義する。
【0028】距離a :Siチップ裏面と放熱板裏面間
の距離。
【0029】Xmin:金属箔の輪郭線およびSiチッ
プの輪郭線をヒートシンクの素子取り付け面に投影した
ときの両投影線間の距離の最小値(金属箔輪郭線の投影
線が外側の場合を正とする)。
【0030】dmin:Siチップ直下部における放熱
板とヒートシンクの間隙距離の最小値。
【0031】また、同図(b)に示す領域Xは、Siチ
ップ1の輪郭線をヒートシンク11の放熱板取り付け面
に投影した線から距離aと同一の距離bだけ外側に離し
た線で囲まれる領域であり、領域Yは、金属箔を設置し
た領域である。同図に示すように、領域Xが領域Yに完
全に包含されるようになっている。
【0032】半導体チップで発生した熱は、半導体チッ
プからヒートシンクへ向かう垂直線から約45°の角度
範囲内で広がりながら伝わっていくが、領域Xが領域Y
に完全に包含されるようにすることによって、金属箔が
この熱の流路に設置されるようにしている。
【0033】図3は、別の様態の半導体素子とヒートシ
ンクの接触部分の構成を示す拡大図であり、同図(a)
は断面図、同図(b)は上面図を示す。基本的な構成は
図2と同様であるが、金属箔27には、Siチップ直下
に位置しない部分に複数の貫通穴が設けられている。こ
れによって、Siチップ1の上下面のグリース18がい
ずれか片面に偏ることを防止する。
【0034】図4は、さらに別の様態のモジュール型半
導体素子とヒートシンクの接触部分の構成を示す拡大図
であり、同図(a)は断面図、同図(b)は上面図を示
す。基本的な構成は図2と同様であるが、金属箔37
は、放熱板3に接触しているが、金属箔37をその融点
に対し絶対温度で50%以上の温度で軟化処理しておく
ことにより、放熱板3に接触する部分がネジの締め付け
力によってなじみ押し広がるようにしている。これによ
って、ネジの締め付けによる放熱板3とヒートシンク1
1の間隙の拡大を抑制する。
【0035】なお、同図においては、金属箔37が放熱
板3に接触する場合を示したが、金属箔37がヒートシ
ンク11に接触する場合でも、同様に金属箔37を軟化
処理しておくことにより間隙の拡大を抑制することがで
きる。
【0036】図5は、さらに別の様態の半導体素子とヒ
ートシンクの接触部分の構成を示す拡大図であり、同図
(a)は断面図、同図(b)は上面図を示す。基本的な
構成は図2と同様であるが、放熱板3の側面に、グリー
ス18が間隙から外部へ排出しないようにグリース28
を充填している。
【0037】半導体装置の稼動時における放熱板3のそ
り量の変化によって間隙の体積が減少すると、放熱板3
とヒートシンク11の間隙に充填したグリース18の一
部がその体積減少の分だけ間隙から半導体素子外部に排
出される傾向にある。このときグリースの代わりに空気
が間隙に入り込み、熱抵抗を増大される原因となる。そ
こで、放熱板3の側面にグリース28を充填することに
より、間隙の体積減少時に排出されたグリースが、間隙
の体積が増大した際に、放熱板側面に充填されたグリー
ス28によって間隙に引き戻されるようにして、空気が
間隙に引き込まれないようにする。
【0038】次に、放熱板とヒートシンクの間隙におけ
る熱抵抗の評価方法について説明する。まず、予め半導
体チップのV−I特性の温度依存性を調べておく。一方
で、ヒートシンクの側面に、図2(a)のヒートシンク
上面中央部よりやや下方の位置から、4つあるSiチッ
プ1の中央直下部に至るまでの範囲で熱電対を挿入する
ための挿入孔を設けておく。半導体素子の放熱板をヒー
トシンクにネジ止めしたのち、このヒートシンクの挿入
孔に熱電対をセットし、温度測定を行う。半導体素子に
所定の電流を通電して半導体チップの温度をある程度上
昇させ、半導体チップの温度をV−I特性の温度依存性
に基づいて推定し、同時にヒートシンクのグリースを介
して放熱板に接触している接触面における温度を熱電対
により実測し、半導体チップと接触面との温度差を測定
する。半導体素子の発熱量を計算し、上記温度差との関
係から放熱板とヒートシンクの間隙の熱抵抗を求める。
ただし、熱抵抗は、半導体素子のON/OFFを一万回
繰り返した後に求めるものとする。
【0039】次に、この評価方法による熱抵抗の評価結
果について説明する。図6は、上記各様態における熱抵
抗の評価結果を示す表である。同図では、放熱板につい
ては長辺の長さ、厚さ、dmin、金属箔については挿
入の有無、材質、厚さ、貫通穴の有無、熱処理の有無、
熱処理温度、Xmin、がそれぞれ設定事項となってお
り、さらに半導体チップ裏面と放熱板裏面間の距離、放
熱板とヒートシンク間のグリース充填の有無、放熱板側
面のグリース充填の有無を設定事項とし、これら設定事
項を異なる値に変更したときの熱抵抗の違いを示してい
る。また、同図において実施例とあるのは、上記各様態
のいずれかの構成をベースにしたものであり、比較例と
あるのは、実施例との比較のために用意したものであ
る。また、それぞれの熱抵抗の値は、比較例1との相対
値で示してある。
【0040】(実施例1および比較例1,2)実施例1
は、放熱板とヒートシンクの間隙に金属箔を挿入すると
ともに、グリースを充填したものである。比較例1は、
グリースだけを充填したものであり、比較例2は金属箔
だけを挿入したものである。金属箔の材質はCuとし、
その他の設定事項についてはこれら三者で同一としてあ
る。図6の表に示すように、比較例1に対して実施例1
の熱抵抗は40%程度まで低減されている。一方、金属
箔だけを挿入した比較例2では、熱抵抗が逆に上昇して
いることがわかる。
【0041】(実施例2,3および比較例3)熱抵抗の
改善効果は、放熱板の長辺の長さと厚さとの比が大きい
ほど有効である。実施例2は長辺の長さが厚さの10倍
のものであり、実施例3は25倍のもの、比較例3は
7.5倍のものである。その他の設定事項についてはこ
れら三者で同一としてある。図6の表に示すように、長
辺の長さを厚さの10倍以上とした場合には、半導体素
子の熱抵抗を20%以上低減することが可能となる。一
方、この比が小さい比較例3では、熱抵抗の十分な改善
効果が得られていない。
【0042】(実施例4,5および比較例4)熱抵抗の
改善効果は、金属箔自体の熱抵抗が小さいほど有効であ
る。実施例4は、金属箔の材質をCuとしたものであ
り、実施例5は金属箔にAg、比較例4は金属箔にFe
を用いたものである。その他の設定事項についてはこれ
ら三者で同一としてある。図6の表に示すように、Cu
やAgを用いた場合は、Feに比較して熱抵抗の改善効
果が大きい。
【0043】(実施例6,7および比較例5)金属箔の
設置面積は、金属箔の厚さが一定である場合には、あま
りに広く取ると放熱板とヒートシンクとの間隙を増大さ
せる結果を招くため、必要最小限に留める必要がある。
一方、半導体チップで発生した熱は、半導体チップから
ヒートシンクへ向かう垂直線から約45°の角度範囲内
で広がりながら伝わるため、金属箔がこの熱の流路に設
置されている必要がある。すなわち、図2に示したXm
inが、半導体チップ裏面と放熱板裏面との距離aより
も大きいことが最小限必要となる。
【0044】ここでは、この距離aを6mmに設定す
る。実施例6はXminを距離aと同一の6mmとした
ものであり、実施例7はXminを9mm、比較例5は
Xminを2mmとしたものである。その他の設定事項
についてはこれら三者で同一としてある。図6の表に示
すように、Xminを距離a以上とした実施例6,7で
は、熱抵抗が十分低減されており、この関係を満足しな
い比較例5では、熱抵抗の低減幅が小さい。
【0045】(実施例8および比較例6)金属箔は、放
熱板およびヒートシンクとグリースを通じて熱を伝える
ため、放熱板と金属箔間あるいは金属箔とヒートシンク
間にグリースが充填されていない場合には、金属箔によ
る熱抵抗の低減効果が十分に得られなくなる。ところ
が、実際には、金属箔を設置する際にグリースが金属箔
の上面あるいは下面に偏り易い。そこで、この偏りを防
止するためには、金属箔の半導体チップ直下に位置しな
い部分に貫通穴を設けることが有効である。
【0046】実施例8はこの貫通穴を設けたものであ
り、比較例6は貫通穴を設けていないものである。その
他の設定事項については両者で同一としてある。図6の
表に示すように、貫通穴を設けた実施例8では、グリー
スの分布がほぼ一様となるので熱抵抗の低減効果が十分
に得られているが、貫通穴を設けていない比較例6で
は、グリースの分布に偏りがあるため、熱抵抗が実施例
8や貫通穴を設けた比較例1よりも高くなっている。
【0047】(実施例9および比較例7)放熱板とヒー
トシンクの間隙に充填したグリースは、放熱板の種類に
よっては、半導体装置の駆動によって幾分流動し、その
一部が間隙から外部に排出されるため熱抵抗が変化す
る。このグリースの流動を抑えるには、放熱板の側面に
もグリースを余分に充填しておくことが有効である。
【0048】実施例9は放熱板の側面にもグリースを充
填したものであり、比較例7は、放熱板の側面にグリー
スを設けていないものである。その他の設定事項につい
ては両者で同一としてある。図6の表に示すように、放
熱板の側面にグリースを充填した実施例9では、グリー
スの流動による影響をほとんど受けず、熱抵抗は安定し
て低い値が得られているが、放熱板の側面にグリースを
設けなかった比較例7では、グリースの排出によって熱
抵抗が徐々に増大していくため、熱抵抗が実施例9や放
熱板の側面にグリースを充填させた比較例1よりも高く
なっている。
【0049】以上の実施例および比較例では、いずれも
金属箔の厚さが100μm、半導体チップ直下における
放熱板とヒートシンクの間隙距離の最小値dminが1
20μmとなっており、金属箔の厚さがdminの50
%〜100%の範囲にあるようにしていた。以下では、
金属箔の厚さをdminよりも厚くした場合について説
明する。
【0050】(実施例10,11および比較例8,9)
金属箔の厚さがdminよりも厚い場合、金属箔の一部
が放熱板およびヒートシンクに接触する。このため、金
属箔が硬いと金属箔によって放熱板とヒートシンクの間
隙を広げてしまい、熱抵抗を増大してしまう。しかしな
がら、金属箔は、その融点に対し絶対温度で50%以上
の温度において熱処理することことにより軟化させるこ
とが可能であり、この軟化処理を施した金属箔を用いる
ことによって間隙の増大を抑制することができる。
【0051】実施例10,11、比較例8,9は、いず
れもdminが120μm、金属箔の厚さがこれよりも
厚い150μmに設定される。実施例10は、金属箔C
uの融点の50%の温度である678Kよりも高温の7
00Kで熱処理したものであり、実施例11は、さらに
高温の1200Kで熱処理したものである。一方、比較
例8は全く熱処理を施さなかったものであり、比較例9
は678Kよりも低温の500Kで熱処理したものであ
る。その他の設定事項についてはこれら四者で同一とし
てある。
【0052】金属箔の融点の50%の温度よりも高い温
度で金属箔を熱処理をした実施例10,11は、放熱板
とヒートシンクの間隙を拡大することなく金属箔を挿入
することができるので、図6の表に示すように、熱抵抗
の十分な改善効果が得られる。これに対し、熱処理を行
っていない比較例8および金属箔の融点の50%の温度
よりも低い温度で金属箔を熱処理した比較例9は、放熱
板とヒートシンクの間隙が拡大したため、熱抵抗の低減
効果が十分に発揮されていない。
【0053】したがって、本実施の形態によれば、放熱
板をヒートシンクにネジ止めすることによって生じる間
隙に金属箔を挿入するとともにグリースを充填するよう
にしたことで、この間隙に対して金属箔を通じて熱伝導
させることが可能となり、放熱板とヒートシンク間の熱
抵抗を低減することができる。
【0054】本実施の形態によれば、放熱板の長辺の長
さを放熱板の厚さの10倍以上としたことで、金属箔を
挿入することによる熱抵抗の低減効果を顕著にすること
ができる。
【0055】本実施の形態によれば、金属箔の材質に銀
又は銅のように熱伝導性が高く展延性に優れている金属
を用いるようにしたことで、放熱板とヒートシンク間の
熱抵抗をより低減することができる。
【0056】本実施の形態によれば、半導体チップの輪
郭線をヒートシンクの放熱板取り付け面に投影した線か
ら半導体チップ裏面と放熱板裏面との距離aの分だけ外
側に離した線により囲まれる領域Xを金属箔の設置領域
Yが完全に包含するようにしたことで、金属箔が熱の流
路に設置されることとなるので、熱抵抗をさらに低減す
ることができる。
【0057】本実施の形態によれば、金属箔の半導体チ
ップ直下に位置しない部分に貫通穴を設けるようにした
ことで、金属箔の上面あるいは下面にグリースが偏って
しまうことを防止することができる。
【0058】本実施の形態によれば、金属箔の厚さを半
導体チップ直下における放熱板とヒートシンクの間隙距
離の最小値の50%以上100%未満としたことで、放
熱板とヒートシンクの間隙が金属箔の挿入により広がる
ことを防止でき、また、この間隙の多くの部分を従来の
グリースのみによる熱伝導から金属による熱伝導に置き
換えることができる。
【0059】本実施の形態によれば、金属箔の一部が放
熱板やヒートシンクに接触してしまう場合でも、金属箔
をその融点に対し絶対温度で50%以上の温度にて軟化
処理しておくことにより、放熱板やヒートシンクに接触
する部分がネジの締め付け力によってなじみ押し広がる
ようになるので、ネジの締め付けによる放熱板とヒート
シンクの間隙の拡大を抑制することができる。
【0060】本実施の形態によれば、放熱板の側面にグ
リースを充填するようにしたことで、半導体装置の稼動
によって間隙の体積減少時に排出されたグリースが、間
隙の体積が増大した際に、放熱板側面に充填されたグリ
ースによって間隙に引き戻されるので、空気を間隙に引
き込むことがなく、安定した熱抵抗特性を得ることがで
きる。
【0061】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る半
導体装置によれば、放熱板をヒートシンクにネジ止めす
ることによって生じる間隙に金属箔を挿入するとともに
グリースを充填するようにしたことで、この間隙に対し
て金属箔を通じて熱伝導させることが可能となり、放熱
板とヒートシンク間の熱抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるモジュール型半導体素子
を用いた半導体装置の要部構成を示す断面図である。
【図2】上記実施の形態における半導体装置の半導体素
子とヒートシンクの接触部分の構成を示す拡大図であ
り、同図(a)は断面図、同図(b)は上面図である。
【図3】上記実施の形態における半導体装置の別の様態
の半導体素子とヒートシンクの接触部分の構成を示す拡
大図であり、同図(a)は断面図、同図(b)は上面図
を示す。
【図4】上記実施の形態における半導体装置のさらに別
の様態の半導体素子とヒートシンクの接触部分の構成を
示す拡大図であり、同図(a)は断面図、同図(b)は
上面図を示す。
【図5】上記実施の形態における半導体装置のさらに別
の様態の半導体素子とヒートシンクの接触部分の構成を
示す拡大図であり、同図(a)は断面図、同図(b)は
上面図を示す。
【図6】上記各様態における放熱板とヒートシンク間の
熱抵抗の評価結果を示す表である。
【図7】従来のモジュール型半導体素子とヒートシンク
の接触部分の構成を示す拡大図であり、同図(a)は断
面図、同図(b)は上面図を示す。
【符号の説明】
1 Siチップ 2 絶縁基板 3 放熱板 4 ボンディングワイヤ 8 外囲器 9 端子取り付け部 11 ヒートシンク 13〜16 締結ネジ 17,27,37 金属箔 18,28 グリース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 裕 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BB21 BD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップが設けられた放熱板をヒー
    トシンクにネジで固定することにより半導体チップで生
    じた熱を放熱させるようにした半導体装置において、 前記放熱板と前記ヒートシンクとの間隙に金属箔を挿入
    するとともにグリースを充填したことを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記放熱板は、その長辺の長さを当該放
    熱板の厚さの10倍以上としたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記金属箔は、その材質を銀又は銅とし
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体チップの輪郭線を前記ヒート
    シンクの放熱板取り付け面に投影した線から半導体チッ
    プ裏面と放熱板裏面との距離の分だけ外側に離した線に
    より囲まれる領域を前記金属箔の設置領域が包含するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記金属箔は、前記半導体チップ直下に
    位置しない部分に貫通穴が設けられたことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記金属箔は、その厚さを前記半導体チ
    ップ直下における放熱板とヒートシンクの間隙距離の最
    小値の50%以上100%未満としたことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記金属箔は、その融点に対し絶対温度
    で50%以上の温度にて熱処理されていることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記放熱板の側面にグリースを充填した
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半
    導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128571A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Toyota Motor Corp 半導体装置
US10262925B2 (en) 2017-04-03 2019-04-16 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
US10541219B2 (en) 2017-05-17 2020-01-21 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor module, base plate of semiconductor module, and method of manufacturing semiconductor device

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