JP2003083211A - 始動用電動機装置 - Google Patents

始動用電動機装置

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JP2003083211A JP2001279897A JP2001279897A JP2003083211A JP 2003083211 A JP2003083211 A JP 2003083211A JP 2001279897 A JP2001279897 A JP 2001279897A JP 2001279897 A JP2001279897 A JP 2001279897A JP 2003083211 A JP2003083211 A JP 2003083211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助スイッチを小型化して効率的なエンジン
始動等を可能とする始動用電動機装置を得る。 【解決手段】 始動用電動機装置1は、バッテリ102
と、電動機103と、バッテリ102及び電動機103
の間に電気的に介在した接点部104、接点部104に
接続されたプランジャ105、駆動コイル106を有し
たメインスイッチ107と、駆動コイル106に電力供
給のスイッチングをする補助スイッチ2とを備えてい
る。補助スイッチ2は、制御回路部4と、半導体リレー
部3とを有しており、キースイッチ111の始動信号の
入力により制御回路部4が半導体リレー部3に動作信号
を出力してスイッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
エンジンを始動させる始動用電動機装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、エンジンの始動は、電動機の駆動
力をエンジンに連結されたリングギアに伝達させて行
う。このリングギアに電動機の駆動力を伝達する手段と
して、駆動コイルの電磁吸引力を利用してシフトレバー
を移動させてシフトレバーが当接する軸方向移動体に設
けられたピニオンを移動させ、このピニオンをリングギ
アに噛合させることによりエンジンを始動させる方法が
用いられる。
【0003】また、主に大型ディーゼル用のエンジンを
始動させる為には、大きな回転トルクが必要である。従
って、ピニオンギアあるいはリングギアに大きな回転ト
ルクが加わる。この時、ピニオンギア及びリングギアが
不完全な噛合の場合に電動機からの全力トルクをピニオ
ンあるいはリングギアが受けるとピニオンギアあるいは
リングギアが破損する可能性がある。このことから、主
に大型ディーゼル用エンジン等の始動用電動機装置には
補助スイッチが設けられており、この補助スイッチを介
してメインスイッチを動作させることにより、ピニオン
ギアあるいはリングギアが破損することを防止してい
る。即ち、ピニオンギア及びリングギアが完全に噛合し
てからメインスイッチの接点を閉じることにより、始動
用電動機装置が全力トルクを発生する。
【0004】図9は、従来の始動用電動機装置の構成を
示す要部断面図であり、図10は、図9の外観を示す側
面図である。また、図11は、従来の始動用電動機装置
の結線図である。これら図において、始動用電動機装置
101は、電源であるバッテリ102と、エンジンを始
動させる電動機103と、バッテリ102及び電動機1
03の間でバッテリ102からの電力供給の開閉を行う
メインスイッチ107と、このメインスイッチ107の
開閉のためにメインスイッチ107に電力供給のスイッ
チングする補助スイッチ108とを備えている。メイン
スイッチ107は、電動機103及びバッテリ102に
電気的に接続された接点部104、この接点部104に
一端部が接続されたプランジャ105、及びこのプラン
ジャ105を往復移動させて接点部104を開閉する駆
動コイル106を有し、接点部104が閉路されること
によりバッテリ102から電動機103に電力を供給す
るようになっている。補助スイッチ108は、駆動コイ
ル106及びバッテリ102に電気的に接続され、バッ
テリ102から駆動コイル106に電力を遮断又は供給
して駆動コイル106に接点部104を開閉させるよう
になっている。
【0005】補助スイッチ108は、バッテリ102及
び駆動コイル106に電気的に接続された補助接点部1
09と、この補助接点部109を開閉させる補助駆動コ
イル110とを有している。補助駆動コイル110は、
外部からの始動信号を出力するキースイッチ111を介
してバッテリ102の正極に電気的に接続されている。
また、補助駆動コイル110は、接地された保護リレー
112に電気的に接続されており、保護リレー112は
エンジンが着火して回転駆動しているときには開路状態
となるようになっている。エンジンが着火しているかど
うかは、エンジンに連結しているオルタネータ等の回転
数を検知し、設定した所定の回転数(例えば、400r
pm)を超えるかどうかによって判断するようになって
いる。即ち、この所定の回転数を超えたときに、エンジ
ンが着火していると判断し、保護リレー112が開路状
態になる。補助接点部109は、バッテリ102の正極
に電気的に接続されたバッテリ側補助固定電極109a
と、駆動コイル106に電気的に接続された駆動コイル
側補助固定電極109bと、補助駆動コイル110の通
電により往復移動してバッテリ側補助固定電極109a
及び駆動コイル側補助固定電極109bに接離する補助
可動電極109cとを有している。
【0006】また、補助スイッチ108は、図12に示
すように、取付部120を有した金属製のケース121
に補助接点部109及び補助駆動コイル110が収納さ
れて構成されている。この補助スイッチ108は、通
常、メインスイッチ107近傍のブラケットに取付部1
20をねじ122で螺着することにより取り付けられて
いる。
【0007】メインスイッチ107の接点部104は、
バッテリ102の正極に電気的に接続されたバッテリ側
固定電極104aと、電動機103の内部コイルに電気
的に接続された電動機側固定電極104bと、往復移動
してバッテリ側固定電極104a及び電動機側固定電極
104bに接離するメイン可動電極104cとを有して
いる。メイン可動電極104cは、プランジャ105の
一端部105aに絶縁固定されており、メイン可動電極
104cからプランジャ105を介して漏電しないよう
になっている。駆動コイル106は、電動機103の内
部コイルに電気的に接続されたプルインコイル106a
と、接地されたホールドコイル106bとを有してい
る。この駆動コイル106に通電されて発生した電磁吸
引力によりプランジャ105が移動して接点部104が
閉路するようになっている。
【0008】電動機103は、内部コイルである互いに
電気的に接続されたフィールドコイル103a(固定子
巻線)及びアマチュアコイル103b(電機子巻線)を
有し、フィールドコイル103aが電気的に電動機側固
定電極104b及びプルインコイル106aに接続さ
れ、アマチュアコイル103bが接地されている。この
フィールドコイル103a及びアマチュアコイル103
bに通電されることにより、電動機103のアマチュア
シャフト103cが回転するようになっている。
【0009】バッテリ102は、正極がキースイッチ1
11、接点部104のバッテリ側固定電極104a及び
補助接点部109のバッテリ側補助固定電極109aに
電気的に接続され、負極が接地されている。
【0010】また、始動用電動機装置101は、図9に
示すように、プランジャ105の他端部105bに一端
部113aが係止し、プランジャ105の往復移動によ
り支点123を中心に回動するシフトレバー113と、
電動機103のアマチュアシャフト103cに減速用ギ
アを介して連結され、シフトレバー113の他端部11
3bが当接される当接部114及びエンジンに連結して
いるリングギア116に噛合するとともにシフトレバー
113の回動により軸線方向に往復移動するピニオン1
15を有する軸方向移動体117とを備えている。
【0011】当接部114は、シフトレバー113の他
端部113bの電動機103側に設けられたカラー部1
14aと、ピニオン115側に設けられた一方向クラッ
チであるオーバランニングクラッチ118の側面114
bとから構成されている。シフトレバー113の他端部
113bは、オーバランニングクラッチ118の側面1
14bに当接してこの側面114bをリングギア116
に向かって押圧するようになっている。この押圧によ
り、側面114bがピニオン115とともにリングギア
116に向かって移動し、それとともにオーバランニン
グクラッチ118がアマチュアシャフト103cの回転
力をピニオン115に伝達するようになっている。ま
た、逆に他端部113bがカラー部114aに当接して
カラー部114aを電動機103側に向かって押圧する
ことにより、リングギア116に噛合していたピニオン
115を電動機103に向かって移動させ、リングギア
116との噛合を外すようになっている。
【0012】このような構成の始動用電動機装置101
は、エンジンを始動する際に、キースイッチ111をO
Nにすると、バッテリ102から補助駆動コイル110
に電力が供給されて補助駆動コイル110が励磁され
る。この励磁により補助接点部109の補助可動電極1
09cがバッテリ側補助固定電極109a及び駆動コイ
ル側補助固定電極109bに向かって移動し接触する。
この接触により補助接点部109は閉路状態となり、メ
インスイッチ107の駆動コイル106が通電状態とな
る。このとき、プルインコイル106aを流れた電流は
電動機103のフィールドコイル103a及びアマチュ
アコイル103bにも流れている。従って、この段階で
電動機103のアマチュアシャフト103cは回転し始
めるが、プルインコイル106aによってバッテリ10
2から供給された電力が一部消費されるので、その回転
速度は小さい。
【0013】プルインコイル106a及びホールドコイ
ル106bに電流が流れると、これらプルインコイル1
06a及びホールドコイル106bはそれぞれ励磁され
電磁吸引力が発生する。この電磁吸引力によりプランジ
ャ105とともにメイン可動電極104cがバッテリ側
固定電極104a及び電動機側固定電極104bに向か
って移動する。このプランジャ105の移動は、図9に
おいては、左方向への移動であり、従って、この他端部
105bに係止されたシフトレバー113の一端部11
3aもプランジャ105とともに左方向に向かって移動
する。シフトレバー113は支点123に回動自在に設
けられているので、その一端部113aが左方向に移動
すると、他端部113bは右方向に移動する。
【0014】シフトレバー113の他端部113bが右
方向に移動すると、当接部114を構成するオーバラン
ニングクラッチ118の側面114bに他端部113b
が当接しつつ右方向に押圧する。このことにより、電動
機103のアマチュアシャフト103cの回転がピニオ
ン115に伝達するとともにこのピニオン115が軸線
方向にリングギア116に向かって移動する。
【0015】ピニオン115及びリングギア116はと
もに歯車であるので、ピニオン115がリングギア11
6に向かって移動すると互いの側面に当たって完全に噛
合しない場合がある。このような状態では、シフトレバ
ー113の他端部113bが完全に右方向に移動してい
ないため、一端部113aが係止しているプランジャ1
05も完全には左方向に移動していない。従って、図1
1における接点部104のメイン可動電極104cはバ
ッテリ側固定電極104a及び電動機側固定電極104
bに接触することはなく、接点部104が閉路状態にな
ることはない。従って、アマチュアシャフト103cは
ゆっくりとした回転を保ち、この回転がピニオン115
に伝達しているので、ピニオン115がゆっくり回転す
ることにより衝撃が少なく完全に噛合することができ
る。
【0016】ピニオン115がリングギア116に完全
に噛合すると、接点部104のメイン可動電極104c
はバッテリ側固定電極104a及び電動機側固定電極1
04bに接触し、接点部104が閉路状態となる。これ
により、バッテリ102から接点部104を介して電動
機103のフィールドコイル103a及びアマチュアコ
イル103bに電力が供給されアマチュアシャフト10
3cが全力回転する。また、接点部104が閉路状態と
なると、プルインコイル106aの両端の電位差がなく
なるため、プルインコイル106aに電流が流れなくな
るが、接地されたホールドコイル106bに電流が流れ
続けるので、接点部104の閉路状態は保持される。
【0017】エンジンが着火して回転駆動し始めると、
キースイッチ111をOFF状態にしてメインスイッチ
107の駆動コイル106への電力供給を遮断する。電
力供給が遮断された駆動コイル106は電磁吸引力がな
くなりプランジャ105が、図9での右方向に移動して
元の状態に戻る。この移動により、ピニオン115はシ
フトレバー113の回動により左方向に移動してリング
ギア116との噛合が外れ、接点部104は開路状態に
なり電動機103のアマチュアシャフト103cの回転
が停止する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補助ス
イッチ108は、導電性金属で作製された補助接点部1
09、補助駆動コイル110及び磁束集中させるための
鉄心等の金属製の部品が多く用いられ、重量が大きくな
る傾向にある。従って、この補助可動電極109cを駆
動するのに多くの電力を消費してしまい、効率的にエン
ジン始動をすることができないという問題点があった。
【0019】また、このように補助駆動コイル110に
多くの電流を流すため、キースイッチ111により補助
駆動コイル110への通電を遮断すると大きなサージ電
圧が補助駆動コイル110に発生し、例えばエンジンの
コントロールユニット等のバッテリ102に接続された
電子部品に悪影響を与える虞があるという問題点があっ
た。
【0020】また、保護リレー112は始動用電動機装
置101の故障を防止するための安全装置であるため、
取り付ける必要があるがこれを取り付けるために新たに
スペースが必要となり、補助スイッチ108と一体化す
るにも結線等をする手間がかかり、小型化にも限界があ
るという問題点があった。
【0021】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解決することを課題とするもので、補助スイッチを小型
化して効率的なエンジン始動等を可能とする始動用電動
機装置を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る始動用電
動機装置は、電源と、エンジンを始動させる電動機と、
前記電動機及び前記電源に電気的に接続された接点部、
前記接点部に一端部が接続されたプランジャ、及び前記
プランジャを往復移動させて前記接点部を開閉する駆動
コイルを有し、前記接点部が閉路されることにより前記
電源から前記電動機に電力を供給し、前記電動機を始動
させるメインスイッチと、前記駆動コイル及び前記電源
に電気的に接続され、前記電源から前記駆動コイルに電
力を遮断又は供給して前記駆動コイルに前記接点部を開
閉させる補助スイッチとを備え、前記補助スイッチは、
外部からの始動信号の入力に基づいて動作信号を出力す
る制御回路部と、前記電源及び前記駆動コイルに電気的
に接続され、前記動作信号の入力によりスイッチングす
る半導体リレー部とを有している。
【0023】また、前記制御回路部及び前記半導体リレ
ー部は、電気絶縁性のケースに一括収納されている。
【0024】また、前記プランジャの他端部に一端部が
係止し、前記プランジャの往復移動により回動するシフ
トレバーと、前記電動機に連結され、前記シフトレバー
の他端部が当接される当接部及びエンジンに連結してい
るリングギアに噛合するとともに前記シフトレバーの回
動により軸線方向に往復移動するピニオンを有する軸方
向移動体とを備え、前記プランジャの移動により前記ピ
ニオンが前記リングギアに完全に噛合したときに前記接
点部が閉路されるようになっている。
【0025】また、前記半導体リレー部は、前記半導体
リレー部を通電する電流量及び前記半導体リレー部にお
ける電位に基づく電気信号を出力する電気出力部を有
し、前記制御回路部は、前記電気信号の入力に基づいて
前記電動機の通電による発熱量を計算して前記通電され
ている間に発生した全熱量を積算し、前記電動機の近傍
に設けられ雰囲気温度を測定する温度センサにより検知
した温度信号の入力に基づいて、前記電動機から放出さ
れる熱量を計算し、前記全熱量から前記放出される熱量
を差し引いて残存熱量を算出するようになっており、前
記残存熱量が所定の値を超えると前記動作信号の出力を
停止するようになっている。
【0026】また、前記半導体リレー部は、前記半導体
リレー部を通電する電流量に基づく電流信号を出力する
電気出力部を有し、前記制御回路部は、前記エンジンの
着火により前記電動機の負荷変動が小さくなって、前記
制御回路部に入力された前記電流信号の変動がほとんど
無くなると、前記動作信号の出力を停止するようになっ
ている。
【0027】また、前記半導体リレー部は、前記半導体
リレー部を通電する電流量及び前記半導体リレー部にお
ける電位に基づく電気信号を出力する電気出力部を有
し、前記制御回路部は、前記電気信号の入力に基づいて
前記電動機に通電される電流量を計算し、前記電動機に
通電される電流量が所定の値を超える状態が所定時間以
上続くと、前記動作信号の出力を停止するようになって
いる。
【0028】また、前記制御回路部は、前記動作信号を
多数のパルス信号として出力し、前記半導体リレー部が
前記パルス信号に応じてスイッチングすることにより、
前記駆動コイルに通電される電流をPWM制御するよう
になっている。
【0029】また、前記半導体リレー部及び前記電源の
間、又は前記半導体リレー部及び前記駆動コイルの間に
電気的にヒューズが介在している。
【0030】また、前記半導体リレー部は、前記電動機
に接触固定された良熱伝導性の部材に接触している。
【0031】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて説明するが、従来例のものと同一又は同等部材、部
位は、同一符号を付して説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係る
始動用電動機装置の結線図である。図1において、始動
用電動機装置1は、半導体リレー部3と、この半導体リ
レー部3に電気的に接続された制御回路部4とを有した
補助スイッチ2を備えている。半導体リレー部3は、ト
ランジスタ等が用いられたスイッチング部5を有してお
り、例えばMOS FETではゲート電極Gが制御回路
部4に、ドレイン電極Dがバッテリ102に、ソース電
極Sが駆動コイル106にそれぞれ電気的に接続されて
いる。制御回路部4は、アース端子Eから接地され、ま
たスイッチ端子SWから外部のキースイッチ111に電
気的に接続されており、キースイッチ111の閉路動作
による始動信号の入力に基づいてドレイン電極D及びソ
ース電極S間のスイッチングをする動作信号であるゲー
ト電圧をMOS FETに出力するようになっている。
【0032】図2は、この発明の実施の形態1に係る始
動用電動機装置の補助スイッチの外形を示す斜視図であ
り、図3は、図2の補助スイッチの内部構成を示す破断
斜視図である。図において、補助スイッチ2は、制御回
路部4が搭載された基板6と半導体リレー部3とが一括
収納されたケース7を有している。ケース7は、内部に
空間を有するように形成された良熱伝導性の金属部材8
と樹脂9とが一体形成されたものである。金属部材8は
外壁に同一材質の取付部8aを有しており、この取付部
8aは樹脂9に密着せずに露出している。また、ケース
7内面においても一部が樹脂9に密着せずに露出してい
る。半導体リレー部3は基板6に接続固定されており、
この半導体リレー部3がアルミ製のヒートシンク10及
び電気絶縁性のセラミック板11を介してケース7内面
の金属部材8が露出した部分に接着固定されている。さ
らに、ケース7内部の半導体リレー部3のドレイン電極
D及びソース電極S、制御回路部4のスイッチ端子SW
及びアース端子Eがケース7の外部回路に電気的に接続
できるように、ケース7外壁にこれらドレイン電極D、
ソース電極S、スイッチ端子SW及びアース端子Eが露
出して固定されている。このような補助スイッチ2は、
図4に示すように、メインスイッチ107の外壁に取付
部8aが接触した状態でねじ122により固定されてい
る。他の構成は従来例と同様であり、その説明は省略す
る。
【0033】このような構成の始動用電動機装置1は、
キースイッチ111が閉路動作すると、制御回路部4に
バッテリ102から電流が流れる。この通電が始動信号
として働き、この始動信号の入力に基づき半導体リレー
部3のスイッチング部5に動作信号を出力する。動作信
号はゲート電圧であり、ドレイン電極D及びソース電極
S間のスイッチングをする。この後の動作は従来例と同
様である。
【0034】従って、補助スイッチ2は、従来に比べて
半導体リレー部3、制御回路部4を搭載した基板6等と
いった小型で軽い部品で構成できるので、補助スイッチ
2の小型軽量化をすることができる。
【0035】また、補助スイッチ2のスイッチング動作
は、従来のようにコイルの励磁により接点を移動させる
必要はないので、消費する電力が少なく電動機103に
バッテリ102の電力をより多く供給することができ、
効率的にエンジンを始動させることができる。また、従
来のように補助駆動コイルがないのでサージ電圧が発生
せず、バッテリ102に接続された電子部品への悪影響
も無くなる。
【0036】また、半導体リレー部3はヒートシンク1
0を介して金属部材8に接触したセラミック板11に設
けられているので、半導体リレー部3から金属部材8へ
の漏電が防止されるとともに、半導体リレー部3で発生
した熱がヒートシンク10、セラミック板11及び金属
部材8を伝達して外気及びメインスイッチ107近傍の
ブラケットの外壁に放出される。
【0037】なお、制御回路部4に通電される電流が小
さいので、キースイッチ111によらなくても、例えば
タッチスイッチのような微弱電流にしか適応できないス
イッチも用いることができる。
【0038】また、半導体リレー部3は微弱な電圧で動
作可能であるので、キースイッチ111の閉路動作によ
るバッテリ102からの通電によらないで、例えばエン
ジンのコントロールユニットのような他の制御装置から
微弱電圧等を始動信号として半導体リレー部3に直接入
力させることもできる。
【0039】また、仮に、図5に示すように、半導体リ
レー部3のスイッチング部5が駆動コイル106を介し
てバッテリ102の正極に電気的に接続しているような
構成とすると、図1におけるプルインコイル106aの
通電の制御ができず、駆動コイル106はホールドコイ
ル106bのみの構成となってしまう。このような構成
でもエンジンを始動させることはできるが、プルインコ
イル106aによって電動機103のアマチュアシャフ
ト103cをゆっくり回転させることができず、ピニオ
ン115とリングギア116との噛合が円滑に行われな
い虞がある。また、従来の始動用電動機装置101は駆
動コイル106はプルインコイル106a及びホールド
コイル106bを有しているので、このような駆動コイ
ル106を有するメインスイッチ107に適用できる補
助スイッチ2のほうが互換性等の観点から都合がよい。
従って、図1に示すように半導体リレー部3をバッテリ
102の正極及び駆動コイル106の間に電気的に介在
させる構成とするのが望ましい。
【0040】また、制御回路部4は、動作信号であるゲ
ート電圧をスイッチング部5にパルス信号として出力
し、半導体リレー部3のスイッチング部5がパルス信号
に応じてスイッチングするようになっている構成として
もよい。スイッチング部5がトランジスタ等の半導体で
あるため、スイッチング部5はパルス信号のような動作
速度の大きい制御にも適応することができる。このよう
なスイッチング動作が可能となったことにより、メイン
スイッチ107の駆動コイル106に通電される電流を
PWM制御することができる。駆動コイル106の通電
電流をPWM制御することにより、駆動コイル106で
消費される電力を抑えて電磁吸引力を小さくし、プラン
ジャ105の移動速度を小さくすることができる。従っ
て、プランジャ105の移動に連動して移動するピニオ
ン115の移動速度も小さくなり、ピニオン115とリ
ングギア116との衝突による衝撃を小さくできる。
【0041】さらに、接点部104が閉路状態のとき
は、駆動コイル106の電磁吸引力は接点部104の閉
路動作時のようにプランジャ105を吸引して移動させ
るほど大きくする必要はなく、接点部104の閉路状態
を保持できる程度の吸引力でよいので、このときはさら
にPWM制御により駆動コイル106の消費電力を小さ
くできる。このことにより、駆動コイル106の発熱を
抑えることができ、またその分、電動機103に電力を
多く供給でき効率的にエンジンを始動できる。
【0042】実施の形態2.図6は、この発明の実施の
形態2に係る始動用電動機装置の構成を示す結線図であ
る。図6において、補助スイッチ2の半導体リレー部3
は、例えばMOSFETであるスイッチング部5と、こ
のスイッチング部5に接続され、スイッチング部5のド
レイン電極D及びソース電極Sの間を流れる電流の大き
さ及びドレイン電圧を検知して電気信号を出力する電流
電圧検出回路である電気出力部20とを有している。こ
の電気出力部20は、スイッチング部5及び制御回路部
4それぞれに電気的に接続されている。また、電動機1
03の近傍(例えば、補助スイッチ2のケース7内部)
には、温度センサが設けられており、電動機103の雰
囲気温度を測定して温度信号を制御回路部4に出力する
ようになっている。
【0043】制御回路部4は、以下のようにして電動機
103のフィールドコイル103a及びアマチュアコイ
ル103bに流れる電流の大きさを計算するようになっ
ている。図7は、駆動コイル106に通電されている
が、まだメインスイッチ107の接点部104が閉路し
ていない補助回転の状態での等価回路である。図6及び
図7において、制御回路部4にはあらかじめ、プルイン
コイル106aのPコイル抵抗Rp、ホールドコイル1
06bのHコイル抵抗Rh、及び電動機103のフィー
ルドコイル103a及びアマチュアコイル103bの合
成抵抗である電動機内部抵抗Rstの値が記憶されてい
る。
【0044】ここで、バッテリ102の内部抵抗及び起
電力をそれぞれRb及びV0、バッテリ102の正極か
ら接点部104のバッテリ側固定電極104aまでの配
線(B回路配線)抵抗をR1、バッテリ102の正極か
ら制御回路部4のスイッチ端子SWまでの配線(S回路
配線)抵抗をR2、制御回路部4の基板インピーダンス
をR3としている。また、図7に示される等価回路で示
される補助回転状態におけるスイッチング部5のドレイ
ン電圧をVd1、このスイッチング部5のドレイン電極
D及びソース電極S間を流れる電流量をI1としてい
る。
【0045】まず、Pコイル抵抗Rp、Hコイル抵抗R
h及び電動機内部抵抗Rstの合成抵抗R0を記憶され
たデータを用いて式(1)により計算する。 R0=(Rp+Rst)×Rh/(Rp+Rst+Rh)…(1) また、図7の等価回路から式(2)及び式(3)が導か
れる。 V0 =(Rb+R1+R0)×I1…(2) Vd1=R0×I1…(3) さらに、式(2)及び式(3)から、式(4)が導かれ
る。 Rb+R1=(V0−Vd1)/I1…(4) 電気出力部20からの電気信号の入力に基づいて制御回
路部4はI1及びVd1を取得しているので、この式
(4)によりB回路配線抵抗Rb及びバッテリ内部抵抗
R1の合成抵抗を計算する。
【0046】図8は、メインスイッチ107の接点部1
04が完全に閉路して電動機103のアマチュアシャフ
ト103cが全力回転している状態の等価回路である。
図8において、全力回転状態でのスイッチング部5のド
レイン電圧をVd2、B回路配線を流れる電流量をI2
としている。このI2は回路内で電動機内部抵抗Rst
とHコイル抵抗Rhとに分岐して流れるが、電動機内部
抵抗Rstに流れる電流量がHコイル抵抗Rhに流れる
電流量に比べて極めて大きいため、Hコイル抵抗Rhに
流れる電流量を無視して、I2が電動機内部抵抗Rst
に流れる電流量であると扱っても差し支えない。
【0047】このことによりI2を計算するために、ま
ず図8の等価回路から式(5)が導かれる。 I2=(V0−Vd2)/(Rb+R1)…(5) そして、図8の等価回路から導かれた式(5)に、上記
式(2)及び式(4)で計算したV0及び(Rb+R
1)と電気出力部20からの電気信号の入力に基づいて
制御回路部4が取得したVd2とを代入することにより
I2を計算する。
【0048】また、制御回路部4には、あらかじめ電動
機103の温度と、雰囲気温度と、その温度の電動機1
03に侵入した熱量に対する温度上昇値及びその温度の
電動機103から熱量がその雰囲気温度の外気に放出さ
れることによる電動機103の温度下降値とがデータと
して記憶されている。そして、制御回路部4は、上記I
2の値及び電動機内部抵抗Rstから電動機103の発
熱量を計算し、通電されている時間によりこの発熱量を
積算し全熱量を求めて、記憶データから電動機103の
温度上昇値を取得するようになっている。また、制御回
路部4は、温度センサからの温度信号の入力に基づいて
雰囲気温度の値を取得し、記憶データからその取得した
ときの電動機103の温度での電動機103の温度下降
値を取得するようになっている。そして、制御回路部4
は、通電され始めたときの雰囲気温度、取得した電動機
103の温度上昇値及び温度下降値から電動機103の
温度を特定するようになっている。さらに、制御回路部
4は、この特定した電動機103の温度が所定の焼き付
け等の熱的ダメージを生じる虞のある温度となると、動
作信号の出力を停止するようになっている。他の構成は
実施の形態1と同様である。
【0049】このように構成された始動用電動機装置1
は、全力回転状態で電動機内部抵抗Rstに流れる電流
I2の大きさが計算できるので、電動機103の温度を
特定でき、電動機103の焼き付け等を未然に防止する
ことができる。
【0050】なお、制御回路部4は、全力回転状態にお
ける電動機内部抵抗Rstの通電電流I2の大きさの変
動(以下、脈動という)がほとんど無くなったときに、
動作信号の出力を停止するようになっていてもよい。エ
ンジンは、着火せずにまだクランキング状態にあるとき
は、電動機103のアマチュアシャフト103cの回転
力により駆動されている。このとき、エンジンでは圧縮
行程及び膨張行程が繰り返し行われており、圧縮行程で
は電動機103の負荷が大きく、膨張行程では電動機1
03の負荷が小さくなる。この負荷の変動によって通電
電流I2の大きさも当然に変動し、通電電流I2は圧縮
行程では大きく、膨張行程では小さくなり、脈動が発生
する。エンジンが着火してそれ自体で駆動し始めると、
電動機103のアマチュアシャフト103cはエンジン
の駆動により回転するようになる。このとき、電動機1
03は無負荷の状態となり、通電電流I2の脈動もほと
んど無くなる。従って、通電電流I2の脈動がほとんど
無くなったときに、エンジンが着火したと判断でき、こ
のときに半導体リレー部3への動作信号の出力を停止す
ることにより、エンジンが着火しないうちにキースイッ
チ111をOFF状態にしてしまったり、逆にエンジン
が着火してもキースイッチ111をON状態にしたまま
余分に電力を消費することが無くなる。
【0051】なお、この脈動は電動機内部抵抗Rstの
通電電流I2だけでなく、スイッチング部5のドレイン
電極D及びソース電極Sの間を流れる電流にも発生する
ので、電気出力部20が電流信号のみを制御回路部4に
出力するようになっていても、この電流の脈動がほとん
ど無くなったときに、動作信号の出力を停止するように
することにより同様の効果を得ることができる。
【0052】また、エンジンあるいは電動機103が何
らかの原因でロックしたときにも、この電動機内部抵抗
Rstの通電電流、又はスイッチング部5のドレイン電
極D及びソース電極Sの間を流れる電流の脈動がほとん
ど無くなるので、このときに制御回路部4からの動作信
号の出力を停止することにより、電動機103の過負荷
による焼き付け等の損傷を防止することができる。ま
た、このようにロックした場合、制御回路部4は、電動
機内部抵抗Rstの通電電流I2が過負荷の電流値を超
えて、この状態が所定時間(例えば、1s)続くと動作
信号の出力を停止するようにしても、同様に電動機10
3の損傷を防止できる。
【0053】また、スイッチング部5のドレイン電極D
及びバッテリ102の正極の間、又はスイッチング部5
のソース電極S及び駆動コイル106の間にヒューズを
電気的に介在させた構成としてもよい。このような構成
とすると、半導体リレー部3が故障して常にスイッチン
グ部5が閉路状態となった場合でも、例えば上記のよう
にロックしたとき、過負荷による大電流が流れてヒュー
ズが切れることにより電動機103の損傷を防止するこ
とができる。
【0054】
【発明の効果】上記の説明から明らかな通り、この発明
に係る始動用電動機装置は、電源と、エンジンを始動さ
せる電動機と、前記電動機及び前記電源に電気的に接続
された接点部、前記接点部に一端部が接続されたプラン
ジャ、及び前記プランジャを往復移動させて前記接点部
を開閉する駆動コイルを有し、前記接点部が閉路される
ことにより前記電源から前記電動機に電力を供給し、前
記電動機を始動させるメインスイッチと、前記駆動コイ
ル及び前記電源に電気的に接続され、前記電源から前記
駆動コイルに電力を遮断又は供給して前記駆動コイルに
前記接点部を開閉させる補助スイッチとを備え、前記補
助スイッチは、外部からの始動信号の入力に基づいて動
作信号を出力する制御回路部と、前記電源及び前記駆動
コイルに電気的に接続され、前記動作信号の入力により
スイッチングする半導体リレー部とを有しているので、
前記スイッチングするための電力消費も削減でき、効率
的なエンジン始動が可能となる。
【0055】また、前記制御回路部及び前記半導体リレ
ー部は、電気絶縁性のケースに一括収納されているの
で、小型、軽量で、しかも取り扱いが容易な前記補助ス
イッチを得ることができる。
【0056】また、前記プランジャの他端部に一端部が
係止し、前記プランジャの往復移動により回動するシフ
トレバーと、前記電動機に連結され、前記シフトレバー
の他端部が当接される当接部及びエンジンに連結してい
るリングギアに噛合するとともに前記シフトレバーの回
動により軸線方向に往復移動するピニオンを有する軸方
向移動体とを備え、前記プランジャの移動により前記ピ
ニオンが前記リングギアに完全に噛合したときに前記接
点部が閉路されるようになっているので、前記電動機が
全力回転したときに、噛合状態が不安定で前記ピニオン
又は前記リングギアが損傷する虞がなくなる。
【0057】また、前記半導体リレー部は、前記半導体
リレー部を通電する電流量及び前記半導体リレー部にお
ける電位に基づく電気信号を出力する電気出力部を有
し、前記制御回路部は、前記電気信号の入力に基づいて
前記電動機の通電による発熱量を計算して前記通電され
ている間に発生した全熱量を積算し、前記電動機の近傍
に設けられ雰囲気温度を測定する温度センサにより検知
した温度信号の入力に基づいて、前記電動機から放出さ
れる熱量を計算し、前記全熱量から前記放出される熱量
を差し引いて残存熱量を算出するようになっており、前
記残存熱量が所定の値を超えると前記動作信号の出力を
停止するようになっているので、前記電動機の温度上昇
に伴う焼き付け等の弊害を防止することができる。
【0058】また、前記半導体リレー部は、前記半導体
リレー部を通電する電流量に基づく電流信号を出力する
電気出力部を有し、前記制御回路部は、前記エンジンの
着火により前記電動機の負荷変動が小さくなって、前記
制御回路部に入力された前記電流信号の変動がほとんど
無くなると、前記動作信号の出力を停止するようになっ
ているので、確実に前記エンジンの着火を確認でき、前
記エンジンが着火していない状態でも前記動作信号の出
力が停止されること、あるいは前記エンジンが着火して
いる状態でもなお前記動作信号が出力され続けているこ
とを防止することができる。
【0059】また、前記半導体リレー部は、前記半導体
リレー部を通電する電流量及び前記半導体リレー部にお
ける電位に基づく電気信号を出力する電気出力部を有
し、前記制御回路部は、前記電気信号の入力に基づいて
前記電動機に通電される電流量を計算し、前記電動機に
通電される電流量が所定の値を超える状態が所定時間以
上続くと、前記動作信号の出力を停止するようになって
いるので、前記電動機の温度上昇に伴う焼き付け等の弊
害、及び前記電動機に連動している前記ピニオン、前記
リングギア等の破損を防止することができる。
【0060】また、前記制御回路部は、前記動作信号を
多数のパルス信号として出力し、前記半導体リレー部が
前記パルス信号に応じてスイッチングすることにより、
前記駆動コイルに通電される電流をPWM制御するよう
になっているので、前記プランジャの移動速度を小さく
なって前記駆動コイルでの消費電力が低減し、効率的に
前記電源の電力を消費でき、また前記プランジャの移動
速度が小さくなることにより前記ピニオン及び前記リン
グギアの衝突による衝撃が小さくなり前記ピニオン及び
前記リングギアの破損を防止できる。
【0061】また、前記半導体リレー部及び前記電源の
間、又は前記半導体リレー部及び前記駆動コイルの間に
電気的にヒューズが介在しているので、例えば前記半導
体リレー部が破損して閉路状態で固まってしまった場合
でも、前記電動機、前記エンジン等がロックしたとき、
過負荷電流により前記ヒューズが切れて前記電動機が停
止することにより、前記電動機等の破損を防止できる。
【0062】また、前記半導体リレー部は、前記電動機
に接触固定された良熱伝導性の部材に接触しているの
で、前記半導体リレー部に発生した熱を前記電動機及び
外気に放出して、前記半導体リレー部の温度が上昇して
損傷することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る始動用電動機
装置の結線図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る始動用電動機
装置の補助スイッチの外形を示す斜視図である。
【図3】 図2の補助スイッチの内部構成を示す破断斜
視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る始動用電動機
装置の外観を示す側面図である。
【図5】 バッテリと半導体リレー部との間に駆動コイ
ルが電気的に接続されている始動用電動機装置の結線図
である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る始動用電動機
装置の構成を示す結線図である。
【図7】 補助回転の状態での等価回路である。
【図8】 全力回転の状態での等価回路である。
【図9】 従来の始動用電動機装置の構成を示す要部断
面図である。
【図10】 図9の外観を示す側面図である。
【図11】 従来の始動用電動機装置の結線図である。
【図12】 従来の補助スイッチの外形を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 始動用電動機装置、2 補助スイッチ、3 半導体
リレー部、4 制御回路部、5 スイッチング部、7
ケース、20 電気出力部、102 バッテリ(電
源)、103 電動機、104 接点部、105 プラ
ンジャ、106 駆動コイル、107 メインスイッ
チ、113 シフトレバー、114 当接部、115
ピニオン、116 リングギア、117 軸方向移動
体。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と、 エンジンを始動させる電動機と、 前記電動機及び前記電源に電気的に接続された接点部、
    前記接点部に一端部が接続されたプランジャ、及び前記
    プランジャを往復移動させて前記接点部を開閉する駆動
    コイルを有し、前記接点部が閉路されることにより前記
    電源から前記電動機に電力を供給し、前記電動機を始動
    させるメインスイッチと、 前記駆動コイル及び前記電源に電気的に接続され、前記
    電源から前記駆動コイルに電力を遮断又は供給して前記
    駆動コイルに前記接点部を開閉させる補助スイッチとを
    備え、 前記補助スイッチは、外部からの始動信号の入力に基づ
    いて動作信号を出力する制御回路部と、 前記電源及び前記駆動コイルに電気的に接続され、前記
    動作信号の入力によりスイッチングする半導体リレー部
    とを有していることを特徴とする始動用電動機装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路部及び前記半導体リレー部
    は、電気絶縁性のケースに一括収納されていることを特
    徴とする請求項1に記載の始動用電動機装置。
  3. 【請求項3】 前記プランジャの他端部に一端部が係止
    し、前記プランジャの往復移動により回動するシフトレ
    バーと、 前記電動機に連結され、前記シフトレバーの他端部が当
    接される当接部及びエンジンに連結しているリングギア
    に噛合するとともに前記シフトレバーの回動により軸線
    方向に往復移動するピニオンを有する軸方向移動体とを
    備え、 前記プランジャの移動により前記ピニオンが前記リング
    ギアに完全に噛合したときに前記接点部が閉路されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の始動用電動機装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体リレー部は、前記半導体リレ
    ー部を通電する電流量及び前記半導体リレー部における
    電位に基づく電気信号を出力する電気出力部を有し、 前記制御回路部は、前記電気信号の入力に基づいて前記
    電動機の通電による発熱量を計算して前記通電されてい
    る間に発生した全熱量を積算し、前記電動機の近傍に設
    けられ雰囲気温度を測定する温度センサにより検知した
    温度信号の入力に基づいて、前記電動機から放出される
    熱量を計算し、前記全熱量から前記放出される熱量を差
    し引いて残存熱量を算出するようになっており、 前記残存熱量が所定の値を超えると前記動作信号の出力
    を停止するようになっていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何れかに記載の始動用電動機装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体リレー部は、前記半導体リレ
    ー部を通電する電流量に基づく電流信号を出力する電気
    出力部を有し、 前記制御回路部は、前記エンジンの着火により前記電動
    機の負荷変動が小さくなって、前記制御回路部に入力さ
    れた前記電流信号の変動がほとんど無くなると、前記動
    作信号の出力を停止するようになっていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の始動用電動
    機装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体リレー部は、前記半導体リレ
    ー部を通電する電流量及び前記半導体リレー部における
    電位に基づく電気信号を出力する電気出力部を有し、 前記制御回路部は、前記電気信号の入力に基づいて前記
    電動機に通電される電流量を計算し、前記電動機に通電
    される電流量が所定の値を超える状態が所定時間以上続
    くと、前記動作信号の出力を停止するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載
    の始動用電動機装置。
  7. 【請求項7】 前記制御回路部は、前記動作信号を多数
    のパルス信号として出力し、前記半導体リレー部が前記
    パルス信号に応じてスイッチングすることにより、前記
    駆動コイルに通電される電流をPWM制御することを特
    徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の始動用
    電動機装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体リレー部及び前記電源の間、
    又は前記半導体リレー部及び前記駆動コイルの間に電気
    的にヒューズが介在していることを特徴とする請求項1
    乃至請求項7の何れかに記載の始動用電動機装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体リレー部は、前記電動機に接
    触固定された良熱伝導性の部材に接触していることを特
    徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の始動用
    電動機装置。
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