JP2003079610A - 医療診断装置 - Google Patents

医療診断装置

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JP2003079610A
JP2003079610A JP2001275699A JP2001275699A JP2003079610A JP 2003079610 A JP2003079610 A JP 2003079610A JP 2001275699 A JP2001275699 A JP 2001275699A JP 2001275699 A JP2001275699 A JP 2001275699A JP 2003079610 A JP2003079610 A JP 2003079610A
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unit
balance weight
rotating
weight
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Hideki Fujimoto
英樹 藤本
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線CT装置やX線診断装置等の回転部を有
する医用診断装置の回転バランス等を簡単かつ正確に調
整可能として良質な撮影画像を得る。 【解決手段】 制御部13は、回転架台1を回転駆動す
るモータ6のトルクと回転架台1の回転位置とに基づい
て、回転架台1に対して一つ或いは複数設けられている
バランスウエイトユニット12の移動量及び移動方向を
算出し、これをモニタ装置14に表示制御する。調整者
は、このモニタ表示される移動量及び移動方向に基づい
て、バランスウエイトが設けられている各バランスウエ
イトユニット12の位置調整を行う。これにより、回転
架台1の回転バランス等を簡単かつ正確に調整すること
ができ、良質な撮影画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばX線CT装
置やX線診断装置等に設けて好適な医療診断装置に関
し、特に回転架台の重量アンバランス及びチルト軸まわ
りの遠心力によるモーメントのアンバランス等を調整可
能とした医療診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線管及びX線検出器がガントリ
内を回転することで被検体の断層像を撮影するX線CT
装置が知られているが、このようなX線CT装置は、X
線管及びX線検出器が回転することで、重量アンバラン
ス及びチルト軸まわりの遠心力によるモーメントのアン
バランスが生じ、ガントリの回転架台の重心と撮影中心
位置(スキャン中心位置)とにズレが生ずる。
【0003】この各アンバランスの程度は装置毎に異な
るため、従来は、各装置毎にアンバランス量を計測し、
このアンバランス量に応じて、ガントリの回転架台の重
心と撮影中心位置(スキャン中心位置)とが一致するよ
うに、回転架台に対して取り付けるカウンタウェイトの
取り付け位置や重量を調整して各装置を組み立て、出荷
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、このように各
装置毎にバランス調整を行うのであるが、X線CT装置
を病院に据え付けた際、或いは臨床使用開始後における
回転架台のX線管等の部品交換により、装置の出荷時に
調整された前記バランスが崩れるおそれがある。このバ
ランスに崩れが生ずると、ガントリの回転架台の重心と
撮影中心位置(スキャン中心位置)とにズレを生じ、ま
た、ガントリが振動するという不都合を生じ、撮影画像
にアーチファクトや撮影密度の分解能の低下が生ずる。
特に、近年におけるX線CT装置は架台回転速度が高速
化されており、この課題は顕著なものとなっている。
【0005】具体的には、一方のX線CT装置と他方の
X線CT装置の両者の重量バランスが同じであった場
合、一方のX線CT装置の架台回転速度が他方のX線C
T装置の架台回転速度の2倍の回転速度になると、一方
のX線CT装置の前記アンバランスによる加重は他方の
X線CT装置の4倍となる。
【0006】また、一方のX線CT装置と他方のX線C
T装置との装置剛性を同じとした場合、一方のX線CT
装置の架台回転速度が他方のX線CT装置の架台回転速
度の2倍の回転速度になると、一方のX線CT装置の回
転架台の振動は4倍大きくなる。
【0007】このように近年における架台回転速度の高
速化は、ガントリの回転架台の重心と撮影中心位置(ス
キャン中心位置)とにズレを発生させ、また、ガントリ
に加わる振動を大きくし、撮影画像にアーチファクトや
撮影密度の分解能の低下を生ずるおそれが大きくなって
いるのである。
【0008】一方、従来のX線CT装置のガントリにお
いて、ローテーションの軸周りの重量バランスの計測は
比較的容易なのであるが、チルト軸まわりの遠心力によ
るモーメントのアンバランスを計測することは困難であ
り、正確にガントリのバランス調整を行うことは困難な
問題があった。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、回転バランスを簡単かつ正確に調整可能とし
て画質の良い撮影画像を得ることができるような医療診
断装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る医療診断装
置は、上述の課題を解決するための手段として、被検体
像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段を回転させる回
転手段と、前記回転手段に設けられ、少なくとも回転軸
方向に移動可能な回転軸方向移動調整機構を備えた一つ
或いは複数のバランスウエイトユニットとを有する。
【0011】このような医療診断装置は、回転手段の回
転状態に応じて、回転軸方向移動調整機構によりバラン
スウエイトユニットを回転軸方向に移動させる。これに
より、回転手段の回転状態を正常な回転を行うように簡
単かつ正確に調整することができ、良質な撮影画像を得
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕本発明に係
る医療診断装置は、相対向するように設けられたX線管
及びX線検出器がガントリ内を回転しながら被検体の断
層像の撮影を行うX線CT装置に適用することができ
る。
【0013】〔第1の実施の形態の構成〕まず、図1
は、当該第1の実施の形態のX線CT装置の主要部の構
成を示すブロック図である。この図1からわかるように
当該第1の実施の形態のX線CT装置は、ガントリ内に
設けられた回転架台1と、この回転架台1にそれぞれ相
対向するように固定して設けられたX線管2及びX線検
出器3と、回転架台1に対して固定して設けられたバグ
4とを有している。
【0014】また、この第1の実施の形態のX線CT装
置は、回転架台1の回転に連れて回転するバグ4の通過
タイミングを検出するホトセンサ5と、回転架台1を回
転駆動するためのモータ6と、モータ6の回転軸6aに
固定して設けられたベルト受け7と、モータ6の回転力
をベルト受け7を介して回転架台1に伝達するターンベ
ルト8とを有している。
【0015】また、この第1の実施の形態のX線CT装
置は、モータ6を回転駆動するドライバ9と、モータ6
の回転数を検出する回転数検出部10と、モータ6のト
ルクを検出するトルク検出部11と、モータ6をドライ
バ9を介して回転駆動し、X線管2を曝射駆動して被検
体の断層像を撮影制御すると共に、ホトセンサ5,回転
数検出部10及びトルク検出部11からの各検出出力に
基づいてスキャン平面内(Z軸回り)の回転バランスを
検出してモニタ装置14に表示し、また、後に説明する
ファントムを撮影することで得られたサイノグラムに基
づいて、チルト軸回りの遠心力によるモーメントのバラ
ンスを検出してモニタ装置14に表示する制御部13と
を有している。
【0016】また、この第1の実施の形態のX線CT装
置は、回転架台1の外周に沿ってそれぞれ等間隔となる
ように設けられ、前記制御部13により検出されモニタ
表示されるスキャン平面内(Z軸回り)の回転バラン
ス、及びチルト軸回りの遠心力によるモーメントのバラ
ンスに応じて回転架台1の回転軸方向及び回転架台1の
径方向に手動で移動可能な例えば4つのバランスウエイ
トユニット12を有している。
【0017】なお、この例においては、回転架台1に
は、4つのバランスウエイトユニット12がそれぞれ等
間隔で設けられていることとして説明を進めるが、これ
は、例えば180度間隔で2つ設け、120度間隔で3
つ設け、或いは72度間隔で5つ設ける等のように設計
等に応じて変更してもよい。
【0018】〔バランスウエイトユニットの構成〕図2
は、回転架台1に設けられているバランスウエイトユニ
ット12の斜視図である。この図2からわかるように、
各バランスウエイトユニット12は、当該バランスウエ
イトユニット12を回転架台1に取り付けるための平板
状の取り付けポート20を有している。
【0019】この取り付けポート20の略四隅には、回
転架台1の回転軸方向(架台前後方向)に沿って長楕円
形状とされたスライド用孔21が、取り付けポート20
の上面側から下面側にかけて貫通するかたちでそれぞれ
設けられている。
【0020】各バランスウエイトユニット12を回転架
台1に取り付ける場合は、この取り付けポート20のス
ライド用孔21を介してボルト22を挿入し、このボル
ト22を、回転架台1に設けられている螺子孔に螺子込
む。これにより、各バランスウエイトユニット12が回
転架台1に固定されることとなる。
【0021】また、このボルト22を完全に螺子込む前
に、スライド用孔21に沿って取り付けポート20をス
ライドさせることにより、各バランスウエイトユニット
12を架台前後方向に移動させて位置調整可能となって
いる。後に説明するが、この架台前後方向の位置調整
は、回転架台1の回転バランスに応じて手動調整される
ようになっている。
【0022】取り付けポート20の上面側略中央部に
は、回転架台1の径方向に沿って、該回転架台1から突
き出るかたちで外周部全体に螺子切り加工が施されたス
タッド23が設けられている。このスタッド23には、
この外周部全体に螺子切り加工が施されたスタッド23
に係合する螺子孔が設けられた略円板形状のナットプレ
ート24,バランスウエイト25、及びナットプレート
26がそれぞれ積層されるかたちで設けられるようにな
っている。
【0023】そして、これらナットプレート24,バラ
ンスウエイト25、及びナットプレート26が積層され
た状態で、ナットプレート26の上からナット27によ
り螺子締めすることで、ナットプレート24,バランス
ウエイト25、及びナットプレート26がスタッド23
に固定されるようになっている。後に説明するが、スタ
ッド23に対するバランスウエイト25の固定位置及び
バランスウエイト25の重量(或いは枚数)は、回転架
台1の回転バランスに応じて手動調整されるようになっ
ている。
【0024】〔第1の実施の形態の動作〕このような第
1の実施の形態のX線CT装置には、回転架台1の回転
バランスの調整を行うための「回転バランス調整モー
ド」が設けられている。この「回転バランス調整モー
ド」による回転架台1の回転バランスの調整は、例えば
当該X線CT装置の工場出荷時、当該X線CT装置を病
院に据え付ける際、或いは臨床使用開始後にX線管等の
部品交換を行った後に行われる。
【0025】この「回転バランス調整モード」時となる
と、図1に示す制御部13は、以下に説明するように
「スキャン平面内(Z軸回り)の回転バランス」を検出
してモニタリングすると共に、「チルト軸回りの遠心力
によるモーメントのバランス」を検出してモニタリング
する。
【0026】調整者は、このモニタリングされた各検出
出力に基づいて、各バランスウエイトユニット12を架
台前後方向に移動させて手動位置調整し、各バランスウ
エイトユニット12のバランスウエイト25の固定位置
及びバランスウエイト25の重量(或いは枚数)を手動
調整することで、回転架台1の回転バランスを調整する
ようになっている。
【0027】〔スキャン平面内(Z軸回り)の回転バラ
ンスのモニタリング〕具体的には、まず、この「回転バ
ランス調整モード」時となると図1に示す制御部13
は、ドライバ9を介してモータ6を一定の回転数となる
ように回転制御する。これにより、モータ6の回転力
が、回転軸6a,ベルト受け7及びターンベルト8を介
して回転架台1に伝達され、回転架台1が例えば撮影時
の回転数で回転駆動されることとなる。
【0028】前述のように、この回転架台1にはハブ4
が設けられている。このため、回転架台1が1回転する
毎にハブ4がホトセンサ5の前を通過する。ホトセンサ
5は、このハブ4が通過するタイミングで例えばハイレ
ベルの検出出力をポジションセンサ信号として制御部1
3に供給する。これにより、制御部13には、回転架台
1が1回転(360度)する毎にハイレベルとなる、例
えば図3(a)に示すようなポジションセンサ出力が供
給されることとなる。
【0029】一方、回転架台1が回転駆動されると、回
転数検出部10はモータ6の回転数に応じた連続するパ
ルスを、モータの回転数を示すエンコード出力として制
御部13に供給する。また、トルク検出部11は、モー
タ6のトルクを検出し、このトルク検出出力を制御部1
3に供給する。
【0030】制御部13は、回転数検出部10から供給
されるエンコード出力のパルス数をカウントするのであ
るが、前記ホトセンサ5から回転架台1が1回転する毎
に供給されるポジションセンサ信号をリセットパルスと
して、このカウント値をリセットする。これにより、制
御部13でカウントされるエンコード出力のカウント値
は、図3(b)に示すように鋸波状に上下することとな
る。このエンコード出力のカウント値は、回転架台1が
1回転する毎にリセットされるため、そのカウント値は
回転架台1の回転位置を示すこととなる。このため、制
御部13は、回転架台1がリセットされる間のカウント
値を検出することにより、回転架台1の回転位置を検出
する。
【0031】また、制御部13は、ポジションセンサ信
号が供給されてから次のポジションセンサ信号が供給さ
れるまでの間における、トルク検出部11からのトルク
検出出力のアッパーピークレベル及びダウンピークレベ
ル(ピーク・トゥ・ピーク:P−P)を検出する。そし
て、この各ピークレベルと、前記回転架台1の回転位置
とに基づいて回転架台1の重心のズレ量を算出し、これ
をモニタ装置14にモニタリングする。
【0032】具体的には、制御部13は、まず、トルク
検出出力のアッパーピークレベルを「T1」,トルク検
出出力のダウンピークレベルを「T2」として、以下の
数式(1)に基づいてアンバランスモーメント「M」を
算出する。
【0033】M=T1−T2………(1) 次に制御部13は、このアンバランスモーメント
「M」、及び回転架台1の所定の回転位置におけるモー
タ6のトルク量「mg」に基づいて、回転架台1の重心
のずれ量「l」を、以下の数式(2)に基づいて算出す
る。
【0034】l=M/mg………(2) 例えば、図3(c)はトルク検出部11からのトルク検
出出力の一例を示しているのであるが、この例の場合、
モータ6のトルク量(mg)がアッパーピークレベルと
なっており、このトルク量(mg)がアッパーピークレ
ベルのときの回転架台1の回転位置Oは270度の回転
位置となっている。これは、回転架台1の回転位置が、
前記回転位置Oのときに270度の向きに回転架台1の
重心がずれていることを示している。
【0035】制御部13は、前記数式(1)及び数式
(2)に基づいて、このような回転架台1の重心のずれ
量と、重心がずれている方向を検出し、この検出結果に
基づいて、各バランスウエイトユニット12の移動量及
びウエイト量を算出し、これらの数値をモニタ装置14
に表示制御する。
【0036】〔チルト軸回りの遠心力によるモーメント
のバランスのモニタリング〕次に調整者は、この「回転
バランス調整モード」において、スキャン平面内(Z軸
回り)の回転バランスがモニタリングされると、当該X
線CT装置の寝台にファントムを載置しこれを撮影す
る。そして、この撮影により得られたサイノグラムに基
づいて、チルト軸回りの遠心力によるモーメントのバラ
ンスの調整を行う。
【0037】図4(a)は回転架台1の回転角度が0°
の状態で撮影されるファントム50を、図4(b)は回
転架台1の回転角度が180°の状態で撮影されるファ
ントム50をそれぞれ示している。この図4(a),
(b)からわかるように、寝台に載置されたファントム
50には、その上方(ファントム50と寝台との接触面
の反対側)に例えば直径0.5mm程の球51が埋め込
まれている。この球51はCT値の高い部材で形成され
ており、ファントム50は、このCT値の高い部材で形
成された球51を、CT値の低い部材で覆うことで形成
されている。
【0038】また、このようなファントム50は、球5
1が寝台に対して鉛直となるように寝台上に載置され撮
影されるようになっている。
【0039】当該実施の形態のX線CT装置では、この
ようなファントム50を、寝台の形成方向(被検体の体
軸方向=Z軸方向)に沿って例えば4段のX線検出器3
a〜3dを並列して形成したマルチスキャン用のX線検
出器3を用いて撮影するようになっている。
【0040】ガントリの各部の重心が全てスライス面に
合っている場合、及び相対する各部の重心と重量による
遠心力のモーメントがつり合っている場合、このファン
トム50を撮影すると、前記X線検出器3a〜3dの中
の第2チャンネルのX線検出器3b及び第3チャンネル
のX線検出器3cから得られたサイノグラムに、図5に
示すように球51の影響がサインカーブ(sinカー
ブ)となってあらわれる。
【0041】これに対して、ガントリの各部の重心にず
れが生じている場合、及び相対する各部の重心と重量に
よる遠心力のモーメントがつり合っていない場合には、
図6に示すように各X線検出器3a〜3dから得られる
球51のサイノグラムのうち、第2チャンネルのX線検
出器3b及び第3チャンネルのX線検出器3cから得ら
れるサイノグラムに変化が生じ、ガントリの各部の重心
のずれ量、及び相対する各部の重心と重量による遠心力
のモーメントの不つり合いの量がサイノグラムから読み
取れるようになる。
【0042】〔スキャン平面内(Z軸回り)の回転バラ
ンス及びチルト軸回りの遠心力によるモーメントのバラ
ンスの調整〕次に、調整者は、このような「回転バラン
ス調整モード」においてモニタ装置14に表示された移
動量及びウエイト量と、各X線検出器3a〜3dから得
られた球51のサイノグラムとに基づいて、各バランス
ウエイトユニット12を移動すると共にウエイト量を増
減してスキャン平面内(Z軸回り)の回転バランス及び
チルト軸回りの遠心力によるモーメントのバランスを手
動調整する。
【0043】具体的には、各バランスウエイトユニット
12には、図2を用いて説明したように取り付けポート
20にスライド用孔21が設けられている。このため、
調整者は、ボルト22を若干緩め、各バランスウエイト
ユニット12に対して架台前後方向の力を加えることに
より、このスライド用孔21に沿って各バランスウエイ
トユニット12を移動させる。そして、この移動後にボ
ルト22を締め付け、移動したバランスウエイトユニッ
ト12を回転架台1に固定する。
【0044】また、調整者は、スタッド23に設けられ
ているナット27を取り外し、ナットプレート26を取
り外す。そして、バランスウエイト25の枚数を増やす
ことによりバランスウエイトを増量し、或いはバランス
ウエイト25の枚数を減らすことによりバランスウエイ
トを減量して各バランスウエイトユニット12のウエイ
トを手動調整する。
【0045】このようなバランスウエイトユニット12
の手動調整は、モニタ装置14に表示された移動量及び
ウエイト量と、各X線検出器3a〜3dから得られた球
51のサイノグラムとに基づいて、図3(d)に示すよ
うにトルク検出部11からのトルク検出出力波形がフラ
ット波形になるように行われる。
【0046】このトルク検出部11からのトルク検出出
力波形がフラット波形である場合、これは、スキャン平
面内(Z軸回り)の回転バランスが最適な回転バランス
となっており、また、チルト軸回りの遠心力によるモー
メントのバランスが最適なバランスとなっていることを
示している。
【0047】このため、トルク検出部11からのトルク
検出出力波形がフラット波形となるように、バランスウ
エイトユニット12を手動調整することにより、スキャ
ン平面内(Z軸回り)の回転バランス、及びチルト軸回
りの遠心力によるモーメントのバランスをそれぞれ最適
なものとすることができる。
【0048】〔第1の実施の形態の効果〕以上の説明か
ら明らかなように、当該第1の実施の形態のX線CT装
置は、回転架台1の回転位置とトルクに基づいて、スキ
ャン平面内(Z軸回り)の回転バランスを検出し、ま
た、球51が埋め込まれたファントム50を撮影するこ
とで得られたスキャノグラムに基づいて、チルト軸回り
の遠心力によるモーメントのバランスを検出する。そし
て、この各バランスが最適となるように、バランスウエ
イトユニット12の位置を移動調整し、また、バランス
ウエイトユニット12のバランスウエイト25を増減す
る。
【0049】これにより、スキャン平面内(Z軸回り)
の回転バランス及びチルト軸回りの遠心力によるモーメ
ントのバランスをそれぞれ簡単な作業で最適なものに調
整することができる。このため、回転架台1を最適な状
態で回転させることができ、これにより撮影される撮影
画像を画質の良いものとすることができる。
【0050】また、制御部13は、回転架台1の回転位
置とトルクに基づいて、回転架台1の重心のずれ量と、
重心がずれている方向を検出し、この検出結果に基づい
て、各バランスウエイトユニット12の移動量及びウエ
イト量を算出し、これらの数値をモニタ装置14に表示
制御するようになっているため、調整者は、このモニタ
装置14に表示された数値に基づいて各バランスウエイ
トユニット12を調整することができる。このため、各
バランスウエイトユニット12の移動位置や重量を簡単
に調整することができる。
【0051】なお、この第1の実施の形態の説明では、
スキャン平面内(Z軸回り)の回転バランスがモニタリ
ングされた後にファントム50の撮影を行うこととした
が、これは、ファントム50を撮影してサイノグラムを
得た後にスキャン平面内(Z軸回り)の回転バランスを
モニタリングするようにしてもよい。
【0052】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態となるX線CT装置の説明をする。上述の
第1の実施の形態は、各バランスウエイトユニット12
を手動で移動調整するものであったが、この第2の実施
の形態は、各バランスウエイトユニット12の架台径方
向への移動を自動化し、各バランスウエイトユニット1
2の架台前後方向への移動を手動で行うことで、各バラ
ンスウエイトユニット12の架台径方向への移動を省略
可能として全体的な移動調整の簡略化を図ったものであ
る。
【0053】なお、上述の第1の実施の形態と当該第2
の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、
以下この差異の説明のみ行い、重複説明を省略すること
とする。
【0054】〔第2の実施の形態の構成〕図7にこの第
2の実施の形態のX線CT装置の要部のブロック図を示
す。この図7からわかるように当該第2の実施の形態の
X線CT装置は、制御部13で検出された回転架台1の
回転位置とトルクに基づいて各バランスウエイトユニッ
ト12を架台径方向へ移動制御することで、回転架台1
のスキャン平面内(Z軸回り)の回転バランス、及びチ
ルト軸回りの遠心力によるモーメントのバランスを調整
するウエイトユニットドライバ15を有している。
【0055】〔バランスウエイトユニットの構成〕図8
(a)に、このウエイトユニットドライバ15により架
台径方向へ移動制御されるバランスウエイトユニット1
2の横断面図を、図8(b)に、このバランスウエイト
ユニット12の上面図をそれぞれ示す。
【0056】この図8(a),(b)からわかるよう
に、このバランスウエイトユニット12は、取り付けポ
ート20の略中央部に回転自在に設けられたリードスク
リュー30を有している。また、この取り付けポート2
0には、このリードスクリュー30を中央に挟んで相対
向するかたちで一対のガイド軸31が設けられている。
【0057】また、取り付けポート20には、モータ3
3が設けられている。このモータ33の回転軸33aに
はワッシャ34が設けられており、このワッシャ34
と、リードスクリュー30の長手方向の略中央部に固定
されるかたちで設けられたウォームホイール32をかみ
合わせることで、モータ33の回転力が、ワッシャ34
及びウォームホイール32を介してリードスクリュー3
0に伝達され、該リードスクリュー30が回転するよう
になっている。
【0058】このリードスクリュー30(及び各ガイド
軸31)には、円板状のブッシュ35が設けられてい
る。このブッシュ35は、モータ33の回転方向に応
じ、リードスクリュー30に沿って架台径方向に移動す
るようになっている。このブッシュ35上には、円板状
のウエイト36が載置され、ボルト38によりブッシュ
35に固定されている。
【0059】このバランスウエイトユニット12には、
ウエイト36と共に、該ウエイト36の径よりも小径
で、該ウエイト36の重量よりも軽い重量を有する微調
整用のウエイト37(微調整ウエイト)も固定可能とな
っている。この微調整ウエイト37は、ボルト38によ
りウエイト36に固定されるようになっている。この微
調整ウエイト37は、各バランスの微調整を行う場合に
ウエイト36に対して取り付けられるようになってい
る。
【0060】〔第2の実施の形態のバランス調整動作〕
このようなバランスウエイトユニット12を有する第2
の実施の形態のX線CT装置は、制御部13が、上述の
ように回転数検出部10からのエンコード出力に基づい
て回転架台1の回転位置を検出すると共に、前記トルク
検出部11からのトルク検出出力に基づいてモータ6の
トルクを検出する。そして、この回転架台1の回転位置
とトルクに基づいて、ウエイトユニットドライバ15を
介して図8(a),(b)に示す各バランスウエイトユ
ニット12のモータ33を時計回り方向或いは反時計回
り方向に回転駆動する。
【0061】前述のように、各バランスウエイトユニッ
ト12のモータ33の回転軸33aに設けられたワッシ
ャ34は、ウォームホイール32を介してリードスクリ
ュー30に機械的に接続されている。このため、モータ
33の回転方向に応じてリードスクリュー30が回転す
る。そして、このリードスクリュー30が回転すること
でブッシュ35が架台径方向に移動し、このブッシュ3
5上に載置されているウエイト36(及び微調整ウエイ
ト37)が架台径方向に移動する。
【0062】これにより、スキャン平面内(Z軸回り)
の回転バランス、及びチルト軸回りの遠心力によるモー
メントのバランスが最適なバランスとなるように、各バ
ランスウエイトユニット12を架台径方向に沿って自動
的に移動制御することができる。
【0063】また、調整者は、各バランスの微調整を行
う場合、ウエイト36に対して微調整ウエイト37を取
り付ける。これにより、ウエイト36の重量を微調整す
ることができ、各バランスの微調整を行うことができ
る。
【0064】さらに、調整者は、このような各バランス
ウエイトユニット12の架台径方向への移動だけでは、
各バランスが調整しきれない場合、前述のようにファン
トム50(図4(a),(b)参照)を撮影することで
得られたスキャノグラムに基づいて各バランスウエイト
ユニット12の架台前後方向の移動量を読み取る。そし
て、取り付けポート20に設けられているボルト22を
若干緩め、各バランスウエイトユニット12に対して架
台前後方向の力を加えることにより、このスライド用孔
21に沿って各バランスウエイトユニット12を架台前
後方向に移動させ、この移動後にボルト22を締め付け
て移動したバランスウエイトユニット12を回転架台1
に固定する。
【0065】これにより、回転架台1のスキャン平面内
(Z軸回り)の回転バランス、及びチルト軸回りの遠心
力によるモーメントのバランスが最適なバランスとなる
ように、各バランスウエイトユニット12を手動で微調
整することができる。
【0066】〔第2の実施の形態の効果〕以上の説明か
ら明らかなように、当該第2の実施の形態のX線CT装
置は、各バランスウエイトユニット12の架台径方向の
移動位置を自動的に位置調整し、各バランスウエイトユ
ニット12の前後方向の移動位置を手動で位置調整する
ようになっている。このため、各バランスウエイトユニ
ット12の架台径方向の移動位置を自動的に位置調整す
ることができる分、調整者の調整工程を簡略化すること
ができる。
【0067】また、微調整ウエイト37をウエイト36
に取り付けることにより、ウエイト36の重量を微調整
することができ、各バランスの微調整を行うことができ
る他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることが
できる。
【0068】〔第3の実施の形態〕次に、本発明の第3
の実施の形態となるX線CT装置の説明をする。上述の
第2の実施の形態は、各バランスウエイトユニット12
のウエイト36(及び微調整ウエイト37)の架台径方
向への移動の移動化を図ったものであったが、この第3
の実施の形態は、各バランスウエイトユニット12のウ
エイト36(及び微調整ウエイト37)の架台前後方向
への移動の移動化を図ったものである。
【0069】なお、上述の第2の実施の形態と当該第3
の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、
以下この差異の説明のみ行い、重複説明を省略すること
とする。
【0070】〔第3の実施の形態の構成〕上述の第2の
実施の形態のX線CT装置は、図7に示すウエイトユニ
ットドライバ15により各バランスウエイトユニット1
2のウエイト36を架台径方向に移動させたが、この第
3の実施の形態のX線CT装置では、このウエイトユニ
ットドライバ15により各バランスウエイトユニット1
2のウエイト36を架台前後方向に移動させるようにな
っている。
【0071】〔バランスウエイトユニットの構成〕図9
に、このウエイトユニットドライバ15により架台前後
方向へ移動制御されるバランスウエイトユニット12の
横断面図を示す。
【0072】この図9からわかるように、このバランス
ウエイトユニット12は、断面略凹字状の取り付けポー
ト40を有している。この取り付けポート40には、当
該取り付けポート40の側壁部40a,40bに掛けて
リードスクリュー41が回転自在に設けられていると共
にガイド軸42が設けられている。
【0073】リードスクリュー41には、回転接続部材
44を介して、モータ43の回転軸43aが接続されて
おり、モータ43の回転に応じてリードスクリュー41
が回転するようになっている。
【0074】このリードスクリュー41及びガイド軸4
2には、該リードスクリュー41及びガイド軸42に貫
通されるかたちで、例えば円板状のウエイト45が設け
られている。このウエイト45は、ガイド軸42にガイ
ドされながらリードスクリュー41の回転方向(=モー
タ43の回転方向)に応じて架台前後方向へ移動するよ
うになっている。
【0075】また、このウエイト45は、当該ウエイト
45の径よりも小径で、該ウエイト45の重量よりも軽
い重量を有する微調整用のウエイト46(微調整ウエイ
ト)が固定可能となっている。この微調整ウエイト46
は、ボルト47によりウエイト45に固定されるように
なっている。この微調整ウエイト46は、各バランスの
微調整を行う場合にウエイト45に対して取り付けられ
るようになっている。
【0076】〔第3の実施の形態のバランス調整動作〕
このようなバランスウエイトユニット12を有する第3
の実施の形態のX線CT装置は、制御部13が、上述の
ように回転数検出部10からのエンコード出力に基づい
て回転架台1の回転位置を検出すると共に、前記トルク
検出部11からのトルク検出出力に基づいてモータ6の
トルクを検出する。そして、この回転架台1の回転位置
とトルクに基づいて、ウエイトユニットドライバ15を
介して図9に示す各バランスウエイトユニット12のモ
ータ43を時計回り方向或いは反時計回り方向に回転駆
動する。
【0077】前述のように、各バランスウエイトユニッ
ト12のモータ43の回転軸43aは回転接続部材44
を介してリードスクリュー41に機械的に接続されてい
る。このため、モータ43の回転方向に応じてリードス
クリュー41が回転する。そして、このリードスクリュ
ー41が回転することでウエイト45(及び微調整ウエ
イト46)が架台径方向に移動する。
【0078】これにより、スキャン平面内(Z軸回り)
の回転バランス、及びチルト軸回りの遠心力によるモー
メントのバランスが最適なバランスとなるように、各バ
ランスウエイトユニット12のウエイト45を架台前後
方向に沿って自動的に移動制御することができる。
【0079】また、調整者は、各バランスの微調整を行
う場合、ウエイト45に対して微調整ウエイト46を取
り付ける。これにより、ウエイト45の重量を微調整す
ることができ、各バランスの微調整を行うことができ
る。
【0080】〔第3の実施の形態の効果〕以上の説明か
ら明らかなように、当該第3の実施の形態のX線CT装
置は、各バランスウエイトユニット12の架台前後方向
の移動位置を自動的に位置調整することができる。この
ため、各バランスウエイトユニット12の架台前後方向
の移動位置を自動的に位置調整することができる分、調
整者の調整工程を簡略化することができる。
【0081】また、微調整ウエイト46をウエイト45
に取り付けることにより、ウエイト45の重量を微調整
することができ、各バランスの微調整を行うことができ
る他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることが
できる。
【0082】〔第4の実施の形態〕上述の第1〜第3の
実施の形態においてはサイノグラムなどの撮影データに
基づいてバランスウエイトユニットを移動制御すること
を記載したが、この撮影データを用いた移動制御に代え
てチルト機構に圧力検出素子を1つ又は複数に設け、こ
の圧力検出素子の出力に基づいてバランスウエイトユニ
ットの位置を変更することもできる。
【0083】〔第4の実施の形態の構成〕図10は本発
明の第4の実施の形態の構成を説明するための図であ
り、図10(a)は本発明の医用診断装置の正面より見
た概略図であり、図10(b)は側面より見た概略図で
ある。図10(a)にて回転架台1にバランスウエイト
12が配置されている。この図10(a)では2個のバ
ランスウエイト12が配置されている。この回転架台1
を回転駆動するためにチルド駆動用アクチュエータ49
が備わり、また回転架台1とチルド駆動用アクチュエー
タ49との連結部位には、この部分に発生する圧力を検
出するための圧力検出手段が配置されている。この圧力
検出手段は回転架台1の回転軸の左右それぞれに配置さ
れ、図10(a)中の右側圧力検出素子48Rと左側圧
力検出素子48Lとして示されている。
【0084】〔第4の実施の形態のバランス調整動作〕
図11(a)はポジションセンサ出力波形を示してお
り、回転架台1が1回転(360度)する毎にハイレベ
ルの信号が出力される。また、回転架台1が1回転する
毎に供給されるポジションセンサ信号をリセットパルス
として、カウントされるエンコード出力のカウント値
は、図11(b)に示すように鋸波状に上下することと
なる。このエンコード出力のカウント値は、回転架台1
が1回転する毎にリセットされるため、そのカウント値
は回転架台1の回転位置を示すこととなる。図11
(c)は右側圧力検出素子48Rの出力波形であり、図
11(d)は左側圧力検出素子48Lの出力波形を示し
ている。
【0085】図12に示すのは図10にて示したチルド
駆動用アクチュエータ49の回転制御部の構成を説明す
るための図である。図2にて示したバランスウエイトユ
ニット12に架台回転方向への駆動機構である回転駆動
ユニット53(チルド駆動用アクチュエータ49)を持
ち、演算制御部54が回転位置検出ユニット50により
検出された回転位置情報と左右圧力検出素子48R、4
8Lからの検出情報に基づいて、前後方向のアンバラン
スを演算制御部54にて演算し、補正値を求める。この
演算値をバランスウエイト前後駆動ユニット52とバ
ランスウエイト前後駆動ユニット51に入力して、バ
ランスウエイトユニット12(複数)を前後に駆動す
る。圧力検出素子48R、48Lの出力が一定となるよ
うに演算制御部54の演算出力値をもって回転駆動ユニ
ット53を調整することで回転架台1の回転時における
バランス調整動作を実現している。
【0086】〔本発明の他の適用例〕最後に、上述の実
施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、
この実施の形態に限定されることはない。例えば、上述
の実施の形態の説明では、回転架台1に対して4つのバ
ランスウエイトユニット12をそれぞれ等間隔で設ける
こととしたが、これは、例えば180度間隔で2つ設
け、120度間隔で3つ設け、或いは72度間隔で5つ
設ける等のように設計等に応じて変更しても上述と同じ
効果を得ることができる。
【0087】また、上述の第2の実施の形態では、ウエ
イト36を架台径方向に移動制御し、上述の第3の実施
の形態ではウエイト45を架台前後方向に移動制御する
こととしたが、この第2の実施の形態の技術及び第3の
実施の形態の技術を組み合わせてウエイトを架台径方向
及び架台前後方向に移動制御可能としてもよい。これに
より、さらに正確に各バランスの調整を行うことができ
る。
【0088】また、上述の各実施の形態の説明では、本
発明をX線CT装置に適用することとしたが、本発明
は、この他、回転部を有するX線診断装置等に適用して
もよい。
【0089】そして、これ以外であっても、本発明に係
る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じ
て種々の変更が可能であることは勿論である。
【0090】
【発明の効果】本発明に係る医用診断装置は、回転手段
の回転状態に応じて、回転軸方向移動調整機構によりバ
ランスウエイトユニットを回転軸方向に移動させること
ができる。このため、回転手段の回転状態を、正常な回
転を行うように簡単かつ正確に調整することができ、良
質な撮影画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医用診断装置を適用した第1の実
施の形態のX線CT装置の要部のブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態のX線CT装置の回転架
台に設けられているバランスウエイトユニットの斜視図
である。
【図3】前記第1の実施の形態のX線CT装置における
バランスウエイトユニットの調整方法を説明するための
各部のタイムチャートである。
【図4】前記第1の実施の形態のX線CT装置におい
て、チルト軸回りの遠心力によるモーメントのバランス
を検出するために撮影されるファントムを説明するため
の図である。
【図5】前記第1の実施の形態のX線CT装置の回転架
台が正常回転している場合において、ファントムを撮影
することで得られるスキャノグラムの一例を示す模式図
である。
【図6】前記第1の実施の形態のX線CT装置の回転架
台が異常回転している場合に複数のX線検出器から得ら
れるスキャノグラムの一例を示す模式図である。
【図7】本発明に係る医用診断装置を適用した第2の実
施の形態のX線CT装置の要部のブロック図である。
【図8】前記第2の実施の形態のX線CT装置の回転架
台に設けられているバランスウエイトユニットの横断面
図及び上面図である。
【図9】本発明に係る医用診断装置を適用した第3の実
施の形態のX線CT装置の回転架台に設けられているバ
ランスウエイトユニットの横断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の構成を説明する
ための図であり、図10(a)は本発明の医用診断装置
の正面より見た概略図であり、図10(b)は側面より
見た概略図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による圧力検出素
子の出力波形を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る回転制御部
の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1…回転架台,2…X線管,3…X線検出器,4…バ
グ,5…ホトセンサ,6…モータ,7…ベルト受け,8
…ターンベルト,9…ドライバ,10…回転数検出部,
11…トルク検出部,12…バランスウエイトユニッ
ト,13…制御部,14…モニタ装置,15…ウエイト
ユニットドライバ,20…取り付けポート,21…スラ
イド用孔,22…ボルト,23…スタッド,24…ナッ
トプレート,25…バランスウエイト,26…ナットプ
レート,27…ナット,30…リードスクリュー,31
…ガイド軸,32…ウォームホイール,33…モータ,
34…ワッシャ,35…ブッシュ,36…ウエイト,3
7…微調整ウエイト,38…ボルト,40…取り付けポ
ート,41…リードスクリュー,42…ガイド軸,43
…モータ,44…回転接続部材,45…ウエイト,46
…微調整ウエイト,47…ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体像を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段を回転させる回転手段と、 前記回転手段に設けられ、少なくとも回転軸方向に移動
    可能な回転軸方向移動調整機構を備えた一つ或いは複数
    のバランスウエイトユニットとを有することを特徴とす
    る医療診断装置。
  2. 【請求項2】 前記バランスウエイトユニットは、前記
    回転手段の径方向に移動可能な径方向移動調整機構を有
    することを特徴とする請求項1記載の医療診断装置。
  3. 【請求項3】 前記バランスウエイトユニットは、小重
    量の重量微調整用の微調整用ウエイトが取り付け可能と
    なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の医療診断装置。
  4. 【請求項4】 前記回転手段の回転位置を検出する回転
    位置検出手段と、 前記回転手段のトルクを検出するトルク検出手段と、 前記回転位置検出手段により検出された回転位置と、前
    記トルク検出手段により検出された回転手段のトルクと
    に基づいて、前記バランスウエイトユニットの移動位置
    を算出する演算手段と、 前記演算手段で算出された前記バランスウエイトユニッ
    トの移動位置を表示する表示手段とを有する請求項1乃
    至請求項3のうち、いずれか1項記載の医療診断装置。
  5. 【請求項5】 前記回転手段の回転位置を検出する回転
    位置検出手段と、 前記回転手段のトルクを検出するトルク検出手段と、 前記回転位置検出手段により検出された回転位置と、前
    記トルク検出手段により検出された回転手段のトルクと
    に基づいて、前記バランスウエイトユニットの移動位置
    を算出する演算手段と、 前記演算手段で算出された移動位置となるように前記バ
    ランスウエイトユニットを移動制御する制御手段とを有
    する請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項記載の
    医療診断装置。
  6. 【請求項6】 内部に異なる撮影値を示す部材が設けら
    れたファントムを有し、 前記バランスウエイトユニットは、前記撮影手段で前記
    ファントムを撮影することで得られた撮影画像に基づい
    て移動制御されることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のうち、いずれか1項記載の医療診断装置。
  7. 【請求項7】 前記回転手段の回転位置とチルト方向の
    回転トルク荷重の検出手段を設け、 前記回転トルク荷重と回転位置に基づいて前記バランス
    ウエイトユニットの前後位置を移動制御する制御手段を
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、
    いずれか1項記載の医療診断装置。
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