JP2003079050A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003079050A
JP2003079050A JP2001262638A JP2001262638A JP2003079050A JP 2003079050 A JP2003079050 A JP 2003079050A JP 2001262638 A JP2001262638 A JP 2001262638A JP 2001262638 A JP2001262638 A JP 2001262638A JP 2003079050 A JP2003079050 A JP 2003079050A
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voltage
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active filter
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air conditioner
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JP2001262638A
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Tomekichi Otsuka
留吉 大塚
Masayuki Tsukahara
真行 塚原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の空気調和機においては、交流の商用電源
に瞬時停電が発生した時や瞬時の低電圧変動が起きた
時、これが回復した場合、アクティブフィルタの出力電
圧の初期値に対する目標電圧との差が大きくなり、制御
部におけるフィードバック制御のゲインが大きすぎるた
めに出力電圧の立ち上がりが急峻な電圧増加がかかり、
目標電圧値を維持しょうと制御する。よって、アクティ
ブフィルタの制御素子に過大な電流が流れ、時には素子
の破壊や寿命の低下、性能劣化等の要因に繋がり、空気
調和機の機能を損なう恐れがある。 【解決手段】アクティブフィルタの出力電圧が一定電圧
以上か否かを検出する低電圧検出手段と、上記低電圧検
出手段で一定電圧以下であることを検出した場合、上記
スイッチング素子のスイッチング動作を停止するように
制御する手段と、出力電圧検出手段の検出値を変更する
手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源の力率を改善
しかつ電源からの高調波電流を抑制するアクティブフィ
ルタが組み込まれた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の空気調和機は負荷の大きさに応じ
て圧縮機の回転数を変える、いわゆるインバータ制御を
備えていることが多くなっている。さらに、電源の力率
を改善しかつ電源からの高調波電流の流出を抑制するた
め電源部にアクティブフィルタを設けている場合も多
い。しかしながら、アクティブファルタの制御方法につ
いては配慮されているが、交流商用電源の急激な変動に
対して、アクティブファルタを構成するスイッチング素
子等を保護する方法に付いては配慮されておらず空気調
和機を構成する上で問題があった。この様なアクティブ
フィルタを備えた従来の空気調和機の一例として特開平
9−19156号公報に記載の技術がある。
【0003】その構成例を図2により説明する。
【0004】交流の商用電源201の出力が、ブリッジ
整流回路202により整流され、整流された電圧が平滑
コンデンサ203で平滑されて直流となりインバータ回
路204に入力される。インバータ回路204では、平
滑コンデンサ203からの直流が任意の周波数の交流に
変換されて、負荷となる電動圧縮機205に与えられ
る。
【0005】アクティブフィルタ206は、ブリッジ整
流回路202と、平滑コンデンサ203との間に設けら
れ、チョークコイル207、高速ダイオード208およ
びパワートランジスタ209とを備えており、パワート
ランジスタのスイッチングにより平滑コンデンサ203
への入力電流量を制御している。パワートランジスタ2
09のスイッチングは、スイッチング制御部211によ
り次のように制御されている。
【0006】まず、平滑コンデンサ203に発生してい
る直流電圧が、出力電圧検出部211において、抵抗2
31・232により分圧された状態で検出される。その
検出電圧と基準電圧源212で発生した基準電圧との差
電圧が、誤差アンプ213から出力される。基準電圧
は、上記の直流電圧の定格値に応じた値に設定されてい
る。
【0007】一方、アクティブフィルタ206への入力
電圧に応じた信号電圧がブリッジ整流回路202の出力
電圧に基づいて入力電圧検出部214により発生する。
乗算器215では、誤差アンプ213からの差電圧と入
力電圧検出部214からの信号電圧とが乗算される。こ
れにより乗算器215では、入力電圧波形が誤差アンプ
213の出力により補正される。したがって、乗算器2
15の出力は、上記直流電圧に応じた成分と入力電圧に
応じた成分とを含んでおり、アクティブフィルタ206
による電圧の上昇分に対応している。
【0008】また、入力電流の値は、電流検出抵抗21
0によって電圧信号となり入力電流検出部216により
検出される。アンプ218では、検出された電流値と乗
算器215の出力との差が増幅されることにより、電圧
波形に同期した電流波形が検出される。
【0009】アンプ218の出力は、比較器219によ
り、発振器220で発生した一定周期の三角波と比較さ
れる。このとき、アンプ218の出力が三角波より高い
ときに比較器219からパルス状のPWM(Pulse Widt
h Modulation)信号が出力される。そして、このPWM
信号は、ドライブ回路221で増幅されて、パワートラ
ンジスタ209の制御極に与えられる。
【0010】上記のアクティブフィルタ206は、昇圧
チョッパ形アクティブフィルタと呼ばれ、出力電圧を、
チョークコイル207に蓄えられるエネルギーによりブ
リッジ整流回路202と平滑コンデンサ203のみによ
り得られる平滑電圧より上昇させるように動作してい
る。その上昇分は、定められた定格値になるようスイッ
チング制御部210で制御されている。
【0011】また、上記のようなアクティブフィルタ2
06の出力電圧は、スイッチング制御部210において
絶えずフィードバックされることにより、一定電圧を保
っている。具体的には、スイッチング制御部210は、
出力電圧の上昇分を定格値(目標値)と検出された出力
電圧との電圧差を誤差アンプ213で算出することによ
り得て、その電圧差がゼロになるようPWM信号のパル
ス幅を変化させている。
【0012】このため、出力電圧が定格値より低くなる
とPWM信号のオンのパルス幅が長くなり、パワートラ
ンジスタのオンの比率を大きくして出力電圧を高くする
よう制御を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた制御方法で
は、交流の商用電源に瞬時停電(アクティブフィルタ2
06の昇圧動作時に一定期間の瞬時の停電)が発生した
時や、瞬時低電圧変動(アクティブフィルタ206の昇
圧動作時にある短期間の低電圧)が起きた時に平滑コン
デンサ203両端の平滑電圧、すなわち直流出力電圧が
定格値より徐々に低下し始めた時、アクティブフィルタ
206の出力電圧の初期値に対する目標電圧との差が大
きくなり、制御部210におけるフィードバック制御の
ゲインが増大し、PWM信号のオンのパルス幅を長くす
る方向、すなわちオンの比率を大きくして出力電圧を高
くするように制御が移行される。
【0014】その時、瞬時停電または瞬時低電圧が回復
すると、パワートランジスタ209のオン状態が長くな
る様に制御されているので、アクティブフィルタ206
の制御素子であるトランジスタ209に過大な電流が流
れ、時にはスイッチング素子の破壊や寿命の低下、性能
劣化などの要因に繋がり、空気調和機の機能を損なう恐
れがあるという問題が生じる。
【0015】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、空気調和機を運転時に交流の商用電源が瞬時
停電や瞬時の低電圧変動が復帰した時に生じる過大電流
によるアクティブフィルタ制御素子を破壊等から保護す
ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の空気調和
機は、上記の課題を解決するために、交流電源から出力
された交流電圧を整流する手段と、上記整流手段により
整流された交流電圧を直流電圧となるように平滑する平
滑手段と、上記平滑手段からの直流電圧をチョッピング
することにより電圧および周波数が可変の交流電圧に変
換して電動圧縮機に印加する直流−交流変換手段と、上
記整流手段と上記平滑手段との間に設け、スイッチング
素子のスイッチングによりチョークコイルを介して上記
平滑手段に流れ込む電流量を調整することによって入力
電流を入力電圧とほぼ同位相となりかつほぼ正弦波とな
る波形に整形するアクティブフィルタと、上記アクティ
ブフィルタの出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、
この出力電圧検出手段の検出出力と所定の基準値との差
を出力する差電圧検出手段とを有する。
【0017】この差電圧検出手段により検出された差に
基づいて上記アクティブフィルタの出力電圧を一定値に
保つように上記スイッチング素子のスイッチングのデュ
ーティ比を制御するスイッチング制御手段とを有してい
る。
【0018】本発明の第1の空気調和機では、上記アク
ティブフィルタの出力電圧が一定電圧以上か否かを検出
する出力電圧低下検出手段において、上記出力電圧低下
検出手段がある一定電圧以下であることを検出した時、
上記スイッチング素子のスイッチング動作を停止するよ
うに制御する手段でスイッチング素子の過大電流による
破壊を防止できる。
【0019】本発明の第2の空気調和機では、出力電圧
低下検出手段がある一定電圧以下を検出してスイッチン
グ素子のスイッチング動作を停止した後に瞬時停電や瞬
時の電圧変動値が復帰した場合、元の定められた出力電
圧に戻る制御を行わせる時、予め定めた期間内に出力電
圧の設定値を徐々に増加変更する手段により急激な電圧
増加動作によるアクティブフィルタ内の制御素子に過大
な電流を流すことなく素子の破壊や寿命の低下、性能劣
化などを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について図1に
基づいて説明すると以下の通りである。
【0021】本実施例に係る空気調和機は、図1に示す
ように、電源系として、ブリッジ整流回路2、平滑コン
デンサ3、インバータ回路4およびアクティブフィルタ
5を備え、制御系として、スイッチング制御部7および
インバータ制御部8を備えている。
【0022】電源系は、商用電源1の出力電圧をブリッ
ジ整流回路2で整流して、平滑コンデンサ3で平滑して
直流電圧を生成するようになっている。また、電源系
は、その直流電圧を基にしてインバータ回路4で3相の
交流電圧を発生して電動圧縮機6に与えるようになって
いる。
【0023】インバータ回路4は、6個のトランジスタ
11〜16と6個のダイオード21〜26とを備えてい
る。トランジスタ11・12、トランジスタ13・14
およびトランジスタ15・16は、それぞれ2本の電源
ライン間に直列に接続されている。一方、ダイオード2
1〜26は、トランジスタ11〜16の個々に並列に接
続されている。直列―交流変換手段としてのインバータ
回路4は、インバータ制御部8の制御に基づいて、トラ
ンジスタ11〜16がスイッチングすることにより3相
の交流電圧を出力するようになっている。
【0024】電動圧縮機6は、トランジスタ11・1
2、トランジスタ13・14およびトランジスタ15・
16のそれぞれの接続点に接続されている。この電動圧
縮機6は、インバータ回路からの3相の交流電圧により
駆動される。
【0025】また、電源系においては、整流手段として
のブリッジ整流回路2と平滑手段としての平滑コンデン
サ3との間にアクティブフィルタ5が接続されている。
アクティブフィルタ5は、チョークコイル31と、高速
ダイオード32と、パワートランジスタ33とを有して
いる。本実施例では、パワートランジスタ33として、
絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いているが、他
の高速スイッチング素子であってもよい。
【0026】チョークコイル31および高速ダイオード
32は、整流側の電源ラインの一方に直列に設けられて
いる。スイッチング素子としてのパワートランジスタ3
3は、コレクタがチョークコイル31の一端と高速ダイ
オード32のアノードとの接続点に接続され、エミッタ
が整流側の電源ラインの他方に接続されている。
【0027】上記のアクティブフィルタ5は、チョーク
コイル31および高速ダイオード32を介して平滑コン
デンサ3に流れ込む電流に対して、パワートランジスタ
33のスイッチングにより、チョークコイル31に流れ
る電流を制御するようになっている。
【0028】制御系において、制御手段としてのインバ
ータ制御部8は、空調負荷に応じてトランジスタ11〜
16のスイッチングを制御することにより、インバータ
回路4の出力周波数を制御するようになっている。ま
た、インバータ制御部8は、電動圧縮機6の起動時に同
期させてスイッチング制御部7を動作させるようになっ
ている。さらに、インバータ制御部8は、アクティブフ
ィルタ5の動作も管理しており、通常の起動および停止
だけでなく、異常時の緊急停止等の制御も行うようにな
っている。
【0029】一方、スイッチング制御手段としてのスイ
ッチング制御部7は、パワートランジスタ33のゲート
に与えるスイッチング制御信号のパルス幅を制御して、
アクティブフィルタ5の出力電圧を制御するようになっ
ている。この、スイッチング制御部7は、アクティブフ
ィルタ5の出力電圧を一定にさせるためにフィードバッ
ク制御を行うようになっている。
【0030】スイッチング制御部7は、入力電圧検出部
41、出力電圧検出部42、基準電圧源43、誤差アン
プ44、入力電流検出部45、乗算器46、アンプ4
7、発振器48、比較器49およびドライブ回路50を
備えている。
【0031】また、スイッチング制御部7は、出力電圧
低下検出手段として、抵抗51〜53、比較器54、低
電圧基準電圧源55および遅延回路56を備えている。
【0032】なお、出力電圧低下検出手段は、抵抗51
〜53、比較器54、低電圧基準電圧源55および遅延
回路56の他に、抵抗57・58も含んでいる。抵抗5
7・58は、電源におけるアクティブフィルタ5と平滑
コンデンサ3との間に設けられて、アクティブフィルタ
5の出力電圧を分圧し検出する様になっている。
【0033】入力電圧検出部41、出力電圧検出部4
2、基準電圧源43、誤差アンプ44、入力電流検出部
45、乗算器46、アンプ47、発振器48、比較器4
9およびドライブ回路50からなる主制御部は、前述し
た従来の空気調和器(図2参照)におけるスイッチング
制御部とほぼ同等の機能を有している。
【0034】すなわち、上記の主制御部においては、平
滑コンデンサ3に発生している直流電圧が、出力電圧検
出部42で検出され、その検出値と基準電圧源43で発
生した基準電圧との差電圧が誤差アンプ44から出力さ
れる。
【0035】また、乗算器46では、誤差アンプ44か
らの差電圧と入力電圧検出部41からの電圧波形とが乗
算される。一方、アクティブフィルタ5への入力電流が
電流検出抵抗34により電圧信号として取り出され、電
流に応じた電圧信号が入力電流検出部45により検出さ
れる。
【0036】アンプ47では、その検出値と乗算機46
の出力との差が増幅され、アンプ47の出力は、比較器
49および発振器48からなるPWM回路によりPWM
信号に変換される。このPWM信号は、ドライブ回路5
0で増幅されて、パワートランジスタ33の制御電極に
与えられる。
【0037】主制御部は、アクティブフィルタ5の出力
電圧をフィードバック制御することにより、その出力電
圧が一定値を保つようにPWM信号のパルス幅を変化さ
せている。
【0038】また、主制御部は、アクティブフィルタ5
の入力電流が入力電圧と同位相となり、かつ正弦波とな
るようにスイッチング制御を行う。
【0039】次に、出力電圧低下検出手段の動作を図
3、図4で説明する。
【0040】図3は、交流の商用電源が瞬時停電や瞬時
の低電圧変動が起きた時の出力電圧低下検出手段の動作
を説明する波形図である。
【0041】図4は、出力電圧低下検出手段がある一定
電圧以下を検出してスイッチング素子のスイッチング動
作を停止した後、瞬時停電や瞬時の電圧変動が復帰した
場合に元の出力電圧に戻る制御で予め定めた期間内に出
力電圧の設定値を徐々に増加変更する回路を説明する一
実施例である。
【0042】図3において、交流電源から出力された交
流電圧は停電や電圧変動が起きる(以後、停電でのみ説
明する)とE1の電圧がE2まで低下する。これを交流
電圧入力波形(例えば50Hz)で表すと停電が開始し
た点で交流電圧入力波形は切断され、停電が復帰した点
で通電がされる。
【0043】次にアクティブフィルタ5の直流出力電圧
V0が正常に動作している時の値を示しており、停電が
開始すると直流出力電圧はV0から徐々に低下を開始し
V1に向かう。さらに、直流出力電圧が低電圧検出値で
あるV2へと移行する。次に直流出力電圧検出手段であ
る比較器出力OV1で直流出力電圧の低下を検出した時
の出力信号を表す。
【0044】次にアクティブフィルタ5の直流出力電圧
を決定する誤差アンプ44の基準電圧源43の基準電圧
EEの動作を示しており、比較器出力OV1のトリガー
によって基準電圧源の基準電圧値EEが予め設定された
傾斜を持った基準電圧値に従がって基準値の変動を開始
する。この変動している期間を遅延期間と称す。
【0045】図4において、基準電圧源43は抵抗43
1と432を直列に接続され、それぞれ電源VCC,G
NDに接続されている。
【0046】その中点は誤差アンプ44の入力と遅延回
路56のコンデンサ565に接続されており、いわゆる
基準電圧源43の抵抗432に並列に接続されているこ
とになる。
【0047】コンデンサ565は誤差アンプ44の入力
である基準電圧EEの安定化と遅延回路の遅延動作を行
う働きをしている。
【0048】次に、上記コンデンサ565と並列にトラ
ンジスタ561、抵抗563、ダイオード564とが直
列に接続され、この直列回路をコンデンサ565に並列
に接続するか、接続しないかをトランジスタ561のオ
ン、オフ動作によって決定しており、トランジスタ56
1がオンした時はコンデンサ565の電荷を抵抗563
とダイオード564によって急激に放電させる役目もし
ている。
【0049】次に抵抗562はトランジスタ561のオ
ン、オフによりダイオード564の順方向バイアス電位
を変化させ、誤差アンプ44の入力である基準電圧EE
を変化させる働きをしている。
【0050】以下、遅延回路56の動作を説明する。
【0051】交流電源から出力された交流電圧が停電を
起こす(停電期間)と交流電圧源が無くなりE1からE
2に低下する。すると直流出力電圧V0は徐々に低下し
V0からV1と下がり始める。
【0052】しかし、主制御部は出力電圧を一定に保と
うとPWM信号のパルス幅を大きく変化させ、直流出力
電圧を上昇させようと電圧増加の動作を続ける。しか
し、停電しているためパワートランジスタには電流が流
れない。
【0053】この時、直流電圧低下検出手段において、
抵抗57・58により分圧されたアクティブフィルタ5
の直流出力電圧、すなわち停電検出電圧と低電圧基準電
圧値55、すなわち直流電圧低下検出電圧(停止電圧判
定値)とが比較器54で比較される。
【0054】その比較の結果、直流電圧低下検出電圧以
下であると判定された時に、比較器54の出力OV1に
よって、ドライブ回路50の出力が強制的に停止される
方向に、基準電圧源43で発生する基準電圧値の値を変
化させ設定値を一時的に下げることでドライブ回路50
の出力を一時的に停止させ、直流出力電圧のアクティブ
フィルタ5のスイッチング制御素子が破壊する要因を少
なくすることができる。
【0055】次に、交流電圧源が停電前の状態であるE
2からE1に戻っても、前記、直流電圧低下検出手段に
よってアクティブフィルタ5は出力電圧の設定値を一時
的に下げられており、主制御部は直流出力電圧をV2の
点で一定に保とうと制御し続けることになる。この期間
を図3では低電圧検出期間と称し、制御部7におけるフ
ィードバック制御のゲインが少ないため、急峻な電圧増
幅はかからずアクティブフィルタ5に過大な電流が流れ
ることがなくなる。
【0056】次に、通常状態での遅延回路の動作は、比
較器54の出力はLレベルを出力するように設定してお
き、遅延回路56のトランジスタ561はオフさせてお
く。この時、トランジスタ561のコレクタはHレベル
で抵抗562、563、ダイオード564の直列回路は
ダイオード564がバイアス電位的に逆バイアスになる
ので他の回路には影響しない。
【0057】次に、出力電圧低下検出手段によって交流
電源から出力された交流電圧が停電を検出すると比較器
54は電圧低下により比較器出力OV1はHレベルを出
力し、遅延回路56のトランジスタ561をオンさせ
る。
【0058】基準電圧源43の設定電圧値EEは遅延回
路56の抵抗563、トランジスタ561、ダイオード
564の直列回路とコンデンサ565との並列回路と基
準電圧源43の抵抗432との並列による合成回路、さ
らに抵抗431と直列回路になり、接続点の設定電圧値
EEで決まる基準電圧値は低く設定され、誤差アンプ4
4に入力される。
【0059】同時に抵抗432に並列に接続されたコン
デンサ565にチャージされた電荷は放電され、主制御
部は直流出力電圧をV2の点、すなわち設定を変更した
値で一定に保つべく制御を行うことになる。
【0060】次に、電圧低下検出手段により、トランジ
スタ561がオフすると遅延回路56のトランジスタ5
61、抵抗563、ダイオード564による直列回路が
基準電圧源43の抵抗432に並列に接続された回路
は、ダイオード564がバイアス的に逆バイアスとなり
無効になる。
【0061】よって、基準電圧源43の抵抗431と4
32の接続点の電位EEが抵抗431とコンデンサ56
5のCR充電回路が形成され徐々に上昇を開始する。上
昇カーブは抵抗432に並列に接続されたコンデンサ5
65により遅延回路が形成される。
【0062】次に、主制御部は直流出力電圧をV2の点
から徐々に上昇させてV1,V0と元の直流出力電圧値
まで上昇制御を行うことになり、この期間を遅延期間と
して表している。
【0063】よって、スイッチング制御素子を過大電流
などで破壊する要因から排除できることになる。
【0064】以上の説明は、CR遅延回路により説明し
たが基準電圧源43の基準電圧値EEを階段的に変化さ
せたり、マイクロコンピュータ(MCU)のA/D入力
端子を用いてアクティブフィルタ5の直流出力電圧値を
読み込み、プログラムによってその結果を擬似アンプ4
4にD/A変換して入力してやれば同じ動作を得ること
は言うまでもなく、プログラムを用いれば上昇カーブの
変化量や直流出力電圧値を読み込む時のノイズなどによ
る誤動作等の除去動作も行え、より高度な制御動作も可
能にすることができる。
【0065】さらに、直流電圧低下検出手段において、
抵抗51・52・53でアクティブフィルタ5の停電検
出電圧値にヒステリシスを持たせることにより、出力電
圧の変化に対して過剰に反応することの無く交流電源復
帰による過電流防止制御を行うことができる。
【0066】それゆえ、交流電源から出力された交流電
圧が瞬時の低電圧変動による電圧低下や、電力会社の送
電線切り替え等に伴う瞬時停電などによる急激な電圧変
動においても、アクティブフィルタ5を安全に、また安
定に動作させることができ、本空気調和機の運転を一時
的に停止させる必要がなくなる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の空気調和機は、交流電源から出力された交流電圧を整
流する手段と、この整流手段により整流された交流電圧
を直流電圧となるように平滑する平滑手段と、この平滑
手段からの直流電圧をチョッピングすることにより電圧
および周波数が可変の交流電圧に変換して電動圧縮機に
印加する直流―交流変換手段と、上記整流手段と上記平
滑手段との間に設けられ、入力電流を入力電圧とほぼ同
位相となりかつほぼ正弦波となる波形に整流するアクテ
ィブフィルタと、このアクティブフィルタの出力電圧が
所定の停止電圧判定以下の低電圧であることを検出する
と上記アクティブフィルタを停止させる。
【0068】一方、上記アクティブフィルタは交流電源
から出力された交流電圧が瞬時停電および瞬時の低電圧
変動を起こした後の交流電源復帰時に停止電圧判定値の
値にヒステリシスを持たせ、出力電圧の変化に対して過
剰に反応することはなく、電源復帰による直流電圧低下
検出手段とを備えている構成である。
【0069】これにより、アクティブフィルタが交流電
源の急峻な変動により出力電圧を一定に保とうとする動
作によって過電流が流れることによる制御素子の破壊を
保護することができる。
【0070】したがって、アクティブフィルタの誤動作
により空気調和機が停止することを未然に防止できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気調和機の構成を示
す回路図である。
【図2】従来の空気調和機の構成を示す回路図である。
【図3】図1の空気調和機におけるアクティブフィルタ
の動作と電圧低下検出手段の動作を示す波形図である。
【図4】図1の空気調和機における電圧低下検出手段の
動作を説明する一実施例の回路図である。
【符号の説明】
1…商用電源、2…ブリッジ整流回路、3…平滑コンデ
ンサ、4…インバータ回路、5…アクティブフィルタ、
6…圧縮機、7…スイッチング制御部、8…インバータ
制御部、31…コイル、32…整流ダイオード、33…
パワートランジスタ、34…電流検出抵抗、41…入力
電圧検出部、42…出力電圧検出部、43…基準電圧
源、44…誤差アンプ、45…入力電流検出部、46…
乗算器、47…アンプ、48…発振器、49…比較器、
50…ドライブ回路、54…比較器、55…基準電圧
源、56…遅延回路、51・52・53・57・58…
抵抗、431・432…抵抗、561…トランジスタ、
562・563…抵抗、564…ダイオード、565…
コンデンサ。
フロントページの続き Fターム(参考) 3L060 AA01 AA02 CC19 EE21 5G053 AA12 BA04 CA02 EA03 EB01 EC03 FA04 5H006 AA02 AA04 CA01 CA07 CA13 CB01 CC02 DA02 DA04 DB02 DB05 DC02 DC05 FA02 FA04 GA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から出力された交流電圧を整流
    する手段と、 上記整流手段により整流された交流電圧を直流電圧とな
    るよう平滑する平滑手段と、 上記平滑手段からの直流電圧をチョッピングすることに
    より電圧および周波数が可変の交流電圧に変換して電動
    圧縮機に印加する直流−交流変換手段と、 上記整流手段と上記平滑手段との間に設けられ、スイッ
    チング素子のスイッチングによりチョークコイルを介し
    て上記平滑手段に流れ込む電流量を調整することによ
    り、入力電流を入力電圧とほぼ同位相となりかつほぼ正
    弦波となる波形に整形するアクティブフィルタと、 上記アクティブフィルタの出力電圧を検出する出力電圧
    検出手段と、この出力電圧検出手段の検出出力と所定の
    基準値との差を出力する差電圧検出手段とを有し、この
    差電圧検出手段により検出された差に基づいて上記アク
    ティブフィルタの出力電圧を一定値に保つように上記ス
    イッチング素子のスイッチングのデューティ比を制御す
    るスイッチング制御手段とを有している空気調和機で、 上記アクティブフィルタの出力電圧が一定電圧以上か否
    かを検出する電圧低下検出手段と、 上記電圧低下検出手段で一定電圧以下であることを検出
    した場合、上記スイッチング素子のスイッチングを停止
    するよう制御することを特徴とした空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1の空気調和機で、アクティブフ
    ィルタの出力電圧が一定電圧以下であることを検出した
    場合、 出力電圧検出手段の検出値を変更することを特徴とする
    空気調和機。
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