JP2003072437A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

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JP2003072437A
JP2003072437A JP2001263536A JP2001263536A JP2003072437A JP 2003072437 A JP2003072437 A JP 2003072437A JP 2001263536 A JP2001263536 A JP 2001263536A JP 2001263536 A JP2001263536 A JP 2001263536A JP 2003072437 A JP2003072437 A JP 2003072437A
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JP
Japan
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seat cushion
seat
vehicle
sliding member
arc surface
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JP2001263536A
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English (en)
Inventor
Masaaki Katsura
雅明 桂
Masanobu Sakano
雅信 坂野
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時における座り心地感に悪影響を与える
ことなく、かつ、小型化、軽量化並びにコストの低減を
図りつつ、車両衝突等の衝撃発生時のサブマリン現象の
防止機能を確実に発揮できるようにする。 【解決手段】 シートクッションフレーム1の上部に載
置されるシートクッション2の前端部下側に硬質材料製
の滑り部材3を固着し、この滑り部材3の下面及びこれ
に対応するシートクッションフレーム1の前端部分1A
の上面を、同一の曲率を有する円弧面3a,1aに形成
して、車両衝突時などのように、着座者Aの荷重が前方
に掛かったとき、滑り部材3の円弧面3a,1aに沿っ
た滑り移動によりシートクッション2の前端部を上方へ
押し上げるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シート装置に
関し、詳しくは、車両の衝突等による衝撃発生時にシー
トに着座している着座者がシートベルトの下部から前方
へ滑り出して着座者の前方に膨出展開しているエアバッ
グ装置におけるエアバッグ本体の下側にずり落ちる、い
わゆる、サブマリン現象を防止する機能を備えている車
両用シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用シート装置におけるサブ
マリン現象防止手段として、従来、例えば特開平10−
217818号公報等に開示されているように、シート
クッションの下部に補助のエアバッグ装置を装備させた
ものや、特開2000−272396公報等に開示され
ているように、シートクッションの下部に可動支持させ
た滑り出し防止部材をガス発生装置等の動力発生装置を
介して駆動することでシートクッションを上方へ突出さ
せるように構成したもの等が提案されている。
【0003】詳述すると、前者の公報等に開示されてい
るものは、図3に示すように、シートクッション11を
載置するクッションフレーム12の前端部に凹陥部13
を形成し、この凹陥部13内にインフレータ16及びエ
アバッグ本体14からなる補助のエアバッグ装置15を
収納保持して、車両衝突等によって衝撃荷重を受けた
時、補助のエアバッグ装置15が作動しエアバッグ本体
14を図4に示すように膨張させることにより、着座者
の大腿部下部に相当するシートクッション11の前端部
分11Aを上方に押し上げ、これによって、着座者の前
方への滑り出し、つまり、サブマリン現象を防止するよ
うに構成したものである。
【0004】また、後者の公報等に開示されているもの
は、図5及び図6に示すように、シートクッション21
を載置するシートフレーム22の前部に、シートクッシ
ョン21の左右両側に配置されて回動可能に支持された
一対のアーム23,23とこの両アーム23,23を連
結するパイプ24とこれらアーム23,23及びパイプ
24を支持するパネル25とからなり、シートフレーム
22の一部となる滑り出し防止部材26を設けるととも
に、この滑り出し防止部材26を、シートクッション2
1の前端部分21Aが上方へ突出されるように駆動する
ガス発生装置等の動力発生装置27とこの動力発生装置
27によりシートクッション21の前端部分21Aが上
方へ突出されるように駆動された滑り出し防止部材26
をその作動状態に維持するロック機構28とを備えてな
り、車両衝突時に動力発生装置27を介して滑り出し防
止部材26を上方へ回動移動させてシートクッション2
1の前端部分21Aを上方へ突出させることによって、
サブマリン現象を防止するように構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の車両用
シート装置におけるサブマリン現象防止手段は、前者、
後者いずれのものも、シートクッションの下部にエアバ
ッグ装置あるいはガス発生装置等の動力発生装置及びそ
れらの作動を適正に制御するためのセンサを含めて多大
かつ複雑な構成部品を設置する必要があって、コスト高
になるばかりでなく、大きな設置スペースを要すること
から、車両用シート装置全体が大型化、重量化しやす
い。さらに、サブマリン現象防止のために作動した後に
元の状態に復帰させるためにはエアバッグ本体から空気
圧を抜き出すとか、ガス発生装置等の動力発生装置を非
作動状態に戻すなどの面倒な復帰作業を要するという問
題があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、通常時における座り心地感に悪影響を与えることな
く、しかも、小型化、軽量化並びにコストの低減を図り
つつ、車両衝突等の衝撃発生時には確実にサブマリン現
象を防止することができる車両用シート装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車両用シート装置は、シートクッショ
ンフレームの上部に載置されるシートクッションで着座
者の大腿部下部に相当する前端部下側に、少なくともそ
の下面が前方下方に向けて突曲する円弧面に形成された
硬質材料製の滑り部材を固着しているとともに、この滑
り部材の円弧面に対応するシートクッションフレームの
前端部上面を該滑り部材の円弧面と同一の曲率を有する
円弧面に形成して、着座者の荷重が前方に掛かったと
き、滑り部材の円弧面に沿った滑り移動によりシートク
ッションの前端部を上方へ押し上げるように構成してい
ることを特徴とするものである。
【0008】上記構成の本発明によれば、車両衝突等に
よって衝撃が発生して着座者の荷重が前方に掛かると、
シートクッションの前端部下側に固着されている滑り部
材がシートクッションフレーム前端部の円弧面に沿って
滑り移動してシートクッションの前端部が上方に押し上
げられる。これによって、着座者の膝から大腿部が上方
に押し上げられて着座姿勢が維持されることになり、着
座者がシートベルトの下部から前方へ滑り出してシート
の前方に膨出展開しているエアバッグ装置におけるエア
バッグ本体の下側にずり落ちる、いわゆる、サブマリン
現象の発生を防止することが可能である。また、シート
クッションの前端部下側に円弧面を有する滑り部材を固
着し、かつ、シートクッションフレームの前端部を円弧
面に形成するだけの簡単な構成であるから、シート装置
全体の小型化、軽量化並びにコストダウンが図れるとと
もに、通常時におけるシートクッションの性能にはなん
らの悪影響も生じず、良好な座り心地感を保つことが可
能である。
【0009】特に、本発明に係る車両用シート装置にお
いて、請求項2に記載のように、上記滑り部材を、発泡
成形体からなるシートクッションパッドの成形時に該シ
ートクッションパッドと一体に固定することにより、製
作工数の削減とともにシートクッションの組付けを非常
に容易にしてシート装置全体のコストを一層低減するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る車両用シー
ト装置の実施の形態を示す要部の縦断面図であり、この
車両用シート装置は、車体フレーム(図示省略する)に
固定されたシートクッションフレーム1の上部に、ウレ
タン等の発泡成形体からなるシートクッションパッド2
Aとそれの表面を覆う表皮2Bとからなるシートクッシ
ョン2を載置して構成される。
【0011】上記車両用シート装置におけるシートクッ
ション2で着座者Aの大腿部A1下部に相当するシート
クッションパッド2Aの前端部分2a下側の略全幅に亘
る領域に、その下面が前方下方に向けて突曲する略(1
/4)周相当の円弧面3aに形成された、例えば硬質ウ
レタン、ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン等の耐摩
耗性に優れた硬質材料製の滑り部材3が固着されてい
る。この滑り部材3は上記シートクッションパッド2A
の発泡成形時にその成形型内にインサートされて該シー
トクッションパッド2Aと一体に固定されている。
【0012】一方、上記シートクッションフレーム1の
前端部分1Aは、滑り部材3の円弧面3aと同一の曲率
を有する円弧状に屈曲加工されており、この円弧状前端
部分1Aの上面である円弧面1aに上記滑り部材3の円
弧面3aを当接させる状態でシートクッションフレーム
1の上部にシートクッション2を載置することで、所定
の車両用シート装置が構成されている。
【0013】上記構成の車両用シート装置において、通
常時は、着座者Aの着座荷重が図1の矢印aで示すよう
に、シートクッション2及びシートクッションフレーム
1に対してほぼ垂直に作用しており、クッション性能に
優れた座り心地感が発揮される。そして、車両の衝突等
によって衝撃が発生して着座者Aの荷重が図2の矢印b
で示すように、前方に掛かると、シートクッション2に
おけるパッド2Aの前端部分2aの下側に一体固定され
ている滑り部材3がシートクッションフレーム1前端部
の円弧面1aに沿って矢印c方向に滑り移動しシートク
ッション2の前端部及び着座者Aの膝から大腿部A1が
上方に押し上げられて着座姿勢が維持されることにな
り、着座者Aがシートベルト(図示省略)の下部から前
方へ滑り出して当該車両用シート装置の前方に膨出展開
しているエアバッグ装置におけるエアバッグ本体の下側
にずり落ちる、いわゆる、サブマリン現象の発生を防止
することが可能である。
【0014】なお、上記実施の形態では、滑り部材3を
シートクッションパッド2Aの前端部分2a下側の略全
幅に亘る領域に固定したもので説明したが、細幅に形成
された複数個の滑り部材3をシートクッションパッド2
Aの幅方向に適宜間隔を隔てて固定したものであっても
よい。
【0015】また、上記実施の形態で説明したとおり、
滑り部材3をシートクッションパッド2Aの発泡成形時
に一体に固定する場合は、製作工数の削減とともにシー
トクッション2の組付けも非常に容易になり、車両用シ
ート装置全体のコストを一層低減することができるが、
滑り部材3をシートクッションパッド2Aとは別体に製
作し、これを成形後のシートクッションパッド2Aに接
着固定してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シート
クッションの前端部下側に円弧面を有する滑り部材を固
着する一方、シートクッションフレームの前端部を円弧
面に形成するだけの簡単な構成でよく、冒頭で説明した
従来技術のように、シートクッションの下部に可動部を
含む複雑な構成部品を設置するものに比べて、シート装
置全体の小型化、軽量化並びにコストダウンを図ること
ができるとともに、通常時におけるシートクッションの
性能になんらの悪影響も生じることなく、良好な座り心
地感を保ちつつ、車両衝突等の衝撃発生時には確実にサ
ブマリン現象を防止することができるという効果を奏す
る。
【0017】特に、請求項2に記載の構成を採用するこ
とによって、製作工数の削減とともにシートクッション
の組付けを非常に容易にしてシート装置全体のコストを
一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シート装置の実施の形態を
示す要部の縦断面図である。
【図2】同上車両用シート装置の衝撃作用時における作
動状態を説明する要部の縦断面図である。
【図3】従来の車両用シート装置におけるサブマリン現
象防止装置の一例を示す要部の縦断面図である。
【図4】同上車両用シート装置におけるサブマリン現象
防止装置の作動状態を説明する要部の縦断面図である。
【図5】従来の車両用シート装置におけるサブマリン現
象防止装置の他の例を示す要部の斜視図である。
【図6】同上車両用シート装置におけるサブマリン現象
防止装置の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シートクッションフレーム 1A シートクッションフレームの前端部分 1a 円弧面 2 シートクッション 2A シートクッションパッド 3 滑り部材 3a 円弧面 A 着座者 A1 着座者の大腿部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B68G 11/04 B68G 11/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションフレームの上部に載置
    されるシートクッションで着座者の大腿部下部に相当す
    る前端部下側に、少なくともその下面が前方下方に向け
    て突曲する円弧面に形成された硬質材料製の滑り部材を
    固着しているとともに、この滑り部材の円弧面に対応す
    るシートクッションフレームの前端部上面を該滑り部材
    の円弧面と同一の曲率を有する円弧面に形成して、着座
    者の荷重が前方に掛かったとき、滑り部材の円弧面に沿
    った滑り移動によりシートクッションの前端部を上方へ
    押し上げるように構成していることを特徴とする車両用
    シート装置。
  2. 【請求項2】 上記滑り部材が、発泡成形体からなるシ
    ートクッションパッドの成形時に該シートクッションパ
    ッドと一体に固定されている請求項1に記載の車両用シ
    ート装置。
JP2001263536A 2001-08-31 2001-08-31 車両用シート装置 Withdrawn JP2003072437A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291537A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Toyo Tire & Rubber Co Ltd クッションパッド
JP2012070969A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Daihatsu Motor Co Ltd シートクッション構造
JP2022071110A (ja) * 2017-08-14 2022-05-13 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

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