JP2003070907A - 血液浄化システム - Google Patents

血液浄化システム

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JP2003070907A
JP2003070907A JP2001262844A JP2001262844A JP2003070907A JP 2003070907 A JP2003070907 A JP 2003070907A JP 2001262844 A JP2001262844 A JP 2001262844A JP 2001262844 A JP2001262844 A JP 2001262844A JP 2003070907 A JP2003070907 A JP 2003070907A
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flow rate
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dialyzer
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Ichiro Takai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液の浄化操作を、可及的に小さな作業負担
で、より一層効率的且つ安全に実施し得る血液浄化シス
テムを提供する。 【解決手段】 患者の血液を、透析液流路18,20を
通じて流入、流出せしめられる透析液に対して、半透膜
を介して接触せしめて、透析及び/又は濾過操作を実施
するダイアライザ10を、該患者の血液が循環せしめら
れる血液回路12,14上に設けると共に、該透析液流
路18,20を通じての透析液のダイアライザ10への
流入及び該透析液の該ダイアライザ10からの流出を行
なわしめる透析液流通装置22を設け、更に、前記患者
の頭部に血液を送り込む動脈の血液流量と、頭部に送り
込まれた血液を脳内に流通せしめる動脈の血液流量のう
ちの少なくとも何れか一方を、前記ダイアライザ10に
おける前記血液の透析及び/又は濾過操作中に、非観血
的に求める血液流量測定手段26を設けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、血液浄化システムに係り、特
に、患者の血液の浄化を透析及び/又は濾過作用により
行なうようにした血液浄化システムの改良された構造に
関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、腎不全の患者の治療や生命の維持の
ために、患者の体内から取り出した血液を浄化して、再
び体内に戻すようにした血液浄化手法が種々検討され
て、実用化されてきており、そこでは、所謂人工腎臓
が、広く用いられている。そして、かかる人工腎臓の一
種として、患者の血液が循環せしめられる血液回路上に
設けられたダイアライザと、透析液のダイアライザへの
流入(供給)及びダイアライザからの流出(排出)を行
なう透析液流通装置とを有し、血液回路と透析液流通装
置とを通じてダイアライザ内に流入、流出せしめられる
血液と透析液とを、該ダイアライザ内において、所定の
半透膜を介して接触せしめて、透析及び/又は濾過操作
を実施することにより、血液の浄化を行なうように構成
した血液浄化システムが、知られている。
【0003】ところで、このような血液浄化システムを
用いて、透析及び/又は濾過操作による患者の血液の浄
化を行なう場合、何等かの原因により患者の血圧が急激
に低下(降下)する現象が生ずることがあり、その際に
は、患者の生命が危険に晒されることとなる。
【0004】このため、上述の如き血液の浄化操作は、
多くの場合、患者の血圧を頻繁に測定しながら実施され
ており、患者の血圧が所定の値以下となったら、直ち
に、血圧低下に対応し得る適切な処置が一律に行なわれ
て、患者の血圧の上昇が図られているのである。
【0005】ところが、そのような血液の浄化中におい
て、血圧低下により患者が危機的状況に陥る際の血圧の
値が、患者の年齢や体調等によって個人個人で大きく異
なるため、従来では、実際には生命の危険がなく、何等
の処置も必要でないにも拘わらず、単に、血圧が所定の
値以下となったというだけで、血圧低下に対する処置を
行なっている場合が、往々にしてあったのである。
【0006】それ故、かくの如き従来の血液浄化システ
ムを用いて、透析及び/又は濾過操作による患者の血液
の浄化を実施する際には、緊急を要するために作業負担
が甚大となる、血圧低下に対する処置が余分に行なわれ
ていたのであり、それによって、血液の浄化操作を行な
う操作者(看護婦や医師等)に対して、作業負担が過大
に課せられるといった大きな問題が惹起されていたので
ある。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、血液の浄化中に患者の血圧低下が生じた
際に、患者の生命を守る上で、かかる血圧低下に対して
処置を行なう必要があるものに限って、より適切に対処
することが出来、以て患者の血液の浄化操作を、可及的
に小さな作業負担で、より一層効率的に且つ安全に実施
し得る血液浄化システムを提供することにある。
【0008】
【解決手段】かかる状況下、本発明者等は、上記技術的
課題を解決するために行なった様々な検討課程におい
て、血圧の変動と密接な関係を有する脳内血液流量につ
いて着目した。この脳内血液流量は、例えば、健康な一
般成人において、血圧が13.3〜33.25kPa
(100〜250mmHg)程度の範囲にある間は、各
人が有する生理的な補償機能により、血圧変動に伴う増
減が可及的に抑制されて、略一定の値で推移するもの
の、血圧がかかる範囲の値を下回った場合に、急激に低
下せしめられるものである。
【0009】そして、本発明者等が、血液の浄化中に血
圧低下が生じた際における患者の容態と、血液の浄化中
の患者の脳内血液流量の変動との関係を調べたところ、
血圧が低下しても、脳内血液流量の急激な減少が惹起さ
れない限りは、患者の容態に大きな変化がなく、血圧低
下によって、脳内血液流量が急激に減少せしめられる
と、患者の容態が危機的状態に陥ることが判明したので
あり、これによって、血液浄化中の血圧低下による患者
の生命の危機には、脳内血液流量の減少が、極めて大き
な影響を及ぼすことを見い出したのである。
【0010】而して、本発明は、かくの如き知見に基づ
いて完成されたものであって、その要旨とするところ
は、患者の血液の浄化を透析及び/又は濾過作用により
行なうようにしたシステムにおいて、(a)前記血液が
循環せしめられる血液回路上に設けられ、該血液を、透
析液流路を通じて流入、流出せしめられる透析液に対し
て、半透膜を介して接触せしめ、透析及び/又は濾過操
作を実施するダイアライザと、(b)前記透析液流路を
通じての前記透析液の前記ダイアライザへの流入及び該
透析液の該ダイアライザからの流出を行なわしめる透析
液流通装置と、(c)前記患者の頭部に血液を送り込む
動脈の血液流量と、頭部に送り込まれた血液を脳内に流
通せしめる動脈の血液流量のうちの少なくとも何れか一
方を、前記ダイアライザにおける前記血液の透析及び/
又は濾過操作中に、非観血的に求める血液流量測定手段
とを有することを特徴とする血液浄化システムにあるの
である。
【0011】すなわち、この本発明に従う血液浄化シス
テムにあっては、従来システムに対して、血液流量測定
手段が付設されて、構成されており、かかる血液流量測
定手段によって求められる、患者の頭部に血液を送り込
む動脈の血液流量と、頭部に送り込まれた血液を脳内に
流通せしめる動脈の血液流量のうちの少なくとも何れか
一方にて、患者の血液の浄化中における脳内血液流量
が、測定されるようになっているのである。
【0012】それ故、このような本発明に係る血液浄化
システムにおいては、患者の血液の浄化中における脳内
血液流量の変動が、血液流量測定手段にて求められる値
によって把握され得るのであり、それによって、血液の
浄化中に血圧低下が生じて、患者の脳内血液流量が予め
定められた限界値を下回った時、換言すれば、血圧低下
により、患者の生命が危険に晒された時に、直ちに、血
圧低下に対応し得る適切な処置を行なって、患者の血圧
を上昇させることにより、脳内血液流量を正常な値にま
で増大させることが出来るのである。そして、その一方
で、血圧低下は生じているものの、患者の脳内血液流量
の減少が認められず、実際には生命の危険がない場合に
は、血圧低下に対する処置を何等行なうことなく、放置
しておくことが出来、それによって、緊急を要するため
に作業負担が甚大となる、血圧低下に対する処置を余分
に行なう必要が効果的に解消され得て、血液の浄化を行
なう操作者(看護婦や医師等)における作業負担が、極
めて有利に軽減され得ることとなるのである。
【0013】従って、かくの如き本発明に従う血液浄化
システムを用いれば、血液の浄化中の患者に血圧低下が
生じた際に、患者の生命を守る上で、かかる血圧低下に
対して処置を行なう必要があるものに限って、より適切
に対処することが出来、以て患者の血液の浄化操作を、
可及的に小さな作業負担で、より効率的に且つ安全に実
施することが可能となるのである。
【0014】なお、このような本発明に従う血液浄化シ
ステムの好ましい態様の一つによれば、前記血液流量測
定手段が、超音波ドプラ法により、前記少なくとも何れ
か一方の動脈の血流速度を検出する検出部と、該検出部
にて検出された血流速度に基づいて、該少なくとも何れ
か一方の動脈の血液流量を算出する算出部とを含んで構
成されることとなる。これによって、血液の浄化中にお
ける患者の脳内血液流量の変動を、より確実に且つ容易
に把握することが出来、以て、患者の血液の浄化操作
を、更に一層スムーズに且つ安全に実施することが出来
るのである。
【0015】また、本発明に従う血液浄化システムの別
の有利な態様の一つによれば、前記血液流量測定手段
が、前記ダイアライザにおける前記血液の透析及び/又
は濾過操作中での、前記患者の頭部に血液を送り込む動
脈の拍動のエネルギーの変化を測定する測定部と、該測
定部にて測定されたエネルギーの変化量から、該動脈の
血液流量の変動量を推定する推定部とを有し、該ダイア
ライザにおける血液の透析及び/又は濾過操作中での、
該動脈の血液流量を、該推定部にて推定される変動量に
基づいて、かかる操作の開始時における血液流量に対し
て相対的に求めるように構成される。これによっても、
血液の浄化中における患者の脳内血液流量の変動が、確
実に把握することが出来、以て、患者の血液の浄化操作
を、より効率的且つ安全に実施することが出来るのであ
る。
【0016】さらに、本発明に従う血液浄化システムの
他の望ましい態様の一つによれば、前記血液流量測定手
段にて求められる値が予め設定された限界値を下回った
時に、それを自動的に知らせる報知手段が、更に設けら
れる。このような構成を有する血液浄化システムにあっ
ては、患者の生命に危険が及ぶ程の脳内血液流量の低下
が生じた際に、血液の浄化操作を行なう操作者(看護婦
や医師)や患者に対して、血圧低下に対する処置を緊急
的に行なう必要があることが報知され得るのであり、そ
の結果として、血液の浄化操作が、より安全に実施され
得ることとなるのである。また、かかる構成によれば、
報知手段による自動的な報知が為されるまでは、操作者
が、血液流量測定手段の測定値を確認したり、患者の血
圧を測定したりする必要が有利に解消され得、以て操作
者の作業負担が、更に一層効果的に軽減され得るのであ
る。
【0017】更にまた、本発明に従う血液浄化システム
の更に別の好ましい態様の一つによれば、前記血液流量
測定手段にて求められる値が予め設定された限界値を下
回った時に、かかる値を該限界値以上に復帰させるよう
に、前記透析液流通装置による前記透析液の前記ダイア
ライザへの流入量や該ダイアライザからの流出量を制御
し、及び/又は前記血液回路中の前記血液の循環量を制
御する制御装置や、患者に対する補液を自動的に開始す
る補液装置、或いはNa濃度の高い透析液を前記透析液
流路に自動的に供給する供給手段等が、少なくとも一つ
設けられて、構成される。
【0018】このような構成を有する血液浄化システム
にあっては、血液の浄化中に血圧低下が生じて、患者の
脳内血液流量が予め定められた限界値を下回った時に、
血圧低下に対応し得る、患者の生命を守るための適切な
処置が、直ちに実施されて、患者の血圧の上昇と、それ
による脳内血液流量の正常な値までの増大が迅速に図ら
れ得るのであり、その結果として、血液の浄化操作が、
更に一層安全に実施され得ると共に、血液の浄化操作の
操作者の作業負担が、より効果的に軽減され得ることと
なるのである。
【0019】さらに、本発明に従う血液浄化システムの
有利な別の態様の一つによれば、前記血液流量測定手段
にて求められる値が予め設定された限界値を下回った時
に、前記患者の血圧を自動的に測定する血圧測定手段
が、更に設けられる。これによって、血圧低下に対する
処置を行なう前に、患者の血圧を確実に把握することが
出来、その結果として、血圧の低下量に対して正確に対
応した適切な処置を、スムーズに実施することが可能と
なるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係る血液浄化システムの構成
について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとす
る。
【0021】先ず、図1は、本発明に従う構造を有する
血液浄化システムの一実施形態としての、患者の血液の
浄化を透析作用により行なうようにした血液透析システ
ムを示す系統図である。かかる図1において、10は、
血液の透析(浄化)のために用いられる、公知の構造を
有する透析器(浄化器)としてのダイアライザであり、
例えば、円筒形状の函体内部に中空繊維状の半透膜が収
容されて構成されている。
【0022】そして、このダイアライザ10の軸方向の
一端側には、患者の体内から血液を導くための血液供給
流路12が接続され、また他端側には、ダイアライザ1
0において、浄化された血液を患者の体内に戻すための
血液返送流路14が接続されている。即ち、ここでは、
血液供給流路12とダイアライザ10内の血液流通部位
と血液返送流路14とによって、血液回路が構成されて
いるのである。なお、かかる血液供給流路12上には、
血液ポンプ16が設けられ、この血液ポンプ16の作動
によって、血液回路12,14やダイアライザ10内に
血液が流通せしめられるようになっている。
【0023】また、ダイアライザ10には、透析液をそ
の貯槽(図示せず)よりダイアライザ10内に導くため
の透析液供給流路18が接続されており、更に、前記血
液供給流路12を通じてダイアライザ10内に流入せし
められた血液に対して、前記半透膜を介して接触せしめ
られた透析液を系外に導いて排出するための透析液排出
流路20が接続されている。つまり、ここでは、それら
透析液供給流路18とダイアライザ10内の透析液流通
部位と透析液排出流路20とによって、透析液流路が構
成されているのである。
【0024】そして、かかる透析液供給流路18と透析
液排出流路20の流路上には、公知の透析液流通装置2
2が設けられており、この透析液流通装置22によっ
て、前記貯槽から導かれた新鮮な透析液が、透析液供給
流路18を通じてダイアライザ10内に流入(供給)せ
しめられる一方、ダイアライザ10の半透膜を通じて血
液側から拡散及び濾過された老廃物や余分な水分等が含
有せしめられた透析液排液が、透析液排出流路20を通
じて、ダイアライザ10内から流出(排出)せしめられ
るようになっている。
【0025】また、このような透析液流通装置22は、
その作動状態が、制御装置24にて制御されており、そ
れによって、かかる透析液流通装置22による前記新鮮
透析液のダイアライザ10内への流入量と、前記透析液
排液のダイアライザ10内からの流出量が、任意に調節
され得るようになっている。
【0026】すなわち、透析液流通装置22にあって
は、制御装置24から出力される除水作用の開始を指示
する除水開始信号に基づいて、透析液排液のダイアライ
ザ10内からの流出量を、新鮮透析液のダイアライザ1
0内への流入量よりも増大せしめることにより、ダイア
ライザ10において除水を行なわしめると共に、それら
透析液排液の流出量と新鮮透析液の流入量との差によっ
て、除水量を調節せしめ得るようになっており、また、
制御装置24から出力される除水作用の停止を指示する
除水停止信号に基づいて、かかる透析液排液の流出量と
新鮮透析液の流入量とを等しくすることにより、除水作
用を停止せしめて、除水量をゼロと為し得るようになっ
ている。更に、かかる透析液流通装置22においては、
制御装置24から出力される透析液押込み作用の開始を
指示する透析液による補液の開始信号に基づいて、新鮮
透析液のダイアライザ10内への流入量を、透析液排液
のダイアライザ10内からの流出量よりも増大せしめる
ことにより、ダイアライザ10内において、透析液を血
液側に押し込み得るように構成されているのである。
【0027】さらに、かかる制御装置24は、前記血液
供給流路12上に設けられた血液ポンプ16の作動も制
御可能に構成されており、この制御装置24による血液
ポンプ16の作動制御によって、血液回路12,14内
の血液の流通量、つまりダイアライザ10内への血液の
流入量が、増減され得るようになっているのである。
【0028】ところで、このような本実施形態の血液透
析システムにおいては、従来システムには見られない、
血液流量測定手段としての血液流量測定装置26が、設
けられている。この血液流量測定装置26は、超音波ド
プラ法により、検査対象とする血管の血流速度を検出す
る、検出部としてのプローブ28と、かかるプローブ2
8と電気的に接続され、該プローブ28による検出値に
基づいて、該血管の血液流量を求める、算出部としての
本体30とを有する公知の構造をもって構成されてい
る。
【0029】すなわち、かかる血液流量測定装置26に
あっては、プローブ28が、超音波を発信する振動子
(図示せず)と、該振動子から発信される超音波の反射
信号を受信する振動子(図示せず)とを内臓しており、
このプローブ28によって、検査対象となる血管の血流
速度が、該振動子から連続的に発信される超音波のドプ
ラ効果を利用して、随時、検出され得るようになってい
る。また、ここでは、このプローブ28が、ヘッドバン
ド32の下部に対して、先端の検出部位を内側に向けた
状態で固定されていることによって、かかるヘッドバン
ド32を患者の頭部に装着せしめるだけで、プローブ2
8の先端の検出部位が患者の側頭部に位置せしめられ
て、脳内の中大脳動脈、つまり、頭部に送り込まれた血
液を脳内に流通せしめる動脈の血流速度が、患者の血液
の透析(浄化)中に、随時、検出され得るように構成さ
れているのである。
【0030】また、血液流量測定装置26の本体30
は、プローブ28にて随時検出された中大脳動脈の血流
速度に対して、予め記憶せしめられた中大脳動脈の断面
積の平均値を掛け合わせることで、中大脳動脈の血液流
量が算出されて、連続的に求められるようになってい
る。そして、かくして求められた中大脳動脈の血液流量
が、内臓プリンタやモニタ等(共に図示せず)を通じ
て、表示されると共に、前記制御装置24に、逐次、出
力され得るように構成されているのである。
【0031】また、ここでは、特に、上述の如くして、
血液流量測定装置26にて測定された(求められた)中
大脳動脈の血液流量が、制御装置24に入力されると、
該制御装置24に内臓された判断部(図示せず)におい
て、かかる血液流量が、予め設定された限界値と比較さ
れて、該限界値未満の値か否かが判断されるようになっ
ている。そして、そのような中大脳動脈の血液流量が該
限界値未満であると判断された場合に限って、制御装置
24に対して電気的に接続された、報知手段としての警
報器34の作動が制御されると共に、透析液流通装置2
2や血液ポンプ16の作動制御が実施され得るようにな
っているのである。
【0032】より詳細には、本実施形態の血液透析シス
テムにおいては、ダイアライザ10における血液の透析
中での血圧低下により、脳内血液流量が急激に減少し
て、患者の生命が危機に晒されるような状態となった時
の中大脳動脈の血液流量よりも所定量だけ大きな血液流
量値が、前記限界値として、制御装置24の判断部に記
憶せしめられている。
【0033】そして、かかる血液透析システムにあって
は、前記血液流量測定装置26から入力される中大脳動
脈の血液流量が、制御装置24の判断部において、上記
の如き限界値を下回っていると判断された際に、制御装
置24から警報器34に作動信号が出力されて、警報器
34において警報が発せられるようになっており、ま
た、それと同時に、透析液流通装置22による透析液排
液のダイアライザ10内からの流出量の減少と、新鮮透
析液のダイアライザ10内への流入量の増加とが同時
に、若しくはそれらのうちの何れか一方が実施されて、
透析液排液の流出量と新鮮透析液の流入量との差が小さ
くされるか、若しくは等しくされるか、或いは透析液排
液の流出量と新鮮透析液排液の流入量との差が負とされ
ることにより、除水作用が低下乃至は停止され、或いは
透析液が血液側に移動せしめられて、除水量が低減乃至
はゼロと為され、又は透析液による補液が行なわれ、更
には、血液ポンプ16の作動量が低下せしめられて、ダ
イアライザ10内への血液の流入量が、減少せしめられ
得るようになっているのである。
【0034】かくして、制御装置24による警報器34
の作動により、患者の血圧が低下して、患者の中大脳動
脈の血液流量、つまり脳内血液流量が、患者の生命に危
険が及ぶ程度にまで減少したことが、患者や血液透析シ
ステムの操作者等に報知され得るようになっているので
あり、また、制御装置24にて実施される、除水量を低
減乃至はゼロと為し、或いは透析液を血液側に押し込ま
せる透析液流通装置22に対する作動制御と、ダイアラ
イザ10内への血液の流入量を減少させる血液ポンプ1
6に対する作動制御とによって、患者の血圧の上昇が図
られて、脳内血液流量が正常な値にまで増大せしめられ
得るように構成されているのである。
【0035】なお、ここでは、制御装置24にて実施さ
れる、除水量を低減乃至はゼロと為し、或いは透析液を
血液側に押し込ませる透析液流通装置22に対する作動
制御と、ダイアライザ10内への血液の流入量を減少さ
せる血液ポンプ16に対する作動制御は、血液透析シス
テムの運転状況や患者の容態、或いは中大脳動脈の血液
流量の減少量等に応じて、それらの両方が、若しくはそ
れらのうちの何れか一方が選択されて、行なわれること
となり、また、それらの作動制御による除水量の減少量
や、透析液の血液側への移動量、ダイアライザ10内へ
の血液の流入量の減少量は、血液透析システムの運転状
況や患者の容態、或いは中大脳動脈の血液流量の減少量
等に応じて、適宜に決定されるところである。
【0036】このように、本実施形態の血液透析システ
ムにあっては、ダイアライザ10における血液の透析中
での中大脳動脈の血液流量、つまり脳内血液流量の変動
が、血液流量測定装置26と制御装置24にて、常に監
視され、かかる脳内血液流量が、患者の血圧低下によ
り、患者の生命に危険が及ぶ程度にまで減少せしめられ
ると、直ちに、それが、警報によって、システムの操作
者たる看護婦や医師、或いは患者本人に報知されると共
に、患者の血圧を上昇させて、脳内血液流量を正常な値
にまで増大させるための処置が自動的に実施され得るよ
うになっているところから、患者の血液の透析が、より
安全に実施され得るのであり、また、かかる血液の透析
中に、看護婦や医師が、血液流量測定装置26による測
定値をいちいち確かめる必要が有利に解消され得て、そ
れら看護婦や医師の作業負担が、効果的に軽減され得る
のである。
【0037】そして、特に、この本実施形態の血液透析
システムにおいては、患者の血圧を直接に監視し、それ
が低下した際に、血圧上昇のための処置を講ずるように
した従来システムとは異なって、上述の如く、患者の脳
内血液流量を監視し、それが所定の限界値を下回った時
に、患者の血圧を上昇させるための処置が実施されるよ
うになっているため、例えば、血圧低下は生じているも
のの、患者の脳内血液流量の減少が認められず、実際に
は生命の危険がない場合には、血圧低下に対する処置を
行なうことなく、放置しておくことが出来るのであり、
それによって、緊急を要するために作業負担が甚大とな
る、血圧低下に対する処置を余分に行なう必要が効果的
に解消され得て、システムの操作者たる看護婦や医師等
における作業負担が、更に一層有利に軽減され得ること
となるのである。
【0038】従って、このような本実施形態の血液透析
システムにあっては、患者の生命を守る上で、血圧低下
に対して処置を行なう必要があるものに限って、血圧を
上昇させるための適切な対処を行なうことが出来、その
結果として、患者の血液の透析操作を、可及的に小さな
作業負担で、より効率的に実施することが可能となるの
である。
【0039】また、かかる本実施形態にあっては、ダイ
アライザ10における血液の透析中での中大脳動脈の血
液流量(脳内血液流量)が限界値を下回った際に、警報
器34による警報が発せられて、それが、血液透析シス
テムの操作者に報知され得るようになっているところか
ら、例えば、何等かの理由で、かかる中大脳動脈の血液
流量が限界値未満となった際に、制御装置24による透
析液流通装置22や血液ポンプ16の作動制御が実施さ
れなかった場合にも、血液透析システムの操作者が、手
動で、患者の血圧を上昇させるための処置を行なうこと
が出来、それによって、血液の透析操作が、更に一層安
全に実施され得るのである。
【0040】さらに、本実施形態の血液透析システムに
あっては、ダイアライザ10における血液の透析中にお
いて、中大脳動脈の血液流量が限界値未満となった時
に、透析液流通装置22や血液ポンプ16が作動制御さ
れて、除水量が低減乃至はゼロと為されるか、或いは透
析液が血液側に押し込まれるか、又はダイアライザ10
内への血液の流入量が減少されるようになっているとこ
ろから、患者の血圧が迅速に且つ効率的に上昇せしめら
れ得て、脳内血液流量も、正常な値にスムーズに復帰せ
しめられ得るのであり、また、それと共に、システムの
操作者が、血圧を上昇させるための処置をわざわざ行な
う必要が解消され得て、血液の透析操作における作業負
担が、より効果的に軽減され得るのである。
【0041】更にまた、かかる本実施形態においては、
血液流量測定装置26が、超音波ドプラ法を利用して、
中大脳動脈の血流速度を検出するプローブ28と、該プ
ローブ28にて検出された血流速度に基づいて、中大脳
動脈の血液流量を求める本体30とを有して構成されて
いるところから、血液の透析中における患者の脳内血液
流量の変動が、より確実に且つ容易に把握され得、以
て、患者の血液の透析操作が、更に一層スムーズに且つ
安全に実施され得ることとなるのである。
【0042】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないものであ
って、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも
受けるものではない。
【0043】例えば、前記実施形態では、ダイアライザ
10が、円筒形状の函体内部に中空繊維状の半透膜が収
容されて構成されていたが、このダイアライザの構造と
しては、何等これに限定されるものではなく、血液浄化
システムに組み込まれるダイアライザの公知の各種の構
造が、何れも採用され得るのである。
【0044】また、前記実施形態では、血液流量測定装
置26において、プローブ28により検出された患者の
中大脳動脈の血流速度に基づいて、該中大脳動脈の血液
流量、つまり頭部に送り込まれた血液を脳内に流通せし
める動脈の血液流量が求められ、この血液流量が限界値
を下回った際に、患者の血圧を上昇させるための処置が
実施されるようになっていたが、それに代えて、或いは
それに加えて、例えば、血液流量測定装置26のプロー
ブ28にて、患者の内頚動脈の血流速度を検出し、それ
に基づいて、該内頚動脈の血液流量、換言すれば、患者
の頭部に血液を送り込むための動脈の血液流量を非観血
的に求め、かくして求められた血液流量が限界値を下回
った際に、患者の血圧を上昇させるための処置を実施す
るようにしても、良いのである。
【0045】さらに、血液流量測定装置26により血液
流量が測定される動脈も、上述の如き内頚動脈や前記実
施形態に示される中大脳動脈に、特に限られるものでは
なく、患者の頭部に血液を送り込む動脈と、頭部に送り
込まれた血液を脳内に流通せしめる動脈のうちで、血液
流量が非観血的に測定可能な動脈が、適宜に選択され得
るのである。特に、総頚動脈は、一部の血液を顔面や頭
皮に送り込む一方で、大部分の血液を脳内に送り込むた
め、血液流量測定装置26により血液流量を測定するの
に適している。
【0046】また、それらの動脈の血液流量を測定する
装置も、前記実施形態における構造のものに何等限定さ
れるものではなく、該動脈の血液流量を非観血的に求め
られ得るものであれば、その構造が、特に限定されるも
のではない。
【0047】従って、かかる血液流量を求めるための装
置として、例えば、ダイアライザ10における血液の透
析中での患者の頭部に血液を送り込む動脈のエネルギー
の変化を測定する測定部と、該測定部にて測定されたエ
ネルギーの変化量から、患者の頭部に血液を送り込む動
脈の血液流量の変動量を推定する推定部とを有し、ダイ
アライザ10における血液の透析中での、該動脈の血液
流量を、該推定部にて推定される変動量に基づいて、か
かる操作の開始時における血液流量に対して相対的に求
めるように構成された構造のものを用いることも可能で
ある。このような構造の装置を用いる場合にあっても、
血液の透析中における患者の脳内血液流量の変動が、確
実に把握することが出来、以て、患者の血液の浄化操作
を、より効率的且つ安全に実施することが出来るのであ
る。
【0048】さらに、前記実施形態では、ダイアライザ
10における血液の透析中において、脳内血液流量が限
界値未満となった時に、透析液流通装置22や血液ポン
プ16が、制御装置24にて自動的に作動制御されて、
除水量が低減乃至はゼロと為され、或いは逆に透析液が
血液側に押し込まれるか、又はダイアライザ10内への
血液の流入量が減少せしめられることにより、患者の血
圧の上昇が図られて、脳内血液流量が正常値に復帰せし
められ得るようになっていたが、脳内血液流量が限界値
未満となった時に、血液流量測定装置26のモニタや内
蔵プリンタを通じての表示に基づいて、或いは警報器3
4による警報に基づいて、システムの操作者が、透析液
流通装置22や血液ポンプ16の上述の如き作動制御を
手動で行なうように構成することも、勿論可能である。
【0049】更にまた、脳内血液流量が限界値未満とな
った時に実施される処置も、患者の血圧を上昇させるた
めのものであれば、前記実施形態に示されるものに、決
して限定されるものではなく、例えば、患者に対して補
液を行なう補液装置としての点滴器を設けて、脳内血液
流量が限界値未満となった時に、点滴器を自動的に又は
手動で作動せしめて、患者に対する補液を開始したり、
或いは通常の血液の透析中にダイアライザ10内に供給
される透析液よりもNa濃度の高い透析液が貯留される
補助槽を設けて、脳内血液流量が限界値未満となった時
に、かかる補助槽から、Na濃度の高い透析液を、透析
液流通装置22等を通じて自動的に又は手動で、ダイア
ライザ10内に供給したりして、患者の血圧の上昇を図
るように為しても、良いのである。
【0050】また、脳内血液流量が限界値未満となった
時に患者の血圧を上昇させるための処置を行なう、上述
の如き各種の装置に代えて、或いはそれらに加えて、公
知の血圧測定装置を設け、脳内血液流量が限界値未満と
なった時に、かかる血圧測定装置にて、患者の血圧を自
動的に又は手動で測定するように為すことも、可能であ
る。それによって、血圧低下に対する処置を行なう前
に、患者の血圧を確実に把握することが出来、その結果
として、血圧の低下量に対して正確に対応した適切な処
置を、スムーズに実施することが可能となるのである。
【0051】さらに、前記実施形態では、血液流量測定
装置26による測定値が限界値を下回った時に警報を発
する警報器34にて、報知手段が構成されていたが、こ
の報知手段の構造も、何等これに限定されるものではな
く、例えば、単に、警告ランプ等を点灯乃至は点滅させ
ることによって、該測定値が該限界値を下回ったことを
報知するようにした構造を採用することも、勿論可能で
ある。
【0052】更にまた、前記実施形態では、透析液流通
装置22による新鮮透析液のダイアライザ10内への流
入量と透析液排液のダイアライザ10内からの流出量
が、制御装置24により制御されて、該流出量が該流入
量よりも増大せしめられることにより、除水が行なわれ
ると共に、それら流出量と流入量との差によって除水量
が調節され、また、そのような差がゼロとされることに
より、除水が停止せしめられ、更にはそのような差が負
とされることにより、透析液が血液側に押し込まれる、
即ち補液が行なわれるようになっていたが、この除水の
減少や補液を行なうための機構は、何等これに限定され
るものではなく、公知の各種の構造のものが、適宜に採
用され得るのである。
【0053】加えて、前記実施形態では、患者の血液の
浄化を透析作用により行なうようにした血液透析システ
ムに、本発明を適用したものの例が示されていたが、本
発明は、その他、患者の血液の浄化を透析及び/又は濾
過作用により行なうようにした血液浄化システムの何れ
に対しても有利に採用され得るものであることは、勿論
である。
【0054】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0055】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う血液浄化システムにあっては、血液の浄化中の
患者に血圧低下が生じた際に、患者の生命を守る上で、
かかる血圧低下に対して処置を行なう必要があるものに
限って、より適切に対処することが出来、以て患者の血
液の浄化操作を、可及的に小さな作業負担で、より効率
的に且つ安全に実施することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う血液浄化システムの一例を示す系
統図である。
【符号の説明】
10 ダイアライザ 12 血液供給
流路 14 血液返送流路 16 血液ポン
プ 18 透析液供給流路 20 透析液排
出流路 22 透析液流通装置 24 制御装置 26 血液流量測定装置 28 プローブ 30 本体 32 ヘッドバ
ンド 34 警報器
フロントページの続き Fターム(参考) 4C017 AA08 AA11 AB06 AC23 BC11 CC02 DD14 FF30 4C077 AA05 BB01 DD15 EE01 EE02 EE03 HH03 HH13 HH15 HH18 JJ02 JJ03 JJ04 JJ13 JJ14 JJ20 JJ24 KK30 LL01 NN01 NN14 PP29 4C301 AA03 DD01 DD02 DD09 DD30 EE13 EE19 GA01 JB22 JB27 JB50 LL17 4C601 DD03 DD06 DD30 DE01 EE11 EE16 GA01 JB34 JB35 JB40 JB60 LL17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の血液の浄化を透析及び/又は濾過
    作用により行なうようにしたシステムにして、 前記血液が循環せしめられる血液回路上に設けられ、該
    血液を、透析液流路を通じて流入、流出せしめられる透
    析液に対して、半透膜を介して接触せしめ、透析及び/
    又は濾過操作を実施するダイアライザと、 前記透析液流路を通じての前記透析液の前記ダイアライ
    ザへの流入及び該透析液の該ダイアライザからの流出を
    行なわしめる透析液流通装置と、 前記患者の頭部に血液を送り込む動脈の血液流量と、頭
    部に送り込まれた血液を脳内に流通せしめる動脈の血液
    流量のうちの少なくとも何れか一方を、前記ダイアライ
    ザにおける前記血液の透析及び/又は濾過操作中に、非
    観血的に求める血液流量測定手段とを、有することを特
    徴とする血液浄化システム。
  2. 【請求項2】 前記血液流量測定手段が、超音波ドプラ
    法により、前記少なくとも何れか一方の動脈の血流速度
    を検出する検出部と、該検出部にて検出された血流速度
    に基づいて、該少なくとも何れか一方の動脈の血液流量
    を算出する算出部とを含んで構成されている請求項1に
    記載の血液浄化システム。
  3. 【請求項3】 前記血液流量測定手段が、前記ダイアラ
    イザにおける前記血液の透析及び/又は濾過操作中で
    の、前記患者の頭部に血液を送り込む動脈の拍動のエネ
    ルギーの変化を測定する測定部と、該測定部にて測定さ
    れたエネルギーの変化量から、該動脈の血液流量の変動
    量を推定する推定部とを有し、該ダイアライザにおける
    血液の透析及び/又は濾過操作中での、該動脈の血液流
    量を、該推定部にて推定される変動量に基づいて、かか
    る操作の開始時における血液流量に対して相対的に求め
    るように構成されている請求項1に記載の血液浄化シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記血液流量測定手段にて求められる値
    が予め設定された限界値を下回った時に、それを自動的
    に知らせる報知手段が、更に設けられている請求項1乃
    至は請求項3の何れかに記載の血液浄化システム。
  5. 【請求項5】 前記血液流量測定手段にて求められる値
    が予め設定された限界値を下回った時に、かかる値を該
    限界値以上に復帰させるように、前記透析液流通装置に
    よる前記透析液の前記ダイアライザへの流入量や該ダイ
    アライザからの流出量を制御し、及び/又は前記血液回
    路中の前記血液の循環量を制御する制御装置が、更に設
    けられている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の血
    液浄化システム。
  6. 【請求項6】 前記血液流量測定手段にて求められる値
    が予め設定された限界値を下回った時に、かかる値を該
    限界値以上に復帰させるように、前記患者に対する補液
    を自動的に開始する補液装置が、更に設けられている請
    求項1乃至請求項5の何れかに記載の血液浄化システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記血液流量測定手段にて求められる値
    が予め設定された限界値を下回った時に、かかる値を該
    限界値以上に復帰させるように、Na濃度の高い透析液
    を前記透析液流路に自動的に供給する供給手段が、更に
    設けられている請求項1乃至請求項6の何れかに記載の
    血液浄化システム。
  8. 【請求項8】 前記血液流量測定手段にて求められる値
    が予め設定された限界値を下回った時に、前記患者の血
    圧を自動的に測定する血圧測定手段が、更に設けられて
    いる請求項1乃至請求項7の何れかに記載の血液浄化シ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192807A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Cyber Firm Inc 生体状態調整システム。
JP2021010522A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 ニプロ株式会社 血液浄化装置および血液浄化方法
WO2022113351A1 (ja) * 2020-11-30 2022-06-02 ニプロ株式会社 血液浄化装置および血液浄化方法

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