JP2003069382A - 弾性表面波フィルタとそれを用いたアンテナ共用器 - Google Patents

弾性表面波フィルタとそれを用いたアンテナ共用器

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JP2003069382A
JP2003069382A JP2001255722A JP2001255722A JP2003069382A JP 2003069382 A JP2003069382 A JP 2003069382A JP 2001255722 A JP2001255722 A JP 2001255722A JP 2001255722 A JP2001255722 A JP 2001255722A JP 2003069382 A JP2003069382 A JP 2003069382A
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acoustic wave
surface acoustic
wave filter
attenuation
inductance element
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JP2001255722A
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Toru Sakuragawa
徹 櫻川
Hiroki Satou
祐己 佐藤
Ryoichi Takayama
了一 高山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性表面波共振器にインダクタンス素子を接
続させることにより弾性表面波フィルタの減衰帯域特性
を容易に確保する。 【解決手段】 圧電性基板と前記圧電性基板上に形成さ
れた複数の一端子対弾性表面波共振器において構成さ
れ、所定の通過帯域と減衰帯域を有する弾性表面波フィ
ルタにおいて、入力端子と出力端子の間に直列に接続さ
れた少なくとも1つの弾性表面波共振器に並列にインダ
クタンス素子を接続したことを特徴とする弾性表面波フ
ィルタとすることにより、インダクタンス素子の値を変
えることで所望の減衰帯域特性を容易に確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信機器に用
いられる弾性表面波フィルタとそれを用いたアンテナ共
用器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性表面波フィルタは図7に示す
ような梯子型回路が一般的であり、その周波数特性は図
8で表される。この弾性表面波フィルタは急峻な減衰量
を得るフィルタとして使用されているが、各弾性表面波
共振器が有する2つの共振である直列共振周波数と並列
共振周波数は圧電性基板1の特性、つまり電気機械結合
係数でほぼ一定であり、所望の通過帯域152と減衰帯
域153がある場合は通過帯域152に合わせたフィル
タ設計を行わなければならないため、通過帯域152と
減衰帯域153の周波数間隔が広い場合は減衰極154
が減衰帯域153より高い周波数となる。結果としてこ
の場合は減衰帯域153の減衰量が劣化してしまう。こ
れは減衰帯域が通過帯域より高い周波数帯域となる場合
も同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記弾性表面波フィル
タにおいて課題となるのは弾性表面波フィルタの減衰帯
域の設計が困難なことにある。
【0004】通常は寄生素子等の影響で減衰帯域の特性
が変化するためそれに合わせた弾性表面波フィルタの設
計を行って特性を確保する形となるが、寄生素子の大き
さによっては弾性表面波フィルタの設計を改良しても所
望の電気的特性が得られない場合もあり、また寄生素子
のバラツキも考慮する必要があるため減衰帯域の減衰量
の確保が難しい。
【0005】本発明は、このような弾性表面波フィルタ
とそれを用いたアンテナ共用器において減衰帯域、特に
減衰量の確保を容易にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の弾性表面波フィルタは圧電性基板と前記圧電
性基板上に形成された複数の一端子対弾性表面波共振器
において構成され、所定の通過帯域と減衰帯域を有する
弾性表面波フィルタにおいて、入力端子と出力端子の間
に直列に接続された少なくとも1つの弾性表面波共振器
に並列にインダクタンス素子を接続したことを特徴とす
る弾性表面波フィルタとするものである。
【0007】また、前記弾性表面波共振器と前記インダ
クタンス素子とで起こる並列共振周波数を前記所定の減
衰帯域周波数になるように前記インダクタンス素子の値
を定めたことを特徴とする弾性表面波フィルタとするも
のである。
【0008】これらの構成にすることにより、減衰帯域
が通過帯域より高い周波数である場合に弾性表面波フィ
ルタの減衰帯域の減衰量確保が容易に実現できるのであ
る。
【0009】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に形
成された複数の一端子対弾性表面波共振器において構成
され、所定の通過帯域と減衰帯域を有する弾性表面波フ
ィルタにおいて、入力端子と出力端子の間に並列に複数
の弾性表面波共振器を配し、前記並列に配された少なく
とも1つの弾性表面波共振器に直列にインダクタンス素
子を接続し、前記弾性表面波共振器間を各々伝送線路で
接続したことを特徴とする弾性表面波フィルタとするこ
とにより、挿入損失を劣化させることなく所望の減衰量
確保が実現できるのである。
【0010】さらに、前記伝送線路をLC回路で構成す
ることも可能である。
【0011】さらに、前記並列に配された弾性表面波共
振器と、前記直列に接続されたインダクタンス素子とで
起こる直列共振周波数を前記所定の減衰帯域周波数にな
るように前記インダクタンス素子の値を定めたことを特
徴とする弾性表面波フィルタとするものである。
【0012】これらの構成にすることにより、減衰帯域
が通過帯域より低い周波数である場合に弾性表面波フィ
ルタの減衰帯域の減衰量確保が容易に実現できるのであ
る。
【0013】また、上記弾性表面波フィルタのインダク
タンス素子、伝送線路、LC回路を低温焼成セラミック
基板上もしくは内部に形成することにより、フィルタの
小型化を図りつつ減衰量確保が容易な弾性表面波フィル
タが実現できるのである。
【0014】また、上記弾性表面波フィルタの少なくと
も1つを用いてアンテナ共用器を構成することで、より
減衰量確保が容易なアンテナ共用器が実現できるのであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧電性基板と前記圧電性基板上に形成された複数の
一端子対弾性表面波共振器において構成され、所定の通
過帯域と減衰帯域を有する弾性表面波フィルタにおい
て、入力端子と出力端子の間に直列に接続された少なく
とも1つの弾性表面波共振器に並列にインダクタンス素
子を接続したことを特徴とする弾性表面波フィルタとす
ることにより、弾性表面波フィルタの減衰帯域の減衰量
を容易に確保できる作用を有する。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記弾性表面波共振器と前記インダクタ
ンス素子とで起こる並列共振周波数を前記所定の減衰帯
域周波数になるように前記インダクタンス素子の値を定
めたことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波フィル
タとすることにより、所望の減衰帯域の減衰量を容易に
確保できる作用を有する。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、前記インダクタンス素子を低温
焼成セラミック基板上もしくはその内部に形成したこと
を特徴とする弾性表面波フィルタとすることにより、小
型化を図りつつ所望の減衰帯域の減衰量を容易に確保で
きる作用を有する。
【0018】請求項4に記載の発明は、圧電性基板と前
記圧電性基板上に形成された複数の一端子対弾性表面波
共振器において構成され、所定の通過帯域と減衰帯域を
有する弾性表面波フィルタにおいて、入力端子と出力端
子の間に並列に複数の弾性表面波共振器を配し、前記並
列に配された少なくとも1つの弾性表面波共振器に直列
にインダクタンス素子を接続し、前記弾性表面波共振器
間を各々伝送線路で接続したことを特徴とする弾性表面
波フィルタとすることにより、所望の減衰量確保を容易
に実現できる作用を有する。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、前記伝送線路をLC回路で構成したこと
を特徴とする弾性表面波フィルタとすることにより、小
型化を図りつつ所望の減衰帯域の減衰量を容易に確保で
きる作用を有する。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5記載の発明において、前記並列に配された弾性表面波
共振器と、前記直列に接続されたインダクタンス素子と
で起こる直列共振周波数を前記所定の減衰帯域周波数に
なるように前記インダクタンス素子の値を定めたことを
特徴とする弾性表面波フィルタとすることで所望の減衰
帯域の減衰量を容易に確保する作用を有する。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項4から6
記載の発明において、少なくとも1つ以上の素子を低温
焼成セラミック基板上もしくはその内部に形成したこと
を特徴とする弾性表面波フィルタとすることにより、よ
り小型化を図りつつ所望の減衰帯域の減衰量を容易に確
保できる作用を有する。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項1から3
記載の発明、または請求項4から7記載の発明におい
て、それらの少なくとも1つを用いて構成されたアンテ
ナ共用器とすることにより、より減衰特性の確保が容易
に実現できる作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。
【0024】尚、図1から図6の中で同一の構成要素に
は同一の番号を付加している。
【0025】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態を示す弾性表面波フィルタの等価回路図、図2
はその周波数特性図、図3は弾性表面波共振器の等価回
路図である。
【0026】図1における弾性表面波フィルタ2は圧電
性基板1上に形成された弾性表面波共振器21から24
とインダクタンス素子31,32、入力端子4、出力端
子5からなり、入力端子4と弾性表面波共振器21とイ
ンダクタンス素子31の各々の一方の端子が接続され、
弾性表面波共振器21の他方の端子と弾性表面波共振器
22,23の一方の端子とインダクタンス素子31の他
方の端子と弾性表面波共振器24、インダクタンス素子
32の一方の端子が接続され、弾性表面波共振器24の
他方の端子とインダクタンス素子32の他方の端子が出
力端子5に接続され、弾性表面波共振器22,23の他
方の端子が接地されている。
【0027】図2は弾性表面波フィルタ2の周波数特性
例を表したものである。周波数特性7は横軸に周波数、
縦軸に通過特性(dB)を示している。周波数特性7に
おいて、通過帯域72、減衰帯域73、低域側減衰極7
4、高域側減衰極75としている。
【0028】図3は弾性表面波共振器の等価回路であ
り、ポート2dと静的な等価キャパシタンス2c、動的
な等価インダクタンス2aの一方の端子が接続され、動
的な等価インダクタンス2aの他方の端子と動的な等価
キャパシタンス2bの一方の端子が接続され、動的な等
価キャパシタンス2bと静的な等価キャパシタンス2c
の他方の端子がポート2eに接続された形で表される。
【0029】例えば図1の弾性表面波共振器21とイン
ダクタンス素子31に図3の等価回路を当てはめてみる
と、動的な等価インダクタンス2a、動的な等価キャパ
シタンス2b、静的な等価キャパシタンス2cとインダ
クタンス素子31をそれぞれL1、C1、C2、Lpと
する。この際、弾性表面波共振器21のみで考えると、
その直列共振周波数fsと並列共振周波数fpはそれぞ
れ式(1)、式(2)で表される。
【0030】 fs=1/(2×π×√(L1×C1)) …式(1) fp=1/(2×π×√(L1×(C1×C2)/(C1+C2))) …式(2 ) ここでインダクタンス素子31(Lp)を図1のごとく
接続させると、弾性表面波共振器21とインダクタンス
素子31を一つの素子と見なした場合の直列共振周波数
fs2と並列共振周波数fp2はそれぞれ式(3)、式
(4)で表される。
【0031】 fs2=1/(2×π×√(L1×C1)) …式(3) fp2=√(A±√(A×A−4×B)/(2×A)) …式(4) ただし、 A=C1×L1+C1×Lp+C2×Lp …式(5) B=C1×C2×L1×Lp …式(6) である。
【0032】ここで弾性表面波共振器21に並列に素子
を接続してもその直列共振周波数は変化しないので式
(1)と式(3)は一致しfs=fs2となる。
【0033】式(4)について図4を用いて説明する。
【0034】図4は弾性表面波共振器21とインダクタ
ンス素子31のサセプタンスの周波数特性を示した図で
ある。弾性表面波共振器21のサセプタンス8、インダ
クタンス素子31のサセプタンス9とし、サセプタンス
8の漸近線とサセプタンスが零との交点を交点81、周
波数が零ではないサセプタンス8の零点を交点82とす
る。
【0035】ここでサセプタンス8と9を合成するとサ
セプタンス10となり、交点81の前後の周波数に零点
101,102が現れる。この各々の周波数がfp2と
なるのである。ここでの通過帯域72はほぼ交点81と
なるから式(4)から零点102を減衰帯域73の帯域
内となるようにLpの値を定めればよいことになる。そ
の際はfs=fs2からfs2にはLpの影響はないた
め、通過帯域72の特性を定めてからLpを所望の値に
すれば通過帯域と減衰帯域のどちらの特性も容易に確保
できるのである。
【0036】尚、このインダクタンス素子31,32は
所望の減衰特性を鑑みて、どちらかのインダクタンス素
子を省くことも可能である。またインダクタンス素子を
低温焼成セラミックで形成すれば圧電性基板を実装する
パッケージ(図示せず)内部にインダクタンス素子を形
成して小型化することも可能である。
【0037】また、図1のように弾性表面波共振器が3
素子に限らず、所望の通過特性、減衰特性に応じて素子
数や構成を変えてもかまわないことは自明である。
【0038】(実施の形態2)図5は本発明の第2の実
施の形態を示す弾性表面波フィルタの等価回路図、図6
はその周波数特性図である。
【0039】図5における弾性表面波フィルタ11は圧
電性基板1上に形成された弾性表面波共振器111から
113と伝送線路121,122、入力端子4、出力端
子5からなり、入力端子4と弾性表面波共振器111と
伝送線路121の各々の一方の端子が接続され、弾性表
面波共振器111の他方の端子とインダクタンス素子1
31の一方の端子が接続され、伝送線路121の他方の
端子と弾性表面波共振器112、伝送線路122の一方
の端子が接続され、弾性表面波共振器112の他方の端
子とインダクタンス素子132の一方の端子が接続さ
れ、伝送線路122の他方の端子と弾性表面波共振器1
13の一方の端子が出力端子5に接続され、弾性表面波
共振器113の他方の端子とインダクタンス素子133
の一方の端子が接続され、インダクタンス素子131か
ら133の各々の他方の端子が接地されている。
【0040】図6は弾性表面波フィルタ11の周波数特
性例を表したものである。周波数特性14は横軸に周波
数、縦軸に通過特性(dB)を示している。周波数特性
14において、通過帯域142、減衰帯域143、低域
側減衰極144、高域側減衰極145としている。
【0041】ここで弾性表面波共振器111から113
は実施の形態1と同様に図2のような等価回路で表され
るが、弾性表面波共振器111から113を各々インダ
クタンス素子131から133と直列に接続することに
より実施の形態1と同様の考え方を用いると、元々弾性
表面波共振器111から113が持っている直列共振周
波数はインダクタンス素子131から133によって下
げることが可能となる。これにより各弾性表面波共振器
の並列共振周波数は所望の通過帯域に、インダクタンス
素子131から133によって調整された各弾性表面波
共振器と各インダクタンス素子の合成インピーダンスに
よる直列共振周波数は所望の減衰帯域に合わせることが
可能となるのである。
【0042】また、各弾性表面波共振器を伝送線路で接
続させることにより、各弾性表面波共振器間のインピー
ダンスマッチングを取ることが可能となり、より低ロス
で減衰帯域の減衰量を確保した弾性表面波フィルタが実
現できるのである。
【0043】尚、各伝送線路をLC回路に置き換えるこ
とも可能である。
【0044】また、インダクタンス素子131から13
3は所望の減衰特性を鑑みて、一部のインダクタンス素
子を省くことも可能である。また前記伝送線路、もしく
は前記伝送線路を置き換えたLC回路、もしくはインダ
クタンス素子の一部または全部を低温焼成セラミックで
形成すれば圧電性基板を実装するパッケージ(図示せ
ず)内部にインダクタンス素子を形成して小型化するこ
とも可能である。
【0045】さらに、図5のように弾性表面波共振器が
3素子に限らず、所望の通過特性、減衰特性に応じて素
子数や構成を変えてもかまわないことは自明である。
【0046】実施の形態1と2は所望の通過帯域と減衰
帯域が弾性表面波共振器が元から有している直列共振周
波数fsと並列共振周波数fpより広い場合に適応さ
れ、通過帯域となる共振周波数は変えずに減衰帯域とな
る共振周波数の設定を実現している。
【0047】単に通過帯域と減衰帯域の周波数間隔を変
更するのであれば、他にも入力端子と出力端子の間に弾
性表面波共振器とインダクタンス素子を直列に接続させ
る回路や、入力端子と出力端子の間に弾性表面波共振器
とインダクタンス素子をそれぞれ並列に接続させるよう
な、減衰帯域となる共振周波数を変えずに通過帯域とす
る共振周波数の設定をすることも可能である。
【0048】しかし、その場合には通過帯域においてイ
ンダクタンス素子を信号が通過する形になり、実際には
そのインダクタンス素子のQ値が一般には弾性表面波共
振器のQ値より悪いため、弾性表面波フィルタの通過帯
域に信号が通った場合、抵抗分が大きくなり、結果とし
て通過損失が大きくなってしまう。
【0049】本発明においては所望の減衰帯域の減衰量
確保を容易にすることをその発明の目的としているが、
通過損失についても考慮した発明となっていることを付
記しておく。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧電性基
板と前記圧電性基板上に形成された複数の一端子対弾性
表面波共振器において構成され、所定の通過帯域と減衰
帯域を有する弾性表面波フィルタにおいて、入力端子と
出力端子の間に直列に接続された少なくとも1つの弾性
表面波共振器に並列にインダクタンス素子を接続したこ
とを特徴とする弾性表面波フィルタとすることで減衰帯
域の減衰量を確保することが容易に実現できるのであ
る。
【0051】また、前記弾性表面波共振器と前記インダ
クタンス素子とで起こる並列共振周波数を前記所定の減
衰帯域周波数になるように前記インダクタンス素子の値
を定めたことを特徴とする弾性表面波フィルタとするこ
とで、減衰帯域が通過帯域より高い周波数である場合に
弾性表面波フィルタの減衰帯域の減衰量確保が容易に実
現できるのである。
【0052】また、圧電性基板と前記圧電性基板上に形
成された複数の一端子対弾性表面波共振器において構成
され、所定の通過帯域と減衰帯域を有する弾性表面波フ
ィルタにおいて、入力端子と出力端子の間に並列に複数
の弾性表面波共振器を配し、前記並列に配された少なく
とも1つの弾性表面波共振器に直列にインダクタンス素
子を接続し、前記弾性表面波共振器間を各々伝送線路で
接続したことを特徴とする弾性表面波フィルタとするこ
とで、挿入損失を劣化させることなく所望の減衰量確保
が実現できるのである。
【0053】さらに、前記伝送線路をLC回路で構成す
ることも可能である。
【0054】さらに、前記並列に配された弾性表面波共
振器と、前記直列に接続されたインダクタンス素子とで
起こる直列共振周波数を前記所定の減衰帯域周波数にな
るように前記インダクタンス素子の値を定めたことを特
徴とする弾性表面波フィルタとすることで、減衰帯域が
通過帯域より低い周波数である場合に弾性表面波フィル
タの減衰帯域の減衰量確保が容易に実現できるのであ
る。
【0055】また、上記弾性表面波フィルタのインダク
タンス素子、伝送線路、LC回路を低温焼成セラミック
基板上もしくは内部に形成することにより、フィルタの
小型化を図りつつ減衰量確保が容易な弾性表面波フィル
タが実現できるのである。
【0056】また、上記弾性表面波フィルタの少なくと
も1つを用いてアンテナ共用器を構成することで、より
減衰量確保が容易なアンテナ共用器が実現できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による弾性表面波フ
ィルタ構成を表す回路図
【図2】同弾性表面波フィルタの周波数特性図
【図3】同弾性表面波共振器の等価回路図
【図4】同弾性表面波共振器とインダクタンス素子の合
成インピーダンス特性図
【図5】本発明の第2の実施の形態による弾性表面波フ
ィルタ構成を示す回路図
【図6】同弾性表面波フィルタの周波数特性図
【図7】従来の弾性表面波フィルタ構成を示す回路図
【図8】同弾性表面波フィルタの周波数特性図
【符号の説明】
1 圧電性基板 2,11 弾性表面波フィルタ 21〜24,111〜113 弾性表面波共振器 2a〜2e 弾性表面波共振器の等価回路素子 31,32,131〜133 インダクタンス素子 121,122 伝送線路 4 入力端子 5 出力端子 7,14 弾性表面波フィルタの周波数特性 72,142,152 同通過帯域 73,143,153 同減衰帯域 74,144,154 同低域側減衰極 75,145 同高域側減衰極 8,9,10 アドミッタンスの虚数部(サセプタン
ス)特性 82,101,102 同部の零点 81 アドミッタンスの虚数部(サセプタンス)特性の
漸近線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 了一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA16 AA29 BB15 CC05 KK04 LL01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基板と前記圧電性基板上に形成さ
    れた複数の一端子対弾性表面波共振器において構成さ
    れ、所定の通過帯域と減衰帯域を有する弾性表面波フィ
    ルタにおいて、 入力端子と出力端子の間に直列に接続された少なくとも
    1つの弾性表面波共振器に並列にインダクタンス素子を
    接続したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記弾性表面波共振器と前記インダクタ
    ンス素子とで起こる並列共振周波数を前記所定の減衰帯
    域周波数になるように前記インダクタンス素子の値を定
    めたことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記インダクタンス素子を低温焼成セラ
    ミック基板上もしくはその内部に形成したことを特徴と
    する請求項1または2記載の弾性表面波フィルタ。
  4. 【請求項4】 圧電性基板と前記圧電性基板上に形成さ
    れた複数の一端子対弾性表面波共振器において構成さ
    れ、所定の通過帯域と減衰帯域を有する弾性表面波フィ
    ルタにおいて、 入力端子と出力端子の間に並列に複数の弾性表面波共振
    器を配し、前記並列に配された少なくとも1つの弾性表
    面波共振器に直列にインダクタンス素子を接続し、前記
    弾性表面波共振器間を各々伝送線路で接続したことを特
    徴とする弾性表面波フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記伝送線路をLC回路で構成したこと
    を特徴とする請求項4記載の弾性表面波フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の弾性表面波フィ
    ルタにおいて、前記並列に配された弾性表面波共振器
    と、前記直列に接続されたインダクタンス素子とで起こ
    る直列共振周波数を前記所定の減衰帯域周波数になるよ
    うに前記インダクタンス素子の値を定めたことを特徴と
    する弾性表面波フィルタ。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つ以上の素子を低温焼成セ
    ラミック基板上もしくはその内部に形成したことを特徴
    とする請求項4から6のいずれかに記載の弾性表面波フ
    ィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1から3のいずれかに記載の弾性
    表面波フィルタまたは請求項4から7記載の弾性表面波
    フィルタの少なくとも1つを用いて構成されたアンテナ
    共用器。
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