JP2003068208A - プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法

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JP2003068208A
JP2003068208A JP2001257358A JP2001257358A JP2003068208A JP 2003068208 A JP2003068208 A JP 2003068208A JP 2001257358 A JP2001257358 A JP 2001257358A JP 2001257358 A JP2001257358 A JP 2001257358A JP 2003068208 A JP2003068208 A JP 2003068208A
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discharge
electrodes
electrode
scan
sustain
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JP2001257358A
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English (en)
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Toru Ando
亨 安藤
Yusuke Takada
祐助 高田
Nobuaki Nagao
宣明 長尾
Ryuichi Murai
隆一 村井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータやテレビ等の画像表示に使用さ
れるプラズマディスプレイパネルにおいて、隣接セル間
でクロストークが発生しにくい構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】 走査電極に垂直な方向に隣接する任意の
2つの放電セルC1、C2は、前記走査電極42−1、
41−2どうしを向かい合わせて隣り合っていることを
特徴としたもので、これにより輝度を低下させることな
くクロストークを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AC型のプラズマ
ディスプレイパネルおよびその駆動方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のAC面放電型のプラズマディスプ
レイパネル(以下、パネルという)の斜視図を図4に、
電極構造を図5に示す。図4に示すように、従来のパネ
ル1では、ガラス製の表面基板2とガラス製の背面基板
3とが対向して配置されているとともに、その間隙には
放電によって紫外線を放射するガス、例えばネオンおよ
びキセノンが封入されている。表面基板2上には、誘電
体層6および保護膜7で覆われた対を成す帯状の走査電
極4と維持電極5とからなる電極群が互いに行方向に平
行配列されている。
【0003】図4および図5に示すように、走査電極4
および維持電極5はそれぞれ、導電性を高めるための金
属母線4a、5aと透明電極4b、5bとから構成され
ている。透明電極4b、5bは、放電を広げ、より大き
な容積で放電が起こるようにする働きを有している。
【0004】背面基板3上には、走査電極4および維持
電極5と直交する方向(列方向)に第2誘電体層10に
覆われた帯状の書き込み電極11が互いに平行配列され
ており、またこの各書き込み電極11を隔離し、かつ放
電空間を形成するための帯状の隔壁8が書き込み電極1
1の間に設けられている。また、第2誘電体層10上か
ら隔壁8の側面にわたって蛍光体層9が形成されてい
る。
【0005】図5に示すように、1対の走査電極4−1
と維持電極5−1を含む隔壁8に挟まれた領域で1つの
表示単位を形成しており、これを放電セルC1と呼ぶ。
ディスプレイとして表示する1つの表示画素に対応する
画素X1は、赤、青、緑の3色をそれぞれ表示する3つ
の放電セルを組み合わせることにより構成される。
【0006】このパネル1は表面基板2側から画像表示
を見るようになっており、放電空間内での走査電極4と
維持電極5との間の放電により発生する紫外線によっ
て、蛍光体層9を励起し、この蛍光体層9からの可視光
を表示発光に利用するものである。
【0007】次に、従来のPDPの駆動方法について図
6を用いて説明する。
【0008】図6に、従来のPDPを駆動するために走
査電極4、維持電極5、書き込み電極11の各電極に印
加される電圧波形の一例を示す。図6において、まず走
査電極4に初期化パルスVsetを印加し、パネルの放
電セル内の壁電荷を初期化する。初期化期間の後半で
は、書き込み放電に必要な壁電荷を蓄積するよう、走査
電極4に緩やかに変化する電圧を印加する。
【0009】次に、書き込み期間において、選択するセ
ル以外の走査電極4にバイアス電圧Vscanをかけて
おき、選択するセルにはバイアス電圧Vscanを取り
除くと同時に書き込み電極11に書き込みパルスVda
taを印加し、書き込み放電を起こす。この書き込み放
電によって、誘電体層6、保護膜7、および蛍光体層9
表面に壁電荷が蓄積される。同様の書き込み動作をパネ
ル全面にわたって順次行い、表示するセルを選択する。
【0010】次に維持期間において、維持放電を行うた
めに、書き込み電極11を接地し、走査電極4と維持電
極5に交互に維持パルスVsusを印加することによっ
て、書き込み期間において壁電荷が蓄積されたセルでは
保護層7表面の電位が放電開始電圧を上回ることによっ
て放電が発生し、維持パルスが印加されている期間、表
示セルの主放電が維持される。その後、消去パルスVe
raseを印加することによって壁電荷を消滅し、消去
が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図4、図5のような構
造のプラズマディスプレイパネルにおいては、隔壁8に
平行な方向(列方向)に隣接するセルどうしで放電空間
が隔離されていないため、放電が隣のセルに伸展してし
まういわゆるクロストークが起こるという問題があっ
た。特に、列方向に隣接するセルの間の距離(隣接セル
間ギャップXipg)が近くなると、顕著である。した
がって、解像度の高いディスプレイを提供する際には、
セルピッチが小さくなるため、とくに大きな問題とな
る。これに対して、列方向に隣接するセルを隔離する第
2の隔壁を設けるという手段が考えられているが、完全
にセルを隔壁で囲ってしまうと、ガスを排気する工程が
困難になるため、この方法でクロストークを完全に防止
することは難しい。
【0012】さらに、クロストークが起きないように隣
接セル間ギャップXipgを長く設定すると、セル間ギ
ャップは、発光に寄与しない領域であるため、輝度が低
下し、発光効率が低くなってしまう。
【0013】図7に、隣接セル間ギャップXipgを一
定にし、放電セルの大きさを小さくしていった場合の電
極構造を示している。図7(a)、(b)、(c)の順
に放電セルの大きさを小さくしているが、それに伴っ
て、発光領域の放電セル面積に対する比率が低下してし
まっていることがわかる。
【0014】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、隣接セル間でクロストークが発
生しにくい構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のプラズマディスプレイパネルは、放電ギャ
ップが形成されるように複数の走査電極および維持電極
を配列して形成した第1の基板と、この第1の基板に放
電空間を挟んで対向配置しかつ前記走査電極および維持
電極に交差するように複数の書き込み電極を配列して形
成することにより複数の放電セルを形成した第2の基板
とを有するプラズマディスプレイパネルであって、走査
電極に垂直な方向に隣接する任意の2つの放電セルは、
前記走査電極どうしを向かい合わせて隣り合っているこ
とを特徴としたものである。特に、1つの放電セルの中
に、走査電極と維持電極とに挟まれた2つ以上の放電ギ
ャップと、維持電極どうしが隣り合う1つ以上の隣接ギ
ャップが含まれている構成とすることにより、輝度を低
下させることなくクロストークを防止することができ
る。
【0016】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ルは、1つの画素を表示する表示画素を2つの走査電極
と2つの維持電極からなる少なくとも1つの放電セルで
構成し、かつ1つの放電セルに含まれる前記走査電極お
よび前記維持電極は、2つの前記維持電極を2つの前記
走査電極が挟むような順序に配列されていることを特徴
とするものである。また、これらの1つの放電セル中に
含まれる複数の走査電極どうし、維持電極どうしの少な
くとも一方を電気的に接続することにより、輝度を低下
させることなくクロストークを防止した上で、電極が細
くなることによる抵抗値の上昇を抑えることができる。
【0017】また、上記課題を解決するために、本発明
のプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、書き込み
期間を備えた駆動方法であって、書き込み期間におい
て、1つの放電セルにおける走査電極と維持電極とに挟
まれた複数の放電ギャップに、同時に放電が起き、さら
に外側に位置する走査電極側から内側に位置する維持電
極側に向かって放電が成長するような駆動波形を印加す
るものであり、これにより、輝度を低下させることなく
クロストークを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図1〜図3を用いて説明する。
【0019】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
よるパネルの電極構造を図1に示す。図1に示す電極構
造以外の構成については、図4、図5に示す従来の構造
と同様である。
【0020】すなわち、本発明による電極構造は、図4
に示す従来のパネルと同様、行方向に伸びた走査電極と
維持電極とからなる電極の組が複数配列され、それぞれ
金属電極による金属母線41a、42a、51a、52
aと透明電極41b、42b、51b、52bとから構
成されている。金属母線41a、42a、51a、52
aは電極全体の抵抗を下げる役割を有し、透明電極41
b、42b、51b、52bは放電の広がる領域を規定
している。なお、41−1、41−2、42−1、42
−2は走査電極、51−1、51−2、52−1、52
−2は維持電極である。
【0021】ディスプレイ表示の単位である1つの画素
は、赤、青、緑の各色を表示するための複数の放電セル
の組み合わせで構成される。また、製造しやすいという
理由から、図1に示すように、同色の表示をする放電セ
ルを列方向に一列に並べ、1つの画素X1は、放電セル
C1を含む、行方向に一列に並んだ3つの放電セルによ
り構成することが多い。なお、図1では、画素X1の一
部を構成している1つの放電セルをC1と呼び、放電セ
ルC1と列方向に隣接する放電セルを放電セルC2と表
示している。放電セルC1と放電セルC2との間で、最
も近い電極の間隔を隣接セルギャップXipgと呼ぶ。
【0022】本実施の形態による電極構造の特徴は、2
組の走査電極と維持電極とで1つの放電セルを構成して
いることである。また、その配列は、2本の走査電極が
2本の維持電極を挟むような配列になっている。例え
ば、放電セルC1に着目すると、1つの放電セルの中に
2本の走査電極41−1、42−1と2本の維持電極5
1−1、52−1が合計4本配置され、その順序は、図
1に示すように、走査電極41−1、維持電極51−
1、維持電極52−1、走査電極42−1の順になって
いる。したがって、1つの放電セルの中には、2つの放
電ギャップXmg1、Xmg2が存在し、放電はこの2
箇所で起こる。
【0023】4本の電極の配列が、2本の走査電極が2
本の維持電極を挟む配列となっているため、列方向に隣
接する任意の2つの放電セル、例えば放電セルC1と放
電セルC2との間では、必ず走査電極4どうしが隣り合
うようになっている。
【0024】本発明の目的は、列方向に隣接する放電セ
ルの間で、誤って放電が起こってしまうクロストーク現
象を抑えることであり、まず従来のパネルの電極構造を
表す図5を用いて、クロストークの発生機構について説
明する。ここでは、図5には、走査電極4−1と維持電
極5−1からなる放電セルC1が示されている。この放
電セルにおける放電は、走査電極4−1と維持電極5−
2との間である放電ギャップXmgで起こるのが正常な
状態である。
【0025】ところが、維持電極5−1と、走査電極4
−2との間のような、隣接した放電セルをまたがった場
所、すなわち隣接セル間ギャップXipgで放電が起こ
ってしまうことがある。これがクロストークである。
【0026】隣接セル間ギャップXipgを挟んで、同
種の電極、すなわち走査電極4どうし、または維持電極
5どうしが隣り合うようにすることで、このようなクロ
ストークを抑えようとした電極配置が図8である。この
場合、行ごとに走査電極4と維持電極5との位置関係が
反転することになる。
【0027】しかし、図8のような維持電極と走査電極
との反転型の配置の場合においても、クロストークは発
生する。壁電荷のたまりかたによっては、むしろこの配
置の方がクロストークが起こりやすいこともある。その
機構について図9を用いて説明する。
【0028】図5のような配列の場合に起きやすいクロ
ストークは、維持期間に先立って表示するセルを選択す
る書き込み期間における放電のときに起こる。図9に
は、放電セルC1を選択する書き込み放電を示してい
る。ここでは、透明電極を省略している。
【0029】書き込み期間に至るまでに、書き込み放電
に必要な壁電荷として、走査電極4上に負の壁電荷が蓄
積されている。書き込み期間において、走査電極4に
は、バイアス電圧Vscanを印加し、走査電極4上の
電位を上げることによって、書き込み放電が起こらない
ように制御しておく。選択するセルである放電セルC1
には、走査電極4−1に印加されたバイアス電圧Vsc
anを取り除き(以後負の走査パルスを加えると表現す
る)、同時に書き込み電極11に正の電圧Vdataを
印加する。この電圧変化により、走査パルス走査電極4
−1と、書き込み電極11との交点にある放電セルC1
に選択的に書き込み放電を起こすことができる。
【0030】走査パルスを印加した走査電極4−1と、
正の電圧を印加した書き込み電極11の間で、走査電極
4−1を陰極とする書き込み放電が開始する。書き込み
放電が起こる前の段階で、走査電極4−1と維持電極5
−1の間が放電開始電圧に近い状態になるように壁電荷
を調整しておけば、走査電極4−1と書き込み電極11
との間の放電をトリガーにして、走査電極4−1と維持
電極5−1との間にも放電が起こる。この一連の書き込
み放電によって走査電極4−1と維持電極5−1との間
で電荷の移動が起こり、点灯させるべきセルの選択がで
きる。選択された放電セルC1の走査電極4−1上には
正の壁電荷が、維持電極5−1上には負の壁電荷が形成
され、この後走査電極に正の維持パルスを印加すると、
維持放電が起こる。選択されず、壁電荷が移動しなかっ
たセルは維持放電を起こすことはできない。
【0031】図8のように放電セルC1の走査電極4−
1と維持電極5−1の位置関係と、隣接セルC2の走査
電極4−2と維持電極5−2の位置関係を反転した電極
配列の場合、維持電極5−1と維持電極5−2とが隣接
セル間ギャップを挟んで隣り合っている。
【0032】このとき、走査電極4−1と書き込み電極
11との間で開始した書き込み放電が、走査電極4−1
と維持電極5−1の間の放電に移行するときに、放電プ
ラズマ中の電子は、維持電極5−1に向かって進む。こ
のとき、維持電極5−1と維持電極5−2とは、同じ電
位であるため、電子の一部は維持電極5−2にまで到達
してしまう。ここで流れた電子の量が多いと、走査電極
4−1と維持電極5−2との間が放電に至り、本来選択
するセルではない放電セルC2の壁電荷を変化させてし
まうことになる。移動する壁電荷量、電圧関係によっ
て、放電セルC2が本来点灯しないはずであるのに点灯
してしまったり、逆に書き込み放電を起こせなくなって
本来点灯すべきときに不灯になるといった誤表示となっ
てしまう。これがこのような構成で起こりやすいクロス
トークである。
【0033】一方、図9において、放電セルC1が、走
査電極4−1側(図左側)に隣接する放電セルとクロス
トークを起こしたり、放電セルC2が、走査電極4−2
側(図右側)に隣接する放電セルとクロストークを起こ
したりすることは、起こりにくい。それは、その場所が
走査電極5どうしを向かい合わせて隣接している場所だ
からである。列方向に隣接するセルでは、書き込み放電
の時に、走査電極には異なる電位が設定される。例え
ば、放電セルC1で書き込み放電が起こるとき、走査電
極4−1の電位は0だが、隣接する走査電極の電位はバ
イアス電圧Vscanである。したがって、ここでは、
上で述べたようなクロストークが起こることはない。
【0034】ここまで述べてきたクロストークによる不
具合を解消するために、図8のような反転配置の電極構
造の場合、放電セルC1が書き込み放電を起こすとき
に、維持電極5−1と維持電極5−2の電位が異なる電
位に設定されるようにする方法が考えられるが、そのた
めには、行ごとで維持電極5に印加する電圧を変化させ
なくてはならなくなってしまい、従来の方法の場合のよ
うに、すべての維持電極5に印加する電圧が同じである
場合に比べて、回路規模が増大し、また、電極を端部で
電気的に接続して共通化するといった工夫もできないた
め、電極配線のインピーダンスが増加してしまう。走査
電極4には、従来の方法でも走査パルスを一行ずつ印加
するために一行ずつ独立に駆動する必要があるのは同じ
である。
【0035】そこで、本発明では、上述したクロストー
クが、走査電極4と維持電極5とが隣接した隣接セル間
ギャップ(図5のような場合)、または維持電極5どう
しが隣接した隣接セルギャップ(図8のような場合)で
特に起こりやすいことに着目し、列方向に隣接する任意
の2つのセルが、必ず走査電極4どうしを隣り合わせて
隣接するようにすることで、すべての維持電極5に印加
する電圧を共通にしたままでクロストークを防止するこ
とができるものである。
【0036】それを具現化したのが図1の構成であっ
て、すなわち、放電セルC1と放電セルC2が、走査電
極42−1、走査電極41−2とを向かい合わせて隣り
合っているため、放電セルC1と放電セルC2との間で
はクロストークは起きにくい。放電セルC1、放電セル
C2は、それぞれさらに反対側に隣接しているセルと
も、同様に走査電極を向かい合わせて隣接しているた
め、そこでもクロストークが起きにくいのは同様であ
る。
【0037】次に、本発明のプラズマディスプレイパネ
ルを駆動する方法について説明する。これまで述べてき
たクロストーク防止の効果を得るためには、例えば図1
の放電セルC1の場合、走査電極41−1と維持電極5
1−1との間(Xmg1)で起きる書き込み放電と、走
査電極42−1と維持電極52−1との間(Xmg2)
で起きる書き込み放電が、同じときに起きる必要があ
る。
【0038】上述したクロストークの機構から明らかな
ように、2つの放電セルの書き込み放電が別々に起こる
場合にクロストークが起こるのであって、仮にギャップ
Xmg1で起こった書き込み放電が維持電極52−1に
至ってしまったとしても、同時にギャップXmg2にも
書き込み放電が起こっていれば、維持電極52−1上の
壁電荷の変化は、本来予定されていたものであり、表示
に対して不具合を与えない。
【0039】したがって、本発明のプラズマディスプレ
イパネルを駆動する方法としては、1つの放電セルに含
まれる2つの放電ギャップに対して、同時に、しかも放
電セルの外側(走査電極4)から内側(維持電極5)に
向かって放電が起きるようにする必要がある。
【0040】これを実現するためには、図6に示すよう
な従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法におい
て、走査電極に印加する波形(図6(a))を1つの放
電セルを構成する2本の走査電極に全く同じ波形を印加
するようにすればよい。維持電極に関しては、すべての
維持電極に同じ波形(図6(b))を印加すればよい。
書き込み電極に印加する波形も同様である。
【0041】印加する走査電極4によって印加電圧波形
で異なる部分は、書き込み期間における走査パルスのタ
イミングであるから、1つの放電セルC1を構成する2
本の走査電極41−1、42−1に、同じタイミングで
走査パルスが加えられるようにすればよいことがわか
る。
【0042】本発明の構成の場合、クロストークが起き
やすい維持電極どうしが向かい合った配列の部分は、放
電セルの中に存在することになる。上で説明した通り、
1つの放電セルに含まれる2つの放電ギャップXmg1
とXmg2は、書き込み放電を含め常に同時に放電する
ため、ここでのクロストークは表示上問題になることは
ない。
【0043】さらに、本発明においては、1つの放電セ
ルに放電ギャップが2つ(Xmg1,Xmg2)存在す
ることによる効率上昇の効果もある。AC面放電型プラ
ズマディスプレイパネルにおいて、最も紫外線が放出さ
れるのはこの放電ギャップ付近であり、逆に隣接セル間
ギャップの紫外線発光量は少ない。したがって、高電圧
をかけたり、周波数を上げたりして電力を多く投入する
と、放電ギャップ付近の一部ばかり紫外線が放出され、
放電ギャップ付近の蛍光体は、飽和を起こしてしまう。
すなわち、可視光発光効率が低下してしまう。本発明の
ように、放電ギャップが1つの放電セルに2つ以上ある
ような構成にすると、そのような飽和が緩和され、可視
光の発光効率が向上する。
【0044】1つの放電セルに放電ギャップを2つ以上
設ける構成については、例えば特開平8−179726
号公報、特開平11−329252号公報に開示されて
いるが、いずれも放電ギャップを複数設けることだけを
特徴としており、走査電極、維持電極の配列順について
は規定していない。当然列方向に隣接する放電セルどう
しが走査電極どうしを向かい合わせて隣り合うとは限ら
ず、本発明のクロストーク防止効果は得られない。
【0045】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について図2、図3を用いて説明する。上述のよう
に本発明は、1つの放電セルの中に、2本の走査電極、
2本の維持電極を備えている。したがって、同じ放電セ
ルの大きさであっても、これらの電極の電極幅は従来の
構成に比べて細くなってしまい、配線抵抗が上昇してし
まう。そこで、同じ放電セルに含まれる走査電極41−
1、42−1どうし、維持電極51−1、52−1どう
しを電気的に接続し、できるだけ配線抵抗を低くするも
のである。なお、20は走査電極駆動回路、21は維持
電極駆動回路である。
【0046】走査電極41−1と走査電極42−1と
は、常に同じ電圧が印加されるため、電気的に接続する
ことができる。同様に、維持電極51−1と維持電極5
2−1とも同電位にすることができる。また、維持電極
51−1と維持電極52−1とは、隣接しているため、
図3に示すようにパネルの表示領域内で接続することも
できる。このとき、走査電極41−1と維持電極51−
1との間の放電と、走査電極42−1と維持電極52−
1との間の放電とが互いに干渉し合わないようにする必
要がある。したがって、図3のように、接続面積が小さ
くなるように、また、隔壁付近で接続するようにするこ
とが望ましい。
【0047】本実施の形態に対する駆動の方法、および
クロストークに対する効果は、実施の形態1と同様であ
る。
【0048】なお、本発明は、走査電極と維持電極の配
列に特徴のあるものであって、各電極の形状に制約を受
けない。すなわち、例えば走査電極や維持電極が、突起
を含むような形状をしていたり、それぞれ複数の部分に
分割されていたり、また、透明電極を用いず、金属電極
のみで形成されていても本発明の効果は得られる。
【0049】また、本発明は、電極以外の放電セルの構
造については問わず、図4において、走査電極4と平行
な方向にも隔壁を設けたり、誘電体層6に突起や凹みを
設けるなどしてもよい。
【0050】さらに、本発明の駆動方法は、走査電極4
1−1と維持電極51−1、走査電極42−1と維持電
極52−1のそれぞれの間で行われる書き込み電極が同
時に、放電セルの外側(走査電極側)から内側(維持電
極側)に向かって起こるような駆動波形であれば、図6
のような波形でなくともよい。特に、書き込み期間以外
の波形については、どのような波形であっても、本発明
の効果は同様である。例えば、書き込み放電の時の走査
電極の電位を負電位に設定したり、初期化期間に、緩や
かに電圧を変化させず、矩形の電圧パルスを印加しても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明は、1つの放電セ
ルに、走査電極、維持電極、維持電極、走査電極の順に
電極を配置し、走査電極に垂直な方向に隣接する2つの
任意の放電セルが、走査電極どうしを向かい合わせて隣
り合うようにすることにより、これらの放電セル間のク
ロストークを抑えることができ、隣接セル間ギャップを
短くすることができるため、放電領域を広く確保するこ
とができる。したがって、クロストークによる誤表示を
防止し、輝度を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるプラズマディスプ
レイパネルの電極構造を示す平面図
【図2】本発明の実施の形態2によるプラズマディスプ
レイパネルの電極配線を示す配線図
【図3】同パネルの電極構造を示す平面図
【図4】一般的なプラズマディスプレイパネルの構成を
示す斜視図
【図5】従来のパネルの電極構造を示す平面図
【図6】プラズマディスプレイパネルの駆動波形の例を
示す信号波形図
【図7】隣接セル間ギャップと放電領域の関係を示す説
明図
【図8】反転電極配列による従来のパネルの電極構造を
示す平面図
【図9】クロストークの発生機構を説明する説明図
【符号の説明】
1 パネル 2 表面基板 3 背面基板 4 走査電極 5 維持電極 8 隔壁 11 書き込み電極 41a、42a、51a、52a 金属母線 41b、42b、51b、52b 透明電極 41−1、42−1、41−2、42−2 走査電極 51−1、52−1、51−2、52−2 維持電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/28 E (72)発明者 長尾 宣明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村井 隆一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC02 GC11 LA05 LA12 MA17 MA20 5C058 AA11 AB01 BA05 BA10 5C080 AA05 BB05 CC03 DD10 FF12 HH05 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ギャップが形成されるように複数の
    走査電極および維持電極を配列して形成した第1の基板
    と、この第1の基板に放電空間を挟んで対向配置しかつ
    前記走査電極および維持電極に交差するように複数の書
    き込み電極を配列して形成することにより複数の放電セ
    ルを形成した第2の基板とを有するプラズマディスプレ
    イパネルであって、走査電極に垂直な方向に隣接する任
    意の2つの放電セルは、前記走査電極どうしを向かい合
    わせて隣り合っていることを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル。
  2. 【請求項2】 1つの画素を表示する表示画素が少なく
    とも1つの放電セルで構成され、かつ前記1つの放電セ
    ルの中に、前記走査電極と前記維持電極との放電ギャッ
    プが2つ以上含まれるとともに、前記維持電極どうしが
    隣り合う隣接ギャップが1つ以上含まれていることを特
    徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  3. 【請求項3】 放電ギャップが形成されるように複数の
    走査電極および維持電極を配列して形成した第1の基板
    と、この第1の基板に放電空間を挟んで対向配置しかつ
    前記走査電極および維持電極に交差するように複数の書
    き込み電極を配列して形成することにより複数の放電セ
    ルを形成した第2の基板とを有するプラズマディスプレ
    イパネルであって、1つの画素を表示する表示画素を2
    つの走査電極と2つの維持電極からなる少なくとも1つ
    の放電セルで構成し、かつ1つの放電セルに含まれる前
    記走査電極および前記維持電極は、2つの前記維持電極
    を2つの前記走査電極が挟むような順序に配列されてい
    ることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 1つの放電セルに含まれる複数の走査電
    極どうしおよび複数の維持電極どうしを電気的に接続し
    たことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプ
    ラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 放電ギャップが形成されるように複数の
    走査電極および維持電極を配列して形成した第1の基板
    と、この第1の基板に放電空間を挟んで対向配置しかつ
    前記走査電極および維持電極に交差するように複数の書
    き込み電極を配列して形成することにより複数の放電セ
    ルを形成した第2の基板とを有するプラズマディスプレ
    イパネルであって、1つの画素を表示する表示画素を2
    つの走査電極と2つの維持電極からなる少なくとも1つ
    の放電セルで構成し、かつ前記1つの放電セルの中に前
    記走査電極と前記維持電極とに挟まれた放電ギャップを
    2つ以上設けるとともに、前記2つの放電ギャップにお
    ける放電セルに表示データを記憶させるための2つの書
    き込み放電を前記放電セルの外側から内側に向かって生
    じるように構成したことを特徴とするプラズマディスプ
    レイパネル。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のプラズマディスプレイパネルを駆動し、かつ書き込み
    期間を備えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法で
    あって、前記書き込み期間において、1つの放電セルに
    含まれる走査電極と維持電極とに挟まれた複数の放電ギ
    ャップにおいて、同時に放電が起きるような駆動波形を
    印加することを特徴とするプラズマディスプレイパネル
    の駆動方法。
  7. 【請求項7】 書き込み期間において、1つの放電セル
    に含まれる2本の走査電極と1本の書き込み電極との間
    で2つの書き込み放電を開始し、前記書き込み放電を前
    記2本の走査電極よりも前記放電セルの内側に位置する
    2本の維持電極の方へ成長させるような電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項6に記載のプラズマディスプレ
    イパネルの駆動方法。
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