JP2003062380A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2003062380A
JP2003062380A JP2001254329A JP2001254329A JP2003062380A JP 2003062380 A JP2003062380 A JP 2003062380A JP 2001254329 A JP2001254329 A JP 2001254329A JP 2001254329 A JP2001254329 A JP 2001254329A JP 2003062380 A JP2003062380 A JP 2003062380A
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water supply
heat exchanger
inner tank
water
hot air
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Withdrawn
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JP2001254329A
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English (en)
Inventor
Tadashi Inuzuka
正 犬塚
Takeshi Fukuda
毅 福田
Tomohito Maeda
智史 前田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を実
行する洗濯乾燥機において、熱交換器の熱交換性能を向
上して除湿効率を高くし、乾燥性能を向上して、乾燥時
間を短縮するとともに、安価で、組立性にも優れ、信頼
性の高い洗濯乾燥機を実現する。 【解決手段】 筐体1内に弾性的に吊支した外槽3内
に、回転中心軸を鉛直方向に有する内槽4を回転自在に
支持し、内槽4の内底部に回転翼6を回転自在に設け、
内槽4または回転翼6をモータ10により駆動し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を実行するものにお
いて、熱交換器32内に給水し温風を冷却できるよう
に、給水弁31と熱交換器32とを接続する給水管33
を有し、この給水管33は、配管経路にある部材(例え
ば制御手段38のケ−ス)より一体に形成された爪状の
係止部41に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥の一連の行程を逐次制御する洗濯乾燥機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯乾燥機は図3に示す
ような構成が提案されている。以下、その構成について
説明する。
【0003】図3に示すように、筐体1は、内部に複数
のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3
を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収
する構成としている。外槽3の内部には、洗濯物および
乾燥対象物を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗
濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底
部に衣類(洗濯物や乾燥対象物)を撹拌する回転翼6を
回転自在に配設している。
【0004】また、内槽4の内部周壁には小孔4aを多
数設けるとともに、上方には流体バランサ7を設けてい
る。回転翼6は外周部に傾斜面8を有する略皿状の基盤
の上面に撹拌用突出部9を形成することにより、乾燥行
程においては、乾燥対象物を回転翼6の回転による遠心
力で傾斜面8に沿って上方へと舞い上がりやすくしてい
る。
【0005】モータ10は、外槽3の底部に取り付け、
洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯・脱水軸5に切
り換えるクラッチ11と洗濯・脱水軸5を介して、内槽
4または回転翼6に連結している。
【0006】熱交換器12は、循環する湿った温風を除
湿するもので、一端を伸縮自在の下部蛇腹状ホース13
を介して外槽3の下部に接続し、他端を乾燥用送風機1
4の一端に接続している。乾燥用送風機14の他端は、
加熱手段であるヒータ15を有する温風供給路16に接
続し、上部蛇腹状ホース17を通って内槽4へ繋がり、
循環する温風循環経路18を構成している。乾燥用送風
機14とヒータ15とで温風送風手段を構成している。
【0007】外槽3には、外槽3の上面を気密的に覆う
外槽カバー19を設けており、この外槽カバー19に伸
縮自在の上部蛇腹状ホース17からの温風噴出孔20を
開口している。また、この外槽カバー19に中蓋21を
開閉自在に設け、衣類を出し入れするようにしている。
【0008】筐体カバー22は筐体1の上部を覆うもの
で、開閉蓋23を開閉自在に有し、操作表示手段24を
設けるとともに、内槽4に給水する給水弁25を設けて
いる。また、外槽3の底部に外槽3内の水を排水する排
水弁26を設けている。冷却用送風機27は、筐体1の
側面に取り付け、筐体1の内部の外槽3、熱交換器12
などを冷却するように送風できるよう構成している。
【0009】制御装置28は、マイクロコンピュータを
具備し、モータ10、クラッチ11、乾燥用送風機1
4、ヒータ15、給水弁25、排水弁26、冷却用送風
機27などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥
の一連の行程を逐次制御するように構成している。
【0010】サーミスタ29は熱交換器12の外壁の温
度を検知するもので、サーミスタ30は熱交換器12の
出口の循環風温度を検知するものである。制御装置28
は、これらサーミスタ29、30による検知出力を入力
し、乾燥終了を判定するよう構成している。
【0011】上記構成において動作を説明する。洗い行
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に衣類
(洗濯物)を投入し運転を開始すると、給水弁25を開
いて所定の水位まで給水した後、モータ10を駆動す
る。このとき、伝達機構部のクラッチ11によりモータ
10の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達し、回転翼
6が回転することで、回転翼6の撹拌用突出部9により
衣類を撹拌し、洗濯物同士、または内槽4の内壁や回転
翼6との接触により作用する機械力と、水流力により行
われる。
【0012】脱水行程では、洗濯終了後、排水弁26を
開いて内槽4内の水を排水した後、伝達機構部のクラッ
チ11を脱水側に切り換えて、モータ10の動力を脱水
軸を介し内槽4に伝達して回転させ、衣類に遠心力を与
えることにより、水分を衣類から分離することで行う。
脱水行程が終了すると引きつづいて乾燥行程に入る。
【0013】乾燥行程に入ると、クラッチ11を洗濯側
に切り換えてモータ10を駆動して回転翼6に伝達し、
回転翼6を急速に正転、反転することで、脱水後に内槽
4の内壁に張り付いた衣類を引き剥がす。つぎに、排水
弁26を閉じて回転翼6を正転、反転させて撹拌用突出
部9で衣類を引っかけて撹拌しながら、乾燥用送風機1
4とヒータ15とで構成した温風送風手段により温風を
温風噴出孔20に送る。温風噴出口20より内槽4に吹
き込まれた温風は、衣類から水分を蒸発させた後、内槽
4から外槽3の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース13を
通過して、熱交換器12へ至る。
【0014】衣類の水分を奪って湿気を含んだ温風が、
外槽3の内壁や熱交換器12内を通過しているとき、筐
体1の側面に設置した冷却送風機27による外部空気の
流入で、外槽3や熱交換器12の外壁は冷却されること
になり、その内部では、水分の結露が起こり、湿った温
風は除湿されて乾燥用送風機14に戻る。この温風循環
経路18で温風を循環させることにより、内槽4内の衣
類を乾燥させることができる。
【0015】乾燥行程での循環風の温度は、図4に示す
ように変化する。すなわち、図4に示すように、乾燥を
開始すると、温風にさらされた衣類は温度が上昇し(予
熱期間T1)、やがてヒータ15の加熱入力と衣類に含
まれる水分の蒸発潜熱の熱量の授受が平衡を保った乾燥
状態になる。この期間T2は恒率乾燥期と呼ばれる。
【0016】さらに乾燥が進行し、衣類の表面部に含ま
れた水分が蒸発し終わると、繊維の内部に含まれた水分
の蒸発が進行し始める。この期間T3は減率乾燥期と呼
ばれ、ヒータ15の加熱入力に対し蒸発水分量が少ない
ため、余剰加熱入力が顕熱分として衣類および循環風の
温度を上昇させる。この温度の上昇開始ポイントを変曲
点Aと呼んでいる。
【0017】このときの衣類の乾燥率は約90〜95%
程度であり、制御装置28は、この変曲点Aをサーミス
タ29による検知温度TH1とサーミスタ30による検
知温度TH2の変化率から判定し、所定の遅延時間を設
け、十分に乾燥させてから乾燥行程を終了する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、外気によって熱交換器12内を循環
する温風を間接的に冷却する空冷方式であるため、広い
熱交換面積を必要とし、また、屋内結露が発生しやす
く、さらに、間接的であるがゆえに冷却能力も低いもの
であった。したがって、乾燥時間が長くなり、使用者に
とって、使い勝手が悪いものであった。
【0019】本発明は上記課題を解決するもので、熱交
換器の熱交換性能を向上して除湿効率を高くし、乾燥性
能を向上して乾燥時間を効率的に短縮し、屋内結露等の
少ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現するとともに、安
価で信頼性の高い洗濯乾燥機を得ることを目的としてい
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中
心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した
内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
内に給水し前記温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手
段、温風送風手段、水冷手段などの動作を制御し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
とを備え、前記冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換
器とを接続する給水管を有し、この給水管は、前記給水
手段と前記熱交換器との経路に配置された部材に一体に
設けられた係止部に固定するよう構成したものである。
【0021】これにより、熱交換器の熱交換性能を向上
して除湿効率を高くして乾燥性能を向上させ、乾燥時間
を効率的に短縮することができ、屋内結露等の少ない信
頼性の高い洗濯乾燥機を実現するとともに、給水管の配
管に別部材を用いることがなく、安価で、組立性にも優
れ、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現するものとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛
直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、
前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内
槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温
風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に給水する給
水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段による温風
を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器内に給水し
前記温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手段、温風送
風手段、水冷手段などの動作を制御し、洗い、すすぎ、
脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段とを備え、前
記冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換器とを接続す
る給水管を有し、この給水管は、前記給水手段と前記熱
交換器との経路に配置された部材に一体に設けられた係
止部に固定するよう構成したものであり、熱交換器の熱
交換性能を向上して除湿効率を高くして乾燥性能を向上
させ、乾燥時間を効率的に短縮することができ、屋内結
露等の少ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現するととも
に、給水管の配管に別部材を用いることがなく、安価
で、組立性にも優れ、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現す
ることができる。
【0023】請求項2に記載の発明は、筐体内に弾性的
に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外
槽内に回転自在に支持した内槽と、前記内槽の内底部に
回転自在に設けた回転翼と、前記内槽または回転翼を駆
動する駆動手段と、前記内槽内に温風を送風する温風送
風手段と、前記内槽内に給水する給水手段と、熱交換器
を有し前記温風送風手段による温風を循環させる温風循
環経路と、前記熱交換器内に給水し前記温風を冷却する
水冷手段と、前記駆動手段、温風送風手段、水冷手段な
どの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの行
程を制御する制御手段と、前記給水手段を収容する筐体
カバーとを備え、前記冷却手段は、前記給水手段と前記
熱交換器とを接続する給水管を有し、この給水管は、前
記筐体カバーおよび前記筐体の外方を経由するよう構成
したものであり、熱交換器の熱交換性能を向上して除湿
効率を高くして乾燥性能を向上させ、乾燥時間を効率的
に短縮することができ、屋内結露等の少ない信頼性の高
い洗濯乾燥機を実現するとともに、筐体カバ−を筐体に
組み込む際等に発生しやすい給水管の噛み込みや折れ曲
がり等を防止することができ、安価で、組立性にも優
れ、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、筐体内に弾性的
に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外
槽内に回転自在に支持した内槽と、前記内槽の内底部に
回転自在に設けた回転翼と、前記内槽または回転翼を駆
動する駆動手段と、前記内槽内に温風を送風する温風送
風手段と、前記内槽内に給水する給水手段と、熱交換器
を有し前記温風送風手段による温風を循環させる温風循
環経路と、前記熱交換器内に給水し前記温風を冷却する
水冷手段と、前記駆動手段、温風送風手段、水冷手段な
どの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの行
程を制御する制御手段とを備え、前記冷却手段は、前記
給水手段と前記熱交換器とを接続する給水管を有し、こ
の給水管は、途中に分岐部を有し、その分岐部の先端
は、前記給水手段と前記給水管との接続部より上方にお
いて大気に開放した開放口に接続するよう構成したもの
であり、熱交換器の熱交換性能を向上して除湿効率を高
くして乾燥性能を向上させ、乾燥時間を効率的に短縮す
ることができ、屋内結露等の少ない信頼性の高い洗濯乾
燥機を実現するとともに、給水手段への逆流を防止する
ことができる信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0026】図1に示すように、給水弁31は、洗い、
すすぎ行程で内槽4内に給水する洗濯用給水弁と、乾燥
行程で熱交換器32に給水する乾燥用給水弁とを一体に
構成し、給水管33を通して熱交換器32内に送水する
ようにし、給水弁31と給水管33とで熱交換器32を
冷却する水冷手段を構成している。給水管33は、途中
を各部材に一体に形成された係止部41により固定され
ている。さらに、冷却用送風機34は熱交換器32の表
面を冷却するもので、空冷手段を構成している。
【0027】熱交換器32は、一端を伸縮自在の下部蛇
腹状ホース13を介して外槽3の下部に接続し、他端を
乾燥用送風機14の一端に接続している。乾燥用送風機
14の他端は、加熱手段であるヒータ15を有する温風
供給路16に接続し、上部蛇腹状ホース17を通って内
槽4へ繋がり、循環する温風循環経路35を構成してい
る。
【0028】サーミスタ36は熱交換器32の外壁表面
に取り付け、熱交換器32の外壁の温度を検知するもの
で、サーミスタ37は熱交換器32の出口の循環風温度
を検知するものである。
【0029】制御装置(制御手段)38は、マイクロコ
ンピュータを具備し、モータ(駆動手段)10、クラッ
チ11、乾燥用送風機(温風送風手段)14、ヒータ
(温風送風手段)15、排水弁26、給水弁31、冷却
用送風機34などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥の各行程を制御すると同時に、サーミスタ36
とサーミスタ37の検知温度に基づいて、温風循環経路
35の循環風温度と、熱交換器32の外壁温度の差温値
の変化量によって乾燥終了するよう構成している。
【0030】上記構成において動作を説明する。なお、
洗い行程から脱水行程までの動作は従来例の動作と同じ
であるので説明を省略する。
【0031】乾燥行程に入ると、クラッチ11を洗濯側
に切り換えてモータ10を駆動して回転翼6に伝達し、
回転翼6を急速に正転、反転することで、脱水後に内槽
4の内壁に張り付いた衣類を引き剥がす。つぎに、回転
翼6を正転、反転させて撹拌用突出部9で衣類を引っか
けて撹拌しながら、乾燥用送風機14とヒータ15とで
構成した温風送風手段により温風を温風噴出孔20に送
る。温風噴出口20より内槽4に吹き込まれた温風は、
衣類から水分を蒸発させた後、内槽4から外槽3の内側
へ出た後、下部蛇腹状ホース13を通過して、熱交換器
32へ至る。
【0032】衣類から水分を奪って高湿になった温風
は、熱交換器32を通過するとき、冷却用送風機34に
より送られる送風によって、熱交換器32の壁面を介し
て熱交換され、冷やされて結露点に達した温風は、熱交
換器32の内壁面に結露水を形成する。
【0033】このとき、同時に、給水弁31より給水管
33を通して熱交換器32内に毎分約0.4Lの冷却水
(水道水)を送水し、この熱交換器32内に送水された
冷却水は段部39に当たって飛沫として反射する。この
飛沫に高湿の温風が当たることにより、冷却されると同
時に熱交換され、同様にして結露水を形成する。結露水
は冷却水とともに排水弁26を通して機外へ排水され
る。
【0034】このようにして、高湿の温風は、熱交換器
32内で冷却用送風機34による空冷と、給水管33を
通して送水される冷却水による水冷とにより熱交換され
て除湿され、乾燥用送風機14に戻る。このように温風
循環経路35で温風を循環させることにより、内槽4内
の衣類を乾燥させることができる。
【0035】図2は、乾燥行程におけるサーミスタ36
による検知温度TH1と、サーミスタ37による検知温
度TH2および検知温度TH1と検知温度TH2の差温
値TH1−TH2を表している。図2を基に乾燥行程の
進行に伴う温風循環経路35の状態の変化を説明する。
【0036】図2に示す恒率乾燥期T2は衣類からの蒸
発水分量が一定(平衡状態)であり、冷却風および冷却
水による冷却効果は凝縮という状態変化に費やされ、熱
交換器32の壁面温度と、熱交換器32の出口の循環風
温度は、平衡状態を保ったままとなる。したがって、熱
交換器32の壁面温度を検知するサーミスタ36の検知
温度TH1と、熱交換器32の出口の循環風温度を検知
するサーミスタ37の検知温度TH2は、一定の値を示
す。
【0037】さらに、乾燥が進行し衣類からの蒸発水分
量が徐々に減少し、温風の温度が上昇していく減率乾燥
期T3では、温風の相対湿度(水分量)が徐々に下がっ
ていくため、熱交換器32の壁面での凝縮に費やされる
交換熱量も減少してくる。したがって、熱交換器32の
壁面温度は上昇し、検知温度TH1は上がり始める。一
方、熱交換器32内部は、冷却用送風機34による空冷
と給水管33を通して送水される冷却水による水冷とに
よりを冷やされ始めるため、熱交換器32の壁面温度が
下がってき、検知温度TH2は下がり始める。
【0038】このとき、循環風の恒率乾燥期T2から減
率乾燥期間T3に至る温度上昇の変曲点Bを、サーミス
タ36の検知温度TH1と、サーミスタ37の検知温度
TH2との差をとることによって、より明確に判定する
ことができる。その後、所定の遅延時間を設け、十分に
乾燥させてから乾燥行程を終了する。
【0039】このように本実施例によれば、冷却用送風
機34による空冷と給水管33を通して送水される冷却
水による水冷とによって、熱交換器32の冷却効果を上
げ、効率的な除湿を行うことができるものである。
【0040】給水管33の途中は、配管経路にある部材
(例えば制御手段38のケ−ス)より一体に形成された
爪状の係止部41に固定されているため、給水管33が
可動部である外槽3に当接する恐れがない。したがっ
て、給水管33が振動する外槽3に当接して振動で破れ
てしまうといった不具合を防止できるため、信頼性の高
い冷却手段を提供できる。
【0041】また、洗濯及び乾燥用一体型の給水弁25
を収容する筐体カバー22は、熱交換器12を収容する
筐体1と別体に形成され、給水弁25と熱交換器12と
を接続する給水管33は、一部分が筐体カバー22と筐
体3の外方を経由し、それぞれに接続されるように構成
している。
【0042】この構成においては、筐体カバ−22を筐
体3の上に載せて組み込む作業をする際、誤って給水管
33を筐体カバ−22と筐体3の間に噛み込ませたり、
折れ曲がった状態になることがない。したがって、給水
管33の噛み込み、折れ曲がりによるつまりを防止で
き、安全で品質の高い、極めて安定した状態の冷却手段
を提供できる。
【0043】さらに、給水管33は、途中に分岐部42
を有しており、その分岐部42の一端は、給水弁25と
給水管33との接続部43より上方に位置し、大気に開
放した開放口44に接続している。
【0044】例えば、洗濯行程においては、給水管33
内に洗濯水が入っているため、この時、給水弁25が何
らかの理由で負圧になった場合、この水は、給水弁25
内に流入する恐れがある。しかし、本構成によれば、給
水管33は、途中に分岐部42を有しており、その分岐
部42の一端は、給水弁25と給水管33との接続部4
3より上方に位置し、大気に開放した開放口44に接続
しているので、給水管33内は、常に大気圧となるた
め、洗濯水が給水弁25へ逆流し、水道管に汚水が流れ
込むのを防止できる。したがって、法律(例えば、水道
法等)に関しても、十分に満足することができるもので
ある。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
内に給水し前記温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手
段、温風送風手段、水冷手段などの動作を制御し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
とを備え、前記冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換
器とを接続する給水管を有し、この給水管は、前記給水
手段と前記熱交換器との経路に配置された部材に一体に
設けられた係止部に固定するよう構成したから、熱交換
器の熱交換性能を向上して除湿効率を高くして乾燥性能
を向上させ、乾燥時間を効率的に短縮することができ、
屋内結露等の少ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現する
とともに、給水管の配管に別部材を用いることがなく、
安価で、組立性にも優れ、信頼性の高い洗濯乾燥機を実
現することができる。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、筐
体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向
に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、前記内
槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽また
は回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温風を送
風する温風送風手段と、前記内槽内に給水する給水手段
と、熱交換器を有し前記温風送風手段による温風を循環
させる温風循環経路と、前記熱交換器内に給水し前記温
風を冷却する水冷手段と、前記駆動手段、温風送風手
段、水冷手段などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥などの行程を制御する制御手段と、前記給水手
段を収容する筐体カバーとを備え、前記冷却手段は、前
記給水手段と前記熱交換器とを接続する給水管を有し、
この給水管は、前記筐体カバーおよび前記筐体の外方を
経由するよう構成したから、熱交換器の熱交換性能を向
上して除湿効率を高くして乾燥性能を向上させ、乾燥時
間を効率的に短縮することができ、屋内結露等の少ない
信頼性の高い洗濯乾燥機を実現するとともに、筐体カバ
−を筐体に組み込む際等に発生しやすい給水管の噛み込
みや折れ曲がり等を防止することができ、安価で、組立
性にも優れ、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することが
できる。
【0047】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方
向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、前記
内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽ま
たは回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温風を
送風する温風送風手段と、前記内槽内に給水する給水手
段と、熱交換器を有し前記温風送風手段による温風を循
環させる温風循環経路と、前記熱交換器内に給水し前記
温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手段、温風送風手
段、水冷手段などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥などの行程を制御する制御手段とを備え、前記
冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換器とを接続する
給水管を有し、この給水管は、途中に分岐部を有し、そ
の分岐部の先端は、前記給水手段と前記給水管との接続
部より上方において大気に開放した開放口に接続するよ
う構成したから、熱交換器の熱交換性能を向上して除湿
効率を高くして乾燥性能を向上させ、乾燥時間を効率的
に短縮することができ、屋内結露等の少ない信頼性の高
い洗濯乾燥機を実現するとともに、給水手段への逆流を
防止することができる信頼性の高い洗濯乾燥機を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における洗濯乾燥機の縦断面図
【図2】同洗濯乾燥機の乾燥行程での動作タイムチャー
【図3】従来の洗濯乾燥機の縦断面図
【図4】同洗濯乾燥機の乾燥行程での動作タイムチャー
【符号の説明】
1 筐体 3 外槽 4 内槽 6 回転翼 10 モータ(駆動手段) 14 乾燥用送風機(温風送風手段) 15 ヒータ(温風送風手段) 31 給水弁(給水手段、水冷手段) 32 熱交換器 33 給水管(水冷手段) 35 温風循環経路 38 制御装置(制御手段) 41 係止部
フロントページの続き (72)発明者 前田 智史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA16 BB15 BB16 CA06 CA16 CB07 CB49 CB52 CB53 CB57 FA19 KA27 LA16 LB02 LC28 MA01 MA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
    中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
    た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
    と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
    内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
    給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
    による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
    内に給水し前記温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手
    段、温風送風手段、水冷手段などの動作を制御し、洗
    い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
    とを備え、前記冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換
    器とを接続する給水管を有し、この給水管は、前記給水
    手段と前記熱交換器との経路に配置された部材に一体に
    設けられた係止部に固定するよう構成した洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
    中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
    た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
    と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
    内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
    給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
    による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
    内に給水し前記温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手
    段、温風送風手段、水冷手段などの動作を制御し、洗
    い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
    と、前記給水手段を収容する筐体カバーとを備え、前記
    冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換器とを接続する
    給水管を有し、この給水管は、前記筐体カバーおよび前
    記筐体の外方を経由するよう構成した洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
    中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
    た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
    と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
    内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
    給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
    による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
    内に給水し前記温風を冷却する水冷手段と、前記駆動手
    段、温風送風手段、水冷手段などの動作を制御し、洗
    い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
    とを備え、前記冷却手段は、前記給水手段と前記熱交換
    器とを接続する給水管を有し、この給水管は、途中に分
    岐部を有し、その分岐部の先端は、前記給水手段と前記
    給水管との接続部より上方において大気に開放した開放
    口に接続するよう構成した洗濯乾燥機。
JP2001254329A 2001-08-24 2001-08-24 洗濯乾燥機 Withdrawn JP2003062380A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101074530B (zh) * 2006-05-15 2010-06-02 株式会社东芝 洗涤干燥机

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CN101074530B (zh) * 2006-05-15 2010-06-02 株式会社东芝 洗涤干燥机

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