JP2003058986A - 車両運行管制システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の経路情報及び到着情報をバス停以外に
おいても利用者の要求に応じて提供すると共に、経路が
変更になった場合に変更になった経路情報を提供する車
両運行管制システムを提案する。 【解決手段】 サーバ１１を介して利用者情報及び経路
情報等のデータベース１０に格納した情報から車両の運
行する経路を決定するので、運用者の作業負担を軽減さ
せることができると共に利用者は決定された車両の運行
する経路を確認できる。また、運用者が中継地点に到着
するごとに中継地点に到着した到着情報をデータベース
１０にサーバ１１を介して登録するので、車両の中継地
点への到着の有無、車両の中継地点への到着した時刻等
の運行状況を利用者が前記サーバ１１に問い合わせるだ
けで逐一確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、対象とする車両の
運行を管制する車両運行管制システムに関し、特に車両
の運行状況情報を利用者に対して提供する車両運行管制
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から路線バスにおいては、車両の現
在位置を取得して現在位置周辺の地図を表示すると共に
当該地図上の現在位置及び予め設定された目的地までの
経路を照合させて車両の運用者に対して表示画面に表示
するナビゲーションシステムを用いて現在位置を取得し
て路線上のあるバス停留所までの所要時間を求めて当該
バス停留所に付設された表示画面上に現在位置情報と共
に表示する路線バス通知システムとしての車両運行管制
システムがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の路線バス通知シ
ステムは、以上のように構成されていたことから、路線
バスの現在位置情報とバス停留所までの所要時間は当該
バス停留所まで出向かないと知ることができないという
課題を有する。また、路線バス通知システムは運行経路
を頻繁に変更されないことを前提としてシステムが構成
されていたことから、仮に、経路が変更になった場合に
柔軟に対応できないという課題を有する。更に、路線バ
スが対象とする不特定多数の乗客に対して、予め乗客が
特定され且つ乗客の乗降地点が特定されている幼稚園送
迎バス等は、乗客の利用の有無により経路を変更しよう
とする場合に、この変更になった経路に対して運行管理
を柔軟に実行できないという課題を有する。

【０００４】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、車両の経路情報及び到着情報をバス停以外に
おいても利用者の要求に応じて提供すると共に、経路が
変更になった場合に変更になった経路情報を提供する車
両運行管制システムを提案することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る車両運行管
制システムは、車両の利用者を特定する会員情報、前記
車両が走行する経路についての経路情報、当該経路情報
で特定される経路上で各中継地点における車両の到着の
有無・到着時刻等の情報である到着情報及び利用者の車
両の利用予定状況を内容とする利用者情報を格納するデ
ータベースと、通信回線を通じて情報を送受信すると共
に前記車両の利用者及び／又は運用者であるクライアン
トの要求に応じて前記データベースへの操作をも行うサ
ーバとを備え、会員情報及び利用者情報等のデータベー
スに格納した情報から車両に関する情報をクライアント
に送信するものである。

【０００６】このように本発明においては、前記サーバ
を介して前記利用者情報及び経路情報等のデータベース
に格納した情報から車両の運行する経路を決定するの
で、運用者の作業負担を軽減させることができると共に
利用者は決定された車両の運行する経路を確認できる。
また、運用者が中継地点に到着するごとに中継地点に到
着した到着情報をデータベースにサーバを介して登録す
るので、車両の中継地点への到着の有無、車両の中継地
点への到着した時刻等の運行状況を利用者が前記サーバ
に問い合わせるだけで逐一確認できる。

【０００７】また、本発明に係る車両運行管制システム
は必要に応じて、前記クライアントが車両運行管制シス
テムの運営・管理を行う管理者を含み、当該クライアン
トである管理者が前記データベースにサーバを介さずに
操作を行うものである。本発明においては、管理者はサ
ーバを介さずにデータベースの操作をできるので、管理
者は迅速にデータベースのデータを操作できる。

【０００８】また、本発明に係る車両運行管制システム
は必要に応じて、車両に配設され、当該車両が現在位置
する現在位置情報を取得する測位手段と、当該測位手段
で得た車両の現在位置情報を前記サーバに送信すると共
に、当該サーバから送信される情報を受信する車両通信
手段とを備えるものである。本発明においては、前記車
両に配設された測位手段により当該車両の現在位置情報
を取得しているので、各中継地点間においても正確な車
両の現在位置情報が運用者を介せずに取得できることと
なり、利用者がより正確な車両の到着情報を得ることが
できる。

【０００９】また、本発明に係る車両運行管制システム
は必要に応じて、前記測位手段が、地図情報が格納され
た地図データベース、及び文字や画像情報を表示可能で
且つ運用者から視認可能な表示画面を備え、前記経路情
報と前記測位手段から取得した現在位置情報と前記地図
データベースの地図情報とを照合して表示するものであ
る。本発明においては、前記経路情報と現在位置情報と
地図情報とを照合して表示するので、運用者が利用者情
報による経路変更や新規な経路に対して即座に対応でき
る。

【００１０】また、本発明に係る車両運行管制システム
は必要に応じて、一定時間毎に又は前記サーバの要求ご
とに前記測位手段により現在の位置情報を取得して前記
車両通信手段を用いて前記サーバに送信し、前記サーバ
が前記車両通信手段を介して受信した現在の位置をデー
タベースに格納し、前記サーバがクライアントの要求に
応じてデータベースより前記位置情報、経路情報及び地
図情報を読み出して照合してクライアントに送信するも
のである。本発明においては、一定時間ごとに又は前記
サーバの要求ごとに前記測位手段により車両の現在位置
情報を取得して前記サーバを介して前記データベースに
格納し、前記サーバがクライアントの要求に応じてデー
タベースより前記位置情報、経路情報及び地図情報を読
み出して照合してクライアントに送信するので、前記ク
ライアントの要求後は車両の測位手段により現在位置情
報を取得しないで前記データベースから現在位置情報を
読み出すことができ、高速にクライアントの要求に応じ
ることができる。

【００１１】また、本発明に係る車両運行管制システム
は必要に応じて、車両が中継地点に到着した際に又は当
該中継点に近づいた際にクライアントに対してその旨の
メッセージを送信するものである。本発明においては、
クライアントが中継地点に到着した際に又は当該中継点
に近づいた際にその旨のメッセージを受信するので、ク
ライアントが要求することなしにクライアントは車両の
現在位置の把握ができる。

【００１２】また、本発明に係る車両運行管制システム
は必要に応じて、車両に配設され、所定対象を撮像する
撮像手段を備え、前記データベースの利用者情報が、現
時点での利用者の乗車の有無を示す現在利用状況を内容
とし、利用者の乗車及び／又は降車時に乗車及び／又は
降車した利用者を撮像し、当該撮像した情報をデータベ
ース内の利用者情報に登録するものである。本発明にお
いては、利用者の乗車及び／又は降車時に乗車及び／又
は降車した利用者を撮像し、当該撮像した情報をデータ
ベース内の利用者情報に登録するので、クライアントの
要求に応じて撮像した情報をクライアントに送信でき当
該利用者の保護者等が利用者の状況を把握でき安心でき
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】（本発明の第１の実施形態）以
下、本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制システ
ムについて、図１ないし図７に基づいて説明する。図１
は本実施形態に係る車両運行管制システムの概要ブロッ
ク図、図２は本実施形態に係る車両運行管制システムの
データベースのデータフォーマット、図３は本実施形態
に係る車両運行管制システムの全体概要動作フローチャ
ート、図４は本実施形態に係る車両運行管制システムの
全体概要動作フローチャートにおけるステップ１６の詳
細動作フローチャート、図５は本実施形態に係る車両運
行管制システムの全体概要動作フローチャートにおける
ステップ１７及びステップ１７６の詳細動作フローチャ
ート、図６及び図７は本実施形態に係る車両運行管制シ
ステムのサーバからクライアントへ送信されるファイル
の一例を示す。

【００１４】本実施形態に係る車両運行管制システム１
は、予め設定された経路で運行する幼稚園送迎バスの運
用者等が所持する携帯電話を車両側通信機器２１とし、
この幼稚園送迎バスを利用する利用者（利用者の保護者
等も含める）が所持する携帯電話やＰＤＡ（Personal
Digital Assistant）を利用者側通信機器３１とし、当
該車両運行管制システム１の管理を行うための管理手段
である端末装置を管理者端末装置４１とし、この車両側
通信機器２１、利用者側通信機器３１及び管理者端末装
置４１からなるクライアントに対してインターネット２
を介して各種情報を提供する構成である。この車両運行
管制システム１は、前記クライアントの要求に応じて前
記幼稚園送迎バスに関する情報を送信するサーバ１１
と、このサーバ１１の動作に必要な情報を格納している
データベース１０とを備え、前記クライアントの要求に
応じてこのサーバ１１が前記データベース１０内の情報
を操作する。

【００１５】前記データベース１０は、図２（Ａ）に示
す幼稚園送迎バスの利用者を特定する会員情報、図２
（Ｂ）に示す前記幼稚園送迎バスが走行する経路につい
ての経路情報、図２（Ｄ）に示す当該経路情報で特定さ
れる経路上で各中継地点における前記幼稚園送迎バスの
到着の有無・到着時刻等の情報である到着情報及び図２
（Ｃ）に示す利用者の前記幼稚園送迎バスの利用の有無
を示す利用予定状況を内容とする利用者情報を格納す
る。また、前記データベース１０は、クライアントによ
ってデータに対する操作の権限が異なり、例えば利用者
は到着情報を更新することはできない。

【００１６】前記サーバ１１は、認証を行うための認証
手段及び認証情報等の情報が格納された記録装置（図示
を省略）が配設され、クライアントの要求に応じてこの
サーバ１１上の記録装置に格納しているファイル中のク
ライアントに指定されたファイルを送信する機能に加
え、クライアントの認証や前記データベース１０へのデ
ータの参照、追加、変更及び削除等の操作をも行うもの
である。

【００１７】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る
車両運行管制システムの動作について説明する。前提と
して、予め前記会員情報及び経路情報が、前記車両運行
管制システムの管理者により前記管理者端末装置４１を
用いて前記データベース１０に登録されている。また、
クライアントは前記携帯電話やＰＤＡ等の車両側通信機
器２１又は利用者側通信機器３１を介してサーバ１１と
通信して情報の送受信を行う。

【００１８】まず、図３において前記サーバ１１はクラ
イアントからの要求に対して待機しており（ステップ１
０）、クライアントから通信の要求があると（ステップ
１１）、クライアントに対して認証を実行して認証が成
功したかの判定を行う（ステップ１２）。前記認証が成
功したと判断した場合、認証時にクライアントから受信
した認証するための情報と前記データベース１０内の会
員情報等とからクライアントを特定する（ステップ１
３）。前記ステップ１２において前記認証に失敗したと
判断した場合、認証に失敗した旨のメッセージをクライ
アントに送信して通信路を閉じる（ステップ１４）。

【００１９】次に、クライアントは前記幼稚園送迎バス
の到着情報を更新するために要求する到着情報更新要求
を行っているかの判定を行い（ステップ１５）、クライ
アントが当該到着情報更新要求を行っていると判定した
場合前記到着情報を更新する処理である到着情報更新処
理へ移行する（ステップ１６）。前記ステップ１５にお
いてクライアントが到着情報更新要求を行っていないと
判定した場合、利用者を対象とした利用者処理へ移行す
る（ステップ１７）。

【００２０】前記図３におけるステップ１６の到着情報
更新処理は、図４に示すフローチャートで実行される。
前記ステップ１３において特定されたクライアントが到
着情報を更新できる権限を持つかを判定し（ステップ１
６１）、クライアントが到着情報を更新できる権限を持
つと判定した場合クライアントが前記到着情報を送信し
て（ステップ１６２）前記サーバ１１が当該到着情報を
受信する（ステップ１６３）。前記到着情報を受信した
サーバ１１は、データベース１０に当該到着情報を登録
する（ステップ１６４）。前記データベース１０への登
録が完了すると、前記サーバ１１は当該データベース１
０への登録が完了した旨のメッセージをクライアントへ
送信する（ステップ１６５）。前記ステップ１６１にお
いてクライアントが前記到着情報を更新できる権限を持
たないと判定した場合クライアントへ権限がない旨のメ
ッセージを送信する（ステップ１６６）。

【００２１】前記図３におけるステップ１７の利用者処
理は、図５（Ａ）に示すフローチャートで実行される。
同図において、クライアントは利用の有無の申し出を行
う利用予定更新要求を行っているかを判定し（ステップ
１７１）、クライアントは前記利用予定更新要求を行っ
ていると判定した場合クライアントが前記利用予定状況
を送信して（ステップ１７２）前記サーバ１１が当該利
用予定状況を受信する（ステップ１７３）。前記利用予
定状況を受信したサーバ１１は、前記データベース１０
に当該利用予定状況を登録する（ステップ１７４）。前
記データベース１０への登録が完了すると、前記サーバ
１１は当該データベース１０への登録が完了した旨のメ
ッセージをクライアントへ送信する（ステップ１７
５）。前記ステップ１７１においてクライアントは利用
予定更新要求を行っていないと判定した場合、車両に関
する情報を参照するための処理である参照処理へ移行す
る（ステップ１７６）。

【００２２】前記図５（Ａ）におけるステップ１７６の
参照処理は、図５（Ｂ）に示すフローチャートで実行さ
れる。同図において、運行する経路等の情報、連絡事項
又は問い合わせなどのメニューを表示し（ステップ１８
１）、クライアントが前記表示されているメニューを選
択し前記サーバ１１に指定情報として通知する（ステッ
プ１８２）。前記サーバ１１が通知された指定情報を受
信する（ステップ１８３）。受信した指定情報中の要求
するファイルにより前記データベース１０から情報を読
み込む必要があるかを判定し（ステップ１８４）、当該
データベース１０を読み込む必要があると判定した場合
当該データベース１０から前記要求するファイルが必要
とする会員情報、利用者情報、経路情報及び到着情報を
読み込み（ステップ１８５）、この読み込んだ情報又は
読み込んだ情報により求めた情報（例えば、読み込んだ
会員情報と利用者情報の利用予定状況と経路情報とから
利用する利用者がいない中継点を除いた経路情報である
運行する経路）を要求されたファイルに反映させる（ス
テップ１８６）。データベース１０を読み込む必要がな
いと判定した場合何もしない。次に、要求されたファイ
ルをクライアントへ送信する（ステップ１８７）。メニ
ューに戻るかを決定し（ステップ１８８）、戻ると決定
した場合は前記ステップ１８１に戻り、戻らないと決定
した場合は終了する。幼稚園送迎バス運行中における出
発時のクライアントへ送信されたファイルを図６に、幼
稚園送迎バス運行中における何箇所かの中継点に到着済
み時のクライアントへ送信されたファイルを図７に示
す。

【００２３】このように本実施形態に係る車両運行管制
システムにおいては、前記サーバ１１を介してデータベ
ース１０に登録された利用者の利用予定状況に合わせ運
行する経路を決定するので、当該利用予定状況を利用者
が手軽に登録できると共に、運用者も利用者の利用の有
無により運行経路を決定する作業負担を軽減させること
ができる。また、運用者が中継地点に到着するごとに中
継地点に到着した到着情報を前記データベース１０に前
記サーバ１１を介して登録するので、幼稚園送迎バスの
中継地点への到着の有無、車両の中継地点への到着した
時刻等の運行状況を利用者が前記サーバ１１に問い合わ
せるだけで逐一確認できる。

【００２４】（本発明の第２の実施形態）以下、本発明
の第２の実施形態に係る車両運行管制システムについ
て、図２、図８ないし図１０に基づいて説明する。図８
は本実施形態に係る車両運行管制システムの概要ブロッ
ク図、図９は本実施形態に係る車両運行管制システムに
おける位置通知処理及び撮像処理の動作フローチャー
ト、図１０は本実施形態に係る車両運行管制システムに
おける現在利用状況更新処理の動作フローチャートを示
す。

【００２５】本実施形態に係る車両運行管制システム１
は、前記第１の実施形態において各種情報が提供される
クライアントが、前記幼稚園送迎バス中に通信手段とな
る車両側通信機器２１と現在の位置情報を取得可能な測
位手段２２と所定対象を撮像する撮像手段であるカメラ
２３とを備える構成である。また、車両運行管制システ
ム１は、前記データベース１０内の利用者情報が利用予
定状況に加えて、現時点で利用者の前記幼稚園送迎バス
への乗車の有無を示す図２（Ｅ）に示す現在利用状況を
内容とする。

【００２６】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る
車両運行管制システムの動作について説明する。本実施
形態に係る車両運行管制システムは、前記第１の実施形
態の動作に加えて、クライアントの要求に応じて前記サ
ーバ１１が前記車両側通信機器２１を介して前記測位手
段２２により現在位置情報を取得する位置通知処理、ク
ライアントの要求に応じて前記サーバ１１が前記車両側
通信機器２１を介して前記カメラ２３により幼稚園送迎
バス内又は利用者を撮像して撮像情報を取得する撮像処
理、及び、利用者情報の現在利用状況更新処理を行う。

【００２７】始めに前記位置通知処理及び撮像処理に移
行前の共通な処理（ステップ１８３Ａ及び２００）につ
いて説明し、次に位置通知処理及び撮像処理についてそ
れぞれについて説明し、更に前記現在利用状況更新処理
の説明を行う。本実施形態の車両運行管制システム１に
おける位置通知処理及び撮像処理はステップ１８３まで
は前記第１の実施形態の動作と同様に動作する。その
後、クライアントに対してメニューを表示し（ステップ
１８１）、クライアントが前記表示されているメニュー
を選択し前記サーバ１１に指定情報として通知する（ス
テップ１８２）。前記サーバ１１が通知された指定情報
を受信する（ステップ１８３）。次に、前記サーバ１１
が通知された指定情報より位置通知処理又は撮像処理が
必要かを判定し（ステップ１８３Ａ）、前記位置通知処
理又は撮像処理が必要でないと判定した場合は、何もせ
ず前記ステップ１８４の動作に移行する。前記ステップ
１８３Ａにおいて前記位置通知処理又は撮像処理が必要
であると判定した場合は、更に、前記撮像処理が必要で
あるかについて判定し、当該撮像処理が必要でないと判
定した場合前記位置通知処理（ステップ２０１ないしス
テップ２０６）の動作に移行し、撮像処理が必要である
と判定した場合前記撮像処理（ステップ２１１ないしス
テップ２１６）の動作に移行する。

【００２８】次に、前記位置通知処理について説明す
る。前記サーバ１１が前記幼稚園送迎バスの前記車両側
通信機器２１に対して前記現在位置情報を取得するため
に要求する位置通知要求を送信する（ステップ２０
１）。前記幼稚園送迎バスは位置通信要求を受信し（ス
テップ２０２）、前記測位手段２２を用いて現在位置情
報を取得して（ステップ２０３）前記サーバ１１に対し
て送信する（ステップ２０４）。当該サーバ１１は、前
記現在位置情報を受信し（ステップ２０５）、前記指定
情報より特定される要求されたファイルに反映させる
（ステップ２０６）。以後、前記第１の実施形態同様に
ステップ１８４以降の処理へ移行する。

【００２９】次に、前記撮像処理について説明する。前
記サーバ１１が前記幼稚園送迎バスの前記車両側通信機
器２１に対して撮像要求を送信する（ステップ２１
１）。前記幼稚園送迎バスは前記撮像情報を取得するた
めに要求する撮像要求を受信し（ステップ２１２）、前
記カメラ２３を用いて前記幼稚園送迎バス内又は利用者
を撮像して撮像情報として取得し（ステップ２１３）、
前記サーバ１１に対して送信する（ステップ２１４）。
当該サーバ１１は、前記撮像情報を受信し（ステップ２
１５）、前記指定情報より特定される要求されたファイ
ルに反映させる（ステップ２１６）。以後、前記第１の
実施形態同様にステップ１８４以降の処理へ移行する。

【００３０】次に、前記現在利用状況の登録処理につい
て説明する。本実施形態の車両運行管制システム１にお
ける現在利用状況更新処理は前記第１の実施形態に係る
到着情報更新処理が行われた後に実行される。つまり、
当該到着情報更新処理であるステップ１６の後に、前記
ステップ１３において特定されたクライアントが現在利
用状況を更新できる権限を持つかを判定し（ステップ１
６１Ａ）、クライアントが現在利用状況を更新できる権
限を持つと判定した場合クライアントが前記現在利用状
況を送信して（ステップ１６２Ａ）前記サーバ１１が当
該現在利用状況を受信する（ステップ１６３Ａ）。前記
現在利用状況を受信したサーバ１１は、データベース１
０に当該現在利用状況を登録する（ステップ１６４
Ａ）。前記データベース１０への登録が完了すると、前
記サーバ１１は当該データベース１０への登録が完了し
た旨のメッセージをクライアントへ送信する（ステップ
１６５Ａ）。前記ステップ１６１においてクライアント
が前記現在利用状況を更新できる権限を持たないと判定
した場合クライアントへ権限がない旨のメッセージを送
信する（ステップ１６６Ａ）。その結果、運用者が各中
継地点での利用者の乗車／降車に合わせてサーバ１１に
問い合わせて前記利用者情報の現在利用状況を更新する
ことができる。

【００３１】このように本実施形態によれば、前記測位
手段２２により前記現在位置情報を取得して要求があっ
たクライアントへ送信するのでので、前記幼稚園送迎バ
スの正確な現在位置が把握でき、また、前記カメラ２３
により当該幼稚園送迎バス内の様子や利用者を撮像して
取得した撮像情報を送信するのでので、利用者の保護者
は実際に利用者が前記幼稚園送迎バスに乗車しているか
どうかを撮像情報で確認でき安心である。また、撮像情
報の画像だけではなく前記利用者情報の現在利用状況か
らも確認できるので、画像でわかりにくい点が明確とな
り便利である。

【００３２】なお、本実施形態に係る車両運行管制シス
テムは、前記位置通知処理及び撮像処理はクライアント
の要求に応じて動作しているが、一定時間毎に又は前記
サーバ１１の要求ごとに動作して取得した現在位置情報
及び撮像情報をデータベース１０に登録することもで
き、クライアントの要求時に前記データベース１０から
前記現在位置情報及び撮像情報を読み出すことでクライ
アントの要求に即座に対応できる。

【００３３】また、本実施形態に係る車両運行管制シス
テムは、一定時間毎に又は前記サーバ１１の要求ごとに
動作して現在位置情報を取得し、当該現在位置情報から
次の中継点までの距離を求めてある一定の距離内であれ
ば、当該次の中継点に関連して予め登録しているクライ
アントに対して到着した旨のメッセージを送信すること
もでき、クライアントがわざわざ前記サーバ１１に問い
合わせを行う必要がなく便利である。

【００３４】また、本実施形態に係る車両運行管制シス
テムは、前記幼稚園送迎バスに記録装置を配設し、地図
情報を当該記録装置に格納する構成にすることもでき、
当該経路情報と現在位置情報と地図情報とを照合して運
用者へ送信することもでき、運用者が利用者情報による
経路変更や新規な経路に対して即座に対応できる。ま
た、本実施形態に係る車両運行管制システムは、地図情
報を前記データベース１０に格納する構成にすることも
でき、当該前記経路情報と現在位置情報と地図情報とを
照合してクライアントに送信することもでき、運用者が
利用者情報による経路変更や新規な経路に対して即座に
対応できると共に、利用者も地図上で幼稚園送迎バスの
位置を確認でき視覚的にわかりやすい。

【００３５】また、本実施形態に係る車両運行管制シス
テムは、カメラ２３によりバス外を撮像することもで
き、その撮像情報より道路の込み具合やバスの周囲の様
子を利用者や利用者の保護者が視覚的に確認することが
できる。また、本実施形態に係る車両運行管制システム
は、クライアントの要求に応じてカメラ２３により撮像
することもでき、現時点の撮像情報をクライアントが取
得することができる。

【００３６】（本発明のその他の実施形態）前記各実施
形態に係る車両運行管制システムにおいては、クライア
ントである利用者から電話・ファクシミリにより利用予
定状況を変更する旨を管理者へ伝え、管理者が管理者端
末装置４１によりデータベース１０を更新することもで
きる。また、前記各実施形態に係る車両運行管制システ
ムにおいては、管理者より非常状態を伝える情報である
イレギュラー情報をサーバ１１に送信してサーバ１１に
格納されている情報を更新することもでき、さらに、当
該イレギュラー情報を利用者に送信することもできる。
また、前記各実施形態に係る車両運行管制システムにお
いては、サーバ１１が運用者に各中継点の到着予定時刻
よりアラームを通知することもでき、運用者の操作忘れ
の防止ができる。

【００３７】また、前記各実施形態に係る車両運行管制
システムにおいては、管理者が管理者端末４１により運
用者のスケジュール管理を行い、スケジュール管理のた
めの運用者情報をサーバ１１に送信することもできる。
また、前記各実施形態に係る車両運行管制システムにお
いては、出発時・中継点到着時に幼稚園送迎バスの計器
及び運行距離等の情報をサーバ１１に送信し、管理者が
当該情報を管理者端末装置４１により操作することもで
き、走行距離・燃料消費料等を管理できる。また、前記
各実施形態に係る車両運行管制システムにおいては、運
用者が運行中に発生したトラブルを管理者、利用者に通
知することもできる。さらに、トラブルの内容により、
通知対象者を選択することもできる。

【００３８】また、前記各実施形態に係る車両運行管制
システムにおいては、予め運行する経路上の近郊にある
施設情報をサーバ１１に登録し、クライアントがトラブ
ル発生時に当該情報を取得することもできる。また、前
記各実施形態に係る車両運行管制システムにおいては、
運行中に予め設定されたサーバ１１に登録した交通事故
情報・道路工事情報・天気予報などの付加情報情報を、
クライアントの要求に応じてサーバ１１が送信すること
もできる。また、前記各実施形態に係る車両運行管制シ
ステムにおいては、前記サーバ１１により到着時刻が近
づくとメッセージ及び／又は特定の音楽を運用者に配信
することもできる。

【００３９】また、前記各実施形態に係る車両運行管制
システムにおいては、利用者が登録した中継点に、運用
者により到着情報が更新された時に、利用者に到着した
旨のメッセージを送信することもできる。また、前記各
実施形態に係る車両運行管制システムにおいては、運用
者は幼稚園送迎バスの運行終了後、到着時刻や残燃料等
の運行結果情報を確認して当該運行結果情報をサーバ１
１に送信して管理者に報告することもできる。

【００４０】

【発明の効果】以上のように本発明においては、前記サ
ーバを介して前記利用者情報及び経路情報等のデータベ
ースに格納した情報から車両の運行する経路を決定する
ので、運用者の作業負担を軽減させることができると共
に利用者は決定された車両の運行する経路を確認でき
る。また、運用者が中継地点に到着するごとに中継地点
に到着した到着情報をデータベースにサーバを介して登
録するので、車両の中継地点への到着の有無、車両の中
継地点への到着した時刻等の運行状況を利用者が前記サ
ーバに問い合わせるだけで逐一確認できるという効果を
奏する。

【００４１】また、本発明においては、前記車両に配設
された測位手段により当該車両の現在位置情報を取得し
ているので、各中継地点間においても正確な車両の現在
位置情報が運用者を介せずに取得できることとなり、利
用者がより正確な車両の到着情報を得ることができると
いう効果を奏する。また、本発明においては、管理者は
サーバを介さずにデータベースへの操作できるので、管
理者は迅速にデータベースのデータを操作できるという
効果を有する。

【００４２】また、本発明においては、前記経路情報と
現在位置情報と地図情報とを照合して表示するので、運
用者が利用者情報による経路変更や新規な経路に対して
即座に対応できるという効果を奏する。また、本発明に
おいては、一定時間ごとに又は前記サーバの要求ごとに
前記測位手段により車両の現在位置情報を取得して前記
サーバを介して前記データベースに格納し、前記サーバ
がクライアントの要求に応じてデータベースより前記位
置情報、経路情報及び地図情報を読み出して照合してク
ライアントに送信するので、前記クライアントの要求後
は車両の測位手段により現在位置情報を取得しないで前
記データベースから現在位置情報を読み出すことがで
き、高速にクライアントの要求に応じることができると
いう効果を奏する。

【００４３】また、本発明においては、クライアントが
中継地点に到着した際に又は当該中継点に近づいた際に
その旨のメッセージを受信するので、クライアントが要
求することなしにクライアントは車両の現在位置の把握
ができるという効果を奏する。また、本発明において
は、利用者の乗車及び／又は降車時に乗車及び／又は降
車した利用者を撮像し、当該撮像した情報をデータベー
ス内の利用者情報に登録するので、クライアントの要求
に応じて撮像した情報をクライアントに送信でき当該利
用者の保護者等が利用者の状況を把握でき安心できると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムの概要ブロック図である。

【図２】本発明の実施形態に係る車両運行管制システム
のデータベースのデータフォーマットである。

【図３】本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムの全体概要動作フローチャートである。

【図４】本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムの全体概要動作フローチャートにおけるステップ
１６の詳細動作フローチャートである。

【図５】本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムの全体概要動作フローチャートにおけるステップ
１７及びステップ１７６の詳細動作フローチャートであ
る。

【図６】本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムのサーバからクライアントへ送信されるファイル
の一例である。

【図７】本発明の第１の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムのサーバからクライアントへ送信されるファイル
の一例である。

【図８】本発明の第２の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムの概要ブロック図である。

【図９】本発明の第２の実施形態に係る車両運行管制シ
ステムにおける位置通知処理及び撮像処理の動作フロー
チャートである。

【図１０】本発明の第２の実施形態に係る車両運行管制
システムにおける現在利用状況更新処理の動作フローチ
ャートである。

【符号の説明】

１ 車両運行管制システム ２ インターネット １０ データベース １１ サーバ ２１ 車両側通信機器 ２２ 測位手段 ２３ カメラ ３１ 利用者側通信機器 ４１ 管理者端末装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｂ 7/26 Ｈ０４Ｂ 7/26 Ｆ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両の利用者を特定する会員情報、前記
   車両が走行する経路についての経路情報、当該経路情報
   で特定される経路上で各中継地点における車両の到着の
   有無・到着時刻等の情報である到着情報及び利用者の車
   両の利用予定状況を内容とする利用者情報を格納するデ
   ータベースと、 通信回線を通じて情報を送受信すると共に前記車両の利
   用者及び／又は運用者であるクライアントの要求に応じ
   て前記データベースへの操作をも行うサーバとを備え、 会員情報及び利用者情報等のデータベースに格納した情
   報から車両に関する情報をクライアントに送信すること
   を特徴とする車両運行管制システム。
2. 【請求項２】 前記請求項１記載の車両運行管制システ
   ムにおいて、 前記クライアントが車両運行管制システムの運営・管理
   を行う管理者を含み、 当該クライアントである管理者が前記データベースに前
   記サーバを介さずに操作を行うことができる管理手段を
   備えることを特徴とする車両運行管制システム。
3. 【請求項３】 前記請求項１または２記載の車両運行管
   制システムにおいて、 車両に配設され、当該車両が現在位置する現在位置情報
   を取得する測位手段と、 当該測位手段で得た車両の現在位置情報を前記サーバに
   送信すると共に、当該サーバから送信される情報を受信
   する車両通信手段とを備えることを特徴とする車両運行
   管制システム。
4. 【請求項４】 前記請求項３記載の車両運行管制システ
   ムにおいて、 前記測位手段が、地図情報が格納された地図データベー
   ス、及び文字や画像情報を表示可能で且つ運用者から視
   認可能な表示画面を備え、 前記経路情報と前記測位手段から取得した現在位置情報
   と前記地図データベースの地図情報とを照合して表示す
   ることを特徴とする車両運行管制システム。
5. 【請求項５】 前記請求項３または４記載の車両運行管
   制システムに、 一定時間毎に又は前記サーバの要求ごとに前記測位手段
   により現在の位置情報を取得して前記車両通信手段を用
   いて前記サーバに送信し、 前記サーバが前記車両通信手段を介して受信した現在の
   位置をデータベースに格納し、 前記サーバがクライアントの要求に応じてデータベース
   より前記位置情報、経路情報及び地図情報を読み出して
   照合してクライアントに送信することを特徴とする車両
   運行管制システム。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５記載の車両運行管制シ
   ステムにおいて、 車両が中継地点に到着した際に又は当該中継点に近づい
   た際にクライアントに対してその旨のメッセージを送信
   することを特徴とする車両運行管制システム。
7. 【請求項７】 請求項１ないし６記載の車両運行管制シ
   ステムにおいて、 車両に配設され、所定対象を撮像する撮像手段を備え、 前記データベースの利用者情報が、現時点での利用者の
   乗車の有無を示す現在利用状況を内容とし、 利用者の乗車及び／又は降車時に乗車及び／又は降車し
   た利用者を撮像し、当該撮像した情報をデータベース内
   の利用者情報に登録することを特徴とする車両運行管制
   システム。