JP2003057547A - ズームレンズ及びそれを有する光学機器 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを有する光学機器

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JP2003057547A
JP2003057547A JP2001245987A JP2001245987A JP2003057547A JP 2003057547 A JP2003057547 A JP 2003057547A JP 2001245987 A JP2001245987 A JP 2001245987A JP 2001245987 A JP2001245987 A JP 2001245987A JP 2003057547 A JP2003057547 A JP 2003057547A
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lens group
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Makoto Sekida
誠 関田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ全長の短縮化を図った携帯性に優れた
電子スチルカメラに好適な3群よりなるズームレンズ及
びそれを有する光学機器を得ること。 【解決手段】 物体側より順に、負の屈折力の第1レン
ズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、そして正の
屈折力の第3レンズ群L3を有し、各レンズ群の間隔を
変化させて変倍を行うズームレンズにおいて、第1レン
ズ群L2は1枚の負レンズと1枚の正レンズを有し、第
2レンズ群L2は、物体側より順に、正レンズと負レン
ズを接合した全体として正の屈折力の接合レンズ、負レ
ンズ、正レンズを有し、第3レンズ群L3は1枚の正レ
ンズを有するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスチルカメラやビデ
オカメラ、そしてデジタルスチルカメラ等に好適なズー
ムレンズ及びそれを有する光学機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、固体撮像素子を用いたビデオカメ
ラ、デジタルスチルカメラ等、撮像装置(カメラ)の高
機能化にともない、それに用いる光学系には広い画角を
包含した大口径比のズームレンズが求められている。こ
の種のカメラには、レンズ最後部と撮像素子との間に、
ローパスフィルターや色補正フィルターなどの各種光学
部材を配置する為、それに用いる光学系には、比較的バ
ックフォーカスの長いレンズ系が要求される。さらに、
カラー画像用の撮像素子を用いたカラーカメラの場合、
色シェーディングを避けるため、それに用いる光学系に
は像側のテレセントリック特性の良いものが望まれてい
る。
【0003】従来より、負の屈折力の第1群と正の屈折
力の第2群の2つのレンズ群より成り、双方のレンズ間
隔を変えて変倍を行う、所謂ショートズームタイプの広
角の2群ズームレンズが種々提案されている。これらの
ショートズームタイプの光学系では、正の屈折力の第2
群を移動する事で変倍を行い、負の屈折力の第1群を移
動する事で変倍に伴う像点位置の補正を行っている。こ
れらの2つのレンズ群よりなるレンズ構成においては、
ズーム倍率は2倍程度である。
【0004】さらに2倍以上の高い変倍比を有しつつレ
ンズ全体をコンパクトな形状にまとめるため、例えば特
公平7−3507号公報や、特公平6−40170号公
報等には2群ズームレンズの像側に負または正の屈折力
の第3群を配置し、高倍化に伴って発生する諸収差の補
正を行っている、所謂3群ズームレンズが提案されてい
る。
【0005】しかしながら、これらの3群ズームレンズ
は主として35mmフィルム写真用のカメラに設計され
ているため、固体撮像素子を用いた光学系に求められる
バックフォーカスの長さと、良好なテレセントリック特
性を両立したものとは言い難かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】バックフォーカスとテ
レセントリック特性を満足する広画角の3群ズームレン
ズ系が、例えば、特開昭63−135913号公報や、
特開平7−261083号公報等で提案されている。ま
た、特開平3−288113号公報には、3群ズームレ
ンズにおいて負の屈折力の第1群を固定とし、正の屈折
力の第2群と正の屈折力の第3群を移動させて変倍を行
う光学系も開示されている。
【0007】ところが、これらの従来例においては、各
レンズ群の構成枚数が比較的多く、レンズ全長が長くな
る傾向があった。
【0008】さらに近年、カメラのコンパクト化とズー
ムレンズの高変倍化を両立する為に、非撮影時に各レン
ズ群の間隔を撮影状態と異なる間隔まで縮小し、カメラ
本体(カメラ前面)からのレンズ系の突出量を少なくし
た所謂沈胴ズームレンズが広く用いられているが、上記
従来例の様に各レンズ群の構成レンズ枚数が多く、結果
的に各レンズ群の光軸上の長さが長くなる場合や、各レ
ンズ群のズーミング及びフォーカシングにおける移動量
が大きく、レンズ全長が長くなる場合においては、所望
の沈胴長が達成出来ない場合がある。
【0009】また、特開平7−261083号公報に記
載される例では、負の屈折力の第1群の最も物体側に凸
レンズ(正レンズ)が配置されており、特に広画角化し
た場合、レンズ外径が増大する傾向があった。さらに、
この例では負の屈折力の第1群を移動させて近距離物体
へのフォーカシングを行うため、ズーミングでの移動と
あいまってメカ構造が複雑化する傾向があった。
【0010】また、米国特許第4999007号には、
3群ズームレンズにおいて、第1レンズ群、第2レンズ
群をそれぞれ1枚の単レンズで構成したものが開示され
ている。
【0011】ところが、広角端でのレンズ全長が比較的
大きく、さらに広角端での第1群と絞りが大きく離れて
いるため軸外光線の入射高が大きく第1群を構成するレ
ンズの径が増大してしまうため、レンズ系全体が大きく
なってしまう傾向があった。
【0012】この他、広画角のズームレンズに対する広
角端での画角を大きくした場合の特有な問題として、歪
曲収差の補正不足の問題がある。また、比較的感度の低
い高画素の撮影素子で用いるためには更なる大口径比化
が求められる。
【0013】本発明は構成レンズ枚数の少ない、コンパ
クトで、優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれ
を有する光学機器の提供を目的とする。
【0014】この他本発明は、固体撮像素子を用いた撮
影系に好適な、構成レンズ枚数の少ない、コンパクト、
高変倍比で、優れた光学性能を有するズームレンズ及び
それを有する光学機器の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のズーム
レンズは物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、
正の屈折力の第2レンズ群、そして正の屈折力の第3レ
ンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行
うズームレンズにおいて、該第1レンズ群は負レンズと
正レンズを有し、該第2レンズ群は物体側より順に、正
レンズと負レンズを接合した全体として正の屈折力の接
合レンズと負レンズと正レンズを有し、該第3レンズ群
は1枚の正レンズを有する事を特徴としている。
【0016】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記第1レンズ群は、物体側より順に、負レンズと正レ
ンズより成る事を特徴としている。
【0017】請求項3の発明は請求項2の発明において
前記第1レンズ群中の負レンズの材質の屈折率をnd1
1、アッベ数をνd11とするとき、 nd11>1.70 νd11>35.0 なる条件を満足する事を特徴としている。
【0018】請求項4の発明は請求項1,2又は3の発
明において前記第2レンズ群中の最も物体側に配置した
正レンズの材質の屈折率をnd21、アッベ数をνd2
1とするとき、 nd21>1.70 νd21>35.0 なる条件を満足する事を特徴としている。
【0019】請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか
1項の発明において前記第2レンズ群の接合レンズは、
物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負
レンズより成り、該正レンズの物体側のレンズ面は非球
面であり、該正レンズの物体側のレンズ面の近軸曲率半
径をR21、該負レンズの像側のレンズ面の曲率半径を
R23とするとき、 −0.1<(R21−R23)/(R21+R23)<
0.1 なる条件を満足する事を特徴としている。
【0020】請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか
1項の発明において前記第2レンズ群は物体側より順
に、物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向け
た負レンズを接合した接合レンズと、物体側に凸面を向
けたメニスカス状の負レンズと、両レンズ面が凸面の正
レンズより成る事を特徴としている。
【0021】請求項7の発明は請求項1〜6のいずれか
1項の発明において前記第3レンズ群は単一の正レンズ
より成る事を特徴としている。
【0022】請求項8の発明は請求項1〜7のいずれか
1項の発明において広角端から望遠端への変倍動作に際
して、前記第1レンズ群は像側に凸状の一部の軌跡で移
動し、前記第2レンズ群は物体側に単調に移動し、前記
第3レンズ群は物体側へ移動した後像側に移動する事を
特徴としている。
【0023】請求項9の発明は請求項1〜8のいずれか
1項の発明において広角端から望遠端への変倍に際し
て、広角端を基準にしたときの前記第3レンズ群の望遠
端への移動量をX3とするとき、 0.1<|X1/X3|<7.0 なる条件を満足する事を特徴としている。
【0024】請求項10の発明は請求項1〜9のいずれ
か1項の発明において望遠端において、前記第1レンズ
群の最も物体側に配置されたレンズの物体側頂点から像
面までの距離をDL、前記第1レンズ群の最も物体側に
配置されたレンズの物体側頂点から、該第1レンズ群の
最も像側に配置されたレンズの像側頂点までの距離をD
L1、前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレン
ズの物体側頂点から、該第2レンズ群の最も像側に配置
されたレンズの像側頂点までの距離をDL2、前記第3
レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの物体側頂点
から、該第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズの
像側頂点までの距離をDL3とするとき、 0.25<(DL1+DL2+DL3)/DL<0.5 なる条件を満足する事を特徴としている。
【0025】請求項11の発明は請求項1〜10のいず
れか1項の発明において前記第2レンズ群を構成する各
レンズの光軸上の厚みの合計をΣD2、該第2レンズ群
中の各レンズ間の空気間隔の合計をΣA2とするとき、 0.05<ΣA2/ΣD2<0.3 なる条件を満足する事を特徴としている。
【0026】請求項12の発明は請求項1〜11のいず
れか1項の発明において前記第1レンズ群と前記第2レ
ンズ群は各々非球面を有する事を特徴としている。
【0027】請求項13の発明は請求項1〜12のいず
れか1項の発明において前記第3レンズ群を構成する正
レンズは非球面を有する事を特徴としている。
【0028】請求項14の発明は請求項1〜13のいず
れか1項の発明において前記第3群を物体側に移動させ
て無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行う
事を特徴としている。
【0029】請求項15の発明は請求項1又は3から1
4のいずれか1項の発明において前記第1レンズ群は、
2つの負レンズと1つの正レンズから成る事を特徴とす
るズームレンズ。
【0030】請求項16の発明は請求項1から15の発
明において撮像素子上に像を形成するための光学系であ
る事を特徴としている。
【0031】請求項17の発明のカメラは、請求項1か
ら16のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレン
ズによって形成された像を受光する撮像素子を有してい
ることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明の後述する実施形態
1のズームレンズの広角端のレンズ断面図である。図2
〜図4は本発明の実施形態1のズームレンズの広角端、
中間のズーム位置、望遠端の収差図である。
【0033】図5は本発明の後述する実施形態2のズー
ムレンズの広角端のレンズ断面図である。図6〜図8は
本発明の実施形態2のズームレンズの広角端、中間のズ
ーム位置、望遠端の収差図である。
【0034】図9は本発明の後述する実施形態3のズー
ムレンズのレンズ断面図である。図10〜図12は本発
明の実施形態3のズームレンズの広角端、中間のズーム
位置、望遠端の収差図である。
【0035】レンズ断面図においてL1は負の屈折力の
第1レンズ群、L2は正の屈折力の第2レンズ群、L3
は正の屈折力の第3レンズ群、SPは開口絞り、IPは
像面である。Gはフィルターや色分解プリズム等に相当
するガラスブロックである。
【0036】各実施形態のズームレンズは、物体側より
順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第
2レンズ群L2、そして正の屈折力の第3レンズ群L3
の3つのレンズ群を有しており、広角端から望遠端への
ズーミングに際して、第1レンズ群が像側に凸状の軌跡
の一部を移動、第2レンズ群が物体側に移動し、第3レ
ンズ群は一旦物体側に移動した後像側に移動している。
【0037】各実施形態のズームレンズでは、第2レン
ズ群L2の移動により主な変倍を行い、第1レンズ群L
1の略往復移動及び第3レンズ群の一旦物体側へ移動し
た後の像側方向への凸状の移動によって変倍に伴う像点
の移動を補正している。
【0038】第3レンズ群L3は、撮像素子の小型化に
伴う撮影レンズの屈折力の増大を分担し、第1、第2レ
ンズ群L1,L2で構成されるショートズーム系の屈折
力を減らす事で特に第1レンズ群L1を構成するレンズ
での収差の発生を抑え良好な光学性能を達成する為に用
いている。また、特に固体撮像素子等を用いた撮影装置
に必要な像側のテレセントリックな結像を第3レンズ群
L3にフィールドレンズの役割を持たせる事で達成して
いる。
【0039】また、絞りSPを第2レンズ群L2の最も
物体側に置き、広角側での入射瞳と第1レンズ群L1と
の距離を縮める事で第1レンズ群L1を構成するレンズ
の外径の増大を抑えると共に、第2レンズ群L2の物体
側に配置した絞りを挟んで第1レンズ群L1と第3レン
ズ群L3とで軸外の諸収差を打ち消す事で構成レンズ枚
数を増やさずに良好な光学性能を得ている。
【0040】各実施形態のズームレンズは、第1レンズ
群L1が少なくとも1枚の負レンズと1枚の正レンズを
有し、第2レンズ群L2が、物体側より順に、正レンズ
と負レンズを接合した全体として正の屈折力の接合レン
ズ、負レンズ、そして正レンズを有し、第3レンズ群が
少なくとも1枚の正レンズを有している。
【0041】次に各実施形態の具体的なレンズ構成につ
いて説明する。
【0042】図1、図5の実施形態1、2のズームレン
ズは、負の屈折力の第1レンズ群L1を、物体側から順
に、像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ11、
物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ12の2
枚のレンズで構成している。そして、正の屈折力の第2
レンズ群L2を、物体側から順に、像側に凹面を向けた
メニスカス状の正レンズ21、物体側に凸面を向けたメ
ニスカス状の負レンズ22、物体側に凸面を向けたメニ
スカス状の負レンズ23、両レンズ面が凸面の正レンズ
24の4枚のレンズで構成し、正レンズ21と負レンズ
22とを接合レンズとしている。又、正の屈折力の第3
レンズ群L3を両レンズ面が凸面の正レンズ31で構成
している。
【0043】図9の実施形態3のズームレンズは、負の
屈折力の第1レンズ群L1を、物体側から順に、像側に
凹面を向けたメニスカス状の負レンズ11、同じく像面
側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ12、そして
物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ13の3
枚のレンズで構成している。そして正の屈折力の第2レ
ンズ群L2を、物体側から順に、像側に凹面を向けたメ
ニスカス状の正レンズ21、物体側に凸面を向けたメニ
スカス状の負レンズ22、物体側に凸面を向けたメニス
カス状の負レンズ23、両レンズ面が凸面の正レンズ2
4の4枚のレンズで構成し、正レンズ21と負レンズ2
2とを接合レンズとしている。又、正の屈折力の第3レ
ンズ群L3を両レンズ面が凸面の正レンズ31で構成し
ている。
【0044】以上のように、各実施形態のズームレンズ
においては、各レンズ群を所望の屈折力配置と収差補正
とを両立するレンズ構成とする事により、良好な性能を
保ちつつ、レンズ系全体のコンパクト化を達成してい
る。
【0045】次に各実施形態全体にわたる一般的な特徴
について説明する。
【0046】第1レンズ群L1は、軸外主光線を絞り中
心に瞳結像させる役割を持っており、特に広角側におい
ては軸外主光線の屈折量が大きいために軸外諸収差、特
に非点収差と歪曲収差が発生し易い。
【0047】各実施形態のうち実施形態1,2では通常
の広角レンズと同様、最も物体側のレンズ径の増大が抑
えられる負レンズと正レンズの構成としている。
【0048】そして必要に応じてメニスカス状の負レン
ズ11の像側のレンズ面をレンズ周辺で負の屈折力が弱
くなる形状の非球面とする事により、非点収差と歪曲収
差をバランス良く補正すると共に、2枚と言う少ないレ
ンズ枚数で第1レンズ群を構成し、レンズ全体のコンパ
クト化に寄与している。
【0049】また第1レンズ群L1を構成する各レンズ
は、軸外主光線の屈折によって生じる軸外収差の発生を
抑えるために絞りと光軸が交差する点を中心とする同心
球面に近い形状をとっている。
【0050】次に第2レンズ群L2は、そのレンズ群中
の最も物体側に物体側に、像面側に比べて強い凸面を向
けた正レンズ21を配置し、第1レンズ群を射出した軸
外主光線の屈折角を少なくし、軸外諸収差の発生が少な
いレンズ形状としている。
【0051】また、正レンズ21は、最も軸上光線の通
る高さが高いレンズであり、主に球面収差、コマ収差の
補正に関与しているレンズである。
【0052】又、各実施形態においては、正レンズ21
の物体側のレンズ面をレンズ周辺で正の屈折力が弱くな
る形状の非球面とするのが良い。これによれば、球面収
差、コマ収差を良好に補正するのが容易となる。
【0053】次に、正レンズ21の像面側に配置された
負レンズ22には像側に凹面をもたせ、それに続く像側
の負レンズ23の物体側のレンズ面を凸面とにより負の
空気レンズを形成し、大口径比化に伴って発生する球面
収差の補正を行っている。
【0054】さらに各実施形態においては、CCD等の
固体撮像素子の高画素化及びセルピッチの微細化に伴っ
て要求される、色収差量の縮小化に対応する為に、第2
レンズ群の物体側に接合レンズを配置する事により、軸
上色収差及び倍率色収差を良好に補正している。
【0055】また、正レンズ21と負レンズ22を接合
した全体として正の屈折力を有する接合レンズと、負レ
ンズ23と、正レンズ24の4つのレンズより構成して
いる。この構成による利点は、所謂トリプレットタイプ
における負レンズ成分の屈折力を2成分に分離し、トリ
プレットタイプの様な単一の負レンズ成分による収差補
正方法に対して収差補正上の自由度を増やす事で、負レ
ンズ成分のガラス厚を増大させる事により補正していた
軸外フレアの補正や、負レンズ成分の前後に設けた2つ
の負の空気レンズによる球面収差補正を行う必要が無く
なり、トリプレットタイプに比較して第2レンズ群L2
の光軸上の厚みを小さくする事が可能となり、光学全長
の短縮及び沈胴時のレンズ全長短縮に寄与している。
【0056】次に第3レンズ群L3は、物体側に凸面を
設けた形状の正レンズ31より構成し、像側テレセント
リックにするためのフィールドレンズとしての役割をも
有している。各実施形態のうち実施形態2〜3では正レ
ンズ31の物体側のレンズ面にレンズ周辺で正の屈折力
が弱くなる形状の非球面を設けており、ズーム全域での
軸外諸収差の補正に寄与している。
【0057】いま、バックフォーカスをsk'、第3レ
ンズ群の焦点距離をf3、第3レンズ群の結像倍率をβ
3とすると、 sk'=f3(1−β3) の関係が成り立っている。
【0058】但し、 0<β3<1.0 である。
【0059】ここで、広角端から望遠端への変倍に際し
て第3レンズ群L3を像側に移動するとバックフォーカ
スsk'が減少する事になり、第3レンズ群L3の結像
倍率β3は望遠側で増大する。
【0060】すると、結果的に第3レンズ群L3で変倍
を分担できて第2レンズ群L2の移動量が減少し、その
ためのスペースが節約できるためにレンズ系の小型化に
寄与する。
【0061】各実施形態のズームレンズを用いて無限遠
物体から近距離物体への撮影をする場合には、第1レン
ズ群L1を物体側へ移動する事で良好な性能を得られる
が、さらに望ましくは、第3レンズ群L3を物体側に移
動させるようにしても良い。
【0062】これは、最も物体側に配置した第1レンズ
群L1をフォーカシングさせた場合に生じる、前玉径の
増大、レンズ重量が最も重い第1レンズ群L1を移動さ
せる事によるアクチュエーターの負荷の増大を防ぎ、さ
らに第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とをカム等で
単純に連携してズーミング時に移動させる事が可能とな
り、メカ構造の簡素化及び精度向上を達成できるためで
ある。
【0063】また、第3レンズ群L3にてフォーカシン
グを行う場合、広角端から望遠端への変倍に際して第3
レンズ群L3を像側に移動する事により、フォーカシン
グ移動量の大きい望遠端を像面側に配置する事が出来る
為、ズーミング及びフォーカシングで必要となる第3レ
ンズ群l3の全ての移動量を最小とする事が可能とな
り、レンズ系のコンパクト化を達成している。
【0064】尚、各実施形態のズームレンズは、良好な
る光学性能を得るため、又レンズ系全体の小型化を図る
ために次に示す諸条件を満足している。本発明のズーム
レンズにおいて、これらの諸条件の少なくとも1つを満
足することにより、それぞれの条件式を満足することに
よる光学性能の向上、又はレンズ系全体の小型化といっ
た効果が得られる。
【0065】(ア−1)第2レンズ群L2中の最も物体
側に配置した正レンズ21の材質の屈折率及びアッベ数
を各々nd21,νd21とするとき、以下の条件を満
足することである。
【0066】nd21>1.70 ‥‥‥(1) νd21>35.0 ‥‥‥(2) 条件式(1)の下限値を超えるとペッツバール和が負の
方向に増大し像面湾曲補正が困難となる。
【0067】また条件式(2)の下限値を超えると望遠
端での軸上色収差補正が困難となり好ましくない。
【0068】条件式(1)、(2)は更に好ましくは次
の如く設定するのが良い。
【0069】nd21>1.72 ‥‥‥(1a) νd21>38 ‥‥‥(2a) (ア−2)光学系の全長の短縮及び沈胴時のレンズ全長
短縮の為に、以下の条件を満足させるのが良い。
【0070】 0.1<|X1/X3|<7.0 ‥‥‥(3) ここで、X1は、広角端から望遠端への変倍に際して、
第1レンズ群L1の広角端を基準としたときの像面方向
への最大移動量、(ここで像面側への移動を正符号、物
体側を負符号とする。以下同様。)X3は、無限遠物体
に合焦時において、第3レンズ群L3の広角端を基準に
したときの望遠端への移動量である。
【0071】条件式(3)の上限値を超えると、第3レ
ンズ群L3の光軸上の移動量が増大し、第3レンズ群L
3を移動させる為のモーターシャフト長が長く必要とな
り、沈胴全長を短くする事が難しくなり好ましくない。
【0072】条件式(3)の下限値を超えると、変倍に
伴う第1レンズ群L1の像側に向けた凸の軌跡の移動条
件がきつくなり、第1レンズ群L1の広角端から望遠端
に至るカム軌跡の角度が大きくなる為、これも沈胴全長
を長くする要因となる為好ましくない。
【0073】条件式(3)は更に好ましくは次の如く設
定するのが良い。
【0074】 0.15<|X1/X3|<5 ‥‥‥(3a) (ア−3)光学系の全長の短縮及び沈胴時のレンズ全長
短縮の為には以下の条件を満足するのが良い。
【0075】 0.25<(DL1+DL2+DL3)/DL<0.5 …(4) ここで、DLは望遠端における第1レンズ群L1の最も
物体側に配置されたレンズの物体側頂点から像面までの
距離(最終レンズ面から像面までの間にフィルター等の
平行平面板があるときは、それを空気換算長とした長
さ)、DL1は第1レンズ群L1の最も物体側に配置さ
れたレンズの物体側頂点から、第1レンズ群L1の最も
像側に配置されたレンズの像側項点までの距離、DL2
は第2レンズ群L2の最も物体側に配置されたレンズの
物体側頂点から、第2レンズ群L2の最も像側に配置さ
れたレンズの像側頂点までの距離、DL3は第3レンズ
群L3の最も物体側に配置されたレンズの物体側頂点か
ら、第3レンズ群L3の最も像側に配置されたレンズの
像側頂点までの距離である。
【0076】条件式(4)の上限値を超えると、望遠端
での光学全長は短くなるが各レンズ群の光軸上の長さの
合計が大きくなる為、沈胴全長が長くなり好ましくな
い。
【0077】条件式(4)の下限値を超えると、各レン
ズ群の光軸上の長さの合計が小さくなるが、望遠端での
光学全長が長く、必然的に各レンズ群の光軸上の移動量
が増大する為、各レンズ群を移動させる為のカム環等の
長さが長くなり、結果的に沈胴全長が短くならず好まし
くない。
【0078】条件式(4)は更に好ましくは次の如く設
定するのが良い。
【0079】 0.28<(DL1+DL2+DL3)/DL<0.48 …(4a) (ア−4)第2レンズ群を構成するレンズの光軸上の厚
みの合計をD2、第2レンズ群中の各レンズ間の空気間
隔の合計をA2とするとき、 0.05<A2/D2<0.3 ‥‥‥(5) なる条件を満足する事が良い。これによれば、コンパク
ト化と良好な結像性能の達成を両立できる。
【0080】条件式(5)の上限値を超えると、第2レ
ンズ群の光軸上の長さが長くなりコンパクト化が達成困
難となり好ましくない。
【0081】条件式(5)の下限値を超えると、空気レ
ンズのパワーが小さくなり球面収差補正が困難となり好
ましくない。
【0082】条件式(5)は更に好ましくは次の如く設
定するのが良い。
【0083】 0.1<A2/D2<0.2 ‥‥‥(5a) (ア−5)第1レンズ群を2枚のレンズ構成とした際
の、第1レンズ群L1中の負レンズの材質の屈折率をn
d11、アッベ数をνd11とした時に、以下の条件を
満足するのが好ましい。
【0084】nd11>1.70 ‥‥‥(6) νd11>35.0 ‥‥‥(7) 条件式(6)の上限値を超えると、第1レンズ群L1の
ペッツバール和が正の方向に増大し、像面湾曲補正が困
難となる。
【0085】また、条件式(7)の上限値を超えると、
特に広角端での倍率色収差補正が困難となり好ましくな
い。
【0086】条件式(6)、(7)は更に好ましくは次
の如く設定するのが良い。
【0087】nd11>1.75 ‥‥‥(6a) νd11>38 ‥‥‥(7a) (ア−6)第2レンズ群L2の最も物体側に配置した接
合レンズを以下の条件を満足する形状とするのが良い。
【0088】 −0.1<(R21−R23)/(R21+R23)<0.1 ‥‥‥(8) ここで、R21は正レンズ21の物体側のレンズ面の近
軸曲率半径、R23は負レンズ22の像側のレンズ面の
曲率半径である。
【0089】条件式(8)の上限値を超えると第2レン
ズ群L2のペッツバール和が負の方向に増大し、像面湾
曲補正が困難となる。
【0090】条件式(8)の下限値を超えると、球面収
差・コマ収差の補正困難となり好ましくない。
【0091】条件式(8)は更に好ましくは次の如く設
定するのが良い。
【0092】 −0.08<(R21−R23)/(R21+R23)<0.09 ‥‥‥(8a) 次に、本発明の各実施形態の数値実施例を示す。各数値
実施例において、iは物体側からの面の順序を示し、r
iはレンズ面の曲率半径、diは第i面と第i+1面と
の間のレンズ肉厚および空気間隔、ni、νiはそれぞ
れd線に対する屈折率、アッベ数を示す。
【0093】また、最も像側の2面はフエースプレート
等に相当する平行平面板である。fは焦点距離、fno
はFナンバー、ωは半画角である。また、kは離心率、
B,C,D,E,Fは非球面係数である。非球面形状は
光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を面頂点を
基準にしてxとするとき x=(h2/R)/[1+{1−(1+k)(h/
R)21/2]+Bh4+Ch6+Dh8+Eh10+Fh12 で表される。但しRは曲率半径である。「D−X」は
「10-X」を意味している。
【0094】又、前述の各条件式と各数値実施例との関
係を表1に示す。
【0095】
【外1】
【0096】数値実施例1は変倍比2.9倍、開口比
2.8〜4.8程度のズームレンズである。
【0097】
【外2】
【0098】数値実施例2は変倍比2倍、開口比2.8
〜4.0程度のズームレンズである。
【0099】本実施形態においては、広角端から望遠端
へのズーミングに際して、第1レンズ群は像側に凸状の
軌跡で往復移動、第2レンズ群は物体側に移動、第3レ
ンズ群は像側に移動している。
【0100】
【外3】
【0101】数値実施例3は変倍比2倍、開口比2.9
〜4.0程度のズームレンズである。
【0102】本実施形態においては、広角端から望遠端
へのズーミングに際して、第1レンズ群は像側に凸状の
軌跡で往復移動、第2レンズ群は物体側に移動、第3レ
ンズ群は像側に移動している。
【0103】
【表1】
【0104】以上説明した各実地形態のズームレンズに
よれば、 ・広角端の画角を大きくしながら、高性能、コンパクト
化を図れる。
【0105】・特に広角側での非点収差や歪曲収差を良
好に補正することができる。
【0106】・最小のレンズ構成を取りつつ、移動する
レンズ群の収差分担を減らし、製造誤差によるレンズ群
相互の偏心等での性能劣化を少なくし、製造の容易なも
のとすることができる。
【0107】・感度の低い高画素撮像素子に好適な大口
径比化を図ることができる。
【0108】・構成レンズ枚数を最小としながら、固体
撮像素子を用いた撮影系に好適な良好な像側テレセント
リック結像とすることができる。
【0109】・沈胴ズームレンズに要求される各レンズ
群の光軸上の長さや各レンズ群のズーミング及びフォー
カシングによる光軸上の移動量を短くすることができ
る。
【0110】・広角端のみならずズーム全域で歪曲収差
を良好に補正することができる。
【0111】・像側テレセントリック結像の変倍による
変動を小さくすることができる。
【0112】・テレセントリック結像を保ったまま変倍
レンズ群の移動量を減らし、さらなる小型化を達成する
ことができる。
【0113】・近距離物体へのフォーカシング機構を簡
素化することができる。 といった種々の効果を得ることができる。 次に本発明
のズームレンズを撮影光学系として用いたデジタルスチ
ルカメラ(注:DSC用レンズですので、変更しま
す。)(光学機器)の実施形態を図13を用いて説明す
る。
【0114】図13において、20はカメラ本体、21
は本発明のズームレンズによって構成された撮影光学
系、22はカメラ本体に内蔵されたストロボ、23は外
部式ファインダー、24はシャッターボタンである。
【0115】このように本発明のズームレンズをデジタ
ルスチルカメラ等の光学機器に適用することにより、小
型で高い光学性能を有する光学機器を実現している。
【0116】以上説明したように、ズームレンズを構成
する各要素を適切に設定する事により、特に、固体撮像
素子を用いた撮影系に好適な、構成レンズ枚数が少なく
コンパクトで、特に色収差を良好に補正した優れた光学
性能を有するズームレンズ及びそれを有する光学機器が
達成出来る。
【0117】この他、各レンズ群中に効果的に非球面を
導入する事によって軸外諸収差、特に非点収差・歪曲収
差および大口径比化した際の球面収差の補正が効果的に
行えるズームレンズ及びそれを有する光学機器を達成す
ることができる。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば構成レンズ枚数の少な
い、コンパクトで、優れた光学性能を有するズームレン
ズ及びそれを有する光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 数値実施例1の広角端のレンズ断面図
【図2】 数値実施例1の広角端の収差図
【図3】 数値実施例1の中間のズーム位置の収差図
【図4】 数値実施例1の望遠端の収差図
【図5】 数値実施例2の広角端のレンズ断面図
【図6】 数値実施例2の広角端の収差図
【図7】 数値実施例2の中間のズーム位置の収差図
【図8】 数値実施例2の望遠端の収差図
【図9】 数値実施例3の広角端のレンズ断面図
【図10】 数値実施例3の広角端の収差図
【図11】 数値実施例3の中間のズーム位置の収差図
【図12】 数値実施例3の望遠端の収差図
【図13】 本発明の光学機器の要部概略図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 SP 絞り IP 像面 G ガラスブロック d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA02 KA03 MA14 PA06 PA07 PA18 PB07 PB08 QA02 QA07 QA17 QA21 QA22 QA25 QA34 QA41 QA46 RA05 RA12 RA36 RA42 SA14 SA16 SA19 SA62 SA63 SA64 SB03 SB04 SB15 SB22 2H101 BB07 5C022 AA00 AB21 AB66 AC54

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、負の屈折力の第1レン
    ズ群、正の屈折力の第2レンズ群、そして正の屈折力の
    第3レンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変化させて変
    倍を行うズームレンズにおいて、該第1レンズ群は負レ
    ンズと正レンズを有し、該第2レンズ群は、物体側より
    順に、正レンズと負レンズを接合した全体として正の屈
    折力の接合レンズ、負レンズ、正レンズを有し、該第3
    レンズ群は正レンズを有する事を特徴とするズームレン
    ズ。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズ群は、物体側より順に、
    負レンズ、正レンズより成る事を特徴とする請求項1の
    ズームレンズ。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ群中の負レンズの材質の
    屈折率をnd11、アッベ数をνd11とするとき、 nd11>1.70 νd11>35.0 なる条件を満足する事を特徴とする請求項2のズームレ
    ンズ。
  4. 【請求項4】 前記第2レンズ群中の最も物体側に配置
    した正レンズの材質の屈折率をnd21、アッベ数をν
    d21とするとき、 nd21>1.70 νd21>35.0 なる条件を満足する事を特徴とする請求項1,2又は3
    のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第2レンズ群の接合レンズは、物体
    側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負レン
    ズより成り、該正レンズの物体側のレンズ面は非球面で
    あり、該正レンズの物体側のレンズ面の近軸曲率半径を
    R21、該負レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR2
    3とするとき、 −0.1<(R21−R23)/(R21+R23)<
    0.1 なる条件を満足する事を特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項のズームレンズ。
  6. 【請求項6】 前記第2レンズ群は、物体側より順に、
    物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負
    レンズを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向けたメ
    ニスカス状の負レンズ、両レンズ面が凸面の正レンズよ
    り成る事を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項のズ
    ームレンズ。
  7. 【請求項7】 前記第3レンズ群は、単一の正レンズよ
    り成る事を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項のズ
    ームレンズ。
  8. 【請求項8】 広角端から望遠端への変倍に際し、前記
    第1レンズ群は像側に凸状の一部の軌跡で移動し、前記
    第2レンズ群は物体側に単調に移動し、前記第3レンズ
    群は物体側へ移動した後像側に移動する事を特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項のズームレンズ。
  9. 【請求項9】 広角端から望遠端への変倍に際して、広
    角端を基準にしたときの前記第1レンズ群の像面方向へ
    の最大移動量をX1、広角端を基準にしたときの前記第
    3レンズ群の望遠端への移動量をX3とするとき、 0.1<|X1/X3|<7.0 なる条件を満足する事を特徴とする請求項1〜8のいず
    れか1項のズームレンズ。
  10. 【請求項10】 望遠端において、前記第1レンズ群の
    最も物体側に配置されたレンズの物体側頂点から像面ま
    での距離をDL、前記第1レンズ群の最も物体側に配置
    されたレンズの物体側頂点から該第1レンズ群の最も像
    側に配置されたレンズの像側頂点までの距離をDL1、
    前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの物
    体側頂点から該第2レンズ群の最も像側に配置されたレ
    ンズの像側頂点までの距離をDL2、前記第3レンズ群
    の最も物体側に配置されたレンズの物体側頂点から該第
    3レンズ群の最も像側に配置されたレンズの像側頂点ま
    での距離をDL3とするとき、 0.25<(DL1+DL2+DL3)/DL<0.5 なる条件を満足する事を特徴とする請求項1〜9のいず
    れか1項のズームレンズ。
  11. 【請求項11】 前記第2レンズ群を構成する各レンズ
    の光軸上の厚みの合計をΣD2、該第2レンズ群中の各
    レンズ間の空気間隔の合計をΣA2とするとき、 0.05<ΣA2/ΣD2<0.3 なる条件を満足する事を特徴とする請求項1〜10のい
    ずれか1項のズームレンズ。
  12. 【請求項12】 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群
    は各々非球面を有する事を特徴とする請求項1〜11の
    いずれか1項のズームレンズ。
  13. 【請求項13】 前記第3レンズ群を構成する正レンズ
    は非球面を有する事を特徴とする請求項1〜12のいず
    れか1項のズームレンズ。
  14. 【請求項14】 前記第3群を物体側に移動させて無限
    遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行う事を特
    徴とする請求項1〜13のいずれか1項のズームレン
    ズ。
  15. 【請求項15】 前記第1レンズ群は、2つの負レンズ
    と1つの正レンズから成る事を特徴とする請求項1又は
    3から14のいずれか1項のズームレンズ。
  16. 【請求項16】 撮像素子上に像を形成するための光学
    系である事を特徴とする請求項1から15のいずれか1
    項のズームレンズ。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか1項のズ
    ームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を
    受光する撮像素子を有していることを特徴とするカメ
    ラ。
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