JP2003055169A - パーマネントウェーブ用中間処理剤、パーマネントウェーブ用剤及びパーマネントウェーブ処理方法 - Google Patents

パーマネントウェーブ用中間処理剤、パーマネントウェーブ用剤及びパーマネントウェーブ処理方法

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JP2003055169A JP2001240210A JP2001240210A JP2003055169A JP 2003055169 A JP2003055169 A JP 2003055169A JP 2001240210 A JP2001240210 A JP 2001240210A JP 2001240210 A JP2001240210 A JP 2001240210A JP 2003055169 A JP2003055169 A JP 2003055169A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二浴式パーマネントウェーブにおいて、パー
マネントウェーブ用剤の第1剤処理後の毛髪に対して、
優れた損傷防止効果と弾力性向上効果を示し、更に毛髪
の保湿効果をも高め得る中間処理剤を提供する。 【解決手段】 二浴式パーマネントウェーブにおける第
1剤の処理後、第2剤の処理前に使用する中間処理剤で
あって、カチオン化高分子化合物及び/又は両性高分子
化合物を含有し、更に好ましくはアルキルグルコシドも
含有する中間処理剤。この中間処理剤を含み、パーマネ
ントウェーブ用剤の第2剤が酸化剤及びアニオン性界面
活性剤を含有する二浴式パーマネントウェーブ用剤。こ
れを用いるパーマネントウェーブ処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二浴式パーマネン
トウェーブにおける中間処理の重要性に着目した、二浴
式パーマネントウェーブ用剤の中間処理剤、二浴式パー
マネントウェーブ用剤及び二浴式パーマネントウェーブ
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二浴式のパーマネントウェーブにおいて
は、基本的には、少なくとも還元剤を含有する第1剤に
よって毛髪蛋白質のシスチン結合(ジスルフィド結合)
を還元切断し、次いで器具を用いたワインディング等を
行った後、少なくとも酸化剤を含有する第2剤によって
毛髪蛋白質のシスチン結合を酸化再生している。しか
し、上記の第1剤及び第2剤処理では、毛髪は酸化・還
元と言う過酷な処理によってかなり大きな損傷を受け、
例えば毛髪の弾力性や強度性の低下、感触の劣化等と言
う不具合を生じていた。
【0003】このような不具合に対して、第1剤処理と
第2剤処理との中間において、毛髪の損傷を回復させた
り毛髪の弾力性や感触を向上させたりする等の目的で、
種々の組成の中間処理剤を用いて中間処理を行うことが
提案されている。一方、上記第1剤,第2剤又は中間処
理剤に対する配合成分として、毛髪の弾力性向上等に有
効な高分子化合物や界面活性剤等が種々に提案されてい
る。
【0004】例えば、特開昭56−100710号公報
に係るパーマネント用組成物では、第1剤にカチオンポ
リマーを含有し、第2剤にアニオン性界面活性剤を含有
している。このカチオンポリマーは、毛髪に吸着されて
その損傷をカバーすると共に弾力性を向上させ、更に、
第2剤のアニオン性界面活性剤と複合体を形成して、毛
髪の感触(指通り感)も良くする効果を期待できる。
【0005】特開平7−89829号公報に係るパーマ
ネントウェーブ中間処理剤は、トリグリセライドと界面
活性剤を含有している。一般的には、界面活性剤は毛髪
の疎水性表面の水に対する濡れ性等を改善して、毛髪に
対する各種成分の浸透を促進すると言う効果を期待でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭5
6−100710号公報に係るパーマネント用組成物で
は、カチオンポリマーが第1剤に配合されており、未だ
十分に膨潤していない状態の毛髪に対して適用されるた
め、毛髪に対して必ずしも十分量が吸着されない可能性
がある。従ってまた、アニオン性界面活性剤との複合体
形成も不十分に終わる恐れがある。
【0007】特開平7−89829号公報に係るパーマ
ネントウェーブ中間処理剤のように、界面活性剤を含有
させると、前記した一般的な効果を期待できる。そし
て、界面活性剤中には保湿効果を期待できるアルキルグ
ルコシドも開示されている。しかし、界面活性剤は、一
般的に、毛髪の弾力性向上には寄与しないと考えられて
いる。
【0008】そこで本発明は、第1剤処理後の毛髪に対
して優れた損傷防止効果と弾力性向上効果を示し、更に
は弾力性を維持したままで毛髪の保湿効果をも高め得る
中間処理剤、この中間処理剤を含んで構成され、アニオ
ン性界面活性剤の相乗的な付加効果も期待できるパーマ
ネントウェーブ用剤、及びこのパーマネントウェーブ用
剤を用いるパーマネントウェーブ処理方法を提供するこ
とを、解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】(第
1発明の構成)上記課題を解決するための本願第1発明
(請求項1に記載の発明)の構成は、二浴式パーマネン
トウェーブにおける第1剤の処理後、第2剤の処理前に
使用する中間処理剤であって、カチオン化高分子化合物
及び/又は両性高分子化合物を含有する、パーマネント
ウェーブ用中間処理剤である。
【0010】(第1発明の作用・効果)第1発明に係る
中間処理剤はカチオン化高分子化合物及び/又は両性高
分子化合物を含有するので、これらの高分子化合物が第
1剤処理後の毛髪に吸着されてその損傷をカバーすると
共に、毛髪の弾力性を向上させる。
【0011】しかも、特開昭56−100710号公報
に係るパーマネント用組成物の場合とは異なり、上記の
高分子化合物が中間処理剤に配合されているため、第1
剤処理により十分に膨潤した状態の毛髪に対して高分子
化合物が適用されることとなる。このため、毛髪に対し
て上記高分子化合物が十分に吸着され、毛髪に対する損
傷回復と毛髪の弾力性向上とが十分に果たされる。
【0012】上記した効果は、カチオン化高分子化合物
において特に著しい。両性高分子化合物は、中間処理剤
が一般的にやや酸性領域にあることを前提として、カチ
オン化高分子化合物としての幾分穏やかな挙動を示す。
従って、毛髪の弾力性向上を強く考慮する場合にはカチ
オン化高分子化合物が好ましいが、毛髪の弾力性を向上
させつつその過剰効果(毛髪のゴワツキ等)を回避した
い場合には、両性高分子化合物が好ましい。風合いの向
上と言う理由から、中間処理剤がカチオン化高分子化合
物及び両性高分子化合物を含有することも好ましい。
【0013】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係る中間処理剤が更にアルキルグルコシ
ドを含有する、パーマネントウェーブ用中間処理剤であ
る。
【0014】(第2発明の作用・効果)第2発明の中間
処理剤が含有するアルキルグルコシドは、それ自体とし
ては、例えば前記特開平7−89829号公報等に記載
されているように、界面活性剤又は保湿剤としての機能
が知られている。従来、界面活性剤や保湿剤は一般に、
毛髪の弾力性向上への影響に関しては、無関係もしくは
ネガティブに作用すると考えられている。
【0015】しかし、本願発明者の研究により、アルキ
ルグルコシドは保湿作用を示す一方で毛髪の弾力性を向
上させる効果もあることが分かった。従って、第2発明
の中間処理剤は、第1剤処理後の毛髪に対して優れた損
傷防止効果と弾力性向上効果を示すだけでなく、これら
の効果を阻害することなく毛髪の保湿効果をも高めるこ
とができる。即ち、毛髪の柔らかくシットリとした感触
と、ウェーブの優れた弾力性とを両立させることができ
る。
【0016】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
二浴式パーマネントウェーブ用剤であって、還元剤を含
有する第1剤と、カチオン化高分子化合物及び/又は両
性高分子化合物を含有する中間処理剤と、酸化剤及びア
ニオン性界面活性剤を含有する第2剤からなる、パーマ
ネントウェーブ用剤である。
【0017】(第3発明の作用・効果)第3発明のパー
マネントウェーブ用剤は、カチオン化高分子化合物及び
/又は両性高分子化合物を含有する中間処理剤を含むの
で、これを用いたパーマネントウェーブ処理において、
上記第1発明の効果を確保することができる。
【0018】又、アニオン性界面活性剤を含有する第2
剤を含むので、中間処理剤のカチオン化高分子化合物等
が毛髪に吸着された後に第2剤のアニオン性界面活性剤
と複合体を形成して、毛髪の弾力性が一層向上する他、
毛髪の感触(指通り感)も良くなると言う効果を期待で
きる。
【0019】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第3発明に係る中間処理剤が更にアルキルグルコシ
ドを含有する、パーマネントウェーブ用剤である。
【0020】(第4発明の作用・効果)第4発明のパー
マネントウェーブ用剤は、その中間処理剤が更にアルキ
ルグルコシドを含有するので、これを用いたパーマネン
トウェーブ処理において、上記第3発明の効果に加え、
中間処理剤による上記第2発明の効果をも確保すること
ができる。
【0021】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
二浴式パーマネントウェーブ処理方法であって、第3発
明又は第4発明に係るパーマネントウェーブ用剤を用い
て、毛髪に対して前記第1剤、中間処理剤及び第2剤を
順次処理する、パーマネントウェーブ処理方法である。
【0022】(第5発明の作用・効果)第5発明によっ
て、上記第3発明又は第4発明の効果を伴うパーマネン
トウェーブ処理方法が提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第5発明の実施
の形態について説明する。以下において単に「本発明」
と言うときは、第1発明〜第5発明を一括して指してい
る。
【0024】〔中間処理剤〕本発明に係る中間処理剤
は、二浴式パーマネントウェーブにおける第1剤の処理
後、第2剤の処理前に使用する中間処理剤である。この
中間処理剤は、少なくとも、カチオン化高分子化合物と
両性高分子化合物とのいずれか一方あるいは双方を含有
する。更に好ましくは、この中間処理剤は、アルキルグ
ルコシドを含有する。
【0025】以上の条件を備える限りにおいて、中間処
理剤の剤型,pH,その他の配合剤の種類及び配合量等
は限定されない。例えば、中間処理剤は水等の溶液,乳
液,エアゾール等として用いることができる。中間処理
剤のpHは、必要に応じ酸性〜アルカリ性領域において
任意に設定できるが、通常は中性〜酸性領域、特に両性
高分子化合物を用いる場合には、弱酸性領域が好まし
い。本発明の中間処理剤には、上記配合成分の他に、界
面活性剤,高級アルコール,蛋白質あるいはポリペプチ
ド,キレート剤,油成分,アミノ酸,養毛剤,着色剤等
を任意に配合することができる。
【0026】〔高分子化合物〕本発明の中間処理剤に用
いる高分子化合物は、カチオン化高分子化合物、及び/
又は、両性高分子化合物である。
【0027】カチオン化高分子化合物の種類は限定され
ないが、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱
粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモ
ニウム塩・アクリルアミド共重合物及び4級化ポリビニ
ルピロリドン誘導体等を例示することができる。
【0028】両性高分子化合物の種類は限定されない
が、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモ
ニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル
酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メ
タクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルア
ミド共重合体、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メ
タクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合
体等を例示することができる。
【0029】中間処理剤におけるカチオン化高分子化合
物及び/又は両性高分子化合物の配合量は、必要に応じ
て任意に設定され、特段の限定はない。但し、必要十分
量を配合し、かつ過剰効果を避けると言う理由から、こ
れらの高分子化合物の合計配合量が0.05〜5.0重
量%であることが、より好ましい。
【0030】〔アルキルグルコシド〕アルキルグルコシ
ドの種類は限定されないが、炭素数が8〜16であるア
ルキル部分を持つアルキルグルコシドが例示される。エ
チルグルコシド,ブチルグルコシド,デシルグルコシ
ド,ウンデシルグルコシド,ラウリルグルコシド,ミリ
スチルグルコシド,セトステアリルグルコシド,セトス
テアリルグルコシド・セトステアリルアルコール,オリ
ゴブドウ糖デカノール配糖体,ポリオキシエチレンメチ
ルグルコシド,炭素数が14〜18であるアルキル部分
を持つポリオキシプロピレンカルボキシアルキルジグル
コシド,ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等も例
示される。
【0031】中間処理剤におけるアルキルグルコシドの
配合量は、必要に応じて任意に設定されるものであり、
特段の限定はない。但し、一般的には0.1重量%以上
を配合することが好ましく、又、配合量の上限を10重
量%とすることが好ましい。アルキルグルコシドの配合
量が10重量%を超えると、ウェーブの弾力性を向上さ
せる効果が不十分となる恐れがある。
【0032】〔パーマネントウェーブ用剤〕本発明のパ
ーマネントウェーブ用剤は、二浴式のパーマネントウェ
ーブ用剤であって、還元剤を含有する第1剤と、カチオ
ン化高分子化合物及び/又は両性高分子化合物を含有す
る中間処理剤と、酸化剤及びアニオン性界面活性剤を含
有する第2剤からなる。中間処理剤は、特に好ましく
は、前記のように、更にアルキルグルコシドを含有す
る。
【0033】第1剤は、還元剤を含有するものである限
りにおいて限定されないが、好ましくはアルカリ剤と還
元剤とを含有する。還元剤の種類は限定されないが、例
えば、チオグリコール酸やその塩類、及び/又は、シス
テインやその塩類等が選ばれる。チオグリコール酸とし
ては、チオグリコール酸アンモニウムやチオグリコール
酸モノエタノールアミン等が例示される。アルカリ剤の
種類も限定されないが、例えばアンモニア,アルカノー
ルアミン類,有機アミン類,塩基性アミノ酸,無機アル
カリ及びそれらの塩等が例示される。第1剤には、他に
も、例えば高級アルコール,界面活性剤,蛋白質あるい
はポリペプチド,キレート剤,油成分,アミノ酸,養毛
剤,着色剤等を任意に配合することができる。
【0034】第2剤は、酸化剤及びアニオン性界面活性
剤を含有するものである限りにおいて限定されない。酸
化剤の種類は限定されないが、例えば、臭素酸カリウ
ム,臭素酸ナトリウム,過ホウ素酸ナトリウム,過酸化
水素水等を例示できる。第2剤には、他にも、例えば高
級アルコール,界面活性剤,蛋白質あるいはポリペプチ
ド,キレート剤,油成分,アミノ酸,養毛剤,着色剤等
を任意に配合することができる。
【0035】本発明のパーマネントウェーブ用剤を構成
する第1剤,中間処理剤及び第2剤は、別の容器に封入
されたセット物として販売及び流通に供されても良い
し、これらの各剤が別個に販売及び流通に供される場合
でも、結果的にパーマネントウェーブ用剤としてセット
使用される限りにおいて、本発明のパーマネントウェー
ブ用剤を構成する。
【0036】〔アニオン性界面活性剤〕第2剤における
アニオン性界面活性剤の配合量は、必要に応じて任意に
設定されるものであり、特段の限定はない。但し、最低
限の配合量を確保して毛髪の良好な感触を保持すると共
に、過剰配合によるウェーブの弾力の低下を避けると言
う理由から、配合量が0.05〜5.0重量%であるこ
とが、より好ましい。
【0037】アニオン性界面活性剤の種類は限定されな
いが、硫酸エステル塩,リン酸エステル塩,スルホン酸
塩及びカルボン酸塩が例示される。
【0038】硫酸エステル塩であるアニオン性界面活性
剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム,ラウリル硫酸ト
リエタノールアミン,ラウリル硫酸アンモニウム,セチ
ル硫酸ナトリウム,ステアリル硫酸ナトリウム等のアル
キル硫酸エステル塩を例示することができる。ポリオキ
シエチレン(以下、POEと略す。)ラウリルエーテル
硫酸ナトリウム,POEラウリルエーテル硫酸トリエタ
ノールアミン,POEラウリルエーテル硫酸アンモニウ
ム,POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム,POEア
ルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン,POEアル
キルエーテル硫酸ジエタノールアミン,POEアルキル
エーテル硫酸アンモニウム等のアルキル及びアルキルア
リルエーテル硫酸エステル塩も例示することができる。
硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等の高級脂
肪酸エステル塩の硫酸エステル塩も例示することができ
る。高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩も
例示することができる。硫酸化油硫酸化ヒマシ油等も例
示することができる。
【0039】リン酸エステル塩であるアニオン性界面活
性剤としては、POEラウリルエーテルリン酸,POE
オレイルエーテルリン酸,POEセチルエーテルリン
酸,POEステアリルエーテルリン酸,POEアルキル
エーテルリン酸,POEアルキルフェニルエーテルリン
酸及びその塩(ナトリウム塩、トリエタノールアミン
塩)等を例示することができる。
【0040】スルホン酸塩であるアニオン性界面活性剤
としては、α−オレフィンスルホン酸塩を例示すること
ができる。高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩も例示す
ることができる。ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウ
ム,ラウロイルメチルタウリンナトリウム等の高級脂肪
酸アミドのスルホン酸塩も例示することができる。ドデ
シルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアル
キルベンゼンスルホン酸塩も例示することができる。ス
ルホコハク酸ナトリウム,スルホコハク酸ラウリル二ナ
トリウム,POEスルホコハク酸二ナトリウム,POE
スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム,スルホコハク酸
POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウ
ム,ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナ
トリウム等のスルホコハク酸塩も例示することができ
る。
【0041】カルボン酸塩であるアニオン性界面活性剤
としては、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物であるラウロ
イルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン
塩,N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム,N
−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム,N−
ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−ア
シルグルタミン酸塩等を例示することができる。脂肪酸
石鹸であるオレイン酸,ステアリン酸,ラウリン酸,パ
ルミチン酸等のナトリウム塩,カリウム塩,トリエタノ
ールアミン塩あるいはアンモニウム塩を例示することが
できる。
【0042】非イオン界面活性剤としては、POEセチ
ルエーテル,POEステアリルエーテル,POEベヘニ
ルエーテル,POEオレイルエーテル,POEラウリル
エーテル,POEオクチルドデシルエーテル,POEヘ
キシルデシルエーテル,POEイソステアリルエーテル
等の、POEアルキルエーテルを例示することができ
る。
【0043】〔パーマネントウェーブ処理方法〕本発明
に係るパーマネントウェーブ処理方法は二浴式パーマネ
ントウェーブ処理方法であって、上記本発明のパーマネ
ントウェーブ用剤を用いて施術される。施術内容とし
て、少なくとも、毛髪に対して上記第1剤、中間処理剤
及び第2剤を順次処理するプロセスを含む。
【0044】このパーマネントウェーブ処理方法の適用
対象は限定されない。通常の一般毛(健康毛)に適用し
ても良いし、染毛処理又は脱色処理された毛髪に適用し
ても良い。
【0045】
【実施例】〔実施例及び比較例の製剤〕末尾の表1に示
す実施例1〜実施例6、及び比較例1に係る組成のパー
マネントウェーブ用中間処理剤を常法に従って調製し
た。又、末尾の表2に示す組成のパーマネントウェーブ
用第1剤(表2において「パーマ剤第1剤」と表記)及
びパーマネントウェーブ用第2剤(表2において「パー
マ剤第2剤」と表記)を常法に従って調製した。
【0046】なお、上記の第1剤としては、表2におい
てそれぞれ「1−A」,「1−B」と表記した二通りの
組成のものを準備した。即ち、「1−A」は塩化O−
〔2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニ
オ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースを含有しな
いが、「1−B」はこれを表に示す重量%だけ含有す
る。又、上記の第2剤としては、表2においてそれぞれ
「2−A」,「2−B」と表記した二通りの組成のもの
を準備した。即ち、「2−A」はPOE(2)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウムを含有しないが、「2−B」は
これを表に示す重量%だけ含有する。
【0047】〔比較試験−1〕 (官能評価)20代日本人女性の化学的処理を行ってい
ない毛髪を用いて、毛髪の根元側を引揃えた30本一束
の毛髪束(長さ15cm)を所定数作製し、以下の官能
評価を行った。
【0048】即ち、上記毛髪束を直径1cmのプラスチ
ックロッドに巻き付け、「1−A」の第1剤で37°
C、15分間の処理を行った後、それぞれ実施例1〜実
施例6及び比較例1に係る中間処理剤を用いて37°
C、10分間の処理を行い、更にいずれの毛髪束も「2
−A」の第2剤で室温、15分間の処理を行った。その
後、これらの実施例1〜実施例6及び比較例1に係る毛
髪束を水洗し、乾燥させてから、ウェーブの弾力,毛髪
のしっとり感及び毛髪の指通りについて官能評価を行っ
た。評価結果を表3に示す。
【0049】表3中のこれらの評価結果において、◎は
「非常に良い」と言う評価であったこと、○は「やや良
い」と言う評価であったこと、△は「普通」と言う評価
であったこと、×は「悪い」と言う評価であったこと
を、それぞれ示す。
【0050】(毛髪損傷度評価)上記の官能評価後の実
施例1〜実施例6及び比較例1に係る毛髪束について、
それぞれ、毛髪束の根元側の端部から2〜3cmの部分
で結び目を作り、この結び目を一定の力で両側から引張
って緊縛させた。この緊縛状態にある結び目を構成して
いる毛髪の曲面部表面を走査型電子顕微鏡を用いて観察
し、毛髪表面のキューティクルの浮き上がり状態から、
毛髪損傷度評価を行った。
【0051】なお、上記のように結び目を作って観察し
た理由は、損傷度評価の便宜のためにキューティクルの
浮き上がりを目立たせるためであって、観察結果は毛髪
束の元々の損傷度を反映していると考えられる。評価結
果を表3に示す。
【0052】表3中の毛髪損傷度の評価基準は、◎が
「キューティクルがほとんど浮き上がっておらず、毛髪
損傷が非常に少ない」、○が「キューティクルの最外層
が一部浮き上がった状態で、毛髪損傷が少ない」、△が
「キューティクルの最外層が全体的に浮き上がり、やや
毛髪損傷がある」、×が「キューティクルのほとんどが
浮き上がり、毛髪損傷がある」である。
【0053】〔比較試験−2〕上記の比較試験−1と同
様にプラスチックロッドに巻き付けた毛髪束を所定数準
備し、上記した「1−A」の第1剤処理と、それぞれ実
施例1〜実施例6及び比較例1に係る中間処理剤による
処理とを行った後、比較試験−1の場合と同じ条件で
「2−B」の第2剤処理を行った。実施例1〜実施例6
に係る中間処理剤を使用した例を順次実施例7〜実施例
12と呼び、比較例1に係る中間処理剤を使用した例を
比較例2と呼ぶ。
【0054】更に、同上のプラスチックロッドに巻き付
けた毛髪束に対して、中間処理剤による処理を行うこと
なく、比較試験−1の場合と同じ条件で「1−B」の第
1剤処理と「2−B」の第2剤処理を行った。この例を
比較例3と呼ぶ。
【0055】以上の実施例7〜実施例12,比較例2及
び比較例3について、比較試験−1の場合と同様にし
て、ウェーブの弾力,毛髪のしっとり感及び毛髪の指通
りについて官能評価を行い、更に毛髪損傷度評価を行っ
た。それらの評価結果を表4に示す。◎その他の評価記
号の内容は比較試験−1の場合と同様である。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相武 久美子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12ホーユー株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB102 AC122 AC422 AC442 AC542 AC692 AC772 AC782 AD072 AD092 AD132 AD391 AD392 BB05 BB34 BB35 BB60 CC34 DD06 EE06 EE07 EE25 EE29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二浴式パーマネントウェーブにおける第
    1剤の処理後、第2剤の処理前に使用する中間処理剤で
    あって、 カチオン化高分子化合物及び/又は両性高分子化合物を
    含有することを特徴とするパーマネントウェーブ用中間
    処理剤。
  2. 【請求項2】 前記中間処理剤が更にアルキルグルコシ
    ドを含有することを特徴とする請求項1に記載のパーマ
    ネントウェーブ用中間処理剤。
  3. 【請求項3】 二浴式パーマネントウェーブ用剤であっ
    て、 還元剤を含有する第1剤と、カチオン化高分子化合物及
    び/又は両性高分子化合物を含有する中間処理剤と、酸
    化剤及びアニオン性界面活性剤を含有する第2剤からな
    ることを特徴とするパーマネントウェーブ用剤。
  4. 【請求項4】 前記中間処理剤が更にアルキルグルコシ
    ドを含有することを特徴とする請求項3に記載のパーマ
    ネントウェーブ用剤。
  5. 【請求項5】 二浴式パーマネントウェーブ処理方法で
    あって、 請求項3又は請求項4に記載のパーマネントウェーブ用
    剤を用いて、毛髪に対して前記第1剤、中間処理剤及び
    第2剤を順次処理することを特徴とするパーマネントウ
    ェーブ処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005089426A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Shiseido Co Ltd パーマネントウェーブ用中間処理剤およびパーマネントウェーブ処理方法
JP2006231043A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 L'oreal Sa 毛髪のトリートメント方法及び該方法の使用

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